JPH09216521A - 作業車の伝動装置 - Google Patents

作業車の伝動装置

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JPH09216521A
JPH09216521A JP5269997A JP5269997A JPH09216521A JP H09216521 A JPH09216521 A JP H09216521A JP 5269997 A JP5269997 A JP 5269997A JP 5269997 A JP5269997 A JP 5269997A JP H09216521 A JPH09216521 A JP H09216521A
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JP
Japan
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belt
transmission
transmission mechanism
shaft
continuously variable
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JP5269997A
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English (en)
Inventor
Akishi Kuromi
晃志 黒見
Minoru Hiraoka
実 平岡
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 機体に防振支持されるエンジン1と走行用の
多段変速装置5とを、テンションクラッチ2付のベルト
伝動機構3と割プーリ20のスライド操作によるベルト
無段変速機構4を介して連動させる。エンジン1に直接
駆動されるベルト伝動機構3の伝動下手側に、ベルト無
段変速機構4を配置し、これを内装するベルトケース1
4を多段変速装置5のケース30に取付ける。 【効果】 ベルト無段変速機構にスリップやエンジン振
動による偏芯駆動が起きず、その信頼性を高めながら
も、必要な点検整備、及び部品交換が廉価に行える実用
上の利点が大きい伝動装置を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体に防振支持される
エンジンと走行用の多段変速装置とを、固定プーリ片
と、これに対して軸方向に遠近移動可能な可動プーリ片
とから構成される割プーリを有して成るベルト無段変速
機構を介して連動連結してある作業車の伝動装置に関す
る。このような伝動装置を持つ作業車の好適な例として
は、コンバインや運搬車等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】この種の伝動装置では、ベルト無段変速
機構と多段変速装置とを組み合わせることによって作業
車の走行状況に応じた幅広い変速比を現出可能としてあ
り、伝達トルクの点からエンジンの出力軸側にベルト無
段変速機構を配設し、そのベルト無段変速機構の出力回
転を多段変速装置に入力する配置構成としていた。静油
圧式の無段変速機構(HST)と多段変速装置との組み
合わせを使用していたコンバインでは、前記組み合わせ
を新たに採用することで、必要な機能を持ちながらコス
トダウンできる有利性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記伝動装置では、ト
ルク条件が厳しい伝動下手側に多段変速装置を配置して
ベルト無段変速機構が有効に機能するように配慮されて
いる。ところが、湿田脱出時等のように走行部に瞬間的
に大負荷が作用する場合には、伝達トルク上有利な配置
にも拘らずベルト無段変速機構にも過大なトルクが作用
してベルト滑りを生じ、ベルトの破断に発展するおそれ
があった。また、防振支持されたエンジンと多断変速装
置とは相対変位するので、ベルト無段変速機構における
一対のプーリのベルト掛け方向が互いにずれ、ベルトが
異常摩耗するおそれもあり、全体として信頼性の点で改
善の余地があった。本発明の目的は、ベルト無段変速機
構の信頼性を高めた伝動装置を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
は、冒頭に記載した伝動装置において、多段変速装置の
入力軸と、機体の側に支持される伝動軸とに亘ってベル
ト無段変速機構を架設構成し、伝動軸とエンジンの出力
軸とに亘って一定の変速比を有するベルト伝動機構を架
設構成してあることを特徴構成とする。そして、入力軸
と伝動軸とを一体に支持してベルト無段変速機構を構成
する支持部材を、多段変速装置を囲繞するミッションケ
ースに取付けるとともに、その支持部材の取付位置を、
入力軸の軸心周りに変更設定可能に構成することによ
り、伝動軸と出力軸との間隔寸法の調節が可能に構成す
ると好都合である。また、ベルト無段変速機構をベルト
ケースに内装し、カム体の軸周りの回動操作により、可
動プーリ片を軸方向に摺動移動操作する乗上がりカム機
構を割プーリの回転軸上に構成するとともに、そのカム
機構をベルトケース内に配置するとか、そのカム体をベ
ルトケースの外部に配置するといったことが付加された
伝動装置でも良い。
【0005】
【作用】請求項1の構成により、大負荷が作用した場合
にはプーリとベルトとの摩擦力がベルト無段変速機構に
比べて少ないベルト伝動機構をスリップさせることがで
きるとともに、エンジン防振支持によるプーリどうしの
位置ずれ現象もベルト伝動機構に生じさせることができ
る。つまり、ベルト無段変速機構は、ベルトの左右両側
面をプーリの左右傾斜面に圧接しての摩擦力でトルクを
伝達するVベルト構造であり、割プーリでは可動プーリ
片を固定プーリ片に向けて押圧付勢する構造になるの
で、変速しない一般的なベルト伝動機構に比べてプーリ
とベルトとの摩擦力が大きくなる傾向にある。そして、
そのためのVベルトは、一般のベルトに比べて激しい曲
率変化と厳しい摩擦伝動に対応するべく、偏平断面で高
強度を持たせた高価なものになっている。また、ベルト
無段変速機構はその一対のプーリが共に機体側に支持さ
れるので、エンジン防振支持によるプーリどうしの位置
ずれ現象がこのベルト無段変速機構に生じることが抑制
される。従って、高価なベルト無段変速機構をプーリ間
のずれやベルト滑りが生じない状態にでき、廉価なベル
ト伝動機構のベルトに異常時の負荷が集中的に作用する
ようにできたので、管理・交換が頻繁に必要となるベル
トを従来の高価なベルトから廉価なベルトに変更し得
た。
【0006】請求項2の構成では、支持部材の位置調節
によって、ベルト伝動機構のベルト張力を調節できるよ
うになる。請求項3の構成では、カム機構がベルトケー
スに内装されるので、そのカム機構にゴミや塵埃が及び
難いようになる。請求項4の構成では、カム体の作動円
滑のために注油することがあってもその油がベルトに及
ぶことを防止できるようになる。
【0007】
【発明の効果】従って、請求項1乃至4記載のいずれの
伝動装置においても、ベルト無段変速機構の信頼性を高
めながらも、必要な点検整備、及び部品交換が廉価に行
える実用上の利点が大きいものとして提供できた。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例をコンバインの伝動
装置の場合について図面に基づいて説明する。図1に示
すように、エンジン1の動力を、テンション式の主クラ
ッチ2付の第1ベルト伝動機構3とベルト無段変速機構
4とを介して歯車咬合式の多段変速装置5に入力するこ
とにより、左右のクローラ走行装置6を駆動するととも
に、エンジン動力を第2ベルト伝動機構7を介して脱穀
部8に伝動し、さらに、多段変速装置5から取り出した
動力で第3ベルト伝動機構9を介して刈取部10を駆動
するようにしてコンバインの伝動系が構成してある。
【0009】走行系の伝動装置について説明すると、図
2に示すように、多段変速装置5の入力軸12と伝動軸
13とに亘ってベルト無段変速機構4を架設構成し、そ
の入力軸となる伝動軸13とエンジン1の出力軸11と
に亘って第1ベルト伝動機構3を架設構成するととも
に、ベルト無段変速機構4を左ケース14Lと右ケース
14Rとを連結して成るベルトケース14に内装してあ
る。第1ベルト伝動機構3は、エンジン側の出力プーリ
15と伝動軸13の入力プーリ16とにベルト17を巻
回するとともに、テンションアーム18とテンションロ
ーラ19とで成る主クラッチ2を設けて構成される。入
力プーリ16はベルトケース14に対して多段変速装置
5側に配置してあり、軸方向幅の縮小化に寄与してあ
る。
【0010】図3に示すように、ベルト無段変速機構4
は、伝動軸13に取付けた駆動プーリ20と多段変速装
置5の軸である入力軸12に取付けた受動プーリ(割プ
ーリに相当)21とにVベルト22を巻回して成る。駆
動プーリ20は固定プーリ片20aと伝動軸13の軸方
向に遠近移動可能な可動プーリ片20bとによる割プー
リに構成され、可動プーリ片20bを移動操作する乗上
がりカム機構23が右ケース14Rに支持されている。
乗上がりカム機構23は、可動プーリ片20bにボール
接触する被操作カム27と、右ケース14Rにブッシン
グ24を介して回動自在に枢支される操作カム28とで
成り、被操作カム27の突片27aを右ケース14R内
面に係止して回り止めし、操作カム28には伝動軸13
をベアリング支持してある。受動プーリ21は固定プー
リ片21aと入力軸12の軸方向に遠近移動可能な可動
プーリ片21bとによる割プーリに構成され、可動プー
リ片21bを固定プーリ片21aに向けて押圧付勢する
巻きバネ26を設けてある。従って、このベルト無段変
速機構4は減速比が最も大きくなる側にバネ付勢してあ
り、右ケース14Rの外側に出された操作片28aを変
速レバー25で回動操作すれば、乗上がりカム機構23
が駆動プーリ20の可動プーリ片20bを固定プーリ片
20a側に強制摺動移動して減速比を小さくすることが
できる。
【0011】また、図2に示すように右ケース14Rは
2本のボルト29で多段変速装置5のミッションケース
30に固定するが、その取付孔32を入力軸12の軸心
Pを中心とした長円弧孔とすることにより、ベルトケー
ス(支持部材に相当)14の取付位置を入力軸12の回
動方向での角度調節が所定範囲内で自在に構成してあ
り、第1ベルト伝動機構3のベルト張力調節を可能にし
てある。図5に示すように、変速軸34と伝動軸13
は、共に左ケース14L側にも軸受け部31を設けてあ
り、Vベルト22の張力による軸撓みが生じにくいよう
にしてある。この場合は、多段変速装置5の入力軸12
と変速軸34とをカップリング33で連動してある。
【0012】〔別実施例〕図4に示すように、右ケース
14Rを貫通する3本のプッシュロッド35で可動プー
リ片20bを押し操作するようにして、これらプッシュ
ロッド35を押す操作カム28をベルトケース14の外
側に配置する構造でも良い。また、実施例ではベルトケ
ース14で支持部材を構成したが、ミッションケース3
0に取付けたパイプ材にベルト無段変速機構4を支持す
るものでも良い。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの伝動系を示す図
【図2】ベルト伝動構造を示す側面図
【図3】ベルト無段変速装置の断面図
【図4】乗り上がりカム機構の別構造を示す要部の断面
【図5】ベルト無段変速装置の別構造を示す断面図
【符号の説明】
1 エンジン 3 ベルト伝動機構 4 ベルト無段変速機構 5 多段変速装置 11 出力軸 12 入力軸 13 伝動軸 14 ベルトケース 20 割プーリ 20a 固定プーリ片 20b 可動プーリ片 23 乗上がりカム機構 28 操作カム 30 ミッションケース 36 支持部材 P 軸心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に防振支持されるエンジン(1)と
    走行用の多段変速装置(5)とを、固定プーリ片(20
    a)と、これに対して軸方向に遠近移動可能な可動プー
    リ片(20b)とから構成される割プーリ(20)を有
    して成るベルト無段変速機構(4)を介して連動連結し
    てある作業車の伝動装置であって、前記多段変速装置
    (5)の入力軸(12)と、前記機体の側に支持される
    伝動軸(13)とに亘って前記ベルト無段変速機構
    (4)を架設構成し、前記伝動軸(13)と前記エンジ
    ン(1)の出力軸(11)とに亘って一定の変速比を有
    するベルト伝動機構(3)を架設構成してある作業車の
    伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記入力軸(12)と前記伝動軸(1
    3)とを一体に支持して前記ベルト無段変速機構(4)
    を構成する支持部材(14)を、前記多段変速装置
    (5)を囲繞するミッションケース(30)に取付ける
    とともに、その支持部材(36)の取付位置を、前記入
    力軸(12)の軸心(P)周りに変更設定可能に構成す
    ることにより、前記伝動軸(13)と前記出力軸(1
    1)との間隔寸法の調節が可能に構成してある請求項1
    記載の作業車の伝動装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルト無段変速機構(4)をベルト
    ケース(14)に内装し、操作カム(28)の軸周りの
    回動操作により、前記可動プーリ片(20b)を軸方向
    に摺動移動操作する乗上がりカム機構(23)を前記割
    プーリ(20)の回転軸(13)上に構成するととも
    に、そのカム機構(23)を前記ベルトケース(14)
    内に配置してある請求項1または請求項2記載の作業車
    の伝動装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルト無段変速機構(4)をベルト
    ケース(14)に内装し、操作カム(28)の軸周りの
    回動操作により、前記可動プーリ片(20b)を軸方向
    に摺動移動操作する乗上がりカム機構(23)を前記割
    プーリ(20)の回転軸(13)上に構成するととも
    に、前操作カム(28)を前記ベルトケース(14)の
    外部に配置してある請求項1または請求項2記載の作業
    車の伝動装置。
JP5269997A 1997-03-07 1997-03-07 作業車の伝動装置 Pending JPH09216521A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106979302A (zh) * 2017-05-07 2017-07-25 玉环县中天电动工具有限公司 一种无级变速减速箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106979302A (zh) * 2017-05-07 2017-07-25 玉环县中天电动工具有限公司 一种无级变速减速箱

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