JPH09216309A - 耐熱性化粧板の製造方法 - Google Patents

耐熱性化粧板の製造方法

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JPH09216309A
JPH09216309A JP8063638A JP6363896A JPH09216309A JP H09216309 A JPH09216309 A JP H09216309A JP 8063638 A JP8063638 A JP 8063638A JP 6363896 A JP6363896 A JP 6363896A JP H09216309 A JPH09216309 A JP H09216309A
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JP
Japan
Prior art keywords
copper foil
decorative
adhesive
base sheet
sheet material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8063638A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Kashimoto
政義 樫本
Takeshi Ogita
猛 荻田
Masakazu Kumazaki
正和 熊崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIYAZAKI MOKUZAI KOGYO KK
Original Assignee
MIYAZAKI MOKUZAI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】厨房化粧板として強く要求される耐熱性、難燃
性の他、抗菌性、防黴性、耐久性等を有し、建築内外装
部材に使用する場合には昆虫による浸食を防ぎ、他方、
美観や品質に優れた化粧板を施工するに際してもそれら
美観や品質を大きく損ねない耐熱性化粧板を特定の水系
接着剤を使用して容易に製造することができる方法を提
供する。 【構成】基本的に基礎板材、銅箔、化粧材及び紫外線硬
化型合成樹脂塗膜が順次層を構成して成る耐熱性化粧板
を製造するに際し、基礎板材と銅箔の接着剤としてポリ
酢酸ビニル・エチレン共重合物エマルション接着剤を使
用する耐熱性化粧板の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質系板材、合成
樹脂板材等のような基礎板材の表面に、銅箔を主とずる
金属箔層を形成し、当該金属箔層表面に天然木化粧単
板、人工本化粧単板、化粧壁紙、化粧塗膜等の化粧材層
を形成し、更にその化粧材層表面に紫外線硬化型合成樹
脂塗膜層を形成して成る耐熱性化粧板の製造方法に際
し、基礎板材に銅箔を接着する接着剤としてポリ酢酸ビ
ニル・エチレン共重合物エマルション接着剤を使用する
ことにより、所望の抗菌性、防黴性、難燃性、耐久性等
の物性や現場での施工性が優れ、外装建材や内装建材の
みならず、タンス、テーブル、カウンター等の家具や厨
房板材等各種分野に使用することができる耐熱性化粧板
を容易に製造し得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱性化粧板或いは難燃性化粧材とし
て、本質系基礎板材表面にアルミニウム箔中間層を形成
し、表面化粧材に天然本化粧単板を貼り付けたものは相
当以前から広く知られているが、係る化粧材は一般に中
間層を形成するアルミニウム箔の基礎板材或いは化粧材
への長期接着機能があまり良くないために各種の接着剤
改良がなされ、例えば基礎板材や化粧材との中間層であ
るアルミニウム箔とそれぞれの基礎板材、化粧材の間に
本材パルプ、水溶性接着剤、特定の熱硬化樹脂を介在さ
せる方法(特開昭50−31012号公報)、当該中間
層と化粧材の間に化学繊維紙を介在させる方法(平開昭
8−1865号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記手
段によって得られる耐熱性化粧板は、製造方法が煩雑
で、上述公報では色々な利点が開示されているものの、
実際にはそれほど複雑な工程を経る努力をしてもなお化
粧板物性としての耐熱性、難燃性等がまだ十分とはいえ
ず、基礎板材と金属箔とを接着する基本になる接着剤塗
布工程、接着剤乾燥工程を容易に行えるような解決策が
待たれていた。水系材料の使用が色々と検討されている
中、特に基礎板材への接着剤として水溶性接着剤をアル
ミニウム箔に使用する時はアルミニウム箔表面に化学変
化が生じて劣化の原因を作ることは過去の経験からも明
らかである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の物
性や施工方法の優れた耐熱性化粧板を、基礎板材と化粧
材との中間に銅箔の層を設けることによって根本的にこ
れを解決し(本発明者らによる平成1年9日付特許
願)、引き続く研究過程において、耐熱性や難燃性、抗
菌性、防防黴性、耐久性、施工性アップ等に重要な機能
を果たす銅箔の基礎板材への接着に際し、特定の水系接
着剤を使用した時には非水系接着剤に勝るとも劣らない
効果を発揮することを知り得、よって基礎板材と金属箔
とを接着する基本になる接着剤塗布工程を容易に行える
製造方法を発明するに至ったものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的に基礎板材、銅
箔、化粧材及び紫外線硬化型合成樹脂塗膜が順次層を構
成して成る耐熱性化粧板を製造するに際し、基礎板材と
銅箔の接着剤としてポリ酢酸ビニル・エチレン共重合物
エマルション接着剤を使用する耐熱性化粧板の製造方法
を提供するものであるが、引き続いて銅箔と化粧材との
中間にアルミニウム箔層を介することもでき、従来のア
ルミニウム箔による耐熱性化粧板製造方法をそのまま引
き継いで使用できるので非常に有利である。これによっ
て、耐熱性、難燃性の他、抗菌性、防黴性、耐久性等の
基本物性が優れ、白蟻等昆虫の種々の体液による浸食、
食卓のみそ汁、醤油、酢等の液体に対する抵抗も大き
く、他方、係る化粧板を実際に各用途或いは各部材に使
用する場合には、切断部金属面露出や基礎板材露出など
が発生しがたく、化粧板それ自体としての美観や品質を
損なうことなく広い面積にも施工できる耐熱性化粧板を
容易に製造することができる。以下、本発明の実施の形
態について詳述する。
【0006】本発明の基礎板材とは、木質系板材、合成
樹脂板材、無機系板材などをいい、木質系板材として
は、天然木板、ラワン合板、構造用合板、天然木化粧合
板、プリント合板、オーバーレイ合板、ハードボード、
パーティクルボード、インシュレーションボード、パル
プセメント板、竹等、合成樹脂板材としては、硬質ウレ
タンフォーム、ユリア・フェノールフォーム、フェノー
ルフォーム等の合成樹脂フォームやアクリル板、塩化ビ
ニル板等の各種プラスチックボード、無機系板材として
は、けい酸カルシウム板、各種セメント板、化粧石膏ボ
ード等が係る用途として例示できるが、これらの内、本
来耐熱性や難燃性を有する無機系板材は一般に機械的強
度に脆い性質を有しているので、本発明の主な目的とす
る耐熱性化粧板には、熱的性質を除いてはあまり著しい
性能向上を認められず、好ましい基礎板材は、木質系板
材全般及びユリア・フェノールフォームやフェノールフ
ォームのような熱硬化性合成樹脂フォーム板材である。
【0007】銅箔は、市販されているものは厚さが30
μ〜150μであるが、大きい面積の耐熱性化粧板を得
るにはできるだけ軽い方が好ましく、また銅箔は30μ
程度の薄さでも本発明の効果を得ることができるので、
本発明に際しては30μ〜70μ程度のものを用いる。
【0008】基礎板材表面に銅箔層を形成するに際し、
接着剤としてポリ酢酸ビニル・エチレン共重合物エマル
ションを使用する。ポリ酢酸ビニル・エチレン共重合物
エマルションは、床材料接着用やコンクリート用接着
用、或いはモルタルコンクリート混和用としても使用さ
れるが、本発明においては接着剤であればいずれのもの
でも使用できる。ポリ酢酸ビニル・エチレン共重合物エ
マルションの使用量は固形分濃度や基礎板材種類によっ
ても異なるが、50〜150g/m程度で、乾燥膜厚
にして15μ〜50μ程度である。ポリ酢酸ビニル・エ
チレン共重合物エマルションが使用できる原因として、
銅箔の熱放散性が非常に優れていること、銅箔表面が化
学的安定性であること、銅箔の自重により金属箔の基礎
板材への被覆性能が向上することなどが推定されるが、
本発明者らが実際に実験段階を経ずして知ることができ
なかったものである。
【0009】銅箔は色調が木質系化粧材や熱硬化性合成
樹脂フォーム板材と類似しており、しかも一旦基礎板材
に密着した銅箔は、仮に上層部の化粧材や紫外線硬化型
合成樹脂塗膜が外部から傷を受けた場合でも、アルミニ
ウム箔のように引っ掻き傷や擦過傷の影響を受けること
が少なく、また更に耐熱性化粧板を現場で施工したり、
本ざね突き合わせ作業時に伴う突き合わせ傷を受けても
外観に大きな支障を生じない。また、銅箔とアルミニウ
ム箔を併用する場合であっても同じような効果があり、
その際には基礎板材側に銅箔を貼り、次にその銅箔の表
面に非水系接着剤を介してアルミニウム箔層を形成する
ものである。アルミニウム箔を介在させる場合には、加
工工程や銅箔との電気的腐食を防止するために20μ〜
50μ程度とするのが好ましい。
【0010】次に、本発明の化粧材としては、天然木化
粧単板、人工木化粧単板のような木化粧単板、各種の化
粧壁紙、プラスチックシート、化粧フィルム、化粧塗膜
等の美観層を形成する材料が化粧材層として使用でき
る。特に厨房用化粧板や建築内装化粧部材に使用するに
は、前記木化粧単板の用途が多く、所謂木目調、竹節調
のような単板が好ましいものとして例示でき、係る化粧
材層を銅箔表面に形成するに際しては、一般の接着剤を
介するが、エポキシ樹脂系のような熱硬化型合成樹脂が
耐熱性の上から優れているものの、銅箔の熱放散性が非
常に優れているので一般の熱可塑性合成樹脂も使用で
き、係る利点は前述したことと同様である。係る化粧材
層を形成するに際し、一般塗料を用いて塗膜化粧材層を
形成する場合には、接着剤を使用する必要がなく、耐熱
性化粧板製造工程が短縮できるという点では塗膜層は効
果がある。
【0011】本発明における紫外線硬化型合成樹脂塗膜
としては、不飽和ポリエステルオリゴマーやアクリレー
トモノマー、ポリエステルアクリレート、エポキシアク
リレート、ウレタンアクリレート、ポリブタジエンアク
リレート等のアクリル系オリゴマー・モノマーの他、ア
ミノアルキッドオリゴマー、ポリエン/ポリチオール系
オリゴマー、スピラン樹脂系オリゴマー等の非アクリル
系オリゴマー・モノマーをビヒクルとする紫外線硬化型
合成樹脂塗料を紫外線硬化させ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 8913−2E E04F 13/08 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎板材、銅箔、化粧材及び紫外線硬化型
    合成樹脂塗膜が順次層を構成して成る耐熱性化粧板を製
    造するに際し、基礎板材と銅箔の接着剤としてポリ酢酸
    ビニル・エチレン共重合物エマルション接着剤を使用す
    る耐熱性化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】銅箔と化粧材との中間にアルミニウム箔層
    を介することを特徴とする請求項1記載の耐熱性化粧板
    の製造方法。
JP8063638A 1996-02-13 1996-02-13 耐熱性化粧板の製造方法 Pending JPH09216309A (ja)

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JP8063638A JPH09216309A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 耐熱性化粧板の製造方法

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JPH09216309A true JPH09216309A (ja) 1997-08-19

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301654A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Kawasaki Steel Corp 金属箔複合部材およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000301654A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Kawasaki Steel Corp 金属箔複合部材およびその製造方法

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