JPH09216274A - ブーツの製造方法及びその装置 - Google Patents
ブーツの製造方法及びその装置Info
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- JPH09216274A JPH09216274A JP4668296A JP4668296A JPH09216274A JP H09216274 A JPH09216274 A JP H09216274A JP 4668296 A JP4668296 A JP 4668296A JP 4668296 A JP4668296 A JP 4668296A JP H09216274 A JPH09216274 A JP H09216274A
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- Japan
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- mold
- boot
- manufacturing
- parison
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブーツの小径部及び大径部を精密に製造可能
とする。 【解決手段】 ブローダイヘッド10の下面に第1の金
型20を密着させ、この第1の金型20のキャビティ2
3内に溶融樹脂を射出してこのブーツにおける係合爪付
きの大径部を成形する。次いで、ブローダイヘッド10
からパリソンを吐出し、所定長さにパリソンが吐出した
時に、このブローダイヘッド10の中央部からブーツ小
径部成形兼用のエア吹き込みピン30をパリソン内に突
出する。次いで、この第1の金型20の上部で前記第2
の金型40を摺動して閉じ、この第2の金型40とこの
エア吹き込みピン30間でパリソンを挾持し、ブーツに
おける係合爪付きの小径部を成形する。更に、このエア
吹き込みピン30からパリソン中にエアを吹き込んでブ
ーツの中間部である蛇腹部を有する円錐体を第2の金型
40で成形する
とする。 【解決手段】 ブローダイヘッド10の下面に第1の金
型20を密着させ、この第1の金型20のキャビティ2
3内に溶融樹脂を射出してこのブーツにおける係合爪付
きの大径部を成形する。次いで、ブローダイヘッド10
からパリソンを吐出し、所定長さにパリソンが吐出した
時に、このブローダイヘッド10の中央部からブーツ小
径部成形兼用のエア吹き込みピン30をパリソン内に突
出する。次いで、この第1の金型20の上部で前記第2
の金型40を摺動して閉じ、この第2の金型40とこの
エア吹き込みピン30間でパリソンを挾持し、ブーツに
おける係合爪付きの小径部を成形する。更に、このエア
吹き込みピン30からパリソン中にエアを吹き込んでブ
ーツの中間部である蛇腹部を有する円錐体を第2の金型
40で成形する
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブーツの製造方
法及びその装置に関する。
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】出力軸に入力軸の運動を伝達するための
様々なシステムが、現在では、オルダム継手と共に使用
されており、特にエンジンから車輪を駆動するために動
力伝達継手装置がますます多く自動車産業において用い
られている。
様々なシステムが、現在では、オルダム継手と共に使用
されており、特にエンジンから車輪を駆動するために動
力伝達継手装置がますます多く自動車産業において用い
られている。
【0003】そのような継手装置では、機械部分は、保
護ブーツ内に封入された一定量のグリースによって連続
的に潤滑されている。このブーツは、第一には、複数の
方向に弾性的に変形されえるものでなければならず、ま
た第二には、車の使用可能な期間に起こるであろう多く
の損傷にも拘わらず、その特性を保持しなければならな
い。なお、その損傷は、例えば、ブーツのラセン状隆起
部 (spire)の各々の他のものに対する摩擦に起因するも
のや、更に道路舗装の一部分の突出により引き起こされ
る衝撃によるものでさえあり、それは、使用されるエラ
ストマー材料にクラックを発生させる。このようなクラ
ックは、短期間或いは長期間の間に修理できないまでに
ブーツを損傷させる。
護ブーツ内に封入された一定量のグリースによって連続
的に潤滑されている。このブーツは、第一には、複数の
方向に弾性的に変形されえるものでなければならず、ま
た第二には、車の使用可能な期間に起こるであろう多く
の損傷にも拘わらず、その特性を保持しなければならな
い。なお、その損傷は、例えば、ブーツのラセン状隆起
部 (spire)の各々の他のものに対する摩擦に起因するも
のや、更に道路舗装の一部分の突出により引き起こされ
る衝撃によるものでさえあり、それは、使用されるエラ
ストマー材料にクラックを発生させる。このようなクラ
ックは、短期間或いは長期間の間に修理できないまでに
ブーツを損傷させる。
【0004】この欠点を克服するために、ブーツを構成
するエラストマー材料(通常、モールディングまたは射
出により形造られるポリクロロプレン型のゴムである)
を、剛性が改善された材料に取替えることが提案されて
いる。そのようなものは、例えば、ハイトレル (HYTRE
L) タイプ(デュポン・ド・ヌムール社登録商標)のよ
うなポリマーである。しかしながら、もし従来の製造技
術が考察されるならば、特に離型の問題のため、このよ
うな材料を使用することは困難であり、それ故に押出ブ
ロー技術により、そのような材料で保護ブーツを製造す
ることが提案されている。この目的のための装置および
その製造方法が、欧州特許第0022343号に記載さ
れている。また熱可塑性材料のインジェクションブロー
成形法によるこの種の保護ブーツの製造方法及びその装
置は、特開平1−502893号(公表公報)に記載さ
れている。
するエラストマー材料(通常、モールディングまたは射
出により形造られるポリクロロプレン型のゴムである)
を、剛性が改善された材料に取替えることが提案されて
いる。そのようなものは、例えば、ハイトレル (HYTRE
L) タイプ(デュポン・ド・ヌムール社登録商標)のよ
うなポリマーである。しかしながら、もし従来の製造技
術が考察されるならば、特に離型の問題のため、このよ
うな材料を使用することは困難であり、それ故に押出ブ
ロー技術により、そのような材料で保護ブーツを製造す
ることが提案されている。この目的のための装置および
その製造方法が、欧州特許第0022343号に記載さ
れている。また熱可塑性材料のインジェクションブロー
成形法によるこの種の保護ブーツの製造方法及びその装
置は、特開平1−502893号(公表公報)に記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者2つの公報のう
ち、前者の押出ブローに関する欧州特許第002234
3号記載の発明において、その保護ブーツの先端又は末
端部は継手の軸に締付けカラーなどで締付け固定するた
めに一層大径に拡径せねばならず、その金型構造は、多
数の指部材を一斉に半径方向外方へ押し拡げる構造を必
要とし、その構造が複雑になると共に、その成形サイク
ル時間が長くなる。
ち、前者の押出ブローに関する欧州特許第002234
3号記載の発明において、その保護ブーツの先端又は末
端部は継手の軸に締付けカラーなどで締付け固定するた
めに一層大径に拡径せねばならず、その金型構造は、多
数の指部材を一斉に半径方向外方へ押し拡げる構造を必
要とし、その構造が複雑になると共に、その成形サイク
ル時間が長くなる。
【0006】また、後者のインジェクションブロー成形
に関する公表公報に記載された発明は、第1の型内にブ
ーツ・プリフォームとブーツ端部を射出成形した後、第
2の型内に移送し、これをブーツの所望形状にブロー成
形するため全体を成形する成形型が少なくとも2つ必要
であり、前者のものに比べても成形サイクルは長くな
り、その構造も複雑となる。
に関する公表公報に記載された発明は、第1の型内にブ
ーツ・プリフォームとブーツ端部を射出成形した後、第
2の型内に移送し、これをブーツの所望形状にブロー成
形するため全体を成形する成形型が少なくとも2つ必要
であり、前者のものに比べても成形サイクルは長くな
り、その構造も複雑となる。
【0007】この発明の目的は、ブーツの小径部及び大
径部を精密に製造可能なブーツの製造方法及びその装置
を市場に提供することである。この発明の他の目的は、
ブーツの小径部及び大径部のうち、少なくとも一方の径
部の成形と同時に内向きの突起を環状に形成可能とする
ブーツの製造方法及びその装置を市場に提供することに
ある。
径部を精密に製造可能なブーツの製造方法及びその装置
を市場に提供することである。この発明の他の目的は、
ブーツの小径部及び大径部のうち、少なくとも一方の径
部の成形と同時に内向きの突起を環状に形成可能とする
ブーツの製造方法及びその装置を市場に提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、特定発明はa)一端に大径部を有し、その他端に小
径部を有し、これら大径部と小径部を連ねる中間部を有
するブーツの製造方法において、ブローダイヘッドの下
面にブーツの大径部を形成するための第1の金型を密着
させ、この第1の金型に溶融樹脂をブローダイヘッドか
ら射出してこのブーツの大径部を成形し、 b)次いで、前記第1の金型をブローダイヘッドから離
反する方向へ移動しながらブローダイヘッドからパリソ
ンを吐出し、所定長さにパリソンが吐出した時に、この
ブローダイヘッドの中央部からブーツ小径部成形兼用の
エア吹き込みピンをパリソン内に突出し、 c)次いで、この第1の金型の上部で摺動可能に設けた
第2の金型を閉じ、この第2の金型と前記エア吹き込み
ピン間でパリソンを挾持し、ブーツの小径部を成形する
とともに、 d)このエア吹き込みピンからパリソン中にエアを吹き
込んでブーツの中間部を第2の金型で成形することを特
徴とするブーツの製造方法。前記課題を解決するため、
この製造方法における前記第1の金型は中央コア体と、
この中央コア体に対して接離可能な分割金型からなり、
この中央コア体に分割金型を接触することで、ブーツの
大径部成形用のキャビティが形成されることを特徴とす
ることが好ましい。
め、特定発明はa)一端に大径部を有し、その他端に小
径部を有し、これら大径部と小径部を連ねる中間部を有
するブーツの製造方法において、ブローダイヘッドの下
面にブーツの大径部を形成するための第1の金型を密着
させ、この第1の金型に溶融樹脂をブローダイヘッドか
ら射出してこのブーツの大径部を成形し、 b)次いで、前記第1の金型をブローダイヘッドから離
反する方向へ移動しながらブローダイヘッドからパリソ
ンを吐出し、所定長さにパリソンが吐出した時に、この
ブローダイヘッドの中央部からブーツ小径部成形兼用の
エア吹き込みピンをパリソン内に突出し、 c)次いで、この第1の金型の上部で摺動可能に設けた
第2の金型を閉じ、この第2の金型と前記エア吹き込み
ピン間でパリソンを挾持し、ブーツの小径部を成形する
とともに、 d)このエア吹き込みピンからパリソン中にエアを吹き
込んでブーツの中間部を第2の金型で成形することを特
徴とするブーツの製造方法。前記課題を解決するため、
この製造方法における前記第1の金型は中央コア体と、
この中央コア体に対して接離可能な分割金型からなり、
この中央コア体に分割金型を接触することで、ブーツの
大径部成形用のキャビティが形成されることを特徴とす
ることが好ましい。
【0009】前記課題を解決するため、この製造方法に
おける前記小径部及び大径部のうち、その少なくとも一
方の径部の成形とともにこの内面に内向きで環状の係合
爪を成形することを特徴とすることが製造上好ましい。
おける前記小径部及び大径部のうち、その少なくとも一
方の径部の成形とともにこの内面に内向きで環状の係合
爪を成形することを特徴とすることが製造上好ましい。
【0010】前記課題を解決するため、この製造方法に
おける前記中間部を円錐体として成形することを特徴と
することが望ましい。
おける前記中間部を円錐体として成形することを特徴と
することが望ましい。
【0011】前記課題を解決するため、この製造方法に
おける前記中間部を円筒体として成形することを特徴と
する場合もある。
おける前記中間部を円筒体として成形することを特徴と
する場合もある。
【0012】前記課題を解決するため、前記中間部の少
なくとも一部に蛇腹部を成形することを特徴とすること
が振動吸収上好ましい。
なくとも一部に蛇腹部を成形することを特徴とすること
が振動吸収上好ましい。
【0013】前記課題を解決するため、関連発明は請求
項1、2、3、4、5又は6記載のブーツの製造方法を
実施することを特徴とするブーツの製造装置としてあ
る。
項1、2、3、4、5又は6記載のブーツの製造方法を
実施することを特徴とするブーツの製造装置としてあ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1、2、3、4、及び6記
載のブーツの製造方法を実施するためのブーツの製造装
置の代表的な実施の形態を説明する。図1において、A
は一端に大径部aを有し、その他端に小径部bを有し、
これら大径部aと小径部bを連ねる中間部cを有するブ
ーツBの製造装置を示す。このブーツの製造装置Aは、
ブローダイヘッド10と、このブローダイヘッド10の
下面に密着するブーツ大径部成形位置とブローダイヘッ
ド10から所定寸法離反する位置との間を昇降可能に配
備された第1の金型20と、このブローダイヘッド10
の中央部にこのブローダイヘッド10の下端面から突出
退避可能に配備されたブーツ小径部成形兼用のエア吹き
込みピン30とを備える。このブローダイヘッド10か
ら所定長さ吐出されたパリソンP内に突出された前記ブ
ーツ小径部成形兼用のエア吹き込みピン30間でパリソ
ンPを挾持し、ブーツBの小径部bを形成するとともに
パリソンを喰い切る第2の金型40が前記第1の金型2
0上部で摺動可能に配備されているとともに、ブーツB
の中間部cを第2の金型40で成形する際に、前記ブー
ツ小径部成形兼用のエア吹き込みピン30からパリソン
P中にエアを供給する吹き込むエア供給手段(図示せ
ず)が設けてある。前記エア吹き込みピン30の外周面
にはブーツBの小径部bの内面に内向きで環状の係合爪
b1を成形するための環状の溝31が形成されている。
前記第1の金型20は中央コア体21と、この中央コア
体21に対して接離可能な分割金型22からなり、この
中央コア体21にこの分割金型22を接触することで、
ブーツBの大径部成形用のキャビティ23が形成され
る。この際、この中央コア体21の外周面にはブーツB
の大径部aの内面に内向きで環状の係合爪a1を成形す
るための環状の溝24が形成されている。前記中間部c
を蛇腹部dを有する円錐体eに成形する形状に、前記第
2の金型40のキャビティ41が形成されている。この
ブーツの製造装置Aの作用を請求項1、2、3、4、及
び6記載のブーツの製造方法の代表的な実施の形態とし
て説明する。前記ブローダイヘッド10の下面に閉じた
状態で前記第1の金型20上面を密着させ、この第1の
金型20の前記キャビティ23内に溶融樹脂をブローダ
イヘッド10から射出してこのブーツBの大径部aを成
形する。この成形と同時に大径部aの内面に内向きで環
状の係合爪a1を成形する(図2参照)。
載のブーツの製造方法を実施するためのブーツの製造装
置の代表的な実施の形態を説明する。図1において、A
は一端に大径部aを有し、その他端に小径部bを有し、
これら大径部aと小径部bを連ねる中間部cを有するブ
ーツBの製造装置を示す。このブーツの製造装置Aは、
ブローダイヘッド10と、このブローダイヘッド10の
下面に密着するブーツ大径部成形位置とブローダイヘッ
ド10から所定寸法離反する位置との間を昇降可能に配
備された第1の金型20と、このブローダイヘッド10
の中央部にこのブローダイヘッド10の下端面から突出
退避可能に配備されたブーツ小径部成形兼用のエア吹き
込みピン30とを備える。このブローダイヘッド10か
ら所定長さ吐出されたパリソンP内に突出された前記ブ
ーツ小径部成形兼用のエア吹き込みピン30間でパリソ
ンPを挾持し、ブーツBの小径部bを形成するとともに
パリソンを喰い切る第2の金型40が前記第1の金型2
0上部で摺動可能に配備されているとともに、ブーツB
の中間部cを第2の金型40で成形する際に、前記ブー
ツ小径部成形兼用のエア吹き込みピン30からパリソン
P中にエアを供給する吹き込むエア供給手段(図示せ
ず)が設けてある。前記エア吹き込みピン30の外周面
にはブーツBの小径部bの内面に内向きで環状の係合爪
b1を成形するための環状の溝31が形成されている。
前記第1の金型20は中央コア体21と、この中央コア
体21に対して接離可能な分割金型22からなり、この
中央コア体21にこの分割金型22を接触することで、
ブーツBの大径部成形用のキャビティ23が形成され
る。この際、この中央コア体21の外周面にはブーツB
の大径部aの内面に内向きで環状の係合爪a1を成形す
るための環状の溝24が形成されている。前記中間部c
を蛇腹部dを有する円錐体eに成形する形状に、前記第
2の金型40のキャビティ41が形成されている。この
ブーツの製造装置Aの作用を請求項1、2、3、4、及
び6記載のブーツの製造方法の代表的な実施の形態とし
て説明する。前記ブローダイヘッド10の下面に閉じた
状態で前記第1の金型20上面を密着させ、この第1の
金型20の前記キャビティ23内に溶融樹脂をブローダ
イヘッド10から射出してこのブーツBの大径部aを成
形する。この成形と同時に大径部aの内面に内向きで環
状の係合爪a1を成形する(図2参照)。
【0015】次いで、前記第1の金型20を前記ブロー
ダイヘッド10から離反する方向へ移動しながら前記ブ
ローダイヘッド10からパリソンPを吐出し、所定長さ
にパリソンPが吐出した時に、このブローダイヘッド1
0の中央部から前記ブーツ小径部成形兼用のエア吹き込
みピン30をパリソンP内に突出する。次いで、閉じた
状態にある前記第1の金型20の上部で前記第2の金型
40を摺動して閉じ、この第2の金型40と前記ブーツ
小径部成形兼用のエア吹き込みピン30間でパリソンP
を挾持し、ブーツBの小径部bを成形するとともに、パ
リソンPを喰い切る。この成形と同時に小径部bの内面
に内向きで環状の係合爪b1を成形する。更に、このブ
ーツ小径部成形兼用のエア吹き込みピン30からパリソ
ンP中にエアを吹き込んでブーツBの中間部cである蛇
腹部dを有する円錐体eを第2の金型で成形する(図3
参照)。前記形態では中間部cを蛇腹部dを有する円錐
体eに成形したが、図5の如く前記中間部を円筒体c1
に成形したり(請求項5記載の発明の代表的な実施の形
態)、蛇腹部のない円錐体として成形する(請求項4記
載の発明の代表的な実施の形態)場合もある。また、必
要に応じて中間部を蛇腹部のある円筒体として成形する
こともある。
ダイヘッド10から離反する方向へ移動しながら前記ブ
ローダイヘッド10からパリソンPを吐出し、所定長さ
にパリソンPが吐出した時に、このブローダイヘッド1
0の中央部から前記ブーツ小径部成形兼用のエア吹き込
みピン30をパリソンP内に突出する。次いで、閉じた
状態にある前記第1の金型20の上部で前記第2の金型
40を摺動して閉じ、この第2の金型40と前記ブーツ
小径部成形兼用のエア吹き込みピン30間でパリソンP
を挾持し、ブーツBの小径部bを成形するとともに、パ
リソンPを喰い切る。この成形と同時に小径部bの内面
に内向きで環状の係合爪b1を成形する。更に、このブ
ーツ小径部成形兼用のエア吹き込みピン30からパリソ
ンP中にエアを吹き込んでブーツBの中間部cである蛇
腹部dを有する円錐体eを第2の金型で成形する(図3
参照)。前記形態では中間部cを蛇腹部dを有する円錐
体eに成形したが、図5の如く前記中間部を円筒体c1
に成形したり(請求項5記載の発明の代表的な実施の形
態)、蛇腹部のない円錐体として成形する(請求項4記
載の発明の代表的な実施の形態)場合もある。また、必
要に応じて中間部を蛇腹部のある円筒体として成形する
こともある。
【0016】前記実施の形態における第1の金型20に
限定されず、前記中央コア体21を進退可能に設けたテ
ーパ部成形用截頭円錐体部21aと、この截頭円錐体部
21aの外周面に進退可能に設けた大径部成形用円筒部
21bとから構成し、また、その分割金型22をこの截
頭円錐体部21aの外周面と共に共働してブーツBのテ
ーパ部分fを形成するテーパ部成形用の分割金型部22
aと、前記円筒部21bの外周面と共に共働してブーツ
の前記大径部aを形成する大径部a成形用の分割金型部
22bとから構成する場合もある(図6参照)。なお、
前記テーパ部形成用の分割金型22aは、前記テーパ部
分fを蛇腹状に成形時には開いて後退し、この後退方向
に対して平面にみて直交する方向で前記第2の金型40
が前進して閉じ、前記截頭円錐体部21aで形成したテ
ーパ部分fを蛇腹状に成形する。この状態では前記截頭
円錐体部21aの頂端部は前記キャビティ41内から退
避することが前記テーパ部分fを蛇腹状に成形する上で
好適である。この場合には、ブーツBの大径部aはこの
蛇腹状部分を介して前記円錐体eに連なることとなり、
この大径部aと円錐体eとが緩やかな前記蛇腹状部分を
介して連なり、この連結部分からの破断を未然に防止す
る。
限定されず、前記中央コア体21を進退可能に設けたテ
ーパ部成形用截頭円錐体部21aと、この截頭円錐体部
21aの外周面に進退可能に設けた大径部成形用円筒部
21bとから構成し、また、その分割金型22をこの截
頭円錐体部21aの外周面と共に共働してブーツBのテ
ーパ部分fを形成するテーパ部成形用の分割金型部22
aと、前記円筒部21bの外周面と共に共働してブーツ
の前記大径部aを形成する大径部a成形用の分割金型部
22bとから構成する場合もある(図6参照)。なお、
前記テーパ部形成用の分割金型22aは、前記テーパ部
分fを蛇腹状に成形時には開いて後退し、この後退方向
に対して平面にみて直交する方向で前記第2の金型40
が前進して閉じ、前記截頭円錐体部21aで形成したテ
ーパ部分fを蛇腹状に成形する。この状態では前記截頭
円錐体部21aの頂端部は前記キャビティ41内から退
避することが前記テーパ部分fを蛇腹状に成形する上で
好適である。この場合には、ブーツBの大径部aはこの
蛇腹状部分を介して前記円錐体eに連なることとなり、
この大径部aと円錐体eとが緩やかな前記蛇腹状部分を
介して連なり、この連結部分からの破断を未然に防止す
る。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、ブーツ
の小径部及び大径部を精密に製造できる。殊に、大径部
の端面をバリを伴わずに成形でき、後加工において、切
断、バリ取りなどをする必要がなく、前記の射出成形の
みで、所望の開口径を有する大径部を成形できる。請求
項2記載の発明においては、請求項1記載の発明の効果
に加えて、前記第1の金型は中央コア体と、この中央コ
ア体に対して接離可能な分割金型からなり、この中央コ
ア体に分割金型を接触することで、ブーツの大径部成形
用のキャビティが形成されるため、ブーツの大径部を射
出成形により精密に成形でき、ブーツ製造後において、
前記分割金型及び前記第2の金型を開くことで、ブーツ
を余り変形すること無く、取りだすことができる。この
効果は、図6に示す第1の金型の形態においてより顕著
である。
の小径部及び大径部を精密に製造できる。殊に、大径部
の端面をバリを伴わずに成形でき、後加工において、切
断、バリ取りなどをする必要がなく、前記の射出成形の
みで、所望の開口径を有する大径部を成形できる。請求
項2記載の発明においては、請求項1記載の発明の効果
に加えて、前記第1の金型は中央コア体と、この中央コ
ア体に対して接離可能な分割金型からなり、この中央コ
ア体に分割金型を接触することで、ブーツの大径部成形
用のキャビティが形成されるため、ブーツの大径部を射
出成形により精密に成形でき、ブーツ製造後において、
前記分割金型及び前記第2の金型を開くことで、ブーツ
を余り変形すること無く、取りだすことができる。この
効果は、図6に示す第1の金型の形態においてより顕著
である。
【0018】請求項3記載の発明においては、請求項
1、2記載の発明の効果に加えて、前記小径部及び大径
部のうち、少なくとも一方の径部の成形と同時に内向き
の突起を環状に形成することができ、このブーツを等速
ジョイト、パイプの接続部分などのカバーとして使用し
た場合に、この突起を等速ジョイト、パイプの接続部分
などに形成されている環状溝に掛合して、簡易にこのブ
ーツを位置決めでき、この様に取り付けられたるブーツ
を締め付けバンドで確実に取付けできる。
1、2記載の発明の効果に加えて、前記小径部及び大径
部のうち、少なくとも一方の径部の成形と同時に内向き
の突起を環状に形成することができ、このブーツを等速
ジョイト、パイプの接続部分などのカバーとして使用し
た場合に、この突起を等速ジョイト、パイプの接続部分
などに形成されている環状溝に掛合して、簡易にこのブ
ーツを位置決めでき、この様に取り付けられたるブーツ
を締め付けバンドで確実に取付けできる。
【0019】請求項4記載の発明においては、請求項
1、2、3記載の発明の効果に加えて、前記中間部を円
錐体として成形することを特徴とするため、このブーツ
を等速ジョイトのカバーとして適した形状に製造でき
る。
1、2、3記載の発明の効果に加えて、前記中間部を円
錐体として成形することを特徴とするため、このブーツ
を等速ジョイトのカバーとして適した形状に製造でき
る。
【0020】請求項5記載の発明においては、請求項
1、2、3記載の発明の効果に加えて、前記中間部を円
筒体として成形することを特徴とするため、このブーツ
をストレートのパイプのジョイト部分のカバーとして適
した形状に製造できる。請求項6記載の発明において
は、請求項4、5記載の発明の効果に加えて、前記中間
部の少なくとも一部には蛇腹部を成形することを特徴と
するため、ブーツに伝わる振動を有効に吸収できる。請
求項7記載の発明においては、請求項1乃至6記載の製
造方法発明を実施でき、その効果を発揮できる。
1、2、3記載の発明の効果に加えて、前記中間部を円
筒体として成形することを特徴とするため、このブーツ
をストレートのパイプのジョイト部分のカバーとして適
した形状に製造できる。請求項6記載の発明において
は、請求項4、5記載の発明の効果に加えて、前記中間
部の少なくとも一部には蛇腹部を成形することを特徴と
するため、ブーツに伝わる振動を有効に吸収できる。請
求項7記載の発明においては、請求項1乃至6記載の製
造方法発明を実施でき、その効果を発揮できる。
【図1】実施の形態の製造装置全体を示す概略図であ
る。
る。
【図2】図1による製造装置により、ブーツの大径部を
成形する工程を示す概略図である。
成形する工程を示す概略図である。
【図3】図1による製造装置により、ブーツの小径部、
中間部を成形する工程を示す概略図である。
中間部を成形する工程を示す概略図である。
【図4】この製造装置で製造したブーツの一部破断正面
図である。
図である。
【図5】図4と異なる形状のブーツの一部破断正面図で
ある。
ある。
【図6】第1の金型の構造が異なる図2同様のブーツの
大径部を成形する工程を示す概略図である。
大径部を成形する工程を示す概略図である。
10 ブローダイヘッド 30 ブーツ小径部兼用のエアー吹き込みノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 22:00 31:48
Claims (7)
- 【請求項1】a)一端に大径部を有し、その他端に小径
部を有し、これら大径部と小径部を連ねる中間部を有す
るブーツの製造方法において、 ブローダイヘッドの下面にブーツの大径部を形成するた
めの第1の金型を密着させ、この第1の金型に溶融樹脂
をブローダイヘッドから射出してこのブーツの大径部を
成形し、 b)次いで、前記第1の金型をブローダイヘッドから離
反する方向へ移動しながらブローダイヘッドからパリソ
ンを吐出し、所定長さにパリソンが吐出した時に、この
ブローダイヘッドの中央部からブーツ小径部成形兼用の
エア吹き込みピンをパリソン内に突出し、 c)次いで、この第1の金型の上部で摺動可能に設けた
第2の金型を閉じ、この第2の金型と前記エア吹き込み
ピン間でパリソンを挾持し、ブーツの小径部を成形する
とともに、 d)このエア吹き込みピンからパリソン中にエアを吹き
込んでブーツの中間部を第2の金型で成形することを特
徴とするブーツの製造方法。 - 【請求項2】前記第1の金型は中央コア体と、この中央
コア体に対して接離可能な分割金型からなり、この中央
コア体に分割金型を接触することで、ブーツの大径部成
形用のキャビティが形成されることを特徴とする請求項
1記載のブーツの製造方法。 - 【請求項3】前記小径部及び大径部のうち、その少なく
とも一方の径部の成形とともにこの内面に内向きで環状
の係合爪を成形することを特徴とする請求項1又は2記
載のブーツの製造方法。 - 【請求項4】前記中間部を円錐体として成形することを
特徴とする請求項1、2又は3記載のブーツの製造方
法。 - 【請求項5】前記中間部を円筒体として成形することを
特徴とする請求項1、2又は3記載のブーツの製造方
法。 - 【請求項6】前記中間部の少なくとも一部に蛇腹部を成
形することを特徴とする請求項5又は6記載のブーツの
製造方法。 - 【請求項7】請求項1、2、3、4、5又は6記載のブ
ーツの製造方法を実施することを特徴とするブーツの製
造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4668296A JPH09216274A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | ブーツの製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4668296A JPH09216274A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | ブーツの製造方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216274A true JPH09216274A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12754158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4668296A Pending JPH09216274A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | ブーツの製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09216274A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298087A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Kojima Press Industry Co Ltd | 中空樹脂成形品の製造装置及び製造方法 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP4668296A patent/JPH09216274A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298087A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Kojima Press Industry Co Ltd | 中空樹脂成形品の製造装置及び製造方法 |
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