JP3818692B2 - ブーツの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として、機械的な装置の間接部や、摺動部などを保護するブーツの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
出力軸に入力軸の運動を伝達するための様々なシステムが、現在では、カルダン継手と共に使用されており、特にエンジンから車輪を駆動するために動力伝達継手装置がますます多く自動車産業において用いられている。
【0003】
そのような継手装置では、機械部分は、保護ブーツ内に封入された一定量のグリースによって連続的に潤滑されている。このブーツは、第一には、複数の方向に弾性的に変形されえるものでなければならず、また第二には、車の使用可能な期間に起こるであろう多くの損傷にも拘わらず、その特性を保持しなければならない。なお、その損傷は、例えば、ブーツのラセン状隆起部(spire)の各々の他のものに対する摩擦に起因するものや、更に道路舗装の一部分の突出により引き起こされる衝撃によるものでさえあり、それは、使用されるエラストマー材料にクラックを発生させる。このようなクラックは、短期間或いは長期間の間に修理できないまでにブーツを損傷させる。
【0004】
この欠点を克服するために、ブーツを構成するエラストマー材料(通常、モールディングまたは射出により形造られるポリクロロプレン型のゴムである)を、剛性が改善された材料に取替えることが提案されている。そのようなものは、例えば、ハイトレル(HYTREL)タイプ(デュポン・ド・ヌムール社登録商標)のようなポリマーである。しかしながら、もし従来の製造技術が考察されるならば、特に離型の問題のため、このような材料を使用することは困難であり、それ故に押出ブロー技術により、そのような材料で保護ブーツを製造することが提案されている。この目的のための装置およびその製造方法が、欧州特許第第0022343号に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の押出ブローに関する欧州特許第第0022343号記載の発明において、その保護ブーツの先端又は末端部は継手の軸に締付けカラーなどで締付け固定するために一層大径に拡径せねばならず、その金型構造は、多数の指部材を一斉に半径方向外方へ押し拡げる構造を必要とし、その構造が複雑になると共に、その成形サイクル時間が長くなる。
【0006】
この発明は、ブーツの大径部にパリソンの余端を残すこと無く製造しえるブーツの製造方法を市場に提供することを主目的とする。この発明の別の目的は、ブーツの小径部及び大径部を精密に製造可能とするブーツの製造方法及びその装置を市場に提供することである。この発明の他の目的は、ブーツの小径部及び大径部のうち、少なくとも一方の径部の成形と同時に内向きの突起を環状に形成可能とするブーツの製造方法を市場に提供することである。この発明の更なる目的は、予備成形された逆円錐筒状のパリソンが分割金型内に、前記大径部を成形する以前にずれ落ちるのを防止するブーツの製造方法を市場に提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、特定発明は、一端に大径部を有し、他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、
a)一端に大径部を有し、その他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、先ず、ブローダイヘッドからパリソンを押出し、この先端部に小径部成形用入れ子を挿入し、中間部成形用として逆円錐筒体のキャビティを閉じた時に形成する小径部成形用金型を閉じ、この入れ子と小径部成形用金型によりパリソン先端部を挾持してブーツの小径部を成形し、b)次いで、前記ブローダイヘッドからこのパリソン内にエアを吹き込み、前記パリソンを前記ブローダイヘッド寄りで上部ほど外方に拡がる球状に予備成形し、c)この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成し、このパリソン上端部の内径を後工程の大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外型より大きめとし、d)この状態で前記金型と入れ子をパリソンとともに、前記ブローダイヘッド位置から、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの下方位置へ移動し、前記エア吹き込みノズルを前記パリソン上端部からパリソン内に挿入し、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル寄りで前記小径部成形用金型に組み込まれた大径部成形用金型を前記パリソン外周面に向け突出させ、前記大径部成形用入れ子兼用の吹き込みノズルと前記大径部成形用金型の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツの大径部を成形すると共に、e)前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外周面に固定して設けた切除刃と前記大径部成形用金型の真上で小径部成形用金型の合わせ面に形成した切除縁とにより、この大径部に連なる余端のパリソンを切除することを特徴とするブーツの製造方法としてある
【0008】
前記課題を解決するため、関連発明は、a)一端に大径部を有し、その他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、先ず、ブローダイヘッドからパリソンを押出し、この先端部に小径部成形用入れ子を挿入し、中間部成形用として逆円錐筒体のキャビティを閉じた時に形成する小径部成形用金型を閉じ、この入れ子と小径部成形用金型によりパリソン先端部を挾持してブーツの小径部を成形し、b)次いで、前記ブローダイヘッドからこのパリソン内にエアを吹き込み、前記パリソンを前記ブローダイヘッド寄りで上部ほど外方に拡がる球状に予備成形し、c)この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成し、このパリソン上端部の内径を後工程の大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外型より大きめとし、d)この状態で前記金型と入れ子をパリソンとともに、前記ブローダイヘッド位置から、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの下方位置へ移動し、前記エア吹き込みノズルを前記パリソン上端部からパリソン内に挿入し、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル寄りで前記小径部成形用金型に組み込まれた大径部成形用金型を前記パリソン外周面に向け突出させ、前記大径部成形用入れ子兼用の吹き込みノズルと前記大径部成形用金型の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツの大径部を成形すると共に、e)前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外周面に固定して設けた切除刃と前記大径部成形用金型の真上で小径部成形用金型の合わせ面に形成した切除縁とにより、この大径部に連なる余端のパリソンを切除し、f)この後、このパリソン内に前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルからエアを吹き込んでブロー成形し、前記小径部成形用金型のキャビティの形状である逆円錐筒体にブーツの中間部を成形することを特徴とするブーツの製造方法としてある。
【0009】
前記課題を解決するため、関連発明は、a)一端に大径部を有し、その他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、先ず、ブローダイヘッドからパリソンを押出し、この先端部に小径部成形用入れ子を挿入し、中間部成形用として逆円錐筒体のキャビティを閉じた時に形成する小径部成形用金型を閉じ、この入れ子と小径部成形用金型によりパリソン先端部を挾持してブーツの小径部を成形し、b)次いで、前記ブローダイヘッドからこのパリソン内にエアを吹き込み、前記パリソンを前記ブローダイヘッド寄りで上部ほど外方に拡がる球状に予備成形し、c)この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成し、このパリソン上端部の内径を後工程の大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外型より大きめとし、d)この状態で前記金型と入れ子をパリソンとともに、前記ブローダイヘッド位置から、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの下方位置へ移動し、この大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの周面に付勢手段により下方に常時付勢され昇降自在に配備されたパリソン上端部ずれ落ち防止用のパリソン押えリングを先ずこのパリソン上端部に接触させ、前記小径部成形用金型の上部の逆テーパ面に押し当て挾持したあと、e)更にこの大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルを下降させ、前記パリソン押えリングの下端を超えて前記パリソン上端部からパリソン内に挿入し、この状態で前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル寄りで前記小径部成形用金型に組み込まれた大径部成形用金型を前記パリソン外周面に向け突出させ、この吹き込みノズルと前記大径部成形用金型の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツの大径部を成形すると同時に、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外周面に固定して設けた切除刃と前記大径部成形用金型の真上で小径部成形用金型の前記逆テーパ面内縁に形成した切除縁とにより、この大径部に連なる余端のパリソンを切除し、f)この後、このパリソン内に前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルからエアを吹き込みブロー成形し、前記小径部成形用金型のキャビティの形状である逆円錐筒体にブーツの中間部を成形することを特徴とするブーツの製造方法としてある。
【0010】
この製造方法における前記小径部成形用金型のキャビティは蛇腹状の逆円錐筒体としてあることを特徴とすることが、振動吸収上好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1この形態は請求項1、2、4記載の方法発明を実施する装置の代表的な実施の形態を説明する。図1において、Aは一端に大径部10を有し、その他端に小径部11を有し、これら両端を連なる中間部12を有する全体円錐筒体をなすブーツである。図2において、20は、このブーツAの製造装置である。この製造装置20はパリソンPを押出すブローダイヘッド30と、このパリソンPの先端部内に挿入離脱可能に配備されたに小径部成形用入れ子(以下入れ子と云う)40と、閉じた時に蛇腹状で逆円錐筒体のキャビティ53を形成し、かつ前記入れ子40とともに前記パリソンP先端部を挾持してブーツAの小径部11を成形する開閉可能な小径部成形用金型50と、この入れ子40と小径部成形用金型50によりパリソンP先端部を挾持した状態で前記ブローダイヘッド30からこのパリソンP内にエアを吹き込み上部ほど外方に拡がる球状に予備成形されたパリソンPを前記ブローダイヘッド30寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成するカツター60と、前記小径部成形用金型50に組み込まれ、このパリソンの上端部寄り外周部に接触離反する開閉可能な大径部成形用金型70とを具備する。
【0012】
更に、この製造装置20は、前記ブローダイヘッド30から間隔をおいて配備された大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル(以下エア吹き込みノズルと云う)80と、これら金型50、70と前記入れ子40を、前記ブーツAの小径部11を成形され逆円錐筒状に予備成形されたパリソンとともに、前記ブローダイヘッド30位置から、前記エア吹き込みノズル80の下方位置へ移動させる移動装置(図示せず)と、このエア吹き込みノズル80を前記パリソン上端部からパリソン内に挿入する挿入装置90と、このエア吹き込みノズル80と前記大径部成形用金型70の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツAの大径部10を形成した後に、このパリソン内に前記エア吹き込みノズル80からエアを吹き込むエア供給手段(図示せず)とを備える。前記小径部11と大径部10の成形と同時に内向きの突起13、14を環状に形成するように、前記入れ子40、エア吹き込みノズル80の外周面には環状の溝41、81が形成されている。
【0013】
更にこのエア吹き込みノズル80の外周面には前記環状の溝81の上部で切除刃82が固定してあり、前記大径部成形用金型70の真上で小径部成形用金型50の上部の逆テーパ面51内縁に切除縁52が形成してあり、この切除刃82と切除縁52とで、前記大径部10に連なる余端のパリソンP2を切除可能としてある。前記小径部成形用金型50には、前記小径部11に連なるパリソンPの先端部を喰い切るエッジ部50aが前記溝41の下方で前記入れ子40外周面に当接可能に形成されている。前記製造装置20の作用を請求項1乃至3記載の方法発明の代表的な実施の形態と併せ説明する。先ず前記ブローダイヘッド30からパリソンPを押出し、この先端部に前記入れ子40を挿入し、前記小径部成形用金型50を閉じ、この入れ子40と小径部成形用金型50によってパリソン先端部を挾持してブーツAの小径部11を環状で内向きの突起13とともに成形するとともに、前記エッジ部50aにより、この小径部11aに連なるパリソンP先端部(余端)を喰いきる(図3参照)。
【0014】
次いで、前記ブローダイヘッド30からこのパリソンP内にエアを吹き込みパリソンPを前記ブローダイヘッド30寄りで略球状に、即ち、上部ほど外方に拡がる豆電球状に予備成形し、この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド30寄りで前記カッター60で切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成する。この状態で前記小径部成形用金型50、大径部成形用金型70及び前記入れ子40を前記パリソンとともに、前記ブローダイヘッド30位置から、前記エア吹き込みノズル80の下方位置へ前記移動装置により移動し、このエア吹き込みノズル80を前記パリソン上端部からパリソンP1内に挿入した後、前記大径部成形用金型70を前記パリソン外周面に向け突出させ、閉じてこの吹き込みノズル80と前記大径部成形用金型70の間でパリソンの上端寄りを挾持し、前記ブーツAの大径部10を環状で内向きの突起14とともに成形する(図4参照)。と同時に前記切除刃82と切除縁52とで、前記大径部10に連なる余端のパリソンP2を切除する(図4参照)。次に前記エア供給手段により前記エア吹き込みノズル80からエアをこのパリソン内に吹き込みブロー成形し、前記小径部成形用金型50のキャビティ53の形状にこのブーツAの中間部12を蛇腹状で逆円錐筒体に成形する(図4参照)。
【0015】
実施の形態2
この形態は請求項3、4記載の方法発明を実施する装置の代表的な実施の形態を説明する。実施の形態1と異なる構造は次の通りである。図5において、前記エア吹き込みノズル80の外周面に固定した切除刃82の外側に、パリソンP1上端部ずれ落ち防止用のパリソン押えリング83がこの切除刃82の外周面に沿い下方に付勢手段の一種であるバネ84により下方に常時付勢され昇降自在に配備されている。前記パリソン押えリング83は、前記エア吹き込みノズル80の下端から常時若干寸法突出しており、前記ベーローズAの大径部10の成形時には、前記ばね84の付勢力に抗して、前記エア吹き込みノズル80の外周面に形成した前記溝81及び切除刃82よりも上方に退避自在として設けられている。この製造装置20aの作用を請求項3、4記載の方法発明の代表的な実施の形態と併せて説明する。先ず前記ブローダイヘッド30からパリソンPを押出し、この先端部に前記入れ子40を挿入し、前記小径部成形用金型50を閉じ、この入れ子40と小径部成形用金型50によってパリソンP先端部を挾持してブーツAの小径部11を環状で内向きの突起13とともに成形するとともに、前記エッジ部50aにより、この小径部11に連なるパリソンP先端部(余端)を喰いきる(図6参照)。
【0016】
次いで、前記ブローダイヘッド30からこのパリソンP1内にエアを吹き込み、前記パリソンPを前記ブローダイヘッド30寄り上部ほど外方に拡がる豆電球状に予備成形し、この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド30寄りで前記カッター60で切断し、逆円錐筒状のパリソンP1上端部を形成するこの状態で前記金型50、70と前記入れ子40をパリソンP1とともに、前記ブローダイヘッド30位置から、前記エア吹き込みノズル80の下方位置へ前記移動装置により移動し、このエア吹き込みノズル80を前記パリソンP1上端部からパリソンP1内に挿入した後、前記大径部成形用金型70を前記パリソンP1外周面に向け突出させ、完全に閉じてこの吹き込みノズル80と前記大径部成形用金型70の間でパリソンP1の上端寄りを挾持し、前記ブーツAの大径部10を環状で内向きの突起14とともに成形する(図7参照)。この際、このエア吹き込みノズル80の下端がパリソンP1上端部に接触する以前に前記パリソン押えリング83はパリソンP内面に接触し、前記パリソンP1上端部を前記小径部成形用金型50の上部の逆テーパ面51に押し付け、保持する(図8参照)。この後、このエア吹き込みノズル80が更にパリソンP1内に降下するに伴い、前記ばね83の付勢力に抗して、前記エア吹き込みノズル80の外周面に形成した前記溝81及び切除刃82より上方に前記パリソン押えリンク83は退避する(図7参照)。と同時に前記切除刃82と切除縁52とで、前記大径部10に連なる余端のパリソンP2を切除する(図7参照)。次に前記エア供給手段により前記エア吹き込みノズル80からエアをこのパリソンP1内に吹き込んでブロー成形し、前記小径部成形用金型50のキャビティ53の形状にこのブーツAの中間部12を蛇腹状で逆円錐筒体に成形する(図7参照)。
【0017】
【発明の効果】
請求項1、2、3記載の発明により、ブーツの大径部にパリソンの余端を残すこと無く製造でき、バリ取りなどの後処理を行なわなくてすむ。更に、ブーツの小径部及び大径部を精密に製造できる。請求項3記載の発明においては、殊に前記ブーツの大径部を成形する以前に、前記予備成形された逆円錐筒状のパリソンが前記小径部成形用金型のキャビティ内にずれ落ちるのを未然に防止できる。請求項4記載の発明においては、請求項1、2、3記載の発明の効果に加えて、前記小径部成形用金型のキャビティは蛇腹状の逆円錐筒体としてあることにより、ブーツに伝わる振動を有効に吸収できる。
実施の形態においては、前記小径部及び大径部のうち、少なくとも一方の径部の成形と同時に内向きの突起を環状に形成することができ、このブーツを等速ジョイト(図1参照)、パイプの接続部分(図9参照)などのカバーとして使用した場合に、この突起を等速ジョイト、パイプの接続部分などに形成されている環状溝に掛合して、簡易にこのブーツを位置決めでき、この用に取り付けられたるブーツを締め付けバンドで確実に取付けできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブーツの半断面図である。
【図2】実施の形態1の製造装置の全体を示す概略図である。
【図3】図1の製造装置によるブーツの小径部を成形する工程を示す概略図である。
【図4】図1の製造装置によるブーツの大径部、中間部を成形する工程を示す概略図である。
【図5】実施の形態2の製造装置全体を示す概略図である。
【図6】図4の製造装置により、ブーツの小径部を成形する工程及びパリソンの予備成形工程を示す概略図である。
【図7】図4の製造装置により、ブーツの大径部、中間部を成形する工程を示す概略図である。
【図8】前記パリソン押えリングの作用を説明する概略図である。
【図9】ブーツの他の使用例を示す半断面図である。
【符号の説明】
30 ブローダイヘッド
80 大径部成形用入れ子兼用のエアー吹き込みノズル

Claims (4)

  1. 一端に大径部を有し、他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、
    a)一端に大径部を有し、その他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、先ず、ブローダイヘッドからパリソンを押出し、この先端部に小径部成形用入れ子を挿入し、中間部成形用として逆円錐筒体のキャビティを閉じた時に形成する小径部成形用金型を閉じ、この入れ子と小径部成形用金型によりパリソン先端部を挾持してブーツの小径部を成形し、b)次いで、前記ブローダイヘッドからこのパリソン内にエアを吹き込み、前記パリソンを前記ブローダイヘッド寄りの上部ほど外方に拡がる球状に予備成形し、c)この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成し、このパリソン上端部の内径を後工程の大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外型より大きめとし、d)この状態で前記金型と入れ子をパリソンとともに、前記ブローダイヘッド位置から、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの下方位置へ移動し、前記エア吹き込みノズルを前記パリソン上端部からパリソン内に挿入し、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル寄りで前記小径部成形用金型に組み込まれた大径部成形用金型を前記パリソン外周面に向け突出させ、前記大径部成形用入れ子兼用の吹き込みノズルと前記大径部成形用金型の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツの大径部を成形すると共に、e)前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外周面に固定して設けた切除刃と前記大径部成形用金型の真上で小径部成形用金型の合わせ面に形成した切除縁とにより、この大径部に連なる余端のパリソンを切除することを特徴とするブーツの製造方法。
  2. a)一端に大径部を有し、その他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、先ず、ブローダイヘッドからパリソンを押出し、この先端部に小径部成形用入れ子を挿入し、中間部成形用として逆円錐筒体のキャビティを閉じた時に形成する小径部成形用金型を閉じ、この入れ子と小径部成形用金型によりパリソン先端部を挾持してブーツの小径部を成形し、b)次いで、前記ブローダイヘッドからこのパリソン内にエアを吹き込み、前記パリソンを前記ブローダイヘッド寄りで、上部ほど外方に拡がる球状に予備成形し、c)この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成し、このパリソン上端部の内径を後工程の大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外型より大きめとし、d)この状態で前記金型と入れ子をパリソンとともに、前記ブローダイヘッド位置から、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの下方位置へ移動し、前記エア吹き込みノズルを前記パリソン上端部からパリソン内に挿入し、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル寄りで前記小径部成形用金型に組み込まれた大径部成形用金型を前記パリソン外周面に向け突出させ、前記大径部成形用入れ子兼用の吹き込みノズルと前記大径部成形用金型の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツの大径部を成形すると共に、e)前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外周面に固定して設けた切除刃と前記大径部成形用金型の真上で小径部成形用金型の合わせ面に形成した切除縁とにより、この大径部に連なる余端のパリソンを切除し、f)この後、このパリソン内に前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルからエアを吹き込んでブロー成形し、前記小径部成形用金型のキャビティの形状である逆円錐筒体にブーツの中間部を成形することを特徴とするブーツの製造方法。
  3. a)一端に大径部を有し、その他端に小径部を有し、これら両端を連なる中間部を有する全体円錐筒体をなすブーツの製造方法において、先ず、ブローダイヘッドからパリソンを押出し、この先端部に小径部成形用入れ子を挿入し、中間部成形用として逆円錐筒体のキャビティを閉じた時に形成する小径部成形用金型を閉じ、この入れ子と小径部成形用金型によりパリソン先端部を挾持してブーツの小径部を成形し、b)次いで、前記ブローダイヘッドからこのパリソン内にエアを吹き込み、前記パリソンを前記ブローダイヘッド寄りで、上部ほど外方に拡がる球状に予備成形し、c)この予備成形したパリソンを前記ブローダイヘッド寄りで切断し、逆円錐筒状のパリソン上端部を形成し、このパリソン上端部の内径を後工程の大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外型より大きめとし、d)この状態で前記金型と入れ子をパリソンとともに、前記ブローダイヘッド位置から、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの下方位置へ移動し、この大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの周面に付勢手段により下方に常時付勢され昇降自在に配備されたパリソン上端部ずれ落ち防止用のパリソン押えリングを先ずこのパリソン上端部に接触させ、前記小径部成形用金型の上部の逆テーパ面に押し当て挾持したあと、e)更にこの大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルを下降させ、前記パリソン押えリングの下端を超えて前記パリソン上端部からパリソン内に挿入し、この状態で前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズル寄りで前記小径部成形用金型に組み込まれた大径部成形用金型を前記パリソン外周面に向け突出させ、この吹き込みノズルと前記大径部成形用金型の間でパリソンの上端寄りを挾持し、ブーツの大径部を成形すると同時に、前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルの外周面に固定して設けた切除刃と前記大径部成形用金型の真上で小径部成形用金型の前記逆テーパ面内縁に形成した切除縁とにより、この大径部に連なる余端のパリソンを切除し、f)この後、このパリソン内に前記大径部成形用入れ子兼用のエア吹き込みノズルからエアを吹き込みブロー成形し、前記小径部成形用金型のキャビティの形状である逆円錐筒体にブーツの中間部を成形することを特徴とするブーツの製造方法。
  4. 前記小径部成形用金型のキャビティを蛇腹状の逆円錐筒体とすることを特徴とする請求項1又は2記載のブーツの製造方法。
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