JPH09215958A - 多色柄塗板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

多色柄塗板の製造方法及び製造装置

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JPH09215958A
JPH09215958A JP2272896A JP2272896A JPH09215958A JP H09215958 A JPH09215958 A JP H09215958A JP 2272896 A JP2272896 A JP 2272896A JP 2272896 A JP2272896 A JP 2272896A JP H09215958 A JPH09215958 A JP H09215958A
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JP
Japan
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film
coating film
coated
coating
pressing
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JP2272896A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Otokura
堅 乙倉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柄模様の境界がはっきりした人工的な仕上がり
とならずに自然な感じを受ける意匠性に優れた多色柄を
形成することができる多色柄塗板の製造方法及びその製
造装置を提供する。 【解決手段】被塗装物2の表面に複数色の塗料を隣接す
るように塗布してそれらによる塗膜21を形成する工程
と、その塗膜21上にフィルムをのせ、その上から押圧
することにより上記塗膜21の複数色の塗料の隣接部分
を混合状態となす工程と、その塗膜21′を硬化させる
工程と、上記フィルム3を引き剥がす工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁材、天井板、床
材等の建材用として主として使用される多色塗柄板の製
造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建材用に使用される多色塗板の製
造方法としては、例えば、特開平6─444号公報に記
載の如く、色と色との境界がはっきり現れる人工的な仕
上がりとならずに自然な感じを受けるように仕上げるた
めに、複数の塗料の1つを選択、或いは選択混合して、
振動機を付設した塗料ガンに供給し、この塗料ガンを被
塗装物に対して振動させながら移動させて、被塗装物に
塗料を吹き付けるようにした複数色塗装方法が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の方法では、柄は塗装ガンの振動を伴う移動の
動きそのものにより形成されるので、境面がはっきりし
た固い感じを受ける柄模様を有する多色塗板しか得るこ
とができないという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、柄模様の境界がはっきりした人工的な仕上がりとな
らずに自然な感じを受ける意匠性に優れた多色柄を形成
することができる多色柄塗板の製造方法及びその製造装
置を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の多色柄塗板の製
造方法は、被塗装物の表面に複数色の塗料を隣接するよ
うに塗布してそれらによる塗膜を形成する工程と、その
塗膜上にフィルムをのせ、その上から押圧することによ
り上記塗膜の複数色の塗料の隣接部分を混合状態となす
工程と、その塗膜を硬化させる工程と、上記フィルムを
引き剥がす工程とからなる。
【0006】本発明の多色塗板の製造装置は、被塗装物
の表面に複数色の塗料を隣接して塗装してそれらによる
塗膜を形成する塗装装置と、表面が塗装された被塗装物
を一定速度で搬送するコンベアと、そのコンベアの速度
に同調して、被塗装物の表面の塗膜上にフィルムを供給
し一定長接触状態にて移動させた後引き剥がすフィルム
移送装置と、フィルムの上から被塗装物の表面の塗膜を
押圧する押圧装置と、塗膜を硬化させる加熱硬化装置と
からなる。
【0007】本発明において、被塗装物としては、塩化
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、メチルメタクリレート
系樹脂、ポリカーボネート、スチレン系樹脂等の樹脂材
料、繊維強化樹脂(FRP)、珪酸カルシウム等の無機
質材に樹脂コートされた複合材料等からなる板状体等が
挙げられる。
【0008】本発明において、塗料としては、例えば、
帯柄、石目柄、花柄等の柄模様、市松等の幾何学模様の
柄模様を形成する塗料として用いられる汎用のものが使
用される。
【0009】
【作用】本発明の多色柄塗板の製造方法は、被塗装物の
表面に複数色の塗料を隣接するように塗布してそれらに
よる塗膜を形成する工程と、その塗膜上にフィルムをの
せ、その上から押圧することにより上記塗膜の複数色の
塗料の隣接部分を混合状態となす工程と、その塗膜を硬
化させる工程と、上記フィルムを引き剥がす工程とから
なることにより、被塗装物の表面に異なる色の塗料を混
合することなくドット状に塗装して形成した塗膜を押圧
装置によりフィルムを介して押圧して、複数色の隣接部
分が混合状態となり、色と色との境界がはっきり現れな
い自然な感じを受ける塗膜層が形成される。
【0010】本発明の多色塗板の製造装置は、被塗装物
の表面に複数色の塗料を隣接して塗装してそれらによる
塗膜を形成する塗装装置と、表面が塗装された被塗装物
を一定速度で搬送するコンベアと、そのコンベアの速度
に同調して、被塗装物の表面の塗膜上にフィルムを供給
し一定長接触状態にて移動させた後引き剥がすフィルム
移送装置と、フィルムの上から被塗装物の表面の塗膜を
押圧する押圧装置と、塗膜を硬化させる加熱硬化装置と
からなることにより、色と色との境界がはっきり現れな
い自然な感じを受ける塗膜層を有する多色塗板の製造装
置として用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳しく説明する。図1は、本発明の多色塗板
の製造装置の一例を説明する正面図、図2は塗装装置の
部分の別の例を説明する斜視図、図3は押圧装置の部分
を更に詳しく説明する斜視図、図4は押圧装置の部分の
別の例を説明する斜視図である。
【0012】図1において、1は多色塗板の製造装置で
あって、塗装装置11と、コンベア12と、フィルム移
動装置13と、押圧装置14と、加熱硬化装置15とか
らなる。
【0013】塗装装置11は、被塗装物2に複数色の塗
料を隣接するように塗装する装置であって、ガン111
に、異なる色の塗料がそれぞれ充填された塗料タンク1
12a,112b,112cが,塗料ホース113a,
113b,113cにて連結されており、各塗料タンク
121a,122b,123cに負荷される加圧エア1
14により、異なる色の塗料が混合されることなく供給
されるようになっている。
【0014】ガン11には、被塗装物の有無により自動
的にON─OFFする制御エアにより制御自在とされ、
被塗装物が存在するときには、異なる色の塗料を混合す
ること噴出させて、被塗装物2上にドット状に塗装して
塗膜を形成し、被塗装物が存在しないときには、噴出を
停止するようになっている。尚、被塗装物2の幅が広い
場合には、図2に示すように、複数個のガン111,1
11,111が幅方向に並列するように連設されてもよ
い。
【0015】コンベア12は、塗装された被塗装物2を
一定速度で搬送することができるようになっている。フ
ィルム移動装置13は、フィルム巻出し装置131と、
フィルム巻取り装置132とを備えており、進行するコ
ンベア12の速度に同調して、コンベア12上の塗装さ
れた被塗装物2の表面の塗膜上に、フィルム巻出し装置
131からフィルム3を供給し一定長接触状態にて移動
させた後、引き剥がしてフィルム巻取り装置132に巻
取るようになっている。
【0016】進行するコンベア12の上流側にあたる前
半部の上方には、押圧装置14が設けられている。押圧
装置14は、フリー回転ロール141が空気圧シリンダ
ー等の伸縮装置142にてフィルム3上から被塗装物2
の表面の塗膜を押圧できるようになさている(図3参
照)。
【0017】尚、押圧装置は上記のものに限定されるこ
となく、例えば、図4に示すように、押さえナイフ14
3を空気圧シリンダー等の伸縮装置144にてフィルム
上から被塗装物の表面の塗膜を押圧できるようにされて
いてもよい。
【0018】進行するコンベア12の下流側にあたる後
半部の上方には、加熱ヒーター等からなる加熱硬化装置
15が設けられている。
【0019】次に、本発明の多色柄塗板の製造方法を図
面を参照して説明する。図5は、図1に示す製造装置を
用いた、本発明の多色柄塗板の製造方法の一例の工程を
説明する正面図であり、図6は、被塗装物の表面に形成
された塗膜を押圧装置にて押圧する状態を説明する説明
図〔(a)は正面図、(b)は平面図〕であり、図7は
被塗装物の表面に異なる色の塗料を混合することなくド
ット状に塗装して形成された塗膜を、押圧装置にて押圧
した前後の状態を説明する模式図である。
【0020】まず、第1の工程において、図5に示すよ
うに、塗装装置11のガン111がその下方に搬送され
た被塗装物2の存在を感知し、制御エアが作動してON
状態とされ、被塗装物2の表面に、塗料タンク121
a,122b,123cに負荷される加圧エア114に
より塗料ホース113a,113b,113cを経て供
給される異なる色の塗料を混合することなく噴出させ
て、ドット状に異なる色の塗料を隣接して塗装した塗膜
21を形成する。
【0021】第2の工程において、表面に塗膜21が形
成された被塗装物2をコンベア12上に乗せて一定速度
で進行させつつ、フィルム巻出し装置131より、進行
するコンベア12の速度に同調してフィルム3を供給し
一定長接触状態にて移動させる。そのフィルム3上よ
り、フリー回転ロール141を伸縮装置142にて被塗
装物2の表面の塗膜21を押圧する。
【0022】これにより、図6に示すように、被塗装物
2の表面に異なる色の塗料を混合することなくドット状
に塗装して形成された塗膜21がフリー回転ロール14
1により押圧されて、複数色の隣接部分が混合状態とな
り色と色との境界がはっきりしない自然な感じが現れる
塗膜21′が形成される。
【0023】このときの状態を、図7を参照してより具
体的に説明すると次のようになる。即ち、図7の右側に
示すように、被塗装物2の表面には、ある色の塗料Aと
他の色の塗料Bを混合することなくドット状に塗装され
た塗膜21が形成されている。この塗膜21が、押圧装
置14による押圧工程を経ることにより、図7の左側に
示すように、塗料Aと塗料Bの隣接部分が混合状態AB
となり、それらにより色と色との境界がはっきり現れな
い自然な感じを受ける塗膜21′が形成される。
【0024】尚、押圧装置14による被塗装物2の表面
の塗膜21の押圧の程度は、図6に示す通り、押圧後の
塗膜21′の肉厚L2 は、押圧前の塗膜21の肉厚L1
の2分の1以下となるようにするのが好ましい。
【0025】第3の工程において、表面に塗膜21′が
形成された被塗装物2をコンベア12上に乗せて一定速
度で引き続き進行させつつ、フィルム3上より、加熱硬
化装置15により加熱して、塗膜21′を硬化させて塗
膜層21′′を形成する。
【0026】第4に工程において、巻取り装置132に
て巻き取るようにして、被塗装物2の表面の塗膜層2
1′′よりフィルム3を引き剥がして、多色柄塗板を得
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の多色塗板の製造方法は、上記の
如き構成とされていることにより、色と色との境界がは
っきり現れない自然な感じを受ける塗膜層を有する多色
塗板を製造することができる。
【0028】本発明の多色塗板の製造装置は、上記の如
き構成とされていることにより、色と色との境界がはっ
きり現れない自然な感じを受ける塗膜層を有する多色塗
板の製造装置として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多色塗板の製造装置の一例を説明する
正面図である。
【図2】図1における、塗装装置の部分の別の例を説明
する斜視図である。
【図3】図1における、押圧装置の部分を更に詳しく説
明する斜視図である。
【図4】図1における、押圧装置の部分の別の例を説明
する斜視図である。
【図5】本発明の多色柄塗板の製造方法の一例の工程を
説明する正面図である。
【図6】図5における、被塗装物の表面に形成された塗
膜層を押圧装置にて押圧する状態を説明する説明図であ
り、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図7】図5における、被塗装物の表面に異なる色の塗
料を混合することなくドット状に塗装した塗膜を、押圧
装置にて押圧した前後の状態を具体的に説明する模式図
である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 被塗装物 3 フィルム 11 塗装装置 12 コンベア 13 フィルム移送装置 14 押圧装置 15 加熱硬化装置 21,21′ 塗膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物の表面に複数色の塗料を隣接す
    るように塗布してそれらによる塗膜を形成する工程と、
    その塗膜上にフィルムをのせ、その上から押圧すること
    により上記塗膜の複数色の塗料の隣接部分を混合状態と
    なす工程と、その塗膜を硬化させる工程と、上記フィル
    ムを引き剥がす工程とからなることを特徴とする多色柄
    塗板の製造方法。
  2. 【請求項2】 被塗装物の表面に複数色の塗料を隣接し
    て塗装してそれらによる塗膜を形成する塗装装置と、表
    面が塗装された被塗装物を一定速度で搬送するコンベア
    と、そのコンベアの速度に同調して、被塗装物の表面の
    塗膜上にフィルムを供給し一定長接触状態にて移動させ
    た後引き剥がすフィルム移送装置と、フィルムの上から
    被塗装物の表面の塗膜を押圧する押圧装置と、塗膜を硬
    化させる加熱硬化装置とからなることを特徴とする多色
    柄塗板の製造装置。
JP2272896A 1996-02-08 1996-02-08 多色柄塗板の製造方法及び製造装置 Pending JPH09215958A (ja)

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