JP2001062364A - ローラー塗装装置 - Google Patents

ローラー塗装装置

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JP2001062364A
JP2001062364A JP24574399A JP24574399A JP2001062364A JP 2001062364 A JP2001062364 A JP 2001062364A JP 24574399 A JP24574399 A JP 24574399A JP 24574399 A JP24574399 A JP 24574399A JP 2001062364 A JP2001062364 A JP 2001062364A
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coating
brush
roller
roller brush
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Motohiro Kondo
基宏 近藤
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Misawa Ceramics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置によって、被塗装物の表面に混色
による不規則で複雑な色彩、色調の多色塗装ができ、被
塗装物の寸法や形状を変えた場合にも、塗装の管理等に
手間がかからず、塗料の塗布量を自由に調整することも
できるローラー塗装装置を提供する。 【解決手段】 被塗装物50の表面51に多色塗装を行
うローラー塗装装置10であって、塗布部11と塗料供
給部12とを有し、前記塗布部には、芯部31及び刷毛
部32からなる塗装用ローラーブラシ30を有し、前記
塗料供給部には、前記塗装用ローラーブラシの刷毛部外
面に対向するように設けた複数の塗料吹き付けガン40
を有し、該複数の塗料吹き付けガンからそれぞれ異なる
色の塗料Cを当該刷毛部外面に吹き付け供給するように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多色塗りのため
のローラー塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅外壁などをコンクリート等の
無機系成形パネルで構成する場合、高級感や重厚感を得
るために、表面が石材、レンガ、タイル等を組積や貼り
付け施工したように見える凹凸模様の建材用パネルを用
いることがある。そのような建材用パネルは、表面に多
数の凹凸形状が形成され、その凸部が石積み状部、レン
ガ状部又はタイル状部、凹部が目地状部を構成してい
る。
【0003】前記建材用パネルにおけるレンガ状部等の
表面は、単色又は多色に塗装され、装飾性が高められて
いる。その塗装を行う装置として、例えば、特開平9−
85162号公報や特開平11−42453号公報に記
載されているローラー方式によるもの、特許第2784
529号に記載されているインクジェットプリンター方
式によるもの等がある。
【0004】前記特開平9−85162号公報のもの
は、基板表面の凹凸に沿って薄膜状の一次着色塗膜を形
成し乾燥固化させた後、その上から、基板表面の凹凸模
様よりも細かな凹凸模様の入ったパターンロールで二次
着色塗膜を形成する装置である。そのため、パターンロ
ールにより細かな模様やある程度の階調によるぼかし的
色模様を表現できる利点がある。しかし、前記基板表面
の模様は各単色による層別塗装であるので、混色による
不規則で複雑な色彩、色調からなるものを得ることがで
きない制約がある。
【0005】特開平11−42453号公報の装置は、
ローラー内部に塗料供給管を設け、ローラー内部からの
押し出しによって塗料をローラー表面に供給するものな
ので、部分的に異なった色を付けることが困難で、塗装
終了後にはローラーに対する洗浄等のメンテナンスに手
間がかかる不具合がある。
【0006】また、特許第2784529号のものは、
インクジェットプリンターとコンピューターを必要と
し、しかもそのインクジェットプリンターの制御が複雑
であるため、大変高価で、建材用パネル等の被塗装物の
寸法や形状を変えた場合には、塗装の管理等にも大変手
間がかかるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、簡単な装置によって、被塗装物
の表面に混色による不規則で複雑な色彩、色調の多色塗
装ができ、被塗装物の寸法や形状を変えた場合にも、塗
装の管理等に手間がかからず、塗料の塗布量を自由に調
整することもできるローラー塗装装置を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、被塗装物の表面に多色塗装を行うローラー塗装装
置であって、塗布部と塗料供給部とを有し、前記塗布部
には、芯部及び刷毛部からなる塗装用ローラーブラシを
有し、前記塗料供給部には、前記塗装用ローラーブラシ
の刷毛部外面に対向するように設けた複数の塗料吹き付
けガンを有し、該複数の塗料吹き付けガンからそれぞれ
異なる色の塗料を当該刷毛部外面に吹き付け供給するよ
うになっていることを特徴とするローラー塗装装置に係
る。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のローラー塗装装置において、複数の塗料吹き付けガン
のうち少なくとも1つは塗料を間欠又はランダムに吹き
付け供給するものであることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
のローラー塗装装置において、塗装用ローラーブラシの
刷毛部外面を前記塗装用ローラーブラシの軸方向に複数
に分割したそれぞれの部分に、別々の塗料吹き付けガン
から塗料を吹き付けるように、複数の塗料吹き付けガン
を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のローラー塗装装置において、塗料吹き付
けガンを、塗料の吹き付け方向の中心が塗装用ローラー
ブラシの横断面の略中心を向くように設け、かつ塗装用
ローラーブラシの軸方向に沿って塗料が広がるようにし
たことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るロ
ーラー塗装装置を示す概略図、図2は図1における塗装
用ローラーブラシ付近のA視図、図3は塗料吹き付けガ
ンの他の配置例を示す塗装用ローラーブラシ付近の概略
側面図、図4はこの発明のローラー塗装装置による塗装
時における塗装用ローラーブラシの移動の一例を示す
図、図5は塗装用ローラーブラシの移動の他の例を示す
図、図6は塗装用ローラーブラシと被塗装物の移動の様
子を示す図、図7はこの発明の一実施例に係るローラー
塗装装置によって塗装した多色塗装建材用パネルの正面
図、図8は図7の多色塗装建材用パネルのR−R断面
図、図9は他の実施例に係るローラー塗装装置について
図2と同様に示す図、図10は他の実施例に係るローラ
ー塗装装置によって塗装した多色塗装建材用パネルの正
面図である。
【0013】図1及び図2に示すローラー塗装装置10
は、この発明の一実施例に係るもので、塗布部11と塗
料供給部12とを有している。なお、この実施例では、
被塗装物として建材用パネル50の表面をローラー塗装
する装置について示す。
【0014】塗布部11は、建材用パネル50の表面に
塗料を塗布する部分で、塗装用ローラーブラシ30を有
する。この実施例では、正面視略門形状からなるフレー
ムFの両側腕部Faの下部間に塗装用ローラーブラシ3
0が回転可能に軸着されている。フレームFは、図示し
ない支持躯体に、上下動や図2上での左右方向に移動可
能に支持され、あるいは棒状把手部(図示せず)に接続
して作業者に保持されることにより、塗装用ローラーブ
ラシ30を建材用パネル50の表面で移動させるのに使
用される。
【0015】前記ローラーブラシ30は、芯部31及び
刷毛部32からなる。芯部31は、合成樹脂材や紙材や
金属等を所定サイズの筒状に形成したもので、その両端
が塞がれ、該両端面に前記フレームFへの取付用軸部3
6が突出形成されている。この実施例における芯部31
は、幅(長さ)400mm、外径165mmのプラスチ
ック製筒体からなり、その両端に取付用軸部36が形成
されている。
【0016】刷毛部32は、塗料を一旦保持するための
もので、全体がゴムやウレタン等のスポンジ材、化学繊
維、天然繊維材等、各種の刷毛材材質からなる筒状のも
のや、特に好ましくは、この例のように刷毛材33と、
その外面に被着された布材34と、その布材34の外面
に張着された弾性ネット材35からなるもので構成され
る。
【0017】刷毛材33は、ゴムやウレタン等のスポン
ジ材、化学繊維、天然繊維材等、各種の材質からなり、
この実施例では、モケット状に編織された毛丈長さ13
mmのアクリル繊維からなる。
【0018】布材34は、目地部分のような凹凸の大き
い表面模様部をローラー塗装する際に、刷毛材33から
目地凹部に塗料が垂れるのを防いだり、建材用パネル5
0の表面に不均一に塗料が付着するのを防ぐためのもの
で、塗料の吸収性及び保留性が高く、さらには適度な柔
軟性があることが好ましい。この例では、公知のさらし
木綿を一重に被着した。また、前記布材34は、前記刷
毛材33に対して皺や弛みが生じないように被着するの
が好ましい。例えば、刷毛材の外径にぴったり密着する
ように巻き付けたり、筒状にしたりして被着するのがよ
い。なお、塗装時に前記布材34が刷毛材33からずれ
て外れないようにするため、布材34の刷毛材33に対
する固定方法は、ローラーの両端にある布材端部を紐状
部材でくくったり、ローラー端部に両面粘着テープや接
着剤等で接着してもよい(いずれも図示せず)。さらに
は、布材34の端部を縫い合わせて前記筒状に形成した
ものを用いてもよい。布材34を継ぎ目がない前記筒状
のものとすれば、塗装面に該布材34の継ぎ目の痕跡が
残らなくなるためより好ましい。
【0019】弾性ネット材35は、ローラー塗装時に前
記布材34の弛みや、偏り等を防ぐためのもので、この
実施例では、綿糸とエラステック糸からなる伸縮自在の
チューブ状のネット材(医療用として提供されているい
わゆる網包帯)を張着前の自由状態から10〜15倍に
伸ばした(張力をかけた)状態で用いた。該弾性ネット
材35の糸径は、太いものでは塗装面に弾性ネット材3
5の模様が現出してしまうので、布材34に被せた状態
で約2mm以下となる、できるだけ細めとするのが好ま
しい。
【0020】塗料供給部12は、前記塗布部11へ塗料
を供給するための既知のエアレス塗装機で、複数の塗料
吹き付けガン40と、塗料タンクTと、前記塗料タンク
T内の塗料を吹き付けガン40へ給送するための塗料給
送管Kと、塗料の給送や塗料の吹き付けを制御する制御
装置S、塗料加圧用ポンプP及びエアコンプレッサーE
とを備えている。なお、前記複数の吹き付けガン40そ
れぞれに対して別々に塗料を給送できるよう、吹き付け
ガン毎に別々のポンプ、制御装置、塗料タンクを接続す
る他に、複数個の吹き付けガンを所要数毎の複数グルー
プに分け、各グループ毎にポンプや制御装置及び塗料タ
ンクを接続するようにしてもよい。更にノズルからの塗
料の吹き付け形状やエリア等を制御するためのエアー配
管を並設してもよい。
【0021】塗料吹き付けガン40は、前記刷毛部32
外面に塗料を吹き付け供給するためのもので、この実施
例ではエアレスタイプからなり、塗料Cの吹き付けが手
動又は自動により適宜にON又はOFFできる構造とさ
れている。また、この吹き付けガン40は、吹き付ける
塗料の種類、吹き付け模様、吹き付け位置に応じて、適
宜個数のものを、吐出ノズル41が塗装用ローラーブラ
シ30の刷毛部32外面に対して対向するようにして設
けられる。
【0022】この実施例では、図1及び図2に示すよう
に、ローラーブラシ30の軸方向Dに沿って、第1塗料
吹き付けガン40bと第2塗料吹き付けガン40cが所
要間隔で前記フレームFに取り付けられており、前記刷
毛部32外面を軸方向Dに第1塗料Cbと第2塗料Cc
で等分に二分割して吹き付け供給できるようになってい
る。
【0023】前記塗料吹き付けガン40は、塗料吹き付
け方向の中心Mが、塗装用ローラーブラシ30の横断面
の略中心Hへ向かうようにすると共に、前記塗装用ロー
ラーブラシの軸方向Dに沿って塗料Cが広がるようにす
るのが好ましい。そのようにすると、塗料吹き付けガン
40から吹き付けられた塗料Cは、刷毛部32にほとん
ど付着するので塗料ロスが少なくなり、また、塗装用ロ
ーラーブラシ以外へ飛散した塗料によって被塗装物等を
汚したりすることがなくなる。さらにこの実施例では、
刷毛部32外面の円周方向の吹き付け幅Bを塗装用ロー
ラーブラシ30における直径の3分の1以下となるよう
にして、塗料Cが全て刷毛部32に付着するようにして
いる。
【0024】なお、前記塗料吹き付けガンの数は、2つ
に限るものではなく、刷毛部の大きさ、吹き付ける塗料
の種類、吹き付け模様等に応じて適宜の数とすれば良
い。さらに、何種類の色の塗料を使用するか、あるいは
塗料吹き付けガンの配置位置についても適宜決定され
る。例えば、塗料吹き付けガンの配置位置の例として
は、図3に示すように、塗装用ローラーブラシ30dの
回転方向に沿って異なる色の塗料吹き付けガン40d,
40eを設置する場合が挙げられる。このようにする
と、刷毛部32d外面において、ローラーブラシ30d
の往復回転による各吹き付け塗料の先後の入れ替わりに
より前記例とは異なった趣の塗装面を得ることができ
る。
【0025】前記ローラー塗装装置10を用いて、建材
用パネル50に色彩や色調が不規則な多色塗装を行う際
の一例を示す。図1及び4に示すように、この建材用パ
ネル50は、石材、レンガ、タイル等を組積や貼り付け
施工したように見える凹凸模様の表面51を有し、前記
表面51の石積み状部、レンガ状部又はタイル状部等を
凸部52、目地状部を凹部53としたものである。ま
た、前記凸部52表面には、1〜3mmの細かな凹凸が
形成されている。なお、前記凹部53又は表面51全体
には、予め所要の目地色が塗装されている。
【0026】建材用パネル50の塗装に際し、前記塗装
用ローラーブラシ30を回転させながら、塗料吹き付け
ガン40から刷毛部32外面に塗料Cを吹き付ける。こ
の実施例では、前記したように、ローラーブラシ30の
軸方向Dに沿って第1塗料吹き付けガン40bと第2塗
料吹き付けガン40cからなる2つの塗料吹き付けガン
が刷毛部32外面をローラーブラシ30の軸方向Dに略
二等分するように配置されているので、一半分側に例え
ば灰色塗料Cb、他半分側に茶色塗料Ccを連続的に吹
き付ける。そして、灰色塗料Cbと茶色塗料Ccが別々
に連続して吹き付け供給されている刷毛部32を建材用
パネル表面51で回転させて動かすことにより塗装す
る。
【0027】その際、前記塗装用ローラーブラシ30
を、建材用パネル50の表面51において直交する目地
の一方向に沿って、建材用パネル表面51の両端間(こ
の例では建材用パネル表面51の図上での上下端間)で
往復移動させ、その一往復する間に往復方向と直交する
方向(この例では建材用パネル表面51の右方向)へ、
前記刷毛部32の塗布幅Lよりも小さな距離だけ移動す
るようにしている。
【0028】さらに詳細に述べると、この例では、塗装
用ローラーブラシ30を建材用パネル表面51の塗装ス
タート位置である上端から下端まで移動させる間におい
ては、往復方向と直交する方向へ移動せず、図4の矢印
xのように、まっすぐ下端まで移動させる。次いで、建
材用パネル表面51の下端まで達した塗装用ローラーブ
ラシ30を建材用パネル表面51の上端まで移動させる
際には、図4の矢印yのように、刷毛部32外面の塗布
幅Lの半分と略等しい量だけ建材用パネル表面51の右
方向へ移動させる。これを繰り返して、建材用パネル表
面51の左端から右端まで塗装していく。
【0029】前記のようにして塗装を行うと、建材用パ
ネル50の表面では、先に塗装された灰色塗料Cb部分
に続いて茶色塗料Ccが重ね塗り(WET ON WE
T)され、灰色塗料Cbと茶色塗料Ccが複雑に混ざり
合って塗装される。したがって、乾燥後に異なる色の塗
料を重ね塗りしたのでは得ることのできない、混色によ
る不規則かつ複雑な色彩、色調の塗装面を得ることがで
きる。図7はこのようにして得られた多色塗装建材用パ
ネル60の正面図、図8は多色塗装建材用パネル60の
断面図であり、符号62は凸部、63は凹部、64は多
色塗装面、65は目地色塗装面である。
【0030】なお、塗装用ローラーブラシ30の移動の
パターンとしては、前記したものに限られず、適宜とさ
れる。例えば、塗装用ローラーブラシ30の往復方向
(回転方向)への移動と往復方向と直交する方向への移
動を同時に行って、図5に示すように、塗装用ローラー
ブラシ30の移動軌跡vが略V字状となるようにしても
良い。また、前記塗装用ローラーブラシ30の軸方向移
動に代えて、建材用パネル50を動かすことにより、前
記と同様の塗装を行っても良い。さらには、塗装用ロー
ラーブラシ30と建材用パネル50の両方を動かすこと
によって塗装をする方法もある。この例として、図6に
示すように、塗装用ローラーブラシ30については建材
用パネル表面51の上下端間で矢印pのように直線的に
往復移動させ、建材用パネル50については矢印qのよ
うに往復方向と直交する方向へ移動させる方法が挙げら
れる。
【0031】図9には他の実施例に係る塗装装置10A
のローラーブラシ30付近について、その概略を示す。
この塗装用ローラーブラシ30は、図1及び図2に示し
た前記ローラーブラシと同じものであり、その軸方向D
に沿って3つの塗料吹き付けガン40(40a,40
b,40c)が、吹き付け方向の中心Mを塗装用ローラ
ーブラシ30の横断面の略中心Hに向けて設けられてい
る。
【0032】3つの塗料吹き付けガン40(40a,4
0b,40c)は、中央の塗料吹き付けガン40a、一
側の第1塗料吹き付けガン40b、他側の第2塗料吹き
付けガン40cよりなる。第1塗料吹き付けガン40b
と第2塗料吹き付けガン40cは、刷毛部32外面をロ
ーラーブラシ30の軸方向Dに二分割するようにして例
えば灰色塗料Cbと茶色塗料Ccを連続的に吹き付ける
のに対し、中央の塗料吹き付けガン40aは、刷毛部3
2外面の中央における灰色塗料Cbと茶色塗料Ccの境
界部37あるいはその付近に例えば黒色塗料Caを間欠
的にあるいはランダムに吹き付けるようになっている。
前記黒色塗料Caが間欠的あるいはランダムに刷毛部3
2外面に吹き付け供給されるため、刷毛部32外面には
不規則に黒色塗料Caが付着形成される。なお、その他
の構成は、前の実施例である塗装装置10と同様であ
り、同一構成部については、前の実施例と同一符号で示
す。
【0033】この実施例のローラー塗装装置10Aを用
いて塗装を行う際は、前の実施例で説明した図4ないし
図6と同様に、まず前記建材用パネル50の凹部53又
は表面51全体に目地色塗装を施したものを用意する。
次いで前記建材用パネル表面51にローラーブラシ30
の刷毛部32を当接させ、該ローラーブラシ30を建材
用パネル表面51の両端間で一往復させる間に、ローラ
ーブラシ30を、往復方向と直交する方向へ刷毛部32
の塗布幅Lよりも小さな幅で移動させることによって、
多色塗装を行う。その際、塗装用ローラーブラシ30の
刷毛部32には、ローラーブラシ30の軸方向Dに二分
するように灰色塗料Cbと茶色塗料Ccがそれぞれの塗
料吹き付けガン40b,40cから連続的に吹き付け供
給され、また刷毛部32外面における灰色塗料Cbと茶
色塗料Ccとの境界部37あるいはその付近には黒色塗
料Caが間欠的にあるいはランダムに吹き付け供給され
ているため、建材用パネル表面51において、黒色塗料
Caが未乾燥灰色塗料上に部分的に重ね塗りされ、さら
にはその黒色塗料が乾かない間にその上から茶色塗料が
重ね塗りされるため、建材用パネル表面51は、ところ
どころにおいて黒色塗料がぼやけた感じとなって、あた
かもレンガやタイルが経年変化したような雰囲気を醸し
出す。
【0034】前記塗布時の塗装用ローラーブラシ30の
移動パターンは、図4ないし図6のようにされるが、特
には、建材用パネル表面における黒色模様を適度にし、
より実物に近い古いレンガ調雰囲気とするには、次のよ
うに塗装するのが好ましい。すなわち、図4において、
塗装用ローラーブラシ30を建材用パネル表面51の上
端から下端までまっすぐに矢印xのように移動させ、こ
の間に、黒色塗料吹き付けガン40aから、前記刷毛部
32外面における灰色塗料Cbと茶色塗料Ccの境界部
37あるいはその付近に黒色塗料Caを適宜間隔で間欠
的に又はランダムに吹き付ける。そして、塗装用ローラ
ーブラシ30が建材用パネル表面51の下端まで達した
後、建材用パネル表面51の上端まで移動させる際に
は、矢印yのように動かし、その間に黒色塗料Caは吹
き付けないようにする。これを繰り返して、建材用パネ
ル表面51の左端から右端まで塗装していく。このよう
にすれば、黒色が、レンガ調にふさわしい適度な量にな
り、しかも、黒色塗料の広がりや混合も適度になる。図
10はこのようにして得られた多色塗装建材用パネル6
0Aの正面図であり符号62Aは凸部、63Aは凹部、
64Aは多色塗装面、65Aは目地色塗装面、66Aは
黒色部分である。
【0035】また、この発明の塗装装置は、前記したよ
うな表面に凹凸のある建材用パネルへの塗装に限るもの
ではなく、適宜のものに塗装する際に使用することがで
きる。例えば、表面が平らな被塗装物に塗装する際にも
適用できるし、建材用パネル以外のものに塗装する際に
も適用できる。また、塗装色も目的、用途に応じて他の
色を使用すればよい。
【0036】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明によれば、被塗装物表面では、乾燥前の塗料の上に
異なる色の塗料が重ね塗りされ、しかも先に塗布された
塗料がその上の塗料と共にローラーで押されるため、異
なる色の塗料が混合された状態となり、不規則で複雑な
色彩、色調の多色塗装ができる。また、塗装用ローラー
ブラシに塗料を吹き付けて供給するので塗料の吹き付け
量を容易に変化させることができ、しかもその塗料吹き
付け量又は塗装用ローラーブラシの回転速度を変えるこ
とにより、容易に被塗装物の塗膜厚を変えることができ
る。
【0037】さらに、請求項2の発明によれば、複数の
塗料吹き付けガンのうち少なくとも1つは塗料を間欠又
はランダムに吹き付け供給するようにしているため、前
記間欠又はランダムに供給する塗料が被塗装物表面にア
クセントとなる色の模様を不規則に形成でき、より美観
に優れる多色塗装を行うことができる。
【0038】請求項3の発明によれば、塗装用ローラー
ブラシの刷毛部外面を前記塗装用ローラーブラシの軸方
向に複数に分割したそれぞれの部分に、別々の塗料吹き
付けガンから塗料を吹き付けるように、複数の塗料吹き
付けガンを設けているため、被塗装物表面における塗料
の混合が複雑になりすぎず、被塗装物表面に形成される
色や模様の不規則さが乱雑になったり見苦しくならず、
見た目が良好な多色塗装ができる。
【0039】また、請求項4の発明によれば、塗料を塗
料吹き付けガンから無駄なく、効率良く塗装用ローラー
ブラシの刷毛部に吹き付けることができ、経済的に、か
つ作業効率よく多色塗装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るローラー塗装装置を
示す概略図である。
【図2】図1における塗装用ローラーブラシ付近のA視
図である。
【図3】塗料吹き付けガンの他の配置例を示す塗装用ロ
ーラーブラシ付近の概略側面図である。
【図4】この発明のローラー塗装装置による塗装時にお
ける塗装用ローラーブラシの移動の一例を示す図であ
る。
【図5】塗装用ローラーブラシの移動の他の例を示す図
である。
【図6】塗装用ローラーブラシと被塗装物の移動の様子
を示す図である。
【図7】この発明の一実施例に係るローラー塗装装置に
よって塗装した多色塗装建材用パネルの正面図である。
【図8】図7の多色塗装建材用パネルのR−R断面図で
ある。
【図9】他の実施例に係るローラー塗装装置について図
2と同様に示す図である。
【図10】他の実施例に係るローラー塗装装置によって
塗装した多色塗装建材用パネルの正面図である。
【符号の説明】
10,10A ローラー塗装装置 11 塗布部 12 塗料供給部 30 塗装用ローラーブラシ 31 芯部 32 刷毛部 33 刷毛材 34 布材 35 弾性ネット材 37 塗料の境界部 40 塗料吹き付けガン 50 建材用パネル(被塗装物) 51 建材用パネル(被塗装物)表面 60,60A 多色塗装建材用パネル 62,62A 凸部 63,63A 凹部 64,64A 多色塗装面 65,65A 目地色塗装面 C 塗料 D 塗装用ローラーブラシの軸方向 H 塗装用ローラーブラシの横断面の略中心 L 刷毛部の塗布幅 M 塗料吹き付け方向の中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物の表面に多色塗装を行うローラ
    ー塗装装置であって、 塗布部と塗料供給部とを有し、 前記塗布部には、芯部及び刷毛部からなる塗装用ローラ
    ーブラシを有し、 前記塗料供給部には、前記塗装用ローラーブラシの刷毛
    部外面に対向するように設けた複数の塗料吹き付けガン
    を有し、該複数の塗料吹き付けガンからそれぞれ異なる
    色の塗料を当該刷毛部外面に吹き付け供給するようにな
    っていることを特徴とするローラー塗装装置。
  2. 【請求項2】 複数の塗料吹き付けガンのうち少なくと
    も1つは塗料を間欠又はランダムに吹き付け供給するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のローラー塗
    装装置。
  3. 【請求項3】 塗装用ローラーブラシの刷毛部外面を前
    記塗装用ローラーブラシの軸方向に複数に分割したそれ
    ぞれの部分に、別々の塗料吹き付けガンから塗料を吹き
    付けるように、複数の塗料吹き付けガンを設けたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載のローラー塗装装置。
  4. 【請求項4】 塗料吹き付けガンを、塗料の吹き付け方
    向の中心が塗装用ローラーブラシの横断面の略中心を向
    くように設け、かつ塗装用ローラーブラシの軸方向に沿
    って塗料が広がるようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のローラー塗装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005224773A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Bridgestone Corp ビード部用潤滑剤塗布装置
KR101747386B1 (ko) 2016-06-16 2017-06-15 주식회사 극동기계 로봇 및 자동화시스템용 원통형 브러시 공구
KR20230125950A (ko) * 2022-02-22 2023-08-29 윤철기 다색로울러

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