JPH0688398B2 - 化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

化粧シート及びその製造方法

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JPH0688398B2
JPH0688398B2 JP1226463A JP22646389A JPH0688398B2 JP H0688398 B2 JPH0688398 B2 JP H0688398B2 JP 1226463 A JP1226463 A JP 1226463A JP 22646389 A JP22646389 A JP 22646389A JP H0688398 B2 JPH0688398 B2 JP H0688398B2
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泰正 高尾
俊吾 奥田
治 吉川
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東リ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は床材、壁材等に適した新規な意匠を有する化粧
シート及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、基体シートの上面に合成樹脂下引き層を形成し、
その上に着色合成樹脂ペーストをスプレーガンで空気と
同時に吐出させ、該着色合成樹脂ペーストを滴状又は紐
状に落下させて模様を形成する方法が特公昭62−56793
号より公知である。しかし、この方法により得られる模
様は滴状又は紐状のマーブル模様又は研ぎ出しテラゾ風
の模様であつた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は意匠性の高い不定形模様、更にはこの不
定形模様と共に、比較的定形の模様を有する化粧シート
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は基材及び基材上に設けられた、空気を吹き付け
られた液状インキにより構成される不定形模様、この不
定形模様と共に、更に空気の吹き付けにより得られる比
較的定形の模様を有する化粧シートに係り、この化粧シ
ートは例えば (a)基材上にペースト状樹脂下地層を形成する工程、 (b)該下地層がペースト状又は液状の状態で、その上
に液状インキを斑状に付与する工程、 (c)下地層及び液状インキの両方に空気を吹き付けて
下地層と液状インキを一体化すると共に液状インキの不
定形模様を得る工程、及び (d)得られたシートを加熱する工程 により得ることができる。
以下、本発明を図面により説明する。
第1〜2図は本発明の化粧シートの製造工程図である。
第1図において基材1の上に、ポリ塩化ビニル(PVC)
ペースト等のペースト状樹脂2をドクターブレード3に
より均一に塗布して下地層4を形成する。基材1として
は例えば剥離シート、繊維素材シート、ビニルシート、
石膏ボード、これらの複合体等を挙げることができる。
下地層4の厚さは0.2〜3mm程度が好ましく、下地層には
所望によりパール顔料を添加することができる。
次に下地層を固化させずにペースト状又は液状の状態
で、その上に液状インキをその滴下手段5により滴下さ
せ、斑状模様7を得る。液状インキとしてはPVCペース
ト、エポキシ、ポリエステル、アクリル、ウレタン等の
インキを用いることができる。斑状模様は任意の間隔で
形成してよく、又、液状インキ中にパール顔料等を配合
しておいてもよい。この滴下手段5は第3図のようなス
プレー24による方法や、第4図のような連続して滴下す
る流体を機械的に分断する方法等が好適で、これらの装
置を複数個併用して用いると更に優れた意匠性が得られ
る。
更にペースト状又は液状の状態の下地層4と斑状模様7
に対してノズル8から流体9を吹き付ける。流体9は空
気、水等であるが特に空気が好ましい。この結果下地層
は流体圧の作用により配向がなされ、或いは変向され、
うろこ形、雲形、波形等の比較的定形の重なり模様が生
じると共に斑状模様が空気等の流体に吹き付けられて不
定形な模様10を生ずる。この比較的定形の重なり模様は
特に下地層又は液状インキにパール顔料を配合した場合
に顕著に現われる。パール顔料を配合しない場合は現わ
れる場合もあるが、現われない場合もある。ノズル8は
前後方向、左右方向に風向が自由に調節でき、又風量も
任意に設定できることから、これらのノズルを組み合わ
せることにより、流れた模様も止まつた模様も得ること
ができ、模様にある程度の規則性を付与することも全く
ランダムにすることも可能である。これらのノズルは望
ましくは10〜80mmの間隔で複数列並べられ、ノズルの動
きは左右に反復移動(オシレーシヨン)することも可能
である。又、エアースプレーガンを適宜左右にトラバー
スしても良い。模様状シートはヒーター11で150〜250℃
に加熱ゲル化され得られた本発明の化粧シート12はロー
ルに巻き取られる。なお最終巻き取り工程前に基材が剥
離性シートならばこれを剥離してもよいし、更に他の床
用裏打ち材(基材)と積層してもよい。
又第2図では第1図と同様の基材1上にドクターブレー
ド13で発泡性又は非発泡性PVCペースト14を塗布し、ヒ
ーター15でプリゲル乾燥した後ロータリースクリーン等
の印刷手段16で印刷模様を付与した後、所望により印刷
インキを乾燥して基材を得る。次にドクターブレード3
で透明性PVCペースト下地材2を塗布して下地層17を形
成する。この下地層が未硬化状態である間に斑状模様付
与手段5で液状インキ6の斑状模様7を付与し、これに
ノズル8によつて所望の方向へ流体9を吹き付け液状イ
ンキの吹き付けによる不定形の斑状模様10が得られる。
この不定形の斑状模様10が形成された段階でヒーター11
によりシート全体がプリゲル化されて装飾シート18が得
られ、更にこの上に前記同様の印刷装置19ぜ印刷後透明
性PVCペースト21をドクターブレード20でコーテイング
した後オーブン22で150〜250℃で加熱ゲル化させると共
に、ペースト14が発泡性である場合は発泡させた後、巻
取り、本発明の化粧シート23を得る。得られた化粧シー
トは下地層が流体圧の作用により変向がなされて、うろ
こ形、雲形、波形等の比較的定形の重なり模様が得ら
れ、この下に前工程による印刷模様が透視される。下地
層に流体の吹き付けによる斑状吹き付け模様が一体的に
形成され、新規な意匠が得られる。更に不定形模様上に
は適宜印刷模様を付与でき、又透明なトツプ層(耐摩耗
層)を表面に積層することもできる。尚、前工程又は後
工程の印刷模様はどちらか一方を省略してもよい。
第3図、第4図は本発明において斑状模様を付与する手
段を示す図であり、基材1上の下地層4にスプレーノズ
ル等の装置24から液状インキ6を噴出させ、液状物によ
る斑状模様7を付与する。これらのインキはスプレーノ
ズル別に異色である方が望ましい。スプレーノズルは破
線で示されるように上下、左右(図示せず)に角度を変
更させることもでき、模様の分布状態を任意に変更する
ことができる。スプレーノズルは好ましくは10〜80mmの
間隔で複数列設けることにより、デザイン性を重視した
任意の斑状模様が付与される。斑状模様は適当な間隔を
以て形成されても重なり合つてもよい。又、本発明にお
ける液状インキの付与方法はエアレス方法も可能であ
る。
又、第4図に示されるような斑状模様の付与装置も利用
可能である。下地層4上に液状インキ溜25からテイクア
ツプロール26よりインキが取り出され、矢印A方向に振
動するドクターブレード27により上記インキが連続的に
かき取られ、傾斜板28上を連続的に落下する。この落下
するインキ29をはしご状又はブレードの集合体のエンド
レスベルト30がドラム31,31′の回転により矢印B方向
に回転し、落下する上記インキを適宜小分割して下地層
4に落下させるので、美しい斑状模様32が得られる。こ
の斑状模様はインキの落下量とエンドレスベルトの回転
速度の組み合わせでデザイン性に基づいた任意の模様が
得られる。尚、上記斑状模様付与装置を複数列配置する
ことにより、さらに意匠性の高い模様が得られる。
尚、本発明では直接基材上にペースト樹脂下地層を形成
する方法以外に、該基材として剥離シートを用い、他は
同様にして化粧シートを得、これを剥離シートと分離し
た後、基材(剥離シートではない基材)に積層すること
によつても目的とする化粧シートを製造することもでき
る。
本発明で得られた化粧シートは例えば第5〜7図に示す
ように比較的定形の重なり模様33と不定形模様34を有す
るが、この重なり模様33が現われるのはパール顔料を配
合した場合が顕著で、パール顔料を配合しない場合は現
われない或いは判別しにくい場合もある。パール顔料と
しては天然雲母と酸化チタンの複合体、その他偏平状の
パール顔料等を例示でき、一般に全重量に対して1〜20
重量%程度配合するのが好ましい。
本発明においては下地層の上にPVCペースト、エポキ
シ、ポリエステル、アクリル、ウレタン等の樹脂によつ
て構成される液状インキの斑状模様が付与され、これに
空気等の流体が噴射によつて吹きつけられて不定形模様
が付与される。これらの液状インキの吹き付け模様は流
体の圧の強弱、方向により大きさや例えば流れた模様や
止まつた模様等の模様が変化し、インキ自体の色の濃色
部分と下地層とインキが混つた淡色部分が複雑に変化
し、極めて意匠性に富んだイメージが得られる。上記流
体の噴射と同時に液状状態の下地層にはうろこ状、波
状、雲状等の複雑な重なり模様が生じ、その模様境界は
複雑な屈曲状態を示し、この状態は上記パール顔料を添
加すると顕著になる傾向がある。
本発明の化粧シートの厚さは基材も含めて通常約0.5〜5
mmの範囲が好ましい。又得られた化粧シートの表面に透
明な耐摩耗層を形成してもよい。
(発明の効果) 本発明においては複雑な液状インキの吹き付け斑状模様
と、下地層の重なり模様の組み合わせにより新規な意匠
性を有する化粧シートが得られる。又、下地或いは液状
インキにパール顔料を配合することにより、美しさが格
段向上された模様を有する化粧シートを得ることができ
る。
(実 施 例) 実施例1 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。尚、部は重量
部を示す。
PVC100部、ジオクチルフタレート(DOP)40部、安定剤
(Ba−Zn系)2部及びパール顔料(雲母と酸化チタンの
複合体)5部からなる配合AのPVCペーストを軟質PVCシ
ート基材上に塗布して下地層を形成し、更にその上にほ
ぼ同配合のPVCペーストインキ(液状インキ)を7〜60c
mの間隔で3台2列に並んだスプレーガンで滴下した
後、5cm間隔で3列並んだエアーノズルで空気を吹き付
けてインキを不定形に変形するとともに下地層にさざ波
模様の重なり模様を形成した状態で200℃のオーブンに
通し、加熱、ゲル化した。得られたシートは加圧成形さ
れて表面平滑にされ本発明の化粧シートが得られた。
実施例2 石膏ボードにエポキシ樹脂100部、硬化剤50部及び実施
例1と同様のパール顔料10部からなる配合Bの液状エポ
キシ樹脂を塗布して下地層を形成し、その上に更に同じ
着色エポキシ樹脂インキを斑状に模様付けした後、実施
例1と同様にして不定形模様を付与した後、常温で成型
して本発明の化粧材を得た。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明の化粧シートの製造工程図、第3〜
4図は本発明において斑状模様を付与する手段を示す
図、第5〜7図は本発明で得られた化粧シートの模様を
示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材及び基材上に設けられた、空気を吹き
    付けられた液状インキにより構成される不定形模様を有
    する層からなることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】上記層が不定形模様と共に、更に空気の吹
    き付けにより得られる比較的定形の模様を有する請求項
    1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】(a)基材上にペースト状樹脂下地層を形
    成する工程、 (b)該下地層がペースト状又は液状の状態で、その上
    に液状インキを斑状に付与する工程、 (c)下地層及び液状インキの両方に空気を吹き付けて
    下地層と液状インキを一体化すると共に液状インキの不
    定形模様を得る工程、及び (d)得られたシートを加熱する工程 からなる化粧シートの製造方法。
  4. 【請求項4】(a)剥離シート上にペースト状樹脂下地
    層を形成する工程、 (b)該下地層がペース状又は液状の状態で、その上に
    液状インキを斑状に付与する工程、 (c)下地層及び液状インキの両方に空気を吹き付けて
    下地層と液状インキを一体化すると共に液状インキの不
    定形模様を得る工程、及び (d)得られたシートを加熱して化粧シートを得、これ
    を剥離シートと分離する工程、 (e)上記化粧シートを基材と積層する工程 からなる化粧シートの製造方法。
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