JPH09215589A - 調理器の調理容器 - Google Patents

調理器の調理容器

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Publication number
JPH09215589A
JPH09215589A JP2703396A JP2703396A JPH09215589A JP H09215589 A JPH09215589 A JP H09215589A JP 2703396 A JP2703396 A JP 2703396A JP 2703396 A JP2703396 A JP 2703396A JP H09215589 A JPH09215589 A JP H09215589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking container
fluororesin
coating film
cooking
rice
Prior art date
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Pending
Application number
JP2703396A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kitazawa
悟 北沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2703396A priority Critical patent/JPH09215589A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素樹脂の熱処理で抗菌性物質が分解せず
にそのフッ素樹脂による非粘着性と併せて有効な抗菌効
果が得られるようにする。 【解決手段】 少なくとも内面に透明なフッ素樹脂によ
るコーティング膜31が形成されている調理容器4にお
いて、前記フッ素樹脂に無機系の抗菌性ゼオライト33
を 0.1〜5%配合し、この抗菌性ゼオライト33を含む
フッ素樹脂でコーティング膜31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、炊飯器等の調理
器に用いられる調理容器に関する。
【0002】
【従来の技術】調理器、例えば炊飯器においては、その
内部に炊飯用の鍋である調理容器が挿脱可能に収納さ
れ、この調理容器内に所要量の米と水を収容し、この状
態で調理容器を加熱して炊飯するようになっている。
【0003】そして、一般にこの種の調理容器において
は、少なくともその内面の全体に、炊き上げたご飯等に
対する非粘着性を得るためにフッ素樹脂のコーティング
膜が形成され、使用後の清掃が良好に行なえるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、調理容
器の内面にフッ素樹脂によるコーティング膜が形成され
ていても、ご飯のこびり付きを完全に防止することは困
難で、清掃が不充分であると、ご飯の成分がこびり付い
たまま残り、このご飯の残留成分が雑菌やかびの発生源
となって衛生が害されてしまう。特に調理容器の内側隅
部にご飯の成分がこびり付いて残りやすい。
【0005】このため、衛生管理の上から抗菌性をもつ
調理容器の出現が望まれている。そこで、調理容器の内
面のコーティング膜の材料中に抗菌性物質を配合するこ
とが考えられる。
【0006】ところが、フッ素樹脂のコーティング膜を
形成する際には、調理容器の内面にフッ素樹脂を塗布
し、この塗布膜を300℃以上の高温で焼付ける熱処理
工程を必要とする。
【0007】従来の有機系の抗菌性物質は耐熱性が低
く、300℃以上の高温のもとでは分解して抗菌効果が
ほとんど失われてしまい、したがってこの有機系の抗菌
性物質をフッ素樹脂中に配合してコーティング膜を形成
しても有効な抗菌効果が得られない。
【0008】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、フッ素樹脂の熱処
理で抗菌性物質が分解せずにそのフッ素樹脂による非粘
着性と併せて有効な抗菌効果を発揮することができる調
理容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、少なくとも内面に透明なフッ素樹
脂によるコーティング膜が形成されている調理容器にお
いて、前記フッ素樹脂に無機系の抗菌性物質を、そのフ
ッ素樹脂の透明度を失わない範囲で配合してコーティン
グ膜を形成する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図3には、調理器の一例
としての炊飯器を示してあり、符号1は炊飯器の本体
で、この本体1内に熱伝導のよいアルミニウムにより有
底筒状に形成された内枠2が設けられ、この内枠2によ
り上面が開口する収納部3が構成されている。
【0011】そしてこの収納部3内にその上端の開口部
から調理容器4が挿脱自在に収納されている。この調理
容器4はアルミニウムにより形成され、その上部に段部
5を有し、この段部5が収納部3の開口縁に係合して支
持されている。
【0012】本体1の上面には、ヒンジ6を介して蓋体
7が回動自在に枢着され、この蓋体7の下面に環状の蓋
パッキング8が取り付けられ、この蓋パッキング8は断
面ほぼくの字状をなし、この蓋パッキング8が蓋体7の
閉合に応じて調理容器4の上端縁に弾性的に当接し、こ
の当接で調理容器4内が密閉される。
【0013】また、蓋体7の下面にはスタッド9を介し
て内蓋10が着脱可能に取り付けられ、この内蓋10の
周縁が蓋体7の閉合に応じて調理容器4の段部5の上に
当接し、この当接で調理容器4の開口部が閉塞される。
【0014】内蓋10には複数の小孔11…が形成さ
れ、また蓋体7には蒸気口12を構成する蒸気筒13が
設けられている。この蒸気筒13の下端縁と蓋体7の下
面との間にはパッキング14が設けられ、このパッキン
グ14を介して蒸気筒13の下端縁と蓋体7の下面との
間が液密的にシールされている。そして炊飯に伴う調理
容器4内の水の沸騰時にその蒸気が前記小孔11…およ
び蒸気口12を通して外部に流出する。
【0015】収納部3の底面中央部には凸部17が形成
され、この凸部17の上端面に開口18が形成されてい
る。そして収納部3の内底部に、炊飯用の熱源として前
記凸部17を囲むように環状にヒータ19が設けられて
いる。
【0016】凸部17の内側にはガイド筒20が設けら
れ、このガイド筒20の内側に温度センサ21が配設さ
れ、この温度センサ21がスプリング22により上方に
弾性的に付勢され、この付勢力で温度センサ21の上面
が調理容器4の外底面の中央部に弾性的に当接し、この
温度センサ21により調理容器4の温度が検出される。
【0017】また、ヒータ19の上方には、中央部に開
口25を有した放熱プレート26が水平に設けられ、こ
の放熱プレート26がスプリング27により上方に弾性
的に付勢され、この付勢力で放熱プレート26の上面が
調理容器4の外底面の周縁部に弾性的に当接し、この放
熱プレート26を介してヒータ19の熱が調理容器4に
伝わり、これにより調理容器4内の所要量の米と水が加
熱されて所定の炊飯が行なわれる。
【0018】調理容器4の内側面には、調理容器4内に
収容する米量に応じる水量のレベルを示す計量目盛30
が印刷されている。そして調理容器4の内面の全体に、
無機系の抗菌性物質である抗菌性ゼオライトを配合した
フッ素樹脂による透明なコーティング膜31が形成され
ている。
【0019】この調理容器4の内面にコーティング膜3
1を形成する工程について説明すると、図1に示すよう
に、まずアルミニウムからなる調理容器4の内側の表面
をブラスト処理等により粗面化する。
【0020】次に、この粗面化した表面に、フッ素樹脂
との密着性を高めるためにプライマー32を塗布する。
次に、プライマー32の塗布膜の上にパット印刷等によ
り計量目盛30を印刷する。
【0021】次に、計量目盛30の印刷部分を含めてプ
ライマー32の塗布膜の上に、抗菌性ゼオライト33を
配合した透明なフッ素樹脂を粉体塗装により塗装する。
そしてこの後、フッ素樹脂の塗装膜を400℃前後の温
度で加熱して焼付ける。これによりコーティング膜31
が完成する。
【0022】ところで、抗菌性ゼオライトは主に白色等
の色調をもっており、したがってフッ素樹脂への抗菌性
ゼオライト33の配合量が多すぎると、コーティング膜
31の透明度が低下し、計量目盛30が見ずらくなって
しまう。
【0023】図2には、コーティング膜31の透明度
と、フッ素樹脂に対する抗菌性ゼオライト33の配合量
との関係を示してある。このグラフに示されているよう
に、抗菌性ゼオライト33の配合量が5%を越えるとコ
ーティング膜31の透明度が大きく低下する。
【0024】したがってフッ素樹脂に対する抗菌性ゼオ
ライト33の配合量は 0.1〜5%とする。また、コーテ
ィング膜31自体の厚さが増すとこれに応じて透明度も
低下するから、コーティング膜の厚さは60〜120μ
mとする。
【0025】フッ素樹脂に抗菌性ゼオライト33を配合
する際には、フッ素樹脂の粉体中に抗菌性ゼオライト3
3を充分かつ均一に混合して配合する。これにより、抗
菌性ゼオライト33を配合したフッ素樹脂を粉体塗装
し、その塗装膜を焼付けてコーティング膜31を形成し
たときに、そのコーティング膜31の表面に抗菌性ゼオ
ライト33の粒子が均一に分散して露出する。また抗菌
性ゼオライト33は、フッ素樹脂の焼付け温度よりも充
分に高い550℃程度の耐熱性を有しているから、その
焼付けで分解するようなことがない。
【0026】したがって、このコーティング膜31によ
り、フッ素樹脂の非粘着性と併せて抗菌性ゼオライト3
3による有効な抗菌効果が得られる。このため、清掃の
不徹底で調理容器4の内面にご飯の成分が残ったとして
も、雑菌やかびの発生を防止することができ、衛生的な
管理を達成することができる。
【0027】そして、フッ素樹脂に対する抗菌性ゼオラ
イト33の配合量を 0.1〜5%とし、かつコーティング
膜31の膜厚を60〜120μmとしてあるからそのコ
ーティング膜31の透明度が良好であり、したがって調
理容器4内に米を収容し、その米量に応じる水を調理容
器4内に注入するときに、計量目盛30を鮮明に目視し
てその水量を的確に計測することができ、さらにコーテ
ィング膜31の透明度が高いから外観的な体裁も良好と
なる。なお、この発明は炊飯器に用いる調理容器を対象
とする場合に限らず、他の用途に用いる種々の調理容器
を対象とすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
無機系の抗菌性物質を配合したフッ素樹脂を用いて調理
容器の内面にコーティング膜を形成するようにしたか
ら、フッ素樹脂の熱処理に伴う抗菌性物質の分解を防止
してそのフッ素樹脂による非粘着性と併せて有効な抗菌
効果が得られ、衛生的な管理を達成することができ、ま
たコーティング膜の透明度を良好に保て、したがってコ
ーティング膜の下層側に設けられた計量目盛等を鮮明に
目視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る調理容器の一部を
拡大して示す断面図。
【図2】コーティング膜の透明度と、フッ素樹脂に対す
る抗菌性ゼオライトの配合量との関係を示すグラフ図。
【図3】前記調理容器を備えた炊飯器の全体の構造を示
す断面図。
【符号の説明】
4…調理容器 31…コーティング膜 33…抗菌性ゼオライト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも内面に透明なフッ素樹脂による
    コーティング膜が形成されている調理容器において、 前記フッ素樹脂には無機系の抗菌性物質が、フッ素樹脂
    の透明度を失わない範囲で配合されていることを特徴と
    する調理容器。
  2. 【請求項2】少なくとも内面に透明なフッ素樹脂による
    コーティング膜が形成されている調理容器において、 前記フッ素樹脂には無機系の抗菌性物質が 0.1〜5%配
    合されていることを特徴とする調理容器。
  3. 【請求項3】コーティング膜の膜厚が60〜120μm
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の調理
    容器。
JP2703396A 1996-02-14 1996-02-14 調理器の調理容器 Pending JPH09215589A (ja)

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JP2703396A JPH09215589A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 調理器の調理容器

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JP2703396A JPH09215589A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 調理器の調理容器

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JPH09215589A true JPH09215589A (ja) 1997-08-19

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ID=12209766

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JP2703396A Pending JPH09215589A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 調理器の調理容器

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JP (1) JPH09215589A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887593A1 (en) * 1997-06-27 1998-12-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Microwave oven with antibacterial coating
JP2008194111A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器用内鍋

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887593A1 (en) * 1997-06-27 1998-12-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Microwave oven with antibacterial coating
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