JPH09215266A - 電磁制動装置 - Google Patents

電磁制動装置

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Publication number
JPH09215266A
JPH09215266A JP3303296A JP3303296A JPH09215266A JP H09215266 A JPH09215266 A JP H09215266A JP 3303296 A JP3303296 A JP 3303296A JP 3303296 A JP3303296 A JP 3303296A JP H09215266 A JPH09215266 A JP H09215266A
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JP
Japan
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shaft
electromagnet
electromagnetic
magnetic pole
braking device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3303296A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kamitsubara
常男 上津原
Kenji Iio
謙二 飯尾
Yuichi Ando
祐一 安藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小容量の電源によって高精度の微細な機械
的変移動を的確に実施でき、かつフェイルセーフ機能を
有して安全性に優れる電磁制動装置を得る。 【解決手段】 ハウジング3内に回転自在に設けられる
とともに電磁力による軸線回りの回転駆動によってその
軸線方向に変移動する軸4にその磁極面6aが直交する
ように電磁石磁極片6を固定し、ハウジング3に固定的
に取り付けた電磁石鉄心8に磁極片6を吸着する駆動コ
イル9とこの駆動コイルよりもアンペアターンが小さい
保持コイル10を固定し、上記両コイルの無通電時にお
ける磁極片6と電磁石鉄心8との間に動作間隙を保持す
るために軸4の端面と鉄心8との間に付勢部材12を介
装し、鉄心8を付勢部材12よりも小さい付勢力で軸4
の軸線方向に常時付勢する他の付勢部材13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機によって駆
動される駆動軸の機械的な変位状態を電磁石によって機
械的に保持する電磁制動装置に関するものであり、さら
に詳しくは、上記駆動軸の機械的保持を電磁石の通電を
オン状態にすることにより行い、同電磁石の通電をオフ
状態にすることにより上記駆動軸の械的保持状態の釈放
を行う電磁制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業、民生の広範な諸分野におい
て、電動機等の原動機により駆動する駆動軸を所要の位
置で停止状態させるために、電磁石を用い、この電磁石
への通電のオン操作で固定状態に保持し、オフ操作によ
り保持状態を釈放する各種構成の電動制動機構が利用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電動制動装置においては、以下のような問題点があり、
それらの解決が望まれている。先ず、従来の電動制動装
置では、電源が喪失したり、あるいはその電気制御回路
に故障が生じるといった事故が発生した時には、当該事
故発生時の機械的状態をそのまま持続させるようになっ
ている。したがって、例えば、弁の開閉の駆動用として
の電動弁装置に用いた場合には、電源の喪失や制御回路
の故障等の事故に際して、電動弁の弁体を自動的に閉状
態に移行させる、いわゆるフェイルセーフ機能を発揮さ
せることができないという問題点があった。また、従来
の電動制動装置において駆動軸を停止させた際には、原
動機部を含む運動部分の慣性によって、駆動部と制動部
の間に衝撃力が発生してしまい、この結果駆動軸の停止
位置の精度の劣化が避けられず、この衝撃を緩和するに
は、駆動部に固定した磁極片の磁極面における制動部分
との接触部分の機械的摩擦による運動エネルギーの消耗
を必要とし、両磁極面間の接触部における耐久性や寿命
に問題が発生してしまう欠点があった。
【0004】さらに、上記従来の電動制動装置において
は、電気入力信号と機械的出力のインターロックが不確
実となるおそれがあり、雑音等による誤入力信号による
機械的出力の誤動作が累積されて、制御の信頼性を損う
恐れがある。このため、的確な制御を必要とする場合に
対応するには、機械的出力の動作確認のフィードバック
信号と電気入力信号の照合による閉ループ制御を実施す
る必要があり、そのために複雑で高価な装置を付加しな
ければならないという問題点があった。また、駆動軸
は、その円滑な回転運動のため、電磁石の磁極片と電磁
石の磁極面との間に動作間隙を必要とするため、この動
作間隙長分だけ軸方向に変移動自在の構造となることが
避けられず、よって装置の構成に精密さが要求されて装
置全体の複雑化を招来するという問題点があった。
【0005】しかも、上記従来の電動制動装置において
は、動作間隙の存在と、電磁石の磁極面の接触部の耐久
性の劣化のため、電磁石コイルの所要アンペアターン、
すなわち所要のアンペアを実現するためのコイルの巻き
数が増大し、装置の小型軽量化や、乾電池電源等の利用
を可能とする省エネルギー特性を発揮することが困難に
なる問題点があった。
【0006】本発明は、上記従来の電動制動装置が有す
る種々の問題点を有効に解決すべくなされたもので、微
小容量の電源によって高精度の微細な機械的変移動を的
確に実施でき、かつフェイルセーフ機能を有して安全性
に優れる電磁制動装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、上記課題を解決す
るための手段を、図1および図2に示す模式図に基づい
て説明する。ちなみに、これらの図に示すものは、便宜
上本発明に係る構成を説明するためのものであって、本
発明はこれらの構成に限定されるものではなく、具体的
な適用にあたっては、種々の変形が可能である。図1お
よび図2において、請求項1または請求項2に記載の本
発明に係る電磁制動装置は、駆動部1と、この駆動部1
を制動する制動部2とからなり、上記駆動部1が、ハウ
ジング3内に回転自在に設けられるとともに電磁力によ
る軸線回りの回転駆動によってその軸線方向に変移動す
る軸4と、この軸4の回転駆動による変移動に対して一
の方向に付勢力を作用させる第1のスプリング(付勢部
材)5と、上記軸4にその磁極面6aが直交するように
固定されている電磁石磁極片6とから構成され、上記制
動部2が、上記ハウジング3に上記軸4と同軸線上に位
置するように支承されたスピンドル7に摺動自在に取り
付けられた電磁石鉄心8に駆動コイル9とこの駆動コイ
ル9よりもアンペアターンが小さい保持コイル10を巻
回してなる電磁石11と、上記両コイル9、10の無通
電時における電磁石磁極片6の磁極面6aと上記電磁石
鉄心8との間に動作間隙Cを保持するために上記軸4の
端面と電磁石鉄心8との間に介装された第2のスプリン
グ(付勢部材)12と、上記電磁石鉄心8を上記第2の
スプリング12よりも小さい付勢力で上記軸4の軸線方
向に常時付勢する第3のスプリング(付勢部材)13
と、上記電磁石11の回転を阻止する回り止め具(回り
止め手段)14とから構成されている。
【0008】上記構成の本発明に係る電磁制動装置にあ
っては、先ず無通電の状態では、軸4は、第1のスプリ
ング5の付勢力によって、軸4の回転摩擦力や軸4に連
結した駆動用電動機(後述)のコッキング力に打ち勝っ
て、所定の始動位置に静止する。次いで、後述の駆動用
電動機(図3)に所定の電気信号を印加して、軸4を所
要位置まで変位させる。そして、駆動用電動機に対する
軸4の任意の所要位置に相当する電気信号入力と同時
に、制動部2の電磁石11の少なくとも駆動コイル9
に、所定のパルス状の通電を実施して電磁石磁極片6を
吸引する。そして、上記電磁石磁極片6を吸引した後
に、上記駆動コイル9の通電を停止することにより、保
持コイル10のみに通電をして、電磁石固定鉄心8と電
磁石磁極片6との吸着状態を維持し、上記のパルス状電
気信号の消失後も軸4の所要位置を保持する。
【0009】この際に、上記保持状態への移行は、始め
に駆動コイル9のみをオンとし、次にこの駆動コイル9
をオフとすると同時に保持コイル10をオンにする手順
によってもよいし、あるいは始めに駆動コイル9と保持
コイル10を一緒にオンとし、次にこの駆動コイル9の
みをオフとする手順によってもよい。したがって、本発
明の電磁制動装置によれば、駆動コイル9の所要巻き数
に比し、保持コイル10の所要巻き数は微小であるの
で、駆動部1を保持するための消費電力を大幅に節減す
ることができる。
【0010】次いで、軸4の保持位置を任意の位置に変
更する場合は、保持コイル10の通電を停止すると同時
に、駆動用電動機に所定の電気信号を印加して、軸4を
所要位置まで変位させる。一方、上記操作における軸4
の保持状態において、保持コイル10の通電を停止する
と、軸4は上述したように始動位置に復帰し、この操作
における始動位置復帰の都度、自動的に駆動入力信号と
軸4の始動位置とを照合、補正することにより、電気入
力信号と機械的出力のインターロックを確認することが
できる。また、軸4の所要位置での保持を持続している
時に、停電あるいは電気制御回路部の故障等の事故が発
生すると、保持コイル10の通電が中断し、軸4は上記
スプリング5の付勢力により自動的に始動位置に復帰し
て、いわゆるフェイルセーフ機能を発揮することにな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図3〜図10は、本発明に係る電
磁制動装置を、弁の開閉制御装置に適用した一実施形態
を示すものであり、図1および図2に示したものと同一
構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略
化する。この実施形態においては、上記軸4を電磁力に
よって軸線方向に変移動させる駆動用電動機として、ス
テッピングモータ20が用いられており、このステッピ
ングモータ20の一端部側に、図1および2によって説
明した本発明の電磁制動装置が組込まれて、本実施形態
の弁の開閉制御装置が構成されている。なお、図10
は、図3のV−軸線で切断して360゜展開した状態を
示すものであり、上段は平面図、中段は永久磁石部分の
平面図、下段は上段の断面図をそれぞれ示すものであ
る。
【0012】図3および図4において、符号3は、上記
ステッピングモータのハウジングであり、上記電磁制御
装置のハウジングを兼ねている。このハウジング3の中
心部に、上記軸4が回転自在かつその軸線A方向に移動
自在に設けられている。この軸4には、図5に示すよう
に、円板状の磁石支持具22aが固定され、この磁石支
持具22aの外周に、円周方向に等ピッチ間隔で異極に
着磁された凸状磁極面23a…を有する永久磁石23が
固定されている。ここで、上記回転子の凸状磁極面23
a…は、図10の中段に示すように、それぞれその円周
方向の端面が、当該円周方向に対して所定の角度θ傾斜
する傾斜面23b…によって形成されている。そして、
上記永久磁石23と磁極支持具22aおよび軸4によっ
て回転子が構成されている。
【0013】また、ハウジング3内には、上記永久磁石
23を間に挟んでコイル24a、24bが巻回された1
対の鉄心が固定されている。そして、コイル24a側の
鉄心の軸線方向両端部には、図8および図9に示すよう
に、互いにX−Y方向に90゜をなすように径方向に延
出し、さらに外周端部が図5および図10に示すように
上記永久磁石23の外周側まで延びる磁極片25a、2
5bが形成されている。他方、コイル24b側の鉄心の
軸線方向両端部には、図6および図7に示すように、互
いに90゜をなし、かつ上記磁極片25a、25bと4
5゜をなすように径方向に延出し、さらに外周端部が同
様に上記永久磁石23の外周側まで延びる磁極片25
c、25dが形成されており、これら磁極片25a〜2
5dの先端部内周面に、上記永久磁石23の凸状磁極面
23aと微小間隙を介して対向する固定子磁極面25が
形成されている。そして、上記コイル24a、24b、
鉄心および磁極片25a〜25dにより、このステッピ
ングモータの固定子が構成されている。
【0014】ここで、図3に示すように、磁極片25a
〜25dの固定子磁極面25の、上記軸線A方向の長さ
寸法は、永久磁石23の長さよりも大きく形成されてお
り、さらに上記コイル24b側の鉄心と対向する軸24
の外周には、雄ねじ部26が形成され、この雄ねじ部2
6に上記鉄心の内周面に形成された雌ねじ部27が螺合
されている。これにより、永久磁石23が回転すると、
これが固定されている軸4および上記雄雌ねじ部26、
27を介して、軸4がその軸線A方向に直線運動するよ
うになっている。他方、上記永久磁石23を間に挟むコ
イル24a、24bの鉄心の対向面には、それぞれ当該
位置において、回転子の磁石支持具22aに固着された
回転止めピン28に当接して上記回転子の回転を係止す
るためのストッパ29a、29bが設けられている。
【0015】さらに、固定子と回転子との間には、スプ
リング力によって上記回転子を軸4が図3において上昇
する方向に回転するように付勢するスプリング(付勢手
段)30が介装されている。なお、このスプリング30
は本発明にかかる電磁制動装置の第1のスプリング5で
もある。ここで、上記スプリング30の付勢力は、無通
電時に上記固定子磁極面25…と永久磁石23の凸状磁
極面23a…との間に作用するコッキング力に抗して、
上記回転子を回転させ得る大きさのものに設定されてい
る。
【0016】そして、このステッピングモータの一端部
側に、上記電磁制動装置が内装されている。この電磁制
動装置は、前述したように、駆動部1と、この駆動部1
を制動する制動部2とからなり、上記駆動部1が、ハウ
ジング3内に回転自在に設けられるとともに電磁力によ
る軸線回りの回転駆動によってその軸線方向に変移動す
る軸4と、この軸4の回転駆動による変移動に対して所
要の付勢力を作用させる第1のスプリング5と、上記軸
4にその磁極面6aが直交するように固定されている電
磁石磁極片6とから構成され、上記制動部2が、上記ハ
ウジング3に上記軸4と同軸線上に位置するように支承
されたスピンドル7に摺動自在に取り付けられた電磁石
鉄心8に駆動コイル9とこの駆動コイル9よりもアンペ
アターンが小さい保持コイル10を同軸に巻回してなる
電磁石11と、上記両コイル9、10の無通電時におけ
る電磁石磁極片6の磁極面6aと上記電磁石鉄心8との
間に動作間隙Cを保持するために上記軸4の端面と電磁
石鉄心8との間に介装された第2のスプリング12と、
上記電磁石鉄心8を上記第2のスプリング12よりも小
さい付勢力で上記軸4の軸線方向に常時付勢する第3の
スプリング13と、上記電磁石鉄心8の外周に形成され
た切り欠き部に係合して上記電磁石11の回転を阻止す
る回り止め具14とから構成されている。
【0017】なお、上記ステッピングモータ20には、
これに所定の電気信号を入力するための電気制御部41
が接続されており、他方軸4の先端部には、弁42の弁
座43に接離してこの弁の開閉操作を行なう弁体44が
固定されている。
【0018】次に、以上の構成からなる電磁制動装置を
組込んだ弁の開閉制御装置の作用について説明する。先
ず、上記ステッピングモータへの無通電状態において
は、固定子と回転子との間には、磁極片25a〜25d
の固定子磁極面25…と、微小間隙を介して対向する永
久磁石23の凸状磁極面23a…との間の磁束に起因す
る磁気吸引力、即ちコッキング力と、軸4とハウジング
3との間に介装されたスプリング30(第1のスプリン
グ5)の付勢力による回転子への回転力が作用するが、
上記スプリング30の付勢力が上記コッキング力に勝る
ために、回転子はストッパ29aの位置まで回転し、こ
れにより雄雌ねじ部26、27を介して軸4が上昇し
て、弁体44が弁座43を塞ぐことにより弁42が閉状
態に保持される。
【0019】次いで、電気制御部41から、各コイル2
4a、24bに所定の順序で所定極性のパルス状電気信
号を印加すると、各磁極片25a〜25dが交互に異極
に磁化されて、所定の順序で磁界が切り替わることによ
り、回転子の永久磁石23の凸状磁極面23a…との間
で吸引、反発力を発生し、上記回転子は、印加されるパ
ルス状電気信号に応じて上記ストッパ29a、29b間
の範囲内で正または逆方向にステップ的に回転する。す
ると、この回転運動は、上記雄雌ねじ部26、27を介
して軸4の直線変位、すなわち弁体44と弁座43との
離隔寸法に変換され、この結果、印加されているパルス
状電気信号に相当する流体流量に調整される。
【0020】この際に、軸4すなわち弁体44は、電気
制御部41からのパルス状電気信号が印加されている時
間については、当該信号に相当する弁体44の位置を保
持するが、パルス状電気信号の入力が喪失するとともに
上述した無通電状態となり、回転子は、スプリング30
の付勢力によって弁を閉じる方向に回転しようとする。
そこで、パルス状電気信号が印加されて、回転子がその
信号に相当する位置で停止するのと同時に、本発明にか
かる電磁制動装置の駆動コイル9に通電して、第2のス
プリング12の付勢力に抗して磁極片6を吸引し、軸4
すなわち弁体44を当該位置に保持することにより所要
の流体流量を維持する。次いで、上記動作間隙Cを介し
て磁極片6を吸引する上記駆動コイル9の所要アンペア
ターンと比較して、吸着後においては動作間隙Cの磁気
抵抗が殆ど無視できる保持コイル10の所要アンペアタ
ーンが微小となることから、駆動コイル9にパルス状電
気信号を印加するのと同時に、保持コイル10にも同一
磁性の連続通電を実施して、所要の流体流量を維持する
ための消費電力を大幅に節減する。
【0021】したがって、上記構成からなる弁の開閉制
御装置によれば、回転子の永久磁石23の凸状磁極面2
3a…の円周方向端面を、円周方向に対して所定の角度
θ傾斜する傾斜面23b…によって形成しているので、
コッキング力を効果的に減少させることができ、かつ通
電時における駆動回転力を増加させることができるとと
もに、1対の鉄心に、一方の鉄心および他方の鉄心から
それぞれ交互に円周方向に等間隔を隔てて径方向に放射
状に延出し、さらに軸4の軸線と平行に永久磁石23の
外周側まで延びて、各内周面に永久磁石23の凸状磁極
面23a…と微小間隙を介して対向する固定子磁極面2
5が形成された複数の磁極片25a、25b、25c、
25dを配設しているので、回転子の永久磁石23の回
転半径をモータ外径とほぼ等しくすることができ、よっ
て従来のものよりも高トルクを得ることができる。
【0022】しかも、回転子の回転運動を、ねじ部2
6、27を介して上記回転子の軸線A方向への直線運動
として変換し、直接出力することができるため、上記ね
じ部26、27のピッチを適宜選択することにより、軸
4の一回転に対する弁体44の変位量を例えば0.1m
mといった微量変位量に変換することができ、よって高
い精度で微細な流体流量の調整を確実に行なうことがで
きる。加えて、無通電時には、自動的に付勢手段30の
付勢力によって回転子をストッパ29a位置に復帰させ
ることができるため、上記ストッパ29a位置を弁の閉
位置に設定することにより、フェールセーフ機構として
機能させることができ、当該装置の安全性を自動的に確
保することができる。
【0023】さらに、ハウジング3内に本発明にかかる
電磁制動装置を設けているので、電気制御部41によっ
てコイル24a、24bに対する通電および停止と、電
磁制動装置の両コイル9、10に対する通電開始とのタ
イミングを的確に設定、実施することにより、回転子の
回転停止時における慣性に起因する衝撃の発生を防止し
て、高精度の微細な流体流量の調整を行なうことが可能
である。また、前述のように、電源の喪失や制御回路の
故障等の事故に際して、自動的に弁を閉止するフェイル
セーフ機能を備えている。さらに、弁の閉止の都度電気
入力信号と機械的出力のインターロック関係を照合し
て、雑音等による誤動作の累積を防止することができ
る。
【0024】なお、上記実施の形態においては、上記軸
4が、電磁力による軸線回りの回転駆動によって、ねじ
機構を介してその軸線方向に変移動する場合についての
み説明したが、これに限定されるものではなく、回転運
動のみを行なう軸に適用しても同様の効果を得ることが
できる。
【0025】
【実施例】上記実施形態に示したものと同一の構成を有
し、かつ図10に示す磁極片25a〜25dの巾寸法W
1が9mmで、間隔Lが4.4mm、永久磁石23の巾
寸法W2が4mmで、凸状磁極面23aの円周方向の巾
寸法W3が18mmで、磁極片25a〜25bの固定子
磁極面25と凸状磁極面23aとの間隙xを1mmとし
たステッピングモータを、ガス燃焼器具に組込んで開閉
弁の開閉駆動用として試作実験を行なったところ、上記
凸状磁極面23aの端部傾斜面23bの傾斜角度θを5
5゜とした場合に、駆動回転力を損わずに、従来数十
(g−cm)であったコッキング力を、5(g−cm)
以下の値まで減少させることができた。
【0026】また、コイル24a、24bおよび本発明
にかかる電磁制動装置の駆動コイル9は、それぞれ数十
ミリ秒の一ワット以下のパルス状通電によって駆動する
ことができ、かつ保持コイル10については、その電磁
石鉄心8にパアマロイ材を採用することにより、ガス燃
焼時における消費電力を数ミリワットの低電力に抑制す
ることが実証され、この結果単一乾電池2個の電源によ
って、流量調整弁付きガス燃焼器具の制御が可能である
ことが確認できた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる電
磁制動装置によれば、高精度の微細な機械的変移動の電
気的調節を的確に実施できるとともに、フェイルセーフ
機能を有して安全性に優れ、かつ入力信号と出力の簡易
な照合が実施できるので、誤動作の恐れが少ないうえ
に、乾電池等の微小容量の電源を利用することが可能に
なるといった優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁制動装置の構成を説明する
断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である弁の開閉制御装置
の断面構成図である。
【図4】図3に示した弁の開閉制御装置の上面図であ
る。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図3のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図3のV−軸線で切断して360゜展開した
状態を示すものであり、上段は平面図、中段は永久磁石
部分の平面図、下段は上段の断面図をそれぞれ示すもの
である。
【符号の説明】
1 駆動部 2 制動部 3 ハウジング 4 軸 5 第1のスプリング(第1の付勢部材) 6 電磁石磁極片 6a 電磁石磁極片の磁極面 7 スピンドル 8 電磁石鉄心 9 駆動コイル 10 保持コイル 11 電磁石 12 第2のスプリング(第2の付勢部材) 13 第3のスプリング(第3の付勢部材) 14 回り止め具(回り止め手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部と、この駆動部を電磁的に制動す
    る制動部とからなる電磁制動装置であって、 上記駆動部は、ハウジング内に回転自在に設けられると
    ともに電磁力による軸線回りに回転駆動される軸と、こ
    の軸の回転駆動による変移動に対して一の方向に付勢力
    を作用させる第1の付勢部材と、上記軸にその磁極面が
    直交するように固定されている電磁石磁極片とから構成
    され、 上記制動部が、上記ハウジングに上記軸と同軸線上に位
    置するように支承されたスピンドルに摺動自在に取り付
    けられた電磁石鉄心に駆動コイルとこの駆動コイルより
    もアンペアターンが小さい保持コイルを巻回してなる電
    磁石と、上記両コイルの無通電時における上記電磁石磁
    極片の磁極面と上記電磁石鉄心との間に動作間隙を保持
    するために上記軸の端面と上記電磁石鉄心との間に介装
    された第2の付勢部材と、上記電磁石鉄心を上記第2の
    付勢部材よりも小さい付勢力で上記軸の軸線方向に常時
    付勢する第3の付勢部材と、上記電磁石の回転を阻止す
    る回り止め手段とから構成されていることを特徴とする
    電磁制動装置。
  2. 【請求項2】 上記軸は、電磁力による軸線回りの回転
    駆動によって、ねじ機構を介してその軸線方向に変移動
    することを特徴とする請求項1に記載の電磁制動装置。
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