JPH09215148A - ケーブル導体切断装置 - Google Patents

ケーブル導体切断装置

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JPH09215148A
JPH09215148A JP8037498A JP3749896A JPH09215148A JP H09215148 A JPH09215148 A JP H09215148A JP 8037498 A JP8037498 A JP 8037498A JP 3749896 A JP3749896 A JP 3749896A JP H09215148 A JPH09215148 A JP H09215148A
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cutting
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cutting blade
lower frame
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Hirohisa Kanjo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧送電用に用いるケーブルの接続部を形成
するに際して、導体の切断作業を容易に行い得るととも
に、切り粉等が発生しない装置を得る。 【解決手段】 ケーブルの導体3の端部分を切断するた
めに用いる切断装置10は、導体を囲む状態で固定する
リング状装着部材11と、前記リング状装着部材11を
介して取り付ける下枠部材40と、油圧シリンダ20を
配置する上枠部材30とから構成する。そして、油圧シ
リンダ20のロッドに対して切断刃25を取り付け、前
記切断刃25を下枠部材に設けた切断刃ガイド溝65に
沿って移動させて、導体をリング状装着部材の端面16
に一致させるように切断し、切断された導体の端部がリ
ング状装着部材により固く保持され、切断面に乱れ等の
発生を防止し、その後の接続部形成作業を能率良く行い
得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧送電線路を構成
するケーブルに対して、ケーブル接続部を構成する際
に、ケーブル導体の接続端部を形成するための導体切断
装置に関し、特にケーブル導体を切断した際に、切り粉
が発生することがなく、切断面に乱れが生じないような
ケーブル導体切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】地下に設けた管路や洞
道を用いて敷設する高圧送電線路では、導体の断面積の
大きな大容量送電ケーブルを用いている。前記ケーブル
は、非常に大径のものとして構成されているために、1
つのドラムに巻くことができる長さが限られており、送
電線路を構成する場合には、管路や洞道に対して所定の
間隔でマンホールを配置し、前記マンホールの部分でケ
ーブルの接続部を構成している。前記送電線路におい
て、ケーブル接続部、または、ケーブルの終端部での接
続部を構成する際には、導体を接続部に対応させて切断
し、導体の端部に接続部材を取り付ける等の処理を行っ
てから、接続作業を行うようにしている。
【0003】前述したようなケーブルの接続部を構成す
る場合には、接続部に対応させてケーブルを所定の長さ
だけの余裕を持たせて切断し、その後でケーブルの絶縁
体を所定の長さだけ除去して導体を露出させ、露出され
た導体の端部を、無端ベルト状またはチェーン状のカッ
ター部材を用いて切断するようにしている。ところが、
前記従来のカッター装置を用いて切断する場合には、導
体の切り粉が散乱して絶縁体の表面に付着する等の問題
があり、切断作業の後で絶縁体の表面等を清掃する手間
を必要とし、作業能率等にも大きな影響を与えている。
また、前記カッター装置は、比較的大きな装置として構
成されているために、狭いマンホール内で使用する場合
には、作業性が良くない等の問題もある。
【0004】前述したような問題を解消するために、例
えば、図6に示すように、円板状の回転刃を設けて構成
するカッター装置5を用いて、導体の切断を行うことが
考えられている。前記カッター装置5は、例えば、一般
に用いられているパイプカッター等の装置と同様に構成
されるもので、円板部材の刃に相当する部分に超硬合金
のチップ等を植え込んだもので構成される。そして、一
般的な撚線で構成するケーブルの導体を切断する場合に
は、各導体を構成する素線が切断片3aとして切断され
る都度、切断片が順次除去されるので、比較的容易に切
断作業を行うことができる。
【0005】ところが、高圧送電ケーブルとして用いら
れている大容量のケーブルでは、導体が分割導体で構成
されるものがあり、図7に示されるように、各セグメン
ト導体4a、4b……を撚り合わせる状態で分割導体4
を形成している。また、前記各セグメント導体において
は、多数本の素線を撚り合わせて1つのセグメントを構
成しているものであるために、カッター装置5により素
線を切断しても、セグメント内での素線の撚りにより、
切断片が容易に離脱され得ないという問題がある。ま
た、切断された素線が容易に離脱しないために、カッタ
ー装置5の切断刃が導体に食い込む状態で切断作業を行
う状態となり、カッター装置の刃の回転に対して抵抗が
非常に大きくなること、および、回転刃の側部に摺動す
る導体の端部から非常に細かい切り粉が飛散し、絶縁体
の周囲に付着して、後処理が面倒になる等の問題もあ
る。
【0006】そこで、前述したような分割導体に対して
は、図8に示されるように、2枚の円板状の回転刃を組
み合わせて設けた2枚歯カッター装置6を用いることが
考えられている。前記2枚歯カッター装置6により導体
の切断を行う場合には、分割導体4のセグメントを構成
する素線を短い間隔で切断するために、切断された素線
は容易に離脱されることになるので、素線が切断部に残
る等の問題が発生することは避けられる。しかしなが
ら、前記図8に示されるような2枚歯カッター装置を用
いる場合には、導体4の基部側の面4sと切断側4Aと
の両面が、2つの回転刃6a、6bに接することになる
ために、2枚歯カッター装置の駆動に対する抵抗が非常
に大きくなること、および、回転刃と導体との接触部か
ら細かい切り粉が非常に多く飛散するという問題が残
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような刃物部
材を用いて導体を切断する際の切り粉等の問題を解消す
るために、図9、10に示されるような押切り型切断装
置を用いることも提案されいる。図9、10に示される
押切り型切断装置7は、導体3を下部に配置する下刃部
材7bにより支持する状態で、上部から上刃部材7aを
押し込んで切断作用を行う装置として構成されるもの
で、非常に構成が簡単な装置として構成される。前記押
切り型切断装置7は一般の藁切り装置等の装置と同様
に、単純に上刃部材7aを導体に対して押圧することに
より、切断作業を容易に行い得るという特徴を発揮させ
ることが可能である。
【0008】ところが、前記押切り型切断装置7は、上
刃部材7aと下刃部材7bとが、導体の切断面に対して
水平方向にズレを生じる状態で、導体に対する押圧作用
を行うので、図11に示されるように、導体3の切断を
行う場合には、上刃部材7aが押圧する力に対して、
(ロ)の区間で導体を変形させる力が作用する。また、
下刃部材7bにより支持される部分では、上刃部材によ
る押圧作用に対する反力として、導体の下面から(イ)
の区間で上に押し上げるような力が作用する。そして、
導体に対して異なる位相で上下から押圧作用を付与する
ことにり、切断された導体では、図12に示されるよう
に、切断面3Aが導体の長さ方向に対して直角に形成さ
れずに、大きく乱れを生じる状態となる。さらに、導体
を構成する各素線が切断部で若干の遊びを持った状態で
曲げ作用を受けるために、それぞれの素線の端部が変形
する。そこで、前述したような切断装置を用いて切断し
た導体に対して、ケーブル接続部を形成する際には、そ
れぞれの素線の曲りを修正してから、導体端部の切り揃
えを行う必要がある等の問題が残っている。
【0009】前述したような問題を解消するために、本
発明は、前記押切り型切断装置のような機構の簡単な装
置を用いても、導体の切断端部に乱れが生じることがな
く、切り粉等が発生することを防止して、導体を切断し
た後の処理を容易に行い得るような切断装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル導体
を挟持するように配置する2つ割り状のリング状装着部
材と、前記リング状装着部材を包囲する状態に配置する
下枠部材と、前記リング状装着部材と下枠部材に設ける
切断刃案内面と、前記下枠部材に支持されて、切断刃案
内面に沿って案内される切断刃と、前記切断刃を駆動す
る装置とから構成されるケーブル導体切断装置である。
また、本発明の前記下枠部材においては、切断刃案内面
の両側に側突部材を突出させて設け、前記側突部材に対
して先端部材をそれぞれ取り付け、前記先端部材と切断
刃案内面との間に切断刃を案内するガイド溝を形成する
ことができる。さらに、本発明において、前記リング状
装着部材は半円筒部材を組み合わせて止めネジにより接
続し、ケーブル導体を外周部から押圧して保持し、前記
リング状装着部材に装着する装置本体の下枠部材を、前
記リング状装着部材を挟んで配置する2つの枠部材を組
み合わせて構成し、前記下枠部材を構成する2つの枠部
材は、上枠部材とともに接続部材を用いて固定すること
も可能である。
【0011】前述したように構成したことにより、本発
明のケーブル導体切断装置においては、ケーブルの導体
を切断するに際して、装置の構成を簡素化して小型に構
成することが可能であり、マンホールのような狭い場所
に持ち込んで容易に使用することができる。また、本発
明の切断装置は、ケーブル導体に対して装置全体を直接
装着することが可能であり、他に支持手段等を設ける必
要がないので、装置の移動と、ケーブルに取り付ける作
業とを容易に行うことができる。本発明の切断装置にお
いては、切断刃をリング状装着部材の端面に沿わせて案
内するとともに、切断する導体の基部を前記装着部材に
より固定させて保持するので、前記切断刃を押し下げな
がら切断する導体の切断面に乱れが生じたりすることが
ない。
【0012】そして、本発明の切断装置を用いて導体を
切断する際には、切り粉等のような微粉末が発生するこ
とを防止できるので、ケーブル接続部を構成する際に、
ケーブル絶縁体やその他の絶縁部材の表面を清掃する手
間を少なくし、作業能率を向上させることができる。さ
らに、分割導体により構成するケーブルのように、導体
を構成するセグメントが、撚線で構成されているもので
あっても、切断された導体の切り捨てる部分は、切断刃
の表面部が押圧して撚り状態から解放しながら排出側に
押出すので、切断刃に対して大きな抵抗となることはな
く、切断刃を油圧シリンダにより押し下げる動作に障害
となることはない等の特徴を発揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明のケーブル導体切断装置を説明する。図1、2に示す
例は、本発明の切断装置の構成を示すもので、切断装置
10を絶縁体を除去して露出させた導体3に取り付け
て、切断刃25により導体を切断することができるよう
に構成する。前記切断装置10においては、ケーブル導
体3に対して、切断面に対応させて端面16を位置決め
したリング状装着部材11を固定し、前記リング状装着
部材11を介して下枠部材40を設けている。前記下枠
部材40の上部には上枠部材30を配置し、上下の枠部
材30、40の間にスペーサ31を介してボルト32、
32を取り付け、前記ボルトに対してナット33、33
aを装着して固定する。前記上枠部材30には油圧シリ
ンダ20を固定し、前記油圧シリンダ20には油圧供給
源に接続するホースジョイント21を設けている。ま
た、前記油圧シリンダ20のピストンロッド22には、
接続部材23を介して切断刃25を接続し、前記切断刃
25を下枠部材40に設けた切断刃ガイド溝65に沿わ
せて上下動方向に駆動する。
【0014】前記リング状装着部材11は、図3に示さ
れるように構成されるもので、半円筒形状の上部材12
と下部材13とを組み合わせて構成し、前記上下の部材
12、13を止めネジのような接続部材15、15aを
用いて接続し、一体の円筒状の部材として構成する。前
記接続部材15、15aは、上部材12から下部材13
に向けてボルト等を装着する場合には、下部材にネジ山
を設けた孔を設けておき、その孔にボルトを装着して上
下の部材を一体に固定することができる。また、前記リ
ング状装着部材を組み立てるために、任意の接続部材を
用いることが可能であり、前記接続部材をリング状装着
部材の大径部に対して装着する手段を用いること、また
は、接続部材の頭部がリング状装着部材の表面から突出
しないように取り付けることにより、下枠部材の取り付
けに際して支障が生じないようにする。さらに、前記リ
ング状装着部材11の中心部を貫通させる状態に形成す
る孔17は、前記図1、2に示すように、ケーブル導体
3の外径に一致させて構成するもので、前記導体3に対
して、リング状装着部材11を固定させて取り付けるこ
とにより、導体を切断する際に、導体の切断面が乱れた
り、変形することがないように大きな保持力により固定
保持することができる。
【0015】前記図3に示されるようなリング状装着部
材11をケーブル導体3に固定した状態で、図1に示さ
れるような構成の下枠部材40を取り付けるが、前記下
枠部材40にはリング状装着部材11に対して移動を防
止する手段を設けている。前記移動防止の手段として
は、リング状装着部材11の表面部分に溝状の凹溝14
を設けておき、下枠部材40の円弧状溝のそれぞれの内
面に突出させて設けた突部43、53を、前記凹溝14
に係合させることにより、導体に固定保持されるリング
状装着部材11に対して、下枠部材40がケーブルの長
さ方向に移動不能に固定される。そして、導体を切断刃
25により切断する際に、下枠部材40に設ける切断刃
ガイド溝65の位置を、導体の長さ方向に対して垂直に
設定し、切断刃25をリング状装着部材11の端面16
に正確に沿わせて案内し、導体の切断を行うことができ
るようにする。前記切断刃ガイド溝65は、先端装着部
材60、60aを所定の隙間を形成する状態で止めネジ
63等を用いて固定し、下枠部材40と先端装着部材6
0、60aとの間に切断刃ガイド溝65を形成する方式
を用いることができるが、その他に、下枠部材40に切
断刃を案内する溝を一体に設けて構成することも可能で
ある。
【0016】前記切断装置10に設ける下枠部材40
は、図4に示すような部材を組み合わせて、図5に示す
ように構成するもので、前記下枠部材40は、上部下枠
部材41と下部下枠部材51とを組み合わせている。前
記上部下枠部材41は下部の中央部に円弧状溝42を設
けて、リング状装着部材11の上部に円弧状溝42を位
置決めするもので、前記図2に示したリング状装着部材
11の凹溝14に対応させて突部43を設けている。ま
た、前記上部下枠部材41の本体の両側部には上下に貫
通するボルト挿入孔47、47aを配置し、本体の前側
には平面部48を介して側突部材44、45を突出させ
て設けている。さらに、前記側突部材44、45の前端
部には、先端部材60、60aをネジ止めするために、
ネジ孔46……をそれぞれ設けている。
【0017】前記上部下枠部材41と組み合わせる下部
下枠部材51においては、上部の中央部に円弧状溝52
を設けて、リング状装着部材11の上部に円弧状溝52
を位置決めする状態に配置するもので、前記図2に示し
たリング状装着部材11の凹溝14に対応させて突部5
3を設けている。また、前記下部下枠部材51の本体の
両側部には上下に貫通するボルト挿入孔57、57aを
配置し、本体の前側には平面部58の両側に側突部材5
4、55を突出させて設けている。また、前記上部下枠
部材41の側突部材の前側に取り付ける先端部材60
は、断面が略L字状の部材として構成されるもので、板
状の本体に対して、折り曲げる状態で突部材61を配置
しており、前記板状の本体を突部の前面に対応させて配
置し、突部材が側突部材の内面に位置決めされるように
設ける。
【0018】前記上部下枠部材41と下部下枠部材51
との2つの部材を組み合わせる際に、前記2つの部材の
円弧状溝42、52がリング状装着部材11を挟持する
状態に配置し、ボルト挿入孔に対してボルトを挿入して
固定することにより、下枠部材40がリング状装着部材
11を囲む状態に固定される。前記上部下枠部材41と
下部下枠部材51と組み合わせた後で、前部の両側に突
出させて設けている側突部材に対して、ネジ部材63…
…を用いて先端部材60、60aをそれぞれ取り付ける
ことにより、図5に示すように組立てられる。前記図5
に示すようにして、下枠部材40を組立てることによ
り、上部下枠部材41と下部下枠部材51の前側には、
1つの案内面として構成される平面部48、58と、そ
れ等の2つの部材の両側の側突部材の内面、および先端
部材の突部材61、61aの端面とにより切断刃ガイド
溝65が形成される。
【0019】そして、前記切断刃ガイド溝65に沿わせ
て切断刃25を案内するが、前記切断刃25の厚さTに
対応させて、切断刃ガイド溝の両側で平面部と先端部材
の突部材の内面との間で溝部分の厚さが設定される。ま
た、前記上部下枠部材と下部下枠部材において、前部の
両側に突出される側突部材の間隔は、切断刃25の幅W
に一致させて設けているものであるから、前記下枠部材
40の切断刃ガイド溝65に対して切断刃25を装着し
て、図1、2に示されるように切断装置を構成する場合
には、切断刃25の背面部27が切断刃ガイド溝65に
摺動し、刃の両側の部分が平面部と突部材の間に遊びが
ない状態で案内される。したがって、前記下枠部材40
に設けた切断刃ガイド溝65に案内される切断刃25で
は、ケーブル導体を切断する作用を行う際に、切断刃ガ
イド溝の平面部に沿って正確に案内されるために、導体
の切断面には凹凸等が生じることがないものとされる。
【0020】前述したように構成する切断装置10を用
いてケーブルの導体の切断を行う際には、まず、マンホ
ール等のケーブル接続部形成現場で、地下の管路等から
引き出したケーブルを、接続部を構成する位置に合わせ
て所定の余裕を持たせた寸法で切断する。次いで、ケー
ブルの絶縁体を除去して導体を所定の長さだけ露出さ
せ、その露出した導体に対して、切断部に端面が位置す
るようにリング状装着部材11を取り付けて、導体を圧
縮する状態でネジにより固定して取り付ける。前述した
ようにして、導体を覆う状態で固定したリング状装着部
材11を囲むように下枠部材40の上部下枠部材41と
下部下枠部材51とを配置するが、前記上部下枠部材、
下部下枠部材の2つの部材の平面部とリング状装着部材
の端面は、正確に1つの平面を構成する状態に組み合わ
せられる。
【0021】そして、前記下枠部材40と上枠部材30
とを、スペーサを介して配置して、両部材を貫通するよ
うにボルト32……を装着しナットを締め付けて固定す
る。さらに、前記下枠部材40に対して切断刃ガイド溝
65を構成するために、先端装着部材60、60aを止
めネジ63を用いて取り付けて、図1、2に示すように
構成する。そして、油圧シリンダ20により駆動される
切断刃25が、リング状装着部材11に設けた端面16
および、下枠部材の上部および下部下枠部材の前側に形
成する平面部48、58とが1つの平面状の案内面とし
て構成され、前記切断刃に対する案内面に対して、切断
刃25の背面部27を摺動させるようにして下降させる
ことにより、切断刃の刃が導体を切断する動作を行い得
るようにする。
【0022】前記図1、2に示される例において、前記
油圧シリンダ20により切断刃25を押し下げる方向に
駆動し、前記切断刃25の刃が切断刃ガイド溝の平面部
に摺動する位置で、導体を切断する動作を行うようにす
る。前述したようにして、切断刃により切断された導体
は、ケーブル本体側の端部がリング状装着部材により固
く保持される状態にあるから、切断刃の刃により切断さ
れる際に、前記切断刃の背面部27が摺動しても、素線
に乱れを生じたりすることがなく、切断面がリング状装
着部材の端面に一致する状態に保持される。また、切り
落とされる側の素線は、切断作用が行われることによ
り、バラバラの状態となり、切断刃の表面部26により
排出側に押されるために、切断刃25を下降させる動作
に対して障害となることはない。さらに、前述したよう
な切断刃を用いた切断方法を適用する場合には、切り粉
が発生することはなく、素線が切り揃えられた状態の切
断面を清潔に保持することができ、ケーブル絶縁体の周
囲にも、切断により発生する切り粉等が付着することが
ないために、その後の接続部の形成作業を容易に行うこ
とができる。
【0023】なお、前述したように構成してなる本発明
の切断装置において、例えば、リング状装着部材11の
みを、ケーブル導体の外形に対応させて複数用意し、前
記リング状装着部材11の外形を一定の大きさに構成し
ておく場合には、下枠部材の構造や大きさ等を変更する
必要がない。したがって、切断装置の装置本体のサイズ
等を変更することなしに、任意の導体サイズのケーブル
に対して導体接続部を構成する際に、共通に使用するこ
とができる。また、本発明の切断装置は、油圧のみを用
いて切断刃の駆動を行うものであるから、マンホール内
で使用する場合にも、外側に駆動装置とともに油圧ポン
プを配置して、油圧ホースのみをマンホール内に引き込
んで切断作業に使用することができるので、マンホール
内に駆動装置を配置する必要がなく、狭い場所での作業
に容易に適用が可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明においては、前述したように構成
した切断装置を用いて、ケーブルの導体を切断するので
あるから、装置の構成を簡素化して小型に構成すること
が可能であり、マンホールのような狭い場所に持ち込ん
で容易に使用することができる。また、本発明の切断装
置は、ケーブル導体に対して装置全体を直接装着するこ
とが可能であり、他に支持手段等を設ける必要がないの
で、装置の移動と、ケーブルに取り付ける作業とを容易
に行うことができる。そして、本発明の切断装置におい
ては、切断刃を押し下げながら切断することにより、導
体の切断面に乱れが生じたりすることがなく、切り粉等
のような微粉末が発生することを防止できるので、ケー
ブル接続部を構成する際に、ケーブル絶縁体やその他の
絶縁部材の表面を清掃する手間を少なくし、作業能率を
向上させることができる。
【0025】また、分割導体により構成するケーブル等
のように、導体を構成するセグメントが、多数本の素線
の撚線で構成されているものであっても、切断された導
体の切り捨てる部分は、切断刃の表面部が押圧して撚り
状態から解放しながら排出側に押出すのであり、切断片
が非常に短いものであることから容易に押出され、切断
刃に対して大きな抵抗となることはなく、切断刃を油圧
シリンダにより押し下げる動作に障害となることはな
い。さらに、本発明の切断装置は、ケーブル導体のサイ
ズに対応させて、リング状装着部材を構成する等の導体
端部の固定手段を用いて切断する作業を行い、切断され
た導体を成型・圧縮して接続部材を取り付けたりするこ
とにより、任意の送電用ケーブルに対して、接続部を形
成する際に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の切断装置の構成を示す正面図であ
る。
【図2】 切断装置の断面図である。
【図3】 リング状装着部材の構成を示す断面図であ
る。
【図4】 切断装置の下枠部材の分解斜視図である。
【図5】 切断装置の下枠部材の組立図である。
【図6】 円板状のカッターを用いて導体切断を行う例
の説明図である。
【図7】 分割導体に対して円板状カッターを用いて切
断する例の説明図である。
【図8】 2枚刃カッターを用いて切断作業を行う例の
説明図である。
【図9】 押切型切断装置を用いる場合の正面図であ
る。
【図10】 図9の切断装置の断面図である。
【図11】 図9の切断装置による切断作用の説明図で
ある。
【図12】 図9の装置により切断された導体の状態の
説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル、 2 絶縁体、 3 導体、 4
分割導体、5・6 カッター装置、 7 押切
型切断装置、10 切断装置、 11 リング状装
着部材、 14 凹溝、16 端面、 20 油
圧シリンダ、 25 切断刃、30 上枠部材、
32 ボルト、 40 下枠部材、41 上部下
枠部材、 44・45 側突部材、51 下部下枠
部材、 54・55 側突部材、 60 先端部
材、61 突部材、 65 切断刃ガイド溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル導体を挟持するように配置する
    2つ割り状のリング状装着部材と、 前記リング状装着部材を包囲する状態に配置する下枠部
    材と、 前記リング状装着部材と下枠部材に設ける切断刃案内面
    と、 前記下枠部材に支持されて、切断刃案内面に沿って案内
    される切断刃と、 前記切断刃を駆動する装置とから構成されることを特徴
    とするケーブル導体切断装置。
  2. 【請求項2】 前記下枠部材においては、切断刃案内面
    の両側に側突部材を突出させて設け、 前記側突部材に対して先端部材をそれぞれ取り付け、前
    記先端部材と切断刃案内面との間に切断刃を案内するガ
    イド溝を形成することを特徴とする請求項1に記載のケ
    ーブル導体切断装置。
  3. 【請求項3】 前記リング状装着部材は半円筒部材を組
    み合わせて止めネジにより接続し、ケーブル導体を外周
    部から押圧して保持し、 前記リング状装着部材に装着する装置本体の下枠部材
    を、前記リング状装着部材を挟んで配置する2つの枠部
    材を組み合わせて構成し、前記下枠部材を構成する2つ
    の枠部材は、上枠部材とともに接続部材を用いて固定す
    ることを特徴とする請求項1に記載のケーブル導体切断
    装置。
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