JPH09214739A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH09214739A
JPH09214739A JP8021028A JP2102896A JPH09214739A JP H09214739 A JPH09214739 A JP H09214739A JP 8021028 A JP8021028 A JP 8021028A JP 2102896 A JP2102896 A JP 2102896A JP H09214739 A JPH09214739 A JP H09214739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
pixels
density
area
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8021028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3424422B2 (ja
Inventor
Nobuo Mori
信男 森
Hiroyoshi Kamijo
裕義 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP02102896A priority Critical patent/JP3424422B2/ja
Publication of JPH09214739A publication Critical patent/JPH09214739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3424422B2 publication Critical patent/JP3424422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数色の記録を行う装置で、そのうちの1色
を指定領域ごとに同一記録色を用いて更に複数の色表現
形態で表現することを可能にする。 【解決手段】 カラー基板236は、原稿を読み取って
得られた2種類の画像データ3821 、3822 を色分
離および色判定部391に入力し、各画素の色判別を行
わせる。マーカフラグ生成部395は原稿におけるマー
キング箇所を認識し、領域認識部412がこれにより矩
形領域を認識する。色濃度補正部は、この矩形の内と外
で同一記録色についての記録濃度に差異を持たせる。こ
のカラー基板出力信号419は後段の回路を経て記録部
に送られ、例えば赤黒の2色記録のうちの特定の1色
(例えば赤色)の濃度を領域内外で区別させる。これに
より、同一色で読み取られた複数の領域をこれらの濃度
で区別可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば複写機、ファ
クシミリ装置、画像読取装置等の画像処理装置に係わ
り、少なくとも2色で表現された原稿を読み取り、これ
を少なくとも2色で記録したりディスプレイに表示する
ようにした画像処理装置に関する。更に詳細には、その
中の一部の領域を強調して表現できるようにした画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーディスプレイを使用したコンピュ
ータによる多色情報の処理が急速に進んでおり、2色あ
るいは複数色を使用した画情報が家庭のみでなくオフィ
スにおいても多く使用されるようになっている。これと
共に、色で表示された原稿を読み取って、2色あるいは
特定の複数色で画像の記録またはディスプレイによる表
示(以下これらを総括して表現する場合には単に表示と
呼ぶことにする。)を行う機会も増大している。
【0003】画像の処理をディジタル的に行うカラー複
写機を例にとって説明する。このようなカラー複写機の
中には、特定の2色あるいは複数色で画像を記録するよ
うになっいるものがある。例えば2色で画像を記録する
複写機では、一例として赤色と黒色の2色の現像装置を
備えている。そして、原稿の各画素を読み取ってそれぞ
れを2色のいずれかに区別していく。このときに画素ご
との濃度も読み取っていく。そして、例えば原稿の緑色
で表示された部分をその濃度の赤色で記録すると共に、
それ以外の色(黒色や黄色、赤色等のように緑色以外の
すべての色)をそれらの濃度の無彩色で記録する。この
ように原稿の色を2色あるいは特定の複数色に記録色を
変換すると、フルカラーで原稿のコピーをとる場合より
も特定の目的に合った書類が作成される場合が多い。
【0004】図49は、2色記録を行うと便利な例とし
て地図のコピーの一例を表わしたものである。道路11
1に沿って多数の家112が並んでいるような地図の中
で自分の家113を他人に分かりやすく表示するものと
する。この場合には、図示しない原稿としての地図をそ
のままカラーコピーあるいは白黒コピーするよりも自分
の家113のみを例えば赤色で記録し、他の家112や
道路等を黒色で記録した方がよい。
【0005】図50は、従来のこのような画像処理装置
の一例を表わしたものである。特開平6−22126号
公報に開示されているこの画像処理装置では、画像読取
部121で原稿上の画像情報を3原色で読み取り、それ
ぞれをA/D変換したりシェーディング補正を行った後
の画像データ122を色情報変換部123と濃度情報抽
出部124に供給している。色情報変換部123では、
読み取った画素ごとに予め定めた複数種類の色のいずれ
に属するかを判別し、これらのうちのいずれの色が第1
の記録色に属するか第2の記録色に属するかを定めたテ
ーブルに従って、処理の対象となる画素が第1の記録色
(あるいは第2の記録色)に属するか否かを示すカラー
フラグ125を出力する。また、濃度情報抽出部124
は各画素ごとの濃度を抽出してこれを表わした濃度デー
タ126を出力する。
【0006】2色記録部127は、カラーフラグ125
と濃度データ126を各画素ごとに順に入力し、第1の
記録色であると判別された画素については濃度データ1
26の示す濃度で第1の記録色で記録を行い、第1の記
録色以外、すなわち第2の記録色であると判別された画
素については濃度データ126の示す濃度で第2の記録
色で記録を行う。図49の場合を例にとると、原稿が各
家112の屋根の色を表わしたカラー原稿であれば、自
分の家113の屋根の色と一致する色を例えば第1の記
録色として判別される色に指定しておけば、自分の家1
13が強調色としてこの例では赤色で記録され、他の家
112は第2の記録色としての黒の記録色で記録される
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のこのよ
うな画像処理装置では、原稿の中で幾つかのものが互い
に同一の色あるいは近似した色をしているとき、これら
が同じように色表現されてしまうため、これらの間で特
定のものを特に強調して表示することができないという
問題があった。
【0008】例えば図51に示すような原稿が存在して
いるものとする。この原稿131では、各自治体や町名
のグループごとに家112の色が分けられている。例え
ば第1のグループ1321 は紫色、第2のグループ13
2 は黄色、第3のグループ1323 は緑色、第4のグ
ループ1324 は青色といった具合である。自分の家1
13が第4のグループ1324 に属しているものとする
と、このグループの青色を強調色として設定することに
なる。すると、この例では青色が強調のために赤色の記
録色で記録され、紫色、黄色、緑色等の他の色が共通し
て黒色の記録色で記録されることになる。
【0009】図52は、図51に示した原稿をこのよう
にして2色記録した結果を示したものである。自分の家
113が属する第4のグループ1324 が赤色に強調さ
れて記録される結果、自分の家113も近所の同一グル
ープ1324 の家も同じ色で記録されてしまい、これら
の間で区別がつかない。
【0010】もちろん、このような場合には、自分の家
113のみを領域指定してその部分のみを赤色に指定す
るような画像編集技術も存在する。しかしながら、自分
の家113と近似した概念の家(例えば同一町名の家と
か同一の家屋構造)についてもある程度の強調を行った
方が、自分の家113までの道案内等の資料としてより
良いものが作成される場合が多々ある。また、例えば鉄
道沿線の地図に、特定の会社の本店を表示するときに、
その沿線に存在する支店を本店と区別できる表現形態
で、同様に他の会社の店舗と区別するように表示する
と、顧客への宣伝といった点で効果的である。
【0011】この他、例えば関東の鉄道路線図の中で東
急目蒲線沿線の沿線の会社が会社案内のための地図をプ
リントアウトするときには、目蒲線を特に強調して表示
すると共に、目蒲線以外の東急線を目蒲線とは区別でき
る表現形態で、かつ他の会社線とは更に明確に区別でき
る形態で表示すると、同一会社線の利用の可能性を判断
してもらうときに便利である。
【0012】ところが、2色表示を行う従来の画像処理
装置では、このように全部で3つの表現形態をとること
は不可能であり、3色あるいはこれ以上の表示を行うこ
とのできる装置に使用を切り替える必要があった。しか
しながら、経済的な面等により現実には装置の交換や上
位機種の使用が困難な場合が多い。同様に3種類あるい
はこれ以上の複数色の色表現のみを行うことのできる装
置で、更にこれ以上の色の表現が要求されたときにも同
様の問題が発生し、簡単にその希望がかなえられること
とはならなかった。更に、現在の記録色よりも1色多く
記録できる装置に使用を切り替えても、新たに追加され
た1色が他の色と何らかの関連性を持つものでなけれ
ば、目蒲線と東横線のような関連性のある線路等で関連
を思わせるような色表現を採ることができない。
【0013】そこで本発明の目的は、ある色を表示する
ことのできる装置で同一の色を複数の色表現形態で表現
することのできる画像処理装置を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、複数色の記録を行う
ことのできる装置で、そのうちの1色を指定領域ごとに
同一記録色を用いて更に複数の色表現形態で表現するこ
とのできる画像処理装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)原稿上の画素を読み取る読取手段と、(ロ)
この読取手段によって読み取られた原稿の各画素のうち
特定の色の範囲の画素を第1色の画素として判別しこれ
以外の画素を第2色の画素として判別する色判別手段
と、(ハ)原稿の内部に位置的に対応したそれぞれ任意
の形状の1または複数の多角形を認識する多角形認識手
段と、(ニ)色判別手段によって第1色の画素として判
別された画素における多角形認識手段によって認識され
た多角形によって区画された領域の画素をこれ以外の領
域と認識された画素とは異なり、かつそれぞれ認識され
た領域ごとに異なった濃度に変換する濃度変換手段とを
画像処理装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項1記載の発明では、原稿上
の画素を例えばカラー読取装置によって読み取り、色判
別手段でこのうちの特定の色の範囲の画素を第1色の画
素として判別する。また、これ以外の画素についは第2
色の画素として判別する。更に、原稿に直接マーキング
したり、座標データを入力することによって、原稿の内
部に位置的に対応した1または複数の多角形を多角形認
識手段によって認識させる。そして、多角形によって区
画された領域の画素をこれ以外の領域と認識された画素
とは異なり、かつそれぞれ認識された領域ごとに異なっ
た濃度に変換する。例えば、第1色の画素について5角
形の内部は濃く、外部は薄くといった濃度表現で赤色に
記録し、これ以外の画素については黒色や灰色で記録す
るといった具合である。これにより、原稿で同一の色を
任意の領域ごとに複数の色表現形態で表現することがで
きるようになる。
【0017】請求項2記載の発明では、(イ)原稿上の
画素を読み取る読取手段と、(ロ)この読取手段によっ
て読み取られた原稿の各画素のうち特定の色の範囲の画
素を第1色の画素として判別しこれ以外の画素を第2色
の画素として判別する色判別手段と、(ハ)原稿の内部
に位置的に対応したそれぞれ任意の形状の1または複数
の矩形を認識する矩形認識手段と、(ニ)色判別手段に
よって第1色の画素として判別された画素における矩形
認識手段によって認識されたそれぞれの矩形によって区
画された領域の画素をこれら以外の領域と認識された画
素とは異なり、かつそれぞれ認識された領域ごとに異な
った濃度に変換する濃度変換手段と、(ホ)第1色につ
いては濃度変換手段によって変換された濃度で、第2色
については読取手段によって読み取られた濃度でそれぞ
れ表示する2色表示手段とを画像処理装置に具備させ
る。
【0018】すなわち請求項2記載の発明では、原稿上
の画素を例えばカラー読取装置によって読み取り、色判
別手段でこのうちの特定の色の範囲の画素を第1色の画
素として判別する。また、これ以外の画素についは第2
色の画素として判別する。更に、原稿にそれぞれ異なっ
た色で直接マーキングしたり、座標データを入力するこ
とによって、原稿の内部に位置的に対応した1または複
数の多角形を多角形認識手段によって認識させる。そし
て、それぞれ認識された多角形によって区画された領域
の画素をこれ以外の領域と認識された画素とは異なり、
かつそれぞれの領域ごとに異なった濃度に変換する。例
えば、第1色の画素の第1の領域について5角形の内部
は濃く、外部は薄くといった濃度表現で赤色に記録し、
第2の領域については5角形あるいは他の多角形の内部
は更に濃く、外部は第1の領域についての画素の場合と
同じ濃度にする。これ以外の色については、第2色とし
て例えば黒色や灰色で表示することになる。これによ
り、原稿で同一の色を任意の領域ごとに複数の色表現形
態で表現することができるようになる。2色表示は、用
紙に対する記録にとどまらず、例えばCRTによるディ
スプレイも可能である。
【0019】請求項3記載の発明では、(イ)原稿上の
画素を読み取る読取手段と、(ロ)この読取手段によっ
て読み取られた原稿の各画素のうち特定の1または複数
の色の画素をマーキングされた色の画素として判別し、
これ以外の所定範囲の画素を第1色の画素として判別す
ると共にこれら以外の画素を第2色の画素として判別す
る色判別手段と、(ハ)マーキングされた色の画素の位
置情報からそれぞれのマーキング色ごとに矩形を認識す
る矩形認識手段と、(ニ)色判別手段によって第1色の
画素として判別された画素における矩形認識手段によっ
て認識されたそれぞれの矩形によって区画された領域の
画素をこれら以外の領域と認識された画素とは異なり、
かつそれぞれ認識された領域ごとに異なった濃度に変換
する濃度変換手段と、(ホ)第1色については濃度変換
手段によって変換された濃度で、第2色については読取
手段によって読み取られた濃度でそれぞれ表示する2色
表示手段とを画像処理装置に具備させる。
【0020】すなわち請求項3記載の発明では、原稿に
特定の色でマーキングを行い、これによって矩形を認識
するようにする。複数の色のマーカを使用すれば、それ
ぞれの認識した領域ごとに異なった濃度で画像の表示を
行うことができることになる。
【0021】請求項4記載の発明では、(イ)原稿上の
画素を読み取る読取手段と、(ロ)この読取手段によっ
て読み取られた各画素を無彩色を含む予め定められた複
数の色に判別する色判別手段と、(ハ)原稿の内部に位
置的に対応した任意の形状の多角形を認識する多角形認
識手段と、(ニ)色判別手段によって判別された特定の
1色について読取手段によって読み取られた各画像の濃
度のうち多角形認識手段によって認識された領域内また
は領域外の画素をこれ以外の領域外と認識された画素と
は異なった濃度に変換する濃度変換手段とを画像処理装
置に具備させる。
【0022】すなわち請求項4記載の発明では、原稿の
各色を予め定めた複数の色のいずれかにそれぞれ判別
し、このうちの判別された特定の色についてこれを表示
するときの色の濃度を特定の多角形の領域内と領域外と
で変えることにしている。これによって、多少の色むら
があるような原稿でも、予め定めた複数の色に判別する
過程で色むらが解消され、指定した領域の内と外で濃度
を明確に区別して表現することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例の画像処理装置と
してのディジタル複写機の外観を表わしたものである。
このディジタル複写機は、フルカラーイメージセンサで
図示しない原稿を読み取り、種々の画像処理、画像編集
を行った画像データを蓄えるイメージメモリ201を搭
載したイメージスキャナ部202と、このイメージスキ
ャナ部202で蓄えられた画像データを2色でプリント
するプリント部203とで構成されている。イメージス
キャナ部202には、3色それぞれの読み取りを行う1
次元イメージセンサ205が配置されている。図示しな
いシート状の原稿は、矢印206方向に挿入され、1次
元イメージセンサ205によって順次1ラインずつ走査
され、画像の読み取りが行われる。読み取られた画像デ
ータは、所定の処理が行われた後、イメージスキャナ部
202とプリント部203を接続する通信ケーブル20
8によってデータ伝送されるようになっている。
【0026】プリント部203は2色記録を行うレーザ
プリンタを内蔵しており、コントロールパネル209か
らコピー枚数や種々の画像処理や編集機能を指定するこ
とによって所望の記録画像を得ることができる。後に詳
しく説明する地肌除去の指定および地肌除去を行う領域
の指定もこのコントロールパネル209を用いて行うこ
とになる。
【0027】(イメージスキャナ部の構成)
【0028】図2はイメージスキャナ部の構成を表わし
たものである。イメージスキャナ部202は、電荷結合
素子(以下、CCDと記す。)を用いたイメージセンサ
231を有している。イメージセンサ231はCCDド
ライブ基板232上に取り付けられている。CCDドラ
イブ基板232の後段には順に、アナログ基板233、
第1のビデオ基板234、第2のビデオ基板235、カ
ラー基板236、地肌除去およびディジタルフィルタ基
板(DF基板)237および中間調処理基板238が設
けられている。また、カラー基板236には領域認識基
板239が接続され、中間調処理基板238には画像編
集を行うための編集基板241が接続されている。
【0029】図3はプリント部の具体的な構成を表わし
たものである。プリント部203は、イメージスキャナ
部202からの画像データ255を入力するデータ分離
部261を備えている。データ分離部261の次段には
第1色画像データメモリ262と第2色画像データメモ
リ263が備えられており、それぞれ第1色と第2色に
よる画像データを格納するようになっている。第1色画
像データメモリ262の後段には第1色レーザ駆動部2
64が、また第2色画像データメモリ263の後段には
第2色レーザ駆動部265がそれぞれ配置されており、
それぞれの色によるレーザの駆動を行うようになってい
る。制御部266は、制御データ線267を介してイメ
ージスキャナ部201に接続されている。また、制御信
号256をイメージスキャナ部202のデータ処理用の
基板に送るようになっている。
【0030】図4は図3に示したイメージスキャナ部の
概略を表わしたものである。イメージスキャナ部202
は、原稿搬送路の上側に所定の間隔をおいて配置された
原稿フィードローラ302、303と、原稿搬送路の下
側にこれらに対応して配置されたローラ304、305
とを備えている。原稿306はこれらのローラ302〜
305に挟まれて図で左方向(矢印206方向)に搬送
されるようになっている。原稿搬送路のほぼ中央位置に
はプラテンガラス307が配置されており、この上にプ
ラテンローラ308がこれに転接する形で配置されてい
る。
【0031】プラテンガラス307の下側には原稿30
6の読取位置を照明するための光源309と、原稿の反
射光をイメージセンサ231上に結像させる収束性ロッ
ドレンズアレイ310が配置されている。イメージセン
サ231は、図4に示したCCDドライブ基板232上
に取り付けられている。また、このイメージスキャナ部
202の原稿挿入部には原稿306の挿入を検出するセ
ンサ315が設けられている。更に、プラテンローラ3
08の周囲には、複数の平面を有し、プラテンローラ3
08の中心軸を中心として回転可能な基準板312が設
けられている。
【0032】図5は、この基準板の構成を表わしたもの
である。基準板312は、画像読み取り時の黒レベルの
基準となる黒色面313と、白レベル(背景)の基準と
なる白色面314とを有している。これら黒色面313
および白色面314は、プラテンガラス307とプラテ
ンローラ308の間に選択的に介装できるようになって
いる。
【0033】図6はイメージセンサの配置構造を表わし
たものである。本実施例で使用されるイメージセンサ2
31はフルカラーの密着型センサであり、千鳥状に配列
された第1〜第5のライン型のセンサチップ321〜3
25からなっている。
【0034】本実施例で第1、第3および第5のセンサ
チップ321、323、325のグループと残りの第2
および第4のセンサチップ322、324のグループと
は、グループの境目で主走査方向における画像の読み取
りが途切れることのないようになっている。第1、第3
および第5のセンサチップ321、323、325と残
りの第2および第4のセンサチップ322、324の間
では、それらの配置位置が走査方向と直交する方向に間
隔Δxだけずれている。これら5つのライン型のセンサ
チップ321〜325によって読み取られた画像データ
を原稿306(図4)の同一ラインを読み取った画像デ
ータに直す処理は、後述する第1のビデオ基板234内
の回路で行っている。
【0035】図7はイメージセンサを構成するチップに
おける画素配列の様子を表わしたものである。フルカラ
ーを実現するために、図6で示した第1〜第5のライン
型のセンサチップ321〜325は、青の画像データ読
取用のピクセル326B、緑の画像データ読取用のピク
セル326Gおよび赤の画像データ読取用のピクセル3
26Rがこれらの順に繰り返し配置された構造となって
いる。
【0036】さて、図2に示したCCDドライブ基板2
32から出力されたアナログ信号としてのCCDビデオ
信号341はアナログ基板233に入力され、図示しな
いサンプルホールド回路によって有効な画像信号を抽出
され、ゲインの補正やダーク補正等の必要な処理が行わ
れた後、同じく図示しないA/D変換回路でディジタル
信号としての画像データ358を第1のビデオ基板23
4に出力するようになっている。
【0037】ところで、このディジタル複写機では原稿
の読み込み開始に先立ち、図4に示したイメージスキャ
ナ部202の電源オン時に、プラテンガラス307上に
図5に示す基準板312の黒色面313を出し、これを
読み取るようになっている。そして、このときの読み取
り値が所定の値になるように、オフセット値を自動的に
設定しておく(自動オフセット制御:AOC)。
【0038】次に、プラテンガラス上に図5に示す基準
板312の白色面314を出してこれを読み取り、この
ときの読み取り値が所定の値になるように、ゲイン値を
自動的に設定しておく(自動利得制御:AGC)。この
ような調整が予め行われているので、実際の原稿読み取
りデータは、飽和することのない十分なダイナミックレ
ンジを持ったビデオデータとなり、前記したA/D変換
回路でディジタル化され、画像データ358として順次
第1のビデオ基板234(図2)へ送られていく。ま
た、図示しないダーク補正部は、イメージセンサ231
のシールドビット(遮光画素)の出力信号を用いてその
暗電流による出力変化を除去するようになっている。
【0039】第1のビデオ基板234は、図2に示した
アナログ基板233から出力される256階調の画像デ
ータ358を入力し、図6に示した第1〜第5のライン
型のセンサチップ321〜325のギャップを補正する
図示しないCCDギャップ補正部を備えている。CCD
ギャップ補正部の後段には、順にRGBセパレーション
部と暗シェーディング補正部(共に図示せず)が設けら
れている。
【0040】すでに説明したように、本実施例で使用さ
れているイメージセンサ231は図6に示すように千鳥
状に配列された5つのセンサチップ321〜325から
構成されている。そして、2つのチップ群が間隔Δxだ
けずれている。そこで5つのセンサチップ321〜32
5によって読み取られたデータを原稿の同一ラインを読
み取ったデータに直す処理を行うのがCCDギャップ補
正部である。CCDギャップ補正部では、具体的には第
2および第4のセンサチップ322、324で読み取っ
たデータをメモリを使って遅延させ、同一ラインの読み
取りデータに直している。
【0041】図8は、CCDギャップ補正部の出力する
画素データ列を表わしたものである。図7で示した各ピ
クセル326B、326G、326Rのそれぞれが出力
する画素データをB1 、G1 、R1 、B2 、G2
2 、……BN 、GN 、RN とすると、これらはこの図
8に示したようにB(青)、G(緑)、R(赤)の順に
繰り返されている。
【0042】図9は、これに対してRGBセパレーショ
ン部の出力を表わしたものである。ここで同図(a)は
RGBセパレーション部から出力される青の画素データ
列であり、同図(b)は緑の画素データ列である。更に
同図(c)は赤の画素データ列を表わしている。このよ
うに図8で示したB、G、Rのシリアルな画像データを
それぞれB、G、Rごとの画素データ列に直す処理を行
うのがRGBセパレーション部である。
【0043】B、G、Rに分離された画素データは、前
記した暗シェーディング補正部へ順次送られ、暗シェー
ディング補正が行われる。暗シェーディング補正は、原
稿の読み取りに先立って、イメージスキャナ部202
(図3)の電源オン時にイメージセンサ231から出力
されるアナログ信号の雑音レベルをカットする自動オフ
セット制御やゲインの制御のための自動利得制御動作を
行った後、黒色面313を読み取った画像データを各画
素ごとに内蔵のメモリに記憶しておき、実際に原稿を読
み取ったときの各画素の画像データから各画素ごとに記
憶していた黒色面読み取りデータを減算する処理であ
る。このようにして順次第1のビデオ基板234で処理
された画像データ369は第2のビデオ基板235に送
られる。
【0044】第2のビデオ基板235は、第1のビデオ
基板234(図2)からの画像データ369を入力する
図示しない明シェーディング補正部と、この後段に順に
設けられたRGB位置ずれ補正部、センサ位置ずれ補正
部およびデータブロック分割部(共に図示せず)とから
構成されている。
【0045】第2のビデオ基板235に送られてきた画
像データ369は、まず明シェーディング補正部で明シ
ェーディング補正が行われる。明シェーディング補正
は、暗シェーディング補正と同様に自動オフセット制
御、自動利得制御動作後に、白色面314を読み取った
画像データを各画素ごとにメモリに記憶しておき、実際
に原稿を読み取ったときの各画素の画像データを記憶し
ていた各画素ごとの白色面読み取りデータで正規化(除
算)する処理である。明シェーディング補正および暗シ
ェーディング補正が行われた画像データは、光源309
(図4)の光量分布の影響や各画素ごとの感度のばらつ
きの影響のない画像データとなる。
【0046】また、本実施例で使用されているイメージ
センサ231(図2)は、図7に示すように各ピクセル
326B、326G、326Rが主走査方向に順に配列
されているため、B、G、R間で実際の原稿読み取り位
置がずれている。このことは、次段のカラー基板236
で色を判断する場合に誤判断を生じるので、R、G、B
の読み取り位置が同一仮想点となるような補正が必要で
ある。この補正を行うのがRGB位置ずれ補正部であ
る。RGB位置ずれの補正は、例えば図7におけるピク
セル326G2 の位置を基準とした場合、ピクセル32
6G2 の位置の仮想Bデータ、仮想Rデータを、それぞ
れピクセル326B2 、B3 の画像データの演算と、ピ
クセル326R1 、R2 の画像データの演算から求める
ものである。
【0047】ここまでの動作説明は、イメージセンサ2
31が一つであるかのように行ってきたが、すでに説明
したように実際は、広幅の原稿を読み取るために3つの
イメージセンサ2311 〜2313 を使用している。こ
れら3つのイメージセンサ2311 〜2313 は原稿の
同一ライン(同一副走査位置)を読み取れるように調整
して取り付けてはいるが、実際には、副走査方向にずれ
を生じる。このずれを補正するのがセンサ位置ずれ補正
部である。センサ位置ずれ補正は、CCDギャップ補正
と略同様の考え方で、各センサの画像データをそれぞれ
メモリを使って任意の時間だけ遅らせることで、3つの
イメージセンサ2311 〜2313 の画像データがその
つなぎ目で原稿上の主走査方向の隣接画像となるように
するものである。
【0048】ところで、高速広幅のディジタル複写機の
場合には、画像データを高速で処理する必要がある。し
かしながら、RAMやディジタル集積回路等は高速動作
にも限界がある。そこで、本実施例ではセンサ位置ずれ
補正部の出力画像データを、データブロック分割部で主
走査方向に複数のブロックに分割するようにしている。
【0049】図10は、主走査方向における出力画像デ
ータの分割の様子を表わしたものである。ここでは、例
えば1つのイメージセンサ231の出力画像データを2
つのブロックに分割し、図10に示すように原稿306
の読み取りデータを計6個のブロックb1 〜b6 に分割
して、次段ではブロックb1 〜b6 ごとのパラレル処理
を行うことになる。このようにしてブロックb1 〜b6
に分割された画像データ382はカラー基板236に順
次送られる。ただし、この分割処理についての説明は先
の特許出願(特願平4−196612号)で詳細に開示
しているので、ここでは説明を省略する。
【0050】(カラー基板および領域認識基板の説明)
【0051】図11は、本実施例のカラー基板と領域認
識基板の具体的な構成を表わしたものである。カラー基
板236は、R、G、Bのカラー画像信号として分解さ
れた2種類の画像データ3821 、3822 を入力する
色分離および色判定部391を備えている。色分離およ
び色判定部391はRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)のルックアップテーブルによって構成されており、
色相と彩度から原稿306(図4)の各部分の色の判断
が行われ、認識されたカラーを表わしたコード化された
カラーコード信号392とそれらの部分の濃度を表わし
た濃度データ393が生成される。このうちのカラーコ
ード信号392は、領域認識基板239内のマーカフラ
グ生成部395に送られる。
【0052】ところで図12は、本実施例のディジタル
複写機で使用する原稿の要部を示したものである。この
原稿306は、関東の鉄道路線図であり、鉄道会社別に
路線が色分けされている。今、京王帝都電鉄の路線に着
目してみると、新宿から明大前、調布を経て八王子に至
る路線が京王線401であり、吉祥寺から明大前を経て
下北沢に至る路線が井の頭線402である。また、調布
から永山および多摩センタを経て橋本に至る路線が京王
相模原線403である。この他に京王線401の高幡不
動と多摩動物公園を結ぶ多摩動物園線や、東府中から府
中競馬正門前を結ぶ京王競馬場線ならびに八王子と高尾
を結ぶ京王高尾線が存在するが、煩雑になるため図示し
ていない。この京王帝都電鉄の各路線401〜403が
青色で、小田急電鉄の各路線404が緑色で、相模鉄道
の路線405が茶色で、西部鉄道の路線406が紫色
で、JRの路線407が赤色で印刷されているものとす
る。
【0053】この原稿の京王相模原線403を強調して
2色で記録する場合、従来は京王帝都電鉄について着色
されている青色を特定色として認識し、これを記録色と
しての例えば赤色に割り当てて記録を行っている。この
とき、他の路線404〜407は黒の記録色を用いて印
刷が行われる。
【0054】図13は、本実施例の画像編集装置で従来
と同様に領域を指定することなく単純に原稿の読み取り
と記録を行った場合の記録状態を表わしたものである。
京王帝都電鉄の各路線401〜403が強調のための赤
色の記録色で記録されており、これ以外の各路線404
〜407はそれらの画素の濃度に応じた階調で黒色の記
録色を用いて記録が行われている。ただし、この図では
黒色の記録色を用いた部分は白抜きの状態で表現してい
る。
【0055】本実施例では、領域を指定して例えば京王
相模原線403を京王帝都電鉄の他の路線401、40
2と区別して表現することができる。この場合には、図
12に示した原稿306で京王相模原線403を京王帝
都電鉄の他の路線401、402と区別することのでき
る矩形を考え、その各隅を構成する4点に相当する位置
にマーカでマーキングポイント4081 〜4084 を打
点する。ただし、これらのマーキングポイント4081
〜4084 のうちの1点は、原稿306の読み取りの方
向に応じて打点を省略することができる。
【0056】なお、各マーキングポイント4081 〜4
084 で設定される領域の中に、京王帝都電鉄以外の路
線404〜407が含まれていてもよい。図12に示し
た例では、設定する領域の中に新百合ケ丘から永山およ
び多摩センタを経て図示しない唐木田を結ぶ小田急電鉄
の路線(唐木田線)404と八王子と橋本および橋本と
海老名をそれぞれ結ぶJRの路線407としての横浜線
と相模線の一部が含まれているが、これらは青色の京王
帝都電鉄の各路線401〜403とは異なった色で着色
されているので、強調色としての赤色とは異なる黒色の
記録色で記録されることになるからである。
【0057】図14は、領域を指定して京王相模原線の
みを特に強調する処理を行った場合の記録画を表わした
ものである。京王帝都電鉄の京王線401および井の頭
線402が比較的淡い赤色(ピンク色)で着色されてお
り、京王相模原線403がこれよりも濃い赤色で着色さ
れている。したがって、京王相模原線403の永山と調
布の間のある駅(例えば図示しない京王多摩川)の傍に
ある会社がこの記録画を配付した場合には、電車を使用
してこの会社に行くためには京王相模原線403を利用
すべきことと、同一会社線としての京王線401を乗り
継ぎに利用すれば新宿から経済的に到達することを容易
に理解してもらえることになる。
【0058】図11に示した領域認識基板239は、図
12の原稿306にマーカで記した箇所(各マーキング
ポイント4081 〜4084 )をそれぞれリアルタイム
で認識し、これを基にした矩形領域を判別するための部
分である。領域認識基板239は、これらマーキングポ
イント4081 〜4084 のうちの3点をカラーコード
信号392との関係で抽出してマーカフラグ411を生
成するマーカフラグ生成部395と、生成されたマーカ
フラグ411を基にして処理の対象となる領域の認識を
行う領域認識部412で構成されている。領域認識結果
413はカラー基板236内の色編集部415に送られ
る。
【0059】色編集部415は、この領域認識結果41
3と色分離および色判定部391から入力されたカラー
コード信号392および濃度データ393を用いて、マ
ーカそのものの濃度は出力せず、それ以外の画像の濃度
と、各画像部分を黒色で記録するかそれ以外の特定の1
色(本実施例では赤色)で記録するかを示したサブカラ
ーフラグと、編集処理の対象は矩形領域の内部であるか
外であるかを示した編集対象とをそれぞれ表わした濃度
・フラグ・編集対象信号416を出力する。濃度・フラ
グ・編集対象信号416は、色濃度補正部418に順次
リアルタイムに送られる。色濃度補正部418は濃度の
補正を行うが、これはサブカラーフラグが“1”となっ
た赤色と、“0”となった黒色のそれぞれ別々に濃度の
調整を行うことができる。色濃度補正部418から出力
されるカラー基板出力信号419は、図2に示した地肌
除去およびディジタルフィルタ基板237に送られる。
【0060】図15は、色濃度補正部の濃度補正の各テ
ーブルの特性を表わしたものである。色濃度補正部41
8は、入力濃度に対して出力濃度を決定するための11
段階の濃度変換テーブルを備えている。同図で横軸は2
56段階の入力濃度を表わしており、縦軸は同じく25
6段階の出力濃度を表わしている。例えば第1の濃度テ
ーブルの濃度特性線4201 は、入力濃度が比較的低い
(淡い)段階で出力濃度が最も高い(濃い)濃度に変換
される特性を有している。第2の濃度テーブルの濃度特
性線4202 はこれよりもややゆるやかな濃度特性を有
している。以下同様にして第11の濃度テーブルの濃度
特性線4201 では、入力濃度が最も高く(濃く)なっ
ても、出力濃度が比較的低い(淡い)値にとどまるよう
になっている。
【0061】図16は、1つの濃度変換テーブルの濃度
特性の詳細を表わしたものである。図15に示した各濃
度特性線4201 〜42011は、例えば図16に示した
ような曲線となっており、入力濃度と出力濃度の関係が
視覚的に自然に表現されるような工夫が行われている。
本実施例のディジタル複写機では、それぞれの濃度特性
線4201 〜42011を5点ずつの変化点データを順に
結んでいって形成される折れ線で近似している。もちろ
ん、これ以外の手法でそれぞれの濃度特性線4201
42011を規定するようにしてもよい。
【0062】本実施例のディジタル複写機では、図12
に示した各マーキングポイント4081 〜4084 で特
定される矩形領域の内側と外側で特定の記録色について
の濃度特性を変更し、これによって同一の記録色で表現
される2つの部位を異なった記録濃度で表現するように
している。すなわち、図14に示した例では、特定した
矩形領域の内部の記録濃度が相対的に濃くなるような画
像処理が行われている。具体的には、矩形領域の内部と
しての京王相模原線403に対しては、第1または第2
の濃度特性線4201 、4202 のような濃度が相対的
に濃くなる特性のテーブルを選択し、矩形領域の外部に
存在する京王線401や井の頭線402については通常
の濃度特性やこれよりも相対的に淡くなるような濃度特
性のテーブルを選択することで、本来同一色で同一濃度
になる2つの領域が異なった濃度で表現されるようにな
っている。
【0063】図17は、図12で示した各マーキングポ
イントを用いて、領域外を強調処理した場合を示したも
のである。このように本実施例のディジタル複写機は、
領域を指定したときに強調すべきあるいは濃くすべき領
域を矩形領域内と矩形領域外のいずれかに指定すること
ができる。まず、領域認識部412(図11)の認識動
作について詳しく説明する。
【0064】図18は、マーカで原稿にマーキングポイ
ントを作成して矩形領域を指定する原理を表わしたもの
である。今、原稿306にフリーハンドで矩形領域を指
定するためのマーキングポイント4081 〜4084
描かれたものとする。このとき使用するマーキングのた
めの色は、このディジタル複写機が特定の色として読み
取ることが可能な色のうちの1色である。本実施例のデ
ィジタル複写機は、次の表1に示すように原稿の色(無
彩色を含む)としての6色とマーカとしての3色を判別
することができるようになっている。本実施例ではマー
カとして黄色を使用し、第1記録色として京王帝都電鉄
を表わした青色を抽出することになる。
【0065】
【表1】
【0066】さて、黄色のマーカで記された各マーキン
グポイント4081 〜4084 は、フリーハンドで描か
れているので、これらの各点を結んでも正確な矩形が表
現されるとは限らない。また、本実施例のディジタル複
写機は図1で説明したように1次元イメージセンサ20
5で画像を読み取ってこれをリアルタイムで処理しなが
ら記録を行うので、一度マーキングポイント4081
4084 をすべて読み込んでからそれによって矩形領域
を確定させることができない。そこで、原稿306の読
取方向を501とすると、次のようにして矩形領域50
2を定める。
【0067】まず、最初に読み取ったマーキングポイン
ト4081 の座標(X1 ,Y1 )を記憶する。ここで、
Y軸は読取方向501の逆方向(1次元イメージセンサ
205の副走査方向)に設定し、X軸は1次元イメージ
センサ205の主走査方向に設定する。そして、次に2
番目のマーキングポイント4082 を読み取ったら、そ
の座標(X2 ,Y2 )から矩形領域502の主走査方向
の一辺S1 を次のように定める。S1 …座標(X1 ,Y
2 )と座標(X2 ,Y2 )を結ぶ線分
【0068】すなわち、2番目のマーキングポイント4
082 を読み取った時点で領域502の処理を1ライン
ずつ開始することになる。この領域502の後端は、3
番目に認識したマーキングポイント4083 (X3 ,Y
3 )のY座標の値となる。すなわち、矩形領域502の
副走査方向の一辺S2 は次のようになる。S2 …座標
(X2 ,Y3 )と座標(X2 ,Y2 )を結ぶ線分
【0069】このようにしてマーキングポイント408
3 (X3 ,Y3 )を読み込んで判別した時点で矩形領域
502のの認識が終了する。4番目のマーキングポイン
ト4084 はこの場合、使用されない。
【0070】以上のように1つの矩形領域を定めるため
にはマーキングポイント408は最小で3つでよい。し
かしながら、4点のマーキングポイント4081 〜40
4の設定が推奨される。これは、原稿306を逆方向
から読み込んだり、縦横逆に読み込んでも矩形領域50
2を最初に認識した3点で常に特定できるようにするた
めである。
【0071】図19は、図11に示した領域認識部に存
在する矩形領域セレクト回路とその周辺回路を表わした
ものである。この矩形領域セレクト回路511は、原稿
306(図18)上に指示された各矩形領域における第
1記録色のどの部分を強調するかを特定して処理する回
路部分である。矩形領域セレクト回路511は、コント
ロールパネル209(図1)から出力される制御用デー
タ512を基に所定のプログラムに従って制御を行うC
PU(中央処理装置)513に接続されており、ユーザ
の第1記録色について指定したデータ514、515を
格納する矩形領域設定レジスタ516と、その格納され
た内容を基にして強調処理の範囲を決定する比較器51
8とによって構成されている。
【0072】比較器518は、矩形領域設定レジスタ5
16の設定内容519と第1領域フラグ521を比較し
ながら、第1記録色について濃度を特に強調する(濃度
を高くする)領域の画素に対しては、信号“1”の高濃
度選択信号523を出力することになる。なお、本実施
例のディジタル複写機では、第1記録色として記録濃度
を2段階に強調することのできる領域をマーカの色によ
って2種類設定することができるようになっている。し
たがって、高濃度選択信号523もそれぞれの領域に応
じた信号となる。以下の説明では、必要に応じて、これ
らによって判別される矩形領域を第1の矩形領域と第2
の矩形領域と呼ぶことにする。
【0073】図20は原稿に第1の矩形領域と第2の矩
形領域の2つの領域が設定された例を表わしたものであ
る。原稿306に記された第1の矩形領域5021 と第
2の矩形領域5022 では強調する高濃度側の濃度特性
を違えることができ、これにより、原稿306に同じ濃
度で同じ色で描かれた領域を合計で3段階の濃度で表示
することが可能になる。図18に示したように4点のマ
ーキングポイント4081 〜4084 はそれぞれ有限の
大きさを有している。したがって、これらによって特定
される第1の矩形領域5021 と第2の矩形領域502
2 は、この図で斜線で示したように有限の幅を持った太
線で描いたような領域となる。そこで、本実施例ではオ
ペレータがこれらの太線で区画された領域の内側と外側
のいずれを基準として領域の処理を行うかを指示できる
ようになっている。
【0074】図21は、矩形領域設定レジスタの設定内
容を表わしたものである。矩形領域設定レジスタ516
は8ビット構成のレジスタであり、このうちの第1〜第
7のビットを使用して設定が行われる。第1のビット5
311 は、第1の矩形領域5021 についてのみ記録濃
度を2段階に設定し、第2の矩形領域5022 について
は記録濃度の2段階設定を無視するためのものである。
第1のビット5311が“0”のときにマーカで記した
線上の領域を含んで第1の矩形領域5021 (図20)
の外で高濃度側の設定が行われ、内部では高濃度側の設
定が行われない。図22は、第1のビット5311
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わしたものである。
【0075】一方、第1のビット5311 が“1”の場
合には、マーカで記した線上の領域は含まずに第1の矩
形領域5021 (図20)の外で高濃度側の設定が行わ
れ、内部では高濃度側の設定が行われない。図23は、
第1のビット5311 が“1”の場合の高濃度側の設定
が行われる領域を斜線で表わしたものである。
【0076】次に第2のビット5312 も、第1の矩形
領域5021 (図20)についてのみ高濃度側の設定の
有無の設定を行い、第2の矩形領域5022 については
高濃度側の設定の指定を無視するためのものである。第
1のビット5311 と異なるのは、前者が領域の外につ
いて濃度を高くしたのに対して、今回の場合には領域の
内部に対して高濃度側の設定を行う点である。すなわ
ち、第2のビット531 2 は、これが“0”のときにマ
ーカで記した線上の領域を含んで第1の矩形領域502
1 の中で高濃度側の設定が行われる。第2の矩形領域5
022 ではもともと高濃度側の設定が行われない。図2
4は、第2のビット5312 が“0”の場合の高濃度側
の設定が行われる領域を斜線で表わしたものである。
【0077】一方、第2のビット5312 が“1”の場
合には、マーカで記した線上の領域は含まずに第1の矩
形領域5021 (図20)の中で高濃度側の設定が行わ
れる。第2の矩形領域5022 では前記したように高濃
度側の設定が行われない。図25は、第2のビット53
2 が“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を
斜線で表わしたものである。
【0078】次に第3のビット5313 は第2の矩形領
域5022 (図20)についてのみ高濃度側の設定の有
無の設定を行い、第1の矩形領域5021 については高
濃度側の設定の指定を無視するためのものである。第3
のビット5313 が、“0”のときにマーカで記した線
上の領域を含んで第2の矩形領域5022 の外で高濃度
側の設定が行われ、内部では高濃度側の設定が行われな
い。図26は、第3のビット5313 が“0”の場合の
高濃度側の設定が行われる領域を斜線で表わしたもので
ある。
【0079】一方、第3のビット5313 が“1”の場
合には、マーカで記した線上の領域は含まずに第2の矩
形領域5022 (図20)の外で高濃度側の設定が行わ
れ、内部では高濃度側の設定が行われない。図27は、
第3のビット5313 が“1”の場合の高濃度側の設定
が行われる領域を斜線で表わしたものである。
【0080】次に、第4のビット5314 も、第2の矩
形領域5022 (図20)についてのみ高濃度側の設定
の有無の設定を行い、第1の矩形領域5021 について
は高濃度側の設定の指定を無視するためのものである。
第3のビット5313 と異なるのは、前者が領域の外に
ついて濃度を高くしたのに対して、今回の場合には領域
の内部に対して高濃度側の設定を行う点である。すなわ
ち、第4のビット5314 は、これが“0”のときにマ
ーカで記した線上の領域を含んで第2の矩形領域502
2 の内部で高濃度側の設定が行われる。第1の矩形領域
5021 ではもともと高濃度側の設定が行われない。図
28は、第4のビット5314 が“0”の場合の高濃度
側の設定が行われる領域を斜線で表わしたものである。
【0081】一方、第4のビット5314 が“1”の場
合には、マーカで記した線上の領域は含まずに第2の矩
形領域5022 (図20)の内部で高濃度側の設定が行
われる。第1の矩形領域5022 では前記したように高
濃度側の設定が行われない。図29は、第4のビット5
314 が“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域
を斜線で表わしたものである。
【0082】次に第5のビット5315 について説明す
る。第5のビット5315 は第1および第2の矩形領域
5021 、5022 (図20)の双方共に高濃度側の設
定を行う際のものである。第5のビット5315
“0”の場合には、マーカで記した双方の線上の領域を
含んで矩形領域5021 、5022 の外部に対して高濃
度側の設定が行われる。図30は、第5のビット531
5 が“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜
線で表わしたものである。
【0083】図31は、第5のビット5315 が“1”
の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で表わし
たものである。このように第5のビット5315
“1”の場合には、第1および第2の矩形領域50
1 、5022 の双方共にマーカで記した線上の領域を
含まずに、それらの外部に対して高濃度側の設定が行わ
れる。
【0084】次に第6のビット5316 について説明す
る。第6のビット5316 は第1および第2の矩形領域
5021 、5022 (図20)の双方共に高濃度側の設
定を行う際のものである。第6のビット5316
“0”の場合には、マーカで記した双方の線上の領域を
含んで矩形領域5021 、5022 の内部に対して高濃
度側の設定が行われる。図32は、第6のビット531
6 が“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜
線で表わしたものである。
【0085】図33は、第6のビット5316 が“1”
の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で表わし
たものである。このように第6のビット5316
“1”の場合には、第1および第2の矩形領域50
1 、5022 の双方共にマーカで記した線上の領域を
含まずに、それらの内部に対して高濃度側の設定が行わ
れる。なお、本実施例のディジタル複写機では、第1お
よび第2の矩形領域5021 、5022 を表示するため
のマーキングが互いにクロスしないこと、すなわちこれ
らの矩形領域5021 、5022 が互いに隔離して存在
していることを前提としている。したがって、第1およ
び第2の矩形領域5021 、5022 の重複した部分は
存在せず、これらの処理を行うことを前提としていな
い。
【0086】最後に第7のビット5317 について説明
する。第7のビット5317 が“1”の場合には、第1
および第2の矩形領域5021 、5022 の双方に対し
て高濃度側の設定すなわち特別の強調処理を行わない。
この場合には、第1の記録色について通常の濃度処理が
行われる。マーカで領域を指定したが、その領域で特別
に濃度の差を表現するような処理を取り止めるようにし
た場合である。
【0087】図19に示した比較器518は、矩形領域
設定レジスタ516の設定内容519と第1の矩形領域
5021 に対応した第1領域フラグ521および第2の
矩形領域5022 に対応した第2領域フラグを比較しな
がら、高濃度選択信号523を出力し、図11に示した
色濃度補正部418で濃度変換テーブルを切り替えて使
用する。これにより、第1記録色における第1または第
2の矩形領域5021、5022 の設定で、記録濃度を
所望の値に表現できることになる。色濃度補正部418
から出力されるカラー基板出力信号419は、図2に示
した地肌除去およびディジタルフィルタ基板237に送
られる。
【0088】図34は、地肌除去およびディジタルフィ
ルタ基板の大まかな構成を表わしたものであり、これは
カラー基板出力信号419を入力する地肌除去回路54
1と、地肌除去回路出力信号542を入力するディジタ
ルフィルタ回路543から構成されている。地肌除去回
路541はリアルタイムに地肌を検出し、濃度変化にし
きい値が追従しながら地肌部分に対してバックグランド
フラグを生成し、このフラグの立っている画素に対して
第1段階目の地肌除去処理を行う。ここで第1段階目の
地肌除去処理とは、原稿306(図12参照)の全体に
対して比較的原稿の地色に近い濃度で行われる地肌除去
である。図2で説明した中間調処理基板238でも地肌
除去が行われるが、これは第2段階目の地肌除去処理で
あり、これはマーカ等の手段によって指定した矩形領域
の内部または外部に対して行われるものである。
【0089】ディジタルフィルタ回路543は、エッジ
強調やモアレ防止ならびに階調性をとるために地肌除去
回路出力信号542を入力してディジタルフィルタ処理
を行う。ディジタルフィルタ回路出力544は、中間調
処理基板238に入力されることになる。
【0090】(中間調処理基板および編集基板の説明)
【0091】図35は、中間調処理基板とこれに接続さ
れた編集基板の構成を表わしたものである。この図で濃
度データは256階調で表現されているので、複線で表
わし、それ以外のデータは単線で表わしている。中間調
処理基板238は、図2に示した地肌除去およびディジ
タルフィルタ基板237から送出されたディジタルフィ
ルタ回路出力544を入力し、拡大縮小部601、濃度
調整部602、中間調処理部603および4値化データ
変換部604で順に処理を行って、中間調処理基板出力
605を出力するようになっている。
【0092】ディジタルフィルタ回路出力544のう
ち、画像データ、サブカラーフラグおよびバックグラン
ドフラグを表わしたデータ544Aは拡大縮小部601
に送られるが、矩形領域の位置をリアルタイムに表わし
たドット位置情報としての領域フラグ544Bは中間調
処理基板238内の図示しないラッチ回路でラッチされ
た後、編集基板241に送られる。この編集基板241
は、前記した第2段階目の地肌除去処理を行うための矩
形領域認識部607および矩形領域地肌除去部608を
備えており、更にオプションとしての機能を実現するた
めにミラー編集部611、ネガポジ編集部612、濃度
調整部613およびあみかけ編集部614を備えてい
る。すなわち、編集基板241自体はユーザが必要とす
る場合にオプションとしてこのディジタル複写機に追加
されるようになっている。
【0093】中間調処理基板238の説明の前に編集基
板241の説明を行う。矩形領域認識部607は領域フ
ラグ544Bを入力して地肌除去の処理を行うための領
域を認識する。この領域フラグ544Bに関連した領域
の指定方法については先の図11で説明した領域認識部
412と同様であるので、その説明は省略する。
【0094】これらの矩形領域の認識および矩形領域内
の画素それぞれに対応して領域フラグ(領域信号)を生
成するのが矩形領域認識部607である。矩形領域認識
部607で順次処理された領域フラグ544Bは、矩形
領域地肌除去部608に送られる他、図35に示した中
間調処理基板238の拡大縮小部601に送られる。拡
大縮小部601では、バックグランドフラグ、サブカラ
ーフラグ、濃度データと共に拡大縮小処理が行われる。
拡大縮小処理が行われた画像データ631は、図35に
示した編集基板241のミラー編集部611に順次送ら
れる。編集基板241では、順次送られてくる画像デー
タ631Bに対してリアルタイムで編集を行うことが可
能である。
【0095】図36はミラー編集部における画像処理の
様子を表わしたものである。ミラー編集部611は同図
(a)で示すような矩形領域641内で、あるいは画像
の全領域に対して鏡像編集処理を行い、同図(b)に示
すような鏡像を得るようになっている。
【0096】次段のネガポジ編集部612は、白と黒が
反転したネガポジ反転画像を得るようになっている。そ
の後段に配置された濃度調整部613はコントロールパ
ネル209(図1)上のコピー濃度調整機能に対応した
ものであり、出力色の2色のそれぞれについて図示しな
いルックアップテーブルによって数種類の濃度変換カー
ブを選択することができる。ユーザは、画像や網かけの
箇所、あるいはマスキングについてこれらの濃度を変え
たいとき、濃度の変換レベルを指定することができる。
一番最後に配置されたあみかけ編集部614は、コント
ロールパネル209から選択されたあみパターンで領域
内に網模様を付けることができ、更に領域内を塗りつぶ
したり、あるいはトリミングを行うこともあみかけ編集
部614で行うことができる。なお、ネガポジ編集およ
びあみかけ編集も、マーカで囲んだ領域のみならず、画
像全体に対して行うことができることは言うまでもな
い。こうして順次処理された画像データ651は中間調
処理基板238内の濃度調整部602に送られる。
【0097】濃度調整部602の機能は、編集基板24
1の濃度調整部613と同等である。本実施例のディジ
タル複写機では、編集基板241をオプションで追加す
ることができる構成となっている。したがって、ディジ
タル複写機によっては編集基板241を備えていない場
合があり得る。この場合、ユーザが画像濃度の変更を指
示したときには中間調処理基板238内の濃度調整部6
02がこれを行う。また、後に説明するが編集基板24
1はその構成が更に複雑なものも存在し、ユーザは用途
によってこれらの購入を選択することができるようにな
っている。
【0098】編集基板241が搭載されている場合は、
この濃度調整部602で何も処理しない。すなわち本実
施例のディジタル複写機では、編集基板241が搭載さ
れている場合には、これを用いてコントロールパネル2
09からあみかけパターンの濃度を選択できる。このた
め、この選択した濃度がコントロールパネル209のコ
ピー濃度調整で変化しないようにするために、あみかけ
編集処理以前に濃度調整を行うようにし、この結果とし
て編集基板241搭載時にはこの内部の濃度調整部61
3を用いて濃度調整を行うようになっている。
【0099】さて、図35の中間調処理部603では、
多値画像データ652を面積階調による4値化データ6
53に変換している。この4値化とは、1画素の濃度を
白、第1のグレー、この第1のグレーよりも濃い第2の
グレー、および黒の4階調にすることである。このよう
にして処理されたデータは、4値化データ変換部604
で複数画素分の画像データ(4値の濃度データとサブカ
ラーフラグ)をまとめた中間調処理基板出力605とし
て順次出力される。図1に示すプリント部203はこの
中間調処理基板出力605を基にして、第1記録色を赤
色のトナーを用い、また第2記録色を黒色のトナーを用
いて2色記録を行うことになる。
【0100】このような本実施例のディジタル複写機で
は、図16に示す5点ずつの変化点データを図示しない
ROMに格納している。そして、このROMに同様に格
納されている各種制御用のプログラムのうちの専用のプ
ログラムに従って、電源立ち上げ時に変換テーブル作成
のための必要数のデータを読み出して、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)上に展開する。
【0101】すなわち、ディジタル複写機の電源投入時
に後に説明するマーキングのためのマーカの色2色と、
矩形領域の内外を示す種別データと、原稿の読み取りを
行う色の数(例えば6色)と濃度の変換特性ごとのデー
タ(例えば図15に示したように11通りのデータ)を
読み出すようになっている。この例の場合では、以上の
結果として264面の変換テーブルが前記したRAMに
格納される。このとき、マーキングのために指定された
色については、記録を行わないので、テーブルにはすべ
て例えば“00H”を設定して記憶することになる。
【0102】次にオペレータはコントロールパネル20
9を操作して、原稿の記録のための各種の設定を行うこ
とになる。これを次に説明する。
【0103】(コントロールパネルの表示概要)
【0104】図37は、本実施例のディジタル複写機の
電源を投入した状態でコントロールパネルに表示される
基本メニューを表わしたものである。図1に示したコン
トロールパネル209の液晶ディスプレイからなる表示
画面701には、「基本コピー」、「編集画面」、「応
用コピー」および「画質調整」の各ボタンが表示され、
オペレータが必要に応じてこれらのメニューのいずれか
を選択することができるようになっている。
【0105】図38は、「基本コピー」の設定モードで
コピー色を「黒コピー」以外のモードに設定する際の操
作内容を示したものである。オペレータは「コピー色」
というボタン702を選択する。
【0106】図39は、コピー色選択モードにおけるコ
ントロールパネルの表示内容を表わしたものである。こ
の例では、「黒赤コピー」ボタン704が押されること
で記録色として黒色と赤色の2色が指定され、また、読
取色指定ボタン705によって読取色が青色に指定され
ている。図12に示した原稿306の場合には、京王帝
都電鉄の路線401、402、403に相当する青色の
箇所が第1の記録色として赤色で記録されるための指定
が行われる。
【0107】図40は、読取色を指定するためのメニュ
ー画面を表わしたものである。設定終了ボタン707を
押せば設定が終了し、設定取消ボタン708を押せば他
の候補に設定を変更することができる。
【0108】図41は、コピー色選択モードでの設定操
作が終了した後に、「編集画面」モードを選択した状態
を表わしたものである。これにより、表示画面701が
切り替わる。
【0109】図42は「編集画面」モードの内容が表示
された状態を表わしたものである。ここでは、「全
面」、と第1〜第4の矩形領域に対する「矩形内」、
「矩形外」、「閉ループ内」、「閉ループ外」の合計1
7個のボタン711が表示されている。「全面」を選択
すると原稿の全面が高濃度の記録の対象として指定され
る。本実施例のディジタル複写機では、原稿306に対
して合計で4つの領域指定を指定することができ、2色
のマーカを用いて、これらを図20に示した第1または
第2の矩形領域5021 、5022 に割り当てることが
できる。それぞれの領域では、「閉ループ内」が指定さ
れると、マーキングした閉ループの内部が高濃度の記録
の対象となる。「閉ループ外」が指定されると、マーキ
ングした閉ループの外部がこのような記録の対象とな
る。「矩形内」が指定された場合には、指定された矩形
領域の内部がこのような記録の対象となる。「矩形外」
が指定された場合には、指定された矩形領域の外部がこ
のような記録の対象となる。
【0110】図43は、図42で設定終了が選択された
状態での編集画面メニューの表示内容を表わしたもので
ある。各領域については、指定結果が表示されている。
この状態でオペレータはマーキングポイント408(図
18参照)をマークするための色を指定するためにマー
カペン色指定ボタン721を押す。
【0111】図44は、マーカペン色指定モードにおけ
る表示画面の内容を表わしたものである。前記した第1
〜第4の領域のそれぞれに対してマーキングの色を選択
することができる。本実施例では図12で1つの矩形領
域のみを指定し、マーキングの色として黄色を用いるの
で、図44に示すように第1の領域についての黄色のボ
タン731を押すだけで指定を終了させる。第1と第2
の矩形領域をマーキングの色を変えて指定することがで
きるので、第1〜第4の4つの領域があるが色は最大で
2種類しか指定することができない。もちろん、装置に
よっては更に多くの色を指定して個別に濃度の制御を行
うことは可能である。
【0112】図45は、編集画面で指定がすべて終了し
た状態を表わしたものである。図12に示した処理で
は、第1の矩形領域に対して記録濃度が高くなる処理が
行われ、マーキングは黄色が使用されるので、その内容
が表示画面701に表示されている。オペレータはこの
状態で、例えば画質調整モードを選択することができ
る。
【0113】図46は、この画質調整モードにおけるメ
ニュー画面を表わしたものである。「シャープネス」、
「地肌除去」および「色別濃度調整」の各ボタン741
〜743が表示され、それぞれを選択することで該当す
る画質調整を行うことができる。画質調整には原稿の色
を濃度に置き換える際の第1の画質調整と、第1の記録
色の記録特性を調整するための第2の画質調整とが存在
する。これらの調整を特に行わないときには、予めプリ
セットされたデフォルト値が使用されることになる。
【0114】図47は、第1の領域に対する第1の画質
調整を行うための表示画面を表わしたものである。原稿
の各色を濃く記録するか薄く記録するかをカーソルキー
751でそれぞれ調整することができる。本実施例の指
定では、青色が第1の記録色として読み取られるので、
この指定を濃い側に設定すればするほど矩形領域の内外
を問わず記録色としての赤色が濃く表現されることにな
る。原稿の赤色等のその他の部分は第2の記録色として
黒色で記録されるが、どの色をどの程度の記録濃度に換
算するかのバランス設定をここで行うことができる。こ
の例では、原稿の緑色の部分を相対的に濃い濃度階調で
黒色によって記録するように指定が行われている。な
お、オペレータが第2の領域以降の各領域を指定してい
る場合には、それぞれについてこのような指定を行うこ
とができる。
【0115】図48は、第1の領域に対する第1の記録
色の高記録濃度側と低記録濃度側の相対的な濃度の比率
を設定するための表示画面を表わしたものである。表示
画面701には、読取色である青色から記録色である赤
色へ変換するための「青→赤」表示の文字と、濃度の表
示比率設定のためのボリュームが表示される。濃度比を
高くすると、図12に示した例では京王相模原線403
が京王線401や井の頭線402よりも比較的濃い濃度
の赤色で表示され、濃度比を低く設定するとこれらの差
異が目立たない方向で各濃度が表示されることになる。
赤色全体の濃度を濃い側にするか薄い側にするかの調整
は図46に示した調整で行う。
【0116】このようにして、必要な調整あるいは指定
が行われたら、マーキングを行った原稿306を図1に
示したディジタル複写機のイメージスキャナ部202に
下向きにして矢印206方向に挿入し、画像の読み取り
と記録処理を行わせることになる。原稿306が読み込
まれるたびに、濃度変換用のデータが前記したRAMか
らから読み出され、濃度変換用のテーブルに転送される
ことになる。このような転送プログラムは前記したよう
にROMに予め格納されていることはもちろんであ
る。。
【0117】なお、以上説明した実施例では1次元イメ
ージセンサを静止させ原稿を移動させて画像の読み取り
を行うようにしたが、これとは逆に原稿を静止させるよ
うにしてもよい。また、実施例ではマーキングポイント
を少なくとも3点設定したが、1ページ分の画像メモリ
を備えた装置では、対角線を指定することで矩形を特定
することができ、この場合には1つの矩形に対してマー
キングポイントを2点設ければよいことは当然である。
更に、実施例では矩形について説明したが、3角形ある
いは5角形以上の多角形についても本発明を適用するこ
とができることは当然である。
【0118】また、実施例ではレーザプリンタを記録に
使用して、記録濃度をディザ等の疑似中間調を用いて変
化させることにしたが、例えば熱昇華性のインクを使用
した記録方式を採用する等により、記録濃度を連続的に
変化させることのできる記録方式についても本発明を同
様に適用することができる。更に実施例では記録の場合
について説明したが、ディスプレイ表示についても本発
明を同様に適用することが可能である。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、原稿上の画素を読み取って第1色と第2色の
2つの色に区分けすると共に、多角形認識手段で原稿に
対応する1または複数の多角形を認識し、これらの内部
と外部で第1色の表現する濃度を変えるようにした。し
たがって、1つの色で複数の表現を行うことが可能にな
る。また、各種の多角形を指定すれば、必要な領域を比
較的容易に区分けすることができるようになる。
【0120】また、請求項2記載の発明によれば、原稿
上の画素を読み取って第1色と第2色の2つの色に区分
けすると共に、矩形認識手段で原稿に対応する1または
複数の矩形を認識し、これらの内部と外部で第1色の表
現する濃度を変えるようにした。したがって、1つの色
で複数の表現を行うことが可能になる。また、矩形の指
定を行うので、最低2つの点でその指定が可能になるば
かりでなく、1次元イメージセンサで画像の読み取りを
行う場合でも、最低3つの点を使用してリアルタイムに
画像の処理を行うことが可能になる。
【0121】更に請求項3記載の発明によれば、原稿に
特定の色でマーキングを行い、これによって矩形を認識
し、これによって区分けされた領域の表現濃度を変える
ようにしたので、座標データを数値入力する場合に比べ
て原稿の所望の位置を容易に特定することができる。
【0122】また、請求項4記載の発明によれば、原稿
の各色を予め定めた複数の色のいずれかにそれぞれ判別
し、このうちの判別された特定の色についてこれを表示
するときの色の濃度を特定の多角形の領域内と領域外と
で変えることにしたので、これによって、多少の色むら
があるような原稿でも、予め定めた複数の色に判別する
過程で色むらが解消され、指定した領域の内と外で濃度
を明確に区別して表現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機の外観を表わした斜視図である。
【図2】 本実施例のイメージスキャナ部の構成を表わ
したブロック図である。
【図3】 本実施例のプリント部の具体的な構成を表わ
したブロック図である。
【図4】 図3に示したイメージスキャナ部の概略を表
わした概略構成図である。
【図5】 本実施例の基準板の構成を表わした要部斜視
図である。
【図6】 本実施例のイメージセンサの配置構造を表わ
した平面図である。
【図7】 イメージセンサを構成するチップにおける画
素配列の様子を表わした説明図である。
【図8】 本実施例のCCDギャップ補正部の出力する
画素データ列を表わした説明図である。
【図9】 本実施例のRGBセパレーション部の出力を
表わした説明図である。
【図10】 主走査方向における出力画像データの分割
の様子を表わした説明図である。
【図11】 本実施例のカラー基板と領域認識基板の具
体的な構成を表わしたブロック図である。
【図12】 本実施例のディジタル複写機で使用する原
稿の一例についてその要部を表わした平面図である。
【図13】 本実施例の画像編集装置で領域を指定する
ことなく単純に原稿の読み取りと記録を行った場合の記
録画の要部を示す平面図である。
【図14】 領域を指定してその内部のみを特に強調す
る処理を行った場合の記録画の要部を表わした平面図で
ある。
【図15】 本実施例の色濃度補正部の濃度補正の各テ
ーブルの特性を表わした特性図である。
【図16】 1つの濃度変換テーブルの濃度特性の詳細
を表わした特性図である。
【図17】 領域を指定してその外部のみを特に強調す
る処理を行った場合の記録画の要部を表わした平面図で
ある。
【図18】 マーカで原稿にマーキングポイントを作成
して矩形領域を指定する様子を表わした原稿の要部説明
図である。
【図19】 図11に示した領域認識部に存在する矩形
領域セレクト回路とその周辺回路を表わしたブロック図
である。
【図20】 原稿に第1の矩形領域と第2の矩形領域の
2つの領域が設定された例を表わした要部平面図であ
る。
【図21】 矩形領域設定レジスタの設定内容を表わし
た説明図である。
【図22】 矩形領域設定レジスタの第1のビットが
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図23】 矩形領域設定レジスタの第1のビットが
“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図24】 矩形領域設定レジスタの第2のビットが
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図25】 矩形領域設定レジスタの第2のビットが
“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図26】 矩形領域設定レジスタの第3のビットが
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図27】 矩形領域設定レジスタの第3のビットが
“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図28】 矩形領域設定レジスタの第4のビットが
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図29】 矩形領域設定レジスタの第4のビットが
“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図30】 矩形領域設定レジスタの第5のビットが
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図31】 矩形領域設定レジスタの第5のビットが
“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図32】 矩形領域設定レジスタの第6のビットが
“0”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図33】 矩形領域設定レジスタの第6のビットが
“1”の場合の高濃度側の設定が行われる領域を斜線で
表わした説明図である。
【図34】 地肌除去およびディジタルフィルタ基板の
大まかな構成を表わしたブロック図である。
【図35】 中間調処理基板とこれに接続された編集基
板の構成を表わしたブロック図である。
【図36】 ミラー編集部における画像処理の様子を表
わした説明図である。
【図37】 本実施例のディジタル複写機の電源を投入
した状態でコントロールパネルに表示される基本メニュ
ーを表わした平面図である。
【図38】 「基本コピー」の設定モードでコピー色を
「黒コピー」以外のモードに設定する際の表示画面の平
面図である。
【図39】 コピー色選択モードにおけるコントロール
パネルの表示内容を表わした平面図である。
【図40】 読取色を指定するために表示画面に表示さ
れたメニュー画面を示す平面図である。
【図41】 コピー色選択モードでの設定操作が終了し
た後に、「編集画面」モードを選択した状態を表わした
表示画面の平面図である。
【図42】 「編集画面」モードの内容が表示された状
態の表示画面の平面図である。
【図43】 図42で設定終了が選択された状態での編
集画面メニューの表示内容を表わした平面図である。
【図44】 マーカペン色指定モードにおける表示画面
の内容を表わした平面図である。
【図45】 編集画面で指定がすべて終了した状態の表
示画面の平面図である。
【図46】 画質調整モードにおけるメニュー画面を表
わした表示画面の平面図である。
【図47】 第1の領域に対する第1の画質調整を行う
ための表示画面の平面図である。
【図48】 第1の領域に対する第1の記録色の高記録
濃度側と低記録濃度側の相対的な濃度の比率を設定する
ための表示画面の平面図である。
【図49】 2色記録を行うと便利な例として地図のコ
ピーの一例を表わした平面図である。
【図50】 従来の画像処理装置の一例の化構成の概要
を表わしたブロック図である。
【図51】 グループごとに各家の色が分けられている
地図の要部を示した平面図である。
【図52】 図51に示した原稿を2色記録した結果を
示した平面図である。
【符号の説明】
101、306…原稿、102…画像読取手段、108
…画像形成手段、202…イメージスキャナ部、203
…プリント部、209…コントロールパネル、231…
イメージセンサ、236…カラー基板、239…領域認
識基板、264…第1色レーザ駆動部、265…第2色
レーザ駆動部、391…色分離および色判定部、395
…マーカフラグ生成部、415…色編集部、418…色
濃度補正部、420…濃度特性線、513…CPU、5
16…矩形領域設定レジスタ、518…比較器、701
…表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 5/00 G06F 15/68 310A H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿上の画素を読み取る読取手段と、 この読取手段によって読み取られた原稿の各画素のうち
    特定の色の範囲の画素を第1色の画素として判別しこれ
    以外の画素を第2色の画素として判別する色判別手段
    と、 前記原稿の内部に位置的に対応したそれぞれ任意の形状
    の1または複数の多角形を認識する多角形認識手段と、 前記色判別手段によって第1色の画素として判別された
    画素における多角形認識手段によって認識された多角形
    によって区画された領域の画素をこれ以外の領域と認識
    された画素とは異なり、かつそれぞれ認識された領域ご
    とに異なった濃度に変換する濃度変換手段とを具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿上の画素を読み取る読取手段と、 この読取手段によって読み取られた原稿の各画素のうち
    特定の色の範囲の画素を第1色の画素として判別しこれ
    以外の画素を第2色の画素として判別する色判別手段
    と、 前記原稿の内部に位置的に対応したそれぞれ任意の形状
    の1または複数の矩形を認識する矩形認識手段と、 前記色判別手段によって第1色の画素として判別された
    画素における矩形認識手段によって認識されたそれぞれ
    の矩形によって区画された領域の画素をこれら以外の領
    域と認識された画素とは異なり、かつそれぞれ認識され
    た領域ごとに異なった濃度に変換する濃度変換手段と、 前記第1色については濃度変換手段によって変換された
    濃度で、第2色については前記読取手段によって読み取
    られた濃度でそれぞれ表示する2色表示手段とを具備す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿上の画素を読み取る読取手段と、 この読取手段によって読み取られた原稿の各画素のうち
    特定の1または複数の色の画素をマーキングされた色の
    画素として判別し、これ以外の所定範囲の画素を第1色
    の画素として判別すると共にこれら以外の画素を第2色
    の画素として判別する色判別手段と、 前記マーキングされた色の画素の位置情報からそれぞれ
    のマーキング色ごとに矩形を認識する矩形認識手段と、 前記色判別手段によって第1色の画素として判別された
    画素における矩形認識手段によって認識されたそれぞれ
    の矩形によって区画された領域の画素をこれら以外の領
    域と認識された画素とは異なり、かつそれぞれ認識され
    た領域ごとに異なった濃度に変換する濃度変換手段と、 前記第1色については濃度変換手段によって変換された
    濃度で、第2色については前記読取手段によって読み取
    られた濃度でそれぞれ表示する2色表示手段とを具備す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 原稿上の画素を読み取る読取手段と、こ
    の読取手段によって読み取られた各画素を無彩色を含む
    予め定められた複数の色に判別する色判別手段と、 前記原稿の内部に位置的に対応した任意の形状の多角形
    を認識する多角形認識手段と、 前記色判別手段によって判別された特定の1色について
    前記読取手段によって読み取られた各画像の濃度のうち
    多角形認識手段によって認識された領域内または領域外
    の画素をこれ以外の領域と認識された画素とは異なった
    濃度に変換する濃度変換手段とを具備することを特徴と
    する画像処理装置。
JP02102896A 1996-02-07 1996-02-07 画像処理装置 Expired - Lifetime JP3424422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02102896A JP3424422B2 (ja) 1996-02-07 1996-02-07 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02102896A JP3424422B2 (ja) 1996-02-07 1996-02-07 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09214739A true JPH09214739A (ja) 1997-08-15
JP3424422B2 JP3424422B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=12043551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02102896A Expired - Lifetime JP3424422B2 (ja) 1996-02-07 1996-02-07 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3424422B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3424422B2 (ja) 2003-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5459586A (en) Image processing system provided with image enchasing and synthesizing function
US5289296A (en) Color image processing apparatus and method
JPH04336866A (ja) カラー画像記録装置のマーカドット検出方式
JP2008005317A (ja) 画像処理装置及びその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JPH0646255A (ja) 画像処理装置
US6894807B1 (en) Method and apparatus for printing a black-and-white image based on color image information
EP0949801B1 (en) Image process apparatus, image process method and storage medium
US5361141A (en) Image processor
JP3511781B2 (ja) 画像処理装置
JP3424422B2 (ja) 画像処理装置
JP5020777B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP3190050B2 (ja) カラー画像処理方法
US6091520A (en) Color image forming device
JPH07222012A (ja) カラー画像処理装置
JP2003060885A (ja) 画像編集装置、画像形成装置、画像編集方法及び画像編集プログラム
US6809742B1 (en) Image editing device permitting user to register desired patterns
JP5549836B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2006109482A (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム
JP3023374B2 (ja) 複写機の像域別画像処理装置
JP2006270148A (ja) 画像処理方法および画像処理装置並びに画像形成装置
JP4179998B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、及びコンピュータプログラム
JP3150137B2 (ja) 画像処理方法
JPH09186875A (ja) 画像処理装置
JPH09238256A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP3539079B2 (ja) 画像編集装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080502

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term