JPH09212504A - 文書校正装置 - Google Patents

文書校正装置

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JPH09212504A
JPH09212504A JP8019938A JP1993896A JPH09212504A JP H09212504 A JPH09212504 A JP H09212504A JP 8019938 A JP8019938 A JP 8019938A JP 1993896 A JP1993896 A JP 1993896A JP H09212504 A JPH09212504 A JP H09212504A
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JP
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Application number
JP8019938A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Shimizu
喜代美 清水
Jun Kazami
純 風見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by N T T DATA TSUSHIN KK, NTT Data Communications Systems Corp filed Critical N T T DATA TSUSHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書の校正を容易に行うことができる文書校
正装置を提供する。 【解決手段】 校正対象の文書データを文書記憶装置1
6に記憶させ、基本語と対象語、チェック範囲、チェッ
クランク、ルール種別、訂正候補、メッセージ、用例等
を校正辞書記憶装置18に格納する。MPU12は、形
態素解析により校正対象文書の単語の解析情報を取得す
る。次に、見出し語を定め、見出し語が基本語に一致す
るか否かを順番に判別する。単語が基本語に一致する
と、チェック範囲内で一致するか否かを判別する。ルー
ル種別に応じて、一致する場合に誤りであるとして指摘
する、一致しない場合に誤りであるとして指摘しない、
一致する場合に正しく指摘しない、一致しない場合に正
しく指摘しない、のいずれかの処理を行う。指摘する際
は、ルール種別と校正辞書の内容に基づいて、訂正候
補、メッセージ、用例等を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は文書を校正するた
めの文書校正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるワードプロセッサ、デスクトッ
プパブリッシング等の文書作成装置が広く使用されてい
る。従来の文書入力装置は、キーボード等から文書を入
力し、編集して出力するものであり、入力又は編集した
文書を校正する機能は有していなかった。このため、校
正を必要とする文書については、一旦印刷し、専門の校
正者が校正をおこなうという煩雑な処理が必要であっ
た。このため、新聞記事のように、作成した文書(記
事)を短時間で校正して印刷する必要がある場合には、
校正が非常に大きな負担となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近似、文書の校正機能
を有する文書作成装置も開発されている。しかし、従来
の文書校正機能は、文の長さのチェック、括弧の対向関
係、注目する単語とその前後の単語との関係等の不具合
をチェックするのみで、実質的な校正は困難であった。
【0004】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、文書の校正を容易に行うことができる文書校正装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の文書校正装置は、校正対象の文書データ
を記憶する文書記憶手段と、基本語と該基本語に関する
校正内容とチェック範囲とが登録された校正辞書を記憶
する校正辞書記憶手段と、前記文書記憶手段に記憶され
た文書から前記基本語を検索する検索手段と、前記検索
手段により前記基本語が検索された際に、前記チェック
範囲内の文を前記校正辞書に従ってチェックするチェッ
ク手段と、より構成されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、文書中の基本語
とそれに対応する用語(対象語)の有無及び使用誤り等
を校正辞書に従って校正することができる。しかも、チ
ェック範囲内の文をチェックするので、基本語の前後だ
けでなく、任意の範囲での校正を行うことができる。
【0007】例えば、前記校正辞書記憶手段は対象語を
記憶し、前記チェック手段は、前記チェック範囲内の文
が前記対象語に一致するか否かを判別する。判別結果に
応じて警告を出力するようにしてもよい。警告と共に訂
正候補、メッセージ、用例等を出力するようにしてもよ
い。
【0008】例えば、前記校正辞書記憶手段は、前記基
本語に対して存在してはいけない語または存在しなくて
はならない語の少なくとも一方を対象語として記憶し、
前記チェック手段は、前記チェック範囲内で前記対象語
の有無を判別する。
【0009】前記校正辞書記憶手段に、略称と正式名称
を対で記憶させ、前記チェック手段は、前記略称が出現
して正式名称が出現しない場合及び正式名称が出現する
前に略称が出現する場合に誤りであると判別して、警告
を出力するようにしてもよい。
【0010】また、「たり」のように、複数出現するこ
とが前提の基本語については、前記チェック手段は、前
記チェック範囲内での前記基本語の出現数を判別し、出
現数が1の場合に誤りであると判別して警告を出力する
ようにしてもよい。
【0011】前記対象語は、例えば、用語の組み合わ
せ、用語と数字種(洋数字、和数字桁有り、和数字桁無
し)の組み合わせ、用語と品詞の組み合わせ、用語とカ
テゴリの組み合わせ、用語と条件の組み合わせ、等から
構成される。
【0012】前記校正辞書を設定し、設定した校正辞書
を校正辞書に登録できるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる文書校正装置を説明する。
【0014】図1を参照してこの文書校正装置の構成を
説明する。図1はこの発明の実施の形態にかかる文書校
正装置の構成を示す。図示するように、この文書校正装
置は、メモリ11と、MPU(マイクロプロセッサユニ
ット)12と、マウス13と、キーボード14と、表示
装置15と、文書記憶装置16と、辞書記憶装置17、
校正辞書記憶装置18と、より構成される。
【0015】メモリ11は、文書の作成、編集、文書の
形態素解析及び校正に関するプログラム、表示制御プロ
グラム、辞書等を記憶する。MPU12は、メモリ11
に格納されたプログラムに従って動作し、文書を作成、
編集し、形態素解析を行い、さらに、校正し、表示す
る。マウス13とキーボード14は、操作情報、入力情
報をMPU12に供給する。表示装置15は、CRT、
液晶表示装置等から構成され、校正対象文書、校正結果
等を表示する。
【0016】文書記憶装置16は、作成・編集された文
書を記憶する。辞書記憶装置17は、校正対象の文書の
形態素解析を行うための辞書を記憶する。校正辞書記憶
装置18は、文書を校正するための校正ルールに基づい
た校正辞書を記憶する。
【0017】次に、この文書校正装置が準拠する校正ル
ールについて説明する。校正ルールは、例えば、以下の
A〜Jのルール種別に分類される。 1. ルール種別A:「対象語有り誤り」 (1)機能概要:文書中に予め定められた基本語の表記が
あり、チェック範囲内で基本語に対応して予め定められ
た対象語が存在する場合に誤りがあると指摘する。 (2)使用例:「便宜を謀る。」という表現は「便宜を図
る。」が正しい表現である。そこで、同一文内で「謀」
という語(基本語)の前に「便宜を」、「便宜の」等所
定の記述(対象語)がある場合に誤りとして、指摘し、
校正の対象とする。この場合、校正辞書記憶装置18に
は、例えば、以下のように登録する。ここで、対象語は
基本語に対応してその存在の有無を判別する文字列であ
り、$は基本語を表し、括弧内の複数の語はいずれでも
良いことを意味する。+はその前後の文字列が連続して
いることを意味する。また、文は句点(。,?,!の3
つのうちのいずれか)から句点までの文字列を意味し、
チェック範囲が文とは、チェックをする範囲が基本語を
含む文の範囲であることを意味する。指摘語は誤りを指
摘する語を意味し、訂正候補は誤りを指摘した語の置換
すべき語を意味する。チェックランクはチェックの優先
度を表し、メッセージは誤りを指摘する際に表示するメ
ッセージを意味する。対象語中の「+」は文字が続くこ
とを意味する。
【0018】(3)辞書登録例 ルール種別:A 基本語:謀 対象語:(″便宜″、″合理化″、″自殺″)+(″
を″、″は″、″の″)+$; チェック範囲:文 指摘語:基本語 チェックランク:1 訂正候補:図 メッセージ:使い分け誤り。
【0019】2. ルール種別B:「対象語無し誤り」 (1)機能概要:文書中に予め定められた基本語の表記が
あり、チェック範囲内で基本語に対応して予め定められ
た対象語が存在しない場合に誤りがあると指摘する。 (2)使用例:「便宜」という表現がある場合に、通常は
同一文内に「図る」等の表現がある。従って、同一文内
で「図」という語が存在しない場合に誤りがあると指摘
する。*は任意の文字(又は文字列)を意味する。 (3)辞書登録例 ルール種別:B 基本語:便宜 対象語:$*″図″;″図″*$; チェック範囲:文 指摘語:基本語 チェックランク:2 訂正候補: メッセージ:対象語に一致する語がない。注意。
【0020】3. ルール種別C:「対象語有り正し
い」 (1)機能概要:文書中に予め定められた基本語の表記が
あり、チェック範囲内で基本語に対応して予め定められ
た対象語が存在する場合に正しいとして指摘しない。 (2)使用例:「大規模集積回路」には「LSI」という
略称が存在する。従って、後述する略称の校正処理によ
れば、最初に出現したときは、正式名称と略称の対で使
用される。しかし、例えば、「大規模集積回路」が出現
する前に「超大規模集積回路」といった単語が使用され
ている場合には、「超大規模集積回路」が単独に使用さ
れる。従って、このような場合には、正しいとして指摘
しない。このような場合の校正辞書は次のようになる。
【0021】(3)辞書登録例 ルール種別:C 基本語:大規模集積回路 対象語:″超大規模集積回路″*$; チェック範囲:文書(記事) チェックランク:1
【0022】4. ルール種別D:「対象語無し正し
い」 (1)機能概要:文書中に予め定められた基本語の表記が
あり、チェック範囲内で基本語に対応して予め定められ
た対象語が存在しない場合に、指摘しない。 (2)使用例:同一文内で「謀」という語(基本語)の前
に「便宜」(対象語)等の記述がない場合、正しいとし
て、校正の対象としない。 (3)辞書登録例 ルール種別:D 基本語:謀 対象語:(″便宜″、″合理化″、″自殺″)+(″
を″、″は″、″の″)+$; チェック範囲:文 チェックランク:3
【0023】なお、ルール種別CとDは、例えば、下位
のルール種別により誤りであると判別される可能性があ
るが、実際には正しい用法である場合に、下位のルール
種別による校正をスキップするために使用される。
【0024】5. ルール種別E、F:「略語誤り」 (1)機能概要:略称(基本語)を有する言葉が制約(i)〜
(iii)から外れている場合、訂正候補及びメッセージを
作成し、指摘する。 (i) 全文中に複数回その言葉を使用している場合、
初出は、「正式名称(略称)」で表記する。 (ii) 全文中に複数回その言葉を使用している場合、2
回目以降は、「略称」で表記する。 (iii) 全文中に1回だけその言葉を使用している場
合、「正式名称(略称)」又は「正式名称」で表記す
る。 但し、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」は、必ず
「正式名称(略称)」で表記する。
【0025】(2)使用例:「今年のGNPは・・・。国
民総生産の・・・・。」という表現がある場合、同一文
内で略称が先に表れ、その後正式名称が表れる。このよ
うな場合「今年の国民総生産(GNP)は・・・。GN
Pの・・・・。」と校正する。
【0026】(3)辞書登録例 ルール種別EとFは必ずペアで校正辞書に登録する。 (i) ルール種別:E 基本語:GNP 対象語:国民総生産 チェック範囲:文章 チェックランク:2 (ii) ルール種別:F 基本語:国民総生産 対象語:GNP チェック範囲:文章 チェックランク:2
【0027】6. ルール種別H:「範囲けたなし」 (1)機能概要:数値の範囲表現の時に、開始数字の桁が
おちていた場合に、文意の誤解を避けるために指摘す
る。 (2)使用例:「百三十−百五十万」という表記の「百三
十」は桁がない表記であり、文意が、130−150,
000と解釈される虞がある。そこで、このような記述
がある場合には指摘して、「百三十万−百五十万」のよ
うに桁の入力を促す。 (3)辞書登録はない。
【0028】7. ルール種別I:「数字対象語有り誤
り」 ルール種別J:「数字対象語有り正しい」 (1)機能概要:数字表現が誤っている場合に、指摘を行
う。 (2)使用例: (i)数字の表現としては、洋数字(例えば、650)、
和数字桁有り(例えば、六百五十)、和数字桁無し(六
五〇)がある。例えば、新聞では、数字は和数字に桁
(十、百、千、万、億など)を付けた和数字桁有りを原
則としているが、例外がある。例えば、「標高が二千メ
ートルの山」は「標高が二〇〇〇メートルの山」に訂正
することが望ましい。 (ii) また、標高が概数の場合には、和数字桁無しでな
くとも良いため、「約2000メートルの山」又は「約
二千メートルの山」でも正しいので指摘しないようにす
る。
【0029】(3)辞書登録例 記号Lは洋数字(例:650)、Mは和数字桁有り
(例:六百五十)、Sは和数字桁無し(例:六五〇)を
表す。 (i) ルール種別:I 基本語:標高 対象語:$*(L、M)+″メートル″; 訂正候補:S チェックランク:2 (ii) ルール種別:J 基本語:標高 対象語:$*(″約″、″およそ″)+(L、M)+″
メートル″; チェックランク:1
【0030】8. ルール種別T:「『たり』の並列」 (1)機能概要:「たり」は並列して使用される。従っ
て、「たり」が1つしか存在しない場合に、指摘を行
う。 (2)使用例:「食べたり、寝る生活が続いた。」という
文は「食べたり、寝たりの生活が続いた。」が正しい。
このため、「たり」が単独で出現した場合には指摘す
る。但し、「食べたり、寝る等の生活が続いた。」等の
例外もある。 (3)辞書登録例 ルール種別:T 基本語:たり
【0031】9. ルール種別V:「べき止め」 (1)機能概要:文は「べきだ」で終了するべきであり、
「べき」で文が終了している際に誤りとして指摘する。 (2)使用例:「健康のために歩くべき。」という文は
「健康のために歩くべきだ。」に訂正を促す。 (3)辞書登録例 ルール種別:V 基本語:べき 訂正候補:べきだ
【0032】次に、図1の文書校正装置により、上記の
ように設定された校正辞書を用いて、上述の校正ルール
に従って文書を校正する処理を図2〜図10を参照して
説明する。
【0033】操作者は、通常のワードプロセッサ機能等
を用いてキーボードから文書を入力し、作成した文書を
文書記憶装置16に格納する。また、外部で作成された
文書を図示せぬ通信機能、あるいは、可搬性の記憶媒体
等を介して文書記憶装置16に格納してもよい。また、
必要に応じて、文書記憶装置16に格納した文書を、通
常知られたワードプロセッサ機能を用いて編集・加工す
る。
【0034】このようにして完成した文書を校正する場
合、マウス13やキーボード14から指示を入力し、M
PU12は、文書記憶装置16から校正対象の文書を読
み出して表示装置15に表示させる。続いて、マウス1
3やキーボード14からMPU12に校正を指示する。
この指示に応答して、MPU12はメモリ11に格納さ
れた校正処理プログラムを起動し、以後、この校正処理
プログラムに従って処理を開始する。まず、MPU12
は、辞書記憶装置17に記憶された辞書を用いて校正対
象の文書の形態素解析を行い、文書を品詞等の属性情報
が付された単語に分解する。
【0035】続いて、分解された各単語(見出し語)に
ついて校正処理を実行する。まず、MPU12は、見出
し語を、校正プログラムに順次供給する。図2のフロー
チャートに示すように、校正プログラムは、見出し語を
受け取り(ステップS1)、見出し語をキーに校正辞書
記憶装置18に記憶された校正辞書をチェックランクの
高い順に検索し、見出し語に一致する基本語が校正辞書
に登録されているか否かを判別する(ステップS2、S
3)。校正辞書にその見出し語が基本語として登録され
ていない場合には、校正の指摘等は行わず、処理を校正
プログラムに移し、次の見出し語を受け取るまで待機す
る。
【0036】見出し語が校正辞書に基本語として登録さ
れている場合、登録されている基本語に対応するルール
種別を判別し(ステップS4)、ルール種別に応じた処
理に分岐する。ルール種別がA、B、C、D、I、Jの
場合、処理はステップS5に進む。
【0037】ステップS5において、チェック範囲を判
別し、チェック範囲が文の場合には、ステップS6に進
み、チェック範囲が文章(記事)の場合にはステップS
7に進む。ステップS6では、文内で、校正辞書に設定
されている対象語の式に該当するか否かを検査する。ま
た、ステップS7では、文章内で、校正辞書に設定され
ている対象語の式に該当するか否かを検査する。ステッ
プS6及びステップS7の検査において、該当すると判
別された場合、ステップS8からステップS9に進み、
ルール種別を判別し、種別に応じて分岐する。
【0038】ステップS9で、ルール種別A及びIの場
合、指摘語と校正辞書に設定されているメッセージと、
用例、訂正候補と、「置換」等のボタンを、表示装置1
5の校正情報表示域に表示する(ステップS10、S1
1)。また、校正対象文書の指摘語の上でカーソルをブ
リンクする。指摘された語を訂正候補で置換する場合、
マウス13又はキーボード14で、訂正候補を選び、
「置換」を指示する。また、校正処理の終わった文の編
集は、マウス13、キーボード14から入力することで
自由に行える。
【0039】ステップS9で、ルール種別がC又はJで
あると判断された場合、今回の見出し語についての処理
を終了し、次の見出し語が提供されるまで待機する。ま
た、ステップS9で、ルール種別がB又はDであると判
断された場合、特に処理を行わず、ステップS2にリタ
ーンし、チェックランクが下位の同一の見出し語につい
て校正処理を行う。チェックランクが下位の同一見出し
語で、該当するものが存在しない場合には、今回の見出
し語についての処理を終了し、ステップS1にリターン
して、次の見出し語が提供されるまで待機する。
【0040】一方、ステップS8において、該当しない
と判別された場合、ステップS12に進み、ルール種別
を判別し、種別に応じて分岐する。
【0041】まず、ステップS12で、ルール種別Bの
場合、指摘語と校正辞書に設定されているメッセージや
用例と、訂正候補と、「置換」等のボタンを表示装置1
5の校正情報表示域に表示する(ステップS13)。ま
た、校正対象文書の指摘語の上でカーソルをブリンクさ
せる。操作者は指摘された語を訂正候補で置換する場
合、マウス13又はキーボード14で訂正候補を選び、
「置換」を指示する。また、校正処理の終わった文の編
集は、マウス13、キーボード14から入力することで
自由に行える。
【0042】ステップS12で、ルール種別がDである
と判断された場合、今回の見出し語についての処理を終
了し、ステップS1にリターンして、次の見出し語が提
供されるまで待機する。また、ステップS12で、ルー
ル種別がA、C、I又はJであると判断された場合、特
に処理を行わず、ステップS2にリターンし、チェック
ランクが下位の同一見出し語について、校正処理を行
う。チェックランクが下位の同一見出し語で、該当する
ものが存在しない場合には、今回の見出し語についての
処理を終了し、ステップS1にリターンして、次の見出
し語が提供されるまで待機する。
【0043】例えば、見出し語として「謀」が供給され
た場合、ステップS3で校正辞書にその見出し語が基本
語として登録されており、そのルール種別はAであると
判別される(ステップS4)。このため、ステップS5
に進み、チェック範囲が「文」であると判別される。文
が「便宜を謀る。」である場合、文中の「便宜を謀」が
対象語である「″便宜″*$;」に一致する。
【0044】このため、ステップS8で該当すると判別
され、ステップS9でルール種別がAであると判別さ
れ、ステップS10で、指摘語の「謀」と、校正辞書に
設定されているメッセージ「使い分け誤り」と、訂正候
補「図」を、図3に示すように「置換」等のボタンを含
む校正情報表示域に表示する(ステップS10)。ま
た、指摘語である「謀」の上でカーソルをブリンクす
る。「謀」を「図」で置換する場合、マウス13で
「図」をブリンクさせ、「置換」ボタンをマウス13で
指示すればよい。
【0045】また、見出し語として「大規模集積回路」
が供給された場合、ステップS3で校正辞書にその見出
し語が基本語として登録されており、そのルール種別は
Cであると判別される(ステップS4)。このため、ス
テップS5に進み、チェック範囲が「文章」であると判
別される。文章が「日本では、超大規模集積回路が・・
・。大規模集積回路は・・・。」である場合、ステップS7
で、文章中の「超大規模集積回路・・・大規模集積回路」
が対象語である{″超大規模集積回路″*$;}に一致
する。
【0046】このため、ステップS8で該当すると判別
され、ステップS9でルール種別がCであると判別さ
れ、特に指摘は行わずに、処理を終了し、次の見出し語
の供給を待機する。
【0047】また、「標高」という見出し語が供給さ
れ、校正対象の文が「標高が約2000メートルの
山。」の場合、ステップS4でルール種別I、Jに該当
すると判別され、フローはステップS5に進む。ステッ
プS5では、チェック範囲が文であると判別され、文内
に対象語の式に一致するか否か判別する(ステップS
6)。この場合、ランクの高いルール種別Jの対象語の
式「$*″約″+L+″メートル″;」が文中の「標高
が約2000メートル」に一致する。このため、ステッ
プS8で該当すると判別され、特に処理は行わず、次の
見出し語の供給を待機する。
【0048】また、「標高」という見出し語が供給さ
れ、校正対象の文が「標高が2000メートルの山。」
の場合、ステップS4でルール種別I、Jに該当すると
判別され、ステップS6で、ランク1のルール種別Jの
対象語には該当しないが、ランク2のルール種別Iの対
象語の式に該当することが検出される。このため、図4
(A)に示すように、ステップS11で、「数字の用法
が誤っています」等のメッセージと、訂正候補として桁
無しの和数字「二〇〇〇」が「置換」等のボタンを含む
校正情報表示域に表示される。また、洋数字の上でカー
ソルをブリンクする。ここで、「用例」ボタンを指示す
ると、図4(B)に示すように、用例が表示される。ま
た、「置換」ボタンを指示すると、指摘語の「200
0」が訂正候補の「二〇〇〇」に置換される。
【0049】次に、供給された見出し語が校正辞書に登
録されており、ルール種別がEと判定された場合、フロ
ーはステップS4から図5(A)のステップS21に進
み、その略称の出現形式を判別し、適当な処理に分岐す
る。即ち、略称が単独で表れた場合には、ステップS2
2に進み、該略語が文章内で初出であるか否かが判別さ
れる。初出の場合、指摘語は単独の「略称」とし、「初
出は″正称(略称)″」というメッセージM1と、「正
式名称(略称)」の訂正候補とするAパターンの情報を
「置換」等のボタンを含む校正情報表示域に表示する
(ステップS23)。この表示に従って、操作者が「置
換」ボタンを指示すると、MPU12は出現形式の単独
の「略称」を訂正候補の「正式名称(略称)」に訂正す
る。また、校正処理を終了した文を編集し、瑕疵を除去
できる。
【0050】次に、ステップS22で初出ではないと判
別された場合、略称の使用方法が正しいため、特に処理
は行わず、ステップS2にリターンし、チェックランク
が下位の同一見出し語について処理する。
【0051】ステップS21で、「(略称)」の前に正
式名称が位置すると判別された場合には、後述するルー
ル種別F用の処理ですでに処理済みであるため、ステッ
プS1にリターンし、次の見出し語の供給まで待機す
る。
【0052】また、ステップS21で、「略称」の後に
「(正式名称)」が続いていると判別された場合、ステ
ップS24に進み、この出現パターンが文章内で初出で
あるか否かが判別される。初出の場合、ステップS25
に進み、指摘語は「略称(正式名称)」とし、前述のメ
ッセージM1と、訂正候補「正式名称(略称)」とする
Aパターンの情報を「置換」等のボタンを含む校正情報
表示域に表示する。表示に従って、「置換」ボタンを指
示すると、MPU12は「略称(正式名称)」を訂正候
補の「正式名称(略称)」に訂正する。校正処理が終了
した文は編集することもできる。その後、ステップS1
にリターンする。
【0053】ステップS24で、初出ではないと判断さ
れた場合、ステップS26に進み、指摘語は「略称(正
式名称)」とし、「前に″正称(略称)″あり」という
メッセージM2と、訂正候補「略称」とするBパターン
の情報を「置換」等のボタンを含む校正情報表示域に表
示する。この表示に従って、「置換」ボタンを指示する
と、MPU12は「略称(正式名称)」を訂正候補の
「略称」に訂正する。また、校正処理が終了した文は編
集することができる。その後、ステップS1にリターン
する。
【0054】ステップS21で、見出し語である「略
称」の後にさらに「(略称)」が続いていると判別され
た場合、ステップS27に進み、この出現パターンが文
章内で初出であるか否かが判別される。初出の場合、ス
テップS28に進み、指摘語は「略称(略称)」とし、
前述のメッセージM1と、訂正候補「正式名称(略
称)」とするAパターンの情報を、「置換」等のボタン
を含む校正情報表示域に表示する。表示に従って、「置
換」ボタンを指示すると、「略称(略称)」を訂正候補
の「正式名称(略称)」に訂正する。また、校正処理が
終了した文は編集することができる。その後、ステップ
S1にリターンする。
【0055】ステップS27で、初出ではないと判断さ
れた場合、ステップS29に進み、指摘語は「略称(略
称)」とし、「前に″正称(略称)″あり」というメッ
セージM2と訂正候補「略称」とを含むBパターンの情
報を、「置換」等のボタンを含む校正情報表示域に表示
する。表示に従って、操作者が「置換」ボタンを指示す
ると、「略称(略称)」を訂正候補の「略称」に訂正す
る。また、校正処理が終了した文は編集することができ
る。その後、ステップS1にリターンする。
【0056】次に、ステップS21で、見出し語の「略
称」の前に「略称」が存在すると判別された場合、すで
に、ステップS28、S29で処理済みであるため、ス
テップS1にリターンする。
【0057】一方、図2のステップS3で、供給された
見出し語が校正辞書に登録されており、ルール種別がF
と判定された場合(ステップS4)、フローは図5
(B)のステップS31に進み、その正式名称の出現形
式を判別し、適当な処理に分岐する。正式名称が単独で
表れた場合には、ステップS32に進み、該正式名称が
文章内で初出であるか否かが判別される。初出の場合、
文章内でその正式名称の出現回数を判別し(ステップS
33)、1回のみの場合、その正式名称が例外であるか
否かを判別する。
【0058】例外でない場合には、正しいとして、処理
を行わずに、ステップS2にリターンする。また、その
正式名称が例外である場合、即ち、「朝鮮民主主義人民
共和国」である場合には、指摘語は「朝鮮民主主義人民
共和国」とし、「初出は″正称(略称)″」というメッ
セージM1と訂正候補「正式名称(略称)」とするAパ
ターンの情報を、「置換」等のボタンを含む校正情報表
示域に表示する(ステップS35)。
【0059】ステップS33で、出現回数が2回以上で
あると判別された場合には、指摘語は「正式名称」と
し、メッセージM1と訂正候補「正式名称(略称)」と
するAパターンの情報を、「置換」等のボタンを含む校
正情報表示域に表示する(ステップS36)。その後、
ステップS1にリターンする。
【0060】ステップS32で、出現が2回目以降であ
ると判定された場合には、指摘語を「正式名称」とし、
「前に″正称(略称)″あり」というメッセージM2
と、訂正候補「略称」とするBパターンを、「置換」等
のボタンを含む校正情報表示域に表示する(ステップS
37)。その後、ステップS1にリターンする。
【0061】ステップS31で、「正式名称」の後ろに
「(略称)」が位置していると判定された場合、フロー
はステップS38に進み、この正式名称が文章内で初出
であるか否かを判別する。初出の場合、正しいため、特
に処理は行わず、ステップS2にリターンする。また、
ステップS38で、出現が2回目以降であると判定され
た場合には、指摘語は「正式名称(略称)」とし、メッ
セージM2と訂正候補「略称」とするBパターンを校正
情報表示域に表示する(ステップS39)。その後、ス
テップS1にリターンする。
【0062】ステップS31で、「(正式名称)」の前
に「略称」が位置していると判定された場合、ステップ
S25とS26においてすでに処理済みであるので、フ
ローはステップS1にリターンする。
【0063】ステップS31で、「正式名称」の後ろに
さらに「(正式名称)」が位置すると判別された場合に
は、ステップS40に進み、この正式名称が文章内で初
出であるか否かが判別される。初出の場合、ステップS
41に進み、指摘語は「正式名称(正式名称)」とし、
Aパターンを表示する。初出ではない場合、ステップS
42に進み、指摘語を「正式名称(正式名称)」とし、
Bパターンを表示する。その後、ステップS1にリター
ンする。
【0064】ステップS31で、「(正式名称)」の前
にさらに「正式名称」が位置すると判別された場合に
は、ステップS41、S42で処理済みであるので、特
に処理を行わず、ステップS1にリターンする。
【0065】例えば、図6(A)に示すように、「今年
のGNPは・・・。国民総生産の・・・。」という文章が
あり、見出し語として「GNP」が提供され、これが文
章内で初出であるとする。この場合、フローはステップ
S4→S21→S22→S23と進み、図6(B)に示
すように、指摘語に「GNP」、「初出は″正式名称
(略称)″」というメッセージM1、「国民総生産(G
NP)」という訂正候補、さらに、「置換」等のボタン
を含むAパターンを表示する。操作者が、「置換」を選
択すると、「GNP」が訂正候補である「国民総生産
(GNP)」に訂正される。
【0066】処理が進み、「国民総生産」が見出し語と
して提供されると、フローはステップS4→S31→S
32→S37と進み、図7に示すように、指摘語に「国
民総生産」、「前に″正称(略称)″あり」というメッ
セージM2と、「GNP」という訂正候補と、さらに、
「置換」ボタン等を含むBパターンを表示する。操作者
が、「置換」を選択すると、「国民総生産」が「GN
P」に訂正される。この結果、前述の文書は「国民総生
産(GNP)・・・。GNP・・・。」に訂正される。
【0067】また、ステップS3で、提供された見出し
語が「−」(単柱)であると判定された場合、図8のス
テップS51に進み、単柱の前後に漢数字(和数字桁有
り)が位置しているか否かを判別する(ステップS5
1)。前後の少なくとも一方が漢数字ではない場合、フ
ローはステップS1にリターンする。単柱の前後が漢数
字であると判別された場合、フローはステップS51か
らステップS52に進み、単柱の前の漢数字と後の漢数
字と、後の漢数字に付されている最大の桁の値を取得す
る(ステップS52)。なお、桁とは、漢数字が一万以
上なら、兆、億、万で、一万未満なら千、百、十とな
る。桁の値とは、最大の桁より左側にある値、例えば、
三十五億二千万なら、三十五、三千四百なら三となる。
【0068】続いて、前の漢数字の値が該当範囲(一万
以内)であるか否かを判別する(ステップS53)。前
の漢数字の値が該当範囲外であると判別された場合、特
になにも行わず、ステップS1にリターンする。また、
前の漢数字の値が該当範囲内であると判別された場合、
後の漢数字の値を判別する(ステップS54)。
【0069】後の漢数字の値が百未満の場合、特になに
も行わず、ステップS1にリターンする。後の漢数字の
値が百以上且つ一万未満の場合、前の漢数字の値が1桁
であるか否かを判別する(ステップS55)。
【0070】前の漢数字の値が該当範囲外(2桁以上)
であると判別された場合、特になにも行わず、ステップ
S1にリターンする。一方、前の漢数字の値が該当範囲
内であると判別された場合、後述するステップS56に
進む。また、ステップS54で、後の漢数字の値が一万
以上一億未満であると判別された場合、後述するステッ
プS56に進む。ステップS54で、後の漢数字の値が
一億以上であると判別された場合、桁が落ちているとい
う内容のメッセージと、「置換」ボタン等を含む指摘情
報を表示する。また、表示対象である前の漢数字上でカ
ーソルをブリンクして、訂正対象であることを指示する
(ステップS57)。その後、フローはステップS1に
リターンし、新たな見出し語の供給を待機する。
【0071】一方、ステップS56では、前の漢数字の
値と後ろの漢数字の値を比較する。前の漢数字の値が後
ろの漢数字の値よりも大きいと判別された場合、特にな
にもせず、フローはステップS1にリターンする。ま
た、ステップS56において、前の漢数字の値が後ろの
漢数字の値よりも小さいと判別された場合、ステップS
58に進み、ステップS57と同様に、指摘情報を生成
して表示する。また、ステップS56において、前の漢
数字の値と後ろの数字の値とが等しい場合、後の漢数字
の桁値以降に数値があるか否かを判別し(ステップ5
9)、ない場合には、特に処理を行わずにステップS1
にリターンする。ある場合には、ステップS60に進
み、ステップS57と同様に、指摘情報を生成して表示
する。
【0072】また、見出し語として「たり」が供給され
た場合には、ルール種別のTに該当すると判別され、フ
ローはステップS4から図9のステップS71に進み、
校正対象の文中の「たり」の数をカウントする。次い
で、カウントされた「たり」の数が複数であるか否かを
判別する(ステップS72)。「たり」が複数存在する
場合は、特に処理を行わず、ステップS1にリターンす
る。
【0073】続いて、形態素解析により得られた他の単
語の解析情報を取得する(ステップS73)。例えば、
「食べたり、飲むなどする。」という文は、「たり」が
1回のみ使用されているが、「など」があるため、正し
い。ステップS74では、他の単語の解析情報から、こ
のような例外条件に該当するか否かを判別する(ステッ
プS74)。
【0074】例外条件に該当する場合には、特に処理を
行わず、ステップS1にリターンし、次の見出し語の供
給を待機する。一方、例外条件に該当しないと判別され
た場合には、文中の「たり」をカーソルでブリンクさ
せ、訂正対象であることを指示し、「たり」は複数で使
用される旨のメッセージと、ボタンなどを含む指摘情報
を表示する(ステップS75)。この表示に従って、そ
の文書を訂正・編集することができる。その後、フロー
はステップS1にリターンする。
【0075】また、ステップS1で、見出し語として
「べき」が供給された場合には、ルール種別Vに該当す
ると判別され、フローはステップS4から図10のステ
ップS81に進み、「べき」の直後の単語を取得し、
「べき」の直後の単語が「だ」であるか否かを判別する
(ステップS82)。「だ」が存在する場合、特に処理
は行わず、ステップS1にリターンする。「だ」が存在
しない場合、文内の他の単語の分析情報を取得する(ス
テップS83)。続いて、他の単語の分析情報に基づい
て、誤りと指摘すべきか否か判別する(ステップS8
4)。「べき」の後ろに「である」が位置する等の場合
等、非指摘条件に合致する場合、ステップS1にリター
ンする。また、「べき」の後に句点「。」が存在する場
合は、文中の「べき」をカーソルでブリンクさせ、訂正
対象であることを指示し、べきの用法が誤っている旨の
メッセージと、「べきだ」という訂正候補と、ボタン等
を含む指摘情報を表示する(ステップS85)。この表
示に従って、操作者は文書を訂正し或いは編集すること
ができる。その後、フローはステップS1にリターン
し、次の見出し語の供給を待機する。
【0076】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、ある基本語を設定し、この基本語が検出された際
に、任意のチェック範囲内の対象語の有無、他単語の用
法等に基づいて文書を校正する。また、校正辞書に任意
の校正ルールを設定できる。従って、高レベルの校正が
可能となる。
【0077】なお、校正辞書に任意の校正ルールを登録
できるようにしても良い。この場合、操作者は、入力部
の登録キー等を操作する。このキー操作に応答し、MP
U12は、入力部の所定の操作を検出し、ルール種別、
基本語、対象語、チェック範囲、指摘語、訂正候補等を
入力及び設定するための入力画面を表示する。この辞書
登録用画面の表示に従って、例えば、ルール種別毎に必
要な項目を設定すると、設定内容が校正辞書に登録さ
れ、次回の校正時から活用される。
【0078】この発明は上記実施の形態に限定されず、
種々の変形及び応用が可能である。例えば、単語の品詞
を考慮して対象語の設定を可能とし、図2のステップS
5又はS6で校正対象の文又は文章がこの式に該当する
か否かを、形態素解析により得られた品詞情報を参照し
て判別するようにしてもよい。この場合、対象語とし
て、例えば、「$+H7000;」や「$+H800
0;」(H7000は助動詞、H8000は助詞を表
す)等の式を設定する。
【0079】例えば、校正辞書にルール種別としてA、
基本語として「日本茶」、対象語として「$+H800
0;」を設定したとする。この場合、供給された見出し
語が「日本茶」である場合に、校正対象の文中の「日本
茶」の後ろに位置する語の品詞を形態素解析の結果から
判別し、対応箇所の語の品詞が「助詞」であるか否かを
判別する。校正対象の文が「日本茶は、おいしい。」で
あった場合、「日本茶」の後ろの単語「は」は助詞であ
るため、対象語に一致する。ルール種別がAに設定され
ているため、誤りであるとして、ステップS10で所定
の表示を行う。
【0080】また、基本語に対して、対象語にカテゴリ
を記述し、チェック範囲内の文に対象語が該当するか否
かを判別するようにしてもよい。例えば、「遺体」とい
う用語は人間には使用するが、動物には使用しせず、
「パンダの遺体と、人間の遺体が安置された。」という
文は「パンダの死体と、人間の遺体が安置された。」に
校正すべきである。
【0081】このような場合、例えば、ルール種別をA
に、基本語を「遺体」、対象語を「K537+″の″+
$;」、訂正候補を「死体」、指摘語を基本語と設定す
る。ここで、「K537」は獣のカテゴリコードを意味
する。また、各辞書記憶部に記憶された名称には、その
名称が属すカテゴリが設定されている。
【0082】ステップS1で、見出し語として「遺体」
が供給されると、ルール種別がAであるため、ステップ
S3からS5又はS6に進み、対象語に該当するか否か
が判別される。この判別処理において、「パンダ」と対
象語中の[K537]の対応関係を判別するため、辞書
記憶部を検索し、「パンダ」に設定されたカテゴリを判
別する。パンダには、「K537(獣)」というカテゴ
リが設定されている。従って、「パンダの遺体」という
表現は対象語に一致し、ステップS10で″遺体″は獣
に用いない等のメッセージと、訂正候補「死体」と、置
換ボタン等を表示させる。
【0083】また、対象語に一定の条件を設定できるよ
うにしてもよい。例えば、対象語の先頭部分に〔XX〕
と記述することで、単語XXがある場合に、以降の対象
語の認定処理を行い、XXが無い場合には、以降の対象
語認定処理を行わないようにしても良い。
【0084】例えば、校正辞書に、ルール種別としてA
を、基本語として「地震」を、対象語として「〔″伊
豆″〕$+″情報″;」を設定する。この場合、チェッ
ク範囲内の文中に「伊豆」という用語がある場合に、チ
ェック範囲内の文と以降の対象語($+″情報″;)と
を比較する。
【0085】「伊豆の地震情報。」という文が校正対象
である場合に、「地震」が基本語に一致するため、ステ
ップS6で、文と対象語との比較を行う。対象語の先頭
に条件〔″伊豆″〕が設定されている。このため、チェ
ック範囲内に「伊豆」という語が存在するか否かが判別
される。この例では、「伊豆」が存在するため、チェッ
ク範囲内の文と以降の対象語($+″情報″;)が一致
するか否かが判別される。この例では、「$+″情
報″」に文中の「地震情報」が一致する。このため、文
と対象語が一致すると判別される。ルール種別がAに設
定されているので、ステップS10で対応する表示を行
う。このように、対象語に任意に条件を設定することも
可能である。
【0086】その他、この発明は、上記実施の形態に限
定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、
以上の説明では、指摘語の上でカーソルをブリンクした
が、指摘語を着色したり、他の文字より明るくしたり、
階調反転したりしても良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、文書を自動的に校正することができる。また、校正
のルールを操作者自ら設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる文書校正装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】校正時の処理を説明するためのフローチャート
である。
【図3】校正時の画面の例を示す図である。
【図4】校正時の画面の例を示す図である。
【図5】校正時の処理を説明するためのフローチャート
である。
【図6】校正時の画面の例を示す図である。
【図7】校正時の画面の例を示す図である。
【図8】校正時の処理を説明するためのフローチャート
である。
【図9】校正時の処理を説明するためのフローチャート
である。
【図10】校正時の処理を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
11 メモリ 12 MPU 13 マウス 14 キーボード 15 表示装置 16 文書記憶装置 17 辞書記憶装置 18 校正辞書記憶装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】校正対象の文書データを記憶する文書記憶
    手段と、 基本語と該基本語に関する校正内容とチェック範囲が登
    録された校正辞書を記憶する校正辞書記憶手段と、 前記文書記憶手段に記憶された文書から前記基本語を検
    索する検索手段と、 前記検索手段により前記基本語が検索された際に、前記
    チェック範囲内の文を前記校正辞書に従ってチェックす
    るチェック手段と、 より構成されることを特徴とする文書校正装置。
  2. 【請求項2】前記校正辞書記憶手段は対象語を記憶し、 前記チェック手段は、前記チェック範囲内の文が前記対
    象語に一致するか否かを判別する一致判別手段を備え
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の文書校正装置。
  3. 【請求項3】前記校正辞書記憶手段は、前記チェック範
    囲内の文が前記対象語に一致したときに警告を出力する
    か、一致しない時に警告を出力するかを設定する警告設
    定手段をさらに備え、 前記チェック手段は、前記警告設定手段の設定と前記一
    致判別手段の判別結果に従って、警告を出力する出力手
    段を備える、 ことを特徴とする請求項2に記載の文書校正装置。
  4. 【請求項4】前記校正辞書記憶手段は、警告を発生する
    際の訂正候補、メッセージ、用例を記憶する訂正候補記
    憶手段を備え、 前記出力手段は、前記警告と共に前記訂正候補記憶手段
    に記憶された訂正候補、メッセージ、用例を出力する、 ことを特徴とする請求項3に記載の文書校正装置。
  5. 【請求項5】前記校正辞書記憶手段は、前記基本語に対
    して存在してはいけない対象語または存在しなくてはな
    らない語の少なくとも一方を対象語として記憶し、 前記チェック手段は、前記チェック範囲内で前記対象語
    の有無を判別する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載
    の文書校正装置。
  6. 【請求項6】前記校正辞書記憶手段は、略称を基本語と
    して記憶し、該略称の正式名称を対象語として記憶し、 前記チェック手段は、前記チェック範囲内で、基本語と
    対象語の位置関係から出現形式を判別し、前記出現形式
    別に前に前記基本語及び対象語が出現しているか否かを
    検査し、前記出現形式別に誤りパターンを取得し、警告
    を出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載の文書校正装置。
  7. 【請求項7】前記校正辞書記憶手段は、正式名称を基本
    語として記憶し、該正式名称の略称を対象語として記憶
    し、 前記チェック手段は、前記チェック範囲内で、基本語と
    対象語の位置関係から出現形式を判別し、前記出現形式
    別に以前に前記基本語及び対象語が出現しているか否か
    を検査し、前記出現形式別に誤りパターンを取得して警
    告を出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載の文書校正装置。
  8. 【請求項8】前記校正辞書記憶手段は、基本語を記憶
    し、 前記チェック手段は、前記検索手段により基本語が検出
    され、基本語単独の出現形式と判定された際に、前記チ
    ェック範囲内で、前記基本語の初出と出現数とを判別
    し、初出で出現数が2回以上の場合と、出現数が1回で
    基本語が特定の見出の場合に誤りであると判別し、警告
    を出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載の文書校正装置。
  9. 【請求項9】前記対象語は、用語の組み合わせ、用語と
    数字種の組み合わせ、用語と品詞の組み合わせ、用語と
    カテゴリの組み合わせ、用語と条件の組み合わせ、の少
    なくとも1つから構成される、 ことを特徴とする請求項1に記載の文書校正装置。
  10. 【請求項10】前記校正辞書を設定し、前記校正辞書に
    登録する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の文書校正装置。
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