JPH05151261A - 時制推敲支援システム - Google Patents

時制推敲支援システム

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JPH05151261A
JPH05151261A JP3314491A JP31449191A JPH05151261A JP H05151261 A JPH05151261 A JP H05151261A JP 3314491 A JP3314491 A JP 3314491A JP 31449191 A JP31449191 A JP 31449191A JP H05151261 A JPH05151261 A JP H05151261A
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JP3314491A
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Yukinori Terahama
幸徳 寺濱
Kuniaki Ozawa
邦昭 小澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザが誤りやすい時制に関する誤りを推敲
することが可能な時制推敲システムを提供すること。 【構成】 入力文を形態素解析,文型解析,時制解析し
て節の解析まで行い、入力文中の動詞(句)の時制を、正
しい動詞(句)の時制の使い方と比較し、時を表わす副詞
(句)や接続詞(句)を含む文,仮定法の文,複文を対象に
した動詞(句)の時制の推敲を行い、推敲結果を表示する
システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書の時制の推敲を支
援するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な文書の推敲方法ないしシ
ステムは、入力文が正しい文であることを想定して、語
彙レベルの規則により構文解析を行っているため、誤り
文に対処するためには、誤り許容規則を予め登録してお
く必要がある。なお、文書の推敲を支援する技術の一例
として、特開平2-141873号公報に開示された技術を挙げ
ることができる。ここには、主語と動詞の数の不一致等
の文法的誤りと、大文字,小文字の使用誤り等の表層的
な誤りについて、診断・修正する方法が述べられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、文法的な誤りを検出するに当たって、時制に
関する誤りについては触れられていなかった。ここで問
題となるのは、時制に関する文型解析を行う場合、語彙
レベルの規則(誤り許容規則を含む)を用いて解析したの
では、複文等における動詞の時制の一致に関する推敲を
行うための文型解析を行うことはできないということで
ある。更に、誤り許容規則を語彙レベルの規則の中に入
れてしまうと、規則が大幅に煩雑になるという問題もあ
る。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、従来の技術における上述の如き問題
を解消し、時制に関する誤りを推敲することが可能な時
制推敲支援システムを提供することにある。本発明で
は、ユーザが誤りやすい時制として、次のものを考慮し
ている。 (1)入力文中に時を表わす副詞(句)および時を表わす接
続詞(句)がある場合の、動詞(句)の時制の一致。 (2)入力文が仮定法の文の場合の、条件節と帰結節の動
詞(句)の時制の一致。 (3)入力文が複文の場合の、主節と従属節の動詞(句)の
時制の一致。 言い換えれば、本発明の目的は、上述の時制の誤りを検
出した場合に、その動詞(句)の時制の確認を促したり、
修正を促したりするための時制推敲支援システムを提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、単
語および熟語を格納した辞書と、時を表わす副詞(句)お
よび時を表わす接続詞(句)に対応した、正しい動詞(句)
の時制の使い方を格納したファイルとを設けて、入力文
中に、時を表わす副詞(句)あるいは時を表わす接続詞
(句)がある場合に、前記辞書を用いて動詞(句)の時制を
解析し、入力文中の動詞(句)の時制と前記ファイルの正
しい動詞(句)の時制とを比較し、相違する場合には前記
入力文中の動詞(句)の時制が誤りであると判定し、か
つ、該判定の結果を表示することを特徴とする時制推敲
支援システムによって達成される。
【0005】
【作用】本発明に係るに時制推敲支援システムおいて
は、読み込んだ入力文の各単語に対して辞書引きし、形
態素解析を行う。但し、ある単語が多品詞のときは、品
詞の並びから優先的に一つの品詞を選び出す品詞選択ル
ール処理を設け、多品詞解消を行う。各単語について一
つの品詞を決定した後に、述語に着目し、述語に対応す
る主語を見つけるために、述語の直後で文を区切る。次
に、上記各区分において、述語と対応する主語を見つけ
る。主語と述語を決めた後に、述語の後続の品詞の並び
から文型を決定する。これにより、入力文の語句の使い
方を明らかにすることができる。次に、文型解析結果か
ら判明した句レベルでの解析結果から、入力文中の時を
表わす副詞(句)や接続詞(句)を見つけ出し、更に動詞
(句)に着目して、その動詞(句)の時制が、時を表わす副
詞(句)や接続詞(句)の時制と一致しているかどうかを見
て、動詞(句)の時制が、正しい使われ方をしているかど
うかを判定する。そこで、時制の使い方が一致しないと
きは、時制の使い方は誤りである可能性があると判定
し、その旨のメッセージを表示出力する。
【0006】また、上述の文型解析結果より得られた句
構造から、更に、節構造に着目し、入力文が仮定法の文
である場合には条件節と帰結節、複文の場合には主節と
従属節を見わける処理を行う。これにより、各節の中に
ある動詞(句)の時制が判明する。そこで、各節間の動詞
(句)の時制を見て、予め作成してある各節間における動
詞(句)の時制の正しい使い方とを比較して、使い方が一
致しているときは、入力文の動詞(句)の時制の使い方
は、正しいと判定する。一方、時制の使い方が一致しな
いときは、時制の使い方は誤りである可能性があると判
定し、その旨のメッセージを表示出力する。表示出力に
ついては、ユーザの指示により、自動的にメッセージの
内容の一部を変更することができ、ユーザにとって不要
なメッセージの場合には、これを表示させないこともで
きる。これにより、ユーザにとって時制に関する明らか
な誤りをチェックし、ユーザに誤りの可能性があること
を知らせることにより、動詞(句)の時制の確認を促すこ
とができるというものである。また、推敲に当たって
は、各節間の正しい動詞の時制の規則を用いて時制の誤
りを見つけ出しているので、わざわざ誤り許容規則を作
る必要がない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の要点を再度説明した後、実施
例を図面に基づいて説明する。まず、前述の課題を解決
するための手段について、より詳細に説明する。本発明
に係る時制推敲支援システムにおいては、入力文に対し
て、以下に述べる文型解析を行った後、上述の観点から
句構造での時制の誤りを見つける。本発明に係る時制推
敲支援システムにおける入力文の解析は、大きく以下の
三つに分かれている。第一は、従来技術で利用されてい
た構文解析と区別するために、「文型解析」と呼ぶもので
ある。文型解析とは、入力文を句のレベルで解析するこ
とにより、入力文における主語と述語動詞を見つけ、更
に、述語動詞の後続語の品詞の並びから動詞型を見つけ
ることと定義する。第二は、「時制解析」と呼ぶものであ
る。時制解析とは、文型解析によって得られた入力文の
句構造から、動詞(句)を見つけ出し、その動詞(句)の時
制を決定することと定義する。第三は、「節の解析」と呼
ぶものである。節の解析とは、文型解析によって解析さ
れた句構造から、入力文を節の単位に分解することと定
義する。この解析結果は、仮定法の文や複文中の動詞
(句)の属する節を見分けるときに用いる。
【0008】次に、上述の解析結果を用いて、時制の誤
りを推敲する方法を説明する。 (1)入力文中に、時を表わす副詞(句)および接続詞(句)
がある場合、時制の一致に関する動詞(句)を句のレベル
での解析により見つけ出し、時を表わす副詞(句)や接続
詞(句)と、動詞(句)の時制が一致しているかどうかを見
て、時制が一致していない場合には、動詞(句)の時制が
誤っている可能性があるとして、その誤り部分を修正す
るよう、メッセージを表示する。 (2)句のレベルでの解析結果に基づいて節の解析を行う
ことにより、仮定法の文の場合、条件節と帰結節の動詞
(句)の時制が一致しているかどうかを見て、時制が一致
していない場合には、条件節の動詞(句)の時制が誤って
いる可能性があるとして、その誤り部分を修正するよ
う、メッセージを表示する。 (3)句のレベルでの解析結果に基づいて節の解析を行う
ことにより、複文の場合は、主節と従属節の動詞(句)の
時制が一致しているかどうかを見て、時制が一致してい
ない場合には、従属節の動詞(句)の時制が誤っている可
能性があるとして、その誤り部分を修正するよう、メッ
セージを表示する。
【0009】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、以下の実施例では、英語で作成し
た文書の推敲支援方法を主として説明するが、本発明は
これに限定されるべきものではない。図1は、本発明の
一実施例に係る処理の主要な流れを示す図である。ステ
ップ10では、推敲の対象である入力文を読み込む。ス
テップ20では、辞書1100(図4参照)を引いて、入
力文の各単語へ品詞を付与する。一般に、英語の単語は
多品詞であるので、ステップ20では、多品詞解消の処
理も行う。その詳細については、図3を用いて後述す
る。入力文の各単語に品詞を一つずつ付与した後、ステ
ップ30で、これらの品詞の並びから文型を解析する。
この解析を行う際、述語動詞の決定,この述語に対応す
る主語の決定および動詞型の決定の各処理を実行する。
その詳細については、図6を用いて後述する。ステップ
40では、ステップ30での文型解析結果に基づき、動
詞の時制を解析する。その詳細については、図15を用
いて後述する。ステップ50では、これらの文型解析結
果および時制の解析結果から節を解析する。この解析を
行う際に、主語とそれに対応する述語動詞の組み合わせ
を見つける処理を実行する。その詳細については、図1
7を用いて後述する。ステップ60では、これらの節の
解析結果から、各節における時を表わす副詞(句)あるい
は接続詞(句)を見つけ出し、動詞(句)の時制がそれらに
一致しているかどうかを判定する。その詳細について
は、図19を用いて後述する。ステップ70では、入力
文が仮定法の文であるか否かを判定し、節の解析結果か
ら、仮定法における条件節と帰結節の時制が一致してい
るかどうか判定する。その詳細については、図25を用
いて後述する。ステップ80では、入力文が、複文であ
るかどうかを判定し、節の解析結果から、主節と従属節
の時制が一致しているかどうかを判定する。その詳細に
ついては、図27を用いて後述する。ステップ90で
は、ステップ60〜ステップ80で推敲した結果を表示
するため、推敲メッセージ内容を、後述の出力装置12
0(図30参照)に出力する。
【0010】次に、ステップ20を詳細に説明する。本
ステップは、図3に示した如く、形態素解析のステップ
201と多品詞解消のステップ202とから成り、ステ
ップ201の形態素解析結果を、品詞コード欄1003
に格納する。ステップ201は、単語の語尾変化を考慮
にいれて、辞書1100の見出し語欄1101を検索す
る(図4参照)。より具体的に説明するために、以下に示
す入力文を、例としてとり上げる。 ”We are proceeding several steps required by the
brethren.” ここで、以下の説明で使用する主な品詞コードをまとめ
て説明しておく。Sは主語を表わす品詞コード、BEは
be動詞、Nは名詞単数形、NPLは名詞の複数形、Vは
動詞原形、VSは動詞の三人称単数現在形、VDは動詞
の過去形、VNは動詞の過去分詞形、VNGは 動詞のi
ng形、AUXは助動詞、ADJは形容詞原形、ADVは
副詞原形、PREは前置詞、ARTは冠詞、PRNは代
名詞、CNJは接続詞をそれぞれ表わす。上記例文にお
いて、単語”proceeding”を辞書1100の見出し語欄
1101で検索すると、品詞コードとして品詞欄110
3から名詞を表わす記号Nが得られる。一方、英単語の
語尾変化の一つに、”ing”があることは よく知られて
いる。従って、ステップ201では、語尾変化”ing”
を取り除いた”proceed”で再度、見出し語欄1101
を検索する。この結果、品詞欄1103から動詞を表わ
す記号Vが得られる。但し、”ing”を取り除いたこと
を示すために ステップ201では、品詞コードとして
VNGを選択する。このようにして得られたNとVNG
が、ステップ201により、品詞コード欄1003の”
proceeding”の該当位置(配列番号欄1001の配列番
号3)に格納される。
【0011】また、語尾変化を示す綴りを取り除いた原
形の綴りを、上述の品詞コードの直後に格納する。上述
の”proceeding”の例では、品詞コード欄1003の配
列番号2の位置に、”VNG(proceed)”が格納されて
いる(図2参照)。このようにして、”proceeding”がV
NGとして使われるときの原形の綴りは、”proceed”
であることが読み取れる。なお、”proceeding”の品詞
コードNの直後には、原形綴りが示されていないが、こ
れは辞書1100で”proceeding”を引いたときに(図
4参照)、原形欄1102に何も記入されていないこと
による。また、一方、上記例文において、品詞コード欄
1003の配列番号8の位置には、”brethren”に対す
る 品詞コードとして、”NS(brother)”が格納されて
いる(図2参照)。これは、辞書1100を用いて、”br
ethren”を引いたときに(図4参照)、原形欄1102
に”brethren”が記入されていることによる。以上述べ
た如く、品詞コード欄1103に原形の綴りが格納され
るのは、英単語に特有な語尾変化形を持つ語、または、
不規則変化語として始めから辞書1100の原形欄11
02に登録されている語である。品詞選択欄1004
は、ステップ202の、多品詞解消処理の結果を格納す
るエリアである。ステップ202は、図6に示した品詞
選択ルールテーブル1200を参照する。このテーブル
1200は、ルール起動語欄1201,ルール終了語欄
1202および品詞選択ルール欄1203からなる。こ
こで、ルール起動語とは、品詞選択ルール欄1203に
格納された、品詞選択ルール処理の適用を開始するトリ
ガーとなる語のことであり、ルール終了語とは品詞選択
ルール処理の適用を終了するトリガーとなる語のことで
ある。
【0012】ステップ202では、品詞コード欄100
3に格納された、品詞コードおよび入力文欄1002に
格納された単語を配列順に検索し、これらの品詞コード
および単語がルール起動語欄1101に格納されている
内容と一致するかどうかを判定する。一致する場合に
は、ルール終了語に出会うまで、品詞選択ルール処理を
適用して、品詞を一つ選ぶ。一致しない場合には、辞書
1100に記載された品詞のうち、使用される頻度が最
も多い品詞を選ぶ。辞書1100の品詞欄1103に
は、使用頻度の多い順に品詞を記載しておくことにすれ
ば、使用頻度が最も多い品詞は、品詞欄1103の第一
番目に記載された品詞(以下、「第1品詞」という)を選択
すればよいことになる。つまり、第1品詞を選択するこ
とは、使用頻度の最も多い品詞を選択することに等し
い。次に、ステップ202の多品詞解消を例を用いて説
明する。ステップ202では、まず、品詞コード欄10
03の配列番号0の品詞コード”S”を読み込み、品詞
選択ルールテーブル1200のルール起動語欄1201
に、”S”が含まれていないか検索する。この結果、同
テーブル1200の5番目に、”S”があることがわか
る(図6参照)。このルールは直後語に適用されること
が、ルール終了語欄1202から読み取れる。しかし、
この例では、”S”の直後語の品詞コードは、品詞コー
ド欄1003から”BE”のみであることがわかり、多
品詞コードを持っていないので、このルールを適用しな
いで、次の配列番号の品詞コードを品詞コード欄100
3から読み込む。
【0013】すなわち、ここでは、ステップ202で、
品詞コード欄1103の配列番号1の品詞コード”B
E”を読み込み、品詞選択テーブル1200のルール起
動語欄1201に”BE”が含まれていないかを検索す
る。この結果、同テーブルの2番目に”BE”に関する
ルールがあることがわかる(図6参照)。品詞選択ルール
欄1203の2番目のルールにより、”BE”の直後語
である”proceeding”の品詞コードとして”VNG”が
選ばれ、品詞選択欄1004の該当位置に格納される。
このルールは、ルール終了語欄1202により、”B
E”の直後語”proceeding”で終わる。次の語”severa
l”に 対しては、品詞選択ルールテーブル1200の中
には、適用すべきルールがないので、品詞コード欄10
03の第1品詞”ADJ”が選ばれる。同様にして、”
steps”は、品詞選択ルールテーブル1200の 1番目
のルールにより”NPL”が選ばれ、”required”は、
同テーブル1200の3番目のルールにより”VN”が
選ばれ、それぞれ品詞選択欄1004の該当位置に格納
される。なお、品詞コード欄1003に品詞コードが1
つだけである場合は、ステップ202により、そのコー
ドがそのまま品詞選択欄1004に格納される。ステッ
プ202では、多品詞を解消するために、更に、辞書1
100の熟語欄1104の情報を利用する。
【0014】ある単語が多品詞であっても、その単語が
熟語構成要素の一つであるなら、品詞コードを無視でき
る場合がある。例えば、入力文中に、”granted”とい
う”VD”,”VN”を持つ多品詞語があったとす
る。”granted”が、例えば、熟語”take … for grant
ed”の一部として 使われているときには、文型解析上
必要な情報は ”take”のみであり、”PRE”と”C
NJ”を持つ”for”および”VD”,”VN”を持
つ”granted”の品詞コードは無視できる。すなわち、
ステップ202で、文中に ”take … for granted”の
熟語があることを、辞書1100の見出し語欄1101
および熟語欄1104(図5参照)から見つけたとする。
この熟語の品詞コードは、熟語欄1104の品詞欄に”
take(V)”とのみ記されているので、”take”のみに品
詞コード”V”を与えて、”for”と”granted”の品詞
コードは、無視する記号、例えば、”¥0”を、品詞コ
ード欄1003の該当位置に格納する。品詞コードを無
視した代りに、文型解析テーブル1000(図2参照)の
熟語要素欄1005の、”take”,”for”,”grante
d”の該当位置に、同一の熟語構成要素であることを示
す 同一の数字を格納する。この数字は、複数個の熟語
が一文中にあったときに、どの単語がどの熟語に対応す
るかを示すためのものであり、例えば、熟語を見つけた
順番に、数字を1から順番に与えていくものである。な
お、ステップ202において、複数の品詞選択ルール処
理が、ある一つの語に対して作用する場合は、ルール間
に適用の優先順位をつけておく。この優先順位は、本発
明の本質とは関係ないので説明を省略する。
【0015】以上でステップ20の説明を終え、次に、
ステップ30の文型解析処理を詳細に説明する。ステッ
プ30の詳細図を図7に示す。ステップ301は、動詞
句,名詞句,前置詞句,副詞句を作成し、文型解析テー
ブル1000の句構造欄1007の該当欄に格納する。
動詞句は、AUX+V,BE+VNG等であり、名詞句
は、ART+N,ADJ+N,ART+N+N等であ
る。前置詞句は、PRE+名詞句である。句の記号とし
ては、動詞句VP,名詞句NP,前置詞句PPである。
主語を表わすS,過去分詞を表わすVN等は、句の記号
としても、それぞれ、S,VNの如く品詞コードと同一
の記号を用いる。また、名詞一語,代名詞一語または動
詞一語でも、それぞれ、NP,NP,VPの句記号を用
いることにする。句の要素は、文型解析テーブル100
0の句構造要素欄1005に格納する。同一の句の要素
には、同一の数字を格納する。このようにすれば、複数
個の句があっても、どの単語がどの句の構成要素である
かを読み取ることができる。ステップ302では、入力
文中に「述分詞」があるかどうかを判定する。ここで、述
分詞とは、綴りの上では述語動詞であるのか、過去分詞
であるのか、見分けのつかない語のことである。前述の
如く、文型解析では、述語動詞に着目して解析を進める
ので、述分詞の判定は、重要となってくる。述分詞は、
ステップ202の多品詞解消処理で、述語動詞(V,V
S,VD)であるのか、過去分詞(VN)であるのか、判
定がつかなかったときに、品詞選択欄1004の該当位
置に、VXの記号を入れておくことにする。
【0016】このようにすれば、ステップ302では、
品詞選択欄1004にVXがあるかどうかを調べること
により述分詞の判定が容易に行える。ステップ303で
は、述分詞があった場合に、述分詞決定ルールに従って
VPまたはVNを選び、句構造欄1007に格納する。
述分詞決定ルールは、図8に示した如く、述分詞決定ル
ールテーブル1300に予め格納しておく。述分詞の並
び欄1301は、VXの前後の句記号の並びを格納する
エリアである。判定条件欄1302は、VXの持つ条件
を格納するエリアであり、判定ルール欄1303は、述
語であるか分詞であるかを判定するルールを格納するエ
リアである。ステップ303では、入力文中のVXの前
後の句記号の並びのパターンが、述分詞の並び欄130
1に格納されているパターンに一致するか否かを判定
し、一致するときは、判定条件欄1302および判定ル
ール欄1303の記述内容に従って、述分詞が述語であ
るか分詞であるかを決定する。なお、述分詞決定ルール
を用いても、述分詞の決定ができなかった場合には、ど
ちらか一方に決めてしまうこともできる。また、図9の
ステップ303aから303dに示した如く、ユーザー
に指示してもらうこともできる。ステップ304は、句
構造欄1007に格納されているVPに着目して、文の
区分欄1008のVPに対応する位置に数字を格納す
る。この数字は、複数個のVPがあったときに、文の先
頭位置に近いものから順番に、1,2,3,・・・・のよう
に番号を割り当てればよい。これは、VPに着目して文
を区分した意味を持つ。
【0017】ステップ305では、文を分割した各区分
において、述語動詞に対応する主語候補を見つける。主
語候補としては、NP,VNG,TV(to不定詞)等を選
ぶことができる。主語候補は、句構造欄1007を探索
することにより、容易に見つけることができ、この結果
は、後で述べる主語候補解析テーブル3000に格納す
る。ステップ306では、主語候補選択ルールにより主
語を選択し、文型解析テーブル1000の主語と述語欄
1009に、主語の記号Sと、区分番号Nとを格納す
る。主語候補選択ルールは、図10に示す如く、主語候
補選択テーブル1400に格納されている。同テーブル
1400の主語候補条件部(X)1401は、主語候補の
前後の句の並びを格納するエリアである。処理部(Y)1
402は、主語候補選択処理の内容も格納するエリアで
ある。ステップ306では、句構造欄1007の主語候
補の句の並びが、主語候補条件部(X)欄1401に格納
されている条件に合致するかどうかを判定し、もし、合
致していれば、処理部(Y)欄1402に格納されている
処理を実行する。すなわち、IF(X),THEN(Y)の
形式に従って、処理を実行すればよい。実行する処理の
内容は、具体的には、主語候補解析テーブル3000を
用いて各主語候補の得点を計算することである。主語候
補解析テーブル3000は、図11に示す如く、文の区
分欄3001,主語候補の配列番号3002,得点欄3
003からなる。
【0018】処理部(Y)欄1402に格納されている処
理内容の結果として得られる合計得点は、得点欄300
3に格納される。このようにして、各区分において、得
点0以上の主語候補のうち、最高得点のものを主語とし
て選ぶ。もし、その区分に、上記主語の条件を満たすも
のがなければ、その区分より前の区分の主語候補で、主
語になっていないものを選ぶ。これは、区分を飛び越え
て主語と述語動詞が呼応する言語現象に対処するためで
ある。主語候補選択ルールを用いても、主語候補を一つ
に絞り込めなかったときは、ステップ306において、
述語動詞に最も近く位置する主語候補を選ぶこともでき
る。また、図12のステップ306aから306gに示
した如く、主語または主語と述語をユーザに指定しても
らうこともできる。以上に述べてきたステップ301か
ら306までの一連の処理の具体例を、図13の文型解
析テーブル1000を用いて説明する。この説明で用い
る入力文は、次の通りである。 ”A good book read when one was a child can influe
nce one through life." 入力文は、入力文欄に格納され(ステップ10)、ステッ
プ20の解析結果は、品詞選択欄1004に格納され
る。ここで、”read”は品詞コードとしてV,VD,V
Nを持つが、品詞選択ルールではこのうちいずれとも決
められないので、述分詞の記号VXが格納されている。
【0019】ステップ301では、”A good book”を
NPとして句構造欄1007に格納している。同様に、
PRNをNP、”a child”をNP、”can influence”
をVPとして格納している。その他の品詞記号は、その
まま句記号として句構造欄に格納される。ステップ30
2で述分詞があることがわかり、ステップ303で判定
する。ステップ303では、句構造欄1007における
句記号の並びが、図8に示した述分詞決定ルールテーブ
ル1300の述分詞の並び欄1301の3番目に一致す
ることを検索し、判定条件欄1302の条件および判定
ルール欄1303のルールに従って”read”を分詞と判
定し、その結果、VNを句構造欄1007の”read”に
該当する位置に格納する。ステップ304では、句記号
BEに対応する区分欄1008の位置に1を格納し、句
記号VPに対応する区分欄1008の位置に2を格納す
る。次に、ステップ305では、区分1の主語候補とし
て、配列番号2に対応するNPと、配列番号5に対応す
るNPの2つの主語候補を見つけ、その結果を図11に
示した主語候補解析テーブル3000の、主語候補の配
列番号欄3002に格納する。区分2についても、同様
に、配列番号8のNPを格納する。ステップ306で
は、主語候補選択ルールテーブル1400の5番目のル
ールにより、配列番号5のNPに、得点1を与える。同
様にして、テーブル1400の先頭のルールにより、配
列番号8のNPに得点(−2)を与え、これらの結果を、
得点欄3003に格納する。更にステップ305では、
区分1の主語候補の中から、得点が0以上のもので最高
値を持つものとして、配列番号8のNP(単語”one”)
を選ぶ。
【0020】一方、区分2の主語候補は、(−2)の得点
をもつもののみなので、この区間に主語なしと判定し
て、一つ前の区分で、まだ主語と決まっていない主語候
補の中から、得点0以上で最高値を持つものとして、配
列番号2のNP(単語”book”)を選ぶ。この結果を、主
語と述語欄1009の該当する位置に格納する。すなわ
ち、図12から分かるように、”book”に対応する位置
に、区分2の主語であることを示す記号S1が格納され
る。同様に、述語動詞についても、区分に対応して、V
1,V2が格納される。以上のステップ301から30
6により、主語と述語が入力文の中から選択できること
を示した。ステップ307は、述語動詞の後続の品詞の
並びから動詞型を決定し、その結果を文型解析テーブル
1000に格納する。すなわち、ステップ307では、
句構造欄1007のVPの後続の句記号の並びが、図1
4に示した動詞の正しい使用型テーブル1500に格納
されている動詞型と一致するか判定する。同テーブル1
500は、動詞型欄1501,構成欄1502およびホ
ーンビによる動詞型欄1503とからなる。動詞型欄1
501は、文法上許容される動詞型に付けた名称を格納
するエリアである。名称は、例えば、A、B、C等のよ
うにアルファベットを利用すればよい。構成欄1502
は、動詞型欄1501に格納されている、動詞型名称に
対応する品詞の並びが格納されている。ホーンビによる
動詞型欄1503には、構成欄1502の品詞の並びに
対応した、ホーンビの動詞型が格納されている。ホーン
ビの動詞型については、例えば、オックスフォード大学
出版局昭和52年発行のA.S.ホーンビ著「英語の型と語
法(第2版)」pp.8-110の記載が参考になる。
【0021】なお、ホーンビの動詞型で使用されている
VPは、verb patternの頭文字を取ったもので、動詞句
(verb phrase)を 意味するものではない。また、構成欄
1502に格納されている動詞型の構成要素の記述は、
必ずしも品詞でなく、句を表わす記号を用いてもよい。
例えば、動詞型Bの記述は、図14では [詞+前置詞+
(代)名詞」のようになっているが、これを「動詞句+前置
詞句」、または「VP+PP」のように 記述してもよい。
ステップ307で解析して得られた名称は、文型解析テ
ーブル1000の入力文における動詞型欄1010に格
納される。以上のステップ307の処理を、図2に記載
した例を用いて説明する。ステップ307では、まず、
句構造欄1007における動詞句VP以降の動詞型が
「VP+NP」,「VP+NP+VN」または「VP+NP
+PP」であることを検索する。動詞型は、通常句の数
として、2ないし3を考えれば 十分であるからであ
る。このうちの最後の動詞型「VP+NP+PP」におい
て、NPの次に位置するVNを落したのは、このVNが
直前のNPを修飾する場合には、「NP+VN」が全体
としてNPとみなされることが多いことを考慮してい
る。従って、動詞型欄1502の格納内容とのパターン
マッチングを取ることにより、動詞型としては、A,
K,Cが得られ、この値が入力における動詞型欄101
0に格納される。但し、上述の動詞型Kは、スペースの
関係上、図14の動詞型欄1502には示されていな
い。
【0022】以上でステップ30の文型解析処理の説明
を終え、次に、ステップ40を詳細に説明する。ステッ
プ40では、ステップ20の品詞選択結果から判明した
品詞コードと、ステップ30の文型解析結果から判明し
た句構造とから、動詞句の時制を解析する。詳細を図1
5に示す。まず、ステップ401では、文型解析テーブ
ル1000における句構造欄1007に格納されている
動詞句を検索し、ステップ402では、文型解析テーブ
ル1000における品詞コード欄より動詞を検索する。
次に、ステップ403では、検索した動詞句の中に助動
詞があるかどうかを見て、助動詞があれば、時制情報テ
ーブル4000の助動詞欄4020に存在フラグ1を格
納し、その助動詞の文型解析テーブル1000における
配列番号欄1001の配列番号を、単語位置情報欄40
80に格納する(ステップ404)。続いて、その助動詞
の時制を字面から判断し決定する(ステップ405)。ス
テップ406では、検索した動詞句の中に 完了形(”ha
ve”,”had”等)があるかどうかを見て、完了形があれ
ば、時制情報テーブル4000の完了形欄4030に存
在フラグ1を格納し、その完了形の文型解析テーブル1
000における配列番号欄1001の配列番号を、単語
位置情報欄4080に格納する(ステップ407)。更
に、その完了形の時制を字面から判断し決定する(ステ
ップ408)。次に、ステップ409では、検索した動
詞句の中に 進行形(”〜ing”)があるかどうかを見て、
進行形があれば、時制情報テーブル4000の進行形欄
4040に存在フラグ1を格納し、その進行形の文型解
析テーブル1000における配列番号欄1001の配列
番号を、単語位置情報欄4080に格納する(ステップ
410)。
【0023】更に、その進行形の時制を字面から判断し
決定する(ステップ411)。次に、ステップ412で
は、検索した動詞句の中に受身形があるかどうかを見
て、受身形があれば、時制情報テーブル4000の受身
形欄4050に存在フラグ1を格納し、その受身形の文
型解析テーブル1000における配列番号欄1001の
配列番号を、単語位置情報欄4080に格納する(ステ
ップ413)。更に、その受身形の時制を字面から判断
し決定する(ステップ414)。また、「完了+受身」のよ
うな場合であっても、時制情報テーブル4000の該当
する欄に、それぞれフラグを立てることにより対応する
ことができる。以上の結果を用いて、動詞句全体の時制
が現在であるのか、過去であるのか、未来であるのかを
決定し、その結果を、時制情報テーブル4000の動詞
句の時制欄4010の中の該当位置に、存在フラグ1を
格納する(ステップ415)。以上でステップ40の時制
解析処理の説明を終え、次に、ステップ50を説明す
る。ステップ50を具体的に説明するために、以下に示
す入力文を例として取り上げ、その詳細を、図17によ
り説明する。 ”I eat the cake yesterday she bought for me.” 上記例文において、文型解析テーブル1000における
句構造欄1007から、主語と述語のペアを見つける
(ステップ510)。
【0024】上述の例では、主語と述語のペアは ”I”
と”eat”,”she”と”bought”である。次に、入力文
を時制解析テーブル5000の入力文欄5001にセッ
トする。ここで、ステップ520において主語と述語の
ペアが1組しかなかった場合は、時制解析テーブル50
00の節構造欄5002の対応する述語のところに、M
C(主節コード)をセットする(ステップ530)。上の例
のように、主語と述語のペアが複数組ある場合には、主
語の前に接続詞または関係代名詞があるかどうかをみて
(ステップ540)、ある場合には、その主語とペアの述
語に対して、時制解析テーブル5000の節構造欄50
02の対応する述語のところ”bought”に、SP(従属
節コード)をセットする(ステップ550)。一方、主語
の前に接続詞や関係代名詞がない場合には、主語の前に
等位接続詞またはカンマがあるかどうかみて(ステップ
560)、主語の前に、等位接続詞またはカンマがある
場合には、その主語とペアの述語に対して、時制解析テ
ーブルの節構造欄5002の対応する述語のところに、
MCをセットする(ステップ570)。主語の前に、等位
接続詞またはカンマがない場合には、残りの主語のう
ち、文頭に最も近い主語とペアの述語に対して、時制解
析テーブル5000の節構造欄5002の対応する述語
のところ”eat”に、MCをセットする(ステップ58
0)。
【0025】上記の場合以外の残りの主語と、ペアの述
語の全てについては、時制解析テーブル5000の節構
造欄5002の対応する述語のところに、SPをセット
する(ステップ590)。以上でステップ50の節の解析
処理の説明を終え、次に、ステップ60を詳細に説明す
る。ステップ60では、ステップ50の節の解析処理か
ら判明した節構造から、各節における時を表わす副詞
(句)と動詞(句)の時制の一致の推敲を行う。そこで、ス
テップ60を具体的に説明するために、以下に示す入力
文を、例として取り上げ、その詳細を、図19により説
明する。 ”I go to school yesterday.” 上記の例文において、ステップ50の節の解析処理によ
り格納された時制解析テーブル5000(図24参照)よ
り、ステップ610において、時を表わす副詞句がある
かどうか 検索する。上記例文の場合は”yesterday”で
あり、時制解析テーブルの、動詞(句)、副詞(句)、接続
詞(句)の時制欄より、動詞の時制を検索する(ステップ
620)。時制解析テーブルに格納されている動詞の時
制コードは、ステップ40より解析した時制情報テーブ
ル4000の時制存在フラグを、時制コード変換テーブ
ル6000(図20参照)における動詞(句)の時制コード
欄6002で、時制コードに変更したものである。上記
の例文の場合、動詞は”go”であり、図20より、時制
存在フラグが1000000であるので、時制はPRT
(現在時制)である。
【0026】次に、ステップ630では、時を表わす副
詞(句)に対して、動詞の時制が適切かどうかを、時を表
わす副詞,接続詞の許される動詞の時制を格納した時制
基準テーブル1800(図21参照)をもとにして判定す
る。上述の例文の場合、”yesterday”の時制は APA
(副詞過去時制)であるので、許される動詞の時制は、P
AT(過去時制)である。なお、本文中で、「許される」と
は「通常使われる」という意味で使っている。従って、上
述の例文の場合には、動詞”go”の時制PRTが適切で
ないと判定される。適切でないと判定された場合、ステ
ップ640において、時を表わす副詞(句)の時制にあう
ように、時制修正テーブル1900(図22参照)より、
修正前の動詞の時制コードから、修正後の動詞の時制コ
ードに修正する。上記例文では、動詞”go”の時制コー
ドがPRTであり、副詞(句)の時制コードがAPAであ
るので、修正後の動詞の時制コードはPAT(過去時制)
となる。次に、動詞の時制コードの修正にともない、ス
テップ650では、動詞の時制の修正を促すための推敲
メッセージ番号を、時制解析テーブル5000(図24
参照)の推敲メッセージ番号欄5014に格納する。推
敲メッセージ番号は、時制推敲メッセージテーブル20
00(図29参照)の推敲メッセージ内容欄2002の主
節(条件節)、従属節(帰結節)の欄2003,2004よ
り、該当する動詞(句)の時制コードの組み合わせを見つ
けだし、それに対応した推敲メッセージ番号欄2001
の、推敲メッセージ番号である。
【0027】上記の例文の場合は、修正前の動詞”go”
の時制がPRTで、複文ではなく、つまり従属節がない
ので、推敲メッセージ番号は、MT1となる。また、本
実施例(第1の実施例)では、各節における時を表わす
副詞(句)と動詞(句)の時制の一致の推敲について述べた
が、各節における時を表わす副詞(句)を、時を表わす接
続詞(句)に変えるだけで、各節における時を表わす接続
詞(句)と、動詞(句)の時制の一致の推敲についても行え
る(図23参照)。以上で、ステップ60の説明を終え、
次に、ステップ70を詳細に説明する。ステップ70で
は、ステップ50の節の解析処理により判明した節構造
から、仮定法における条件節、帰結節の動詞(句)の時制
の一致の推敲を行う。そこで、ステップ70を具体的に
説明するために、以下に示す入力文を、例として取り上
げ、その詳細を、図25により説明する。 ”If I were you , I will buy it.” 上記例文において、ステップ50の節の解析処理により
格納された時制解析テーブル5000(図26参照)よ
り、ステップ710においては、時制解析テーブル50
00の節構造欄5022の句コードを見て、SP(従属
節コード)の最初の単語が”If”で始まり、動詞の時制
がPAT(過去時制)である場合には、時制解析テーブル
5000の入力文が、仮定法の文であると判定する。そ
こで、ステップ720では、時制解析テーブル5000
の、節構造欄5022の句コードSPをCC(条件節コ
ード)に、MCをAP(帰結節コード)に変換する。
【0028】上述の例文の場合は、仮定法の文であるの
で、次に、ステップ730では、条件節の動詞の時制
を、時制解析テーブル5000の動詞(句),副詞(句),
接続詞(句)の時制欄5023から検索する。ステップ7
40では、ステップ730と同様に、帰結節の動詞の時
制を時制解析テーブルから検索する。次に、ステップ7
30とステップ740で検索した条件節の動詞の時制
と、従属節の動詞の時制が適切かどうかを、時制基準テ
ーブル1800(図21参照)をもとにして判定する(ス
テップ750)。上述の例文の場合、条件節の動詞”wer
e”の時制は、PATであり、許される帰結節の動詞の
時制は、時制基準テーブル6015よりPATである。
一方、帰結節の動詞句”will buy”の時制は、FUT
(未来時制)であるので、適切でないと判定される。適切
でないと判定された場合は、条件節の動詞の時制に合う
ように、時制修正テーブル1900(図22参照)より、
修正前の帰結節の時制コードから、修正後の帰結節の時
制コードに修正する(ステップ760)。次に、帰結節の
動詞の時制の修正にともない、ステップ770では、帰
結節の動詞の時制の修正を促すための推敲メッセージ番
号を、時制解析テーブル5021の推敲メッセージ番号
欄5024に格納する。推敲メッセージ番号欄には、ス
テップ60の推敲処理と同様に、時制推敲メッセージテ
ーブル2000より、該当する推敲メッセージ番号を格
納する。上述の例文の場合、推敲メッセージ内容欄20
02と条件節、帰結節の動詞の時制の関係から、推敲メ
ッセージ番号は、MT2となる。
【0029】以上でステップ70の説明を終え、次に、
ステップ80を詳細に説明する。ステップ80では、ス
テップ50の節の解析処理から判明した節構造から、複
文における主節、従属節の動詞(句)の時制の一致の推敲
を行う。そこで、ステップ80を具体的に説明するため
に、以下に示す入力文を、例として取り上げ、その詳細
を、図27により説明する。 ”I thought it is true.” 上記の例文において、ステップ50の節の解析処理によ
り格納された時制解析テーブル5000(図28参照)よ
り、ステップ810において、複文であるかどうかを検
索する。すなわち、時制解析テーブル5000の節構造
欄5032に、SPが存在する場合には、複文とみな
す。上記の例文の場合、時制解析テーブルの節構造欄5
032において、動詞”is”のところにSPが格納され
ているので、複文であると判定される。次に、ステップ
820では、複文であると判定された場合、主節の動詞
の時制を時制解析テーブル5000の動詞(句),副詞
(句),接続詞(句)の時制欄5033をみて判別する。同
様にして、ステップ830では、従属節の動詞の時制に
ついても、時制解析テーブルをみて判別する。そこで、
ステップ840では、主節の動詞の時制に対して、従属
節の動詞の時制が適切かどうかを時制基準テーブル18
00をもとにして判定する。
【0030】上述の例文の場合、主節の動詞”though
t”の時制はPATであり、許される従属節の動詞の時
制は、時制基準テーブルの許される従属節または帰結節
の動詞の時制欄1815よりPATである。一方、従属
節の動詞”is”の時制は、PRTであるので、適切でな
いと判定される。適切でないと判定された場合は、ステ
ップ850において、主節の動詞の時制に合うように、
時制修正テーブル1900より、修正前の従属節の時制
コードから修正後の従属節の時制コードに修正する。次
に、従属節の動詞の時制の修正にともない、ステップ8
60では、従属節の動詞の時制の修正を促すための推敲
メッセージ番号を、時制解析テーブル5000の推敲メ
ッセージ番号欄5034に格納する。推敲メッセージ番
号欄には、ステップ60の推敲処理と同様に、時制推敲
メッセージテーブル2000より、該当する推敲メッセ
ージ番号を格納する。上記の例文の場合、推敲メッセー
ジ内容2002と主節、従属節の動詞の関係から、推敲
メッセージ番号は、MT3となる。以上で、ステップ8
0の説明を終え、次にステップ90を、詳細に説明す
る。ステップ90では、時制解析テーブルの推敲メッセ
ージ番号欄に格納されている推敲メッセージ番号から、
時制推敲メッセージテーブルのメッセージ内容欄に格納
されているメッセージ番号を検索し、そのメッセージ番
号に対応する推敲メッセージ内容欄の推敲メッセージ内
容を、後述の出力装置120に出力する。
【0031】本実施例を実現する上での、ハードウェア
構成を図30に示す。入力文は、入力装置100から入
力され、時制推敲支援処理は、CPU110で実行さ
れ、時制推敲結果は出力装置120により表示される。
記憶装置170は、大きく分けて、解析テーブル13
0,解析ルールテーブル140,用法辞書150,辞書
1100および推敲プログラム160を格納するエリア
に分かれる。図31は、解析テーブル130の中には、
文型解析テーブル1000,主語候補解析テーブル30
00,時制情報テーブル4000,時制解析テーブル5
000が含まれていることを示す。図32は、解析ルー
ルテーブル140には、品詞選択ルールテーブル120
0,述分詞決定ルールテーブル1300,主語候補選択
ルールテーブル1400が格納されていることを示す。
図33は、用法辞書150の中に、動詞型テーブル15
00,動詞の正しい使用型テーブル1600,動詞の誤
った使用型テーブル1700,時制基準テーブル180
0,時制修正テーブル1900,時制推敲メッセージテ
ーブル2000が含まれることを示す。図34は、推敲
プログラムの中に、文型推敲プログラム2100、時制
推敲プログラム2200が含まれることを示す。
【0032】次に、本発明の第2の実施例である、句レ
ベルでの誤り表現ルールとの照合による時制の推敲支援
方法を、図35に従って説明する。図35において、ス
テップ10'〜ステップ50'は、図1のステップ10〜
ステップ50と同じ処理を行うので、説明を省略する。
ステップ60000では、語レベルで記述された誤り表
現ルールを、句として認識し、ステップ70000で
は、ステップ60000での句の認識結果をもとに、文
型解析30'によって解析された 入力文の句解析と、句
として認識された表現ルールとの照合による時制の推敲
を行う。ステップ90'では、ステップ70000の推
敲結果をもとに 推敲メッセージの表示を行う。なお、
語レベルの誤り表現ルールを句レベルの誤り表現ルール
に変換する理由は、これにより、入力文と誤り表現との
照合が、より的確に行われるからである。以下、図36
により、図35のステップ60000〜ステップ700
00についての詳細な説明を行う。そこで、ステップ6
0010〜ステップ70020を具体的に説明するため
に、以下に示す入力文の一部を、例として取り上げる。 ”If I was you, I would 〜”
【0033】まず、ステップ60010では、語レベル
の誤り表現ルールテーブル60100より、語レベルの
時制に関する誤り表現ルールを読み込む。次に、文型解
析処理(図7参照)と同じ方法で、読み込んだ誤り表現ル
ールを句のレベルで解析し、句構造テーブル70100
に格納する(ステップ60020)。ステップ70010
では、文型解析による入力文の句解析と、誤り表現ルー
ルの句と比較するために、それぞれの句構造を誤り表現
判定テーブル70200に格納する。そこで、入力文が
適切であるかどうかを、誤り表現ルールテーブル601
00より判定する。上記の例文の場合、入力文句構造欄
70201の句構造と、誤り表現ルール句構造欄702
02の句構造の一致している「CNJ+S+V」部分を考
えると、誤り表現ルールテーブル60100の修正条件
語欄60102と、修正対象語欄60104を見ると、
修正対象語”were”と入力文の該当語”was”が相違し
ているため、配列番号2の句構造Vが、適切でないと判
定される。このように、適切でないと判定された場合、
ステップ70020では、推敲メッセージテーブル70
300の、該当する推敲メッセージ内容欄70302の
主語と推敲対象語により 修正される。上記例文の場
合、修正対象語である”was”が”were”に修正され
る。更に、推敲メッセージ番号欄70301をみて、該
当する推敲メッセージ番号を誤り表現判定テーブル70
200の、推敲メッセージ番号欄70203に格納す
る。
【0034】上記例文の場合、該当する推敲メッセージ
内容から、推敲メッセージ番号MM1が、誤り表現判定
テーブル70200の、推敲メッセージ番号欄7020
3に格納される。次に、本発明の第3の実施例である、
推敲メッセージの表示方法について、図41に従って説
明する。図41において、ステップ10"〜ステップ9
0"は、図1のステップ10〜ステップ90と同じであ
るので、説明を省略する。ステップ90010では、ユ
ーザが、ステップ90"で表示された 推敲メッセージに
従って、入力文を修正したかどうかを検出し、修正され
なかった場合は、ステップ90020において、推敲メ
ッセージの表示ランクを落とす計算をし、ステップ90
030では、その計算値に基づく表示ランクの変更を行
う。以下、図42により、図41のステップ90010
〜ステップ90030についての詳細な説明をする。ま
ず、ステップ90011では、推敲メッセージの表示の
後、ユーザが推敲メッセージに従って、入力文を修正し
たかどうかを、図43の入力文修正前テーブル9100
0と、図44の入力文修正後テーブル92000を比較
することにより、入力文が修正されたかどうかを判定す
る。そこで、修正していないときは、修正しないのが何
回目なのかをカウントするために、ステップ90021
では、非修正回数を1増やす。
【0035】次に、ステップ90022では、推敲メッ
セージの表示ランクの計算を、表示ランク値計算テーブ
ル90200により、現時点での非修正回数から対応す
る表示ランク値を割り出す。ステップ90031では、
ステップ90022により算出された表示ランク値なら
びに非修正回数を、推敲メッセージ表示ランク値テーブ
ル90100の、該当する推敲メッセージ番号欄901
01の下に格納する。ここで、表示ランク値が2のとき
は、入力文の修正を強く促すような推敲メッセージを表
示することを表わし、表示ランク値が、1のときは、入
力文で修正した方がよいと思われる箇所を、確認するよ
うな推敲メッセージを表示することを表わし、表示ラン
ク値が、0のときは、推敲メッセージを一切表示しない
ことを表わしている。推敲メッセージ表示ランク値テー
ブル90100の例では、推敲メッセージ番号MT1
は、表示ランク値が2であるので、入力文の修正を強く
促す推敲メッセージを表示し、推敲メッセージ番号MT
2は、表示ランク値が0であるので、推敲メッセージを
一切表示せず、推敲メッセージ番号MT3は、表示ラン
ク値が1であるので、入力文の修正箇所を、確認するよ
うな推敲メッセージを表示することを示している。そし
て、この推敲メッセージ表示ランク値テーブルに格納さ
れた表示ランク値を、時制推敲メッセージテーブル90
00の、推敲メッセージ番号欄9001に格納された推
敲メッセージ番号に該当する表示ランク値欄9006に
格納し、その表示ランク値に該当するメッセージを、表
示ランクメッセージ欄9007に格納する。
【0036】ところで、前記操作により、表示ランク値
が0になってしまったために、表示されなくなったか、
表示ランク値が1であるために、確認を促すだけになっ
てしまった、推敲メッセージを復活させる方法につい
て、図47に従って説明する。図47において、まず、
ステップ91010では、表示ランク値が0であるため
に、出力されなくなった推敲メッセージを復活させるか
どうか、あるいは、表示ランク値が1であるために、確
認を促すだけの推敲メッセージしか表示されていないも
のを、修正を強く促す推敲メッセージに復活させるかど
うかを、ユーザに、入力装置100から判定情報を入力
してもらい、推敲メッセージを復活する場合には、次
に、ステップ91020で、現在の表示ランク値を、推
敲メッセージ表示ランク値テーブル90100の表示ラ
ンク値欄90103より読み込む。読み込んだ表示ラン
ク値が0である場合には、ステップ91050におい
て、表示ランク値を1に変更し、ステップ91060に
おいて、推敲メッセージ表示ランク値テーブル9010
0の、該当する修正回数を3に変更して、ステップ91
050で変更した表示ランク値と共に、推敲メッセージ
表示ランク値テーブル90103に格納し直す。また、
読み込んだ表示ランク値が1である場合には、ステップ
91030において、表示ランク値を2に変更し、ステ
ップ91040において、推敲メッセージ表示ランク値
テーブル90100の、該当する非修正回数を1に変更
して、ステップ91030で変更した表示ランク値と共
に、推敲メッセージ表示ランク値テーブル90100に
格納し直す。
【0037】変更した表示ランク値は、時制推敲メッセ
ージテーブル9000の表示ランク値欄9006にも格
納し直し、その表示ランク値に該当するメッセージを、
表示ランクメッセージ欄9007に格納し直す。次に、
出力された推敲メッセージを1度で削除する場合の方法
について、図48に従って説明する。図48において、
ステップ92010では、出力された推敲メッセージを
削除するかどうか、ユーザに、入力装置100から判定
情報を入力してもらい、推敲メッセージを削除する場合
には、ステップ92020において、表示ランク値を0
に変更し、ステップ92030において非修正回数を4
に変更した後、非修正回数と表示ランク値を、推敲メッ
セージ表示ランク値テーブル90100に格納し直す。
変更した表示ランク値は、時制推敲メッセージテーブル
9000の表示ランク値欄9006にも格納し直し、そ
の表示ランク値に該当するメッセージを、表示ランクメ
ッセージ欄9007に格納し直す。なお、以上は、固有
のユーザを対象にした推敲メッセージの変更方法である
が、複数のユーザに対しては、各個人の推敲メッセージ
表示履歴を格納するためのユーザ表示履歴テーブルを設
けることにより、その中に、各ユーザがどのような推敲
メッセージを表示したかを記憶し、途中で他のユーザが
推敲メッセージを変更したとしても、前記のテーブルか
ら記憶情報を呼びだすことにより、各ユーザに対応した
推敲メッセージを表示することができる。
【0038】次に、出力装置120に、入力文において
動詞(句)の誤った部分を表示し、どのように修正したら
よいのかをメッセージとして表示した例を、図49に示
す。ここで、修正文欄91において正しく修正せずに、
削除コマンド96,復活コマンド97以外の上部コマン
ド欄92のコマンドを選択した場合には、次回の推敲か
ら修正箇所94は表示されるが、どのように修正したら
よいのか、修正内容欄93や修正理由欄95が表示され
なくなる。また、削除コマンド96や復活コマンド97
を選択することにより、時制の誤り部分の詳細な修正内
容や修正理由欄95を削除,復活することができる。上
記各実施例によれば、時制に関する誤りの可能性のある
ものを検出して、その修正箇所を提示することにより、
見落としがちな文書の時制の確認に注意を促し、より洗
練された文書を作成することができるという効果があ
る。なお、上記実施例は本発明の一例を示すものであ
り、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
本発明の適用対象となる入力文は、実施例に示した英文
に限るものではなく、他の国語でも良いこと等である。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、ユーザが誤りやすい時制に関する誤りを推敲する
ことが可能な時制推敲システムを実現できるという顕著
な効果を奏するものである。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る処理の主要な流れを示す
図である。
【図2】文型解析テーブルの構成例を示す図である。
【図3】図1のステップ20の詳細図である。
【図4】辞書の構成例を示す図(その1)である。
【図5】辞書の構成例を示す図(その2)である。
【図6】品詞選択ルールテーブルの構成例を示す図であ
る。
【図7】図1のステップ30の詳細図である。
【図8】述分詞の決定ルールテーブルの構成例を示す図
である。
【図9】図7のステップ303の詳細図である。
【図10】主語候補選択ルールテーブルの構成例を示す
図である。
【図11】主語候補解析テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図12】図7のステップ306の詳細図である。
【図13】文型解析テーブルの内容の具体例を示す図で
ある。
【図14】動詞型テーブルの構成例を示す図である。
【図15】図1のステップ40の詳細図である。
【図16】時制情報テーブルの構成例を示す図である。
【図17】図1のステップ50の詳細図である。
【図18】時制解析テーブルの内容の具体例を示す図
(その1)である。
【図19】図1のステップ60の詳細図である。
【図20】時制コード変換テーブルの構成例を示す図で
ある。
【図21】時制基準テーブルの構成例を示す図である。
【図22】時制修正テーブルの構成例を示す図である。
【図23】副詞(句)を接続詞(句)に変更したときのステ
ップ60の詳細図である。
【図24】時制解析テーブルの内容の具体例を示す図
(その2)である。
【図25】図1のステップ70の詳細図である。
【図26】時制解析テーブルの内容の具体例を示す図
(その3)である。
【図27】図1のステップ80の詳細図である。
【図28】時制解析テーブルの内容の具体例を示す図
(その4)である。
【図29】時制推敲メッセージテーブルの構成例を示す
図である。
【図30】本発明の一実施例のハードウェア構成を示す
図である。
【図31】解析テーブルの構成例を示す図である。
【図32】解析ルールテーブルの構成例を示す図であ
る。
【図33】用法辞書の構成例を示す図である。
【図34】推敲プログラムの構成例を示す図である。
【図35】本発明の第2の実施例に係る処理の主要な流
れを示す図である。
【図36】図35のステップ60000,70000の
詳細図である。
【図37】誤り表現ルールテーブルの構成例を示す図で
ある。
【図38】句構造テーブルの構成例を示す図である。
【図39】誤り表現判定テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図40】推敲メッセージテーブルの構成例を示す図で
ある。
【図41】本発明の第3の実施例に係る処理の主要な流
れを示す図である。
【図42】図41のステップ90010,90020,
90030の詳細図である。
【図43】入力文修正前テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図44】入力文修正後テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図45】推敲メッセージ表示ランク値テーブルの構成
例を示す図である。
【図46】表示ランク値計算テーブルの構成例を示す図
である。
【図47】推敲メッセージを復活させるための処理の流
れを示す図である。
【図48】推敲メッセージを削除するための処理の流れ
を示す図である。
【図49】入力文に対する推敲メッセージの表示画面の
一例を示すである。
【符号の説明】
60:各節における時を表わす副詞(句)と動詞(句)の時
制の一致の推敲処理、70:仮定法における条件節,帰
結節の時制の一致の推敲処理、80:複文における主
節,従属節の時制の一致の推敲処理、100:入力装
置、110:CPU、120:出力装置、130:解析
テーブル、150:用法辞書、160:推敲プログラ
ム、170:記憶装置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単語および熟語を格納した辞書と、時を
    表わす副詞(句)および時を表わす接続詞(句)に対応し
    た、正しい動詞(句)の時制の使い方を格納したファイル
    とを設けて、入力文中に、時を表わす副詞(句)あるいは
    時を表わす接続詞(句)がある場合に、前記辞書を用いて
    動詞(句)の時制を解析し、入力文中の動詞(句)の時制と
    前記ファイルの正しい動詞(句)の時制とを比較し、相違
    する場合には前記入力文中の動詞(句)の時制が誤りであ
    ると判定し、かつ、該判定の結果を表示することを特徴
    とする時制推敲支援システム。
  2. 【請求項2】 前記入力文中の動詞(句)の時制の誤った
    部分に対し、その修正方法を表示することを特徴とする
    請求項1記載の時制推敲支援システム。
  3. 【請求項3】 前記入力文中の動詞(句)の時制の誤った
    部分に対し、その誤りの理由を表示することを特徴とす
    る請求項1記載の時制推敲支援システム。
  4. 【請求項4】 単語および熟語を格納した辞書と、仮定
    法の文における条件節と帰結節の動詞(句)の時制の一致
    についての正しい動詞(句)の時制の使い方を格納したフ
    ァイルとを設けて、入力文が仮定法の文である場合に、
    前記辞書を用いて動詞(句)の時制を解析し、入力文の動
    詞(句)の時制と前記ファイルの正しい動詞(句)の時制と
    を比較し、相違する場合には前記入力文中の動詞(句)の
    時制が誤りであると判定し、かつ、該判定の結果を表示
    することを特徴とする時制推敲支援システム。
  5. 【請求項5】 入力文が仮定法の文であるかどうかの判
    定を、仮定法の文を判定するための語句の並びを格納し
    たファイルの内容と、前記入力文中の語句の並びとを比
    較することにより行うことを特徴とする請求項4記載の
    時制推敲支援システム。
  6. 【請求項6】 単語および熟語を格納した辞書と、複文
    における主節と従属節との動詞(句)の時制の一致につい
    ての正しい動詞(句)の時制の使い方を格納したファイル
    とを設けて、入力文が複文である場合に、前記辞書を用
    いて動詞(句)の時制を解析し、入力文の動詞(句)の時制
    と前記ファイルの正しい動詞(句)の時制とを比較し、相
    違する場合には前記入力文中の動詞(句)の、主節と従属
    節の動詞(句)の時制が誤りであると判定し、かつ、該判
    定の結果を表示することを特徴とする時制推敲支援シス
    テム。
  7. 【請求項7】 入力文中の句のレベルの解析結果を基に
    節の解析を行い、複文における主節と従属節とを判定す
    ることを特徴とする請求項6記載の時制推敲支援システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記各機能に加えて、修正対象である入
    力文の修正前と修正後の文書情報をそれぞれ設け、前記
    2つの文書情報の同一性を比較することにより、入力文
    の修正の有無を判別し、修正無しが一定の回数を越えた
    場合、誤りの判定を行わないことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の時制推敲支援システム。
  9. 【請求項9】 入力文の誤り部分を表示し、表示した誤
    り部分に対応させてユーザに誤りの部分を修正すること
    を促すメッセージの表示内容を複数個備え、かつ、ユー
    ザの誤り部分の修正の有無に対応させて、表示内容を修
    正有無により識別表示することを特徴とする請求項8記
    載の時制推敲支援システム。
  10. 【請求項10】 表示した誤り部分に対応させて、誤り
    の部分を修正するための詳細な理由を表示したメッセー
    ジを、ユーザが削除できる処理を設けたことを特徴とす
    る請求項8記載の時制推敲支援システム。
  11. 【請求項11】 誤りの部分のみ表示するだけで、誤り
    の部分を修正するための詳細な理由を表示したメッセー
    ジが表示されなくなった場合、誤りの部分を修正するた
    めの詳細な理由を表示したメッセージを、ユーザが復活
    できる処理を設けたことを特徴とする請求項8記載の時
    制推敲支援システム。
  12. 【請求項12】 動詞(句)の時制を0と1の数字の組み
    合わせで表現することにより、様々な時制を一つの2進
    数で表現するテーブルを設けたことを特徴とする請求項
    1〜11のいずれかに記載の時制推敲支援システム。
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