JPH09211927A - 光ビーム走査装置 - Google Patents

光ビーム走査装置

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JPH09211927A
JPH09211927A JP8035642A JP3564296A JPH09211927A JP H09211927 A JPH09211927 A JP H09211927A JP 8035642 A JP8035642 A JP 8035642A JP 3564296 A JP3564296 A JP 3564296A JP H09211927 A JPH09211927 A JP H09211927A
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雄久 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各ポリゴンミラーの回転位相差による画像ず
れ量をできる限り少なくするとともに、前記ポリゴンミ
ラーの位相制御を行っていない期間にポリゴンミラーの
回転ムラ等による副走査方向の画像ずれが突然発生する
のを防止できる光ビーム走査ユニットを提供する。 【解決手段】 4組のポリゴンミラー9等を備えた光ビ
ーム走査ユニットにおいて、基準ポリゴンミラー9
(1)に対応するレーザビーム検知器13(1)の出力
信号DP1に対して、残りの各ポリゴンミラー9(2)
〜(4)に対応する光ビーム検知器13(2)〜(4)
の出力信号DP2〜4が同時又は常に遅れて出力される
ように、回転基準信号発生部16(1)〜(4)を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装置(カラー画
像形成装置を含む)に用いる光ビーム走査装置に係り、
詳しくは複数の回転多面鏡を備えた光ビーム走査装置に
おける各回転多面鏡間の回転位相の制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー、印刷機等の画像形成装置に用いる光ビーム走査装置
として、光ビーム発生手段と、前記光ビーム発生手段で
発生した光ビームを像担持体に偏向走査する回転多面鏡
と、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、前記回
転多面鏡の回転位置を検出する回転位置検出手段と、回
転基準信号及び前記回転位置検出手段の出力信号に基づ
いて前記回転多面鏡が等速回転するように前記駆動手段
を制御する回転駆動制御手段とを複数組備え、且つ、前
記各回転多面鏡に対応させて前記回転基準信号を発生す
る回転基準信号発生手段を備えたものが知られている。
【0003】上記構成の光ビーム走査装置においては、
回転基準信号発生手段で発生した各回転基準信号及び各
回転位置検出手段の出力信号に基づいて、各回転多面鏡
が等速回転するように各駆動手段を制御する。そして、
この光ビーム走査装置を備えた画像形成装置において
は、各回転多面鏡で偏向走査された光ビームによってそ
れぞれ対応する像担持体上に独立した潜像を形成し、こ
の潜像を現像した各画像を記録媒体上に重ね合わせて転
写する。ここで、各画像を記録媒体上の正確な位置に重
ね合わせるためには、像担持体上の各画像の主走査方向
(光ビームの走査方向)及び副走査方向(像担持体表面
の移動方向)における画像形成開始位置が正確に調整さ
れていなければならない。
【0004】上記主走査方向については、例えば、光ビ
ームを走査経路上の所定位置で検出し、その検出結果に
基づいて画像の各走査ラインの書き込みタイミングを調
整することにより、各光ビーム走査装置における回転多
面鏡の像担持体に対する初期取付角度、すなわち各回転
多面鏡の面位相が互いに完全に一致していなくても、主
走査方向の画像ずれの発生を防止することができる。
【0005】一方、上記副走査方向については、例えば
複数の回転多面鏡に対応させて複数の像担持体が設けら
れている場合、像担持体の間隔(ピッチ)を走査ピッチ
の整数倍に設定し、画像の書き込み開始のタイミングを
一回の光ビーム走査に要する時間単位で調整するととも
に、同一周波数の回転基準信号に基づいて回転多面鏡を
回転駆動して画像書き込みを行うことにより、画像全体
にわたって1走査ピッチよりも大きな副走査方向の画像
ずれの発生を防止できる。
【0006】ところが、前記一回の光ビーム走査に要す
る時間単位での画像の書き込み開始タイミングの調整を
行った場合でも、各回転多面鏡間の面位相が互いに完全
に一致していないと、1走査ピッチ以下(画像分解能3
00dpiの場合で84.67μm以下)の副走査方向
の画像ずれが発生してしまうという不具合があった。こ
の画像ずれは、カラー画像を形成する場合に色ずれとい
う不具合となる。
【0007】そこで、従来、上記1走査ピッチ以下の副
走査方向の画像ずれを防止するために、次のように各回
転多面鏡間の回転位相を制御するものが知られている。
【0008】例えば、特開昭64−73369号公報で
は、前記回転駆動制御手段としてのPLL制御手段のそ
れぞれに対して、前記回転基準信号としての基準周波数
信号を発生する前記回転基準信号発生手段としての基準
周波数信号発生手段と、前記光ビーム検出手段としての
一つの同期センサから出力される前記出力信号としての
水平同期信号の出力に同期して残る各同期センサから出
力される水平同期信号出力タイミング差を前記基準周波
数信号に基づいて計測するタイミング計測手段と、この
タイミング計測手段により計測された各水平同期信号出
力タイミング差に基づいて、前記PLL制御手段に供給
する基準周波数信号の位相を調整する位相調整手段とを
備えた装置が開示されている。
【0009】この装置によれば、基準周波数信号発生手
段から発生された基準周波数信号に基づいて、1つのP
LL制御手段が回転多面体(回転多面鏡)の回転速度制
御を開始する。一定速度で回転する回転多面体により偏
向されるレーザビームを受光して、同期センサが水平同
期信号を発生すると、タイミング計測手段が1つの同期
センサから出力される水平同期信号の出力に同期して残
る各同期センサから出力される水平同期信号出力タイミ
ング差を基準周波数信号に基づいて計測する。そして、
この計測された各水平同期信号出力タイミング差に基づ
いて、位相調整手段がPLL制御手段に供給する基準周
波数信号の位相を調整する。これにより、位相ずれを画
素単位距離間内で微細に調整でき、レーザビームの各感
光ドラム(像担持体)上のトップ走査ラインずれを最小
に設定することができる。
【0010】また例えば、特開平2−170110号公
報では、各回転多面鏡に偏向される各光ビームをそれぞ
れ受光して各ビームの位相差を検知する検知手段と、こ
の検知手段により検知される位相差に基づいて、少なく
とも1つの回転多面鏡と残る各回転多面鏡との位相角差
を相殺するように、各回転多面鏡を等速回転させる駆動
手段の回転位相角を前記1つの回転多面鏡に従属して個
別に制御する位相制御手段とを備えた光ビーム走査装置
が開示されている。
【0011】この装置によれば、各駆動手段により各回
転多面鏡が始動されて定速回転に到達したら、検知手段
が各回転多面鏡により偏向される各光ビームをそれぞれ
受光して各光ビームの位相差を検知し、この位相差情報
が位相制御手段に送出される。この位相制御手段は検知
された位相差に基づいて少なくとも1つの回転多面鏡と
残る各回転多面鏡との位相差が相殺されるように各駆動
手段の回転位相角を個別、かつ1つの回転多面鏡に従属
させて制御し、各回転多面鏡から像担持体に偏向走査さ
れる各光ビームの書き出し位置を一致させることができ
る。
【0012】また、上記特開平2−170110号公報
には、次のような2ビーム方式の実施例が開示されてい
る。前記検出手段及び前記位相制御手段を兼ねた回転位
相同期制御装置は、前記光ビーム検出手段としての第1
レーザピーム検知器からの出力信号である第1のビーム
デイテクトパルス信号と、同じく光ビーム検出手段とし
ての第2レーザビーム検知器からの出力信号である第2
のビームデイテクトパルス信号とが位相差をもって送出
されてくると、その位相差を内部カウンタ回路などの計
時手段により測定し、回転基準信号発生手段としての基
準信号発生器から出力されている複数の基準信号のう
ち、前記測定された位相差に近い位相を発生させる基準
信号を選択スイッチで選択して第2の回転多面鏡の回転
駆動を制御する回転駆動制御手段としての第2位相同期
制御部に送出する。これにより、前記駆動手段としての
第1及び第2モータは、前記測定された位相差を発生さ
せる基準信号を用いて前記第2位相同期制御部及び第1
の回転多面鏡の回転駆動を制御する第1位相同期制御部
で位相同期制御が行われ、以後の第1及び第2のビーム
ディテクトパルス信号の位相はほぼ同位相となり、第1
及び第2の回転多面鏡のビーム反射面が同位相となる。
従って、第1及び第2の回転多面鏡から像担持体として
の感光体ドラムに偏向走査される各光ビームによる画像
書き出し位置が一致するようになる。
【0013】また例えば、特開平5−227383号公
報では、基準となる回転多面鏡の駆動手段であるスキャ
ナーモータからの基準書き出し位置検知信号及び残りの
回転多面鏡のスキャナーモータからの書き出し位置検知
信号を、判断手段としてのマイクロプロセッサに取り込
み、前記基準書き出し位置検知信号に対する他の書き出
し位置検知信号の時間ずれを判断し、その判断結果に基
づいて前記残りの回転多面鏡のスキャナーモータに対し
て、そのモータの回転速度を増減させる位相制御信号を
供給するものが開示されている。この構成により、前記
基準となる回転多面鏡による書き出し位置に対して前記
残りの回転多面鏡による書き出し位置を一致させ、副走
査方向の位置ずれを補正している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各回転
多面鏡の回転位相を制御する位相制御を行う従来の装置
で用いられる回転多面鏡は、その駆動手段の駆動ムラに
よって微小ながら回転ムラが発生している。この回転ム
ラは、前記駆動手段及びそれを制御する回転駆動制御手
段等における温度上昇、経時劣化によって大きくなって
いく傾向にある。また、前記回転多面鏡に形成されてい
る光反射面の回転方向の長さも、微小ながらばらついて
いる。このような回転多面鏡の回転ムラや光反射面の長
さのばらつきがあると、基準回転多面鏡に対応する光ビ
ーム検出手段の出力信号と残りの回転多面鏡に対応する
光ビーム検出手段の出力信号との時間差もばらついてし
まうと考えられる。
【0015】また、上記従来の装置の位相制御では、複
数の回転多面鏡のうち基準回転多面鏡に対応した光ビー
ム検出信号に基づいて、残りの各回転多面鏡による画像
書込位置を制御するように光ビーム発生手段を制御する
ことにより、前記基準となる回転多面鏡による画像書込
位置に対して前記残りの各回転多面鏡による画像書込位
置を一致させるように位相制御している。例えば、基準
回転多面鏡に対応した光ビーム検出信号からの出力信号
をそれぞれ所定回数検知したところで、前記残りの回転
多面鏡による画像書き込みを開始するように光ビーム発
生手段を制御する。従って、画像書込動作期間等の位相
制御を行っていない期間に、前述のように光ビーム検出
手段の出力信号の時間差がばらつくと、基準回転多面鏡
に対応する光ビーム検出手段の出力信号を受けた後、残
りの回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号
を受けるまでの時間が、この出力信号の周期に近い時間
分だけ突然変化し、1走査ピッチに近い副走査方向の画
像ずれが突然発生するおそれがある。
【0016】この副走査方向の画像ずれを、図17
(a)及び(b)に示した位相制御前及び位相制御後に
おける光ビーム検出手段の出力信号のタイムチャートの
具体例で説明する。この具体例では、光ビーム発生手段
としてのレーザや回転多面鏡等からなるレーザ走査ユニ
ットを2組備えており、レーザが点灯し、回転多面鏡が
等速回転することにより、図17(a)のように各回転
多面鏡に対応した光ビーム検出手段から出力信号(前述
の従来例では、書き出し位置検知信号、水平同期信号又
はディテクタパルス信号と呼ばれている。)DP1,D
P2が出力される。ここで、出力信号DP1を基準と
し、それに対する他の出力信号DP2の時間差(タイミ
ング差)を計測するわけであるが、基準の出力信号DP
1に対して他の出力信号DP2が図中の一点鎖線で示す
ようにT4の2倍だけ時間差が変動するとし、計測した
時間差を図2のようにT1とする。このような条件下で
時間差T1に基づいた従来の位相制御を行うと、各出力
信号のタイムチャートは図17(b)のようになる。こ
の位相制御後において、基準の出力信号DP1に対して
他の出力信号DP2がT4の2倍だけ時間差が変動する
ので、例えば、出力信号DP2がbの位置にあるとする
と、2組のレーザ走査ユニットの回転多面鏡の光反射面
の向き(面位相)が合っていて、画像ずれのない画像が
得られる。また、出力信号DP2がcの位置に変動した
ときは、基準の出力信号DP1に対する他の出力信号D
P2の時間差がT4分だけずれ、その分だけ画像ずれが
生じる。そして、出力信号DP2がaの位置に変動する
と、回転多面鏡の光反射面の向き(面位相)は上記cの
位置にずれた場合と同様にT4分だけずれているだけで
あるが、出力信号の周期に近い時間分だけ変化し、1走
査ピッチに近い画像ずれ(カラー画像を形成する場合は
色ずれ)が突然生じることになる。より正確にいうと、
(1ライン書込時間−T4)だけ画像ずれ(色ずれ)が
生じることになる。
【0017】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、各回転多面鏡間の回転位相をほぼ
一致させるように調整する位相制御を所定のタイミング
で行う光ビーム走査装置であって、各回転多面鏡の回転
位相差による画像ずれ量をできる限り少なくするととも
に、前記位相制御を行っていない期間に回転多面鏡の回
転ムラ等による副走査方向の画像ずれが突然発生するの
を防止することができる光ビーム走査装置を提供するこ
とである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、光ビーム発生手段と、前記光ビ
ーム発生手段で発生した光ビームを像担持体に偏向走査
する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動
手段と、前記回転多面鏡の回転位置を検出する回転位置
検出手段と、回転基準信号及び前記回転位置検出手段の
出力信号に基づいて前記回転多面鏡が等速回転するよう
に前記駆動手段を制御する回転駆動制御手段と、前記回
転多面鏡により偏向走査された光ビームを走査経路上の
所定位置で検出する光ビーム検出手段とを複数組備え、
前記各回転多面鏡に対応させて前記回転基準信号を発生
する回転基準信号発生手段と、前記複数の回転多面鏡の
うち基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力
信号と、残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手
段の出力信号との間の時間差を算出し、その時間差に基
づいて、前記基準回転多面鏡に対して前記残りの各回転
多面鏡の回転位相がほぼ一致するように前記回転基準信
号発生手段を制御する位相制御手段と、前記各光ビーム
検出手段の出力信号に基づいて各主走査方向における光
ビーム走査を開始するとともに、前記基準回転多面鏡に
対応する光ビーム検出手段の出力信号に基づいて、前記
残りの各回転多面鏡で偏向走査される光ビームによる副
走査方向の画像書き込みを開始するように、前記光ビー
ム発生手段を制御する光ビーム発生制御手段とを備えた
光ビーム走査装置において、前記基準回転多面鏡に対応
する光ビーム検出手段の出力信号に対して、前記残りの
各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が
同時又は常に遅れて出力されるように、前記回転基準信
号発生手段を制御することを特徴とするものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の光ビーム走
査装置において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビー
ム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の前
記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出
力信号が出力されるまでの時間差を複数回算出するとと
もに、その複数の時間差の最小値である最小時間差に基
づいて、前記回転基準信号発生手段を制御することを特
徴とするものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項2の光ビーム走
査装置において、画像書込待機時に、前記基準回転多面
鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出力されて
から、その直後の前記残りの各回転多面鏡に対応する光
ビーム検出手段の出力信号が出力されるまでの時間差を
ある周期で算出し、その時間差が予め規定した時間差よ
りも大きくなったときに、そのときの時間差に基づく位
相制御を行うことを特徴とするものである。
【0021】請求項4の発明は、請求項1の光ビーム走
査装置において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビー
ム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の前
記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出
力信号が出力されるまでの時間差を複数回算出し、その
複数の時間差から変動幅を求め、前記複数の時間差のい
ずれか一つから前記変動幅を引いた減算値に基づいて、
前記回転基準信号発生手段を制御することを特徴とする
ものである。
【0022】請求項5の発明は、請求項1の光ビーム走
査装置において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビー
ム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の前
記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出
力信号が出力されるまでの時間差を算出し、その時間差
から予め測定して記憶している前記時間差の変動幅を引
いた減算値に基づいて、前記回転基準信号発生手段を制
御することを特徴とするものである。
【0023】請求項6の発明は、請求項4又は5の光ビ
ーム走査装置において、画像書込待機時に、前記基準回
転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出力
されてから、その直後の前記残りの各回転多面鏡に対応
する光ビーム検出手段の出力信号が出力されるまでの時
間差をある周期で複数回算出し、その複数の時間差のい
ずれか一つ又はその複数の時間差から求めた変動幅が、
予め規定した時間差又は前回の位相制御に用いた変動幅
よりも大きくなったときに、そのときの時間差又は変動
幅に基づく位相制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0024】請求項7の発明は、前記時間差を複数回算
出する請求項4又は5の光ビーム走査装置において、前
記位相制御に用いる時間差として、前記複数の時間差の
最大値を用いることを特徴とするものである。
【0025】請求項8の発明は、請求項1の光ビーム走
査装置において、前記時間差に基づく位相制御を前記画
像書込動作中に行わないようにし、且つ前記時間差に基
づく位相制御を行っている間は画像書込動作を禁止した
画像書込待機状態にすることを特徴とするものである。 (以下、余白)
【0026】請求項1乃至8の発明においては、各駆動
手段で回転駆動された各回転多面鏡により、各光ビーム
発生手段で発生した光ビームをそれぞれ対応する像担持
体に偏向走査する。また、各回転位置検出手段により、
前記各回転多面鏡の回転位置を検出し、回転駆動制御手
段により、回転基準信号発生手段で発生した回転基準信
号及び前記各回転位置検出手段の出力信号に基づいて、
前記出力信号の周波数及び位相が前記回転基準信号の周
波数及び位相に一致して前記各回転多面鏡が等速回転す
るように前記各駆動手段を制御する。更に、各光ビーム
検出手段により、前記各回転多面鏡により走査偏向され
た光ビームを各走査経路上の所定位置で検出し、光ビー
ム発生制御手段で光ビーム発生手段を制御し、前記各光
ビーム検出手段の出力信号に基づいて各主走査方向にお
ける光ビーム走査を開始するとともに、前記基準回転多
面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号に基づい
て、前記残りの各回転多面鏡で偏向走査される光ビーム
による副走査方向の画像書き込みを開始することによ
り、主走査方向の画像の書き込み開始位置を所定位置に
合わせるとともに、副走査方向の画像の書き込み開始位
置を1走査ピッチの精度で所定位置に合わせる。また更
に、位相制御手段で前記回転基準信号発生手段を制御し
て、前記複数の回転多面鏡のうち基準回転多面鏡に対応
する光ビーム検出手段の出力信号と、残りの各回転多面
鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号との間の時間
差を算出し、その時間差に基づいて、前記基準回転多面
鏡に対して前記残りの各回転多面鏡の回転位相をほぼ一
致させることにより、副走査方向の画像の書き込み開始
位置を1走査ピッチ以下の精度で所定位置に合わせる。
【0027】そして、前記回転基準信号発生手段を制御
して、前記基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段
の出力信号に対して、前記残りの各回転多面鏡に対応す
る光ビーム検出手段の出力信号が同時又は常に遅れて出
力されるようにすることにより、次の位相制御までの期
間内において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビーム
検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の前記
残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力
信号が出力されるまでの時間差すなわち画像ずれ量に対
応した時間差をできるだけ短くするとともに、前記画像
ずれ量に対応した時間差が前記出力信号の1周期に近い
時間分だけ突然長くならないようにする。
【0028】請求項2の発明では、請求項1の光ビーム
走査装置において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビ
ーム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の
前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の
出力信号が出力されるまでの時間差を複数回算出し、そ
の複数の時間差の最小値である最小時間差に基づいて、
その最小値をゼロにする方向に前記回転基準信号発生手
段を制御することにより、前記画像ずれ量に対応した時
間差をできるだけ短くするとともに、前記画像ずれ量に
対応した時間差が前記出力信号の1周期に近い時間分だ
け突然長くならないようにする。
【0029】請求項3の発明では、請求項2の光ビーム
走査装置において、画像書込待機時に、前記基準回転多
面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出力され
てから、その直後の前記残りの各回転多面鏡に対応する
光ビーム検出手段の出力信号が出力されるまでの時間差
をある周期で算出し、その時間差が予め規定した時間差
よりも大きくなったときに、そのときの時間差の最小値
に基づく位相制御を行うことにより、前記時間差が通常
の変動だけでなく経時的に変化しようとする場合でも、
前記画像ずれ量に対応した時間差をできるだけ短くする
とともに、前記画像ずれ量に対応した時間差が前記出力
信号の1周期に近い時間分だけ突然長くならないように
する。
【0030】請求項4の発明では、請求項1の光ビーム
走査装置において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビ
ーム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の
前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の
出力信号が出力されるまでの時間差を複数回算出し、そ
の複数の時間差から変動幅を求め、前記複数の時間差の
いずれか一つから前記変動幅を引いた減算値に基づい
て、その減算値をゼロにする方向に前記回転基準信号発
生手段を制御することにより、前記画像ずれ量に対応し
た時間差をできるだけ短くするとともに、前記画像ずれ
量に対応した時間差が前記出力信号の1周期に近い時間
分だけ突然長くならないようにする。
【0031】請求項5の発明では、請求項1の光ビーム
走査装置において、前記基準回転多面鏡に対応する光ビ
ーム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の
前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の
出力信号が出力されるまでの時間差を算出し、その時間
差から予め測定して記憶している前記時間差の変動幅を
引いた減算値に基づいて、その減算値をゼロにする方向
に前記回転基準信号発生手段を制御することにより、前
記画像ずれ量に対応した時間差をできるだけ短くすると
ともに、前記画像ずれ量に対応した時間差が前記出力信
号の1周期に近い時間分だけ突然長くならないようにす
る。
【0032】請求項6の発明では、請求項4又は5の光
ビーム走査装置において、画像書込待機時に、前記基準
回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出
力されてから、その直後の前記残りの各回転多面鏡に対
応する光ビーム検出手段の出力信号が出力されるまでの
時間差をある周期で複数回算出し、その複数の時間差の
いずれか一つ又はその複数の時間差から求めた変動幅
が、予め規定した時間差又は前回の位相制御に用いた変
動幅よりも大きくなったときに、そのときの時間差又は
変動幅に基づく位相制御を行うことにより、前記時間差
が通常の変動だけでなく経時的に変化しようとする場合
でも、前記画像ずれ量に対応した時間差をできるだけ短
くするとともに、前記画像ずれ量に対応した時間差が前
記出力信号の1周期に近い時間分だけ突然長くならない
ようにする。
【0033】請求項7の発明では、前記時間差を複数回
算出する請求項4又は5の光ビーム走査装置において、
前記複数の時間差の最大値から前記変動幅を引いた減算
値に基づいて、その減算値をゼロにする方向に前記回転
基準信号発生手段を制御することにより、前記画像ずれ
量に対応した時間差がより短くなるようにする。
【0034】請求項8の発明では、請求項1の光ビーム
走査装置において、前記時間差に基づく位相制御を前記
画像書込動作中に行わないようにし、且つ前記時間差に
基づく位相制御を行っている間は画像書込動作を禁止し
た画像書込待機状態にすることにより、画像書込動作中
に前記画像ずれ量に対応した時間差が突然変化しないよ
うにする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置とし
ての4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタ(以下
「カラープリンタ」という)に用いる光ビーム走査装置
に適用した実施形態について説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係るカラープリンタ
の概略構成を示す斜視図である。このカラープリンタは
4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像
を重ね合わせたカラー画像を形成するために4組の画像
形成部等を備えている。各画像形成部は、像担持体とし
ての感光体ドラム1、帯電チャージャ2、光ビーム走査
ユニット3、現像ユニット4、転写チャージャ5とを備
え、通常の電子写真プロセスである帯電、露光、現像、
転写プロセスを行い、転写ベルト6で矢印A方向に搬送
されている記録紙7に1色目の画像を転写し、次に2色
目、3色目、4色目の順に画像を転写することにより、
4色の画像が重ね合わさったカラー画像を記録紙7上に
形成することができる。
【0036】図2は上記レーザビーム走査ユニット3の
光学系の説明図であり、図3は上記レーザビーム走査ユ
ニット3を4組備えた光ビーム走査装置の制御系のブロ
ック図である。ここで、図3中の符号のかっこ内の数値
は、その構成要素が属するレーザー走査ユニットの組数
を示している。本カラープリンタの光ビーム走査装置の
各レーザ走査ユニット3は、光ビーム発生手段としての
レーザ光源(LD)8と、レーザ光源8からのレーザビ
ームを感光体ドラム1に偏向走査する回転多面鏡として
のポリゴンミラー9と、ポリゴンミラー9を矢印B方向
に回転駆動する駆動手段としてのポリゴンモータ10
と、ポリゴンミラー9の回転位置を検出する回転位置検
出手段としてのホール素子11と、後述の回転基準信号
発生手段で発生した回転基準信号及びホール素子11の
出力信号に基づいてポリゴンミラー9が等速回転するよ
うにポリゴンモータ10を制御する回転駆動制御手段と
してのモータドライバ(PLL制御部)12と、ポリゴ
ンミラー9で走査偏向されたレーザビームを走査開始位
置で検出する光ビーム検出手段としてのレーザビーム検
知器13と、レーザビーム検知器13の出力信号に基づ
いてレーザ光源8を制御する光ビーム発生制御手段とし
てのコントローラ14等を備えている。
【0037】上記各レーザ光源8からのレーザビーム
は、色分解された画像情報に基づいて作動するレーザド
ライバ(不図示)によりON/OFF制御されながら、
ポリゴンモータ10で回転駆動されたポリゴンミラー9
で偏向走査され、レンズを通って感光体ドラム1表面に
照射される。また、レーザ光源8からのレーザビームの
走査範囲(図2中のLD走査範囲)の端(走査開始位
置)にはビーム検知用ミラー13aが設けてあり、その
ミラー13aで反射されたレーザービームが上記レーザ
ビーム検知器13で検知され、ビームディテクトパルス
信号としてコントローラ14に出力される。また、上記
ホール素子11からはポリゴンミラー9の回転に応じた
周波数でON/OFFする繰り返しパルス信号が上記モ
ータドライバ(PLL制御部)12に出力される。
【0038】また、上記光ビーム走査装置は各ポリゴン
ミラー9(1)〜9(4)に対応した複数の回転基準信
号を発生する回転基準信号発生手段及びその制御手段を
備えている。この回転基準信号発生手段は、図3に示す
ように基準信号発生器15と4組の回転基準信号発生部
16(1)〜16(4)と、3組のセレクタ17(2)
〜17(3)とにより構成され、また、その位相制御手
段としては上記コントローラ14を用いている。このコ
ントローラ14はレーザ光源8及び上記セレクタ17の
制御の他、上記ポリゴンモータ10の等速回転のチェッ
クや後述のディテクタパルス信号の時間差の測定等にも
用いている。
【0039】ところで、上記構成の光ビーム走査装置を
備えたカラープリンタでカラー画像を形成する際、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に独立に作
成した画像を記録紙上の正確な位置に重ね合わせる必要
がある。各色の画像を記録紙上の正確な位置に重ね合わ
せるためには、感光体ドラム1上の各色に対応したレー
ザビームによる主走査方向及び副走査方向の書き込み開
始位置が正確に調整されていなければならない。主走査
方向の調整については、レーザビームの走査開始位置を
常に上記レーザビーム検知器13で検出して、記録画像
データの書き込みタイミングを各色で調整することによ
り、プリンタ内の光ビーム走査装置と感光体ドラム1と
の相対的な位置関係が各色で完全に一致していなくて
も、各色の画像を重ね合わせた場合に色ずれを起こさな
いようにしている。一方、上記副走査方向の調整につい
ては、感光体ピッチ(図1のL)を走査ピッチの整数倍
に保ち、レーザ走査開始位置を常にレーザビーム検知器
13で検出して、記録画像データの書き込みタイミング
を上記コントローラ14で制御することにより、各ポリ
ゴンミラーを同一の走査周波数の回転基準信号に基づい
て駆動して各色の画像形成を行い、各色の画像を重ね合
わせた場合に色ずれを起こさないようにしている。
【0040】しかし、上記レーザビーム走査の制御を行
う場合に同一位相を有する回転基準信号を各ポリゴンミ
ラー9の回転駆動に用いると、副走査方向の1走査ピッ
チ以下(画像分解能300dpiの場合で84.67μ
m以下)の色ずれが発生するおそれがあるので、本実施
形態の光ビーム走査装置では、各ポリゴンミラー9を回
転駆動するポリゴンモータ10の回転位相を制御して、
各ポリゴンミラー9の面位相を一致させて、上記色ずれ
を補正している。
【0041】図4は上記ポリゴンモータの回転位相制御
のフローチャートであり、図5(a)及び(b)はそれ
ぞれ位相制御前の各回転基準信号及び各レーザビーム検
知器13の出力信号のタイムチャートであり、図6
(a)及び(b)はそれぞれ位相制御後の各回転基準信
号及び各レーザビーム検知器13の出力信号のタイムチ
ャートである。カラープリンタの電源スイッチをONす
ると、ポリゴンモータ10に電力が供給され、回転基準
信号発生部16(1)から出力された所定周波数の回転
基準信号/PCLK1(図5(a)参照)がモータドライバ
(PLL制御部)12(1)に供給されるとともに、回
転基準信号発生部16(1)からの回転基準信号/PCLK1
を選択するようにセレクタ17(2)〜17(4)がコ
ントローラ14で制御され、この回転基準信号/PCLK1が
回転基準信号/PCLK2〜/PCLK4(図5(a)参照。/PCLK
3,/PCLK4は図示していないが/PCLK2と同様である。)
として残りの各モータドライバ(PLL制御部)12
(2)〜12(4)に供給される(ステップ1)。そし
て、コントローラ14から各モータドライバ(PLL制
御部)12(1)〜12(4)にON信号が送出される
と、各ポリゴンモータ10(1)〜10(4)が回転
し、ポリゴンモータ10が等速回転すると、各モータド
ライバ(PLL制御部)12(1)〜12(4)からコ
ントローラ14にモータロック信号が送出される(ステ
ップ2〜4)。
【0042】次に、上記各ポリゴンモータ10が等速回
転すると、各レーザ光源8が点灯する(ステップ5)。
この場合、図2のビーム検知用ミラー13aの部分をレ
ーザビームが通過するときだけ各レーザ光源8を点灯さ
せれば良い。このレーザ光源8の点灯により、各レーザ
ビーム検知器13(1)〜13(4)からコントローラ
14にビームディテクトパルス信号DP1〜DP4が送
出される(ステップ6)。例えば、図5(b)に示すよ
うに、レーザビーム検知器13(1)から信号DP1、
レーザビーム検知器13(2)から信号DP2が出力さ
れる。以下、残りのビームディテクトパルス信号DP
3,DP4については、DP2と同様に考えることがで
きるので省略する。また、ビームディテクトパルス信号
DP1に対するDP2の時間差がT5の幅で変動してい
る場合を想定する。
【0043】本実施形態では、ポリゴンミラー9(1)
及びポリゴンモータ10(1)を基準にして上記位相制
御を行うので、コントローラ14において、各ビームデ
ィテクトパルス信号DP1,DP2のパルスの立ち上が
りを検出し、上記信号DP1のパルス立ち上がりから残
りの信号DP2のパルス立ち上がりまでの時間差T1を
算出し、その算出した時間差を記憶する(ステップ7,
8)。このようなビームディテクトパルス信号の検出、
時間差の算出及び記憶をある決められた回数(n回)だ
け繰り返して行う(ステップ6〜9)。そして、上記記
憶した複数の時間差の最小値を選択する(ステップ1
0)。図5(b)の例では時間差T2を選択する。そし
て、選択した時間差T2を回転基準信号発生部16
(2)に入力するためのデータに変換して(ステップ1
1)、時間差T2から変換したデータを回転基準信号発
生部16(2)に入力する(ステップ12)。
【0044】回転基準信号発生部16(2)では、上記
コントローラ14から送出されてきたデータ及び上記基
準信号発生器15から送出されてきた基準信号に基づい
て、図6(a)に示すように上記時間差T2だけ位相が
ずれた新たな回転基準信号/PCLK2が出力される(ステッ
プ13)。この回転基準信号/PCLK2はセレクタ17
(2)に送出され、コントローラ14からの切替信号に
より、セレクタ17(2)では信号/PCLK1から信号/PCL
K2へ回転基準信号が切り替わり、モータドライバ(PL
L制御部)12(2)に送出される(ステップ14,1
5)。
【0045】そして、モータドライバ(PLL制御部)
12(1)では、回転位置検出用のホール素子11から
出力された回転位置検知信号と回転基準信号発生部16
(2)から出力された回転基準信号/PCLK2とに基づいて
PLL制御が行われ、ポリゴンモータの位相制御が行わ
れて再度各ポリゴンモータ10(2)が等速回転するよ
うになる。ポリゴンモータ10(2)が等速回転すると
モータロック信号が検出される(ステップ16)。
【0046】図6(b)は上記位相制御後のディテクト
パルス信号DP1,DP2を示している。図5(b)に
示す位相制御前では最大(T2+T5)分だけずれてい
たものが、最大T5分だけのずれになることが分かる。
なお、上記位相制御では、ディテクトパルス信号DP1
に対するDP2の時間差に基づいてポリゴンミラー9
(2)の回転位相を制御する場合について説明したが、
残りのポリゴンミラー9(3),9(4)の回転位相に
ついても、ディテクトパルス信号DP1に対するDP
3,4の時間差に基づいて同様に制御することができ
る。また、上記ディテクトパルス信号の検出及びその時
間差の算出の回数は、できるだけ多い方が良い。
【0047】図7は、上記光ビーム走査装置を用いた画
像書込制御のフローチャートである。この画像書込制御
は、上記図4の位相制御が終了してから行われることに
なる。本実施形態では、上記基準のポリゴンミラー9
(1)に対応したビームディテクトパルス信号DP1
を、各レーザ走査ユニット3による画像書込開始信号に
用いている。図7において、カラープリンタの操作部又
は外部コントロール部(ホスト)から画像書込開始の指
令信号が送られてくると、コントローラ14は基準のビ
ームディテクトパルス信号DP1のカウントを開始する
(ステップ1)。そして、この信号DP1の入力開始に
より、1色目の画像の書込を開始し、信号DP1をライ
ン同期信号として1ラインずつ感光体ドラム1上に書き
込んでいく(ステップ2,3)。上記信号DP1が規定
ライン数(書込ライン数)カウントされたら、そのライ
ンで1色目の画像の書込を終了する(ステップ4,
5)。
【0048】ここで、1色目のレーザ走査ユニットと2
色目のレーザ走査ユニットとの間の感光体ピッチLは走
査ピッチのm倍(mは整数)、1色目のレーザ走査ユニ
ットと3色目のレーザ走査ユニットとの間の感光体ピッ
チLは走査ピッチの2m倍、1色目のレーザ走査ユニッ
トと4色目のレーザ走査ユニットとの間の感光体ピッチ
Lは走査ピッチの3m倍であるとする。
【0049】上記基準のビームディテクトパルス信号D
P1のカウント数が(m+1)となったとき、2色目の
ビームディテクトパルス信号DP2のカウントを開始す
る(ステップ6,7)。そして、この信号DP2の入力
開始により、2色目の画像の書込を開始し、信号DP2
をライン同期信号として1ラインずつ感光体ドラム1上
に書き込んでいく(ステップ8,9)。そして、上記信
号DP2が規定ライン数(書込ライン数)カウントされ
たら、信号DP2のカウントを終了し、そのラインで2
色目の画像の書込を終了する(ステップ10〜12)。
【0050】また、上記基準のビームディテクトパルス
信号DP1のカウント数が(2m+1)となったとき、
3色目のビームディテクトパルス信号DP3のカウント
を開始する(ステップ13,14)。そして、この信号
DP3の入力開始により、3色目の画像の書込を開始
し、信号DP3をライン同期信号として1ラインずつ感
光体ドラム1上に書き込んでいく(ステップ15,1
6)。そして、上記信号DP3が規定ライン数(書込ラ
イン数)カウントされたら、信号DP3のカウントを終
了し、そのラインで3色目の画像の書込を終了する(ス
テップ17〜19)。
【0051】また、上記基準のビームディテクトパルス
信号DP1のカウント数が(3m+1)となったとき、
4色目のビームディテクトパルス信号DP4のカウント
を開始する(ステップ20,21)。そして、この信号
DP4の入力開始により、4色目の画像の書込を開始
し、信号DP4をライン同期信号として1ラインずつ感
光体ドラム1上に書き込んでいく(ステップ22,2
3)。そして、上記信号DP4が規定ライン数(書込ラ
イン数)カウントされたら、信号DP4のカウントを終
了し、そのラインで4色目の画像の書込を終了する(ス
テップ24〜26)。
【0052】以上、本実施形態では、基準となる1色目
の画像に対応したビームディテクトパルス信号DP1が
それぞれ所定回(m+1,2m+1,3m+1)検出さ
れた直後に検出されるビームディテクトパルス信号DP
2,DP3,DP4により、2色目〜4色目の画像書込
を開始することにより、副走査方向において各画像をの
1走査ピッチ単位で重ね合わせ、各画像の色ずれが発生
しないようにしている。
【0053】また、上記画像書込の開始の制御を行って
いるため、常にビームディテクトパルス信号DP1の直
後に残りの信号DP2,DP3,DP4が検出されるこ
とにより、画像全体にわたって1走査ピッチ単位での画
像の重ね合わせが行われるようになっているが、本実施
形態では、前述の位相制御により、各ポリゴンミラー9
の回転ムラ等によって上記信号DP1に対する残りの信
号DP2,DP3,DP4の時間差が変動しても、常に
上記DP1対して信号DP2,DP3,DP4が同時又
は遅れて出力されるようになるので、画像書込動作中に
1走査ピッチに近い色ずれが突然発生するのを防止でき
る。
【0054】また、前述の位相制御により、1走査ピッ
チ以下の色ずれは、上記ビームディテクトパルス信号D
P1に対する信号DP2,DP3,DP4の時間ずれの
変動幅T5に相当する分だけしか発生しない。 (以下、余白)
【0055】〔実施形態2〕次に、本発明の他の実施形
態について説明する。本実施形態に係る光ビーム走査装
置の光学系、制御系は、上記図2及び図3の構成と同様
とする。図8は本実施形態に係るポリゴンモータの回転
位相制御のフローチャートである。上記実施形態1にお
ける位相制御と異なるのは、電源ON後の1回目の位相
制御が終了してモータロック信号を検出した後も、上記
ディテクトパルス信号から時間差を算出してその値と予
め規定した時間差と比較し、その結果に基づいて位相制
御を行なっている点である。
【0056】以下、1回目の位相制御後のモータロック
信号を検出してからの制御フローについて説明する。1
回目の位相制御でモータロック信号を検出したら(ステ
ップ16)、画像書込可能(READY)状態となる
が、その後もディテクトパルス信号DP1〜4の検出及
び時間差(図5(b)のT1,T2,T3等)の算出を
n回続け、その複数の時間差の最小値T2を選出する
(ステップ17〜21)。そして、その時間差データ
(最小値)が、予め規定した時間差データよりも大きく
なった場合、画像書込中でなければ、上記実施形態1で
説明したデータの変換以降の動作を行い、同様の位相制
御を行う(ステップ22〜29)。そして、以上の動作
を繰り返し行う。ここで、新たに算出された時間差デー
タ(最小値)が予め規定した時間差データ以下の場合
や、画像書込動作中の場合は、上記ディテクトパルス信
号DP1〜4の検出及び時間差の算出を繰り返し行うこ
とになる。
【0057】なお、図8のフローチャートでは、ディテ
クトパルス信号DP1に対するDP2,DP3,DP4
の時間差に基づいてポリゴンミラー9(2)〜9(4)
の位相制御が同時に行われるように示されているが、す
べてパラレルで処理されている。よって、ディテクトパ
ルス信号DP1と残りの信号DP2,DP3,DP4と
の時間差の最小値のひとつだけ、予め規定した時間差デ
ータよりも大きくなった場合は、その他は時間差の算出
を続けることになり、その大きくなったところだけ位相
制御することになる。上記時間差データの規定値は、許
容できる色ずれ量から決まり、予め記憶しておき、さら
に外部から変更可能としても良い。
【0058】本実施形態に係る位相制御によれば、電源
ON時だけでなく、その後継続して上記時間差を算出
し、必要に応じて位相制御を実行しているので、経時変
化による色ずれの増大を防止できる。
【0059】〔実施形態3〕次に、本発明の更に他の実
施形態について説明する。本実施形態に係る光ビーム走
査装置の光学系、制御系は、上記図2、図3の構成と同
様とする。図9は本実施形態に係るポリゴンミラーの回
転位相制御のフローチャートである。上記実施形態1に
おける位相制御と異なるのは、最小時間差ではなく、n
回取り込んだ分の変動幅を算出し、その中の任意の時間
差から変動幅を引いたものに基づいて位相制御を行なっ
ている点(図中のステップ10及び11)である。
【0060】図10〜図12はそれぞれ本実施形態3に
おける位相制御後のボリゴンミラー9(1),9(2)
の回転基準信号と位相制御後のディテクトパルス信号D
P1、2を示している。位相制御前のDP1とDP2と
の関係は、図5(b)に示したものとし、そのDP1に
対するDP2の時間差の変動幅はT5とする。ここで、
仮に上記時間差がT2だったとすると、回転基準信号/P
CLK2は図10(a)に示したように基準の/PCLK1よりT
2‐T5だけ位相が進んだものとなり、その結果、図1
0(b)のように、最小T5、最大T5×2の時間差と
なり、その分だけ色ずれが生じる(その1)。また、仮
に上記時間差がT1だったとすると、回転基準信号/PCL
K2は図11(a)に示したように基準の/PCLK1よりT1
−T5だけ位相が進んだものとなり、その結果、図11
(b)のように、最小T4、最大T4+T5の時間差と
なり、その分だけ色ずれが生じる(その2)。また、仮
に上記時間差がT3だったとすると、回転基準信号/PCL
K2は図12(a)に示したように基準の/PCLK1よりT3
−T5だけ位相が進んだものとなり、その結果、図12
(b)のように、最小0、最大T5の時間差となり、そ
の分だけ色ずれが生じる(その3)。以上、3通りの例
を挙げたが、それぞれ色ずれ量に差はあるものの、いず
れの場合も、1ライン近い色ずれは生じないことが分か
る。
【0061】〔実施形態4〕図13は、更に他の実施形
態に係る位相制御のフローチャートである。この位相制
御は、基本的には上記実施形態3の図9に示す制御フロ
ーと同じであるが、ディテクトパルス信号DP1に対す
る信号DP2、DP3、DP4の時間差の変動幅をあら
かじめ測定して記憶し、その記憶値を制御に用いている
点が異なる。この場合は、図13の制御フローのステッ
プ7,8に示すように、上記時間差のみ算出し、その値
からあらかじめ記憶してある変動幅のデータを引いて、
その減算値を用いて位相制御することになる。本実施形
態に係る位相制御によれば、変動幅を算出するための機
能が不要となるため、コントローラ14の構成を簡素化
することができる。
【0062】〔実施形態5〕次に、本発明の更に他の実
施形態について説明する。本実施形態に係る光ビーム走
査装置の光学系、制御系は、上記図2、図3の構成と同
様とする。図14は本実施形態に係るポリゴンミラーの
回転位相制御のフローチャートである。本実施形態の位
相制御は、基本的には上記実施形態3の制御と同じであ
るが、上記ディテクトパルス信号から算出した時間差の
変動幅を記憶している点(図中のステップ11)と、電
源ON後の1回目の位相制御が終了してモータロック信
号を検出した後も、複数のディテクトパルス信号から算
出した時間差の変動幅と前回の値とを比較し、更に複数
のディテクトパルス信号から選出した任意の時間差の値
と予め規定した時間差とを比較し、その比較結果に基づ
いて位相制御を行なっている点が、上記実施形態3と異
なっている。
【0063】図14において、電源をONした後、1回
目の位相制御を行ってモータロック信号が検出された
ら、画像書込可能(READY)状態となる(ステップ
1〜17)。このREADY状態になった後も、ディテ
クトパルス信号DP1〜4の検出を行い、n回取り込ん
だ分の変動幅を算出し、複数の時間差の中から任意の時
間差を選出する(ステップ18〜22)。そして、上記
変動幅もしくは上記選出した時間差が前の位相制御で用
いて記憶している変動幅、予め規定した時間差よりも大
きくなった場合、画像書込中でなければ、その新しい変
動幅を記憶し、時間差から変動幅を引いた減算値に基づ
いて位相制御を行う(ステップ23〜31)。変動幅が
記憶されている値以下、時間差が規定値以下であった場
合や、画像書込動作中の場合は、上記ディテクトパルス
信号DP1〜4の検出からデータの比較までの処理を行
う。また、位相制御が終了すれば、再度、上記ディテク
トパルス信号DP1〜4の検出からデータの比較までの
処理を行う。
【0064】なお、図14のフローチャートでは、ディ
テクトパルス信号DP1に対するDP2,DP3,DP
4の時間差に基づいてポリゴンミラー9(2)〜9
(4)の位相制御が同時に行われるように示されている
が、すべてパラレルで処理されている。よって、ディテ
クトパルス信号DP1と残りの信号DP2,DP3,D
P4との時間差若しくは変動幅のひとつだけ、予め規定
した時間差、記憶されている変動幅と異なった場合は、
その他は時間差若しくは変動幅の算出を続けることにな
り、異なったところだけ位相制御することになる。上記
時間差データの規定値は、許容できる色ずれ量から決ま
り、予め記憶しておき、さらに外部から変更可能として
も良い。
【0065】本実施形態に係る位相制御によれば、電源
ON時だけでなく、その後継続して上記時間差を算出
し、必要に応じて位相制御を実行しているので、経時変
化による色ずれの増大を防止できる。
【0066】〔実施形態6〕図15は、更に他の実施形
態に係る位相制御のフローチャートである。この位相制
御は、基本的には上記実施形態5の図14に示す制御フ
ローと同じであるが、検出した複数の時間差から最大の
時間差を選出して制御に用いている点が異なる。図5
(b)のディテクトパルス信号の例では、T3が最大時
間差となる。本実施形態に係る位相制御によれば、上記
実施形態5の場合に比して、更に色ずれ量を少なくする
ことができる。
【0067】〔実施形態7〕図16は、更に他の実施形
態に係る位相制御のフローチャートである。この位相制
御は、基本的には上記実施形態2の図8の制御フローと
同じであるが、位相制御を画像書込動作中に行わないよ
うにし、且つ位相制御中は画像書込を禁止した画像書込
待機状態にしている点が異なる。図16において、電源
をONした後、1回目の位相制御を行ってモータロック
信号が検出されたら、画像書込可能(READY)状態
となる(ステップ1〜16)。このREADY状態にな
った後、画像書込可状態であることを画像書込コントロ
ール部に知らせる(ステップ17)。さらに最小値T2
を選出して位相制御を行う際に、画像書込不可状態を同
じく画像書込コントロール部に知らせ、画像書込待機状
態とし、書込開始信号がきても待機していてもらう(ス
テップ18〜25)。そして、位相制御後、モータロッ
ク信号が検出されたら、画像書込を開始する(ステップ
26〜32)。本実施形態に係る位相制御によれば、位
相制御中に画像書込を行うことによる画像の乱れを防止
できる。
【0068】なお、上記各実施形態においては、本発明
に係る光ビーム走査装置をレーザ走査ユニット及び感光
体ドラムを4組備えた4ドラム方式のカラープリンター
に適用した例について示したが、本発明は、4ドラム方
式に限定されることなく、2ドラム、3ドラム、若しく
は5ドラム方式にも適用できるものである。更に、感光
体ドラム1に対して複数のレーザ走査ユニットを備えた
ものにも適用できるものである。
【0069】また、上記各実施形態においては、本発明
に係る光ビーム走査装置をカラープリンターに適用した
例について示したが、本発明は、複写機、ファクシミリ
等の他の画像形成装置に用いる光ビーム走査装置にも適
用できるものである。
【0070】
【発明の効果】請求項1乃至8の発明によれば、次の位
相制御までの期間内において、前記基準回転多面鏡に対
応する光ビーム検出手段の出力信号が出力されてから、
その直後の前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム
検出手段の出力信号が出力されるまでの画像ずれ量に対
応した時間差をできるだけ短くするとともに、前記画像
ずれ量に対応した時間差が前記出力信号の1周期に近い
時間分だけ突然長くならないようにしている。従って、
各回転多面鏡の回転位相差による画像ずれ量をできる限
り少なくするとともに、回転多面鏡の回転ムラ等による
副走査方向の画像ずれが突然発生するのを防止すること
ができるという効果がある。
【0071】特に、請求項3又は6の発明によれば、前
記画像ずれ量に対応した時間差が通常の変動だけでなく
経時的に変化しようとする場合でも、前記画像ずれ量に
対応した時間差をできるだけ短くするとともに、前記画
像ずれ量に対応した時間差が前記出力信号の1周期に近
い時間分だけ突然長くならないようにしているので、経
時的な変化による画像ずれも防止できるという効果があ
る。
【0072】また特に、請求項5の発明によれば、前記
基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号
に対する前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検
出手段の出力信号の時間差から、予め測定して記憶して
いる前記時間差の変動幅を引いた減算値に基づいて、前
記回転基準信号発生手段を制御しているので、前記時間
差を複数回算出し、その複数の時間差から変動幅を更に
算出するものに比して、前記変動幅を算出する機能の分
だけ位相制御手段の構成を簡素化することができるとい
う効果がある。
【0073】また特に、請求項7の発明によれば、前記
時間差を複数回算出する請求項4又は5の光ビーム走査
装置において、前記複数の時間差の最大値から前記変動
幅を引いた減算値に基づいて、その減算値をゼロにする
方向に前記回転基準信号発生手段を制御することによ
り、前記画像ずれ量に対応した時間差がより短くなるの
で、更に画像ずれ量を少なくすることができるという効
果がある。
【0074】また特に、請求項8の発明によれば、前記
時間差に基づく位相制御を前記画像書込動作中に行わな
いようにし、且つ前記時間差に基づく位相制御を行って
いる間は画像書込動作を禁止した画像書込待機状態にす
ることにより、画像書込動作中に前記画像ずれ量に対応
した時間差が突然変化しないようにしているので、位相
制御中に画像書込を行うことによる画像の乱れを防ぐこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概
略構成を示す斜視図。
【図2】同カラープリンタのレーザビーム走査ユニット
の光学系の説明図。
【図3】同カラープリンタの光ビーム走査装置の制御系
のブロック図。
【図4】同光ビーム走査装置における回転位相制御のフ
ローチャート。
【図5】(a)及び(b)はそれぞれ位相制御前の回転
基準信号及び各レーザビーム検知器の出力信号のタイム
チャート。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ位相制御後の回転
基準信号及び各レーザビーム検知器の出力信号のタイム
チャート。
【図7】同光ビーム走査装置による画像書込制御のフロ
ーチャート。
【図8】他の実施形態に係る回転位相制御のフローチャ
ート。
【図9】更に他の実施形態に係る回転位相制御のフロー
チャート。
【図10】(a)及び(b)は、同回転位相制御におけ
る位相制御後の回転基準信号及びレーザビーム検知器の
出力信号の一例を示すタイムチャート。
【図11】(a)及び(b)は、同回転位相制御におけ
る位相制御後の回転基準信号及びレーザビーム検知器の
出力信号の他の一例を示すタイムチャート。
【図12】(a)及び(b)はそれぞれ同回転位相制御
における位相制御後の回転基準信号及びレーザビーム検
知器の出力信号の更に他の一例を示すタイムチャート。
【図13】更に他の実施形態に係る回転位相制御のフロ
ーチャート。
【図14】更に他の実施形態に係る回転位相制御のフロ
ーチャート。
【図15】更に他の実施形態に係る回転位相制御のフロ
ーチャート。
【図16】更に他の実施形態に係る回転位相制御のフロ
ーチャート。
【図17】(a)及び(b)はそれぞれ従来例に係る回
転位相制御の前及び後におけるレーザビーム検知器の出
力信号のタイムチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 3 光ビーム走査ユニット 8 レーザ光源 9 ポリゴンミラー 10 ポリゴンモータ 11 ホール素子 12 モータドライバ 13 レーザビーム検知器 14 コントローラ 15 基準信号発生器 16 回転基準信号発生部 17 セレクタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビーム発生手段と、前記光ビーム発生手
    段で発生した光ビームを像担持体に偏向走査する回転多
    面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、前
    記回転多面鏡の回転位置を検出する回転位置検出手段
    と、回転基準信号及び前記回転位置検出手段の出力信号
    に基づいて前記回転多面鏡が等速回転するように前記駆
    動手段を制御する回転駆動制御手段と、前記回転多面鏡
    により偏向走査された光ビームを走査経路上の所定位置
    で検出する光ビーム検出手段とを複数組備え、 前記各回転多面鏡に対応させて前記回転基準信号を発生
    する回転基準信号発生手段と、前記複数の回転多面鏡の
    うち基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力
    信号と、残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手
    段の出力信号との間の時間差を算出し、その時間差に基
    づいて、前記基準回転多面鏡に対して前記残りの各回転
    多面鏡の回転位相がほぼ一致するように前記回転基準信
    号発生手段を制御する位相制御手段と、前記各光ビーム
    検出手段の出力信号に基づいて各主走査方向における光
    ビーム走査を開始するとともに、前記基準回転多面鏡に
    対応する光ビーム検出手段の出力信号に基づいて、前記
    残りの各回転多面鏡で偏向走査される光ビームによる副
    走査方向の画像書き込みを開始するように、前記光ビー
    ム発生手段を制御する光ビーム発生制御手段とを備えた
    光ビーム走査装置において、 前記基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力
    信号に対して、前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビ
    ーム検出手段の出力信号が同時又は常に遅れて出力され
    るように、前記回転基準信号発生手段を制御することを
    特徴とする光ビーム走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1の光ビーム走査装置において、前
    記基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信
    号が出力されてから、その直後の前記残りの各回転多面
    鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出力される
    までの時間差を複数回算出するとともに、その複数の時
    間差の最小値である最小時間差に基づいて、前記回転基
    準信号発生手段を制御することを特徴とする光ビーム走
    査装置。
  3. 【請求項3】請求項2の光ビーム走査装置において、画
    像書込待機時に、前記基準回転多面鏡に対応する光ビー
    ム検出手段の出力信号が出力されてから、その直後の前
    記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出
    力信号が出力されるまでの時間差をある周期で算出し、
    その時間差が予め規定した時間差よりも大きくなったと
    きに、そのときの時間差に基づく位相制御を行うことを
    特徴とする光ビーム走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1の光ビーム走査装置において、前
    記基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信
    号が出力されてから、その直後の前記残りの各回転多面
    鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出力される
    までの時間差を複数回算出し、その複数の時間差から変
    動幅を求め、前記複数の時間差のいずれか一つから前記
    変動幅を引いた減算値に基づいて、前記回転基準信号発
    生手段を制御することを特徴とする光ビーム走査装置。
  5. 【請求項5】請求項1の光ビーム走査装置において、前
    記基準回転多面鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信
    号が出力されてから、その直後の前記残りの各回転多面
    鏡に対応する光ビーム検出手段の出力信号が出力される
    までの時間差を算出し、その時間差から予め測定して記
    憶している前記時間差の変動幅を引いた減算値に基づい
    て、前記回転基準信号発生手段を制御することを特徴と
    する光ビーム走査装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5の光ビーム走査装置におい
    て、画像書込待機時に、前記基準回転多面鏡に対応する
    光ビーム検出手段の出力信号が出力されてから、その直
    後の前記残りの各回転多面鏡に対応する光ビーム検出手
    段の出力信号が出力されるまでの時間差をある周期で複
    数回算出し、その複数の時間差のいずれか一つ又はその
    複数の時間差から求めた変動幅が、予め規定した時間差
    又は前回の位相制御に用いた変動幅よりも大きくなった
    ときに、そのときの時間差又は変動幅に基づく位相制御
    を行うことを特徴とする光ビーム走査装置。
  7. 【請求項7】前記時間差を複数回算出する請求項4又は
    5の光ビーム走査装置において、前記位相制御に用いる
    時間差として、前記複数の時間差の最大値を用いること
    を特徴とする光ビーム走査装置。
  8. 【請求項8】請求項1の光ビーム走査装置において、前
    記時間差に基づく位相制御を前記画像書込動作中に行わ
    ないようにし、且つ前記時間差に基づく位相制御を行っ
    ている間は画像書込動作を禁止した画像書込待機状態に
    することを特徴とする光ビーム走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010173109A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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