JPH09211239A - 偏波保存ファイバおよび偏波保存ファイバ半導体レーザモジュール - Google Patents

偏波保存ファイバおよび偏波保存ファイバ半導体レーザモジュール

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JPH09211239A
JPH09211239A JP8020855A JP2085596A JPH09211239A JP H09211239 A JPH09211239 A JP H09211239A JP 8020855 A JP8020855 A JP 8020855A JP 2085596 A JP2085596 A JP 2085596A JP H09211239 A JPH09211239 A JP H09211239A
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信之 大塚
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正彦 住吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波保存の端面反射を抑制するために、ファ
イバ端面を斜めにする。 【解決手段】 コア1に対して2回対称の位置に応力発
生部4a,4bを有している偏波保存ファイバのレーザ
側端面が、偏波保存方向が長軸方向に対して45度傾斜し
ている。これにより、偏波保存ファイバ端面からの反射
光を低下することにより、半導体レーザの雑音を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏波保存ファイバ
と、それを用いた半導体レーザモジュールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本発明は、偏波保存ファイバ端面41を研
磨等により傾斜させた形状とするものであるが、従来よ
り通常ファイバにおいてファイバ端面を傾斜させた形状
とするもとして図11に示すものがある。この構造は、
レーザの端面を8度に研磨している。その結果、図11
(b)に示したように、レーザから出射した光42は、フ
ァイバ端面でレーザの方向とは異なる方向に反射されて
反射光43となり、レーザに直接反射され帰還することが
なくなる。よって、反射光43によるレーザの不安定動作
が抑制される。なお、(b)は、レーザ(LDと略記)
と通常のファイバとの位置関係を上からみた平面図であ
る。
【0003】ファイバ端面の研磨は図11(c)に示し
たように、研磨方向から8度傾斜した切り欠き44を有す
る治具を用いて行っている。治具には2つあり、1つ
は、図(d)に示すように治具の長辺方向と平行にファ
イバがセットされるように、切り欠きがあり、この切り
欠きにファイバを設置すればファイバと治具の平面との
角度が8度となり、治具の平面に平行にファイバを切断
すればファイバの端面は8度となる。同様に、(e)は
治具の短辺方向と平行にファイバをセットするように切
り欠きがある場合である。この場合も、切り欠きにファ
イバを設置して、治具の平面に平行にファイバを切断す
れば、ファイバ端面は8度になる。
【0004】また、このファイバを半導体レーザモジュ
ールに使用する場合には、図12(a)に示したように
パッケージと、ファイバの軸48方向から4度傾けた光
軸上47に半導体レーザ(LD)45と、レンズ49と、アイ
ソレータ46を含む光学部品を配置している。図(a)は
斜視図であるが、その平面図は(b)のようになる。配
置は簡略して、レーザとファイバとの関係だけが示され
ている。このように、ファイアの軸48に対してレーザ
45は4度傾けられ、ファイバ端面はファイバ軸48に
対して、8度傾斜している。そして図12(c)のよう
に、ファイバを図12(c)に示したようにX,Y,
Z,θ(X→Y)方向に調芯して、パワーメータ49の
出力が最大になるようにしていた。
【0005】
【発明が開発しようとする課題】図11、図12に示す
ファイバは、通常ファイバであってファイバの軸の全方
向に対して対称な構造であるため、ファイバ端面を傾斜
させる方向に制限はなかった。つまり、レーザモジュー
ルを構成するためには、任意の方向に端面を8度傾斜さ
せたファイバを、図12(a)(b)に示すように設置
すればよかった。しかしながら、偏波保存ファイバで
は、通常ファイバのように単純に設定することはできな
い。
【0006】そこで本発明は、ファイバ端面を傾斜させ
る方向と偏波方向を特定の角度に制御し、偏波保存ファ
イバ端面からの反射光を低下することにより、半導体レ
ーザの雑音を低減する偏波保存ファイバおよび半導体レ
ーザモジュールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】偏波保存ファイバの側面
の断面図を図1(a)に示す。この図では通常のファイ
バと同様に、ファイバの中心にコア1があり、その周り
にクラッド2がある。クラッド2はフェルール3により
覆われた構造となっている。ファイバ自身は、ガラスで
できており、ファイバアセンブリとは、ファイバ自身
と、その周りを取り囲んで接着されたフェルール(金属
管)よりなる。フェルールはファイバをモジュールのパ
ッケージ(金属)にYAG溶接するために必要なもので
ある。すなわち、フェルールとパッケージをYAG溶接
で固定することで、ファイバの位置をパッケージに固定
する。
【0008】断面を図1(c)に示す。偏波保存ファイ
バの端面は斜めに研磨されているので、フェルール側か
らみたファイバの端面は楕円形となり、楕円の長軸を長
軸方向、短軸を短軸方向とする。偏波保存ファイバで
は、コア1に対して2回対称の位置に応力発生部4a、
4bを有している。よって、偏波保存ファイバに入射さ
せるレーザ光の偏波面と応力発生部との位置関係を所定
の関係にする必要があった。つまり、レーザ光の偏波面
は、図1(c)の軸Aとそれに垂直な軸Bとに一致する
ようにファイバ端面に入射させなくてはならない。そう
でないと、ファイバ入射時のレーザ光の偏波面とファイ
バから出射するときのレーザ光の偏波面とが一致せず、
偏波保存ファイバを用いている意味がなくなってしまう
からである。従って、ファイバ端面を傾斜させる方向
と、偏波方向を特定の角度に制御する必要がある。
【0009】さらに本発明は、ファイバ端面を傾斜させ
る方向と偏波方向の角度を特定するとともに、マーキン
グによりファイバの傾斜角度を決める傾斜研磨の方法を
提供し、さらに、このファイバを用いた半導体レーザモ
ジュールの構成とクラッドモードの抑制により偏光量が
最大となるモジュールの製造方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明の偏波保存ファイバア
センブリの一実施例を示す構造図である。図1(a)に
示すように、ファイバアセンブリは、コア1とクラッド2
よりなるファイバ部と、ファイバをパッケージに溶接す
るためのフェルール部3よりなる。以降の説明は、図1b
に示したように、フェルール部は省略して、ファイバ部
についてのみ行う。
【0011】偏波保存ファイバの側断面は、図1(b)
に示したように、コア1と、コア1に対して2回対称の
位置に応力発生部4a4bを有している。レーザ側のフ
ァイバ端面で偏波保存方向が、長軸方向に対して45度
反時計方向に回転している構造を有している。逆にコネ
クタ側から見た応力発生部は、当然ではあるが、時計方
向に45度回転している。ファイバの端面は従来の説明
と同様に、8度傾斜している。
【0012】45度の角度は次のように決定された。す
なわち、偏波保存ファイバを用いた半導体レーザモジュ
ールを図8に示す。図8(a)は、レーザ16とレンズ
17とアイソレータ8と偏波保存ファイバ18とを設置
した位置関係を斜視図で示している。レーザ(LD)16、
レンズ17、アイソレータ8、偏波保存ファイバアセンブ
リ18から構成される。レーザ(LD)16からの出射光5
は、電流注入方向9(レーザ16に対して垂直方向、つ
まり−Z方向)に対して垂直方向に偏波面6(TEモー
ド)を持つ。この出射光5は、レンズ17で集光された後
に、反射光7を除去するための1段のアイソレータ8でレ
ーザ16の方向からみて反時計方向に45度回転する。従
って、ファイバ18に到達した出射光の偏波面は、レー
ザ16からの出射直後の偏波面に対して、反時計方向に
45度回転している。この偏波を保存しながら伝送するに
は、偏波方向に平行に応力発生部が位置する必要があ
る。図8(a)で示したように、ファイバ18の応力発
生部の中心を結ぶラインとレーザの偏波面とが一致する
必要がある。
【0013】図8(c)は、図8(a)を上からみたと
きの平面図を模式的に示している。レンズとアイソレー
タをと省略し、レーザ16とファイバ18との関係を示
している。この図8(a)(c)とから、レーザ16か
ら出射したレーザ光は、レンズ17を透過し、アイソレ
ータ8で偏波面が45度反時計方向に回転し、ファイバ
18の端面に到達する。ここで、この偏波面と、ファイ
バの応力発生部を結ぶラインとが一致するようになって
いる。さらに図8(d)には、ファイバ端面をコネクタ
側からみた図である。ファイバはx方向に延びている。
応力発生部4a4bを結ぶラインは、Z軸に対して時計
方向に45度回転している。(c)より、レーザ16の
電流注入方向は−Z方向であり、TEモードのレーザ光
が出射する。このTEモードはy軸方向に偏波面を持っ
ている。アイソレータにより、45度反時計方向に回転
するため、ファイバの応力発生部は、図8(d)のよう
に設定する。
【0014】端面を斜めに研磨したファイバを用いて最
大結合効率を得るには、研磨面の傾斜方向(ファイバを
8度傾ける方向)と正反対の方向(レーザを4度傾ける
方向)にレーザ等の光学部品を傾けて配置する必要があ
る。通常、レーザ等の光学部品は、パッケージの底板の
面内(図面の紙面の面内)で動かせて傾けることができ
るため、ファイバの研磨面の傾斜方向は、パッケージの
底板の面内方向(紙面の面内)となる。従って、パッケ
ージの底板の面内が研磨面の長軸方向となり、パッケー
ジの底板に対して垂直に電流を注入するために、電流の
注入方向が短軸方向となる。
【0015】また、図1に示したように、応力発生部を
結ぶラインは、レーザ側のファイバ端面で、長軸方向10
(図1(b)の上下方向)に対して45度反時計方向に回
転している構造を有する必要がある。
【0016】ここでは、応力発生部を結ぶラインとレー
ザ光の偏波面とが一致する場合について説明したが、そ
れに限らず、図8(b)に示したように、応力発生部を
結ぶラインと垂直にレーザ光の偏波面が位置する場合で
も、ファイバ中を偏波を保存しながらレーザ光を伝送す
ることが可能であり、いずれの方向でも本発明に包含さ
れるものである。
【0017】(発明の実施の形態2)図4〜図7に、本
発明の偏波保存ファイバアセンブリの製造方法を示す。
図4(a)に示したように、応力発生部を結ぶラインか
ら反時計方向に45度傾いたフェルール部に研磨用マー
キング11を行う。(b)に示すように板厚方向に8度傾
斜した治具12の切り欠きの最深部にマーキング13を施し
ておき、フェルール部3と治具のマーキング13が一致
するようにファイバを固定して、端面を研磨する。図
(b)は斜視図であるが、(c)に(b)の治具の左側
面からみたファイバと治具との関係を示す。この図から
治具の表面に平行にファイバを切断すれば、ファイバの
端面が8度傾斜したものとなるとともに、応力発生部を
結ぶラインがファイバの長軸方向に対して45度傾斜し
た構造となる。
【0018】図4に示したように、板厚方向に8度傾斜
するのではなく、図5に示すように、ファイバアセンブ
リの軸方向に8度傾斜した治具の切り欠き部側面に、研
磨用マーキング13を施しておきフェルール部3と治具の
マーキングが一致するようにファイバを固定して端面を
研磨することで、図1に示したファイバアセンブリが得
られる。図5(c)は、図5(b)を上からみたときの
図である。
【0019】図4、図5に示したように、45度傾いた
位置に研磨用マーキングを行う方法の他に、図6に示し
たように、応力発生部を結ぶラインがフェルールに接す
る位置に研磨用マーキング14を行う方法もある。この場
合には、図6に示したように、板厚方向に8度傾斜した
治具12のファイバと治具が接する点で二つのマーキング
が一致し、治具の一辺に対して垂直にマーキングが位置
することになり、ファイバの自動セッティングも可能と
なる。
【0020】また、図7に示したように、ファイバアセ
ンブリの軸方向に8度傾斜した治具の切り欠き部側面に
マーキング13を施しておき、フェルール部3と治具のマ
ーキングが一致するようにファイバを固定して端面を研
磨することで、図1に示したファイバアセンブリが得ら
れる。
【0021】図4、図5の場合には、研磨用マーキング
11が組立用マーキングとして利用できるが、図6、図
7の場合には、以降の組立の利便性を考慮して、あたら
にフェルールの短軸方向に組立用マーキング15を実施す
る必要がある。また、ファイバ端面は反射率を低下する
ことを目的として、無反射コートを実施することでさら
に反射の影響の抑制が可能となる。
【0022】図4〜図7に示したマーキングを施した治
具を用いて研磨用マーキングを施した偏波保存ファイバ
アセンブリの斜め方向の研磨が可能となる。また、ファ
イバアセンブリ側面に組立用マーキングを実施すること
で、ファイバアセンブリの長軸方向の位置が容易に判定
でき、以降に示すモジュール作製の時間短縮に効果的と
なる。
【0023】(発明の実施の形態3)図8に、本発明の
偏波保存ファイバセンブリを用いたレーザモジュールの
構成を示す。図8に示した位置関係に半導体レーザ(L
D)16、非球面レンズ17、1段アイソレータ8、偏波保存
ファイバ18をパッケージ内に実装した。レーザからの出
射光の光軸19は、偏波保存ファイバのコアの光軸20に対
して4度傾けてある。また、偏波面保存ファイバは図1
に示したように光軸を傾けたと正反対の方向に8度傾け
て研磨してある。光軸を傾けた方向と研磨面の傾斜方向
が同じ方向となる場合に最大の結合効率を得ることがで
きる。
【0024】また、レーザの出射光の偏波方向が応力発
生部と一致した場合に偏波面が保存される。従って、す
べての角度及び方向が一致したときのみ結合効率が最大
となりかつ偏波面の保存が可能となるため、結合効率と
偏波面方向を同時に制御しながらレーザの出射光を調芯
してファイバ結合するのはきわめて困難となる。簡便な
調芯方法を実施の形態4に示す。
【0025】(発明の実施の形態4)モジュール組立時
に、最初のファイバの角度の位置決めを行うために、図
3に示した研磨用マーキング11を使用すると調芯が容易
になる。すなわち、レーザの電流注入方向を正面から奥
手の方向とした場合には、マーキングが正面に来るよう
に偏波保存ファイバセンブリをセットすればよい。
【0026】図10に、本発明の偏波保存ファイバを用
いたレーザモジュールの組立方法を示す。レーザ光をフ
ァイバに結合するには次の2つの要請を同時に満足する
必要がある。(1)結合効率を大きくする。(2)偏波
面の方向を応力発生部の方向と一致させるか、垂直方向
とする。
【0027】最大結合効率は偏波保存ファイバからの出
力をパワーメータ21で受光して最大パワーとなる場合で
ある。偏波面の一致は、偏光子22で検光子を回転させて
最大パワーと最小パワーを求めて、最大パワーと最小パ
ワーの比(消光比)が30dB以上で、かつ最大となる場
合に一致したこととなる。レーザからの出射光がコアに
集光せずにクラッドの部分に漏れた場合には消光比が低
下する。従って、最大結合効率を得ることが消光比を大
きく取るための必要条件となる。
【0028】従って、図10(a)に示したように、偏
光子は通さないで、X方向、Y方向、Z方向、 θ方向
(X方向→Y方向の角度)の4軸調整をまず実施し、最
大結合効率を得、クラッドモードの伝搬を抑制する。
【0029】さらに、図10(b)に示したように、偏光
子22を通して消光比を測定する。さらに、θ方向にレ
ーザを回転させた後、偏光子22は最大パワーの位置と
して図10(c)に示したように、再度X方向、Y方
向、Z方向の3軸調整を実施する。ここで、消光比が増
大すれば、さらにθ方向にレーザを回転させた後、図1
0(c)に示した調芯とθ方向の回転を繰り返して最大
の消光比を得る。消光比が減少すれば、反対のθ方向に
レーザを回転させた後、図10(c)に示した調芯とθ
方向の回転を繰り返す。
【0030】このようにして、最大の消光比が得られる
様にレーザの調芯を行う。消光比が大きくなるまえに最
大光パワーが大きく減少した場合には調芯に失敗してい
るため再度やり直す必要がある。
【0031】また、クラッドモードの伝搬を抑制は次の
様にして確認した。最初の4軸調芯を行い、偏光子を接
続した後で最小光パワーをモニターしながらファイバを
さわって、最小光パワーの変動を確認する。パワー変動
がなければクラッドモードは抑制されているが、パワー
変動がある場合にはクラッドモードが存在しているため
に、再度4軸調芯をやり直す必要がある。
【0032】一方、最初の4軸調芯でマーキングが通常
の位置から10度以上回転する場合には、4軸調芯ではな
くX方向、Y方向、Z方向の3軸調整をまず実施して最
大結合効率を得て、以降は図10(b)、図10(c)
に示したような調芯を実施してもよい。
【0033】(発明の実施の形態5)図2は本発明の偏
波保存ファイバアセンブリの一実施例を示す側面の断面
構造図である。図2は、図1(b)と同様にフェルール
3の拡大図であり、クラッド2とコア1の部分である。
応力発生部4a4bを結ぶラインは、長軸と垂直になっ
ている。クラッドの断面をフェルール側から見たものが
フェルール側断面であり、コネクタ側から見たものがコ
ネクタ側断面である。
【0034】アイソレータを2段31を用いた場合に
は、偏波保存方向が、長軸方向に対して90度回転して
いる構造を有する。これは、アイソレータ1段あたり45
度回転するために、2段では90度偏波面が回転するた
めである。アイソレータを2段使用した場合には、費用
が高くなるが、反射戻り光を抑制する必要のある狭線幅
レーザ等においては必要となる。また、角度が90度と
直角であるため、45度に比べてアライメントが容易で
あるというメリットがある。従って、応力発生部4a4
bを通るラインがフェルールと接する位置に研磨用マー
キング11を行い、マーキングが短軸方向となるように
端面を研磨すればよい。
【0035】この場合の、レーザモジュールの構成を図
9に示す。レーザからの出射光の光軸19は、偏波保存
ファイバのコアの光軸20に対して4度傾けてある。ま
た、偏波面保存ファイバは図1に示したように光軸を傾
けたと正反対の方向に8度傾けて研磨してある。光軸を
傾けた方向と、研磨面の傾斜方向が同じ方向となるよう
に調芯を行う。図9(b)にさらに、側断面図を示す。
ここでは、レンズ、およびアイソレータを省略してい
る。
【0036】以上、光軸および研磨角度を4度および8
度としたが、レーザ光がコアに結合し、かつ反射光がア
イソレータに入射せず同様の効果が期待できれば、最大
結合効率を与える角度はファイバ等の屈折率により決定
される。また、図8(a)で示したように、ファイバ1
8の応力発生部の中心を結ぶラインとレーザの偏波面と
を一致させたが、応力発生部の中心を結ぶラインとレー
ザの偏波面を垂直としても同様な効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0038】(1)ファイバ端面を斜めにしているた
め、レーザ光のレーザへの戻り光が抑制され、レーザ光
源の雑音や線幅の変動が抑制される。
【0039】(2)ファイバの応力発生部を結ぶライン
に一致、あるいはそのラインに垂直にレーザの偏波面を
設置できるので、偏波面が回転しないようにファイバ内
を伝送することができる。したがって、ファイバからの
光出力の変動がなく、安定した光伝送が実現できる。
【0040】(3)あらかじめ、ファイバにマーキング
をしておくことで、ファイバ端面の研磨や、モジュール
の組み立てが容易になり、組み立てが短時間でできるの
で、量産性にも適した製造方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏波面保存ファイバの構造図
【図2】本発明の偏波面保存ファイバの構造図
【図3】本発明のファイバのマーキングを示す図
【図4】本発明の偏波面保存ファイバの製造工程図
【図5】本発明の偏波面保存ファイバの製造工程図
【図6】本発明の偏波面保存ファイバの製造工程図
【図7】本発明の偏波面保存ファイバの製造工程図
【図8】本発明の偏波面保存ファイバ半導体モジュール
の構造図
【図9】本発明の偏波面保存ファイバ半導体モジュール
の構造図
【図10】本発明の偏波面保存ファイバ半導体モジュー
ルの製造工程図
【図11】従来の斜め研磨ファイバの構造図
【図12】従来の斜め研磨ファイバの製造工程図
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド 3 フェルール部 4 応力発生部 5 出射光 6 偏波面 7 反射光 8 1段アイソレータ 9 電流注入方向 10 長軸方向 11 フェルール部のマーキング 12 治具 13 切り欠きの最深部にマーキング 14 水平な方向のマーキング 15 短軸方向のマーキング 16 半導体レーザ 17 レンズ 18 偏波保存ファイバ 19 出射光の光軸 20 ファイバのコアの光軸 21 パワーメータ 22 偏光子 31 2段アイソレータ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバのレーザ側端面を、斜めに傾斜
    させ、ファイバ端面からの光の反射を抑制する、偏波保
    存ファイバアセンブリ。
  2. 【請求項2】 偏波保存方向がファイバ端面の長軸方向
    に対して45度回転して、請求項1記載の偏波保存ファイ
    バアセンブリ。
  3. 【請求項3】 偏波保存方向がファイバ端面の長軸方向
    に対して90度回転している、請求項1記載の偏波保存フ
    ァイバアセンブリ。
  4. 【請求項4】 偏波保存ファイバのレーザ側端面を、斜
    めに傾斜させ、ファイバの短軸方向側面にマーキングを
    有することを特徴とする偏波保存ファイバアセンブリ。
  5. 【請求項5】 偏波保存ファイバのレーザ側端面を、
    斜めに傾斜させて研磨を行うための治具。
  6. 【請求項6】 偏波保存ファイバの偏波保存方向対し
    て45度回転した位置にマーキングを行う工程と、ファイ
    バを治具に固定する工程と、ファイバのレーザ側端面を
    研磨する工程とを有する偏波保存ファイバアセンブリの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 偏波保存ファイバの偏波保存方向対し
    て90度回転した位置にマーキングを行う工程と、ファイ
    バを治具に固定する工程と、ファイバのレーザ側端面を
    研磨する工程とを有する、請求項6記載の偏波保存ファ
    イバアセンブリの製造方法。
  8. 【請求項8】 偏波保存ファイバの偏波保存方向の位
    置にマーキングを行う工程と、ファイバを治具に固定す
    る工程と、ファイバのレーザ側端面を研磨する工程と、
    ファイバの短軸方向側面にマーキングを行う工程とを有
    する、請求項6記載の偏波保存ファイバアセンブリの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 偏波保存ファイバのレーザ側端面を、
    斜めに傾斜させ、ファイバ端面からの光の反射を抑制す
    ることを特徴とした、半導体レーザモジュール。
  10. 【請求項10】 パッケージと、偏波保存ファイバの軸
    方向から傾けた直線上にある、半導体レーザと、レンズ
    と、アイソレータを含む光学部品と、前記光学部品の同
    一方向で傾けた端面を有するファイバを含む請求項9記
    載の半導体レーザモジュール。
  11. 【請求項11】 パッケージ内において偏波保存ファ
    イバの軸方向から傾けた直線上に、半導体レーザと、レ
    ンズと、アイソレータを含む光学部品を固定する工程
    と、前記光学部品の同一方向で傾けた端面を有するファ
    イバを調芯する工程と、ファイバをパッケージに固定す
    る工程とを有する、半導体レーザモジュールの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 偏波保存ファイバからの出力をモニ
    タしながら最大結合効率となるようにX,Y,Z方向に
    調芯する第1の調芯工程と、ファイバ出力を偏光子を通
    してモニタして最大パワーと最小パワーを測定する第1
    の測定工程と、パッケージをシータ(θ)方向に2度程
    度回転したのち、最大結合効率となるようにX,Y,Z
    方向にファイバ調芯する第2の調芯工程と、最小パワー
    と最大パワーの比が大きくなるθ方向にパッケージを回
    転したのち、最大結合効率となるようにX,Y,Z方向
    にファイバ調芯を繰り返す第3の調芯工程とを有する、
    請求項11記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  13. 【請求項13】 偏波保存ファイバからの出力をモニ
    タしながら最大結合効率となるようにX,Y,Z, θ
    方向に調芯する第1の調芯工程と、ファイバ出力を偏光
    子を通してモニタして最大パワーと最小パワーを測定す
    る第1の測定工程と、パッケージをθ方向に2度程度回
    転したのち、最大結合効率となるようにX,Y,Z方向
    にファイバ調芯する第2の調芯工程と、最小パワーと最
    大パワーの比が大きくなるθ方向にパッケージを回転し
    たのち、最大結合効率となるようにX,Y,Z方向にフ
    ァイバ調芯を繰り返す第3の調芯工程とを有する、請求
    項11記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  14. 【請求項14】 第1の調芯工程前に偏波保存ファイ
    バのマーキングが正面になるように、ファイバをセット
    する工程を含むことを特徴とする請求項11記載の半導体
    レーザモジュールの製造方法。
  15. 【請求項15】 偏波保存ファイバアセンブリのレー
    ザ側端面を、3度以上20度以下に斜めに傾斜させること
    を特徴とする、請求項1〜4、9または10のいずれか
    に記載の偏波保存ファイバアセンブリ。
  16. 【請求項16】 偏波保存ファイバの軸方向から半導
    体レーザと、レンズと、アイソレータを含む光学部品を
    1度以上20度以下に斜めに傾けた直線上に配置すること
    を特徴とする、請求項9または10記載の偏波保存ファ
    イバレーザモジュール。
  17. 【請求項17】 第1の調芯工程後に偏波保存ファイ
    バを変形させて消光比の変化がないことを確認すること
    で、偏波保存ファイバのクラッドモードの伝播を抑制す
    る特徴とする請求項11記載の半導体レーザモジュール
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 偏波保存ファイバ端面からの光の反
    射を抑制することを特徴とした、偏波保存ファイバアセ
    ンブリ。
  19. 【請求項19】 偏波保存ファイバ端面からの光の反
    射とクラッドモードの伝播を抑制することを特徴とし
    た、偏波保存ファイバアセンブリの製造方法。
  20. 【請求項20】 偏波保存ファイバ端面からの光の反
    射を抑制することを特徴とした、偏波保存ファイバレー
    ザモジュール。
  21. 【請求項21】 レーザ光の偏波保存ファイバへの結
    合効率と消光比を最大にすることを特徴とした、偏波保
    存ファイバアセンブリの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407962B1 (ko) * 2001-07-06 2003-12-03 엘지전자 주식회사 편광을 유지하는 광섬유
JP4548988B2 (ja) * 2001-08-30 2010-09-22 京セラ株式会社 光アイソレータ付きレセプタクルとその組立方法
KR101034241B1 (ko) * 2009-04-02 2011-05-12 한국전기연구원 비등방성 레이저 결정을 펌핑하기 위한 레이저 장치

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KR101034241B1 (ko) * 2009-04-02 2011-05-12 한국전기연구원 비등방성 레이저 결정을 펌핑하기 위한 레이저 장치

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