JP2000028852A - 偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法 - Google Patents

偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法

Info

Publication number
JP2000028852A
JP2000028852A JP10211893A JP21189398A JP2000028852A JP 2000028852 A JP2000028852 A JP 2000028852A JP 10211893 A JP10211893 A JP 10211893A JP 21189398 A JP21189398 A JP 21189398A JP 2000028852 A JP2000028852 A JP 2000028852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
polarization
light
module
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10211893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Inoguchi
幸男 井野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP10211893A priority Critical patent/JP2000028852A/ja
Priority to US09/349,463 priority patent/US6332721B1/en
Priority to EP99305522A priority patent/EP0971252A3/en
Publication of JP2000028852A publication Critical patent/JP2000028852A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LD光源に対して容易に且つ高い結合効率で
カップリングできる偏光面保存ファイバ、この偏光面保
存ファイバを使用した光結合効率の高いLDモジュー
ル、このLDモジュールのカップリング作業を効率化で
きるLDモジュールの組立方法を提供する。 【解決手段】 偏光面保存ファイバ(2)は、LD光源
(1)側の端部にファイバレンズ(3)を有し、ファイ
バレンズ(3)は、光軸方向と直交する縦軸方向の開口
角度と横軸方向の開口角度とが異なる楔形に形成され且
つその縦軸と偏光保存軸としてのスルー軸との挟角が0
度に設定されている。この偏光面保存ファイバ(2)が
LD光源(1)にカップリングされたLDモジュール
は、LD光の消光比が20dB以上、好ましくは30d
B以上に調整されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光面保存ファイ
バ、LDモジュール及びその組立方法に関し、詳しく
は、LD光源に対して容易に且つ高い光結合効率でカッ
プリングすることが出来る偏光面保存ファイバ、高い光
結合効率を得ることが出来、寿命信頼性および波長ロッ
ク特性を向上させることが出来るLDモジュール、およ
び、LDモジュールのカップリング作業を効率化するこ
とが出来るLDモジュールの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザダイオードモジュール(以下、L
Dモジュールという。)は、LDチップを内蔵したLD
光源に光ファイバがカップリングされた光通信用のモジ
ュールである。通常、LD光源および光ファイバは、そ
れぞれ筒状のホルダ内に保持されている。そして、光フ
ァイバの一端部は、各ホルダの端面を相互に突合せた状
態でレーザ溶接することにより、LD光源に対向して光
軸方向にカップリングされている。
【0003】前記のLDモジュールにおいては、LDチ
ップからのLD光が所定方向に偏光しており、光ファイ
バの一端部に対して楕円形に照射される。このため、L
D光源と光ファイバとの光結合効率が低く、これを補う
ため、LDチップを大きな出力で使用せざるを得ない。
しかしながら、LDチップを大きな出力で使用すると、
LDチップの寿命時間が短くなるのが現状であり、前記
のLDモジュールにおいては、寿命信頼性が低いという
問題がある。
【0004】そこで、LDモジュールの光結合効率を高
める手段として、LD光のアスペクト比を是正してLD
光を効率的に集光するファイバレンズを光ファイバの一
端部に形成することが提案されている(特開平8−86
923号公報または特開平8−5865号公報参照)。
この種のLDモジュールにおいては、LDチップを低出
力で使用することが可能となり、その寿命時間を延長し
て寿命信頼性を向上させることが出来る。
【0005】前述の様なファイバレンズが形成された光
ファイバとLD光源とをカップリングするLDモジュー
ルの組立においては、光結合効率を高めるため、LD光
源と光ファイバとの光軸廻りの位置合わせを精密に行
い、かつ、LD光源と光ファイバとの光軸合わせを精密
に行っている。すなわち、光ファイバを透過するLD光
の光強度が最大となる様に、LD光源と光ファイバとを
光軸Z廻りに所定角度づつ相対回動させ、その都度、光
軸Zと直交するX,Y方向にLD光源と光ファイバとを
相対的に微動させて光軸合わせを行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したL
Dモジュールの組立方法においては、単に光パワーメー
タで測定されるLD光の光強度を指標とすることによ
り、LD光源と光ファイバとの光軸廻りの位置合わせ作
業および光軸合わせ作業を行っている。このため、LD
光の光強度の変化が光軸廻りの角度変化によるものか、
あるいは光軸と直交するX,Y方向の変化によるものか
を判別することが難しい。従って、光結合強度の高いL
Dモジュールを組立てるには、高度の熟練度を伴う長時
間の作業が必要となり、作業効率が極めて低いという問
題がある。
【0007】本発明は、前記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、LD光源に対して容易に且つ高
い光結合効率でカップリングすることが出来る偏光面保
存ファイバを提供することにある。また、高い光結合効
率を得ることが出来、寿命信頼性および波長ロック特性
を向上させることが出来るLDモジュールを提供するこ
とにある。さらに、カップリング作業を効率化すること
が出来るLDモジュールの組立方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る偏光面保存ファイバは、一端部にファ
イバレンズが一体的に形成されていることを特徴とす
る。より具体的には、一端部にファイバレンズが一体的
に形成されている偏光面保存ファイバであって、前記フ
ァイバレンズは、偏光面保存ファイバの光軸方向に直交
する縦軸方向の開口角度と横軸方向の開口角度とが異な
る楔形に形成され、かつ、前記縦軸と光軸に直交する偏
光保存軸とのなす挟角が所定角度に設定されていること
を特徴とする。この偏光面保存ファイバにおいては、L
D光源の特性とファイバレンズの特性から、前記縦軸と
偏光保存軸としてのスルー軸とのなす挟角が0度に設定
されているのが好ましい。この場合、スルー軸をLD光
の偏光方向に一致させると、ファイバレンズの縦軸がL
D光の偏光方向に一致し、光結合効率が最大となる。
【0009】また、本発明に係るLDモジュールは、前
記偏光面保存ファイバとLDチップを内蔵するLD光源
とがカップリングされたLDモジュールであって、LD
光源の点灯により偏光面保存ファイバを透過するLD光
の消光比が所定値以下、好ましくは20dB以上となる
様にカップリングされていることを特徴とする。このL
Dモジュールおいては、ファイバレンズの縦軸と偏光面
保存ファイバの偏光保存軸としてのスルー軸とのなす挟
角が0度に設定されているのが好ましい。この場合、L
D光の偏光方向に偏光面保存ファイバのスルー軸および
ファイバレンズの縦軸が一致し、光結合効率が最大とな
る。また、偏光面保存ファイバは、LDチップからのL
D光をブラグ反射することにより、外部共振器としてL
D光の中心波長を固定する機能を有しているのが好まし
い。この場合、LD光の中心波長が外部共振作用によっ
て安定した状態に固定される。
【0010】一方、本発明に係るLDモジュールの組立
方法は、前記LDモジュールの組立方法であって、LD
光源と偏光面保存ファイバとを光軸廻りに相対回動させ
る操作と、前記LD光源の点灯により前記偏光面保存フ
ァイバを透過するLD光の消光比を求める操作とを含
み、これら2つの操作の組合せにより、消光比が所定値
以上、好ましくは20dB以上となる様にLD光源と偏
光面保存ファイバとを光軸廻りに位置合わせすることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る偏光面保存ファイバ、LDモジュール及びその組立方
法を説明する。図1は本発明のLDモジュールの全体構
成を示す縦断面図、図2は本発明の偏光面保存ファイバ
の横断面図、図3は偏光面保存ファイバのファイバレン
ズの平面図、図4はファイバレンズの正面図である。
【0012】先ず、本発明の偏光面保存ファイバが組込
まれた本発明のLDモジュールを説明する。このLDモ
ジュールは、図1に示す様に、LD光源(1)と偏光面
保存ファイバ(2)とがカップリングされたモジュール
であり、偏光面保存ファイバ(2)のLD光源(1)側
の端部にはファイバレンズ(3)が一体に形成されてい
る。このファイバレンズ(3)は、偏光面保存ファイバ
(2)の光軸方向に直交する縦軸方向の開口角度(N
A)と横軸方向の開口角度(NA)とが異なる楔形に形
成され、かつ、前記縦軸と光軸に直交する偏光保存軸と
のなす挟角が所定角度に設定されている。そして、この
LDモジュールは、LD光源(1)の点灯により偏光面
保存ファイバ(2)を透過するLD光の消光比が所定値
以上、例えば20dB以上、好ましくは30dB以上と
なる様にカップリングされている。
【0013】LD光源(1)は、窒素ガス等の不活性ガ
スと共にCANパッケージ(1A)内に封入されたLD
チップ(1B)を有し、LDチップ(1B)は、電圧の
印加により、例えば、700〜1000nm、好ましく
は900〜1000nm、更に好ましくは980nm周
辺を中心波長とするLD光を発光する。このLD光は、
アスペクト比が2〜5程度であり、透光ガラス窓(1
C)を通してCANパッケージ(1A)の外部に楕円形
に照射される。斯かるLD光源(1)は、その透光ガラ
ス窓(1C)を一端側に向けて筒状の光源ホルダ(4)
内に保持されている。
【0014】偏光面保存ファイバ(2)は、図2に示さ
れる様な円形断面の所謂PANDAファイバであり、屈
折率の小さいクラッド(2A)の中心部に屈折率の大き
いコア(2B)が配置され、その両側に円形断面の応力
付与部(2C,2C)が配置されている。そして、前記
コア(2B)には、外部共振器として機能するブラグ反
射層が設けられ、LD光源(1)からのLD光をブラグ
反射してLD光の中心波長を固定する様に構成されてい
る。斯かる偏光面保存ファイバ(2)は、直径が0.1
25mm程度であって、筒状のフェルールホルダ(5)
の中心部にフェルール(6)を介して保持されている。
【0015】前記LD光源(1)と偏光面保存ファイバ
(2)とは、2枚のレンズ(7,7)を介してカップリ
ングされている。このレンズ(7,7)は、LD光源
(1)からのLD光の虚像をファイバレンズ(3)の焦
点位置に結像する凸レンズであり、フェルールホルダ
(5)のファイバレンズ(3)が臨む側の端部に予め一
端部がレーザ溶接された筒状のレンズホルダ(8)内に
保持されている。そして、このレンズホルダ(8)の他
端部は、前記光源ホルダ(4)のLD光が照射される側
の端部にレーザ溶接されている。
【0016】ファイバレンズ(3)は、図3に示される
様に、頂角が60〜130度位の楔形に形成され、その
頂部(3A)は3〜7μm程度の曲率半径にR加工され
ている。そして、ファイバレンズ(3)の縦軸に沿って
延びる頂部(3A)は、図4に示される様に、偏光面保
存ファイバ(2)の2つの応力付与部(2C,2C)の
中心を結ぶスルー軸(L)に一致する様に形成されてい
る。すなわち、ファイバレンズ(3)の縦軸と、偏光面
保存ファイバ(2)の偏光保存軸としてのスルー軸
(L)とのなす挟角が図4では0度に設定されている。
なお、ファイバレンズ(3)の縦軸方向の開口角度と横
軸方向の開口角度とは、前記レンズ(7,7)によるL
D光の虚像のアスペクト比を是正してこれを偏光面保存
ファイバ(2)のコア(2B)に集光させる様に設定さ
れている。
【0017】次に、本発明の偏光面保存ファイバが組込
まれる本発明のLDモジュールの組立方法を説明する。
この組立方法は、LD光源(1)と偏光面保存ファイバ
(2)とをカップリングする組立方法であって、LD光
源(1)と偏光面保存ファイバ(2)とを光軸廻りに相
対回動させる操作と、LD光源(1)の点灯により偏光
面保存ファイバ(2)を透過するLD光の消光比を求め
る操作とを含み、前記2つの操作の組合せにより、消光
比が所定値以上となる様にLD光源(1)と偏光面保存
ファイバ(2)とを光軸廻りに位置合わせする。
【0018】前記の組立方法は、専用の組立装置(図示
省略)を使用して実施される。この組立装置は、LD光
源(1)と偏光面保存ファイバ(2)とを光軸廻りに相
対回動させ、かつ、両者の光軸を合わせる手段として、
例えば光源ホルダ(4)を把持してその光軸Z方向およ
びX,Y方向の直交3軸方向に移動可能な第1ステージ
と、フェルールホルダ(5)に予め溶接されたレンズホ
ルダ(8)を把持してその光軸Z廻りに回動可能な第2
ステージとを備えている。
【0019】また、前記組立装置は、LD光の消光比を
求める手段として、フェルールホルダ(5)に保持され
た偏光面保存ファイバ(2)の端部に臨んで光軸Z廻り
に回動自在に支持された偏光板から成る検光子と、この
検光子を透過するLD光を受光して光電変換するフォト
ダイオードと、このフォトダイオードの検出値に基づい
て消光比を算出する演算装置と、前記フォトダイオード
の検出値および算出された消光比を画面表示するモニタ
装置などを備えている。なお、消光比は、検光子を光軸
Z廻りに回動させた際にフォトダイオードが検出する検
出値の最大値をA(mW)、最小値をB(mW)とした
とき、消光比(dB)=−10log(B/A)として
定義される。
【0020】本発明のLDモジュールの組立方法におい
ては、準備作業として、前記の組立装置の第1ステージ
に光源ホルダ(4)を把持させ、第2ステージにレンズ
ホルダ(8)を把持させる。そして、第1ステージを
X,Y,Z方向に移動させることにより、光源ホルダ
(4)とレンズホルダ(8)とを光軸Z方向に直列さ
せ、両者の光軸を略一致させた状態で両者の接合端面を
当接させる。この接触圧力は、通常、0.5〜3kgf
程度である。
【0021】その後、LD光源(1)を点灯させ、フォ
トダイオードの検出値が最大値となる様に検光子を光軸
Z廻りに回動させ、続いて、検出値が最小値となる様に
検光子を略90度回転させる。そして、この操作により
得られた最大値と最小値のデータに基づいて消光比を求
める。目標とする消光比は、20dB以上、好ましくは
30dB以上である。
【0022】前述の操作により求められた消光比が目標
値より大きい場合には、前記第2ステージを光軸Z方向
に回動させることにより、レンズホルダ(8)を光源ホ
ルダ(4)に対して所定角度(例えば3〜5度)だけ回
動させ、その後、同様の操作により再び消光比を求め
る。この消光比が目標値に近づいた場合には、レンズホ
ルダ(8)をさらに所定角度だけ回動させるが、目標値
から遠ざかった場合には、レンズホルダ(8)を所定角
度以内で逆方向に回動させ、再び消光比を求める。以
下、同様の操作を繰り返し、消光比が20dB以上、好
ましくは30dB以上となる様に、光源ホルダ(4)と
レンズホルダ(8)とを光軸廻りに位置合わせする。す
なわち、LD光源(1)と偏光面保存ファイバ(2)と
を光軸廻りに位置合わせする。
【0023】なお、LD光源(1)と偏光面保存ファイ
バ(2)との光軸Z廻りの位置合わせ作業が終了した
ら、続いて、LD光源(1)と偏光面保存ファイバ
(2)との光軸合わせ作業を行う。この作業は、前記組
立装置において、検光子を取り外し、偏光面保存ファイ
バ(2)を透過するLD光を直接フォトダイオードで受
光し、その光量が最大となる様に前記第1ステージを
X,Y方向に微動させることによって精密に行う。この
場合、第1ステージは、X軸に沿って30μm程度の微
少量づつ操作された後、Y軸に沿って30μm程度の微
小量づつ操作される。
【0024】LD光源(1)と偏光面保存ファイバ
(2)との光軸合わせ作業が終了したら、光源ホルダ
(4)とレンズホルダ(8)との接合部をレーザ溶接す
ることによってLDモジュールを組立てる。斯かる組立
方法によって組立てられたLDモジュールは、LD光源
(1)の点灯により偏光面保存ファイバ(2)を透過す
るLD光の消光比が20dB以上、好ましくは30dB
以上となる様にカップリングされているため、LD光の
偏光方向と偏光面保存ファイバ(2)の偏光保存軸とし
てのスルー軸(L)とが略一致しており、同時にLD光
の偏光方向とファイバレンズ(3)の縦軸とが略一致し
ている。そして、ファイバレンズ(3)がレンズ(7,
7)によって結像されたLD光の虚像のアスペクト比を
是正してLD光を効率的に集光する。
【0025】従って、本発明のLDモジュールは、光結
合効率が極めて高く、LD光源(1)のLDチップ(1
B)を小出力化してその寿命信頼性を大幅に向上させる
ことが出来る。また、本発明のLDモジュールは、光結
合効率が極めて高いため、外部共振器として偏光面保存
ファイバ(2)に設けられたブラグ反射層がLD光の中
心波長を安定した状態に固定する。従って、本発明のL
Dモジュールは、優れた波長ロック特性を発揮すること
が出来、高速通信用に好適である。
【0026】なお、本発明の偏光面保存ファイバおよび
LDモジュールにおいて、ファイバレンズ(3)は楔形
に限らず、特開平8−5865号公報に記載の様な凹形
に形成されていてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の偏光面保存
ファイバは、LD光源とカップリングする際、LD光の
消光比を指標としてその偏光保存軸をLD光の偏光方向
に一致させることが出来る。その際、ファイバレンズ
は、LD光のアスペクト比を是正し、LD光を効率的に
集光することが出来る。従って、本発明の偏光面保存フ
ァイバは、LD光源に対して容易に且つ一層高い光結合
効率をもってカップリングすることが出来る。特に、本
発明の偏光面保存ファイバにおいて、ファイバレンズが
楔形に形成され、その縦軸と偏光保存軸としてのスルー
軸との挟角が0度に設定されている場合には、スルー軸
をLD光の偏光方向に一致させることにより、ファイバ
レンズの縦軸がLD光の偏光方向に一致するため、LD
光源に対し、より一層高い光結合効率でカップリングす
ることが出来る。
【0028】また、本発明のLDモジュールは、LD光
源の点灯により偏光面保存ファイバを透過するLD光の
消光比が所定値以上となる様にカップリングされている
ため、LD光の偏光方向と偏光面保存ファイバの偏光保
存軸とが略一致する。その結果、ファイバレンズの縦軸
がLD光の偏光方向に一致するため、ファイバレンズが
LD光のアスペクト比を是正し、LD光を効率的に集光
する。従って、本発明のLDモジュールによれば、高い
光結合効率を得ることが出来、LD光源を小出力化し、
寿命信頼性を向上させることが出来る。特に、本発明の
LDモジュールにおいて、LD光の消光比が20dB以
上となる様にカップリングされている場合には、LD光
の偏光方向と偏光面保存ファイバの偏光保存軸とが一層
一致し、また、ファイバレンズの縦軸と偏光保存軸とし
てのスルー軸との挟角が0度に設定されている場合に
は、ファイバレンズの縦軸とLD光の偏光方向とが略一
致する。従って、一層高い光結合効率を得ることが出
来、LD光源を一層小出力化し、寿命信頼性を一段と向
上させることが出来る。
【0029】本発明のLDモジュールは、高い光結合効
率を得ることが出来るため、偏光面保存ファイバがLD
光源からのLD光をブラグ反射してLD光の中心波長を
固定する機能を有している場合には、LD光の中心波長
が外部共振作用によって安定した状態に固定される。そ
の結果、優れた波長ロック特性を発揮することが出来、
高速通信用に好適である。
【0030】一方、本発明のLDモジュールの組立方法
においては、偏光保存ファイバを透過するLD光の消光
比が所定値以上となる様に、LD光源と偏光面保存ファ
イバとを光軸廻りに位置合わせするため、その位置合わ
せ作業が簡単であり、光結合効率の高いLDモジュール
のカップリング作業を効率化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLDモジュールの全体構成を示す縦断
面図である。
【図2】本発明の偏光面保存ファイバの横断面図であ
る。
【図3】偏光面保存ファイバのファイバレンズの平面図
である。
【図4】ファイバレンズの正面図である。
【符号の説明】
1 :LD光源 1A:CANパッケージ 1B:LDチップ 1C:透光ガラス窓 2 :偏光面保存ファイバ 2A:クラッド 2B:コア 2C:応力付与部 3 :ファイバレンズ 3A:頂部 4 :光源ホルダ 5 :フェルールホルダ 6 :フェルール 7 :レンズ 8 :レンズホルダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部にファイバレンズが一体に形成さ
    れていることを特徴とする偏光面保存ファイバ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偏光面保存ファイバで
    あって、ファイバレンズは、偏光面保存ファイバの光軸
    方向に直交する縦軸方向の開口角度と横軸方向の開口角
    度とが異なる楔形に形成され、かつ、前記縦軸と光軸に
    直交する偏光保存軸とのなす挟角が所定角度に設定され
    ている偏光面保存ファイバ。
  3. 【請求項3】 縦軸と偏光保存軸としてのスルー軸との
    なす挟角が0度に設定されている請求項2に記載の偏光
    面保存ファイバ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の偏光面保
    存ファイバとLDチップを内蔵するLD光源とがカップ
    リングされたLDモジュールであって、LD光源の点灯
    により偏光面保存ファイバを透過するLD光の消光比が
    所定値以上となる様にカップリングされていることを特
    徴とするLDモジュール。
  5. 【請求項5】 LD光の消光比が20dB以上となる様
    にカップリングされている請求項4に記載のLDモジュ
    ール。
  6. 【請求項6】 偏光面保存ファイバは、LDチップから
    のLD光をブラグ反射することにより、外部共振器とし
    てLD光の中心波長を固定する機能を有している請求項
    4または5に記載のLDモジュール。
  7. 【請求項7】 LD光の中心波長が700〜1000n
    mである請求項4〜6の何れかに記載のLDモジュー
    ル。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7の何れかに記載のLDモジ
    ュールの組立方法であって、LD光源と偏光面保存ファ
    イバとを光軸廻りに相対回動させる操作と、前記LD光
    源の点灯により偏光面保存ファイバを透過するLD光の
    消光比を求める操作とを含み、これら2つの操作の組合
    せにより、消光比が所定値以上となる様にLD光源と偏
    光面保存ファイバとを光軸廻りに位置合わせすることを
    特徴とするLDモジュールの組立方法。
  9. 【請求項9】 LD光の消光比が20dB以上となる様
    にLD光源と偏光面保存ファイバとを位置合わせする請
    求項8に記載のLDモジュールの組立方法。
JP10211893A 1998-07-10 1998-07-10 偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法 Withdrawn JP2000028852A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10211893A JP2000028852A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法
US09/349,463 US6332721B1 (en) 1998-07-10 1999-07-09 Laser diode module
EP99305522A EP0971252A3 (en) 1998-07-10 1999-07-12 Laser diode module

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10211893A JP2000028852A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000028852A true JP2000028852A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16613396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10211893A Withdrawn JP2000028852A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000028852A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001291927A (ja) * 2000-02-01 2001-10-19 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体レーザモジュール
US6683902B1 (en) 1999-09-16 2004-01-27 The Furukawa Electric Co., Ltd. Semiconductor laser module
US6782011B2 (en) * 2001-04-02 2004-08-24 The Furukawa Electric Co., Ltd. Lensed polarization maintaining fiber and its manufacturing method, and semiconductor laser module using the same and its manufacturing method
JP2008107712A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Fujitsu Ltd 光モジュールおよびその製造方法並びに光ファイバの回転角調整方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6683902B1 (en) 1999-09-16 2004-01-27 The Furukawa Electric Co., Ltd. Semiconductor laser module
JP2001291927A (ja) * 2000-02-01 2001-10-19 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体レーザモジュール
US6782011B2 (en) * 2001-04-02 2004-08-24 The Furukawa Electric Co., Ltd. Lensed polarization maintaining fiber and its manufacturing method, and semiconductor laser module using the same and its manufacturing method
JP2008107712A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Fujitsu Ltd 光モジュールおよびその製造方法並びに光ファイバの回転角調整方法
JP4740089B2 (ja) * 2006-10-27 2011-08-03 富士通株式会社 光モジュールおよびその製造方法並びに光ファイバの回転角調整方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6236912B2 (ja) 光受信器及びその光軸調芯方法
JP3794552B2 (ja) 光モジュール、光送信器及び光モジュールの製造方法
US6332721B1 (en) Laser diode module
US7309168B2 (en) Optical fiber cable
JP6922501B2 (ja) コヒーレント光受信モジュール及びその製造方法
JP2000028852A (ja) 偏光面保存ファイバ、ldモジュール及びその組立方法
CN110554464B (zh) 一种小型化单偏振光纤谐振腔
US6854900B2 (en) Method of fabricating a wavelength division multiplexed (WDM) unit
JPH07140361A (ja) 光伝送用モジュール及びそれに用いられるレンズホルダー受け
KR100405289B1 (ko) 광 모듈
EP1203971A1 (en) Depolarised semiconductor laser module, manufacturing method thereof and Raman amplifier
JPH11295559A (ja) 半導体レーザモジュール
JP2000171665A (ja) Ldモジュール
JP2000081550A (ja) レ―ザダイオ―ドモジュ―ル
JP3027649B2 (ja) 光半導体素子モジュール
JP3463445B2 (ja) 偏波保存ファイバレーザモジュール
JP4446614B2 (ja) 光デバイスおよび光モジュール
JP2008003211A (ja) インライン型ハイブリッド光デバイス
JP2000121888A (ja) 半導体レーザモジュール
JP4526726B2 (ja) 光部品
JPH11174382A (ja) 偏波無依存型光アイソレータの製造方法
JPH07218775A (ja) 光モジュール及び光通信ネットワーク
EP1184688A2 (en) Optical sapphire window
JP4134820B2 (ja) 光送受信モジュール及び光送受信モジュールを製造する方法
JP2525861B2 (ja) 光結合器用光軸調整ア―ム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004