JP5387938B2 - レセプタクル光モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

半導体レーザ(LD)モジュールにはピグテイル型とレセプタクル型の2種類がある。ピグテイル型LDモジュールは、光ファイバを保持するフェルールを永久的にハウジングに固定している。フェルールに続くファイバが豚の尾のように外部に垂れ下がっている。だからピグテイルと呼ぶ。ピグテイル型は外部光ファイバを直接に挿入できない。ファイバの他端に光コネクタがあって、外部光ファイバと光コネクタで接続するようになっている。レセプタクル型は外部光ファイバのフェルールをレセプタクルに直接に抜き差しするようにしたものである。
この発明は、外部ファイバを抜き差しできるレセプタクル型の半導体レーザ(LD)モジュールであって、異なる外部光ファイバ間での出力のばらつきが少なく、温度の変化や外部応力の変化があっても外部ファイバに常に所望の光量を取り出すことができるようにしたレセプタクル光モジュールに関する。
半導体レーザモジュール(LDモジュール)は、半導体レーザ、レンズ、光ファイバの端部よりなる。光ファイバフェルールが固定されていて端部が外部に垂れ下がるのがピグテイル型である。短い光ファイバがスタブの中に保持され外部光ファイバのフェルールを着脱してスタブファイバと一時的に連続するようにするのがレセプタクル型である。
調芯というのはLDの光が光ファイバ端に効率よく入るように、LD・レンズ・光ファイバの三者の適当な位置関係を求めその位置に固定する作業である。調芯のため光ファイバをXYZ方向三次元的に移動させる。また回転(T)して適当な方位を求める。つまり調芯はLDと光ファイバ間の関係を決めるXYZTの4つの量を試行錯誤によって最適の値に決めることである。
回転が必要なのはファイバ端が斜めに研磨してあるからである。ファイバ端からLDの光が反射してLDに戻るとLDの動作が不安定になる。それで反射光がLDに戻れないよう光ファイバ端を斜めに研磨する。傾斜角をβとする。すると光ファイバ端で、φ方向に光路が曲がる。光路の曲がり角φはφ=sin−1(nsinβ)−βである。
LDは光ファイバ端から軸線方向に真っ直ぐの位置にはなく、φの方向にあるようにする。そうするとLDと光ファイバが最大の効率で結合される。その時LDから出た光はレンズで絞られて光ファイバ端面のコアの位置にLDの像を作る。端面で反射損失があるが、最大結合効率の場合、LDの光の最大部分が光ファイバへ入射する。しかしLDモジュールは最大結合効率のものが使われることは殆どない。
光ファイバに入射すべき必要な光量はモジュールの目的によって異なる。光ファイバ入射パワーEcは、光ファイバ入射可能最大パワーEmよりかなり低い値(Ec/Em=20%〜80%)に設定される。LDの発生する光パワーの例えば50%程度とか、60%程度とかが目的とする光ファイバ伝搬パワーである。
入射パワーを減らすために従来は、レンズによるLD光の集光点から光ファイバ端を軸方向により遠ざけるかより近づけるかしていた。つまりデフォーカスして結合効率を下げる。レンズによる集光点から光ファイバ端をZ方向にずらすと、光ファイバへ入る光が減って50%とか60%の結合効率に落とす事ができる。これに反して軸垂直方向(XY方向)にずらせると、僅かなズレで著しい光量減衰が起こるので調整が難しい。だからXY方向にずらせるということはない。
デフォーカスによる結合効率低下によるものは追加的な部品が不要でコスト的に有利である。しかしファイバ端が最適位置にないので、レーザビームの断面が正しい円形でない。最適位置でないから、レンズ収差の影響が強く現れパワー分布が単純なガウス型分布にならない。そのためにXY方向のずれ、Z方向の熱膨張収縮によって入射パワーが大きく変動したりする。デフォーカス以外の結合効率低下手段が望まれる。
それで偏光子をLDとレンズの間に追加することによって光ファイバへ入る光量を減衰させるという工夫がなされた。LDは薄膜面に直交する方向に偏波面を持つ直線偏光を出す。偏光子の偏光面をLDの直線偏光面から角度αだけずらせると偏光子を透過する光量はcosαに比例して減衰する。LDと光ファイバを最適の結合位置方向で組み合わせ、偏光子の回転角αによって光ファイバに入るレ−ザ光を減衰させるという技術思想である。
結晶異方性を持つ鉱物を用いた偏光子でなく、透明プラスチックに微小金属片を埋め込んだナノ偏光子というものが発明された。小型で安価な偏光子が作られるようになったのでナノ偏光子による光量減衰を用いたLDモジュールが実現される。そのようなナノ偏光子には吸収型と反射型がある。吸収型は偏光板の余分な成分(sinα)を吸収することによって減衰させる。反射型は偏光板の余分な成分(sinα)を反射することによって減衰させる。
特許文献1は、半導体レーザ(LD)とレンズの間に偏光子を挿入し、偏光子によって光量を減衰させてから光ファイバへ入射させるピグテイル型の半導体レーザモジュールを提案している。偏光子によって光量を下げるものである。図1は特許文献1に提案されたLDモジュールの断面図を示す。
特許文献1は、円筒形のハウジング60の中間にロッドレンズ62を設け、前端に半導体レーザを、後端に光ファイバを有するフェルールを固定したピグテイル型LDモジュールである。円盤状ステム63の上に隆起64がありその前側面にLD65が実装される。キャップ66がLD65を覆っている。キャップ66の上方にはガラス窓67がある。ハウジング60の前端には螺子部68が切ってあり段部にLDステム63を嵌込んで押さえナット69でステムを固定する。ハウジング60の後端には光ファイバ72を軸方向に通して把持したフェルール70がフェルール止め板73によって固定される。
それに加えて特許文献1は、ロッドレンズ62と、LD65の間に偏光板78を追加する。ハウジング60の側面に横穴77があり偏光板78を保持した偏光板支持板79を横穴77からハウジング60の内部へ挿入する。これはLD65から出る直線偏光と偏光板の主軸方向をずらせ、LDから光ファイバへ向かう光量を低減させるためである。
図2に特許文献1の偏光子部分を拡大して示す。矩形の偏光板支持板79に円穴82を設け円形の偏光板78を嵌込んである。円形偏光板78を廻すと偏光板主軸方向が変わる。これを適当な角度にしてから偏光板支持板79を横穴77に挿入して溶接する。溶接点80で溶接されたので偏光板支持板79はハウジング60に固定される。
特許文献2は光ファイバの前端に偏光板を接着したピグテイル型のLDモジュールを提案する。偏光板を通る光量は、LD薄膜層の法線方向と偏光板主軸方向の成す角度αの余弦の2乗(cosα)に比例するのであるから、光ファイバを廻して透過光量を調整できるという。
図3は特許文献2のLDモジュールの縦断面図である。ステム83の上にLDパッケージ84が固定されたLD素子は内部にLDチップを含む。LD素子の直前に非球面レンズ85が設けられる。円筒形のステムホルダ−86の前端にLD素子を取り付け、後端にピグテイル型の光ファイバ88を取り付ける。円盤状ファイバサポート87の穴にピグテイル型の光ファイバ88を把持するフェルール91が挿通される。フェルール91からファイバコード92が豚の尾のように伸びている。
ファイバサポート87がステムホルダ−86の上端に溶接される。LDのステム83が、ステムホルダ−86のホルダ−前端段部93に固着される。光ファイバ88の先端は斜めに切断されている。傾斜端面89に偏光子90が接着される。ファイバコード92をパワーメータ(図示しない)に繋ぐ。LDチップを発光させフェルール91を軸方向とXY方向に変位させファイバコード92に入る光量が最大になるようなXY位置、Z位置を決める。
更にフェルール91を廻して、光ファイバ88へ入る光量を変動させ、パワーメータの出力を見て、所望の光量を得た角度でフェルール91の回転を止める。その位置でフェルール91を溶接する(溶接点95)。LDは薄膜層と直交する方向に偏波面を持つ直線偏光を発生する。光ファイバ88を廻すと偏光子90の主軸と直線偏光の成す角度αが0〜360度の範囲で変わる。光ファイバ88に入る光量はcosαに比例するから回転角を適当に決めると光ファイバに入る光のパワーを所望の値にすることができる。
実開平03−024614号公報
特開平07−098426号公報
デフォーカス減衰は、LDと光ファイバが最適結合していない。だからパワー分布が単純なガウス型分布にならない。そのためXY方向のわずかなずれ、Z方向の熱膨張・収縮によって入射パワーが大きく変動する。偏光子による減衰は、LDと光ファイバが最適結合関係にあるから、温度変化や経年変化によってパワー変動は起こりにくい。しかし偏光子の保持においてそれぞれ未だ問題がある。
特許文献1はLDモジュールのハウジング60の壁に横穴77を穿ち、偏光板78を把持した矩形の偏光板支持板79を横穴77に差し込むようになっている。ハウジング60の変形は僅かで横穴77を側面に穿つだけで従来のハウジング60を転用できるという利点がある。
しかし偏光板をそのままの状態で回転させることができない。横穴77から偏光板支持板79を引き出して偏光板78を回転させ、偏光板支持板79を横穴77に入れてLDに通電して光ファイバに出る光量を測らなくてはならない。手間の掛かる同じ動作を度々繰り返す必要がある。連続的に回転・測定ができない。偏光板の最適回転角の検出に多大の手数と時間がかかる。また横穴77が壁の一方だけにあり非対称構造になっているから、ハウジング60が熱や衝撃で変形する可能性もある。
特許文献2は光ファイバ端に偏光子を接着しているから、光ファイバ88、フェルール91を廻すことによって、偏光子主軸をLDの直線偏光に対して回転させることができる。それによってLDから出た光の内、光ファイバに入る光量を所定のパワーに減らすことができる。それはそうなのであるが、実際には光ファイバの回転はLD位置に無関係に自由に行えるのではない。
LDからの反射戻り光を防ぐために光ファイバ88の先端は軸線に直交する方向に切断されておらず、直交面より少し傾斜した傾斜端面89になるよう研磨されている。傾斜角がβである。これは2゜〜10゜程度である。その場合、光ファイバコアに真っ直ぐ入る光は軸線に対しφ=sin−1(nsinβ)−βだけ傾いた光である。φだけ傾いた光線の延長上にLDが存在する場合に光量の大きい結合状態となる。
そのようにするため、LDは軸線から少しずれた位置に実装される。図4のように、LDが実線のLD97の位置にある時、光ファイバ88はより長い縁が左にある実線の傾斜端96となるのが良好な位置関係である。LD97に対して光ファイバ端は96の向きでなければならない。LDが破線のLD99の位置にある時は、光ファイバ88は長い縁が右にある破線の傾斜端98となるのが良好位置である。
LDのステム83上での位置は予め決まっている。だから光ファイバ88を自由に回転させることはできない。偏光子90を傾斜端面89に接着しているから偏光子90の主軸方向を回転するためには光ファイバ88を回転させなければならない。しかし光ファイバ88の最適方向はLDによって先に決定されているから光ファイバ88を勝手に回転させることができない。つまり偏光子90を自由に回転できない。特許文献2は偏光子回転によって任意の光量を得るということはできない。つまり入射光量を加減するための偏光子を光ファイバ端に接着してはいけないということである。
本発明は、半導体レーザ(LD)チップとレンズを含む発光集光部と、ファイバスタブを含み外部光ファイバを着脱自在に保持するレセプタクル部との間に、回転対称形状のジョイントスリーブに保持された偏波特性を有する光学素子(偏光子、偏波特性を有する誘電体多層膜フィルタなど)を設け、発光集光部とファイバスタブの位置関係を准最適位置に調整し、ジョイントスリーブと偏波特性を有する光学素子を回転させて外部光ファイバへ所望の光量が得られる回転角を求め、その角度でジョイントスリーブと発光集光部とレセプタクル部を結合するようにしたものである。
准最適位置というのは横方向(XY方向)にはLD光のレンズによる集光点(LD像の位置)にファイバ端を合致させるが、軸線方向(Z方向)にはLDのレンズによる集光点(像位置)より少し遠い位置にファイバ端の位置を決めるということである。
YAGレーザによって部材を溶接する時にレーザ光の衝撃でレセプタクルが少しLD側へ偏奇する。偏奇の分を勘案してZ方向には少し集光点より遠い位置にファイバ端位置を決めるのである。
図5によって本発明のLDモジュールの特徴を説明する。これは理解しやすいように必要部分だけを書いたものである。実際にはレンズ、LD、光ファイバの支持構造が存在するが図示を省略している。偏波特性を有する光学素子4は円筒対称性のあるジョイントスリーブ5の上窓に取り付けてある。偏波特性を有する光学素子4は、吸収型偏光子,反射型偏光子,偏波特性を有する誘電体多層膜フィルタなどを含む。
ジョイントスリーブ5の前にレセプタクル9がある。接触面であるレセプタクル9の底面、ジョイントスリーブ5の上面は平坦な底接面40、天接面39となっており、レセプタクル9とジョイントスリーブ5を相互に軸廻りに回転することができる。
接触面であるレンズキャップ外周面、ジョイントスリーブ内周面は滑らかな外接円筒面33、内接円筒面34となっており、レンズキャップ8とジョイントスリーブ5を相互に軸廻りに回転することができる。つまり、レセプタクル9・ジョイントスリーブ5・レンズキャップ8は回転対称性ある摺接面を持ち溶接以前であれば、三者が自由に軸廻り回転できる。
ファイバスタブ44が中心に光ファイバ6を保持する。ピグテイル型でなくレセプタクル型なので光ファイバ6は短い。2mm〜5mm程度しかない。例えば2.95mmである。光ファイバはコア・クラッド構造を持つが短いので、光ファイバを通り抜けてもコアに光パワーが局在せずクラッド成分が残る。コア端に精度良くLD光を導く必要がある。XY方向(横方向)の精度の要求はピグテイル型の場合よりも厳しい。
光ファイバ6を保持するファイバスタブ44は円筒形スリーブに固定される。円筒形スリーブに外部光ファイバのフェルールが差し込まれる。外部光ファイバフェルールと光ファイバ6が突き合わせた時にコアの横ズレがあると光の大部分が漏れてしまう。光ファイバ間の横ズレ(XY方向ずれ)を抑制しなければならない。スリーブ中心と光ファイバ6中心のXY方向のズレの絶対値をδ1とする。本発明ではこれを0.7μm以下に、好ましくは0.5μm以下にする。スリーブ内でのスタブの横方向の取付誤差はδ1≦0.7μmだということである。誤差がδ1=0.7μmで損失は大体0.5dBである。従ってδ1≦0.7μmということはスタブ誤差による損失は0.5dB以下だということである。
光ファイバ6、偏波特性を有する光学素子4、レンズ3、LD2の中心F、D、C、Bが一直線上に並び、レンズ3によってLD光がファイバ端中心位置Fに集光される時が最高結合効率を与える。初めからこのようにはならないのでレセプタクルをXY方向、Z方向、方位調整(又は軸廻り回転)をしてそのような位置と方位を探す。
内部に光ファイバ6を有する短いファイバスタブ44のコア(中心の屈折率が高い部分)に沿った延長線を軸線mnという。光ファイバ6の前端面は傾斜面となる。反射戻り光がLD2に戻るのを防ぐためである。ファイバ端部の中心(コア)位置をFとする。端面傾斜角がβである。そのため光ファイバコアを伝搬した光は端部Fから出て軸線mnに対しφの角度をなす方向へ進む。φ=sin−1(nsinβ)−βである。sin−1はsinの逆関数(arcsine)、nはコア屈折率である。βは4゜〜12゜程度である。
φを仮に進行角と呼ぶ。端面が傾斜しているので、進行角φの方向に、偏波特性を有する光学素子4、レンズ3、LD2を配置するのが良い。ファイバ端FとLD2の距離Lの限定がレンズ3によって与えられる。LD2のレンズ3による像がファイバ端FにできるようにするとLD光のファイバへの入射光量は最大となる。これがファイバの最適位置・最適方向である。
LD2はステムに固定され、レンズ3はレンズキャップ8に固定されるから、レセプタクル9と、レンズキャップ8、LDステムの位置を、進行角φの方向にレンズ3とLD2が並びLD2とファイバ端Fの距離Lが適当な値になるようにレセプタクル9と、レンズキャップ8、LDステムの位置を決めると最大光量を光ファイバへ導入できる。実際には光ファイバ・レンズ・LDの3者の関係でなく、光ファイバ・LDの2者の関係となる。
LDステムとレンズホルダ−は予め溶接して一体化してある。その状態で供給される。それがレンズ付き発光集光部となる。レンズ付きLD素子としてその状態で供給される。ファイバ端面傾斜角βが既知であるから、進行角φも既知である。レンズ3の焦点距離fが分かっており、レンズ・LD間距離Mも決まっている。結像の式から、ファイバ端FとLD発光中心Bとの軸線方向の距離Lも大体の値が決まる。LDの軸線からのズレgの概算値が分かる。最適位置の場合LDとファイバの横ズレはg=Ltanφ=Ltan{sin−1(nsinβ)−β}である。
レンズ中心を軸線上にしたいのであれば、LDをステムの中心から横方向へMtanφ=Mtan{sin−1(nsinβ)−β}ずらせて実装しておくのが良い。そしてステムの上にレンズキャップ8を溶接する。だからレンズ3とLD2は予め一体化されている。発光集光部が予め一体のものとして与えられる。
レンズキャップ8は調芯前にステムに固定されるから、中心Cが直線FB上にくるとは限らない。直線FBと軸線mnの間にレンズ中心Cがあるということもある。直線FBより外側に中心Cがあることもある。しかしレンズが直線FB上から多少左右にずれていても構わない。LD光の出射方向は決まっているからレンズが左右にずれていても、ファイバ端に近い同じ点に集光し同じ点にLDの像を作る。像パターンが真円でなく少し歪むだけである。
発光集光部・ジョイントスリーブ・レセプタクルを組み合わせただけでは、LD+レンズの発光集光部と光ファイバを含むレセプタクルの二つの部材の関係がまだ決まらない。ここで自由になるのは発光集光部とレセプタクルの相対位置(XYZ)・方位(軸線廻り回転T)である。
ジョイントスリーブ・レセプタクルの接触は、XYT変位を許容し、ジョイントスリーブ・発光集光部の接触は、ZT変位を許容する。三次元運動X、Y、Zは和演算、回転Tは積演算であるから、二つの接触部によって、レセプタクル・発光集光部は三次元XYZ変位と回転Tを可能とする。
もしも中間にジョイントスリーブが存在せず発光集光部・レセプタクルが直接に組み合わされた場合、Z変位が不可能である。だから如何にしてもXYZTの4つの変位を許容するようにはできない。
もしも特許文献1、2のようにピグテイル型モジュールであれば、フェルールに対し光ファイバを出し入れしてZ方向調芯が可能である。
しかし本発明はレセプタクル型モジュールである。レセプタクル型の場合ファイバスタブ・レセプタクルの関係が固定的である。Z方向に光ファイバ6を動かせない。よってレセプタクルにおいてZ調芯ができない。
しかし本発明では中間にジョイントスリーブ5があるのでZ変位を許容する。ジョイントスリーブ5の介在がXYZTの4種類の調芯を可能とする。ジョイントスリーブ5の存在はレセプタクル型モジュールの本発明で調芯に対しても極めて有用である。
溶接前においては、発光集光部、ジョイントスリーブ、レセプタクルの3つの部材を、相対的に、横(XY)方向、軸方向(Z方向)に動かし、軸回りに回転(T)させることができる。
中間に偏波特性を有する光学素子4を持つジョイントスリーブ5がありジョイントスリーブ5は回転対称性を持ちX、Y、Z方向移動、回転Tを許容するから、発光集光部、レセプタクル9の相対位置方位(XYZT)を任意に変化させることができる。
初めに、LD・レンズを含む発光集光部と、光ファイバを含むレセプタクルを、相対的にXY方向、Z方向変位、軸廻り回転(T)させ、発光集光部とレセプタクルの位置関係を准最適位置に決める。軸廻り回転(T)をさせず、ファイバスタブの最長方向をLDの偏りの方向に予め合わせるようにすることも出来る。この方向がファイバに入射するLD光が最大となる方向である。この場合はXY、Z方向の調芯によって、准最適位置に定めることができる。これが調芯である。
光路の相反性から、発光集光部、レセプタクル9が准最適位置にある場合、LD2の前端Bから出たレーザ光がレンズ3で集光されてファイバ端Fに至り、かなりの部分がコアを伝搬する光になる。更にレンズ3によるLD2の像ができる位置にファイバ端Fをおくと最大の光量が光ファイバ6へ入ることになる。これがファイバ端Fの最適位置である。しかし本発明はそのようにはしない。
XY方向については図5のグラフ(イ)のように、レーザパワーが最大になるピーク点Pに合致するように光ファイバ6の中心位置を決める。外部光ファイバに出力される光量をパワーメータで監視しXY方向のパワー変化を求める。外部光ファイバに最大レーザパワーが得られる点がピーク点Pである。ピーク点Pでのパワーをピークパワーと言う。
ピークパワーの90%以上の光出力が外部光ファイバに得られるようにP点の近傍にファイバ端のXY位置を決める。許されるXY方向の結合損が10%以下ということである。レセプタクル9のXY方向ズレによる結合損失は1dB以下だということである。
結合パワー90%以上という条件はパワーピークの幅によるがXY方向ずれが大体±1μmという範囲である。レセプタクル9のXY方向誤差の絶対値をδ2とする。光ファイバ端FがLD光分布のXY方向ピーク点Pに正確に一致しなくてもピーク点Pからのずれ誤差δ2が、δ2≦1.0μmとなるようにする。これはかなり厳しい条件ではあるがしかしこれは可能である。
δ1が0.7μm以下、δ2が1μm以下なので、ピークパワーからのパワー低下は1.5dB以下である。 また図9はコアが偏心したファイバをレセプタクル光モジュールに回転挿抜したときの結合損の増加を固定時のずれに対してプロットしたものであるが、総ずれ量が1.7ミクロン以下ならばファイバの回転挿抜時の結合損の増加を1.5dB以下に抑制できる。
Z方向(軸方向)にファイバ端F(Zで表現する)が変位したときの入射パワーの変化をグラフ(ロ)に示す。最高の入射パワーとなるのがH点(Z=Z)である。H点(Z=Z)が最適位置である。H(Z=Z)点よりファイバをLD2へ近づけると入射パワーが急減する。H点(Z)よりファイバをLD2から遠ざけるとゆっくりと入射パワーは減っていく。光ファイバ入射パワーにはそのような前後非対称性がある。それは収差の大きい安価な球レンズを集光に用いた時に著しい。球面レンズ、非球面レンズを使えば、Zの前後でパワー分布をより対称に近くすることができる。しかしやはりそれでも入射パワーの前後非対称性がある。本発明は球レンズでも球面レンズでも非球面レンズであっても適用できる。
Z方向にはファイバ端Fを最適位置H(Z=Z)に設定しない。BHの延長線上で最適位置H(Z=Z)より少し遠い准最適位置G(Z=Z)になるように調芯する。YAG溶接の衝撃で一部が変形しレセプタクルがLD側へ少し(s)ずれる。ファイバも同じだけLD側にずれる。ズレを補償できるよう最適位置H(Z=Z)からファイバ端Fを遠ざけておくのである。溶接によって光ファイバ端Fは最適位置H(Z=Z)かそれに近い最終位置(Z=Z)になる。YAG溶接による変形量sは予め分からないが最大10μm程度である。准最適位置Gの最適位置Hからの距離は溶接縮退sの2倍程度までがよい。だからGH=20μm程度までとすればよい。
もしも初めから最適位置H(Z=Z)に決めると、YAGレーザ溶接の衝撃でレセプタクルがLD側へ偏奇し、ファイバ端FがZ=Zになる。すると入射パワーが急減し結合効率が低くなる。これは好ましくない。
だからZでなく、Zにファイバ端Fの位置を決める。それが准最適位置Gである(XY方向ではP点:誤差δ2≦1.0μm、Z方向にはZ点)。XYZの位置を決めただけでは不完全である。ファイバ端Fの傾斜の方向が決まっていないからである。 ファイバスタブの最長辺側に標識を付けておき、LDの偏奇側に合わせることによってファイバ端の傾斜方向をLDの偏奇に合致させる。これを方位調芯と言う。
回転調芯Tすることもある。この場合はレセプタクルをZ軸周りに回転させ光量最大の方向を探す。ファイバ端Fから進行角φの方向へ引いた延長線上にLD2があるとき光量最大となる。それが外部光ファイバへ伝搬する光量をモニターすることによって分かる。
光量最大の方位にするとファイバ端Fから進行角φの延長線上にLD2があるという位置関係になる。光ファイバ端Fの長い方のエッジがLD側に来る。これが准最適方位である。准最適方位はXY変位、T回転に対し極大値を与えているから、XY、T変位に対してパワー変化は少なく安定な位置方位である。異なる外部ファイバをレセプタクルに挿入し抜去する動作を繰り返しても光量変動は1.5dB以下とすることができる。
さて調芯(XYZT)によって、発光集光部とレセプタクルが准最適位置方位関係になるのでその位置方位で発光集光部とレセプタクルをそれぞれ固定する。
ここまでは偏波特性を有する光学素子4とは関係のない話である。しかしそのような調芯(XYZT変位)が可能なのは、間に入ったジョイントスリーブ5が回転対称形で平坦面39、40を介してレセプタクル9と接触し(XYTを許容)、滑らかな内外円筒面33、34(ZTを許容)を介してレンズキャップ8と接触しているからである。
LD光は偏波特性を有する光学素子4を点Dで通過するので偏波特性を有する光学素子主軸によって透過パワーが変動する。調芯後のこれら部品の関係は、偏波特性を有する光学素子4をLD2の偏波面に合致させる(α=0)と、最大の光量Emが光ファイバ6に入る状態である。しかしLDモジュールとして必要な光量Ecは目的によって異なり、最大光量Emの20%〜80%程度である。例えば50%とか70%である。従って何らかの手段で所望の光量Ecまで減衰させる必要がある。従来はZ方向にファイバを遠ざけることによって光量減衰させていた。デフォーカスによる光量減少である。これについては既に述べた。
本発明はそうでなく偏波特性を有する光学素子4を入れて偏波特性を有する光学素子4の主軸(透過可能な光の偏波面の方向)と、LD2の偏向方向のなす角度αを変えることによって光量減衰させる。LD2は薄膜面(基板面)に直交する方向に偏波面を持つ綺麗な直線偏光を生ずる。チップ面に直交する方向が偏向方向である。
偏波特性を有する光学素子主軸とLDの偏光方向のなす角度をαとする。偏波特性を有する光学素子4の主軸がLD偏光に平行(α=0)であればほぼ100%の光が偏波特性を有する光学素子4を透過する。偏波特性を有する光学素子4の主軸がLD偏光方向に直交(α=90度)すると透過光はない(透過率0%)。偏波特性を有する光学素子を軸廻りに回転すると、偏波特性を有する光学素子の透過光の強度はcosαに比例して変動する。但し偏波面に依存しない多少の吸収がある。
図5の曲線(ハ)は偏波特性を有する光学素子4の回転角θと、光ファイバに入る光パワーEの関係を示すグラフである。θはある基準点からの偏波特性を有する光学素子4の回転角でありθ=α+定数の関係がある。偏波特性を有する光学素子回転角θを変化させると光ファイバに入るパワーEは100%から0%まで大きく変化する。所望のパワーがEcであるとする。偏波特性を有する光学素子4を回転する。Q点でE=Ecとなるとする。その時の回転角θcが求めるものである。
本発明の場合、円筒対称形のジョイントスリーブ5によって偏波特性を有する光学素子4を保持しているから、レセプタクル9とレンズキャップ8を固定した状態でも、ジョイントスリーブ5をZ軸周りに自由に回転することができる。つまり発光集光部と、レセプタクル部を先に調芯(XYZT)し、准最適位置・方位に固定しても、中間のジョイントスリーブ5は自在に回転(R)できる。ジョイントスリーブ5を回転し偏波特性を有する光学素子4の方位を変化させ、光ファイバの出力をパワーメータで監視し、所望パワーEcとなる角度θcを探す。それが所望パワーを与える偏波特性を有する光学素子4の方位である。
但しYAG溶接でZ方向にZからZにファイバ端が動きその分だけパワーが増えるので、増分を差し引いた値を所望値Edと決めておきその値に対応するθdを求めるようにするとより一層正確である。
所望パワーを与える方向にジョイントスリーブ5の方位を決める。その方位でジョイントスリーブ5とレンズキャップ8を溶接固定する。ジョイントスリーブ5とレセプタクル9を溶接固定する。
こうしてできたLDモジュールでは、ファイバ・スリーブ中心のズレ(δ1)が±0.7μm以下で、ファイバ端FがXY方向には±1.0μmの誤差範囲(δ2)でピーク点Pに合致し、Z方向にはZにあり、偏波特性を有する光学素子・LD偏向主軸角度はEc/Emの減衰を与える。 ここでZは最適位置Zからの距離が0〜20μmの範囲の点である。
温度変化や経年変化があっても偏波特性を有する光学素子が廻るということはない。だから本発明のモジュールにおいて、減衰比率Ec/Emは不変である。本発明のレセプタクル型モジュールは、外部ファイバをレセプタクルに着脱して使用するが外部ファイバに出力されるパワーの変動はファイバが異なっても、1.5dB以下になる。
請求項1は半導体レーザ(LD)チップとLDの光を集光するレンズとレンズを保持し外接円筒面を持つレンズキャップとを含む発光集光部と、発光集光部のレンズキャップの外接円筒面に内接する内接円筒面と内接円筒面に連続する頂板部からなり頂板部の窓に偏波特性を有する光学素子を取り付けたジョイントスリーブと、ジョイントスリーブの頂板部の上に接触する平面の底接面を持ち円筒形であるレセプタクルとレセプタクルの内部に固定され外部光ファイバのフェルールを着脱するためのスリーブとレセプタクルの内部に固定され光ファイバが挿通され上面が前記外部光ファイバのフェルールの先端に接し、下面が傾斜面であるファイバスタブからなるレセプタクル部とよりなり、LDはファイバスタブに対してレンズを通りファイバの傾斜面へ入射するLD光が最大となるような側に位置し、LDが発生するLD光をレンズで集光した位置又はその位置から20μm以内の位置にファイバ端があり、偏波特性を有する光学素子の偏波方向とLDの偏波方向が角度をなしており、この角度を調整して所望の光量をファイバスタブから外部光ファイバへ出力するようにしたことを特徴とするレセプタクル光モジュールとしたので、Z調芯が可能でXY方向の変位も可能である。ジョイントスリーブを廻すことによって偏波特性を有する光学素子とLD主軸の角度を調節することができ、光のパワ−分布をくずすことなく所望の光量に調整できる。
請求項2は前記ファイバ端は前記LDが発生するLD光をレンズで集光した位置から20μm遠方までの位置にあり、前記偏波特性を有する光学素子の偏波方向とLDの偏波方向がなす角度を変化させて最大出力の20%〜80%にあたる所望の光量をファイバスタブから外部光ファイバへ出力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレセプタクル光モジュールとしたので、光のパワ−分布をくずすことなくLDの最大出力の20%〜80%の任意の光量を得ることができる。
請求項3はファイバスタブのファイバの延びる方向をZ方向、それに直交する方向をXY方向とし、ファイバスタブとスリーブの中心のずれの絶対値δ1が0.7μm以下であり、レンズによるLDの像とLDを結ぶ直線の延長線とファイバ端との横方向ずれの絶対値δ2が1.0μm以下であり、これらずれに起因するLDとファイバの結合損失の増加分が1.5dB以下であることを特徴とする請求項1および2のいずれかひとつに記載のレセプタクル光モジュールとしたので、異なる外部ファイバをレセプタクルに挿入し抜去する動作を繰り返しても光量変動は1.5dB以下とすることができる。
請求項4は前記偏波特性を有する光学素子は吸収型偏光子、反射型偏光子、および偏波特性を有する誘電体多層膜フィルタのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかひとつに記載のレセプタクル光モジュールとした。偏波特性を有する光学素子が吸収型偏光子であれば反射戻り光の大幅な抑制により
安定動作が可能であり、反射型偏光子あるいは偏波特性を有する誘電体多層膜フィルタであれば生産性がよく低コスト化することができる。
請求項5は請求項1から4のいずれかひとつのモジュールを使用したことを特徴とする光伝送装置としたので、異なる外部ファイバをレセプタクルに挿入し抜去する動作を繰り返しても光量変動が少ない光伝送装置を構成することができる。
請求項6はステムのポールに固定された半導体レーザ(LD)チップとレンズキャップで保持されたレンズを含む発光集光部と、ファイバスタブを含み外部光ファイバを着脱自在に保持するレセプタクル部との間に、回転対称形状のジョイントスリーブに保持された偏波特性を有する光学素子を設け、レセプタクルに外部ファイバのフェルールを挿入しLDを発光させ外部ファイバに出力される光のパワーを監視しながら、LDはファイバスタブに対してレンズを通りファイバの傾斜面へ入射するLD光が最大となるような側に位置し、発光集光部とファイバスタブの位置関係をレンズによるLD像よりファイバ端が遠くなる准最適位置に調芯し、ジョイントスリーブと偏波特性と有する光学素子を発光集光部とレセプタクル部の間で回転させて外部光ファイバへ所望の光量が得られる回転角を求めその位置及び角度で発光集光部とジョイントスリーブ及びジョイントスリーブとレセプタクル部を溶接することを特徴とするレセプタクル光モジュールの製造方法としたので、偏波特性を有する光学素子を回転して所望の光量を得られる位置でジョイントスリープ、レセプタクル部、発光集光部を結合することができ、光のパワ−分布をくずすことなく所望の光量に調整できる。
請求項7はファイバのコアの屈折率をnとし、ファイバの延びる方向の垂直方向となす角度がβである傾斜端面に対して最適の入射方向角sin−1(nsinβ)−βを計算し、レンズ−LD間の距離をMとするときファイバスタブのファイバの延びる方向をZ方向、それに直交する方向をXY方向とし、LDをステムポールの中心からMtan{sin−1(nsinβ)−β}だけXY方向にずれた位置に固定し、レセプタクルを傾斜端面の最下点がLDのずれの方向に一致する方向に保持し、XY方向およびZ方向を軸として変位させ外部光ファイバに出力される光パワーが最大になる位置にレセプタクルのXY方向とZ方向の位置を定め、レセプタクルをZ方向に変位させ外部光ファイバに出力される光パワーが最大になるHより延長線上に遠い位置GにレセプタクルのZ方向位置を定め、准最適位置に調芯するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のレセプタクル光モジュールの製造方法としたので、光ファイバに入射する光パワーをほぼ最大にするよう調芯したレセプタクル光モジュールを工程を簡略化して製造することができる。
請求項8はXY方向、Z方向、回転(T)の調芯を行い、レセプタクルと発光集光部を准最適位置に調芯した後、中間のジョイントスリーブを回転(R)させ偏波特性を有する光学素子とLDの直線偏光主軸のなす角度αを変化させ、外部ファイバに所望のレーザ光出力Ecが得られる回転角度θを求める調整を行い、その方位で、発光集光部とジョイントスリーブ、ジョイントスリーブとレセプタクルを溶接固定することを特徴とする請求項6に記載のレセプタクル光モジュールの製造方法としたので、最大の光パワーから偏波特性を有する光学素子の取り付け方向の調整により任意の光量としたので光のパワ−分布がくずれていないレセプタクル光モジュールを製造することができる。
本発明は、発光素子チップ(LD)とレンズを含む発光集光部と、ファイバスタブを含み外部光ファイバを着脱自在に保持するレセプタクル部との間に、回転対称形状のジョイントスリーブに保持された偏波特性を有する光学素子を設け、発光集光系とファイバスタブの位置関係を准最適位置(レンズによるLD光の集光点Hの延長線上G点にファイバ端を合わせる)に調整し、ジョイントスリーブと偏波特性を有する光学素子を一体に回転させて外部光ファイバへ所望の光量が得られる回転角を求め、その角度でジョイントスリーブと発光集光系とレセプタクルを溶接結合するようにしたものである。
回転対称性のあるジョイントスリーブをレセプタクル、発光集光部の間に介在させるから、レセプタクルと発光集光部の間で相対的なX、Y、Z方向の移動、回転Tが可能になる。それによってXY調芯、Z調芯、方位調芯Tを行うことができる。特許文献1、2のようにピグテイル型の場合はフェルールからのファイバの突き出しを加減することによってZ調芯が可能である。しかしファイバスタブがレセプタクルに固定されるレセプタクル型の場合、ファイバを動かしてZ調芯することはできない。
本発明は、ジョイントスリーブを中間に介在させるのでZ調芯が可能となる。レセプタクル・ジョイントスリーブ間はX、Y、T変位ができ、ジョイントスリーブ・発光集光部間はZ、T変位ができる。両者を合わせて、X、Y、Z、Tの4つの変位が全て可能となる。そのために、LD(発光集光部)と光ファイバ(レセプタクル)のXYZ調芯、T調整が可能となる。
LDとファイバの結合はほぼ最適結合であり、所望の光量に調整するのは偏波特性を有する光学素子とLD主軸の角度αの調整による。LDと光ファイバがほぼ最適結合しそれは安定な位置方位である。外部ファイバのフェルールをレセプタクルに着脱して外部ファイバに出力されるパワーのばらつきも少ない。Z方向デフォーカスによって入力光量減衰した従来のモジュールに比べて、温度変化や経年変化があっても光量の変動は少ない。
本発明は、発光素子チップ(LD)とレンズを含む発光集光部と、ファイバスタブを含み外部光ファイバを着脱自在に保持するレセプタクル部との間に、回転対称形状のジョイントスリーブに保持された偏波特性を有する光学素子を設け、発光集光系とファイバスタブの位置関係を准最適位置(XY、R方向には光量最大点:Z方向には集光点Hの延長線上のG点)に調整し、ジョイントスリーブと偏波特性を有する光学素子を一体に回転させて外部光ファイバへ所望の光量が得られる偏波特性を有する光学素子の回転角を求め、その角度でジョイントスリーブと発光集光系とレセプタクルを溶接結合するようにしたものである。
図6〜図7によって本発明の実施例を述べる。図6は発光集光部と、回転対称のジョイントスリーブと、レセプタクル部を組み立てる前の部品の断面図である。初めに3つの部分を個別に説明する。
発光集光部は、半導体レーザ(LD)2とレンズ3を含む部分である。これは円盤状のステム7とその上に溶接されるレンズキャップ8などを有する。ステム7は例えば鉄(軟鋼にメッキなど)で作られ複数のピンの通し穴21、隆起したポール22を持つ。ポール22の前側壁に、上向きに光を出すようにLD2が固定される。LD2はステム中央軸線上でなく少し偏奇した位置に取り付ける。これについては後に述べる。ステム7の中央部にはサブマウント23を介してモニタPD24が設けられる。これはLD2の後方光を感知してLD光のパワーを一定に保持するためのモニターである。
ステム7は下方に伸びるリードピン26、27、28を有する。リードピン27はステム7に接続されている。それ以外のリードピン26、28は通し穴21を通り頂部はステムの上部に至る。絶縁性の封止剤29によってリードピン26、28が通し穴21に固定される。LD2、モニタPD24とリードピンはワイヤで接続される。
円筒形のレンズキャップ8は内側に横方向の支持板30を持つ。支持板30の中央に開口部32があってここに球レンズ3が固定される。これはLD2の光を光ファイバ端部へ集光させるためのレンズである。安価にするため球レンズ3をここでは使っているが球面レンズや非球面レンズであってもよい。LD2の前方光はレンズ3を通って上方へ出る。後方光はモニタPD24に入射する。レンズキャップ8の外周は回転対称の外接円筒面33となる。
ジョイントスリーブ5は偏波特性を有する光学素子4を保持するためのものである。今回偏波特性を有する光学素子として吸収型偏光子を用いた。またジョイントスリーブ5は円筒対称形を持ち断面図はコの字型をしている。ステンレスなど金属製である。ジョイントスリーブ5の内周は回転対称の内接円筒面34となっている。外周に円環隆起35がある。ジョイントスリーブ5の内側にはジョイントスリーブ内部空間36が形成される。ジョイントスリーブ内部空間36に前述の外接円筒面33を挿入できる。内接円筒面34、外接円筒面33はほぼ同じ直径を持ち内外接している。つまりジョイントスリーブ5とレンズキャップ8は回転対称部分で接触する。
溶接する前であれば、ジョイントスリーブ5をレンズキャップ8に対し軸回りに相対回転できる。ジョイントスリーブ5の上方には横方向の頂板部37がある。頂板部37は中央に窓38を持つ。頂板部37の窓38の下部分に偏波特性を有する光学素子4が固着されている。この偏波特性を有する光学素子4は今回吸収型偏光子である。吸収型なので軸線に直交するように窓38に取り付けられる。ジョイントスリーブ5の頂板部37の上側は平面平滑の天接面39となっている。
レセプタクル部は、外部光ファイバの先を抜き差し可能に保持し、外部光ファイバを差し込んだ状態で、LD光を光ファイバへ導くためのものである。レセプタクル9はステンレス、銅などの金属で作られた円筒形の部材である。レセプタクル9の下端フランジ41の底面は平面平滑の底接面40となっている。底接面40が、ジョイントスリーブ5の天接面39と滑らかに接触する。溶接前は横方向(XY方向)に相互変位できる。
ジョイントスリーブ5とレセプタクル9は回転対称な部材(39、40)で接触する。溶接前には軸回りにジョイントスリーブ5をレセプタクル9に対し相対回転できる。
レセプタクル9の下方開口部から、リング42、ファイバスタブ44、割りスリーブ45を挿入する。ファイバスタブ44は中心に短い光ファイバ6を持つ。これは光を中継するためのファイバであり長さが2mm〜4mmである。例えば2.9mmである。コア・クラッド構造を持つが短い。下端から入射した光をコアに閉じ込めるのに十分な伝搬距離を持たない。クラッドモードが残る。
リング42は金属円環でファイバスタブ44と共にレセプタクル9の凹部50に圧入される。リング42はファイバスタブ44を所定の位置・方向に保持する。割りスリーブ45は硬質で滑らかな内周面を持つセラミックの円筒である。例えばジルコニア製である。割りスリーブ45の内周面によって滑らかな周面を持つランプ内腔が形成される。レセプタクル内腔46に外部光ファイバ先端のフェルール(図示しない)を挿入抜去する。
ファイバスタブ44(光ファイバ6)の中心軸と割りスリーブ45の中心軸の横ズレδ1は0.7μm以下になるようにする(δ1≦0.7μm)。より好ましくは0.5μm以下とする(δ1≦0.5μm)。
レセプタクル9は外周に周回突状43を持つ。レセプタクル9の先端の内側は面取り47がなされ差込口48に外部ファイバのフェルールが入りやすいようになっている。
ファイバスタブ44は金属円柱に縦穴を穿ち光ファイバ6を挿入したものであり、外周にリング42と割りスリーブ45が接触している。下端面は斜め研磨されて傾斜面49となっている。光ファイバ下端も同じ角度の傾斜(β)を有する。レーザへの反射戻り光を防ぐためである。コア屈折率をnとすると、適切な入射角φは、φ=sin−1(nsinβ)−βである。先程の進行角に等しい。
ファイバスタブ44の上端は平坦面52となっている。外部光ファイバのフェルール先端が面一に接触するのでファイバスタブ44の上端は平坦面52でなければならない。
次に3つの構成要素の組立について述べる。レンズキャップ8・ステム7の発光集光部のリードピン26、27、28を、LD駆動源を備えたテスト用のソケット(図示しない)に差し込む。レンズキャップ8の上端部に、ジョイントスリーブ5下部を被せる。ジョイント内部空間36にレンズキャップ8の一部が入り込む。ジョイントスリーブ5の内接円筒面34と、レンズキャップ8の外接円筒面33が円周方向均一に滑らかに接触する。
ジョイントスリーブ5の上部の天接面39にレセプタクル9下部の底接面40を接触させる。これによって、発光集光部・ジョイントスリーブ・レセプタクル部が上下方向に組み合わされる。ジョイントスリーブ5の上端の天接面39、レセプタクルの下端の底接面40は平滑面だから、レセプタクルをXY方向に移動できる。またレセプタクルを回転(T)することもできる。
ジョイントスリーブ5の内接円筒面34とレンズキャップ8の外接円筒面33は軸(Z)方向動きは自由であるからレセプタクルをZ方向に変位することができる。軸廻りに回転(T)させることもできる。
ジョイントスリーブ5はさしおいて、初めに光ファイバに入射するLD光量をほぼ最大にするように発光集光部とレセプタクルの位置方位を決める。これを調芯という。発光集光部とレセプタクルの間の調芯は、XY方向、Z方向、回転方向Tの3種類ある。XY調芯、Z調芯、T調芯(方位調芯を含む)と仮に呼ぶ。
本発明は、XY、Z、T調芯をして、ほぼ最大光量が光ファイバに入るような発光集光部・レセプタクルの位置方位関係としてから、ジョイントスリーブ5を回転(R)させて所望光量に減衰させる。これは偏波特性を有する光学素子による透過光量調整である。R調整と仮に呼ぶ。本発明の骨子は、XY調芯、Z調芯、T調芯、R調整によって光ファイバ入射光量を任意の所望のパワーにしたということである。
ジョイントスリーブ5が回転対称性を持ちレセプタクル、発光集光部と回転可能な関係とするのは、2度の回転調整T、Rの両方にとって必須である。
XY、Z、T、Rの調芯調整を順に説明する。
図6の3部材を縦方向に組み合わせると、図7において溶接点54、55が未だないような組み合わせの状態となる。ここから調芯作業を始める。
初めに、発光集光部(LD2、レンズ3を含む)と、レセプタクル部(光ファイバ6を含む)との位置合わせをする。
レセプタクル9のレセプタクル内腔46へ外部光ファイバのフェルール(図示せず)を差し込む。外部光ファイバの他端はパワーメータ(図示せず)に接続してある。LD2はファイバ端Fから横方向に大体g=Ltanφ=Ltan{sin−1(nsinβ)−β}ずれるようにすべきである。Lは光ファイバ端・LD間のZ方向距離、nはコア屈折率、φは進行角、βはファイバ前端傾斜角である。このズレをレンズ中心Cを中立点としてレセプタクルとLDに均等に配分することもできる。
レンズ中心Cを中立点として、横ズレをレセプタクルとLDに均等に配分するには、LDをポール中心軸線からgを比例配分した値だけ横方向にずれた位置に固定すれば良い。LD2のズレgの大体の目安は、Mtanφ=Mtan{sin−1(nsinβ)−β}である。MはLD2とレンズ3とのZ方向距離である。
しかし実際に調芯するのでこれから少しずれていても構わない。レセプタクル部をX、Y、Z方向に動かし回転(T)して最適の位置を探す(調芯)からである。
レセプタクル部をXYZ方向変位およびZ軸周り回転(T)のできるホルダ−(図示しない)で把持する。LD2を発光させる。LD2の光はレンズ3、偏波特性を有する光学素子4を通り光ファイバ6下端に至る。光ファイバ6を通って光は外部光ファイバに入りパワーメータによって光量計測される。
レセプタクル部をXY方向に動かして最大光量が入る位置を探す。最大光量点からの横ズレ(XY方向)の絶対値δ2は1.0μm以下になるようにする。図5のグラフ(イ)のピーク点Pからのずれδ2が1.0μm以下になるようレセプタクル部のXY位置を決めるということである。これがXY調芯である。
レセプタクル部をZ方向(軸方向)に動かして光ファイバに入る光量を調べる。図5の曲線ロのような光量分布が得られる。ピーク点H(Z=Z)より遠い部分(Z>Z)では傾斜が緩やかで、ピーク点Z(H)より近い(Z<Z)では急峻に低下する非対称曲線ロとなる。Z方向の光量分布曲線はXY方向の光量分布曲線より広がっており調芯幅に余裕がある。
Z方向ではピーク点H(Z=Z)に合わせるのではなく、BHの延長線上それよりもすこし遠い点G(Z=Z)点にファイバ端Fが一致するようレセプタクル部のZ方向位置を決める。
YAG溶接するとき衝撃でレセプタクルがLD側へ前進して(Z→Z)、実際にはよりZの小さい部分Zにファイバ端Fが来る。前進量sは1μm〜10μm程度である。前進量sが予め分からないので、余裕をもってZの位置に決める。これがZ調芯である。
もしも初めからピーク点Zに合わせるとYAG溶接の衝撃でZのようなパワーの小さい位置にファイバ端Fが押しやられる。これは好ましくないので、Z(>Z)の位置にレセプタクルのZ方向の位置を決める。
このようにして発光集光部とレセプタクル部の間の調芯がなされる。この間レセプタクル部と発光集光部の中間にジョイントスリーブ5が介在する。中間のジョイントスリーブ5の偏波特性を有する光学素子4の方向は任意である。外接円筒面33・内接円筒面34における嵌合と、天接面39・底接面40による接触は回転対称性を持つ。だから、調芯した後でもジョイントスリーブをZ軸周りに360度回転できる。
ほぼ最適(Z方向に少し外れてG点)の位置、方位に合わせてあるから、LD2と光ファイバ6の結合効率はほぼ最大である。
偏波特性を有する光学素子4を適当な方位に合わせると光ファイバには最大の光量Emが入る。しかし実際に必要とされる光量はそれ以下のある値Ecである。それは最大光量の80%〜20%である。例えば70%とか50%というようなことが多い。光ファイバに入る光量を最大光量Emから下げなければならない。本発明は光ファイバに入る光量を減衰させるために偏波特性を有する光学素子4を使う。
発光集光部のリードピン26〜28とステム7は固定されている。LD2と光ファイバ6のXY、Z、T調芯がなされたので、レセプタクル9も一定位置に固定されている。溶接される前なので、中間のジョイントスリーブ5はZ軸周りに回転(R)できる。ジョイントスリーブ5を回転すると、光ファイバ6に入る光量が、図5の曲線(ハ)に示すごとく、sinカーブを描くように変動する。所望の光量がEcだとする。ジョイントスリーブ5を廻して回転角がθc、θc’、…で光ファイバに入る光量がEcになったとする。その何れかの角度方向にジョイントスリーブ5の方位を決める。偏波特性を有する光学素子は180度の周期性を持つからジョイントスリーブ5の回転範囲が360度であれば、E=Ecとなるのは4方向にある。そのいずれに決めても良い。
ジョイントスリーブ5のE=Ecとなる方位が決まった。その位置で、YAGレーザで、レンズキャップ8とジョイントスリーブ5を溶接点54で溶接する。ジョイントスリーブ5とレセプタクル9を溶接点55で溶接する。溶接点54、55はそれぞれ6〜12スポット程度である。そのように溶接した後の状態の断面図が図7である。溶接の衝撃でファイバ端Fがレンズ側に変位しZ点に来る。Zは最適位置Zから0〜20μm離れている。こうして光ファイバに入る光量が、最大光量かそれより少し低いEcであるLDモジュールが得られる。XY方向には最大結合になる点を選んでいる。異なる外部光ファイバのフェルールを挿入しても、温度変化や応力によってレセプタクルが多少変形しても所望の光量(E=Ec)を常に取り出すことができる。
本発明は、発光素子チップ(LD)とレンズを含む発光集光部と、ファイバスタブを含み外部光ファイバを着脱自在に保持するレセプタクル部との間に、回転対称形状のジョイントスリーブに保持された偏波特性を有する光学素子を設け、発光集光系とファイバスタブの位置関係を准最適位置(XY、T方向には光量最大点;Z方向は最大点Hの延長線上のより遠い点G)に調整し、ジョイントスリーブと偏波特性を有する光学素子を一体に回転させて外部光ファイバへ所望の光量が得られる偏波特性を有する光学素子の回転角を求め、その角度でジョイントスリーブと発光集光系とレセプタクルを溶接結合するようにしたものである。実施例1では、偏波特性を有する光学素子4として吸収型偏光子を使っていた。ナノ偏光子には吸収型のものと反射型のものがある。反射型の方がより安価である。本発明は反射型偏光子を使うこともできる。
実施例2は反射型の偏光子を用いる。図8は実施例2に係る反射型偏光子を用いたレセプタクル型LDモジュールの縦断面図である。図6の吸収型偏光子4を使ったものとほぼ同じ構成である。反射型偏光子51は不要光を反射することによって透過させないようにする。だから反射光がLDに戻らないように反射型偏光子51はジョイントスリーブ5の窓38に傾けて取り付けてある。その他の構造や作用は図6の吸収型偏光子を使ったものと同様である。 実施例2では偏波特性を有する光学素子4として反射型偏光子を使ったが、生産性に優れる偏波特性を有する誘電体多層膜フィルタを傾けて取り付けても同じ効果が期待できる。
上記において、本発明の実施の形態および実施例について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態および実施例は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実開平3−24614号公報によって提案された光路中に偏光子を含む半導体レーザモジュールの縦断面図。
実開平3−24614号公報の偏光子支持板の正面図。
特開平7−98426号公報によって提案された傾斜した光ファイバ端に偏光子を接着した半導体レーザモジュールの縦断面図。
傾斜した光ファイバ端に偏光子を取り付けると光ファイバを回転した場合にLDの最適の位置が変化することを説明する説明図。
回転対称性を持つジョイントスリーブによって偏波特性を有する光学素子を保持し、レセプタクルと発光集光部の間にジョイントスリーブを介在させ、発光集光部とレセプタクルの間のXY方向、Z方向、T方向の調芯をした後、ジョイントスリーブを回転(R)させて所望の光量Ecになるようにした本発明の構成を説明するためのLDモジュールの概略図。
吸収型偏光子を用いた本発明の第1の実施例に係るレセプタクル光モジュールの各部品を分離して示す分解断面図。
吸収型偏光子を用いた本発明の第1の実施例に係るレセプタクル光モジュールの部品を組み合わせて溶接した状態の断面図。
反射型偏光子を用いた本発明の第2の実施例に係るレセプタクル光モジュールの部品を組み合わせて溶接した状態の断面図。
コアが偏心したファイバをレセプタクル光モジュールに回転挿抜したときの結合損の増加を固定時のずれに対してプロットした図。
符号の説明
B LDの発光点
C レンズ中心
D 偏波特性を有する光学素子の中心
E ファイバへの入射光量
Em 最大入射光量
Ec 所望の入射光量
F ファイバ端の中心点
H レンズによるLD光の集光点(像点:ファイバ端の最適位置)
G 最適位置の延長線上で溶接による縮小分の1〜2倍程度離れた位置
M レンズ・LDのZ方向距離
L ファイバ・LDのZ方向距離
X、Y 軸直交方向の座標、
Z 軸方向の座標
R 偏波特性を有する光学素子の回転
P XY方向調芯における入射パワー最高点
β ファイバ端の傾斜角
φ 進行角(光ファイバから出た光が進行方向の角度)
2 LD(半導体レーザ)
3 (球)レンズ
4 偏波特性を有する光学素子
5 ジョイントスリーブ
6 光ファイバ
7 ステム
8 レンズキャップ
9 レセプタクル
21 ピン通し穴
22 ポール
23 サブマウント
24 モニタPD
25 溶接部
26〜28 リードピン
29 封止剤
30 支持板
32 開口部
33 外接円筒面
34 内接円筒面
35 円環隆起
36 ジョイント内部空間
37 頂板部
38 窓
39 天接面
40 底接面
41 下端フランジ
42 リング
43 周回突状
44 ファイバスタブ
45 割りスリーブ
46 レセプタクル内腔
47 面取り
48 差込口
49 傾斜面
50 凹部
51 反射型偏光子
52 平坦面
54 溶接点
55 溶接点
60 ハウジング
62 ロッドレンズ
63 ステム
64 隆起
65 LD(半導体レーザ)
66 キャップ
67 ガラス窓
68 螺子部
69 押さえナット
70 フェルール
72 光ファイバ
73 フェルール止め板
74 溶接点
75 溶接点
76 光ファイバコード
77 横穴
78 偏光板
79 偏光板支持板
80 溶接点
82 円穴
83 ステム
84 LDパッケージ
85 非球面レンズ
86 ステムホルダ−
87 円盤状ファイバサポート
88 光ファイバ
89 傾斜端面
90 偏光子
91 フェルール
92 ファイバコード
93 ホルダ−前端段部
94 ホルダ−後端部
95 溶接点

Claims (1)

  1. ステムのポールに固定された半導体レーザ(LD)チップとレンズキャップで保持されたレンズを含む発光集光部と、中心にファイバを有するファイバスタブを含み外部光ファイバを着脱自在に保持するレセプタクル部と、前記発光集光部と前記レセプタクル部との間に、前記ファイバの光軸に対して直交する方向に偏波特性を備える光学素子を保持する回転対称形状のジョイントスリーブと、を有する光モジュールの製造方法であって、
    前記LDを、次式で与えられる量だけ前記ステムポールの中心からオフセットして配置し、
    M×tan{sin −1 (n×sin(β))−β}
    ここでMは前記レンズと前記LDの間の距離、nは前記ファイバのコアの屈折率、βは前記ファイバスタブおよび前記ファイバの前記LDに対向する端面の、前記ファイバの伸びる方向に垂直な仮想面に対する傾斜角度である;
    前記レセプタクルを、前記LDに対する前記傾斜端面の前記発光集光部に対する最近接点が前記LDのオフセット方向に一致するように前記ジョイントスリーブに対して回転させ;
    前記レセプタクルに前記外部ファイバのフェルールを挿入し前記LDを実際に発光させ、前記外部ファイバに出力される光のパワーを監視して前記発光集光部と前記レセプタクルとの間で、前記ファイバの光軸に垂直な面内、当該光軸に平行な方向、及び当該光軸を中心とする回転、それぞれの方向の光学調芯を行い、前記外部ファイバに出力される光のパワーが最大となる最適位置に前記レセプタクルを保持し、
    さらに、前記レセプタクルを当該最適位置からさらに前記LDとの距離を増加する側に移動し、
    前記ジョイントスリーブと前記偏波特性を有する光学素子を前記発光集光部と前記レセプタクル部に対して回転させ、前記外部光ファイバへ所望の光量が得られる位置および角度で前記発光集光部と前記ジョイントスリーブ及び前記ジョイントスリーブと前記レセプタクル部を溶接し、当該溶接により前記ファイバ端がレンズ方向へ1μm〜10μm前進し、前記ファイバの端面前記最適位置よりも0〜20μmだけ前記レンズから遠ざかる位置にあるようにする
    ことを特徴とするレセプタクル光モジュールの製造方法。
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