JPH05164940A - 光導波路チップと光学部品の接続方法 - Google Patents
光導波路チップと光学部品の接続方法Info
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- JPH05164940A JPH05164940A JP33716791A JP33716791A JPH05164940A JP H05164940 A JPH05164940 A JP H05164940A JP 33716791 A JP33716791 A JP 33716791A JP 33716791 A JP33716791 A JP 33716791A JP H05164940 A JPH05164940 A JP H05164940A
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- optical
- flange
- optical waveguide
- waveguide chip
- base substrate
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- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は光導波路チップと光学部品の接続方法
に関し、高い結合効率を得ることができ且つ簡便な方法
の提供を目的とする。 【構成】光ファイバ18が挿入固定されたフェルール2
0を、溝16が形成されたフランジ12に挿入固定する
ステップと、光導波路チップ24をベース基板32に貼
着して、ベース基板32をその底面から所定量研磨する
ステップと、結合効率を実測しながら、ベース基板の底
面32Aを前記溝のフランジ外周側壁面16Aに対して
摺動させて光導波路チップ24及びフランジ12の相対
的位置関係を調整するステップと、前記結合効率が最大
のところでベース基板32をフランジ12に固定するス
テップとから構成する。
に関し、高い結合効率を得ることができ且つ簡便な方法
の提供を目的とする。 【構成】光ファイバ18が挿入固定されたフェルール2
0を、溝16が形成されたフランジ12に挿入固定する
ステップと、光導波路チップ24をベース基板32に貼
着して、ベース基板32をその底面から所定量研磨する
ステップと、結合効率を実測しながら、ベース基板の底
面32Aを前記溝のフランジ外周側壁面16Aに対して
摺動させて光導波路チップ24及びフランジ12の相対
的位置関係を調整するステップと、前記結合効率が最大
のところでベース基板32をフランジ12に固定するス
テップとから構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路チップと光学部
品の接続方法に関する。近年、装置の小型化や機能向上
等を目的として、光変調器、光方向性結合器その他の光
機能デバイスを光導波路チップとして実現したものが多
用されるに至っている。光導波路チップと光ファイバそ
の他の光学部品とを光学的及び機械的に接続するに際し
ては、極めて高精度な位置調整が必要になるので、光導
波路チップと光学部品の簡易な接続方法が要望されてい
る。
品の接続方法に関する。近年、装置の小型化や機能向上
等を目的として、光変調器、光方向性結合器その他の光
機能デバイスを光導波路チップとして実現したものが多
用されるに至っている。光導波路チップと光ファイバそ
の他の光学部品とを光学的及び機械的に接続するに際し
ては、極めて高精度な位置調整が必要になるので、光導
波路チップと光学部品の簡易な接続方法が要望されてい
る。
【0002】尚、本願明細書中「光学部品」という用語
は、光導波路チップと接続すべきLD(半導体レーザ)
及びLED(発光ダイオード)等の発光系の若しくはP
D(フォトダイオード)等の受光系の光半導体素子又は
光ファイバを有する部品という意味で使用する。
は、光導波路チップと接続すべきLD(半導体レーザ)
及びLED(発光ダイオード)等の発光系の若しくはP
D(フォトダイオード)等の受光系の光半導体素子又は
光ファイバを有する部品という意味で使用する。
【0003】
【従来の技術】図7により、光導波路チップと光ファイ
バの従来の接続方法の一例を説明する。光導波路チップ
は、導波路基板2上に比較的低屈折率なクラッド4とこ
れよりも高屈折率なコア6とを形成して光導波構造を実
現したものである。光導波路チップの入出力端には、コ
ア6の延長上に溝12が形成されており、光ファイバ8
はこの溝12に嵌め込まれて光ファイバ8の端面がコア
6の端面に対向するようになっている。10は光ファイ
バ8を溝12に固定している接着剤である。
バの従来の接続方法の一例を説明する。光導波路チップ
は、導波路基板2上に比較的低屈折率なクラッド4とこ
れよりも高屈折率なコア6とを形成して光導波構造を実
現したものである。光導波路チップの入出力端には、コ
ア6の延長上に溝12が形成されており、光ファイバ8
はこの溝12に嵌め込まれて光ファイバ8の端面がコア
6の端面に対向するようになっている。10は光ファイ
バ8を溝12に固定している接着剤である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来方法
による場合、光ファイバの位置決めが不要であることか
ら光導波路チップと光ファイバを容易に接続することが
できるが、溝12とコア6の位置関係を必ずしも高精度
に特定することができないので、結合効率が低くなるこ
とがあるという問題があった。
による場合、光ファイバの位置決めが不要であることか
ら光導波路チップと光ファイバを容易に接続することが
できるが、溝12とコア6の位置関係を必ずしも高精度
に特定することができないので、結合効率が低くなるこ
とがあるという問題があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みて創作され
たもので、高い光結合効率を得ることができ且つ簡便な
光導波路チップと光学部品の接続方法を提供することを
目的としている。
たもので、高い光結合効率を得ることができ且つ簡便な
光導波路チップと光学部品の接続方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光導波路チップ
と光学部品の接続方法は、中心細孔に光ファイバが挿入
固定されたフェルールを、該フェルールの外径よりもわ
ずかに大きい内径を有しその長手方向端部に溝が形成さ
れたフランジに挿入固定するステップと、光導波路チッ
プをベース基板に貼着して、上記光導波路チップのコア
中心線と上記ベース基板の底面の距離が上記光ファイバ
の中心線と上記溝のフランジ外周側壁面の距離の実測値
又は設計値に一致するように、上記ベース基板をその底
面から研磨するステップと、上記光ファイバと上記光導
波路チップの光学的結合効率を実測しながら、上記ベー
ス基板の底面を上記フランジ外周側壁面に対して摺動さ
せて上記光導波路チップ及びフランジの相対的位置関係
を調整するステップと、上記光学的結合効率が最大のと
ころで上記ベース基板を上記フランジに固定するステッ
プとを含む。
と光学部品の接続方法は、中心細孔に光ファイバが挿入
固定されたフェルールを、該フェルールの外径よりもわ
ずかに大きい内径を有しその長手方向端部に溝が形成さ
れたフランジに挿入固定するステップと、光導波路チッ
プをベース基板に貼着して、上記光導波路チップのコア
中心線と上記ベース基板の底面の距離が上記光ファイバ
の中心線と上記溝のフランジ外周側壁面の距離の実測値
又は設計値に一致するように、上記ベース基板をその底
面から研磨するステップと、上記光ファイバと上記光導
波路チップの光学的結合効率を実測しながら、上記ベー
ス基板の底面を上記フランジ外周側壁面に対して摺動さ
せて上記光導波路チップ及びフランジの相対的位置関係
を調整するステップと、上記光学的結合効率が最大のと
ころで上記ベース基板を上記フランジに固定するステッ
プとを含む。
【0007】本発明の光導波路チップと光学部品の他の
接続方法は、レンズが挿入固定されその長手方向端部に
は溝が形成された概略円筒形状のフランジの上記溝が形
成されているのと反対側の端部に光半導体素子をその出
射光軸又は入射光軸が上記フランジの幾何学的中心軸と
平行になるように固定するステップと、光導波路チップ
をベース基板に貼着して、上記光導波路チップのコア中
心線と上記ベース基板の底面の距離が上記出射光軸又は
入射光軸と上記溝のフランジ外周側壁面の距離の実測値
又は設計値に一致するように、上記ベース基板をその底
面から研磨するステップと、上記光半導体素子と上記光
導波路チップの光学的結合効率を実測しながら、上記ベ
ース基板の底面を上記フランジ外周側壁面に対して摺動
させて上記光導波路チップ及びフランジの相対的位置関
係を調整するステップと、上記光学的結合効率が最大の
ところで上記ベース基板を上記フランジに固定するステ
ップとを含む。
接続方法は、レンズが挿入固定されその長手方向端部に
は溝が形成された概略円筒形状のフランジの上記溝が形
成されているのと反対側の端部に光半導体素子をその出
射光軸又は入射光軸が上記フランジの幾何学的中心軸と
平行になるように固定するステップと、光導波路チップ
をベース基板に貼着して、上記光導波路チップのコア中
心線と上記ベース基板の底面の距離が上記出射光軸又は
入射光軸と上記溝のフランジ外周側壁面の距離の実測値
又は設計値に一致するように、上記ベース基板をその底
面から研磨するステップと、上記光半導体素子と上記光
導波路チップの光学的結合効率を実測しながら、上記ベ
ース基板の底面を上記フランジ外周側壁面に対して摺動
させて上記光導波路チップ及びフランジの相対的位置関
係を調整するステップと、上記光学的結合効率が最大の
ところで上記ベース基板を上記フランジに固定するステ
ップとを含む。
【0008】
【作用】本発明方法によると、コア中心線又は光半導体
素子の出射光軸若しくは入射光軸とベース基板の底面の
距離が所定の値になるようにベース基板を研磨した後
に、ベース基板の底面をフランジの溝のフランジ外周側
壁面に対して摺動させて位置関係の調整を行うことがで
きるので、この位置関係の調整は平面的な簡易なものと
なる。また、光学的結合効率が最大のところでベース基
板をフランジに固定するようにしているので、高い結合
効率を得ることができる。
素子の出射光軸若しくは入射光軸とベース基板の底面の
距離が所定の値になるようにベース基板を研磨した後
に、ベース基板の底面をフランジの溝のフランジ外周側
壁面に対して摺動させて位置関係の調整を行うことがで
きるので、この位置関係の調整は平面的な簡易なものと
なる。また、光学的結合効率が最大のところでベース基
板をフランジに固定するようにしているので、高い結合
効率を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図1は本発
明方法の実施に使用することができるフランジの斜視図
である。フランジ12は例えばSUS材からなり、概略
円筒形状をしている。フランジ12には、切削加工等に
よって、両端面間を貫通するフェルール挿入孔14と、
一方の端部を長手方向に切り欠いた形状の溝16とが形
成されている。溝16のフランジ外周側壁面16Aはフ
ェルール挿入孔14の幾何学的中心線と平行である。ま
た、溝16の幅は後述する光導波路チップの厚みよりも
わずかに大きく設定される。
明方法の実施に使用することができるフランジの斜視図
である。フランジ12は例えばSUS材からなり、概略
円筒形状をしている。フランジ12には、切削加工等に
よって、両端面間を貫通するフェルール挿入孔14と、
一方の端部を長手方向に切り欠いた形状の溝16とが形
成されている。溝16のフランジ外周側壁面16Aはフ
ェルール挿入孔14の幾何学的中心線と平行である。ま
た、溝16の幅は後述する光導波路チップの厚みよりも
わずかに大きく設定される。
【0010】図2は図1のフランジを備えたファイバア
センブリの側面図である。このファイバアセンブリは、
中心細孔に光ファイバ18が挿入固定されたフェルール
20をフランジ12のフェルール挿入孔14に挿入固定
して構成される。22は光ファイバの被覆である。光フ
ァイバ18の先端はフェルール20の端面20Aととも
に研磨されており、このフェルールの端面20Aは、フ
ランジの溝16内にわずかに突出している。
センブリの側面図である。このファイバアセンブリは、
中心細孔に光ファイバ18が挿入固定されたフェルール
20をフランジ12のフェルール挿入孔14に挿入固定
して構成される。22は光ファイバの被覆である。光フ
ァイバ18の先端はフェルール20の端面20Aととも
に研磨されており、このフェルールの端面20Aは、フ
ランジの溝16内にわずかに突出している。
【0011】フランジ12及びフェルール20がSUS
材からなる場合には、フランジのフェルール挿入孔14
とフェルール20の外周部とを極めて高精度に加工する
ことができるので、光ファイバ18をフェルール12の
幾何学的中心線上に位置させるのが容易である。この場
合、フランジの挿入孔14に所定深さまで挿入されたフ
ェルール20をフランジ12に固定するに際しては、レ
ーザ溶接によることによって、固定前後の位置ずれを生
じさせることなしにフェルール20をフランジ12に対
して固定することができる。
材からなる場合には、フランジのフェルール挿入孔14
とフェルール20の外周部とを極めて高精度に加工する
ことができるので、光ファイバ18をフェルール12の
幾何学的中心線上に位置させるのが容易である。この場
合、フランジの挿入孔14に所定深さまで挿入されたフ
ェルール20をフランジ12に固定するに際しては、レ
ーザ溶接によることによって、固定前後の位置ずれを生
じさせることなしにフェルール20をフランジ12に対
して固定することができる。
【0012】このように作成されたファイバアセンブリ
について、フェルール端面20A近傍における光ファイ
バ18の中心線と溝16のフランジ外周側壁面16Aと
の距離L0 を実測しておく。
について、フェルール端面20A近傍における光ファイ
バ18の中心線と溝16のフランジ外周側壁面16Aと
の距離L0 を実測しておく。
【0013】一方、光導波路アセンブリは次のようにし
て作成される。図3は完成した光導波路アセンブリの斜
視図である。光導波路チップ24は、Siからなる導波
路基板26と、導波路基板26上に火炎加水分解法によ
り形成された所定屈折率のアンダークラッド28Aと、
アンダークラッド28A上に火炎加水分解法及びリアク
ティブイオンエッチング法により屈折率を調整されて且
つ形状を確定されて形成されたコア30と、コア30を
覆うようにアンダークラッド28A上に火炎加水分解法
により形成されたオーバークラッド28Bとからなる。
アンダークラッド28A、コア30及びオーバークラッ
ド28Bの主成分はSiO2 である。
て作成される。図3は完成した光導波路アセンブリの斜
視図である。光導波路チップ24は、Siからなる導波
路基板26と、導波路基板26上に火炎加水分解法によ
り形成された所定屈折率のアンダークラッド28Aと、
アンダークラッド28A上に火炎加水分解法及びリアク
ティブイオンエッチング法により屈折率を調整されて且
つ形状を確定されて形成されたコア30と、コア30を
覆うようにアンダークラッド28A上に火炎加水分解法
により形成されたオーバークラッド28Bとからなる。
アンダークラッド28A、コア30及びオーバークラッ
ド28Bの主成分はSiO2 である。
【0014】このように製造された光導波路チップにあ
っては、アンダークラッド28A又はアウタークラッド
28Bの厚みを高精度に制御することが困難であるか
ら、このままではコア30に対して所定の位置関係を有
する基準面を設定することができない。
っては、アンダークラッド28A又はアウタークラッド
28Bの厚みを高精度に制御することが困難であるか
ら、このままではコア30に対して所定の位置関係を有
する基準面を設定することができない。
【0015】そこで、本実施例においては、光導波路チ
ップ24をSUS材からなるベース基板32に貼着し
て、ベース基板32の底面を研磨することによって、こ
の底面とコア30の中心線とが所定の位置関係を有する
ようにする。
ップ24をSUS材からなるベース基板32に貼着し
て、ベース基板32の底面を研磨することによって、こ
の底面とコア30の中心線とが所定の位置関係を有する
ようにする。
【0016】具体的には、ベース基板32の底面32A
とコア30の中心線との距離Lが図2のファイバアセン
ブリにおいて実測された距離L0 に一致するように、ベ
ース基板32の底面を研磨する。距離Lの測定にはビデ
オスケール・メータを用いることができる。また、ベー
ス基板32の研磨量についてはデジタルマイクロメータ
により測定することができる。
とコア30の中心線との距離Lが図2のファイバアセン
ブリにおいて実測された距離L0 に一致するように、ベ
ース基板32の底面を研磨する。距離Lの測定にはビデ
オスケール・メータを用いることができる。また、ベー
ス基板32の研磨量についてはデジタルマイクロメータ
により測定することができる。
【0017】尚、距離L0 の実測値と設計値の誤差が十
分小さい場合には、この設計値に前述の距離Lが一致す
るように研磨を行ってもよい。図4は、光ファイバと光
導波路チップを接続するに際しての位置調整の説明図で
ある。まず、ベース基板の底面32Aがフランジの溝の
フランジ外周側壁面16Aに密着し且つ光導波路チップ
24の端面がフェルール20の端面20Aに密着するよ
うに光導波路アセンブリをファイバアセンブリの溝に挿
入する。
分小さい場合には、この設計値に前述の距離Lが一致す
るように研磨を行ってもよい。図4は、光ファイバと光
導波路チップを接続するに際しての位置調整の説明図で
ある。まず、ベース基板の底面32Aがフランジの溝の
フランジ外周側壁面16Aに密着し且つ光導波路チップ
24の端面がフェルール20の端面20Aに密着するよ
うに光導波路アセンブリをファイバアセンブリの溝に挿
入する。
【0018】この状態で両アセンブリのいずれか一方を
例えば微動台を用いて紙面に垂直な方向に移動させる
と、ファイバアセンブリ側の基準面(溝のフランジ外周
側壁面16A)と光導波路アセンブリ側の基準面(ベー
ス基板32の底面32A)とが一致していることから、
いずれかの位置で光ファイバ18の端面と光導波路のコ
ア30とが相対向することになる。
例えば微動台を用いて紙面に垂直な方向に移動させる
と、ファイバアセンブリ側の基準面(溝のフランジ外周
側壁面16A)と光導波路アセンブリ側の基準面(ベー
ス基板32の底面32A)とが一致していることから、
いずれかの位置で光ファイバ18の端面と光導波路のコ
ア30とが相対向することになる。
【0019】この位置は、光ファイバ18の図示しない
端部に光源を接続しておくとともに、光導波路チップ2
4の出射端側に光センサ34を設けておき、光センサ3
4の出力信号をパワーメータ36で読みとって、光導波
路チップ24から出射する光の強度が最大になる位置に
よって知ることができる。
端部に光源を接続しておくとともに、光導波路チップ2
4の出射端側に光センサ34を設けておき、光センサ3
4の出力信号をパワーメータ36で読みとって、光導波
路チップ24から出射する光の強度が最大になる位置に
よって知ることができる。
【0020】そしてこのようにして相対的な位置関係が
特定されたならば、ベース基板32をフランジ12にレ
ーザ溶接することによって、上記相対的位置関係は確定
する。レーザ溶接により固定を行った場合、接続終了後
における結合効率の経時変化が少ない。
特定されたならば、ベース基板32をフランジ12にレ
ーザ溶接することによって、上記相対的位置関係は確定
する。レーザ溶接により固定を行った場合、接続終了後
における結合効率の経時変化が少ない。
【0021】このように本実施例によると、ファイバア
センブリ或いは光導波路アセンブリを一方向にのみ移動
させることによって最大光結合効率が得られる位置を特
定することができるので、相対位置関係の調整が容易で
ある。
センブリ或いは光導波路アセンブリを一方向にのみ移動
させることによって最大光結合効率が得られる位置を特
定することができるので、相対位置関係の調整が容易で
ある。
【0022】尚、フェルール20の中心細孔をフェルー
ルの外周に対して偏心させておくと、フェルール20を
フランジ12に対して回転させることによって、光ファ
イバ18の中心線と溝のフランジ外周側壁面16Aとの
距離を偏心量に応じて変化させることができるので、L
0 の実測値の測定誤差或いは設計値の公差を無視するこ
とができない場合に、これを補正することができる。
ルの外周に対して偏心させておくと、フェルール20を
フランジ12に対して回転させることによって、光ファ
イバ18の中心線と溝のフランジ外周側壁面16Aとの
距離を偏心量に応じて変化させることができるので、L
0 の実測値の測定誤差或いは設計値の公差を無視するこ
とができない場合に、これを補正することができる。
【0023】次に、図3のような光導波路アセンブリと
接続可能なLDアセンブリについて説明する。このLD
アセンブリは、前実施例と同じように溝16を有するフ
ランジ12′の中心孔に球レンズ40を圧入固定し、光
半導体素子42をフランジ12′の端部に位置調整の後
固定して構成される。光半導体素子42は、ケース46
と、ケース46内に設けられたLDチップ44と、LD
チップ44を外部回路と接続するための端子48,50
とを備えている。
接続可能なLDアセンブリについて説明する。このLD
アセンブリは、前実施例と同じように溝16を有するフ
ランジ12′の中心孔に球レンズ40を圧入固定し、光
半導体素子42をフランジ12′の端部に位置調整の後
固定して構成される。光半導体素子42は、ケース46
と、ケース46内に設けられたLDチップ44と、LD
チップ44を外部回路と接続するための端子48,50
とを備えている。
【0024】光半導体素子42のフランジ12′に対す
る位置調整に際しては、フランジ12′を固定治具52
により固定しておく。そして、端子48,50に駆動電
源58を接続してLDチップ44を発光させ、レンズ4
0を介して概略平行光ビームとして出射するLDチップ
44からの光の光軸OAがフランジ12′の幾何学的中
心軸と平行になるように調整する。この調整は、光半導
体素子のケース46のフランジ外部に位置する大径部を
微動台のヘッド54により紙面の左右方向或いは紙面の
表面側から裏面側に向かう方向に移動させることによっ
て行うことができる。
る位置調整に際しては、フランジ12′を固定治具52
により固定しておく。そして、端子48,50に駆動電
源58を接続してLDチップ44を発光させ、レンズ4
0を介して概略平行光ビームとして出射するLDチップ
44からの光の光軸OAがフランジ12′の幾何学的中
心軸と平行になるように調整する。この調整は、光半導
体素子のケース46のフランジ外部に位置する大径部を
微動台のヘッド54により紙面の左右方向或いは紙面の
表面側から裏面側に向かう方向に移動させることによっ
て行うことができる。
【0025】また、出射光軸の平行度の確認は、出射光
を赤外線カメラ56により受けて、そのモニタ画像にお
ける同心円状の干渉縞の位置等により知ることができ
る。この位置調整が終了したならば、光半導体素子42
はそのケースの大径部をフランジ12′にレーザ溶接す
ることによってフランジ12′に固定される。
を赤外線カメラ56により受けて、そのモニタ画像にお
ける同心円状の干渉縞の位置等により知ることができ
る。この位置調整が終了したならば、光半導体素子42
はそのケースの大径部をフランジ12′にレーザ溶接す
ることによってフランジ12′に固定される。
【0026】このように作成されたLDアセンブリを光
導波路アセンブリに接続するに際しては、図6に示すよ
うに、図4で説明した方法と同じように光センサ34及
びパワーメータ36を用いて、最大光結合効率が与えら
れる位置を知ることができる。但し、この場合、LDチ
ップ44から出射した光のレンズ40による集束点が光
導波路のコア30の端面に対して最適な位置にくるよう
に、光導波路アセンブリを紙面の左右方向にも位置調整
することが望ましい。
導波路アセンブリに接続するに際しては、図6に示すよ
うに、図4で説明した方法と同じように光センサ34及
びパワーメータ36を用いて、最大光結合効率が与えら
れる位置を知ることができる。但し、この場合、LDチ
ップ44から出射した光のレンズ40による集束点が光
導波路のコア30の端面に対して最適な位置にくるよう
に、光導波路アセンブリを紙面の左右方向にも位置調整
することが望ましい。
【0027】尚、本発明を適用してフォトダイオードチ
ップを備えた光半導体素子と光導波路チップを接続する
場合には、フォトダイオードチップの受光径が約100
μm程度であり位置ずれに対する許容量が大きいので、
LDチップを備えた光半導体素子の場合のように光半導
体素子とフランジ間の位置調整を行う必要はない。
ップを備えた光半導体素子と光導波路チップを接続する
場合には、フォトダイオードチップの受光径が約100
μm程度であり位置ずれに対する許容量が大きいので、
LDチップを備えた光半導体素子の場合のように光半導
体素子とフランジ間の位置調整を行う必要はない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
高い結合効率を得ることができ且つ簡便な光導波路チッ
プと光学部品の接続方法の提供が可能になるという効果
を奏する。
高い結合効率を得ることができ且つ簡便な光導波路チッ
プと光学部品の接続方法の提供が可能になるという効果
を奏する。
【図1】本発明の実施例におけるフランジの斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施例におけるファイバアセンブリの
側面図である。
側面図である。
【図3】本発明の実施例における光導波路アセンブリの
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明の実施例におけるファイバアセンブリと
光導波路アセンブリの相対位置関係の調整の説明図であ
る。
光導波路アセンブリの相対位置関係の調整の説明図であ
る。
【図5】本発明の実施例におけるLDアセンブリの光軸
調整の説明図である。
調整の説明図である。
【図6】本発明の実施例におけるLDアセンブリと光導
波路アセンブリの相対位置関係の調整の説明図である。
波路アセンブリの相対位置関係の調整の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
12,12′ フランジ 16 溝 18 光ファイバ 24 光導波路チップ 32 ベース基板 42 光半導体素子 44 LDチップ
Claims (3)
- 【請求項1】 中心細孔に光ファイバ(18)が挿入固定さ
れたフェルール(20)を、該フェルールの外径よりもわず
かに大きい内径を有しその長手方向端部に溝(16)が形成
されたフランジ(12)に挿入固定するステップと、 光導波路チップ(24)をベース基板(32)に貼着して、上記
光導波路チップのコア中心線と上記ベース基板の底面の
距離が上記光ファイバ(18)の中心線と上記溝(16)のフラ
ンジ外周側壁面(16A) の距離の実測値又は設計値に一致
するように、上記ベース基板(32)をその底面から研磨す
るステップと、 上記光ファイバ(18)と上記光導波路チップ(24)の光学的
結合効率を実測しながら、上記ベース基板の底面(32A)
を上記フランジ外周側壁面(16A) に対して摺動させて上
記光導波路チップ(24)及びフランジ(12)の相対的位置関
係を調整するステップと、 上記光学的結合効率が最大のところで上記ベース基板(3
2)を上記フランジ(12)に固定するステップとを含むこと
を特徴とする光導波路チップと光学部品の接続方法。 - 【請求項2】 上記中心細孔は上記フェルール(20)の外
周に対して偏心しており、上記相対的位置関係の調整に
際して上記フェルール(20)を上記フランジ(12)に対して
回転させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
の光導波路チップと光学部品の接続方法。 - 【請求項3】 レンズ(40)が挿入固定されその長手方向
端部には溝(16)が形成された概略円筒形状のフランジ
(12′) の上記溝が形成されているのと反対側の端部に
光半導体素子(42)をその出射光軸又は入射光軸が上記フ
ランジ (12′)の幾何学的中心軸と平行になるように固
定するステップと、 光導波路チップ(24)をベース基板(32)に貼着して、上記
光導波路チップのコア中心線と上記ベース基板の底面の
距離が上記出射光軸又は入射光軸と上記溝(16)のフラン
ジ外周側壁面(16A) の距離の実測値又は設計値に一致す
るように、上記ベース基板(32)をその底面から研磨する
ステップと、 上記光半導体素子(42)と上記光導波路チップ(24)の光学
的結合効率を実測しながら、上記ベース基板の底面(32
A) を上記フランジ外周側壁面(16A) に対して摺動させ
て上記光導波路チップ(24)及びフランジ (12′) の相対
的位置関係を調整するステップと、 上記光学的結合効率が最大のところで上記ベース基板(3
2)を上記フランジ (12′) に固定するステップとを含む
ことを特徴とする光導波路チップと光学部品の接続方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33716791A JPH05164940A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 光導波路チップと光学部品の接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33716791A JPH05164940A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 光導波路チップと光学部品の接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05164940A true JPH05164940A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18306081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33716791A Withdrawn JPH05164940A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 光導波路チップと光学部品の接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05164940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351918A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 光学接続方法 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP33716791A patent/JPH05164940A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351918A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 光学接続方法 |
JP4576163B2 (ja) * | 2004-06-08 | 2010-11-04 | 株式会社巴川製紙所 | 光学接続方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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