JPH09210733A - 記録計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の改善と設定パラメータの認知性の向
上を図った記録計を提供する。 【構成】 動作起動，紙送り速度，入力信号の測定レン
ジ，警報の発信基準等の記録計の複数のモードとこれら
それぞれのモードに対する設定パラメータの複数個を複
数のアルファベットや数字により記憶する設定パラメー
タ記憶部と、前記複数の設定パラメータを所定の表示領
域に表示する表示部と、前記複数の設定パラメータを前
記表示部に表示するための制御を行う画面作成制御部
と、前記設定パラメータの中から所望の設定パラメータ
を選択する選択キーと、を有する記録計において、前記
表示領域に表示された複数の設定パラメータのうちの一
つに選択目印を付すと共に表示された設定パラメータ全
体を順次移動させるスクロールキーを設け、前記設定パ
ラメータが表示領域をオーバする場合は前記表示領域の
先頭および最後尾にオーバしている設定パラメータおよ
び記号の存在を示すマークを付した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録計の改良に関し、
更に詳しくは紙送り速度やレンジ設定の様に複数の設定
パラメータの中から所望のパラメータを設定するに際
し、操作性の改善とパラメータの認知性の向上を図った
記録計に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来例えばハイブリッド記録計等におい
ては機器の前面にＣＲＴ，液晶，ＶＦＤ（蛍光表示管）
等の表示器が配置され、同じく前面に各種操作や設定を
行うキーが配置されている。図６はこの様な設定キーの
うち設定パラメータを選択したり変更を行うための従来
の構成を示すもので、２０で示す部分はＶＦＤからなる
表示器の表示画面であり、図示の例では２３文字が表示
可能なＶＦＤが使用されている。そして、図においては
ａで示す範囲の５文字で一つの設定パラメータが表示さ
れる。２１aは次画面表示キー,２１ｂ〜２１ｅで示す部
分は設定パラメータの確定（選択）キーである。図７は
始めに示されていた表示画面ＮがＮＥＸＴキーを押すこ
とによりＭで示す画面に切換った状態を示している。

【０００３】この様な設定パラメータの種類としては、
例えば動作起動，紙送り速度，入力信号の測定レンジ，
警報の発信基準等のモードとそのモードに対応する複数
の設定パラメータがあり、これらは複数のアルファベッ
トや数字により簡略化された記号として設定パラメータ
記憶部（図示せず）に記憶されている。また、これらの
設定パラメータを前記表示器に表示するための画面作成
制御部（図示せず）を有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例においては、設定パラメータごとに選択キー２１
ｂ〜２１ｅを有しているので設定パラメータ数が多い場
合、画面で表示できるパラメータ数に限りがある。その
ため、設定パラメータをグループに分けてＮＥＸＴキー
２１ａを押すことにより次画面を表示しているが、対応
する文字を簡略化した表現にしなければならないことも
あり、パラメータの内容が分かりにくいという問題があ
った。また、設定パラメータごとに一つのキーを設ける
とともに、次のパラメータを呼び出すためのＮＥＸＴキ
ーも必要なため、キーの数が多くなり操作性が悪いとい
う問題があった。

【０００５】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、表示画面からオーバしたパラメータがある
場合、画面上で設定パラメータをスクロールすることに
より、操作性の改善とパラメータの認知性の向上を図っ
た記録計を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、動作起動，紙送り速度，入力信号の測定レ
ンジ，警報の発信基準等の記録計の複数のモードとこれ
らそれぞれのモードに対する設定パラメータの複数個を
複数のアルファベットや数字により記憶する設定パラメ
ータ記憶部と、前記複数の設定パラメータを所定の表示
領域に表示する表示部と、前記複数の設定パラメータを
前記表示部に表示するための制御を行う画面作成制御部
と、前記設定パラメータの中から所望の設定パラメータ
を選択する選択キーと、を有する記録計において、前記
表示領域に表示された複数の設定パラメータのうちの一
つに選択目印を付すと共に表示された設定パラメータ全
体を順次移動させるスクロールキーを設け、前記設定パ
ラメータが表示領域をオーバする場合は前記表示領域の
先頭および最後尾にオーバしている設定パラメータおよ
び記号の存在を示すマークを付したことを特徴とするも
のである。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は本発明の記録計の要部の構
成を示す構成図である。なお、記録計としては一般に入
力端子，スキャナ，Ａ／Ｄ変換器からなるアナログ部、
マイクロプロセッサ，メモリ等からなる制御演算部、操
作部、表示部および記録部を有しているが、ここでは表
示部に示されるパラメータをスクロールするための構成
について説明する。図１において、１は動作起動，紙送
り速度，入力信号の測定レンジ，警報の発信基準等の記
録計の複数のモードとこれらそれぞれのモードに対する
設定パラメータの複数個を複数のアルファベットや数字
により記憶する設定パラメータ記憶部である。

【０００８】２は表示画面の画面作成制御部、３は表示
器である。４は表示器３の表示画面に表示された複数の
設定パラメータを左右に移動させるスクロール用キー、
５は設定パラメータを確定するパラメータ確定（選択）
キーである。

【０００９】図２は記録計の前面に配置された表示器と
キー配置例を示す図、図３は設定パラメータの表示画面
の１例を示す図である。図２において、３は表示器、４
ａは右スクロールキー、４ｂは左スクロールキー、５は
パラメータ確定キー、６は操作キー、７は設定パラメー
タ切換えキーである。このうち、操作キー６の中にはフ
ァンクション，レンジ，チャート、アラーム等のモード
を選択するキーが含まれている。そして、スクロールキ
ー４ａ，４ｂを押すことにより表示されたパラメータが
移動する。

【００１０】図３において、この例では現在選択の対象
となっているパラメータの下にアンダライン７が付され
ている（この目印は文字の上方に付しても、その文字の
部分の背景を反転させてもよい）。このアンダライン７
は図２に示すスクロールキー４ａ，４ｂを押すことによ
り移動し、選択すべきパラメータにきたときに、パラメ
ータ確定キー５を押して確定する。また、画面の右端に
示された矢印Ｐ（↑）は、パラメータや文字がオーバし
ていることを示しており、アンダラインが右端まで移動
したら順次スクロールされて隠れていたパラメータや文
字が表示される。なお、新しいパラメータの出現に従い
左端のパラメータは隠れていくが、その場合は左側にも
矢印Ｐ’（↓）が表示される。

【００１１】図４（ａ）は他の表示領域を含めた本発明
の記録計の表示例を示す正面図であり、（ｂ）は設定パ
ラメータ（図では２３個）の一例を示している。（ａ）
図においてＡで示す部分は選択された設定パラメータを
表示する表示部、Ｂは設定パラメータの選択を指示する
表示部、Ｃで示す部分は具体的な設定パラメータの内容
の複数個を示す表示部である。ここで、Ｂの指示内容に
従ってＣの領域に示されたパラメータを選択すると、そ
の選択されたパラメータがＡ部に拡大して表示される。

【００１２】図ではＣの領域のＳＹＳＴＥＭのパラメー
タにアンダラインがありＡで示す領域にＳＹＳＴＥＭの
表示があるので、現在はこのパラメータが選択されてい
ることを示している。また、図ではＣの表示領域の右端
にのみＰで示す矢印Ｐ（↑）があるのでパラメータを左
側にスクロールすると（ｂ）図に示すＴＲＥＮＤ以下の
パラメータが順次表示されることになる。

【００１３】パラメータの選択に先立って表示されたパ
ラメータの中に選択すべきパラメータが表示されている
かをオペレータが判断する。選択すべきパラメータが表
示され、かつアンダライン７がそのパラメータにある場
合は、その状態で確定キー５を押して確定する。選択す
べきパラメータは表示されているが、アンダラインがそ
のパラメータの下にない場合は選択すべきパラメータの
下までスクロールキー４ａ，４ｂを押してアンダライン
７を移動させ、確定キー５を押して確定する。

【００１４】図５はパラメータをスクロールするときの
流れ図を示すものである。図のにおいて左右何れのス
クロールキーが押されたかを判断するが、，’以降
は同じなので右スクロールキー４ａが押された場合の流
れ（項目を表示した画面が右から左に移動するので最終
となる項目が順次現れる）に沿って説明する。に進ん
で、アンダライン７がある設定パラメータが表示された
パラメータ中最後のパラメータか否かを判断する。

【００１５】ＹＥＳであれば、エンドに進んで設定パラ
メータの移動は行われない。ＮＯであればに進んでパ
ラメータが完全に表示されているかを判断し、ＹＥＳで
あればに進んでアンダライン７をそのパラメータに移
動させる。ＮＯであればに進んで表示されていない文
字が幾つあるかを計算する（ここではａ文字あったと仮
定する）。そしてへ進んで表示開始位置をａ文字分左
へ移動させる。次にパラメータの文字が全て現れた時点
でに進んでアンダラインをそのパラメータの下に移動
させる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
示領域に表示された複数の設定パラメータのうちの一つ
に選択目印を付すと共に表示されたパラメータ全体を順
次移動させるスクロールキーを設けたので、オーバした
設定パラメータの表示に際して従来の様に画面に表示さ
れた各設定パラメータに対応したキーが不要となり、設
定パラメータに対応する文字数の制約も比較的に少なく
てすむ。その結果、操作性の改善と設定パラメータの認
知性の向上を図った記録計を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す要部構成説明図であ
る。

【図２】記録計の前面に配置された表示画面とキー配置
例を示す図である。

【図３】表示画面の１例を示す図である。

【図４】他の表示領域を含めた本発明の記録計の表示例
を示す図である。

【図５】表示画面をスクロールするための流れ図であ
る。

【図６】設定パラメータを選択したり変更を行うための
従来の構成を示す図である。

【図７】ＮＥＸＴキーを押して表示画面が切換わった状
態を示す図である。

【符号の説明】

１ 設定パラメータ記憶部 ２ 画面作成制御部 ３ 表示器 ４ 設定パラメータスクロール用キー ５ 設定パラメータ確定キー ６ 操作キー ７ 選択目印

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】動作起動，紙送り速度，入力信号の測定レ
   ンジ，警報の発信基準等の記録計の複数のモードとこれ
   らそれぞれのモードに対する設定パラメータの複数個を
   複数のアルファベットや数字により記憶する設定パラメ
   ータ記憶部と、 前記複数の設定パラメータを所定の表示領域に表示する
   表示部と、 前記複数の設定パラメータを前記表示部に表示するため
   の制御を行う画面作成制御部と、 前記設定パラメータの中から所望の設定パラメータを選
   択する確定キーと、を有する記録計において、 前記表示領域に表示された複数の設定パラメータのうち
   の一つに選択目印を付すと共に表示された設定パラメー
   タ全体を順次移動させるスクロールキーを設けたことを
   特徴とする記録計。
2. 【請求項２】前記複数の設定パラメータを前記表示領域
   に表示するに際し、前記パラメータが表示領域をオーバ
   する場合は前記表示領域の先頭および最後尾にオーバし
   ている設定パラメータおよび記号の存在を示すマークを
   付したことを特徴とする請求項１記載の記録計。