JPH09209734A - エンジンのオイル加熱装置 - Google Patents

エンジンのオイル加熱装置

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JPH09209734A
JPH09209734A JP3746496A JP3746496A JPH09209734A JP H09209734 A JPH09209734 A JP H09209734A JP 3746496 A JP3746496 A JP 3746496A JP 3746496 A JP3746496 A JP 3746496A JP H09209734 A JPH09209734 A JP H09209734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
heater
engine
main gallery
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP3746496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Onishi
一彦 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP3746496A priority Critical patent/JPH09209734A/ja
Publication of JPH09209734A publication Critical patent/JPH09209734A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用エンジンの暖機時間を短縮する
ために、潤滑用のオイルを加熱する装置に改良を加え
た。 【解決手段】 エンジン1のメインギャラリ18内に、
オイル温度を検出する温度センサ33の検出値に応じて
通電制御されるヒータ23を設けた。オイルは各潤滑箇
所に分岐される前に加熱されるので、エンジンの各部を
均一に、かつ迅速に加熱して暖機時間を縮小する。メイ
ンギャラリ18の内部はオイルパンの内部のように空気
が存在しないのでオイルのみを加熱することができるこ
とから、バッテリの電力を無駄に消費することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に適用する
エンジンのオイル加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のエンジンは、オイルパンに蓄
えられた潤滑用のオイルをオイルポンプで汲み上げ、こ
れを潤滑が必要な各部位に供給して当該部位を潤滑し、
潤滑が終わったオイルはオイルパンに戻して再利用す
る。このためオイルポンプから出たオイルを潤滑が必要
な各部位に分岐する部材が必要になる。これがメインギ
ャラリと称されるものである。
【0003】図5について説明する。1はエンジンであ
り、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4は
シリンダヘッドカバー、5はオイルパンである。シリン
ダブロック2の内部にはピストン6があり、その下部に
はコネクティングロッド7で結合されたクランクシャフ
ト8が位置する。シリンダヘッド3の内部にはカムシャ
フト9があり、バルブ10,11を駆動する。12はク
ランクプーリ、13はカムシャフトプーリで、これらは
タイミングベルト14で結合している。
【0004】オイルパン5の内部にはオイルストレーナ
15があり、図示しないオイル中に浸っている。オイル
ストレーナ15はクランクシャフト8で駆動されるオイ
ルポンプ16に吸引される。オイルポンプ16から出た
オイルはオイルフィルタ17に入り、そこからメインギ
ャラリ18に入る。メインギャラリ18は図示するよう
に直線の管状であり、枝状に分岐される管路19,1
9,…にオイルを分流させ、潤滑が必要な各部位の潤滑
を行う。
【0005】エンジンがもっとも調子よく回転するのは
完全に暖機されたとき、すなわち冷却水および潤滑用の
オイルが設定温度に達したときである。この場合、冷却
水の温度上昇は比較的短時間で行われるが、オイルは粘
度が高いことから所定温度に達するのに時間がかかるこ
とになる。そこで冷機状態のエンジンを始動させると
き、何らかの手段によってオイルを加熱しようという思
想が発生する。
【0006】特開平6−229220号に開示された発
明もこの思想に基づくものであり、ピストンクランクホ
ールにヒータを設け、エンジン始動時にピストンクラン
クホール内のオイルのみを加熱するようにしている。ま
た実公平6−25613号公報には、オイルパイプのな
かに板状のPTC素子を配設したものが記載されてい
る。これらの先行技術によれば、ヒータに電流を通ずる
ことによってオイルを加熱することができるから、エン
ジンの始動性を良好にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前者のものはヒータを
エンジンの始動装置と同期作動するように構成し、始動
装置の始動に伴ってヒータを発熱させ、ピストンクラン
クホール内のオイルのみを加熱するようにしてあるた
め、加熱するオイルの量が少なく、消費電力が小さくて
済む利点がある反面、多くの潤滑部位に流れるオイルは
加熱されないため、エンジンの暖機を全体的に考えた場
合、必ずしも良好な始動が行われない懸念がある。
【0008】後者のものは、オイルパイプの途中に、別
途製作したオイルヒータを接続する構成としてあるため
専用のスペースが必要となり、エンジンの種類あるいは
エンジンルームの状況等によっては実現することが難し
いという問題がある。
【0009】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、上記のような問題が生じないエンジンのオイル加熱
装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明に
おいては、エンジンのメインギャラリ内に、オイル温度
を検出する温度センサの検出値に応じて通電制御される
ヒータを設けたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、メインギャラリが直
線の管状であり、ヒータがその一端から長手方向に挿入
されていることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、ヒータの形状がメイ
ンギャラリの長手方向に沿う棒状のものであることを特
徴とする。
【0013】請求項4に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、ヒータの形状がメイ
ンギャラリの内壁に沿わせたコイル状のものであること
を特徴とする。
【0014】この構成によれば、メインギャラリに入っ
たオイルは、そこでヒータによって加熱され、粘度が低
下した状態で各潤滑箇所に送られることになる。ヒータ
は温度センサにより通電制御されるので、オイルは常に
適温に制御される。メインギャラリが直線の管状であ
り、ヒータがその一端から長手方向に挿入された棒状の
ものであるときには、オイルの流れに対するヒータの抵
抗を小さくすることができる。またコイル状のものであ
るときには、オイルとの接触面積が大きくなるので、加
熱効率が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、要
部を示した図1について説明する。直線の管状に形成さ
れたメインギャラリ18の内部一端には雌ねじ20が刻
設されており、この雌ねじ20には外周に雄ねじ21を
形成したボス22が螺合されている。ボス22は、メイ
ンギャラリ18の長手方向に沿う棒状のヒータ23の基
端を支持する。ヒータ23は、オイル温度を検出する温
度センサの検出値に応じて通電制御される。ボス22の
端部にはフランジ24があり、その外側には六角形の頭
部25がある。頭部25の内部には絶縁材26が充填さ
れ、この絶縁材26からは、リード線27により制御回
路に接続されるコネクタ28が突出している。
【0016】図2に示すものは図1のものの変形例であ
る。この場合には、ヒータ23の形状を、メインギャラ
リ18の内壁に沿わせたコイル状にしてある。他は図1
のものと同様である。ヒータ23が図1に示すように直
線状であり、メインギャラリ18の長手方向に沿うもの
であるときにはメインギャラリ18内のオイルの流れに
対する抵抗が小さいという利点が得られ、図2に示すよ
うにコイル状にするとオイルとの接触面積が大きくなる
ので加熱効率が上がる。
【0017】図3に示すものは制御回路の一例である。
29はバッテリであり、負極側が車体接地(以下、接地
という)されて自動車に搭載されているものである。こ
のバッテリ29には自動車本来の各機器が接続されてい
るが、その図示は省略する。バッテリ29の正極側には
イグニッションスイッチ(メインスイッチ)30を介し
てコントロールユニット31の正側の電源端子31a
と、コントロールユニット31によって開閉制御される
スイッチ32の一極が接続されている。
【0018】コントロールユニット31の負側の電源端
子31bは接地され、スイッチ32の多極と接地回路と
の間にはヒータ23が接続されている。コントロールユ
ニット31の信号端子31cと接地回路との間には、オ
イル温度を検出する温度センサ33が接続されている。
コントロールユニット31は、この温度センサ33の検
出温度をあらかじめ設定されている温度(たとえば80
℃)と比較し、それ以上であればヒータ23への通電を
停止し、設定温度に達しないときには通電を継続するこ
とになる。
【0019】図4を用いて作用を説明する。ステップS
1で制御が開始され、ステップS2でイグニッションス
イッチ30をオンにすると、その時点で温度センサ33
の出力信号を取り込み、オイル温度が80℃以上である
か否かの判断がなされる。その結果80℃以上あればダ
イレクトにステップS6に進んで制御は終了する。オイ
ル温度が80℃に達していないときにはステップS4に
よりヒータ23に通電される。次にステップS5に進ん
で再びオイル温度がチェックされ、80℃以上になった
か達しないかの判断がなされる。その結果80℃以上に
なっていればステップS6にすすんで制御は終了とな
り、80℃に達していなければステップS4に戻ってヒ
ータ23が通電される。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たエンジンのオイル加熱装置であるから、請求項1に記
載された発明によれば、オイルは各潤滑箇所に分岐され
る前のメインギャラリで加熱されるので、エンジンの各
部を均一に、かつ迅速に加熱して暖機時間を縮小する。
メインギャラリの内部はオイルパンの内部のように空気
が存在しないのでオイルのみを加熱することができるこ
とから、バッテリの電力を無駄に消費することがない。
【0021】請求項2に記載された発明によりヒータを
メインギャラリの一端から長手方向に挿入すれば、従来
は盲蓋を装着していたところからヒータを挿入すること
になるので、メインギャラリを含むエンジンに何らの改
良も施す必要がない。
【0022】請求項3に記載された発明によりヒータを
メインギャラリの長手方向に沿う棒状のものとすれば、
オイルはこのヒータに沿って流れるので、流体抵抗を小
さくすることができる。
【0023】請求項4に記載された発明によりヒータを
メインギャラリの内壁に沿わせたコイル状にすれば、オ
イルはヒータに沿って旋回しながら流れるので、ヒータ
との接触面積が大きくなり、より短時間での加熱が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の他の実施形態の要部を示す断面図であ
る。
【図3】ヒータの接続回路を示す回路図である。
【図4】制御の順序を示すフローチャート図である。
【図5】メインギャラリの位置を表すエンジンの内部を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 エンジン 18 メインギャラリ 23 ヒータ 31 コントロールユニット 32 スイッチ 33 温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのメインギャラリ内に、オイル
    温度を検出する温度センサの検出値に応じて通電制御さ
    れるヒータを設けたことを特徴とするエンジンのオイル
    加熱装置。
  2. 【請求項2】 メインギャラリが直線の管状であり、ヒ
    ータがその一端から長手方向に挿入されていることを特
    徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル加熱装置。
  3. 【請求項3】 ヒータの形状がメインギャラリの長手方
    向に沿う棒状のものである請求項1または2に記載のエ
    ンジンのオイル加熱装置。
  4. 【請求項4】 ヒータの形状がメインギャラリの内壁に
    沿わせたコイル状のものである請求項1または2に記載
    のエンジンのオイル加熱装置。
JP3746496A 1996-01-31 1996-01-31 エンジンのオイル加熱装置 Pending JPH09209734A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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