JPS581609Y2 - 内燃機関用潤滑油加熱装置 - Google Patents

内燃機関用潤滑油加熱装置

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JPS581609Y2
JPS581609Y2 JP1978079542U JP7954278U JPS581609Y2 JP S581609 Y2 JPS581609 Y2 JP S581609Y2 JP 1978079542 U JP1978079542 U JP 1978079542U JP 7954278 U JP7954278 U JP 7954278U JP S581609 Y2 JPS581609 Y2 JP S581609Y2
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JP
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lubricating oil
internal combustion
combustion engine
heater
battery
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JP1978079542U
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JPS54179341U (ja
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保浦信史
鈴木豊
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株式会社デンソー
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【考案の詳細な説明】 本考案は低温始動時等に内燃機関の潤滑油を加熱して暖
機運転時間を短絡する装置に関するものであり、例えば
自動車用内燃機関に用(へると有効である。
従来内燃機関を冷時に始動させる場合には、機関か安定
に出力を発生する1で暖機運転が必要である。
そしてこの原因としては、供給燃料の気化困難と潤滑油
の粘性抵抗の増加による摩擦損失等が考えられる。
一般に潤滑油の粘性抵抗は温度の低下に対して指数対数
的に増加しそのため損失馬力もそれに対応して大きなも
のとなる。
本考案は上記の点に鑑みて案出されたもので、内燃機関
の潤滑油を臨界温度に達すると急激に抵抗値が増大する
正温度特性抵抗素子を用いたヒータで加熱することによ
り、内燃機関各部に回る潤滑油の粘度を指数対数的に減
らし安定した機関出力が得られる1での暖機運転を著し
く短縮することと共に、粘性抵抗による損失馬力を低減
することにより燃費の改善をはかることを目的とし、併
せて潤滑油が所定温度以上に上昇した時には特別な感温
スイッチ等を用いることなくヒータの加熱を停止できる
ようにすることにより、小型・軽量でかつ安価な内燃機
関用潤滑油加熱装置を提供することを目的とするもので
ある。
以下本考案装置を自動車用内燃機関の潤滑油の加熱に用
いた一実施例を図に基づいて説明する。
第1図は本考案の内燃機関の潤滑系統を示した図で、1
は潤滑油を貯めるオイルパン、2は図示しない機関のク
ランク軸から歯車又はチェノを介して側動されるオイル
ポンプ、3は潤滑油が一定圧力(例えば3.5〜4.5
−/c11r2)以上になると開くリリーフバルブ、4
はオイルフィルタで、フイルタエレメント41と吸入側
と吐出側の圧力蓋か所定圧力(例えば0.8〜1.2
’q /1x2)になったとき開くバイパスバルブ42
である。
5はクランク軸受、カム軸受、シリンダ、ピストン等の
潤滑油を必要とする内燃機関潤滑部分である。
6は臨界温度Tcに達すると急激に抵抗値が増加する正
温度特性抵抗素子を用いたヒータで、内燃機関潤滑部分
5の直前に配設しである。
なお1.正温度特性抵抗素子は長手方向に多数の通路を
有するハニカム状に形成されこの通路中を潤滑油が通過
できる様にしている。
第2図は第1図に示すヒータ6の実施例を示す図で、5
1はエンジンブロック、52はシリンダブロックにうが
かれた内燃機関潤滑部分5に通じる穴、53はオイルポ
ンプ2より圧送される潤滑油の通路である。
6L62は正温度特性抵抗素子(以下単にPTG素子と
呼ぶ)で、第3図に示すような特性を有しており、臨界
温度Tc点(例えば50℃)で急激に抵抗値が増加する
ようになっている。
そして、PTC素子6L62の両端面にはアルミニウム
を蒸着し、一方の端子面61a、62aはリング状の接
触面を形成する電極63に接触しており外部より電圧印
加を可能にしている。
又PTC素子61.62の他方の端子面61b、62b
はそれぞれシリンダブロック51およびフィルターハウ
ジング64に電気的に接触している。
またフィルターハウジング64はしめつけボルト65、
スプリングワッシャ66を介してシリンダブロック51
に固定されてむり、シリンダブロック51むよびフィル
ターハウジング64はそれぞれ自動車の車体にアースさ
れている。
67.68は電気的絶縁を兼ねたオイルシール部材で例
えばテフロン・ゴム等を成形してなる。
4はオイルフィルタで、潤滑油中の金属粉等の塵のろ過
を行なうものであり、ねじ部4aでハウジング64と連
結される。
41はフィルタエレメント、43はOリングで、フィル
ターハウジング64とオイルフィルタ4との間の油密を
保持するものである。
81はリードワイヤでバッテリー82の端子(本例では
子端子)83にリレー84を介してつながれている。
リレー84は比重計よりなるバッテリー充電量検出器8
5の信号によりバッテリー82の充電量が充分であると
きのみ、すなわちバッテリー液の比重が一定値以上の時
のみスイッチ86が閉じ、通電するようにするものであ
る。
次に上記構成よりなる潤滑油加熱装置の作動を説明する
機関が作動すると、潤滑油はオイルポンプ2のポンプ力
により通路53から流入し、フィルタエレメント41、
ヒータ素子62,61、シリンダブロック流路52を介
して内燃機関潤滑部に送られる。
また同時にキースイッチ(アクセサリ−スイッチ)88
が入り、バッテリー82からの電圧がPTC送子61・
62に印加される。
ここで潤滑油の温度が、PTC素子6L62の臨界温度
50℃以下であれば、PTC素子61,62は第3図に
示すように適宜な抵抗値を有してむり、この時PTC素
子6L62は通電可能となっており、この通電の際PT
C素子61.62は発熱を始める。
従って、潤滑油は内燃機関潤滑部分5に送られる直前に
PTC素子61,62により加熱され、加熱された後潤
滑通路を流れる際に熱を奪われることもないので、内燃
機関潤滑部分5には粘性抵抗が下った状態で供給される
ことになり、粘性抵抗による損失馬力を低減させること
ができる。
そして、潤滑油がPTC素子61,62の臨界温度50
℃以上になれば、PTC素子6L62の抵抗値は第3図
に示すように急激に上昇するため、PTC素子61,6
2を流れる電流値は大幅に減少して加熱を止める。
そしてこの状態では電力消費はほとんどない。
捷た、潤滑油の温度が低くても、バッテリー82の充電
量が所定値より少ない時には、検出器85が充電量不足
を検出してスイッチ86を入れる。
これによりリレー84の励磁コイル84aを付勢されて
リレー84を切り、PTC素子61゜62への通電を遮
断して、バッテリー82の過放電を未然に防止する。
なお、本例ではこのリレー84が設けであるため、内燃
機関の始動前にあらかじめキースイッチ88を入れてお
いてもバッテリー82が過放電となることがないため、
あらかじめキースイッチ88を入れても・いて、始動前
に潤滑油を予熱してむき、内燃機関の始動性を良くする
ことが可能である。
なお、この実施例においてバッテリー充電量検出器85
は比重計を用いていたが、これはバッテリー82の端子
83,87から直接電圧を測定するようにしてもよい。
捷た、上述した実施例では、PTC素子61゜62を用
いたヒータ6をシリンダブロック52とフィルター・・
ウジング64との間の潤滑油通路内に配設したが、これ
は本考案装置の最も望寸しい適用伊・ではあるが、本考
案装置は上述した実施例に限定されるべきものではなく
、ヒーターは潤滑油の流路内であるならばどこに配設し
てもよい。
第4図はPTC素子を用いたヒータ7をオイルパン1中
に配設した実施例を示す図で、71は軸方向に多数の通
路を有するハンカム状に形成されたPTC素子で、前記
実施例と同様第3図図示の特性を有しており、臨界温度
(例えば50℃)で抵抗値が急激に上昇するようになっ
ている。
72.73は導電体からなる電極で、PTC素子71に
はリング状接電部分子2a、73aで接続している。
PTC素子71はこの両電極72,73によって挾持さ
れており、両電極72,73はボルト75、ナツト78
で固定されている。
な釦、76は絶縁スペーサ、77はワッシャである。
74は例えばプラスチック樹脂で成形された絶縁体で、
両電極72.73の端部を互いに絶縁するように埋込み
成形し、オイルパン1のケース1aと両電極72,73
との間の絶縁もおこなうものである。
そして、この絶縁体74はオイルシール74aを介して
オイルパン1のケース1aにねじ74b、、+hめされ
′ている。
21はオイルポンプ2の吸入口で、PTC素子71のす
ぐ近くに開口すべく配置されている。
22は吸入口21の開口端に配設されたフィルターで、
目の細かい網よりなり潤滑油中の塵を除去するものであ
る。
そして、この第4図で示した実施例は、潤滑油の低温時
には潤滑油の加熱を行ない、潤滑油が所定温度に達した
ら感温スイッチ等を用いることなく過熱を停止すること
ができるという本考案の効果はその一11得られると同
時に、両電極72゜73間は絶縁され、それぞれがリー
ドワイヤー81を通して外部に通電可能となっているの
で、車載バッテリー82のみではなく、外部電源例えば
家庭用AC電源を併用することも可能となる。
そのため、例えば夜間自動車を駐車させておく間は外部
電源を用いるようにすれば、自動車車載バッテリー82
の充電量を減少させることなく、潤滑油を所定温度に保
持することが可能となり、この場合特に緊急発進を必要
とする自動車にむいては有効である。
また上述した実施例ではPTC素子6L62.71を用
いたヒータ6.7を潤滑油中に直接臨−ませていたが、
本考案装置はPTC素子を用いたヒータを潤滑油の周辺
に配設し、潤滑油を外側より加熱するようにしても同様
の効果が得られる。
第5図はPTC素子91を用いたヒータ9をオイルパン
1のケース1a下面に配設した図で、PTC素子91は
上述の実施例と同様第3図に示すような特性を有してい
るが、この実施例では潤滑油を直接加熱するわけではな
いので、外気に熱が逃げることも考慮して臨界温度Tc
は60℃にしである。
また、この実施例ではPTC素子91内に潤滑油の通路
が必要でないためPTC送子91を・・ニカム状に形成
する必要もない。
そして、このPTC素子91の両端面にはアルミニウム
が蒸着されており、一端面にはリードワイヤー81を介
してバッテリー82の電圧が印加されており、他端面は
オイルパン1のケース1aに直接接触して、オイルパン
1を介して車体にアースされている。
92は、耐熱性保温性および絶縁性に優れた材料、例え
はテフロン、ベークライトよりなる絶縁体で、この絶縁
体92を介してPTC素子91はオイルパン1にねじ9
3止めされている。
そして、この実施例ではPTC素子91を用いたヒータ
ー9が潤滑油と隔離して配設されているため、潤滑油の
油密のための特別な手段が不要となり、捷たリードワイ
ヤ81の引き出しも容易になるという効果を併せてもつ
ことになる。
以上述べたように、本考案装置は、内燃機関用潤滑油を
臨界温度に達すると急激に抵抗値が増加する正温度特性
抵抗素子を用いたヒーターで加熱するようにしたことに
より、内燃機関用潤滑油が冷えている時には潤滑油を加
熱して安定した機関出力が得られる1での暖機運転時間
を著しく短縮でき、併せて潤滑油の粘度を指数対数的に
減少させることにより粘性抵抗による損失馬力を低減で
き、燃費の改善も図れるという優れた効果を有する。
さらに、潤滑油が暖1って所定温度に達するとヒーター
の抵抗が急激に増大してヒーターに電流を流さなくなる
ため、ヒーターの加熱を停止するのに特別な感温スイッ
チが不要となり、小型、軽量でしかも安価な内燃機関用
潤滑油加熱装置を提供することができるという優れた効
果を有する。
しかも、本考案ではバッテリー充電量検出器を用いてバ
ッテリーの充電量が所定値より低くなればPTC素子へ
の通電を遮断するようにしているため、車載バッテリー
が過放電して内燃機関の始動が妨げられるという事態は
生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置を配設した内燃機関用潤滑装置の一
実施例を示す系統図、第2図は第1図図示ヒータ6の正
面部分断面図、第3図は第1図図示のヒータ6に用いる
正温度特性抵抗素子の温度特性図、第4図も・よび第5
図は第1図図示のヒータ6の他の実施例を示す断面部分
図である。 1・・・オイルパン、5・・・内燃機関潤滑部分、6゜
7.9・・・ヒーター、61.62,71.91・・・
正温度特性抵抗素子。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1) 車載バッテリーと、この車載バッテリーの電
    力を受けて自動車走行用内燃機関の潤滑油を加熱する臨
    界温度に達すると急激に抵抗値が増加する正温度特性抵
    抗素子を用いたヒータと、前記車載バッテリーの充電量
    を検出するバッテリー充電量検出器と、このバッテリー
    充電量検出器か前記車載バッテリーの充電量不足を検出
    したとき前記車載バッテリーから前記ヒータへの電力供
    給を断つスイッチとを備える内燃機関用潤滑油加熱装置
  2. (2)前記ヒーターが前記内燃機関用潤滑油の流路中の
    内燃機関潤滑部分上流に配置されたことを特徴とする実
    用新案登録請求第(1)項記載の内燃機関用潤滑油加熱
    装置。
  3. (3)前記ヒーターが前記内燃機関用潤滑油を溜めるオ
    イルパン中に設置されたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(1)項記載の内燃機関用潤滑油加熱装置
  4. (4)前記ヒーターが前記内燃機関用潤滑油を溜めるオ
    イルパンの外壁面に設置されたことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第(1)項記載の内燃機関用潤滑油加
    熱装置。
JP1978079542U 1978-06-09 1978-06-09 内燃機関用潤滑油加熱装置 Expired JPS581609Y2 (ja)

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JPS54179341U JPS54179341U (ja) 1979-12-18
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JPS57108420A (en) * 1980-12-26 1982-07-06 Hino Motors Ltd Hydraulically-controlled device for adjusting time of fuel injection
JP6504651B2 (ja) * 2015-02-12 2019-04-24 日野自動車株式会社 内燃機関の暖機促進装置
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5148807A (ja) * 1974-07-01 1976-04-27 Texas Instruments Inc

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