JPH09209006A - アルカリ金属分散体の製造方法 - Google Patents
アルカリ金属分散体の製造方法Info
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- JPH09209006A JPH09209006A JP3718596A JP3718596A JPH09209006A JP H09209006 A JPH09209006 A JP H09209006A JP 3718596 A JP3718596 A JP 3718596A JP 3718596 A JP3718596 A JP 3718596A JP H09209006 A JPH09209006 A JP H09209006A
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Abstract
金属分散体の製造を、小型の簡易な装置で簡便にかつ効
率的に行うことのできる方法を提供する。 【解決手段】 不活性溶媒中で加熱溶融したアルカリ金
属を加圧下に渦巻流ホモジナイザーを通すことによりア
ルカリ金属分散体を製造する。
Description
ウム等のアルカリ金属の液状分散体を簡便に製造する方
法に関するものである。
体は反応性に富むため、種々の反応に利用され非常に有
効なものである。例えば、環境汚染物質であるポリ塩化
ビフェニル等の難分解性ハロゲン化合物も分散状態にあ
るアルカリ金属により処理することで容易にしかも完全
に分解することができる。
にかつ効率よく、細かい粒子径のそろったアルカリ金属
液状分散体を製造することを目的とする。
ホモジナイザ−」を用いることにより、工業的に小型の
装置で簡便にかつ効率よく短時間でアルカリ金属液状分
散体を製造出来ることを見出した。「渦巻流ホモジナイ
ザ−」とは、渦巻流を応用した可動部分のない乳化装置
であり、渦巻流を生成させる部分とオリフィスより成る
装置で、流体の進行方向を軸とした渦を発生させ、次い
でその軸に対して垂直になるように置かれたオリフィス
を通すことで効率的に混合物を乳化させるものである。
そのような装置としては、例えば A.P.V.GAULIN,INC.
(U.S.A.)製のハイドロシャ−のようなものが好適に使用
できる。
したブロックやパイプ等が用いられ、円柱の接線方向よ
りノズルで乳化しようとするものを加圧注入することで
達成される。この場合、渦巻流の速度は速いほど効率が
良いため、装置入口は加圧して使用する。又、オリフィ
ス径は10〜0.1mmのものが用いられるが、5〜
0.5mmのものが実用的には好ましい。
溶媒中での分散性が悪く、通常その工業的な製造には、
溶媒中で溶融したアルカリ金属を高速撹拌するための大
動力を必要とする為に、大がかりな設備が必要であり、
粒径がμm単位の分散体を得るには多大の動力を必要と
する。又、加圧下にオリフィスを通す方法も知られてい
るが、粒子径のそろった細かい分散体を得るには長時間
を要し、効率の悪いものであった。
加熱溶融したアルカリ金属を加圧下に渦巻流ホモジナイ
ザ−を通すことにより達成される。本発明は安全の為に
アルゴン、窒素等の不活性ガスの雰囲気下で操作するこ
とが好ましい。アルカリ金属を溶媒中で溶融させる為に
はアルカリ金属の融点以上の温度であれば良いが、融点
より5〜20℃程度高いのが好ましい。さらに装置の稼
働時に装置内で液温が下がりアルカリ金属が固化するの
を防ぐ為に装置全体をヒ−タ−加熱又は保温材で保温す
ることが好ましい。
アリン酸アルミ等の分散剤、凝集防止剤を加えても良い
が、溶媒として高粘度溶媒のようなアルカリ金属液状分
散体を安定化させるものを用いる場合には、分散剤、凝
集防止剤を加えなくとも実施することが可能である。ア
ルカリ金属液状分散体中のアルカリ金属濃度は任意に設
定することが可能であるが、5〜50%程度が実用的で
ある。
しては、不活性溶媒ならいずれでも良く、例えば、灯
油、トランスオイル、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような脂肪族、芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエ−テルまたはこれらの混合物など
が用いられる。アルカリ金属としては、ナトリウム、カ
リウム、リチウム、ルビジウム、セシウムまたはこれら
の混合物または合金である。
うに、渦巻流ホモジナイザ−を通す前にタンク内で数百
R.P.M.程度の撹拌をするかスタティックミキサ−を通す
等の方法で渦巻流ホモジナイザ−に均等に導入される様
にした方がより効率が良い。又、渦巻流ホモジナイザ−
入口圧は高いほど効率が良い為ギヤポンプ等のポンプを
用いて加圧とすることが好ましいが、経済性等から10
〜20kg/cm2程度とするのが好ましい。この方法で渦
巻流ホモジナイザ−出口側では平均粒子径1〜5μmの
アルカリ金属液状分散体が得られるが、場合によりさら
に粒子径の細かいものを得ようとすれば、得られたアル
カリ金属分散体をリサイクルしてもとの仕込槽へ戻すこ
ともできる。又ー部は加圧ポンプ入口側(渦巻流ホモジ
ナイザー入口側)に戻しながら、残りを別の受槽へ送る
ことで任意にリサイクルの程度を調節することも出来
る。又渦巻流ホモジナイザーを数個直列につなぎ効率を
上げることや、アルカリ金属の仕込をバッチ式でなく加
熱溶融したものを仕込み、連続化することも可能であ
る。又渦巻流ホモジナイザ−は極めて小型である為、工
業的にアルカリ金属液状分散体製造装置の全体の大きさ
は任意に設計することが可能でー個の渦巻流ホモジナイ
ザーを用いてー日に1l〜10kl程度のアルカリ金属
液状分散体を製造することが出来る。又渦巻流ホモジナ
イザ−を並列につなぎ使用することでさらに処理量を増
やすことも可能である。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
下、仕込槽(1)内にトランスオイル(JIS C23
20に規定する1種(鉱油)2号)10l、表面酸化層
を削り取った綺麗なナトリウム塊1kgを仕込む。11
0℃に加熱しナトリウムが溶融した後400R.P.M.で撹
拌した。この混合物をギヤポンプ(3)で20kg/cm2
に加圧しスタティックミキサー(3)、渦巻流ホモジナ
イザー(A.P.V.GAULIN,INC.(U.S.A.)製ハイドロシャー
(HS−0.5型)(5)を通し、受槽(2)に移し
た。移送は2分以内に終了し、平均粒子径約5μmのナ
トリウム液状分散体が得られた。
ポンプ(3)で5〜10kg/cm2に加圧しスタティック
ミキサー(4)、渦巻流ホモジナイザー(5)を通し仕
込槽(1)に循環させた。約60分運転することで平均
粒子径約3μmのナトリウム分散体が得られた。
ポンプ(3)で20kg/cm2に加圧しスタティックミキサ
ー(4)、渦巻流ホモジナイザー(5)を通し、一部は
ギヤポンプ入口側に戻しギヤポンプ、スタティックミキ
サー、渦巻流ホモジナイザーを通して循環させた。又ー
部は受槽(2)に抜き出し、抜き出し量が循環量の約1
/10になる様にバルブ操作で調節した。受槽への移送
は約20分で終了し、平均粒子径約2μmのナトリウム
液状分散体が得られた。
剤としてステアリン酸アルミ10gを加えた以外は実施
例1と同様にして、平均粒子径約5μmのナトリウム液
状分散体を得た。
工業的にアルカリ金属分散体を製造できる。また均質で
細かい粒子の分散体を得ることができるばかりでなく、
従来の方法に比べ大幅な動力節減が可能となり経済的に
も有利な方法であるため、アルカリ金属分散体の応用場
面を拡大することができる。
配管図である。
Claims (2)
- 【請求項1】渦巻流ホモジナイザ−を用いて製造するこ
とを特徴とするアルカリ金属液状分散体の製造方法 - 【請求項2】アルカリ金属液状分散体が難分解性ハロゲ
ン化合物の分解に用いるものである請求項1記載の製造
方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3718596A JPH09209006A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | アルカリ金属分散体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3718596A JPH09209006A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | アルカリ金属分散体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09209006A true JPH09209006A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12490534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3718596A Pending JPH09209006A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | アルカリ金属分散体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09209006A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021085557A1 (ja) | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 三菱ケミカル株式会社 | フェノール化合物のナトリウム塩の製造方法及びビスホスファイト化合物 |
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-
1996
- 1996-01-31 JP JP3718596A patent/JPH09209006A/ja active Pending
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WO2021106786A1 (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 株式会社神鋼環境ソリューション | ナトリウム分散体およびナトリウム分散体の保管方法 |
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