JPH0920825A - 徐溶解剤及び該徐溶解剤を含有する水洗トイレット用自動芳香洗浄剤組成物 - Google Patents

徐溶解剤及び該徐溶解剤を含有する水洗トイレット用自動芳香洗浄剤組成物

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JPH0920825A
JPH0920825A JP17241695A JP17241695A JPH0920825A JP H0920825 A JPH0920825 A JP H0920825A JP 17241695 A JP17241695 A JP 17241695A JP 17241695 A JP17241695 A JP 17241695A JP H0920825 A JPH0920825 A JP H0920825A
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slow
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diisocyanate
mol
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Application number
JP17241695A
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English (en)
Inventor
Hiroko Shibata
博子 柴田
Naomi Koishikawa
直巳 小石川
Kaoru Komiya
薫 小宮
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、持続性が高く、膨潤やゲル
状に溶解しない形状保持性に優れた洗浄基剤として使用
される徐溶解剤及び該徐溶解剤を含有する水洗トイレッ
ト用自動芳香洗浄剤組成物を提供することにある。 【解決手段】 本発明の徐溶解剤は、下記の一般式
(1)で表わされる化合物からなる: 【化1】 (式中、Bは、B−(NCO)m+nで表わされるポリイソ
シアネート化合物のイソシアネート基を除いた残基であ
り、kは1〜1000の数であり、m、nは1以上の数
であって、m+nは、上記ポリイソシアネート化合物の
イソシアネート基の数に等しい。R1、R2及びR3は、
同一であっても異なってもよい炭化水素基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、徐溶解剤及び該徐
溶解剤を含有する貯水式水洗トイレット用の自動芳香洗
浄剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、貯水式水洗トイレットに自動芳香
洗浄剤がよく利用されるようになった。これは洗浄剤基
剤、着色剤、香料等を塊状に固めて水洗トイレットの貯
水タンクに入れたり(通常インタンクタイプと呼ばれ
る)、手洗い用水の出口(貯水タンク上部)に置き(通
常オンタンクタイプと呼ばれる)、芳香物質、洗浄基剤
をその貯水槽内の水に徐々に溶解させることにより、水
洗時の流水と共に芳香を漂わせたり、洗浄基剤の働きに
より便器を自動的に洗浄するものである。
【0003】従来、水洗トイレット用自動芳香洗浄剤の
徐溶解剤としては、特公昭50−17205号公報、特開昭51
−39705号公報、特開昭55−181098号公報、特公昭58−3
3916号公報、特開平7−53712号公報等に示されているよ
うな、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリ
コールジアルキルエステル、ポリアルキレングリコール
ホルマリン縮合物、水溶性ウレタン化合物等が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのうち、貯水タ
ンク内に入れて使用するインタンクタイプの自動芳香洗
浄剤は、貯水タンクの縁からつるしたり、直接貯水タン
クの底部に沈めたりなどして使用される。一方、オンタ
ンクタイプの自動芳香洗浄剤は、通常専用のプラスチッ
ク容器に洗浄組成物を入れて、タンク上部の手洗い用水
がかかる場所に置いて使用される。しかし、どちらの場
合においても、従来使用されてきた化合物では、水への
溶解性が高すぎて効果の持続期間が不十分であったり、
膨潤あるいはゲル状に溶解した物質がタンク内部・便器
等に付着しこれらを汚染してしまう等の問題があった。
さらに、インタンクタイプについては膨潤して貯水タン
クの排水口や配管を詰まらせてしまう等の問題点、ま
た、オンタンクタイプについては膨潤あるいはゲル状に
溶解した物質が、洗浄剤の入っている容器自身の排水用
の穴までもふさいでしまう等の問題点があった。そこで
より持続性が高く、膨潤やゲル状に溶解しない形状保持
性に優れた洗浄基剤が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記難点を
克服するため鋭意研究した結果本発明に到達した。すな
わち、本発明は、下記の一般式(1)で表わされる化合
物からなる徐溶解剤である:
【化2】 (式中、Bは、B−(NCO)m+nで表わされるポリイソ
シアネート化合物のイソシアネート基を除いた残基であ
り、kは1〜1000の数であり、m、nは共に0でな
く、m+nは、上記ポリイソシアネート化合物のイソシ
アネート基の数に等しい。R1、R2及びR3は、同一で
あっても異なってもよい炭化水素基である。)
【0006】さらに、本発明は、上記徐溶解剤を必須の
成分として含有する水洗トイレット用自動芳香洗浄剤組
成物にある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)で表わされ
る化合物は、B−(NCO)m+nで表わされるm+n価の
ポリイソシアネート化合物と、R1−O−(R3−O)k
Hで表わされる1価のヒドロキシ化合物にアルキレンオ
キサイド、スチレンオキサイド等を反応させた1価のエ
ーテルヒドロキシ化合物と、R2−OHで表わされる1
価のヒドロキシ化合物の3者を反応させることにより得
ることができる。
【0008】この場合、一般式(1)中のB、R1、R2
及びR3は、用いるB−(NCO)m+n、R1−O−(R3
O)k−H、R2−OHにより決定される。ここで用いる
ことができるB−(NCO)m+nで表わされるm+n価の
ポリイソシアネート化合物は、分子中に2個以上のイソ
シアネート基を有するものであれば特に限定されない。
例えば、脂肪族ジイソシアネート、芳香核ジイソシアネ
ート、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジイソシア
ネート、フェニルメタンのジイソシアネート、トリイソ
シアネート、テトライソシアネート等がある。
【0009】脂肪族ジイソシアネートとしては、例え
ば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシア
ネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエー
テルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイ
ソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネー
ト、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリ
メチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイソ
シアネート、デカメチレンジイソシアネート、3−ブト
キシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレングリ
コールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジヘ
キシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネ
ート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチル
キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0010】芳香核ジイソシアネートとしては、例え
ば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベン
ゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネー
ト、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジン
ジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフ
タレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシ
アネート等が挙げられる。
【0011】脂環族ジイソシアネートとしては、例え
ば、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等が挙げられる。
【0012】ビフェニルジイソシアネートとしては、例
えば、ビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメチル
ビフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメトキシビフ
ェニルジイソシアネート等が挙げられる。
【0013】フェニルメタンのジイソシアネートとして
は、例えば、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネ
ート、2,2'−ジメチルジフェニルメタン−4,4'−ジ
イソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−4,4'−
ジイソシアネート、2,5,2',5'−テトラメチルジフ
ェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、シクロヘキ
シルビス(4−イソシアントフェニル)メタン、3,3'−
ジメトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、4,4’−ジメトキシジフェニルメタン−3,3'
−ジイソシアネート、4,4'−ジエトキシジフェニルメ
タン−3,3'−ジイソシアネート、2,2'−ジメチル−
5,5'−ジメトキシジフェニルメタン−4,4'−ジイソ
シアネート、3,3'−ジクロロジフェニルジメチルメタ
ン−4,4'−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−3,
3'−ジイソシアネート等が挙げられる。
【0014】トリイソシアネートとしては、例えば、1
−メチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、
1,3,5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイソシ
アネート、1,3,7−ナフタレントリイソシアネート、
ビフェニル−2,4,4'−トリイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−2,4,4'−トリイソシアネート、3−メ
チルジフェニルメタン4,6,4'−トリイソシアネー
ト、トリフェニルメタン−4,4',4''−トリイソシア
ネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、
1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチル
オクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネー
ト、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリス(イ
ソシアネートフェニル)チオホスフェート等が挙げられ
る。
【0015】また、これらのポリイソシアネート化合物
のダイマー、トリマー(イソシアヌレート結合)で用いら
れてもよく、また、アミンと反応させてビウレットとし
て用いてもよい。
【0016】さらに、これらのポリイソシアネート化合
物と、ポリオールを反応させたウレタンポリイソシアネ
ートも好ましく用いることができる。
【0017】ポリオールとしては、2〜8価のものが好
ましく、例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール、グリ
セリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリ
オール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−
1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4
−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタント
リオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−
ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタ
ントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタン
トリオール、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリ
ン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタン
トリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン等の3価アルコール、ペンタエリスリトール、
1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキ
サンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、
1,3,4,5−ヘキサンテトロール等の4価アルコー
ル、アドニット、アラビット、キシリット等の5価アル
コール、ジペンタエリスリトール、ソルビット、マンニ
ット、イジット等の6価アルコール、蔗糖等の8価アル
コール、およびこれらのオリゴマー、アルキレンオキサ
イド付加物、カプロラクトン付加物等が挙げられる。
【0018】ポリイソシアネート化合物と、これらのポ
リオールを反応させたウレタンポリイソシアネートは、
3官能以上のポリイソシアネートが簡単に得ることがで
きるので、多官能ポリイソシアネートを用いる上で好ま
しい。また、本発明においては、保型性の面から、3官
能以上のポリイソシアネートを用いるのが好ましいた
め、前記のジイソシアネートと、ポリオールを反応させ
て得られる3官能以上のウレタンポリイソシアネートを
用いるのが好ましい。
【0019】本発明の一般式(1)で表わされる化合物
を得るのに用いられるR2−OHで表わされる1価のヒ
ドロキシ化合物は、直鎖、分岐鎖、飽和、不飽和、脂肪
族、脂環族、芳香族等の炭化水素の1の水素原子が水酸
基で置換されているものであれば特に限定されない。な
かでも、1価のアルコール、1価のフェノールを用いる
ことができる。例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール、2−プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、2−
エチルヘキサノール、ノナノール、デカノール、ラウリ
ルアルコール、トリデカノール、イソトリデシルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パル
ミチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコサノ
ール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノ
ール、オクタコサノール、ミリシルアルコール、ラッセ
ロール、テトラトリアコンタノール、アリルアルコー
ル、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等
の1価アルコール、フェノール、クレゾール、エチルフ
ェノール、ターシャルブチルフェノール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、スチ
レン化フェノール、パラクミルフェノール等の1価フェ
ノール等が挙げられる。これらのなかでも、炭素原子数
1〜40のものが好ましく、炭素原子数8〜24のもの
がさらに好ましい。
【0020】本発明の一般式(1)で表わされる化合物
を得るのに用いられるR1−O−(R3−O)k−Hで表わ
される1価のエーテルヒドロキシ化合物は、1価のヒド
ロキシ化合物のポリエーテルであれば特に限定されな
い。このような化合物は、前記のR2−OHで例示した
1価のヒドロキシ化合物にエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピクロルヒド
リン等のアルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等
を付加重合することにより得ることができる。ここで用
いる1価のヒドロキシ化合物と、前記のR2−OHに用
いる1価のヒドロキシ化合物は同一であっても異なって
もよい。すなわち、R1とR2は同一であっても異なって
もよい。また、付加させるアルキレンオキサイド、スチ
レンオキサイド等により、R3が決定され、付加させる
アルキレンオキサイド、スチレンオキサイド等は単独重
合、2種類以上のランダム重合あるいはブロック重合で
あってよい。付加の方法は通常の方法であってよい。ま
た、重合度kは1〜1000であり、好ましくは5〜8
00、さらに好ましくは50〜200がよい。また、R
3に占めるエチレン基の割合が、好ましくは全R3の50
〜100重量%、さらに好ましくは、65〜100重量
%であると、良好な溶解性が得られる。
【0021】これらB−(NCO)m+nで表わされるm+
n価のポリイソシアネート化合物と、R1−O−(R3
O)k−Hで表わされる1価のエーテルヒドロキシ化合物
と、R2−OHで表わされる1価のヒドロキシ化合物の
3者は、R1−O−(R3−O)k−HとR2−OHの合計の
量と、ポリイソシアネート化合物のモル比を30/1〜
1/1の割合になるように配合し、反応温度40〜10
0℃で加熱・撹拌すればよい。通常の反応時間は1〜3
0時間である。
【0022】R1−O−(R3−O)k−HとR2−OHの混
合比によりm/n比が決定される。混合比に特に制限は
ないが、保型性、溶解性の面から、m/n=1/10〜
10/1が好ましく、1/5〜5/1がさらに好まし
い。
【0023】上記反応で得られる本発明の徐溶解剤の分
子量は特に限定されないが、通常1000〜100万、
好ましくは2000〜50万、さらに好ましくは300
0〜10万である。
【0024】本発明の徐溶解剤は、従来品に比べ水をか
けた時に膨潤してオンタンクタイプの容器に付着するこ
とがない。また、ゲル状物質がオンタンクタイプの容器
下部にたれることや水洗トイレのタンク内部・便器等に
付着することのない形状保持性に優れたものである。よ
って、水洗トイレのオンタンクタイプ・インタンクタイ
プの自動芳香洗浄剤用徐溶解組成物として最適である。
【0025】本発明の徐溶解剤を水洗トイレット用自動
芳香洗浄剤組成物の徐溶解剤として用いる場合、その量
は、インタンク・オンタンク、使用環境等により適宜設
定されるが、自動芳香洗浄剤組成物全体に対して、10
〜90重量%の範囲内である。
【0026】また、本発明の水洗トイレット用自動芳香
洗浄剤組成物は、本発明の徐溶解剤と共に本発明の目的
を逸脱しない範囲内において、所望により他の水溶性高
分子化合物、芳香成分、色素、界面活性剤、殺菌剤、芒
硝などの結晶性水溶性無機物を併用することができる。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに具体的に説
明する。本発明の徐溶解剤および比較品を下記の方法に
よって製造した。 実施例1 ステアリルアルコールエトキシレート(エチレンオキサ
イド100モル付加物)93.4g(0.02モル)とラウ
リルアルコール1.9g(0.01モル)を混合して仕込
み、トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネ
ート(3官能イソシアネート)6.5g(0.01モル)を滴
下して加え、窒素還流下60〜80℃で撹拌しながら5
時間反応させて、淡黄色固形のウレタン化合物を得た
(分子量約8000)。
【0028】実施例2 実施例1と同様に、ミリスチルアルコ−ルエトキシレ−
ト(エチレンオキサイド50モル付加物)120.8g
(0.05モル)とステアリルアルコール2.7g(0.01
モル)を混合して仕込み、トリメチロ−ルプロパン変性
ヘキサメチレンイソシアネ−ト(3官能イソシアネート)
6.5g(0.01モル)を反応させて淡黄色固形のウレタ
ン化合物を得た(分子量約5000)。
【0029】実施例3 実施例1と同様に、セチルアルコ−ルエトキシレ−ト
(エチレンオキサイド150モル付加物)136.8g
(0.02モル)とセチルアルコール9.7g(0.04モ
ル)を混合して仕込み、トリメチロ−ルプロパン変性ト
リレンジイソシアネ−ト13.4g(0.02モル)を反応
させて淡黄色固形のウレタン化合物を得た(分子量約6
000)。
【0030】実施例4 実施例1と同様に、ラウリルアルコ−ルエトキシレ−ト
(エチレンオキサイド100モル付加物)91.7g(0.
02モル)とラウリルアルコール7.6g(0.04モル)
を混合して仕込み、トリレンジイソシアネ−ト(2官能
イソシアネート)1.8g(0.01モル)を反応させて淡
黄色固形のウレタン化合物を得た(分子量約5000)。
【0031】実施例5 実施例1と同様に、ドコサノールエトキシレ−ト(エチ
レンオキサイド100モル付加物)141.8g(0.03
モル)とラウリルアルコール9.8g(0.03モル)を混
合して仕込み、トリレンジイソシアネ−ト6.5g(0.
01モル)を反応させて淡黄色固形のウレタン化合物を
得た(分子量約6000)。
【0032】実施例6 実施例1と同様に、セチルアルコ−ルのポリエーテル化
合物(エチレンオキサイド70モル−プロピレンオキサ
イド30モルブロック付加物)101.9g(0.02モ
ル)とミリスチルアルコール4.3g(0.02モル)を混
合して仕込み、キシリレンジイソシアネート(2官能イ
ソシアネート)5.2g(0.02モル)を反応させて淡黄
色固形のウレタン化合物を得た(分子量約5000)。
【0033】実施例7 実施例1と同様に、ラウリルアルコ−ルエトキシレ−ト
(エチレンオキサイド200モル付加物)90.2g(0.
01モル)とステアリルアルコール5.4g(0.02モ
ル)を混合して仕込み、ビュレット結合ヘキサメチレン
ジイソシアネ−ト(2官能イソシアネート)5.2g(0.
01モル)を反応させて淡黄色固形のウレタン化合物を
得た(分子量約9000)。
【0034】実施例8 実施例1と同様に、ドコサノールエトキシレ−ト(エチ
レンオキサイド120モル付加物)164g(0.03モ
ル)とエイコサノール2.9g(0.01モル)を混合して
仕込み、ペンタエリスリトール変性トリレンジイソシア
ネ−ト(4官能イソシアネート)7.6g(0.01モル)を
反応させて淡黄色固形のウレタン化合物を得た(分子量
約14000)。
【0035】実施例9 実施例1と同様に、デカノールエトキシレ−ト(エチレ
ンオキサイド150モル付加物)135.2g(0.02モ
ル)とセチルアルコール2.4g(0.01モル)を混合し
て仕込み、ジペンタエリスリトール変性ヘキサメチレン
ジイソシアネ−ト(6官能イソシアネート)6.1g(0.
005モル)を反応させて淡黄色固形のウレタン化合物
を得た(分子量約8000)。
【0036】実施例10 実施例1と同様に、ラウリルアルコールエトキシレ−ト
(エチレンオキサイド150モル付加物)67.9g(0.
01モル)とデカノール7.9g(0.05モル)を混合し
て仕込み、イソシアヌレート結合トリレンジイソシアネ
−ト(トリレンジイソシアネートの3量体。3官能イソ
シアネート)13g(0.02モル)を反応させて淡黄色固
形のウレタン化合物を得た(分子量約7000)。
【0037】比較例1 実施例1と同様に、ミリスチルアルコールエトキシレー
ト(エチレンオキサイド100モル付加物)137.9g
(0.03モル)に対して、トリメチロールプロパン変性
ヘキサメチレンイソシアネート6.5g(0.01モル)を
反応させて淡黄色固形のウレタン化合物を得た(分子量
約15000)。
【0038】比較例2 実施例1と同様に、ステアリルアルコールエトキシレー
ト(エチレンオキサイド100モル付加物)93.4g
(0.02モル)とラウリルアルコールエトキシレート(エ
チレンオキサイド100モル付加品)91.4g(0.02
モル)を混合して仕込み、トリメチロールプロパン変性
トリレンジイソシアネート8.7g(0.013モル)を反
応させて淡黄色固形のウレタン化合物を得た(分子量約
15000)。
【0039】比較例3 実施例1と同様に、ステアリルアルコールエトキシレー
ト(エチレンオキサイド50モル付加物)73.6g(0.
03モル)に対して、トリレンジイソシアネート1.8g
(0.01モル)を反応させて淡黄色固形のウレタン化合
物を得た(分子量8000)。
【0040】比較例4 実施例1と同様に、ラウリルアルコール98g(0.3モ
ル)に対してトリメチロールプロパン変性ヘキサメチレ
ンイソシアネート65g(0.1モル)を反応させて淡黄
色固形のウレタン化合物を得た(分子量約800)。
【0041】比較例5 ポリオキシエチレン300モル−ポリオキシプロピレン
55モルブロック重合のグリコール。
【0042】比較例6 PEG−6000(ポリエチレングリコール、平均分子
量6000)。
【0043】比較例7 PEG−6000のジステアレート。
【0044】実施例1〜10と比較例1〜7の化合物を
使用して、溶解性試験および溶解状態の観察を行った。
試験方法は各サンプル20gを一旦溶解し、直径3cm
の円筒形の型に流し込み固化させ、容量20リットルの
水の入った容器に入れた後、25℃の恒温槽中にて、水
に対する溶解性と溶解の状態を観察した。溶解性は完全
に溶解する日数(溶解日数)を、溶解状態は3日後、7日
後、14日後、21日、28日後の円筒形サンプルの底
面の径の大きさと高さを測定した。得られた結果を表1
に記載する。
【0045】
【表1】
【0046】表1に示すように実施例1〜10は、比較
例1〜7と比較して、明らかに溶解時間が延びている。
また、比較例1〜3と比較例7は横にやや広がり、全体
的に半球状の丸みを帯びた状態になりながら溶解してい
き、比較例4は殆ど水に溶けず、わずかに膨潤したあと
はそのままの型を保ったままであり、比較例5、6は溶
解時間が極端に短かった。それに対し、実施例は膨潤す
ることもなく、およそ原型を保ちながら徐々に小さくな
ってゆく様子が分かった。
【0047】さらに、トイレの貯水タンクを設置した恒
温恒湿の実験室において、実験室内を室温40℃・湿度
70%に設定し、同様のサンプルを直径3.5cmで下
部に直径5mm穴が10個の開いた上部全開のプラスチ
ックの容器に入れたものを、貯水タンク上部に設置し、
1日24回水をフラッシングし、完全に溶解するまでの
日数とその溶解状態を観察した。得られた結果を表2に
記載する。
【0048】
【表2】
【0049】表2は、実際にトイレの貯水タンク上部に
サンプルを設置した場合である。同様の試験を室温25
℃・湿度50%で実施した場合、実施例1〜10と比較
例1〜3、5、6のいずれのサンプルも経時での膨潤・
ダレもなく最後まで完全に溶解した。(比較例4、7
は、室温40℃・湿度70%で実施した場合の結果とほ
ぼ同様の試験結果であった。) しかし、室温40℃・湿度70%で試験を行った場合の
溶解状態には、表2に示されたように明らかな違いが生
じた。比較例1〜3と比較例7は膨潤やダレを生じ、溶
解日数も実施例1〜10の約45%とかなり短くなって
いることが分かった。また、比較例4に関しては、溶解
せずにボロボロと崩れてゆき12日後にはプラスチック
容器上から無くなった。また、比較例5、6は溶解状態
は良好なものの、溶解日数が実施例1〜10とかなり短
くなっている。それに対し、実施例1〜10は、室温2
5℃・湿度50%の試験と比較すると溶解日数が全体的
に15%程度短くなっているものの、溶解状態を見る
と、膨潤・ダレもなく最後まで完全に溶解し、かなり良
好であったことが分かる。
【0050】
【発明の効果】本発明の効果は、形状保持性に優れる新
規な徐溶解剤並びに該徐溶解剤を含有する水洗トイレッ
ト用自動芳香洗浄剤組成物を提供したことにある。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表わされる化合物
    からなる徐溶解剤: 【化1】 (式中、Bは、B−(NCO)m+nで表わされるポリイソ
    シアネート化合物のイソシアネート基を除いた残基であ
    り、kは1〜1000の数であり、m、nは共に0でな
    く、m+nは、上記ポリイソシアネート化合物のイソシ
    アネート基の数に等しい。R1、R2及びR3は、同一で
    あっても異なってもよい炭化水素基を表す。)
  2. 【請求項2】 一般(1)で表わされる化合物におい
    て、m+nで表わされるポリイソシアネート化合物のイ
    ソシアネート基の数が、2〜20である請求項1記載の
    徐溶解剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表わされる化合物におい
    て、R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよい
    炭素原子数1〜40のアルキル基、アリール基、アラル
    キル基のいずれかである請求項1または2記載の徐溶解
    剤。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で表される化合物において、
    B−(NCO)m+n で表わされるポリイソシアネート化合
    物が、2〜6価のポリオールと、2〜4価のポリイソシ
    アネート化合物を反応させてなるポリイソシアネート化
    合物である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の徐
    溶解剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1)で表わされる化合物におい
    て、R3が、炭素原子数2〜4のアルキレン基、あるい
    はフェニルエチレン基の1種または2種以上である請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の徐溶解剤。
  6. 【請求項6】 一般式(1)で表わされる化合物におい
    て、全R3に占めるエチレン基の割合が、50重量%以
    上である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の徐溶
    解剤。
  7. 【請求項7】 一般式(1)で表わされる化合物におい
    て、分子量が1000〜100万である請求項1ないし
    6のいずれか1項に記載の徐溶解剤。
  8. 【請求項8】 一般式(1)で表わされる化合物におい
    て、mとnの比が、m:n=10:1〜1:10である
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の徐溶解剤。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
    の徐溶解剤を必須の成分として含有する水洗トイレット
    用自動芳香洗浄剤組成物。
JP17241695A 1995-07-07 1995-07-07 徐溶解剤及び該徐溶解剤を含有する水洗トイレット用自動芳香洗浄剤組成物 Pending JPH0920825A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016530387A (ja) * 2013-09-04 2016-09-29 エレメンティス スペシャルティーズ,インコーポレイテッド., Ici増粘剤組成物及び使用
US11802213B2 (en) 2017-05-11 2023-10-31 Elementis Specialties, Inc. ICI thickener composition and uses

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