JPH09208093A - 帯状材巻取機用エッジ制御装置及び方法 - Google Patents

帯状材巻取機用エッジ制御装置及び方法

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JPH09208093A
JPH09208093A JP7347508A JP34750895A JPH09208093A JP H09208093 A JPH09208093 A JP H09208093A JP 7347508 A JP7347508 A JP 7347508A JP 34750895 A JP34750895 A JP 34750895A JP H09208093 A JPH09208093 A JP H09208093A
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strip
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JP7347508A
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Hiroshi Kano
浩志 加納
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状材の送り出し位置におけるエッジの位置
調整を高精度に行うことができるとともに、応答性に優
れた帯状材巻取機用エッジ制御装置及び方法を提供す
る。 【解決手段】 掛軸3より巻取側の軸2に向かって送り
出される帯状材1の幅方向におけるエッジ1Aの位置を
検出するエッジ位置検出器11と、上記エッジ位置検出
結果に基づいて帯状材1のエッジ1Aの送り出し位置
の、帯状材1の幅方向への移動量を算出する移動量演算
部と、掛軸3の回転する速度に基づいて帯状材1のエッ
ジの送り出し位置の、帯状材1の幅方向への移動速度を
算出する移動速度演算部と、上記移動量と上記移動速度
に基づいて、掛軸3の位置を帯状材1の幅方向に移動さ
せて帯状材1の幅方向におけるエッジの送り出し位置を
調整する軸方向補正用電動機7を駆動する駆動部とを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリチウムイ
オン二次電池の製造工程で帯状の電極素材をエッジを揃
えて巻き取るのに好適な帯状材巻取機用のエッジ制御装
置及び方法に関するのである。
【0002】
【従来の技術】例えば、リチウムイオン二次電池等で使
用される電極は、その加工前の電極素材の段階では帯状
に作られており、これが掛軸に巻き取られて保管され
る。そして、次の工程への供給は掛軸と共に供給機にセ
ットされ、掛軸から送り出される。この場合、電極素材
のエッジを幅方向の決められた位置から送り出さない
と、巻軸側ではエッジが不揃いとなって綺麗に巻回され
ない。このため、一般に、送りの途中にエッジ位置検出
器を設けてエッジの位置を検出し、この位置検出器から
の情報に基づいて掛軸等の位置を電極素材の幅方向に移
動させてエッジの位置を最適な位置に調整し、最終の巻
取軸側ではエッジが揃えられて巻回できるようにした巻
取方法が取られている。
【0003】図6及び図7は従来のリチウムイオン二次
電池製造工程で帯状の電極素材を巻き取るための巻取機
におけるエッジ制御装置の一例を示すものであり、図6
はその装置の概略構成斜視図、図7はその装置の構成ブ
ロック図である。図6及び図7において、符号101は
電極素材(以下、「帯状材101」と言う)であり、こ
の帯状材101は前工程で銅箔またはアルミニウム箔等
のベース材にリチウムの化合物を塗布したものであり、
掛軸102に巻かれて、この掛軸102と共に供給部1
03にセットされる。このセットされた帯状材101は
ガイドローラ104等に案内されて図示せぬ巻取軸に向
かって送り出されることになるが、エッジ制御装置によ
ってエッジ位置の制御が行われた状態で送り出される。
【0004】そのエッジ制御装置は、帯状材101のエ
ッジ105(図6参照)の位置を検出するためのエッジ
位置検出器111と、供給部103(掛軸102)の位
置を帯状材101の幅方向に移動させてエッジ105の
送り出し位置を調整するための軸方向補正用電動機(パ
ルスモータ)112と、この軸方向補正用電動機112
の駆動を制御するエッジ制御器113等で構成されてい
る。
【0005】そして、エッジ位置検出器111からは、
帯状材101のエッジ105の位置に応じた信号が出力
されて、これがエッジ制御器113内で基準となる設定
値PRと比較され、その偏差に基づき、偏差を0(ゼ
ロ)にするための位置補正信号Pcを出力し、これが位
置制御部(114)に入力される。すると、位置制御部
(114)では位置補正信号Pcに基づいて軸方向補正
用電動機112を正または負の方向に駆動させる。ま
た、軸方向補正用電動機112が駆動されると、供給部
103及び掛軸102が軸方向に帯状材101と共に移
動され、これによりエッジ105の位置偏差が修正さ
れ、このエッジ105が一定の位置に戻される。これを
繰り返し行うと、エッジ105が常に同じ位置に保持さ
れた状態で帯状材101が順次繰り出されることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の帯状材巻取機におけるエッジ制御装置では、エ
ッジ105の位置を帯状材101が送り出された後で、
しかも常に略一定の速度で検出している。このため、次
の(1)〜(3)に示すような問題点があった。 (1)エッジ105の位置を帯状材101が送り出され
た後で検出することから、制御系に遅れ時間が発生する
場合がある。しかも、掛軸102の送り速度が一定でな
い場合には、各送り速度によっても遅れ時間が異なる。
このため、制御系が不安定になる。 (2)掛軸102の送り出しが停止した場合、幅方向補
正用電動機112がそれまでに補正した量がエッジ位置
検出器111に正確にフィードバックされないので、補
正量が大きくなり過ぎてオーバーシュートやハンチング
が発生する場合がある。 (3)掛軸102に巻かれている帯状材101の送り出
し速度と幅方向の補正速度が合わないと送り出されてい
る帯状材101にストレスがかかり、しわを発生させる
原因となる。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は帯状材の送り出し位置におけるエ
ッジの位置調整を高精度に行うことができるとともに、
応答性に優れた帯状材巻取機用エッジ制御装置及び方法
を提供することにある。さらに、他の目的は、以下に説
明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の帯状材巻取機用エッジ制御装置は、供給側の軸
より巻取側の軸に向かって送り出される帯状材の幅方向
におけるエッジの位置を検出するエッジ位置検出手段
と、前記エッジ位置検出結果に基づいて前記帯状材のエ
ッジの送り出し位置の、前記帯状材の幅方向への移動量
を算出する移動量演算手段と、前記供給側の軸の回転す
る速度に基づいて前記帯状材のエッジの送り出し位置
の、前記帯状材の幅方向への移動速度を算出する移動速
度演算手段と、前記移動量と前記移動速度に基づいて、
前記供給側の軸の位置を前記帯状材の幅方向に移動させ
て前記帯状材の幅方向におけるエッジの送り出し位置を
調整する軸方向補正用電動機を駆動する駆動手段とを設
けてなる構成としたものである。
【0009】また、上記目的を達成するため本発明の帯
状材巻取機用エッジ制御方法は、供給側の軸より巻取側
の軸に向かって送り出される帯状材の幅方向におけるエ
ッジの位置を検出するエッジ位置検出ステップと、前記
エッジ位置検出結果に基づいて前記帯状材のエッジの送
り出し位置の、前記帯状材の幅方向への移動量を算出す
る移動量演算ステップと、前記供給側の軸の回転する速
度に基づいて前記帯状材のエッジの送り出し位置の、前
記帯状材の幅方向への移動速度を算出する移動速度演算
ステップと、前記移動量と前記移動速度に基づいて、前
記供給側の軸の位置を前記帯状材の幅方向に移動させて
前記帯状材の幅方向におけるエッジの送り出し位置を調
整する軸方向補正用電動機を駆動する駆動ステップとを
設けたものである。
【0010】これによれば、帯状材の幅方向にエッジの
位置を調整する速度(ゲイン)を供給側の軸の回転速度
により設定し、供給側の軸より送り出された量により位
置制御のタイミングを設定することができる。したがっ
て、供給側の軸の送り速度が一定でなくても、この速度
の違いが考慮されたエッジ位置の調整が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態例と
して示す帯状材巻取機の概略構成図で、図3は図1に示
している帯状材巻取機の要部構成配置図である。図1及
び図3において、この帯状材巻取機は、リチウムイオン
二次電池で使用される帯状をした電極素材、例えば銅箔
またはアルミニウム箔等のベース材にリチウムの化合物
やカーボンの粉を塗布してなる電極素材1(以下、単に
「帯状材1」と言う)を巻取軸2に巻回するための巻取
機を一例としている。その帯状材1は、前工程において
供給側の軸としての掛軸3に巻かれていて、この掛軸3
と共に供給部10(図3参照)にセットされる。また、
このセットされた帯状材1はガイドローラ4,5,6,
8,9等により導かれ、これが巻取軸2に巻き取られ
る。加えて、帯状材1が送られる途中には、この帯状材
1の幅方向におけるエッジ1A(図3参照)の送り出し
位置を検出するためのエッジ位置検出器11が設けられ
ている。このエッジ位置検出器11で検出された情報は
制御装置ユニット12内に送られて処理された後、この
情報に基づいて軸方向補正用電動機(パルスモータ)7
を正または負の方向に駆動させる。そして、この駆動で
供給部10を帯状材1の軸方向に帯状材1と共に移動さ
せ、この移動でエッジ1Aの位置を調整できる構造にな
っている。
【0012】さらに詳述すると、供給部10にセットさ
れた掛軸3は、供給部10に設けられたモータ13によ
り回転され、この回転で帯状材1を巻取軸2側に順次繰
り出す。このモータ13には速度制御タイプのサーボモ
ータが使用され、またモータ13の後端側には掛軸3の
回転量及び回転速度を検出する目的で回転検出器14が
取り付けられている。また、掛軸3より繰り出された帯
状材1は、ガイドローラ4,5,6,8,9等により巻
取軸2まで導かれて、これがモータ15で回転されてい
る巻取軸2に巻き取られることになるが、ここでの巻取
軸2には、図示しないがセパレータを間に挟んで複数の
帯状材1が積層された状態で巻回される。なお、巻取軸
2の直前に設けられている一対のローラ16,17は、
モータ18で駆動される定速用ローラであり、帯状材1
が巻取軸2に略定速で巻き取られて行くように、帯状材
1の送りを制御する。
【0013】さらに、掛軸3とガイドローラ4との間に
は、先端に帯状材1をガイドするためのガイドローラ1
9を有した回転検出器20が配設され、ガイドローラ6
とガイドローラ8との間にはダンサローラ21及び回転
検出器22用のガイドローラ23が配設されている。こ
れら回転検出器20及び22は、それぞれインクリメン
タルタイプのエンコーダであり、帯状材1の送りと同期
して回転するガイドローラ19,23の回転を検出して
帯状材1の送り量とする。
【0014】一方、ダンサローラ21は、ダンサレバー
24の一端側に回転自在に取り付けられており、ガイド
ローラ6とガイドローラ23との間にループ1aを生成
しながら帯状材1をガイドするようにして、その帯状材
1の走行通路内に配置されている。なお、ダンサレバー
24は他端側がダンサレバー駆動モータ25の駆動軸2
6に固定されており、ダンサレバー駆動モータ25の駆
動で振り子状に動作される。また、ダンサレバー24が
振り子状に動作されると、これと一体にダンサローラ2
1が上下方向に動かされ、この動作でガイドローラ6,
23との間に生成されているループ1aを増減させて帯
状材1の張力調整ができる構造になっている。さらに、
ループ1aを形成しているダンサローラ21の位置は、
駆動軸26の回転量を検出している、例えばアブリュー
トタイプのエンコーダ等でなる位置検出器27により検
出され、この検出器27からの出力を知ることによって
ループ1aの大きさが分かる構造になっている。
【0015】掛軸制御及びエッジ制御装置30は、例え
ばCPU(中央処理装置)33を持ったマイコンボード
であり、大きくは、サーボアンプ31と回転検出器20
と位置検出器27とから得られた信号により、帯状材1
を掛軸3より送り出すための電圧指令をサーボアンプ3
1に与える掛軸制御部と、サーボアンプ31と回転検出
器20とエッジ位置検出器11とから得られた信号によ
り、掛軸3より送り出される帯状材1のエッジの送り出
し位置を一定にするのに、パルスドライバ32にパルス
指令を与えるためのエッジ制御部からなる。そして、C
PU33には、D/A変換部34と、A/D変換部35
と、パルスカウンタ36,37,38と、パルスジェネ
レータ39と、入力部(IN)40が接続されていると
ともに、掛軸制御及びエッジ制御装置30の動作全体を
予め決められた手順に従って制御するためのシーケンサ
43が入力部(IN)41及び出力部(OUT)42を
介して接続されている。
【0016】図4はエッジ位置検出器11の一例を模式
的に示すものである。図4において、このエッジ位置検
出器11はレーザ判別センサの原理を使用したもので、
符号51は投光部、52は受光部である。このうち、投
光部51は半導体レーザ光を照射するレーザ光照射器5
3と、このレーザ光照射器53より照射されたレーザ光
をベルト状をした平行ビーム光に変換して送り出すコリ
メータレンズユニット54とで構成されている。一方、
受光部52は、受光素子55と、スリット56と、この
スリット56を通過した平行ビーム光57を受光素子5
5の上に集光させる受光レンズユニット58とで構成さ
れている。
【0017】このエッジ位置検出器11は、図3に示す
ように、投光部51と受光部52とが帯状材1の走行通
路を挟み、この投光部51と受光部52との間を帯状材
1のエッジ1Aが通過するようにして配設される。そし
て、投光部51のレーザ照射器53よりレーザ光が送り
出されると、これがコリメータレンズユニット54で平
行ビーム光57に変換され、受光部52側のスリット5
6を通過した後、受光レンズユニット58を通って受光
素子55に集光される。すると、受光素子55では、こ
の平行なレーザ光エリア内の帯状材1の陰を光量変化と
して捉え、これが受光素子55よりアナログの電圧出力
として取り出される。
【0018】図2は、図1及び図3に示した帯状材巻取
機における掛軸制御部分及びエッジ制御部分を原理的に
示した模式図である。そこで、次に図1及び図3に示し
た帯状材巻取機の動作を図2を加えて説明する。まず、
帯状材1は供給側の軸としての掛軸3に巻かれて供給部
10にセットされる。そして、掛軸3がモータ13によ
り回転されると、帯状材1は掛軸3より送り出され、さ
らにガイドローラ19,4,5,6,21,23,8,
9に案内されて、モータ18で回転されている一対のロ
ーラ16,17まで導かれた後、さらにモータ15で回
転されている巻取軸2に巻き取られる。また、帯状材1
が走行されて行く途中では、ダンサローラ21によりル
ープ1aが形成され、このループ1aが一定量、すなわ
ちダンサローラ21の位置が一定となるように以下制御
される。
【0019】次に、掛軸制御部(30A)の部分の制御
を説明する。この掛軸制御部(30A)の部分では、ダ
ンサローラ21が取り付けられているダンサレバー24
を検出している位置検出器27でダンサローラ21の位
置の信号P1が検出され、この信号P1が入力部(IN)
40を介してCPU33に入力される。なお、信号P1
は8ビットの信号でなる。これと同時に、モータ13に
接続されている回転検出器14によって掛軸3の回転量
(回転速度)を電圧信号VR1の形で取り出し、これをサ
ーボアンプ31,パルスカウンタ36を介してCPU3
3に入力する。すると、CPU33ではパルスカウンタ
36でカウントされた信号からモータ13の回転速度を
得る。また、帯状材1が送られるときには、この帯状材
1の送りに連動して回転検出器20,22よりパルス信
号VR2,VR3が発生され、このパルス信号VR2がパルス
カウンタ37を介してCPU33に繰り出し量として入
力されるとともに、パルス信号VR3がパルスカウンタ3
8を介してCPU33に巻取量として入力される。する
と、CPU33では、繰り出し量及び巻取量から掛軸3
側と巻取軸2側にそれぞれ巻回されている帯状材1の巻
径を計算する。
【0020】そして、掛軸制御及びエッジ制御装置30
では、位置検出器27より得られた信号P1と予め基準
信号として設定されている位置設定値PRとの偏差が0
(ゼロ)となるように位置制御(71)を行うための位
置補正信号PC1を出力する。このとき、上記回転検出器
20からの信号VR2及び回転検出器14より得られた信
号VR1の比から掛軸3側に巻回されている帯状材1の巻
径をCPU33で計算(外径演算72)する。ここで得
られた信号Rと、位置補正信号PC1と上記パルス信号V
R3との合成信号VC1とで外径補正(73)し、補正後
の位置補正信号PC2を決定する。また、ここで決定され
た位置補正信号PC2は、D/A変換器34でデジタル/
アナログ変換され、電圧信号の形でサーボアンプ31を
介してモータ13に出力され、このモータ13の回転が
調整(速度制御)される。これにより、ダンサローラ2
1が帯状材1に掛けている張力が調整されて、繰り出し
側と巻取側における巻径の比が変化してもダンサローラ
21の位置は一定に保たれ、帯状材1が巻取軸2に一定
の張力で巻き取られる。
【0021】次に、エッジ制御部(30B)の部分にお
ける制御を説明する。まず、帯状材1のエッジ1Aは上
述したようにしてエッジ位置検出器11により検出さ
れ、ここで検出された信号P2がA/D変換器35を介
してCPU33に入力される。すると、信号P2と基準
設定位置信号P1Rとが比較されて、この偏差よりエッジ
補正量P1Cを演算(位置制御81)する。同時に、回転
検出器14により掛軸3の送り出し速度を検出し、軸方
向補正用電動機7を駆動する速度を演算(速度補正8
3)するとともに、ここで決定された速度で回転する軸
方向補正用電動機7の駆動で掛軸3を帯状材1の幅方向
に駆動する。また、こうして掛軸3を帯状材1の幅方向
に動かすことによってエッジ1Aの送り出し位置が補正
される。そして、このとき帯状材1がエッジ位置検出器
11の場所を通過する量は、回転検出器20で得られる
パルスをパルスカウンタ37でカウントすることにより
知ることができる。なお、回転検出器20のパルスをカ
ウントしている間はタイミング補正82の機能により掛
軸3の位置補正は行われない。そして、これを繰り返す
ことにより、帯状材1のエッジ1Aが常に所定の位置を
通過するようにすることができる。
【0022】図5は本発明の帯状材巻取機においてエッ
ジ制御の処理を行う場合の一例を示すフローチャートで
ある。すなわち、図5のフローチャートで示すように、
本実施例のエッジ制御部では、帯状材1の繰り出しが開
始されると、エッジ位置補正が開始される(ステップS
1)。また、回転検出器14より掛軸3の回転数が検出
され(ステップS2)、これに応じて軸方向補正用電動
機7の駆動速度が演算されて求められる(ステップS
3)。一方、エッジ位置検出器11からの信号でエッジ
位置が測定され(ステップS4)、補正すべきエッジ量
が演算される(ステップS5)。また、補正すべきエッ
ジ量が求められたら、ステップS3で求められたエッジ
補正速度で補正された速度で軸方向補正用電動機7を駆
動させ(ステップS6)、掛軸3を供給部10と共に動
かす。これによってエッジ1Aの位置が補正される。な
お、このとき帯状材1がエッジ位置検出器11の場所を
通過する量は、回転検出器20で得られるパルスをパル
スカウンタ37でカウントすることにより知ることがで
きる(ステップS7)。ところで、掛軸3のエッジ位置
とエッジ位置検出器11の場所におけるエッジ位置との
間には、時間的に見て遅れがある。そこで、掛軸3にて
補正された帯状材1がエッジ位置検出器11の位置を通
過するまで、次の補正のためのデータ読み込みを行わな
いようにするため、ウエイトの時間を設定する必要があ
るが、この掛軸3からエッジ位置検出器11までの距離
を「設定値A」(図5参照)として、エンコーダのパル
スカウントをとることで、帯状材1がこの距離を移動す
るのを確認し、ウエイトの時間を作り出す必要がある。
そして、パルスカウンタ37では、パルス数が上記「設
定値A」を越えるまでカウントが行われ、越えたらステ
ップS1に戻り、再び同じ動作が繰り返される(ステッ
プS8)。
【0023】したがって、上記形態例に示した帯状材巻
取機によれば、帯状材1のエッジ1Aの位置を調整する
速度(ゲイン)を供給側の掛軸3の回転速度により補正
し、供給側の掛軸3より送り出された量により位置制御
のタイミングを設定することができる。よって、掛軸3
の送り速度が一定でなくても、この速度の違いを考慮し
た調整が可能になり、常に同じ状態でのエッジ制御がで
きる。これにより、応答性に優れた制御ができるととも
に、掛軸3の送り出しが回転・停止を繰り返すような場
合でも補正量が大きくなり過ぎてオーバーシュートやハ
ンチングを起こすことが防止される。また、掛軸3の送
り出し速度とエッジ位置補正速度(ゲイン)とのバラン
スを適正かつ安定に保つことができるので、応答性が早
く、しかも安定したエッジ制御が得られ、高品質で歩留
まりの高い電極巻取装置が実現できる。
【0024】なお、上記形態例では、リチウムイオン二
次電池製造工程で帯状の電極素材を巻き取る装置に適用
した場合について説明したが、これに限ることなく一般
の帯状材を巻き取る巻取機におけるエッジ制御装置とし
て広く適用できるものである。また、上記形態例では、
帯状材1が掛軸3より送り出された量の検出結果に基づ
いて、帯状材1の送り出し位置を制御するタイミングを
設定する方法を開示したが、タイミング設定は行わず、
速度補正のみを行うようにしても差し支えないものであ
る。さらに、掛軸3から送り出された帯状材1がエッジ
位置検出器11の場所を通過するまでの掛軸3の送り出
し量(上記設定値A)は、掛軸3の外径により変化する
ので、パルスカウンタ37の設定値を掛軸3の外径に応
じて補正するようにしても良いものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
帯状材の幅方向にエッジの位置を調整する速度を供給側
の軸の回転速度により補正し、供給側の軸より送り出さ
れた量により位置制御のタイミングを設定することがで
きるので、供給側の軸の送り速度が一定でなくても、こ
の速度の違いが考慮されたエッジ位置の調整ができ、高
精度で応答性に優れたエッジ制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例として示す帯状材巻取機の概
略構成図である。
【図2】本発明装置の掛軸制御部分とエッジ制御部分を
原理的に示す模式図である。
【図3】本発明装置における要部構成配置図である。
【図4】エッジ位置検出器の一例を示す模式図である。
【図5】本発明のエッジ制御処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】従来装置の概略構成斜視図である。
【図7】従来装置の要部構成ブロック斜視図である。
【符号の説明】
1 帯状材 1A エッジ 2 巻取軸 3 掛軸(供給側の軸) 7 軸方向補正用電動機 11 エッジ位置検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給側の軸より巻取側の軸に向かって送
    り出される帯状材の幅方向におけるエッジの位置を検出
    するエッジ位置検出手段と、 前記エッジ位置検出結果に基づいて前記帯状材のエッジ
    の送り出し位置の、前記帯状材の幅方向への移動量を算
    出する移動量演算手段と、 前記供給側の軸の回転する速度に基づいて前記帯状材の
    エッジの送り出し位置の、前記帯状材の幅方向への移動
    速度を算出する移動速度演算手段と、 前記移動量と前記移動速度に基づいて、前記供給側の軸
    の位置を前記帯状材の幅方向に移動させて前記帯状材の
    幅方向におけるエッジの送り出し位置を調整する軸方向
    補正用電動機を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴
    とする帯状材巻取機用エッジ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記帯状材が前記供給側の軸より送り出
    された量を検出する送り量検出手段と、前記送り量検出
    結果に基づいて前記帯状材のエッジの送り出し位置を制
    御するタイミングを設定するタイミング設定手段とを備
    えた請求項1に記載の帯状材巻取機用エッジ制御装置。
  3. 【請求項3】 供給側の軸より巻取側の軸に向かって送
    り出される帯状材の幅方向におけるエッジの位置を検出
    するエッジ位置検出ステップと、 前記エッジ位置検出結果に基づいて前記帯状材のエッジ
    の送り出し位置の、前記帯状材の幅方向への移動量を算
    出する移動量演算ステップと、 前記供給側の軸の回転する速度に基づいて前記帯状材の
    エッジの送り出し位置の、前記帯状材の幅方向への移動
    速度を算出する移動速度演算ステップと、 前記移動量と前記移動速度に基づいて、前記供給側の軸
    の位置を前記帯状材の幅方向に移動させて前記帯状材の
    幅方向におけるエッジの送り出し位置を調整する軸方向
    補正用電動機を駆動する駆動ステップとを備えたことを
    特徴とする帯状材巻取機用エッジ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記帯状材が前記供給側の軸より送り出
    された量を検出する送り量検出ステップと、前記送り量
    検出結果に基づいて前記帯状材のエッジの送り出し位置
    を制御するタイミングを設定するタイミング設定ステッ
    プとを備えた請求項3に記載の帯状材巻取機用エッジ制
    御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012159579A1 (zh) * 2011-05-24 2012-11-29 深圳市吉阳自动化科技有限公司 一种极片卷绕的纠偏控制方法、装置和极片卷绕机
US8800833B2 (en) 2008-04-08 2014-08-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Web meandering correction system and web meandering correction method

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