JPH0920748A - 4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスルホン酸の製造方法 - Google Patents

4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスルホン酸の製造方法

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JPH0920748A
JPH0920748A JP8176549A JP17654996A JPH0920748A JP H0920748 A JPH0920748 A JP H0920748A JP 8176549 A JP8176549 A JP 8176549A JP 17654996 A JP17654996 A JP 17654996A JP H0920748 A JPH0920748 A JP H0920748A
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acid
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alkyl
hydroxy
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JP8176549A
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Ari Lokio
ロキオ アリ
Markku Niemi
ニエミ マルク
Elias Suokas
スオカス エリアス
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Yara Suomi Oy
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Kemira Agro Oy
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C303/00Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides
    • C07C303/02Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides of sulfonic acids or halides thereof
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C303/02Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides of sulfonic acids or halides thereof
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 塩素化剤を効率的に利用でき、スルホン化し
て得た酸性反応混合物中に存在する残硫酸をも利用でき
る4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベ
ンゼンスルホン酸の製造方法を提供する。 【解決手段】 4−クロロ−3−アルキルフェノールの
スルホン化、および酸性反応混合物中に存在する4−ア
ルキル−2−ヒドロキシ−5−クロロベンゼンスルホン
酸の塩素化により4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロベンゼンスルホン酸を製造する方法であっ
て、酸性反応混合物に次亜塩素酸の塩および/または塩
素酸の塩を添加し、さらに必要ならば塩酸またはその塩
も添加して塩素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4−クロロ−3−
アルキルフェノールをスルホン化すること、および、酸
性反応混合物中に存在する4−アルキル−2−ヒドロキ
シ−5−クロロベンゼンスルホン酸を塩素化することに
より、4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロ
ロベンゼンスルホン酸を製造する方法に関する。
【0002】本発明の方法によって製造された4−アル
キル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスル
ホン酸は、スルホン酸基がニトロ基で置換されると、写
真薬を製造する際の貴重な原料である。この置換反応
は、工程間においてジクロロ化合物を単離する必要なし
に、塩素化反応混合物に公知の方法で硝酸を添加するこ
とにより、行うことができる。
【0003】
【従来の技術】種々のスルホン化剤を用いることにより
4−クロロ−3−アルキルフェノールをスルホン化する
方法は既に知られている。米国特許第5136109号
および対応するヨーロッパ特許出願第473464号の
方法においては、有機溶媒中でクロロ硫酸を用いること
によりスルホン化が行われ、その後に反応混合物に水が
添加され、4−アルキル−2−ヒドロキシ−5−クロロ
ベンゼンスルホン酸の塩素化が、触媒を用いるか用いず
に、塩酸と過酸化水素の組合せを用いることにより行わ
れ、それによって塩素化に必要な塩素が反応混合物の系
内で発生する。
【0004】スルホン化は、日本特許出願61−575
36に示されるように過剰量の濃硫酸を用いることによ
り行われ、米国特許第3903178号に開示されるよ
うに硫酸無水物錯体によっても行われていた。塩素化に
おける塩素および塩化スルフリルの使用は、ヨーロッパ
特許出願第473464号等の種々の刊行物に開示され
ており、このヨーロッパ特許出願においてはこれらの塩
素化剤は比較例で用いられている。
【0005】上記した既知の方法はそれなりに機能的で
あるが、欠点も有している。元素状態の塩素および塩化
スルフリルを塩素化のために用いるときには、利用でき
る塩素の半分しか利用されない。このことに加えて、当
量の塩化水素が副生物として発生し、当量の二酸化硫黄
が塩化スルフリルから発生する。これらのガスを取り扱
うには、ガスが周囲に放散しないように隔離した装置が
必要である。過酸化水素を用いるときには、副生物は生
じない。しかし、過酸化水素および塩酸(過剰量で)は
水溶液として添加されるので、反応混合物に水がもたら
される。加えて、この方法は過酸化水素を安全に取り扱
うための特別な準備を必要とする。上記した方法はいず
れも、スルホン化で残った硫酸を使用しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、4−
クロロ−3−アルキルフェノールをスルホン化するこ
と、および、得られた酸性反応混合物中に存在する4−
アルキル−2−ヒドロキシ−5−クロロベンゼンスルホ
ン酸を塩素化することにより、塩素化剤をできるだけ効
率的に利用でき、同時に、スルホン化の結果として得ら
れた酸性反応混合物中に存在する残りの硫酸をも利用す
ることができる、4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロベンゼンスルホン酸を製造する方法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、4−クロロ−
3−アルキルフェノールをスルホン化すること、およ
び、酸性反応混合物中に存在する4−アルキル−2−ヒ
ドロキシ−5−クロロベンゼンスルホン酸を塩素化する
ことにより、4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,5−
ジクロロベンゼンスルホン酸を製造する方法であって、
前記酸性反応混合物に、次亜塩素酸の塩および/または
塩素酸の塩を添加することにより、さらに必要ならば塩
酸またはその塩も添加することにより、前記塩素化を行
うことを特徴とする方法である。
【0008】塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、次亜
塩素酸ナトリウムまたは次亜塩素酸カリウムが、塩素化
剤として好ましく用いられる。
【0009】塩素酸の塩に加えて、NaCl、KCl、
CaCl2、AlCl3、FeCl3およびHClの一ま
たはそれ以上を、酸性反応混合物に添加してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、以下の反応順序
で表すことができる。
【0011】
【化1】
【0012】アルキルとしては、メチル、エチルまたは
イソプロピルが好ましい。
【0013】本発明によれば、酸性反応混合物に、次亜
塩素酸の塩および/または塩素酸の塩を添加することに
より、さらに必要ならば塩酸またはその塩も添加するこ
とにより、塩素化を行う。すなわち、塩素化剤は、次亜
塩素酸の塩および/または塩素酸の塩の酸化効果によ
り、反応混合物の酸性度および該酸化剤中の塩素を利用
して、反応混合物の系内で発生する。塩素酸塩を用いる
ときには、反応混合物中のクロライドイオンも用いられ
る。クロライドイオンが塩から得られたときにはクロラ
イドイオンも用いられ、それによって陽イオン部分が混
合物の過剰な酸のいくらかを中和する。従って、この方
法においては安価なクロライド供給源を用いることがで
き、例えば塩化ナトリウムでは、その塩素が塩素化に用
いられると同時に、ナトリウムが硫酸を中和する。
【0014】塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、次亜
塩素酸ナトリウムまたは次亜塩素酸カリウムが、塩素化
剤として好ましく用いられる。加えて、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム
および塩化鉄の一またはそれ以上を、反応混合物に添加
してもよい。
【0015】塩素化工程において、塩素酸塩および/ま
たは次亜塩素酸塩は、塩素を含む他の添加化合物と反応
するので、反応性塩素が形成される。塩素酸塩および/
または次亜塩素酸塩は、スルホン化工程の生成物である
4−アルキル−2−ヒドロキシ−5−クロロベンゼンス
ルホン酸の量に対して、0.2〜5モル当量、好ましく
は0.4〜2モル当量の量で添加される。塩素化工程に
おける反応温度は、約15〜50℃の範囲が好ましく、
約20〜40℃が最も好ましい。実用的な実施例におい
て説明するように、反応条件および試薬の選択しだい
で、多くの場合に反応は約1.5〜4時間で終了するけ
れども、反応時間は約30分〜15時間で変更してもよ
い。塩素化反応は、水性媒体または、水と例えばジクロ
ロエタン等の付加的な溶媒との混合物において、好まし
く行われる。
【0016】
【実施例】本発明を実施例により詳細に説明するが、こ
れら実施例は本発明の範囲を何ら限定するものではな
い。生成物である4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロベンゼンスルホン酸の単離は、通常は実用
的ではない。なぜなら、ニトロ化を塩素化混合物中にお
いて行うことができ、単離は収率の低下をもたらすだけ
だからである。分析のために、実施例2aおよび12に
おいてのみ生成物が単離された。単離された生成物は、
他の実施例の分析のために標準物質として使用された。
収率は、3−アルキル−4−クロロフェノールに基づい
て測定された。他にことわりがなければ、全ての百分率
は重量%である。
【0017】実施例1 発煙硫酸を用いたスルホン化による出発原料(アルキル
=エチル)の製造 47.0gの3−エチル−4−クロロフェノールを12
0mlの1,2−ジクロロエタンに溶解した。82gの
30%発煙硫酸を、温度を20〜25℃に保ちながら1
時間かけて混合物に添加した。混合物をこの温度で2時
間攪拌した。液体クロマトグラムによれば、出発原料は
完全に反応していた。得られた4−エチル−2−ヒドロ
キシ−5−クロロベンゼンスルホン酸混合物を、次の反
応に出発原料として用いた。
【0018】実施例2aおよび2b 塩酸および塩素酸塩による塩素化 a)31.3gの3−エチル−4−クロロフェノール
を、実施例1と同様の方法で1,2−ジクロロエタンに
溶解してスルホン化した。20mlの水と73gの30
%塩酸と53gの20%NaClO3溶液を混合物に約
20℃で45分かけて添加した。液体クロマトグラフィ
ー分析によれば、塩素化は完全に行われた。混合物に5
0mlの水を添加し、沈殿物を濾過してジクロロエタン
で洗浄した。26.6gの乾燥沈殿物が得られ、これに
は81%の4−エチル−2−ヒドロキシ−3,5−ジク
ロロベンゼンスルホン酸が含まれていた。
【0019】C13NMR(DMSO溶媒および基準3
9.5):12.2(CH3);24.7(CH2);1
21.4(C−3);122.3(C−5);125.
3(C−6);130.4(C−1);141.2(C
−4);148.7(C−2);IR:3376,14
04,1251,1211,1133,1048,10
41(および1186硫酸ナトリウム)。沈殿物の残部
は硫酸ナトリウムであった。
【0020】b)4mlの水および次に5mlの37%
塩酸を、実施例1の反応混合物(55g)に、混合物を
30℃未満に保ちながら、添加した。52.7gの7%
KClO3溶液をこの混合物に、温度を約25℃に保ち
ながら徐々に添加した。2.5時間後に80%の出発原
料が反応していた。1.2gの37%塩酸を混合物に添
加し、攪拌を一晩続けたところ、4−エチル−2−ヒド
ロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスルホン酸の収率は
97%であった。
【0021】実施例3 塩化ナトリウムおよび塩素酸ナトリウムによる塩素化 4mlの水および次に23.4gの20%NaCl溶液
を、実施例1の反応混合物(55g)に、温度を30℃
未満に保ちながら、添加した。混合物を20mlの水で
希釈した。21.3gの20%NaClO3溶液を混合
物に、温度を約30℃に保ちながら添加した。室温で一
晩攪拌したところ、ジクロロ化合物の収率は98%であ
った。
【0022】実施例4 塩化カリウムおよび塩素酸カリウムによる塩素化 4mlの水と29.8gの20%KCl溶液および次に
70gの7%KClO3溶液を、実施例1の混合物に温
度25〜40℃で添加した。混合物はうまく混ざらずゆ
っくり反応した。一晩混合したところ、転化率は73%
であった。13mlの37%塩酸を混合物に添加し、4
0℃で3.5時間攪拌を続けたところ、ジクロロ化合物
の収率は92%であった。
【0023】実施例5 次亜塩素酸ナトリウムによる塩素化 10mlの水および85gの次亜塩素酸ナトリウム溶液
(10%の活性塩素含有)を、実施例1の反応混合物
(55g)に約40℃で2時間かけて添加した。添加が
終了して間もなく、ジクロロ化合物の収率は95%であ
った。
【0024】実施例6 硫酸を用いたスルホン化による出発原料(アルキル=エ
チル)の製造 31.3gの3−エチル−4−クロロフェノールを11
8gの98%硫酸に添加し、30℃で1.5時間攪拌し
た。40mlの水を混合物に添加し、得られた4−エチ
ル−2−ヒドロキシ−5−クロロベンゼンスルホン酸混
合物を次の塩素化の実施例に用いた。
【0025】実施例7 塩酸および塩素酸ナトリウムによる塩素化 6.5gの30%塩酸および次に9.3gの20%塩素
酸ナトリウム溶液を、実施例6のスルホン化溶液(38
g)に、温度を約40℃に保ちながら2時間かけて添加
した。添加が終了した後に、4−エチル−2−ヒドロキ
シ−3,5−ジクロロベンゼンスルホン酸の収率は94
%であった。
【0026】実施例8 塩化ナトリウムおよび塩素酸ナトリウムによる塩素化 15.7gの20%塩化ナトリウム溶液および次に10
gの20%塩素酸ナトリウム溶液を、実施例6のスルホ
ン化溶液(38g)に40℃で添加した。3時間後に、
ジクロロ誘導体の収率は95%であった。
【0027】実施例9 次亜塩素酸ナトリウムによる塩素化 10mlの水および57gの次亜塩素酸ナトリウム溶液
(10%の活性塩素含有)を、実施例6のスルホン化溶
液(38g)に約40℃で添加した。3時間後に、ジク
ロロ化合物の収率は94%であった。
【0028】実施例10 塩化カルシウムおよび塩素酸ナトリウムによる塩素化 20gの15%塩化カルシウム溶液および10gの20
%塩素酸ナトリウム溶液を、実施例6のスルホン化溶液
(38g)に添加した。温度を40℃未満に維持した。
2時間後に、ジクロロ化合物の収率は92%であった。
【0029】実施例11 塩酸および過塩素酸ナトリウムによる参照試験 10gの水および7.9g(7ml)の37%塩酸を、
実施例1の混合物(55g)に40℃以下の温度で添加
した。8.7%過塩素酸ナトリウム溶液(56.2g、
0.04モル)を、混合物に35℃で添加した。この温
度で2時間半の間、出発原料は全く反応しなかった。
【0030】実施例12 出発原料(アルキル=メチル)の製造ならびに塩酸およ
び塩素酸ナトリウムによる塩素化 28.8gの4−クロロ−3−メチルフェノールを60
mlの1,2−ジクロロエタンに溶解し、57.7gの
30%発煙硫酸を混合物に、温度を20〜25℃に保ち
ながら2時間かけて添加した。1時間攪拌した後に、出
発原料は完全に反応した。20mlの水を混合物に半時
間かけて添加し、次に73gの30%塩酸を約20℃で
15分かけて添加した。53gの20%NaClO3
液を混合物に、25℃で70分かけて添加した。液体ク
ロマトグラフィー分析によれば、スルホン酸は完全に反
応していた。50mlの水を混合物に添加し、沈殿生成
物をジクロロエタンおよび水で洗浄した。27.4gの
沈殿物が水(165ml)から再結晶した。乾燥した沈
殿物の純度は98%を超えた(NMRにより測定し
た)。
【0031】C13NMR(DMSO溶液および基準3
9.5):17.8(CH3);122.1;123.
1;125.2;130.1;136.2;148.6
(ベンゼン環の炭素)。IR:3191,1444,1
345,1269,1131,1048,749,60
6。
【0032】実施例13 出発原料(アルキル=メチル)の製造ならびに三塩化ア
ルミニウムおよび塩素酸ナトリウムによる塩素化 7.2gの4−クロロ−3−メチルフェノールを20m
lの1,2−ジクロロエタンに溶解し、13.7gの3
0%発煙硫酸を混合物に、温度を20〜25℃に保ちな
がら約1時間かけて添加した。1時間後に、出発原料は
完全に反応した。20mlの水および3.1gの三塩化
アルミニウムを、混合物に約20℃で半時間かけて添加
した。次に、11.6gの20%NaClO3溶液を約
25℃で1時間半かけて添加した。25℃で40分攪拌
したところ、中間体のスルホン酸が反応した。50ml
の水を混合物に添加し、形成された相を65℃で分離し
た。実施例12で得られた標準試料を用いることによ
り、水相から86%の収率が分析された。
【0033】実施例14 塩化鉄および塩素酸ナトリウムによる塩素化 塩化アルミニウムを3.6gの塩化鉄に換えて実施例1
3に記載されたのと同じ方法で、7.2gの4−クロロ
−3−メチルフェノールをスルホン化および塩素化し
た。92%の収率が得られた。
【0034】実施例15 塩酸および塩素酸ナトリウムによる塩素化(アルキル=
イソプロピル) 17.1gの3−イソプロピル−4−クロロフェノール
を30mlの1,2−ジクロロエタンに溶解し、27.
5gの30%発煙硫酸を混合物に、温度を20〜25℃
に保ちながら1時間かけて添加した。液体クロマトグラ
フィー分析によれば、1時間攪拌した後に出発原料は完
全に反応していた。
【0035】10mlの水を混合物に20分かけて添加
し、次に37gの30%塩酸を約15℃で10分かけて
添加した。26.5gの20%NaClO3溶液を混合
物に、25℃で1時間半かけて添加した。液体クロマト
グラフィー分析によれば、混合物を25℃で半時間攪拌
した後に、スルホン酸は完全に反応していた。20ml
の水を混合物に添加し、沈殿生成物をジクロロエタンお
よび水で洗浄した。ナトリウム塩として単離された2−
ヒドロキシ−4−イソプロピル−3,5−ジクロロベン
ゼンスルホン酸を、23℃で一晩乾燥した。NMRによ
り測定した純度は90%であった(4.5重量%のH2
O)。
【0036】C13NMR(基準TMS 0.0)19.
1;30.9;121.7;122.4;126.5;
130.3;143.4;148.9。
【0037】IR:3570,3320,1403,1
355,1237,1181,1045,674,64
1,607,568,540。
【0038】実施例16 塩酸および不純物含有(10%NaCl)塩素酸ナトリ
ウムによる塩素化 17.1gの3−イソプロピル−4−クロロフェノール
を30mlの1,2−ジクロロエタンに溶解し、26.
7gの30%発煙硫酸を混合物に、温度を20〜25℃
に保ちながら1時間かけて添加した。2時間攪拌した後
に、出発原料は完全に反応した。10mlの水を混合物
に15分かけて添加し、冷却し、37gの30%塩酸を
1時間かけて添加した。その後に、20%NaClO3
溶液(計27g)を混合物に、25℃で1時間15分か
けて添加した。該溶液は不純物として0.53gのNa
Cl(塩素酸ナトリウムに対して10重量%)を含んで
いた。反応混合物を25℃でさらに2時間攪拌した。こ
のようにして造られたジクロロ化合物の量を、実施例1
5の生成物を標準として用いることにより分析した。非
単離収率は70%であった。
【0039】上記試験に示すように、塩酸および、Na
Cl、KCl、CaCl2、AlCl3、FeCl3等の
塩酸塩を、塩素の供給源として用いてもよい。NaOC
l、NaClO3、KClO3等の次亜塩素酸の塩および
塩素酸の塩を、塩素の酸化性オキシ酸として用いてもよ
い。不純物として塩化物を含む塩素酸塩もこの方法に利
用してもよいのに対して、過塩素酸の塩(NaCl
4)は、その高い原子価にもかかわらず、反応におい
て作用しない。
【0040】
【発明の効果】本発明は、4−クロロ−3−アルキルフ
ェノールをスルホン化すること、および、得られた酸性
反応混合物中に存在する4−アルキル−2−ヒドロキシ
−5−クロロベンゼンスルホン酸を塩素化することによ
り、塩素化剤をできるだけ効率的に利用でき、同時に、
スルホン化の結果として得られた酸性反応混合物中に存
在する残りの硫酸をも利用することができる、4−アル
キル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスル
ホン酸を製造する方法を提供する。
フロントページの続き (71)出願人 596098564 Porkkalankatu 3, FI N−00180 Helsinki, Fin land (72)発明者 エリアス スオカス フィンランド エフアイエヌ−02120 エ スプー ハカメキ 2 イー 70

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4−クロロ−3−アルキルフェノールを
    スルホン化すること、および、酸性反応混合物中に存在
    する4−アルキル−2−ヒドロキシ−5−クロロベンゼ
    ンスルホン酸を塩素化することにより、4−アルキル−
    2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスルホン酸
    を製造する方法であって、前記酸性反応混合物に、次亜
    塩素酸の塩および/または塩素酸の塩を添加することに
    より、さらに必要ならば塩酸またはその塩も添加するこ
    とにより、前記塩素化を行うことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、次
    亜塩素酸ナトリウムまたは次亜塩素酸カリウムが、塩素
    化剤として用いられることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 塩素酸の塩に加えて、NaCl、KC
    l、CaCl2、AlCl3、FeCl3およびHClの
    一またはそれ以上を、酸性反応混合物に添加することを
    特徴とする請求項1または2に記載の方法。
JP8176549A 1995-07-05 1996-07-05 4−アルキル−2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロベンゼンスルホン酸の製造方法 Pending JPH0920748A (ja)

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