JPH09206953A - スポット溶接装置 - Google Patents

スポット溶接装置

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JPH09206953A
JPH09206953A JP8019825A JP1982596A JPH09206953A JP H09206953 A JPH09206953 A JP H09206953A JP 8019825 A JP8019825 A JP 8019825A JP 1982596 A JP1982596 A JP 1982596A JP H09206953 A JPH09206953 A JP H09206953A
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JP
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welding tip
groove
welding
tip
probe
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JP8019825A
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Makoto Itatsu
誠 板津
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝幅の変化に対応しながら溝部の溶接を迅速
かつ確実に行う。 【解決手段】 ロボットハンドに取り付けられたガンユ
ニットに支持されて、溝部92を備えた車体9へ向けて
軸方向へ変位可能に支持された溶接チップ5と、溶接チ
ップ5と対向する位置に配設された下部電極6と、溶接
チップ5を軸方向へ駆動するアクチュエータと、溶接チ
ップ5をガンユニットに対して溝部92の横断方向へ相
対変位可能に支持するフローティング機構4と、溶接チ
ップ5の軸回りに回動可能な回動部材12と、回動部材
12を駆動するアクチュエータ13と、回動部材12に
支持されて、所定の直径上で溶接チップ5の軸線と平行
かつワークへ向けて突設された一対のプローブ10と、
プローブを溶接チップに対して軸方向へ相対変位可能に
支持するガイド部材16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状部材のワーク
を溝状に重ね合わせた位置でスポット溶接を行うスポッ
ト溶接装置の位置決め機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両においては、スポット
溶接により接合した複数の外板からボディーを構成して
おり、このような外板と外板の接合部は、従来から外板
の端部等に形成した段部を相互に重ね合わせて溝状に形
成し、この溝部でスポット溶接を行って接合するものが
知られており、このようなスポット溶接装置の位置決め
機構としては、例えば、本願出願人が特願平7−987
10号として提案したものがある。
【0003】これは、例えば、車体のルーフパネルとボ
ディサイドパネル(例えば、リアフェンダを形成するリ
アクウォータパネルなど)との溶接に採用されるもの
で、図8に示すように、ルーフパネル90及びボディー
サイド91の端部にそれぞれ設けた段部90A、91A
を相互に重ね合わせて、ほぼ方形の断面(溝部の横断方
向の断面)の溝部92を形成する。
【0004】そして、この溝部92の底部92Aを、図
示しないガンユニットに支持された溶接チップ5、6を
所定の溶接位置に位置決めしてから、挟持、押圧、通電
して溶接が行われる。
【0005】この位置決め機構については、ガンユニッ
トに取り付けられた接触又は非接触のセンサからの検出
信号をロボットへフィードバックさせたり、溝部92の
一方の内周側面に機械的に当接させるならい手段、ある
いは、溝部92の幅に等しいならいコマを溝部92へ挿
入することなどにより行われる。
【0006】なお、溝部92は凹部をボディー外側に向
けて開口するため、図8において溝部92の内周の幅を
狭く、例えば、6mm等の幅の狭い溝に設定することで、
車体の美観を確保するとともにブレージング等の後処理
工程を不要にすることができるのである。
【0007】さらに、幅の狭い溝部92の内周へ挿入さ
れる溶接チップ5としては、溶接位置以外の溝部92の
内周側面との接触を回避しながら、所定の接触面積を確
保して溶接品質を確保するため、図9に示すように、先
端を板状に形成した先細の溶接チップ5が知られてい
る。
【0008】この先細の溶接チップ5は、ガンユニット
側に支持される基端を円柱部材等で構成する一方、この
円柱部材の下端からはほぼ方形の断面を備えた板状部5
Aが形成されて、この板状部5Aの板厚は溝部92の内
周の幅より小さい値、例えば4mm等に設定され、板状部
5Aを溝部92に沿って位置決めすることで、細い溝状
の溝部92の内周側面との接触を回避してスポット溶接
を円滑に行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、センサを用いてロボットへフィードバッ
クさせる場合では、装置が複雑となって設備投資が増大
するだけでなく、信頼性にも問題があり、また、溝部の
一方の内周側面を基準としたならいによって位置決めを
行うと、溝幅の誤差に応じた溶接位置の補正ができず、
正確な溶接が行えないという問題がある、さらに、なら
いコマを溝部へ挿入させる場合では、常時正確に溝幅の
中心へ溶接が行えるものの、溝幅の変更に対応できずガ
ンユニットの稼働率が低下するという問題があった。
【0010】そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たもので、狭い溝部におけるスポット溶接位置を溝幅の
変更に対応しながら迅速かつ確実に位置決め可能なスポ
ット溶接装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ロボット
ハンドに取り付けられたガンユニットと、このガンユニ
ットに取り付けられるとともに、溝部を備えたワークへ
向けて軸方向へ変位可能に支持された溶接チップと、同
じくガンユニットに取り付けられて前記溶接チップと対
向する位置に配設された電極と、前記溶接チップを軸方
向へ駆動するアクチュエータとを備えたスポット溶接装
置において、前記溶接チップをガンユニットに対してワ
ークの溝部の横断方向へ相対変位可能に支持するフロー
ティング手段と、前記溶接チップの軸回りに回動可能な
回動部材と、この回動部材を駆動する第2のアクチュエ
ータと、前記回動部材に支持されるとともに、所定の直
径上で溶接チップの軸線と平行かつワークへ向けて突設
された一対のプローブと、前記プローブを溶接チップに
対して軸方向へ相対変位可能に支持するガイド部材とを
備える。
【0012】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記フローティング手段は、前記溶接チップを前
記横断方向の所定の初期位置へ向けて常時付勢する弾性
部材を備える。
【0013】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記溶接チップは、先端を前記ワークの溝部へ挿
入可能なほぼ方形の端面を備えた板状に形成する。
【0014】また、第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記プローブは、絶縁材料で構成される。
【0015】
【作用】第1の発明は、ロボットハンドによって相互に
対向した溶接チップと電極との間にワークの溝部を配置
してから、アクチュエータを駆動してフローティング手
段に支持された溶接チップをワークへ向けた軸方向へ変
位させると、溶接チップに軸支された回動部材から突設
された一対のプローブが溝部に挿入される。そして、第
2アクチュエータを駆動すると、一対のプローブは溶接
チップを軸にして所定の直径上を回動し、溶接チップの
軸線が溝部の中心からずれていれば、一方のプローブが
溝部内周側面に当接するため、溶接チップは他方のプロ
ーブが対向する溝部内周側面に当接する位置まで変位し
て、溝幅の中心に位置決めされ、アクチュエータをさら
に駆動して溶接チップと電極の間で溝部を挟持、押圧、
通電することにより、常時所定の溝部の中心にスポット
溶接を行うことができ、溝部の幅の変化に対応しながら
ワークの成形誤差やロボットハンドの位置決め誤差を吸
収して迅速かつ確実にスポット溶接を行うことができ
る。
【0016】また、第2の発明は、前記フローティング
手段には弾性部材が配設されて、溶接チップは溝部横断
方向の所定の初期位置へ向けて常時付勢されるため、溶
接終了後に第2アクチュエータを駆動して一方のプロー
ブを初期位置まで戻せば、溶接チップはワークの成形誤
差やロボットハンドの位置決め誤差を吸収する前の前記
横断方向の初期位置へ復帰することができる。
【0017】また、第3の発明は、溶接チップの先端を
ほぼ方形の端面を備えた板状に形成したため、ワークの
溝幅が狭い場合であっても、所定の接触面積を確保して
溶接品質を確保することができる。
【0018】また、第4の発明は、ワークに当接するプ
ローブを絶縁材料で構成したため、溶接チップ側からプ
ローブを介してワークへ電流が流れるのを防止でき、溶
接品質の低下を防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0020】図1〜図4は、車体の溶接ラインに配設さ
れるスポット溶接装置へ本発明を適用した一例を示し、
2はロボットハンド1によって3次元空間内の任意の位
置及び方向へ駆動されるガンユニットで、このガンユニ
ット2によってスポット溶接を施すワークとしては、前
記従来例の図8のように、車体9のルーフパネル90と
ボディサイドパネル91の端部の溝部92で接合を行う
もので、ガンユニット2には、前記従来例の図9よう
に、先端に板状部5Aを備えた溶接チップ5が伸縮自在
に支持されて、ワークの溝部92の内周へ板状部5Aを
挿入するものである。
【0021】ガンユニット2には、溶接チップ5を図中
Z軸方向(車体9の鉛直方向とする。以下同様)へ伸縮
駆動するアクチュエータ3と、溶接チップ5と対峙する
可能な位置で、アーム7を介して固設された下部電極6
を備えており、伸長駆動した溶接チップ5と、下部電極
6との間でワークの挟持、押圧、通電を行う。なお、ア
クチュエータ3はエアシリンダあるいは電動モータなど
で構成される。
【0022】先端に板状部5Aを備えた溶接チップ5
は、アクチュエータ3のロッド30に結合されたフロー
ティング機構4を介して取り付けられ、図2に示すよう
に、ロッド30の軸線Cbに対して図中X軸方向(溝部
92の横断方向)へ相対変位可能に支持される。
【0023】フローティング機構4は図3に示すよう
に、下端に溶接チップ5を支持した軸部40を、ロッド
30に対してX軸方向へ案内するとともに垂下する案内
部材41と、この案内部材41を常時中心位置(ロッド
30の軸線Cb)へ向けて付勢する一対の弾性部材4
2、42から構成され、溶接チップ5の軸線Cはロッド
30の軸線Cbに対してX軸方向へ所定の範囲で相対変
位可能に支持され、溶接チップ5に外力が加わっていな
い状態では、溶接チップ5とロッド30の軸線C、Cb
は同一軸線上に配置される。なお、弾性部材42に付勢
された案内部材41によって溶接チップ5の軸線Cとロ
ッド30の軸線Cbが一致する位置が、溶接チップ5の
初期位置となる。
【0024】なお、溶接チップ5は変形可能なシャント
部43を介してアクチュエータ3側と電気的に接続さ
れ、また、溶接チップ5と対峙する下部電極6の端面
は、溶接チップ5のX軸方向への変位範囲内でワークを
挟持可能な所定の形状を備える。
【0025】そして、案内部材41と溶接チップ5の間
の軸部40には、図2、図4に示すように、軸受18を
介して溶接チップ5の軸線Cまわりに回動可能な回動部
材12が支持され、図1に示すように、軸部40には回
動部材12を駆動する第2アクチュエータとしてのアク
チュエータ13が支持されており、回動部材12はアク
チュエータ13の駆動に応じて回動する。
【0026】回動部材12から水平方向(軸線Cと直交
方向)へ突出した一対のアーム14、14のそれぞれの
端部にはガイド部材16、16が形成され、これらガイ
ド部材16、16からワークへ向けて棒状部材で形成さ
れた一対のプローブ10、10が突設される。なお、プ
ローブ10は、絶縁材料で構成されて、プローブ10か
らワークへの通電を防止する。
【0027】これらプローブ10、10は、溶接チップ
5の軸線Cと平行、かつ軸線Cを中心とする所定の直径
D上に配置される。なお、この直径Dはプローブ10、
10の軸線Ca、Ca間の距離である。
【0028】そして、プローブ10は、その基端11を
アーム14に設けたガイド部材16に収装されており、
溶接チップ5の軸線C方向へ所定の範囲で摺動自由に支
持され、図4に示すように、基端11の端部とガイド部
材16の内周との間に介装したスプリング17によって
常時図中下方へ向けたZ軸方向に付勢される。
【0029】ここで、プローブ10の先端部は、溶接チ
ップ5の下端からワーク側へ向けてアクチュエータ3の
ストローク未満の所定量Sだけ突出するとともに、プロ
ーブ10の変位量Saはこの突出量Sより大きく設定さ
れ、溶接チップ5がワークを押圧した際に、プローブ1
0がワークを押圧するのを防止する。
【0030】なお、ロボットハンド1、アクチュエータ
3、13は、図示しない制御装置からの指令に応じて駆
動される。
【0031】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0032】まず、図5に示すように、プローブ10、
10の軸線Ca,Caを結ぶ線が溶接チップ5の板状部
5Aの長辺と平行となる位置を初期状態とし、この初期
状態となるように、回動部材12のアクチュエータ13
を駆動してから、溶接チップ5がワークとしての車体9
の溝部92と対向する所定のティーチング位置までロボ
ットハンド1を駆動する。
【0033】そして、溶接チップ5の板状部5Aの長辺
が、溝部92の全長方向(図中Y軸方向、以下同様)へ
沿うようにロボットハンド1を駆動した後、図5のよう
に、アクチュエータ3を所定量だけ駆動して溶接チップ
5、プローブ10、10を溝部92内周へ挿入するとも
に、プローブ10、10のみを底部92Aに当接させ
る。なお、溶接チップ5の端面は底部92Aから離れた
状態に保持される。
【0034】この図5に示す位置は、ラフな位置決めの
様子を示しており、所定の溶接位置は、溝部92の幅W
の中心Cwであるが、溶接チップ5の軸線C及びプロー
ブ10の軸線Caは、ティーチング位置に応じたロボッ
トハンド1によって、この中心線Cwから偏差ΔCの位
置に配置され、溝部92の内周へ挿入されたプローブ1
0、10は、先端を底部92Aにのみ当接させて、溝部
92の内周側面92Sから離れた位置にある。なお、こ
の偏差ΔCが車体9の成形誤差やロボットハンド1の位
置決め誤差等である。
【0035】次に、アクチュエータ13を駆動して回動
部材12を回動させると、プローブ10、10は溶接チ
ップ5の軸線Cまわりに回動し、図6に示すように、一
方のプローブ10が溝部92の内周側面92Sに当接す
る。
【0036】さらにアクチュエータ13の駆動を続けて
回動部材12を回動させると、一方のプローブ10が幅
方向の変位を内周側面92Sで係止されるため、フロー
ティング機構4を介してX軸方向へ変位可能な溶接チッ
プ5が、図3の弾性部材42に抗して溝部92の横断方
向へ向けた変位を開始する。
【0037】そして、他方のプローブ10が溝部92の
内周側面92Sに当接するまでプローブ10、10を回
転させると、溝部92の横断方向へ変位した溶接チップ
5の軸線Cは所定の溶接位置である溝部92の中心Cw
に一致する。
【0038】この位置で、アクチュエータ13の駆動を
停止して、アクチュエータ3によってロッド30を伸長
駆動すれば、溶接チップ5は所定の溶接位置Cw上に下
降して溝部92の底部92Aを挟持、押圧することがで
きる。
【0039】このとき、プローブ10、10は溶接チッ
プ5に対して軸線C方向で相対変位可能であるため、溶
接チップ5の下降に伴って基部11がスプリング17に
抗してガイド部材16内へ侵入するだけとなる。
【0040】そして、溶接終了後に、プローブ10、1
0の軸線Ca、Caを結ぶ線が板状部5Aの長辺と平行
になる上記初期位置へ復帰するようアクチュエータ13
を駆動すると、フローティング機構4の弾性部材42に
付勢されて、溶接チップ5は軸線Cがロッド30の軸線
Cbと一致する初期状態(図5)へ復帰する。
【0041】そして、溶接チップ5が上昇するようにア
クチュエータ3を駆動すれば、ロボットハンド1を駆動
して次の溶接位置へ移動することができる。
【0042】こうして、フローティング機構4を介して
溶接チップ5をガンユニット2に対して溝部92の横断
方向へ相対変位可能に支持するとともに、この溶接チッ
プ5の軸線Cを中心に回動可能な一対のプローブ10、
10を、溶接チップ5に対して軸線C方向へ相対変位可
能に支持することにより、溝部92へ挿入したプローブ
10を軸線Cまわりに回動させて、両方のプローブ1
0、10が溝部92の内周側面92Sに当接した位置
で、溶接チップ5の軸線Cは溝部92の幅方向の中心に
位置決めすることができるのである。
【0043】すなわち、プローブ10、10を回動する
だけで、ロボットハンド1の位置決め誤差やワークの成
形誤差を吸収して、常時溝幅の中心に位置決めすること
ができ、簡易な構成でありながらも、前記従来例のよう
な問題を解消して、溶接チップ5の位置決めを迅速かつ
確実に行うことが可能となり、また、プローブ10、1
0の配設間隔(直径D)以内の溝幅であれば、任意の溝
部92に対応することができ、前記従来例に比してガン
ユニット2の稼働率を向上させて生産性を向上させるこ
とが可能となるのである。
【0044】加えて、フローティング機構4をアクチュ
エータ3のロッド30と溶接チップ5との間に介装した
ため、プローブ10の回動によって案内される質量は、
フローティング機構4に垂下されて溶接チップ5及び回
動部材12並びにアクチュエータ13等であり、前記従
来例のようにガンユニット2全体をロボットハンド1に
対して変位させる場合に比して、位置決めのために駆動
する慣性質量を低減でき、迅速な位置決めを行うととも
に、プローブ10を駆動するアクチュエータ13の小型
化を図ることができるのである。
【0045】なお、上記実施形態において、溶接チップ
5として先端を板状に形成した場合を示したが、図示は
しないが、従来からの半球状の溶接チップであってもよ
く、上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】また、プローブ10を絶縁材料で構成した
が、図示はしないが、軸受18あるいはガイド部材16
等に絶縁部材を配設してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明は、一
対のプローブを溝部へ挿入した後、第2アクチュエータ
によってプローブを回動させるだけで、ロボットハンド
の位置決め誤差やワークの成形誤差を吸収して、溶接チ
ップを常時溝幅の中心に位置決めすることができ、簡易
な構成でありながらも、前記従来例のような問題を解消
して、溶接チップの位置決めを迅速かつ確実に行うこと
が可能となり、また、プローブの配設間隔(所定の直
径)以内の溝幅であれば、任意の溝部に対応することが
でき、幅広いワークに対応することが可能となって、ガ
ンユニットの稼働率を向上させて生産性を向上させるこ
とができる。
【0048】また、第2の発明は、前記フローティング
手段には弾性部材が配設されて、溶接チップは溝部横断
方向の所定の初期位置へ向けて常時付勢されるため、溶
接終了後に第2アクチュエータを駆動して一方のプロー
ブを初期位置まで戻せば、溶接チップはワークの成形誤
差やロボットハンドの位置決め誤差を吸収する前の前記
横断方向の初期位置へ復帰することができ、次の溶接位
置へ迅速へ移行できる。
【0049】また、第3の発明は、溶接チップの先端を
ほぼ方形の端面を備えた板状に形成したため、ワークの
溝幅が狭い場合であっても、所定の接触面積を確保して
溶接品質を確保することができる。
【0050】また、第4の発明は、ワークに当接するプ
ローブを絶縁材料で構成したため、溶接チップ側からプ
ローブを介してワークへ電流が流れるのを防止でき、溶
接品質の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスポット溶接装置の側面図。
【図2】同じく斜視図。
【図3】同じくフローティング機構を示す断面図。
【図4】同じく位置決め機構を示す要部断面図。
【図5】プローブを溝部へ挿入した直後の様子を示し、
(A)は平面図を、(B)は断面図を示す。
【図6】プローブを回動させた位置決め開始の様子を示
し、(A)は平面図を、(B)は断面図を示す。
【図7】プローブの回動が終了した位置決め完了の様子
を示し、(A)は平面図を、(B)は断面図を示す。
【図8】車両のルーフパネルとボディサイドの溝状の溶
接位置を示す断面図。
【図9】先端を板状に形成した溶接チップを示し、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図をそ
れぞれ示す。
【符号の説明】
1 ロボットハンド 2 ガンユニット 3 アクチュエータ 4 フローティング機構 5 溶接チップ 5A 板状部 6 下部電極 10 プローブ 12 回動部材 13 アクチュエータ 16 ガイド部材 17 スプリング 18 軸受 30 ロッド 40 軸部 41 案内部材 42 弾性部材 90 ルーフパネル 90A、91A 段部 91 ボディサイドパネル 92 溝部 92A 底部 92S 内周側面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットハンドに取り付けられたガンユ
    ニットと、このガンユニットに取り付けられるととも
    に、溝部を備えたワークへ向けて軸方向へ変位可能に支
    持された溶接チップと、同じくガンユニットに取り付け
    られて前記溶接チップと対向する位置に配設された電極
    と、前記溶接チップを軸方向へ駆動するアクチュエータ
    とを備えたスポット溶接装置において、前記溶接チップ
    をガンユニットに対してワークの溝部の横断方向へ相対
    変位可能に支持するフローティング手段と、前記溶接チ
    ップの軸回りに回動可能な回動部材と、この回動部材を
    駆動する第2のアクチュエータと、前記回動部材に支持
    されるとともに、所定の直径上で溶接チップの軸線と平
    行かつワークへ向けて突設された一対のプローブと、前
    記プローブを溶接チップに対して軸方向へ相対変位可能
    に支持するガイド部材とを備えたことを特徴とするスポ
    ット溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記フローティング手段は、前記溶接チ
    ップを前記横断方向の所定の初期位置へ向けて常時付勢
    する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のスポット溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記溶接チップは、先端を前記ワークの
    溝部へ挿入可能なほぼ方形の端面を備えた板状に形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接装
    置。
  4. 【請求項4】 前記プローブは、絶縁材料で構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接装置。
JP8019825A 1996-02-06 1996-02-06 スポット溶接装置 Pending JPH09206953A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20120103508A (ko) * 2011-03-10 2012-09-19 쉴로 인더스트리즈 인코포레이티드 차량 패널 조립체 및 그 부착 방법
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