JPH09206930A - コンスタントヒート式ヒーター装置 - Google Patents

コンスタントヒート式ヒーター装置

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JPH09206930A
JPH09206930A JP1741296A JP1741296A JPH09206930A JP H09206930 A JPH09206930 A JP H09206930A JP 1741296 A JP1741296 A JP 1741296A JP 1741296 A JP1741296 A JP 1741296A JP H09206930 A JPH09206930 A JP H09206930A
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heat
heater
solder
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solder joint
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JP1741296A
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Fumio Narui
文雄 成井
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Kel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パルスヒート式ヒーターを用いた方式と同一の
方式による半田付け接合が可能となるようなコンスタン
トヒート式ヒーター装置を得る。 【解決手段】 コンスタント熱源12を有したヒーター
部材10にヒーターヘッド20が取り付けられてヒータ
ー装置1が構成される。ヒーターヘッド20の下端部を
プリント基板50の導電パッド51の上に載置された電
子部品60のリード61に当接させて半田を溶融させ、
半田接合を行わせる。ヒーターヘッド20は熱伝導性の
高い材料(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金な
ど)から形成され、且つ、ヒーター部材10に接合され
た取付部21と、リード61に当接される当接面23
と、取付部21と当接面23を繋ぐ部分に形成されて取
付部21に供給された熱を当接面23に伝達させる伝熱
部22とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント基板の導電
バッド(配線パターン)上にこの基板上に載置された電
子部品(ICモジュール、コネクタ等)のリードを半田
付け接合するために用いられるヒーター装置に関する。
さらに詳しくは、熱源としてコンスタントヒート式ヒー
ターを用いたヒーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、プリント基板200
の導電パッドに電子部品210,220のリード21
1,221を半田付けする方法としては、クリーム半田
を炉内で加熱溶融させるリフロー法や、パルスヒーター
を用いる方法等が従来から良く知られている。リフロー
法を用いる場合には、導電パッド上にクリーム半田を塗
布した上でこの上に各対応リードが位置するようにして
電子部品をプリント基板上に載置し、この状態のままプ
リント基板を加熱炉内で加熱し、クリーム半田を溶融さ
せて導電パッド上に各リードを半田接合する。
【0003】リフロー法を用いればプリント基板上に多
数の電子部品を同時に半田付けできるため作業効率が良
いという利点がある。しかし、プリント基板およびその
上に載置された電子部品全体が加熱されるため、加熱に
よりプリント基板にゆがみが生じやすいという問題や、
半田溶融温度までの加熱に耐えうる程度の耐熱性がある
電子部品でないと適用できないという問題がある。さら
に、電子部品のリードの一部が変形しており電子部品を
基板上に載置した状態でそのリードが導電パッドから離
れるような場合には(図8に示すリード211aのよう
な場合)、このリードは半田接合できず接合不良となる
という問題もある。
【0004】一方、パルスヒーターを用いる場合にはヒ
ーターヘッドをリード上に押しつけてこの部分のみを加
熱して半田付けを行うため、上記のような問題は生じな
い。このパルスヒーターを用いる方法を図8に示してい
る。パルスヒーターヘッド250は図示のように下端当
接部251の断面積が最も小さくなっており、電線25
5を介して電流制御装置260からヘッド250に低圧
高電流(例えば、3V,1000A程度の電流)を流
す。これにより、断面積が最も小さくて電気抵抗が最も
大きな当接部251を局部的に発熱させ、この当接部2
51をリード211に押しつけて半田接合を行う。
【0005】具体的には、基板200の導電パッド20
1上に予めクリーム半田202(予備半田または溶融前
半田)が塗布され、且つ電子部品210のリード211
は半田メッキ(金メッキ)されており、導電パッド20
1の上にリード211を載置させた上でこのリード21
1の上に当接部251を押しつけて、半田を溶融させて
半田付けを行う。このようなパルスヒーターを用いた半
田接合を行えば、リード部周辺すなわち半田接合部のみ
が加熱されるだけであるため、基板200が熱変形する
おそれがなく、また、変形したリード211aがあって
も当接部251を押しつけてこの変形をもとに戻した状
態で半田付けが可能であるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パルス
ヒーターを用いる場合には、ヒーターヘッドに高電流を
流す必要があるため、容量の大きな(太い)電線255
を使用するとともに高価な電流制御装置260を用いる
必要があり、大型・複雑な装置が必要で装置コストが非
常に高価となるという問題がある。さらに、このような
高電流が流れる当接部251を電子部品210のリード
211に当接させるため、電子部品210が高電流を受
けて損傷するおそれがあるという問題もある。
【0007】また、パルスヒーターヘッド250は下端
部に断面積の小さな当接部251を設ける必要があると
ともに容量の大きな電線を接続する必要があるといった
理由から、ヘッド形状を複雑化することが難しい。この
ため、一つの装置電源を有するパルスヒーターヘッドに
より一度に加熱できるのは1列のリードのみである。図
7に示す電子部品210のように周囲4箇所にそれぞれ
1列に並んだリード211を有する場合には、一つの電
子部品210を取り付けるだけで4回の作業を行う必要
があり、作業効率が良くないという問題もある。
【0008】図8に示すように一部のリード211aが
変形した場合でも、当接部251を押しつけて変形を戻
した状態で半田を加熱溶融させることができる。しか
し、この半田が固まった後に当接部251を持ち上げな
いと、半田が溶融した状態のまま持ち上げたのではリー
ド211aは弾性力により変形状態に戻って導電パッド
201から離れ、接続不良が生じるおそれがある。この
ため、当接部251をリード211の上に押しつけて通
電加熱した後、通電をカットして当接部251の温度を
下げ、溶融半田が固まった後、ヘッド250を持ち上げ
て半田接合を完了するようにしている。このため、ヘッ
ド250の先端部の温度検出の必要があり、ヘッド先端
近傍に熱電対253が溶接などにより取り付けられてい
る。
【0009】この場合に、パルスヒーターヘッド250
においては、通電時に発熱するのは下端に位置する当接
部251のみであるため、通電開始後からこの部分が所
定温度まで上昇する時間および通電カット後からこの部
分の温度が低下する時間は比較的短い(約5〜6秒程
度)。このため、パルスヒーターを用いて上記のような
半田接合を比較的短時間で行うことができる。これがパ
ルスヒーターを用いる主たる理由である。
【0010】逆に言えば、リード部を加熱してその部分
の半田を溶融させるだけで良いのであれば、コンスタン
トヒート式のヒーター(いわゆるニクロム線を用いたヒ
ーター)を用いても良く、コンスタントヒート式ヒータ
ーの方が装置コストがずっと低廉で制御も簡単であると
いう利点がある。しかしながら、コンスタントヒート式
ヒーターはヒーターヘッド全体を加熱するものであるた
め、通電をカットしてもヒーターヘッドの温度が低下す
るのに長い時間がかかる。このため、ヒーターヘッドを
リードに押しつけて半田を溶融させた後、通電をカット
してヒーターヘッドの温度が下がって半田が固まるまで
長時間待つ必要がある。このようにコンスタントヒート
式ヒーターでは作業時間が極端に長くなり、これを用い
ることはほとんど不可能であった。
【0011】本発明はこのような問題に鑑み、パルスヒ
ート式ヒーターを用いた方式と同一の方式による半田付
け接合が可能となるようなコンスタントヒート式ヒータ
ー装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明のコンスタントヒート式ヒーター装置におい
ては、コンスタント熱源を有したヒーター部材に取り付
けられたヒーターヘッドを半田接合部に当接させて半田
を溶融させ、この半田接合部の半田接合を行わせるよう
になっており、ヒーターヘッドを熱伝導性の高い材料
(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金など)から
形成し、且つ、ヒーター部材に接合された取付部と、半
田接合部に当接される当接部と、取付部と当接部を繋ぐ
部分に形成されてヒーター部材から取付部に供給される
熱を当接部に伝達する伝熱部とからヒーターヘッドを構
成する。
【0013】なお、当接部が空気中にある状態で、ヒー
ター部材から取付部に供給される供給熱量とヒーターヘ
ッドからの放熱熱量とがバランスしたときにおける当接
部の温度が半田接合部の半田の融点より高く、当接部が
半田接合部に当接した状態で、ヒーター部材から取付部
に供給される供給熱量とヒーターヘッドからの放熱熱量
と当接部から半田接合部に伝達される伝達熱量とがバラ
ンスしたときにおける当接部の温度が半田接合部の半田
の融点より低くなるように、コンスタント熱源の容量お
よびヒーターヘッドの形状を設定するのが望ましい。
【0014】また、当接部の近傍に当接部から伝達され
てきた熱を蓄えておく蓄熱部を設け、当接部が半田接合
部に当接したときに蓄熱部の熱を半田接合部に伝達させ
て半田接合部の半田を確実に溶融させることができるよ
うにするのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明
に係るヒーター装置1はヒーター部材10とヒーターヘ
ッド20とから構成され、このヒーター装置1により、
プリント基板50の上に載置された電子部品60のリー
ド61が導電パッド51に半田付け接合される。
【0016】ヒーター部材10はアルミニウム製の矩形
状ボディ11内に2本のコンスタント熱源12を有して
構成される。熱源12は一般的なニクロム線から成るヒ
ーターであり、100V,3A程度の通電を受けて発熱
する。ボディ11の側面にはヒーター部材10の温度を
検出する熱電対15が取り付けられている。ヒーターヘ
ッド20はアルミニウムもしくはアルミニウム合金等の
ような熱伝導率の高い材料により作られ、断面T字状を
している。ヒーターヘッド20は、その上部にヒーター
部材10の下面に接合される取付部21を有し、中間部
に平板上で左右に広い放熱面22aを有する伝熱部22
を有し、下端に半田接合部と当接する当接面23を有す
る。
【0017】ここで、図2(a)に示すように、ヒータ
ー部材10の下面にヒーターヘッド20が接合され、ヒ
ーターヘッド20の当接面23が空気中にある状態(半
田接合部と当接していない状態)での熱量バランスを考
える。この状態では、熱源12により加熱されたヒータ
ー部材10から取付部21を通ってヒーターヘッド20
に熱量Q1が伝達されてヒーターヘッド20が加熱され
る。一方、ヒーターヘッド20から(主として放熱面2
2aから)は熱量Q2が放熱される。ヒーターヘッド2
0の温度が高くなるにつれて、ヒーター部材10からの
供給熱量Q1は小さくなり、ヒーターヘッド20からの
放熱熱量Q2は大きくなるため、ヒーターヘッド20が
所定温度まで高まったときに、両熱量がバランスする。
このようにバランスしたときの当接面23の温度T1が
半田の融点(例えば、摂氏約180〜200度)より高
くなるように、熱源12の容量や、ヒーターヘッド20
の形状等が設定されている。
【0018】図3(a)に示すように、プリント基板5
0の表面に形成された導電パッド51の上面にはクリー
ム半田55(予備半田または溶融前半田)が塗布され、
この半田層55の上にリード61が載置される。この状
態で、上記のように供給熱量Q1と放熱熱量Q2とがバ
ランスした状態のヒーターヘッド20が下動されてその
当接面23が、図2(b)に示すようにリード61の上
に押しつけられる。これにより当接面23から熱量Q3
がリード61を通って半田55に供給され、半田55が
溶融される。
【0019】ここで、リード61および導電パッド51
は金属であり、空気に比べて熱伝達率がずっと大きいた
め、当接面23が空気中にあるときに比べて、リード6
1を通って伝達される伝達熱量Q3だけヒーターヘッド
20からの放熱量が増加する。このため、供給熱量Q1
と放熱熱量Q2と伝達熱量Q3とがバランスした状態で
は、当接面23の温度T2は当接面23が空気中にある
ときの温度T1より低くなる。この温度T2が半田の融
点より低くなるように、熱源12の容量、ヒーターヘッ
ド20の材質及び形状などが設定されている。
【0020】このため、供給熱量Q1と放熱熱量Q2と
伝達熱量Q3とがバランスした状態では一旦溶融した半
田が固まり、この状態でヒーターヘッド20を持ち上げ
れば、半田付けを完了させることができる。この半田付
け完了状態を図3(b)に示しており、溶融半田55が
リード61を囲むようにしてフィレットを形成し、リー
ド61を導電パッド51に確実に接合させている。
【0021】
【実施例】上記半田付け作業を行うときの当接面23の
温度変化を図4に示している。この図では横軸に時間t
の経過を示し、縦軸に当接面23の温度Tの変化を示し
ている。まず、時間t1においてヒーター熱源12の通
電が開始され、この熱源12の発熱によりヒーターヘッ
ド20が加熱されるため、当接面23の温度も上昇す
る。このとき当接面23は空気中にあり、時間t2にお
いて供給熱量Q1と放熱熱量Q2とがバランスして当接
面23の温度は半田融点温度Tmより高い温度T1とな
る。時間t3においてヒーターヘッド20が下動されて
当接面23が基板50上に載置された電子部品60のリ
ード61に当接する。
【0022】この当接により当接面23からリード61
に熱量Q3が伝達されて半田55が溶融される。このた
め、当接面23の温度は低下し、一旦温度T3まで低下
した後、若干増加して供給熱量Q1と放熱熱量Q2と伝
達熱量Q3とがバランスした状態の温度T2となる。こ
のように温度が低下する間に一旦溶融した半田55が再
び固まって図3(b)の状態となる。この後、ヒーター
ヘッド20が持ち上げられて半田付けが完了する。
【0023】なお、この例では供給熱量Q1と放熱熱量
Q2と伝達熱量Q3とがバランスした状態の温度T2が
半田の融点Tmより低い温度であるが、本発明にこれに
限られるものではない。例えば、この温度T2は半田融
点Tmより若干高くなっても、当接面23がリード61
に当接して低下した温度T3が半田融点Tmより低くな
るようにすれば、このように温度T3となって半田が固
まった時点でヒーターヘッド20を持ち上げれば半田接
合を行うことが可能である。このため、ヒーターヘッド
20における当接面23の温度を検出する検出器を取り
付けたり、熱電対15の温度から当接面23の温度を推
定したりして、当接面23がリード61に当接した後、
当接面23の温度がT3まで低下したときにヒーターヘ
ッド20を持ち上げる操作を行えばよい。
【0024】上記のような作業において、当接面23が
リード61に当接して半田を溶融させた後、当接面23
の温度がT3もしくはT2まで低下する時間は短時間で
ある。このため、本例の装置では、熱源としてコンスタ
ントヒート式ヒーターを用いているが、半田付け作業を
効率よく行うことができる。
【0025】なお、この半田付け作業ではヒーターヘッ
ド20の当接面23をリード61に押しつけるため、一
部のリード61aが図2(a)に示すように変形してい
る場合も問題なく半田付けを行うことができる。すなわ
ち、変形リード61aも図2(b)に示すように、当接
面23により導電パッド51上に押しつけられるため、
変形リード61aも導電パッド51と当接した状態で半
田55が溶融される。この後、当接面23により押しつ
けられた状態のまま半田55が固まるため、この状態で
はヒーターヘッド20が持ち上げられて当接面23が離
れても変形リード61aは導電パッド51に当接したま
まの状態で保持される。
【0026】なお、当接面23がリード61に当接した
ときに当接面温度が急速に低下して半田55を十分に溶
融させることができないことも考えられる。すなちわ、
リード61に当接したときの初期伝達熱量Q3が不足す
ることがある。このため、図5に示すように、当接面2
3に外側に膨出する形状の蓄熱部22bを設け、この蓄
熱部22bに蓄熱した熱量により初期電熱熱量Q3を補
って、半田55を確実に溶融させることができるように
しても良い。また、放熱面22aからの放熱熱量Q2を
調節する調節孔22cを形成しても良い。
【0027】上記例においては、ヒーターヘッド23は
一列に並んだリード61を半田接合するようになってい
るが、複数列のリードを同時に半田接合できるようにす
ることもできる。例えば、図6に示すように、ヒーター
部材30の下面に矩形状に4個のヒーターヘッド31,
32,33,34を取り付け、各当接面31a,32
a,33a,34aにより電子部品の周囲4列のリード
を同時に半田接合するようにしても良い。なお、4個の
ヒーターヘッドを用いる変わりにこれらを一体にした1
個のヒーターヘッドを用いても良い。なお、ヒーターヘ
ッドの形状はこのような矩形状配列に限られるものでは
なく、接合対象の形状に合わせて自由に設定することが
できる。
【0028】従来用いられているパルスヒーター方式の
場合には、ヒーターヘッドに通電させて発熱させるもの
であり、ヒーターヘッドは電極からなるため、ヒーター
ヘッドの交換は容易ではない。しかしながら、本発明の
ヒーター装置の場合には、ヒーター部材の下面にヒータ
ーヘッドを取り付けるだけであるため、ヒーターヘッド
の交換はきわめて簡単である。このため、ヒーターヘッ
ドを交換して種々の形状の電子部品の半田接合を簡単に
行うことができる。また、ヒーターヘッドには通電され
ないため、電子部品に電流が流れるようなこともない。
また、熱電対をヒーター部材に取り付けてもヒーターヘ
ッドの温度検出は可能であり、このようにすれば、ヒー
ターヘッドの交換時でも熱電対の交換は不要となり、ヒ
ーターヘッドの交換が非常に容易である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンスタント熱源を有したヒーター部材に取り付けられ
るヒーターヘッドを、熱伝導性の高い材料(例えば、ア
ルミニウム、アルミニウム合金など)から、ヒーター部
材に接合された取付部と半田接合部に当接される当接部
と取付部と当接部を繋ぐ部分に形成されてヒーター部材
から取付部に供給される熱を当接部に伝達させる伝熱部
とを有する形状に構成している。このため、当接部を半
田接合部に当接させたときに当接部から伝達する熱量に
より半田を溶融させ、且つこの後この熱量伝達により当
接部温度が低下するため、これに応じて半田が固まった
ときにヒーターヘッドを半田接合部から離せば、半田接
合を確実に且つ短時間で行うことができる。
【0030】なお、当接部が空気中にある状態で、ヒー
ター部材から取付部に供給される供給熱量とヒーターヘ
ッドからの放熱熱量とがバランスしたときにおける当接
部の温度が半田接合部の半田の融点より高く、当接部が
半田接合部に当接した状態で、ヒーター部材から取付部
に供給される供給熱量とヒーターヘッドからの放熱熱量
と当接部から半田接合部に伝達される伝達熱量とがバラ
ンスしたときにおける当接部の温度が半田接合部の半田
の融点より低くなるように、コンスタント熱源の容量お
よびヒーターヘッドの形状を設定するのが好ましく、こ
のようにすれば、熱量バランスを待ってヒーターヘッド
を持ち上げればよく、ヒーターヘッドの持ち上げタイミ
ングの設定が容易である。
【0031】また、当接部の近傍に当接部から伝達され
てきた熱を蓄えておく蓄熱部を設け、当接部が半田接合
部に当接したときに蓄熱部の熱を半田接合部に伝達させ
て半田接合部の半田を確実に溶融させることができるよ
うにするのが好ましく、このようにすれば、半田接合部
の半田を確実に溶融させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒーター装置およびこれにより半
田接合されるプリント基板等を示す断面斜視図である。
【図2】上記ヒーター装置による半田接合前および半田
接合中の状態を示す正面図である。
【図3】プリント基板の導電パッド上に載置した電子部
品リードを、半田接合前および後の状態で示す断面図で
ある。
【図4】上記ヒーター装置による半田接合を行ったとき
の当接面の温度変化を示すグラフである。
【図5】本発明に係るヒーター装置の異なる例を示す正
面図および側面図である。
【図6】本発明に係るヒーター装置の異なる例を示す斜
視図である。
【図7】電子部品を載置したプリント基板を示す斜視図
である。
【図8】従来用いられているパルスヒート式ヒーター装
置を示す正面概念図である。
【符号の説明】
10 ヒーター部材 12 コンスタント熱源 20 ヒーターヘッド 21 取付部 22 伝熱部 23 当接面 50 プリント基板 51 導電パッド 55 半田 60 電子部品 61 リード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンスタント熱源を有したヒーター部材
    と、このヒーター部材に取り付けられたヒーターヘッド
    とからなり、ヒーターヘッドを半田接合部に当接させて
    半田を溶融させ、前記半田接合部の半田接合を行わせる
    コンスタントヒート式ヒーター装置であって、 前記ヒーターヘッドが熱伝導性の高い材料から作られる
    とともに、前記ヒーター部材に取り付けられる取付部
    と、前記半田接合部に当接される当接部と、前記取付部
    と前記当接部を繋ぐ部分に形成されて前記ヒーター部材
    から前記取付部に供給される熱を前記当接部に伝達する
    伝熱部とから構成されたことを特徴とするコンスタント
    ヒート式ヒーター装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒーターヘッドがアルミニウムもし
    くはアルミニウム合金から作られていることを特徴とす
    る請求項1に記載のコンスタントヒート式ヒーター装
    置。
  3. 【請求項3】 前記当接部が空気中にある状態で、前記
    ヒーター部材から前記取付部に供給される供給熱量と前
    記ヒーターヘッドから外部に放熱される放熱熱量とがバ
    ランスしたときにおける前記当接部の温度が前記半田接
    合部の半田の融点より高く、前記当接部が前記半田接合
    部に当接した状態で、前記ヒーター部材から前記取付部
    に供給される供給熱量と前記ヒーターヘッドからの放熱
    熱量と前記当接部から前記半田接合部に伝達される伝達
    熱量とがバランスしたときにおける前記当接部の温度が
    前記半田接合部の半田の融点より低くなるように、前記
    コンスタント熱源の容量および前記ヒーターヘッドの形
    状が設定されていることを特徴とする請求項1もしくは
    2に記載のコンスタントヒート式ヒーター装置。
  4. 【請求項4】 前記当接部の近傍に前記当接部から伝達
    されてきた熱を蓄えておく蓄熱部が設けられており、前
    記当接部が前記半田接合部に当接されたときに前記蓄熱
    部の熱を前記半田接合部に伝達させて前記半田接合部の
    半田を確実に溶融させることができるようにしたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンスタン
    トヒート式ヒーター装置。
  5. 【請求項5】 前記半田接合部が、プリント基板の導電
    パッドとこの導電パッド上に載置された電子部品リード
    とからなり、前記電子部品リード上から前記当接部を当
    接させて前記導電パッド上に塗布された半田を溶融させ
    前記電子部品を前記導電パッドに半田付けするようにな
    っていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のコンスタントヒート式ヒーター装置。
JP1741296A 1996-02-02 1996-02-02 コンスタントヒート式ヒーター装置 Pending JPH09206930A (ja)

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TW086201261U TW367147U (en) 1996-02-02 1997-01-24 Constant-heat type heating device and soldering method and soldering apparatus with heating device
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CN112743184A (zh) * 2019-10-30 2021-05-04 昆山锡典机械设备科技有限公司 一种新型锡焊头结构

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