JPH09206809A - 連続圧延機における厚み制御方法 - Google Patents

連続圧延機における厚み制御方法

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JPH09206809A
JPH09206809A JP8015884A JP1588496A JPH09206809A JP H09206809 A JPH09206809 A JP H09206809A JP 8015884 A JP8015884 A JP 8015884A JP 1588496 A JP1588496 A JP 1588496A JP H09206809 A JPH09206809 A JP H09206809A
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JP
Japan
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thickness
stand
rolled
calculated
deviation
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JP8015884A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kimura
和喜 木村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み計の少ない設置台数で、高精度にフィー
ドフォワード制御を行うことができる連続圧延機におけ
る厚み制御方法を提供する。 【解決手段】 厚み演算部11は厚み計51の検出値を時系
列データとして記憶する。厚み演算部11は速度計53及び
速度計52が検出した被圧延材Sの実績移動速度v5 ,v
4 を取り込んで時間uを算出し、時系列データからha4
(t−u)を抽出する。厚み演算部11は、第5スタンド
♯5での被圧延材Sの厚みh5 (t)を算出し、厚み偏
差演算部12は厚みha5(t)と第5スタンド♯5の目標
厚みとの偏差Δh5 を算出する。そして、該厚み偏差Δ
5 に基づいて、圧下位置調整量演算部13は第6スタン
ド♯6及び第7スタンド♯7の圧下位置調整量ΔS6
ΔS7 をそれぞれ算出し、周速度調整量演算部14は第
5,第6スタンド♯5,♯6の周速度調整量ΔV5 ,Δ
6 を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続圧延機に備え
られた複数のスタンドで連続的に圧延される被圧延材の
厚みを目標の厚みに制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】適宜距離を隔ててタンデムに配置した複
数のスタンドによって被圧延材の厚みを目標厚みまで連
続的に圧延する連続圧延機にあっては、先頭から目標厚
みの被圧延材を得るために、当該被圧延材の目標厚みに
基づいて決定された圧延スケジュールに従って、各スタ
ンドに備えられた圧延ロールによる被圧延材の圧下位置
を初期設定し、単位時間に移動する被圧延材の体積(マ
スフロー)が一定になるように、各スタンドの圧延ロー
ルの周速度を初期設定するセットアップ制御が行われて
いる。一方、連続圧延機の出側に被圧延材の厚みを検出
する厚み計を配置し、該厚み計が検出した実績厚みと目
標厚みとの偏差が零になるように各スタンドにおける圧
延ロールの圧下位置及び周速度を調整するフィードバッ
ク制御を行って、前述したセットアップ制御の誤差を低
減している。しかし、フィードバック制御では制御遅れ
が発生するため、厚み制御の精度が十分でない。
【0003】そのため、本出願人は特公平 6−9702号公
報に、フィードフォワード制御を行う次のような厚み制
御方法を提案している。即ち、7スタンドを備える連続
圧延機の第4スタンドと第5スタンドとの間に、被圧延
材の厚みを検出する厚み計を配置し、該厚み計が検出し
た実績厚みと第4スタンド出側の目標厚みh4 との偏差
Δh4 から、第5スタンド以後の各スタンドの出側の被
圧延材の厚み偏差Δh i (i=5,6,7)を次の
(1)式によって算出する。 Δh4 /h4 =Δhi /hi Δhi =(Δh4 /h4 )・hi …(1) 但し、hi :第iスタンド出側の目標厚み
【0004】そして、算出した厚み偏差Δhi を零にす
る圧下位置調整量ΔSi を次の(2)によって求め、第
5スタンド以後の各スタンドの圧下位置を調整する。 ΔSi =−αi ・(Mi +Qi )・Δhi +αi-1 ・{(∂P/∂H)i /Mi }・Δhi-1 …(2) 但し、M:ミル剛性係数 Q:塑性係数 ∂P/∂H:入側厚みの圧延荷重に対する影響係数 α:各スタンドの圧下位置調整量の配分係数
【0005】また、この圧下位置の調整によって被圧延
材の移動速度の変化を防止するため、次の(3)式で求
まる周速度調整量ΔVi となるように圧延ロールの周速
度V i を調整する。これによって、厚み計より下流の各
スタンドはフィードフォワード制御されるため、制御遅
れすることなく被圧延材を目標厚みに圧延することがで
きる。 ΔVi =Vi ・{−αi+1 ・(Δhi+1 /hi+1 ) +αi ・(Δhi /hi )+ΔVi+1 /Vi+1 } …(3)
【0006】一方、特公平 6−47127 号公報にはセット
アップ制御における制御誤差を低減する次のような方法
が開示してある。最終スタンドの出側,及び少なくとも
1つの他のスタンドの出側に被圧延材の移動速度を検出
する速度計を配置しておき、各速度計が検出した移動速
度、及び速度計を配した各スタンドに備えられた圧延ロ
ールの周速度から最終スタンドの出側の先進率を求め、
求めた先進率に基づいて最終スタンドの摩擦係数を求め
る。この摩擦係数を用いて算出した圧延荷重と実績値と
の偏差を複数の被圧延材について得、その結果に基づい
て学習を行って摩擦係数を高精度に算出しておく。そし
て、当該被圧延材の圧延に当たって、算出した摩擦係数
と、予め求めた当該被圧延材の変形抵抗とを用いて圧延
荷重を求め、求めた圧延荷重に基づいてセットアップ制
御を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−9702号公報に開示されている方法にあっては、第4
スタンドと第5スタンドとの間に、被圧延材の厚みを検
出する厚み計を配置し、該厚み計が検出した実績厚みと
第4スタンド出側の目標厚みh4 との偏差Δh4から、
第5スタンドを含みそれより下流の各スタンドの出側の
被圧延材の厚み偏差Δhi (i=5,6,7)を推定し
ているが、例えば、第5スタンドにおいて推定した厚み
偏差Δh5 と実際の厚み偏差とが異なっていた場合、そ
れを修正することができず、それより下流のスタンドに
対するフィードフォワード制御の精度が低下するすると
いう問題があった。この問題には、各スタンドの出側に
厚み計を設置することによって対応することができる
が、厚み計は高価であり装置コストが高くなる。これ
は、厚み計として放射線型厚み計を用いなければならな
い熱間圧延にあっては、特に大きな問題である。一方、
特公平 6−47127 号公報に開示されている従来の方法に
あっては、セットアップ制御が高精度に行われたとして
も、学習誤差及び圧延中の外乱等に対応するためフィー
ドフォワード制御を実施する必要があり、前同様の課題
を解決しなければならない。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは上流スタンドの出側
における被圧延材の厚み及び移動速度を検出し、下流ス
タンドの出側における被圧延材の移動速度を検出し、両
移動速度の比及び検出した厚みを用いて下流スタンドに
おける被圧延材の厚みを算出し、算出した厚みと目標厚
みとの偏差に基づいて、下流スタンドより更に下流のス
タンドのロールの位置及び周速度,又は位置を調整する
ことによって、厚み計の少ない設置台数で、高精度にフ
ィードフォワード制御を行うことができる連続圧延機に
おける厚み制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る連続圧延機
における厚み制御方法は、連続圧延機の複数のスタンド
にそれぞれ備えられたロールで連続的に圧延される被圧
延材が、予め定めた各スタンド出側における目標厚みに
なるように、所定スタンドのロールの圧下位置及び周速
度を調整して被圧延材の厚みを制御する方法において、
上流スタンドの出側で被圧延材の厚みを経時的に検出
し、それらを時系列データとして記憶し、また、該上流
スタンドの出側における被圧延材の第1移動速度,及び
下流スタンドの出側における被圧延材の第2移動速度を
それぞれ検出し、厚み検出位置から下流スタンドまでの
距離及び第1移動速度を用いて、厚み検出位置から下流
スタンドまでを被圧延材が移動するに要する移動時間を
求め、第2移動速度の検出時刻から前記移動時間だけ前
の時刻に検出した厚みデータを前記時系列データから抽
出し、第1移動速度と第2移動速度との比及び抽出した
厚みデータから、下流スタンドにおける被圧延材の厚み
を算出し、算出した厚みと下流スタンドの目標厚みとの
偏差に基づいて、下流スタンドより更に下流のスタンド
のロールの圧下位置及び周速度を調整することを特徴と
する。
【0010】図2は本発明に係る厚み制御方法を説明す
る説明図であり、図中♯pは計算によって被圧延材Sの
厚みを求めるスタンドである。第pスタンド♯pの上流
及び下流には、スタンド♯pから所定距離を隔てて第p
−1スタンド♯p−1及び第p+1スタンド♯p+1が
それぞれ設けてある。第p−1スタンド♯p−1の出側
には被圧延材Sの厚みを検出する厚み計 及び被圧延材
Sの移動速度を検出する速度計52が配置してあり、第p
スタンド♯pの出側には速度計53が配置してある。
【0011】各スタンド♯p−1,♯p,♯p+1に
は、被圧延材Sを所要の厚みに圧延すべく目標厚みがそ
れぞれ定めてある。そして、各スタンド♯p−1,♯
p,♯p+1には、それぞれの目標厚みになるように各
スタンド♯p−1,♯p,♯p+1の各圧延ロールによ
る圧下位置を初期設定し、マスフローが一定になるよう
に、各圧延ロールの周速度を初期設定するセットアップ
制御が適用してある。
【0012】いま、時刻tにおける速度計52,53及び厚
み計51の検出値をvp-1 (t),v p (t)、h
ap-1(t)、厚み計51から第pスタンド♯pまで被圧延
材Sが移動するのに要する時間をuとし、被圧延材Sの
幅に変化がないとすると、時刻tにおける第pスタンド
♯pにおける被圧延材Sの厚みhap(t)は、マスフロ
ーが一定であることから、次の(4)式によって求める
ことができる。 hap(t)={vp-1 (t)/vp (t)}・hap-1(t−u) …(4)
【0013】このように、第pスタンド♯pに厚み計を
設置しなくとも、第p−1スタンド♯p−1出側の移動
速度vp-1 と第pスタンド♯p出側の移動速度vp との
比に基づいて、第pスタンド♯p直下の被圧延材Sの厚
みhap(t)が算出され、第pスタンド♯pより下流の
第p+1スタンド♯p+1に対するフィードフォワード
制御を高精度に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る厚み
制御方法の実施に使用する装置の構成を示すブロック図
であり、図中♯1〜♯7は第1〜第7スタンドをそれぞ
れ示している。第1〜第7スタンド♯1〜♯7は適宜距
離を隔ててタンデムに配置してある。各スタンド♯1〜
♯7は平板状の被圧延材Sを圧延する一対のワークロー
ル21,21と、該ワークロール21,21を挟持するバックア
ップロール22,22と、バックアップロール22,22を介し
てワークロール21,21に圧下力を与える圧下装置31と、
ワークロール21,21を回転駆動するモータMとを備えて
いる。各スタンド♯1〜♯7には、ワークロール21,21
の圧下位置を検出する圧下位置検出器32及びワークロー
ル21,21の周速度を検出する周速度計42が設けてあり、
圧下位置検出器32の検出値は圧下装置31による被圧延材
Sの圧下を制御する圧下制御装置33に、また、周速度計
42の検出値はモータMの回転駆動を制御する回転制御装
置43に与えられる。
【0015】圧下制御装置33及び回転制御装置43には、
被圧延材Sの最終厚みに基づいて予め定められた目標厚
みhi (i:スタンドナンバ)及び目標先進率fi がそ
れぞれ設定してあり、圧下制御装置33は、圧下位置検出
器32の検出値が目標厚みhiとなるように圧下装置31に
よる被圧延材Sの圧下を制御している。また、回転制御
装置43は第1〜第7スタンド♯1〜♯7におけるマスフ
ローが一定になるように、次の(5)式に基づいてワー
クロール21,21の目標周速度Vi を算出し、周速度計42
の検出値が目標周速度Vi となるようにモータMの回転
駆動を制御している。 (1+fi )Vi i =(1+fi+1 )Vi+1 i+1 …(5)
【0016】いま、速度修正の基準スタンド(ピボット
スタンド)を最終スタンドである第7スタンド♯7と
し、第5スタンド♯5における被圧延材Sの厚みを計算
によって求める。この場合、第4スタンド♯4の出側
に、被圧延材Sの厚みを検出する厚み計51及び被圧延材
Sの移動速度を検出する速度計52が第4スタンド♯4か
ら所定距離を隔てて設置し、第5スタンド♯5の出側に
は速度計53が第5スタンド♯5から所定距離を隔てて設
置する。厚み計51が被圧延材Sの先端部分の厚みを検出
すると、厚み計51はそれを、ワークロール21,21の圧下
位置及び周速度を制御する制御装置10に備えられた厚み
偏差演算部12に与える。厚み偏差演算部12は厚み計51か
ら与えられた実測厚みと第4スタンド♯4に設定された
目標厚みとの偏差Δh4 を算出し、次の(6)式に基づ
いて第5〜第7スタンド♯5〜♯7の厚み偏差Δh
i (i=5,6,7)を求めそれを、ワークロール21,
21による圧下位置の調整量を算出する圧下位置調整量演
算部13、及びワークロール21,21の周速度の調整量を算
出する周速度調整量演算部14にそれぞれ与える。 Δhi =(Δh4 /h4 )・hi …(6)
【0017】圧下位置調整量演算部13は、相隣る2スタ
ンドの出側の厚み偏差に基づいて、被圧延材の厚みを目
標厚みにすべく下流スタンドの圧下位置調整量を算出す
る次の(7)式に基づいて圧下位置調整量ΔSi+1 を求
め、それを第5〜第7スタンド♯5〜♯7の圧下制御装
置33,33,33にそれぞれ与え、圧下装置31,31,31によ
るワークロール21,21,21,21,21,21の圧下位置を調
整する。 ΔSi+1 =−αi+1 ・(Mi+1 +Qi+1 )・Δhi+1 +αi ・{(∂P/∂H)i+1 /Mi+1 }・Δhi …(7) 但し、M:ミル剛性係数 Q:塑性係数 ∂P/∂H:入側厚みの圧延荷重に対する影響係数 α:各スタンドの圧下位置調整量の分配係数
【0018】また、この圧下位置の調整によって被圧延
材Sのマスフローの変化を防止するため、周速度調整量
演算部14は、相隣る2スタンドの周速度及びその出側の
厚み偏差と目標厚みとの比に基づいてマスフローが一定
になる周速度調整量を算出する次の(8)式に基づいて
周速度調整量ΔVi を算出し、それを第4〜第6スタン
ド♯4〜♯6の回転制御装置43,43,43にそれぞれ与え
て各スタンドのモータM,M,Mの回転駆動を制御し、
ワークロール21,21,21,21,21,21の周速度を調整す
る。 ΔVi =Vi ・{−αi+1 ・(Δhi+1 /hi+1 ) +αi ・(Δhi /hi )+ΔVi+1 /Vi+1 } …(8)
【0019】被圧延材Sが第5スタンド♯5出側の速度
計53に達すると、速度計53はそれが検出した被圧延材S
の実績移動速度を、第5スタンド♯5で圧延された被圧
延材Sの厚みを演算する厚み演算部11に与える。厚み演
算部11には第4スタンド♯4出側の速度計52及び厚み計
51の検出値も与えられるようになっており、厚み演算部
11は厚み計51の検出値を時系列データとして記憶してい
る。厚み演算部11は、速度計53から実績移動速度が与え
らると、その時刻tにおいて速度計52から与えられた実
績移動速度v4 、及び厚み計51から第5スタンド♯5ま
での距離から、被圧延材Sが厚み計51から第5スタンド
♯5まで移動するに要する時間uを算出し、記憶した時
系列データから、時刻(t−u)における厚み計51の検
出値であるha4(t−u)を抽出する。
【0020】そして、マスフローが一定である条件下に
あっては何れのスタンドにおいても被圧延材Sの厚みと
速度との積は一定であるため、厚み演算部11は次の
(9)式に基づいて、時刻tにおける第5スタンド♯5
での被圧延材Sの厚みha5(t)を算出し、それを厚み
偏差演算部12に与える。 ha5(t)={v4 (t)/v5 (t)}・ha4(t−u) …(9) 但し、v4 (t):時刻tにおける第4スタンド出側の
被圧延材の移動速度 v5 (t):時刻tにおける第5スタンド出側の被圧延
材の移動速度
【0021】厚み偏差演算部12は厚み演算部11から与え
られた厚みha5(t)と第5スタンド♯5の目標厚みと
の偏差Δh5 を算出し、それを圧下位置調整量演算部13
及び周速度調整量演算部14にそれぞれ与える。厚み偏差
Δh5 が与えられると圧下位置調整量演算部13は、前述
した(7)式に基づいて、第6スタンド♯6及び第7ス
タンド♯7の圧下位置調整量ΔS6 ,ΔS7 をそれぞれ
算出し、それを第6,第7スタンド♯6,♯7の圧下制
御装置33,33にそれぞれ与え、圧下装置31,31によるワ
ークロール21,21,21,21の圧下位置を調整する。
【0022】また、この圧下位置の調整によって被圧延
材Sのマスフローの変化を防止するため、周速度調整量
演算部14は、前述した(8)式に基づいて、第5,第6
スタンド♯5,♯6の周速度調整量ΔV5 ,ΔV6 を算
出し、それを第5,第6スタンド♯5,♯6の回転制御
装置43,43にそれぞれ与えて各スタンドのモータM,M
の回転駆動を制御し、ワークロール21,21,21,21の周
速度を調整する。
【0023】図3及び図4は図1に示した制御装置10に
よる厚み制御の手順を示すフローチャートである。第4
スタンド♯4の出側に配置した厚み計51が被圧延材Sの
先端部分の厚みを検出すると、制御装置10の厚み偏差演
算部12はそれを取り込んで(ステップS1)、実測厚み
と第4スタンド♯4に設定された目標厚みとの偏差Δh
4 を算出し、次の(6)式に基づいて第5〜第7スタン
ド♯5〜♯7の厚み偏差Δhi を求め(ステップS2)
てそれを圧下位置調整量演算部13及び周速度調整量演算
部14にそれぞれ与える。 Δhi =(Δh4 /h4 )・hi …(6)
【0024】圧下位置調整量演算部13は次の(7)式に
基づいて圧下位置調整量ΔSi を求め(ステップS
3)、それを第1 〜第7スタンド♯5〜♯7の圧下制御
装置33,33,33にそれぞれ与え、圧下装置31,31,31に
よるワークロール21,21,21,21,21,21の圧下位置を
調整させる。 ΔSi+1 =−αi+1 ・(Mi+1 +Qi+1 )・Δhi+1 +αi ・{(∂P/∂H)i+1 /Mi+1 }・Δhi …(7)
【0025】また、周速度調整量演算部14は、次の
(8)式に基づいて周速度調整量ΔViを算出し(ステ
ップS4)、それを第4〜第6スタンド♯4〜♯6の回
転制御装置43,43,43に与えて各スタンドのモータM,
M,Mの回転駆動を制御し、ワークロール21,21,21,
21,21,21の周速度を調整する。 ΔVi =Vi ・{−αi+1 ・(Δhi+1 /hi+1 ) +αi ・(Δhi /hi )+ΔVi+1 /Vi+1 } …(8)
【0026】一方、厚み計51が所定周期で検出した検出
値は厚み演算部11にも与えられるようになっており、厚
み演算部11は与えられた検出値を時系列データとして記
憶する(ステップS5)。被圧延材Sが第5スタンド♯
5出側の速度計53に達すると、厚み演算部11は速度計53
及び第4スタンド♯4出側の速度計52が検出した被圧延
材Sの実績移動速度v5 ,v4 をそれぞれ取り込む(ス
テップS6)。そして、厚み演算部11は、速度計53から
実績移動速度を取り込んだ時刻tにおいて速度計52から
取り込んだ実績移動速度v4 、及び厚み計51から第5ス
タンド♯5までの距離から、厚み計51から第5スタンド
♯5まで被圧延材Sが移動するに要する時間uを算出し
(ステップS7)、記憶した時系列データから、時刻
(t−u)における厚み計51の検出値であるha4(t−
u)を抽出する(ステップS8)。
【0027】厚み演算部11は次の(9)式に基づいて、
時刻tにおける第5スタンド♯5での被圧延材Sの厚み
a5(t)を算出し(ステップS9)、それを厚み偏差
演算部12に与える。 ha5(t)={v4 (t)/v5 (t)}・ha4(t−u) …(9)
【0028】厚み偏差演算部12は厚み演算部11から与え
られた厚みha5(t)と第5スタンド♯5の目標厚みと
の偏差Δh5 を算出し(ステップS10)、それを圧下位
置調整量演算部13及び周速度調整量演算部14にそれぞれ
与える。厚み偏差Δh5 が与えられると圧下位置調整量
演算部13は、前述した(7)式に基づいて、第6スタン
ド♯6及び第7スタンド♯7の圧下位置調整量ΔS6
ΔS7 をそれぞれ算出し(ステップS11)、それを第
6,第7スタンド♯6,♯7の圧下制御装置33,33にそ
れぞれ与え、圧下装置31,31によるワークロール21,2
1,21,21の圧下位置を調整する。
【0029】また、周速度調整量演算部14は、前述した
(8)式に基づいて、第5,第6スタンド♯5,♯6の
周速度調整量ΔV5 ,ΔV6 を算出し(ステップS1
2)、それを第5,第6スタンド♯5,♯6の回転制御
装置43,43にそれぞれ与えて各スタンドのモータMの回
転駆動を制御し、ワークロール21,21,21,21の周速度
を調整する。
【0030】
【実施例】次に、上述した本発明方法と、特公平 6−97
02号公報に開示された従来の方法とを比較した結果につ
いて説明する。低炭素鋼板をそれぞれの方法で製造目標
厚みが6mm以下の被圧延材を対象として100本ずつ
圧延した後、先頭部分の厚みを測定し、目標厚みとの偏
差を算出した結果を次の表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1から明らかな如く、本発明方法は従来
の方法に比べて板厚の制御の精度が向上していた。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る連続圧
延機における厚み制御方法にあっては、フィドフォワー
ドによる厚み制御の精度が向上するため、被圧延材の先
頭部分から高精度に目標の厚みに圧延され、歩留まりが
向上する等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る厚み制御方法の実施に使用する装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る厚み制御方法を説明する説明図で
ある。
【図3】図1に示した制御装置による厚み制御の手順を
示すフローチャートである。
【図4】図1に示した制御装置による厚み制御の手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
♯1〜♯7 スタンド 10 制御装置 11 厚み演算部 12 厚み偏差演算部 13 圧下位置調整量演算部 14 周速度調整量演算部 32 圧下位置検出器 42 周速度計 51 厚み計 52 速度計 53 速度計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続圧延機の複数のスタンドにそれぞれ
    備えられたロールで連続的に圧延される被圧延材が、予
    め定めた各スタンド出側における目標厚みになるよう
    に、所定スタンドのロールの圧下位置及び周速度を調整
    して被圧延材の厚みを制御する方法において、 上流スタンドの出側で被圧延材の厚みを経時的に検出
    し、それらを時系列データとして記憶し、また、該上流
    スタンドの出側における被圧延材の第1移動速度,及び
    下流スタンドの出側における被圧延材の第2移動速度を
    それぞれ検出し、厚み検出位置から下流スタンドまでの
    距離及び第1移動速度を用いて、厚み検出位置から下流
    スタンドまでを被圧延材が移動するに要する移動時間を
    求め、第2移動速度の検出時刻から前記移動時間だけ前
    の時刻に検出した厚みデータを前記時系列データから抽
    出し、第1移動速度と第2移動速度との比及び抽出した
    厚みデータから、下流スタンドにおける被圧延材の厚み
    を算出し、算出した厚みと下流スタンドの目標厚みとの
    偏差に基づいて、下流スタンドより更に下流のスタンド
    のロールの圧下位置及び周速度を調整することを特徴と
    する連続圧延機における厚み制御方法。
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JP2017500208A (ja) * 2013-12-24 2017-01-05 アルセロールミタル 熱間圧延方法
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