JPH09205545A - 画像データ2値化方法及び装置 - Google Patents

画像データ2値化方法及び装置

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JPH09205545A
JPH09205545A JP8032631A JP3263196A JPH09205545A JP H09205545 A JPH09205545 A JP H09205545A JP 8032631 A JP8032631 A JP 8032631A JP 3263196 A JP3263196 A JP 3263196A JP H09205545 A JPH09205545 A JP H09205545A
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JP8032631A
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English (en)
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Kunio Ikuta
国男 生田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低い階調数や比較的高い階調数の画像
データに対しても、画質を損ねることなく2値化を行な
うことができるようにする。 【解決手段】 誤差メモリ20からは注目画素Pについ
て誤差データΣePが読み出される。加算器22では注
目画素Pについての多値の画像データに誤差データを加
算する。比較器24では加算器22からの画像データを
基準値と比較して、それら値の大小関係に応じて2値の
画像データを出力する。ビット変換器28では1ビット
の2値の画像データを8ビットに変換する。減算器26
では2値化前の画像データより2値化後の画像データを
減算して誤差eを導き出す。誤差分配回路30では誤差
eを、注目画素Pに対して左隣の画素Aと、真下の画素
Cと、左下の画素Dと、画素Dの左隣の画素Eにそれぞ
れ分配する。誤差メモリ20は分配誤差eA,eC
D,eEを、誤差データΣeA,ΣeC,ΣeD,ΣeE
加算して値を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値の画像データ
を2値の画像データに変換する画像データ2値化方法、
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタ等の2値
記録装置によって、疑似的に多諧調画像を記録するに際
しては、多値の画像データを2値化するために誤差拡散
方法が多用されていた。
【0003】図12はそのような誤差拡散方法を採用し
た従来の画像データ2値化装置を示すブロック図であ
る。この画像データ2値化装置は、図12に示すよう
に、誤差メモリ120、加算器122、比較器124、
減算器126、ビット変換器128、及び誤差分配回路
130を備えている。
【0004】画像信号のダイナミックレンヂは0〜25
5とし、図中太線部は符号ビット、整数部ビット、小数
部ビットによって成る多ビットのデータ線であることを
示している。
【0005】ここで、誤差拡散方法とは、或る画素につ
いて画像データを2値化した際に、2値化前の画像デー
タと2値化後の画像データとの誤差を、所定の割合で上
記画素の近傍の画素にそれぞれ分配して拡散する方法で
ある。図13はこのような誤差拡散方法の原理を説明す
るための説明図である。図13において、230は画像
を示しており、231の矢印は画像230に対して2値
化処理する際の処理順序を示しており、また、232は
画像230中の画素を示している。
【0006】2値化対象画素(以下注目画素という)P
についての2値化前の画像データの値をXとし、2値化
済の画素から注目画素Pに分配された誤差の累計をΣe
Pとすれば注目画素に対する補正データX’は次式によ
り表わされる。 X’=X+ΣeP ………(1)
【0007】注目画素Pに対する補正データX’を閾値
(例えば128)と比較することにより注目画素Pの2
値化が行われるが、2値化後の画像データがY(0又は
255)であれば、注目画素Pの2値化に伴ってこの画
素から発生する誤差eは次式で表される。 e=X’−Y ………(2)
【0008】この誤差eの値を注目画素Pの近傍の画素
にそれぞれ分配して拡散する。即ち、誤差eの値を所定
の割合(誤差分配率)で分割して、近傍の画素について
の2値化前の画像データにそれぞれ加算する。従来の拡
散処理の例としては、誤差eの値を注目画素Pに対して
右隣の画素A、右下の画素B、真下の画素C、及び左下
の画素Dの4つの画素へ分配し、誤差分配率として、画
素Aに対し7/16、画素Bに対し1/16、画素Cに
対し5/16、画素Dに対し3/16を適用する例が知
られている。
【0009】 画素A:eA=e×7/16 画素B:eB=e×1/16 ………(3) 画素C:eC=e×5/16 画素D:eD=e×3/16
【0010】このようして、近傍の画素に拡散された誤
差は、画素毎に、誤差データとして誤差メモリ120に
蓄積されることになる。
【0011】では、図12に示す画像データ2値化装置
について説明する。2値化対象の注目画素がPである場
合、加算器122には画素Pについての多値の画像デー
タが入力される。また、誤差メモリ120からは、注目
画素Pに対する誤差データΣePが読み出され、加算器
122に入力される。加算器122では、入力された多
値の画像データに誤差データを加算し注目画素のデータ
を補正する。
【0012】比較器124では、加算器122からの補
正済画像データを入力し、別に入力される基準値と比較
して、それら値の大小関係に応じて1ビットのデータ、
即ち、2値の画像データを出力する。これにより、加算
器122から出力された画像データは2値化される。ま
た、ビット変換器128では、比較器124からの1ビ
ットの2値の画像データを、8ビットの2値の画像デー
タ(0又は255)に変換する。
【0013】減算器126では、加算器122からの補
正済画像データ(2値化前の画像データ)とビット変換
器128からの画像データ(2値化後の画像データ)と
を入力し、2値化前の画像データから2値化後の画像デ
ータを減算して、注目画素Pの2値化に伴って発生する
誤差eを導き出す。
【0014】誤差分配回路130では、減算器126に
よって得られた誤差eを、図13において述べたように
注目画素Pの近傍の画素A,B,C,Dにそれぞれ分配
して拡散する。即ち、誤差分配回路130では、例えば
式(3)で示したように、誤差eに対して画素A,B,
C,Dに対応する係数をそれぞれ掛けた後、各演算結果
A,eB,eC,eDを、誤差メモリ120内の画素A,
B,C,Dについての誤差データΣeA,ΣeB,Σ
C,ΣeDにそれぞれ加算して、各誤差データΣeA
ΣeB,ΣeC,ΣeDの値を更新する。
【0015】以上のように、図12に示す画像データ2
値化装置によれば、多値の画像データを2値化する際に
誤差拡散方法を利用することによって、2値化しても、
画像を疑似的に多階調にて表現することが可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像データ2値化装置においては、比較的低い
階調値の画像データが入力された場合、2値化された画
像データとして、値“1”となる画素が画像中において
点線状に配置され、また、比較的高い階調値の画像デー
タが入力された場合には、2値化された画像データとし
て、値“0”となる画素が画像中において点線状に配置
されてしまい、著しく画質を損ねてしまうという問題が
あった。
【0017】今、図12に示す画像データ2値化装置を
プリンタ等に採用した場合、画像データの階調値は印刷
画像における濃度に対応することになる。従って、比較
的低い階調値の画像データが入力される場合は、印刷結
果として比較的低い濃度による印刷画像が得られ、比較
的高い階調値の画像データが入力される場合には、比較
的高い濃度による印刷画像が得られる。
【0018】図14及び図15はそれぞれ図12の画像
データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる印刷結
果を示す説明図である。図14は低濃度領域(0%〜1
0%)についての印刷結果を示し、図15は高濃度領域
(90%〜100%)についての印刷結果を示してい
る。図14及び図15では、画像の横方向において、濃
度が上記した範囲で連続的に変化している。なお、2値
化処理は、図13に示したのと同様に、画像の左上隅を
始点として左から右へ、左から右へと横方向に1ライン
ずつ行なわれる。上記のことは後述の2値化処理におい
ても同様である。
【0019】また、図14に示した低濃度領域のうち、
特に濃度3%についての印刷結果を図6に示し、図15
に示した高濃度領域のうち、特に濃度97%についての
印刷結果を図8に示す。即ち、図6及び図8において
は、画像全体を均一の濃度としている。
【0020】図14または図6に示すように、0%〜5
%の比較的低い濃度においては、部分的に、黒点(即
ち、値“1”の画素)が右上から左下に向かって点線状
に連続して配置されている。また、図15または図8に
示すように、95%〜100%の比較的高い濃度におい
ては、部分的に、白点(即ち、値“0”の画素)が右上
から左下に向かって点線状に連続して配置されている。
従って、何れの場合も、黒点または白点が均等に散在し
ておらず、そのため、著しく画質を損ねてしまってい
る。
【0021】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、比較的低い階調数の画像データや
比較的高い階調数の画像データに対しても、画質を損ね
ることなく、2値化を行なうことができる画像データ2
値化装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
の請求項1に記載された方法は、多値の画像データを2
値化する画像データ2値化方法であって、(a)注目画
素の画像データに2値化済みの画素から前記注目画素に
分配された誤差値を加算することにより前記注目画素に
対する補正データを導き出す工程と、(b)導出された
補正データと閾値に基づき前記注目画素を2値化する工
程と、(c)前記補正データと前記2値化の結果に基づ
き前記注目画素の2値化に伴って発生する誤差を導き出
す工程と、(d)導き出された前記誤差を所定の割合に
て、前記注目画素の1画素後に2値化される第1の画素
と、前記注目画素の1ライン後に2値化される第2の画
素と、該第2の画素の1画素前に2値化される第3の画
素と、該第3の画素の1画素前に2値化される第4の画
素にそれぞれ分配する工程と、(e)分配された前記誤
差を画素毎に誤差データとして蓄積する工程と、によっ
て、画像データを2値化することを要旨とする。
【0023】このように、第1の発明においては、注目
画素の2値化に伴って発生する誤差の分配先画素とし
て、注目画素の近傍の画素のうち、注目画素の1画素後
に2値化される第1の画素と、注目画素の1ライン後に
2値化される第2の画素と、第2の画素の1画素前に2
値化される第3の画素と、第3の画素の1画素前に2値
化される第4の画素と、をそれぞれ選択する。
【0024】従って、従来では、誤差の分配先を、第2
の画素の1画素後に2値化される画素としていたに対
し、本発明では、その画素に代えて、第3の画素の1画
素前に2値化される画素としているので、比較的低い階
調数の画像データや比較的高い階調数の画像データに対
しても、画質を損ねることなく、2値化を行なうことが
できる。即ち、比較的低い階調値の画像データや比較的
高い階調値の画像データが入力された場合でも、2値化
後の値が“1”となる画素または“0”となる画素が画
像中において均等に散在し、従来のように連続して配置
されることがない。
【0025】第2の発明は、多値の画像データを2値化
する画像データ2値化装置であって、注目画素の画像デ
ータに2値化済みの画素から前記注目画素に分配された
誤差値を加算することにより前記注目画素に対する補正
データを導き出す補正データ導出手段と、導出された補
正データと閾値に基づき前記注目画素を2値化する2値
化手段と、前記補正データと前記2値化の結果に基づき
前記注目画素の2値化に伴って発生する誤差を導き出す
誤差導出手段と、導き出された前記誤差を所定の割合に
て、前記注目画素の1画素後に2値化される第1の画素
と、前記注目画素の1ライン後に2値化される第2の画
素と、該第2の画素の1画素前に2値化される第3の画
素と、該第3の画素の1画素前に2値化される第4の画
素にそれぞれ分配する誤差分配手段と、分配された前記
誤差を画素毎に誤差データとして蓄積する誤差蓄積手段
と、を備えることを要旨とする。
【0026】このように、第2の発明においても、注目
画素の2値化に伴って発生する誤差の分配先画素とし
て、注目画素の近傍の画素のうち、注目画素の1画素後
に2値化される第1の画素と、注目画素の1ライン後に
2値化される第2の画素と、第2の画素の1画素前に2
値化される第3の画素と、第3の画素の1画素前に2値
化される第4の画素と、をそれぞれ選択する。
【0027】従って、第2の発明においても、第1の発
明と同様に、比較的低い階調値の画像データや比較的高
い階調値の画像データに対しても、画質を損ねることな
く、2値化を行なうことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例として
の画像データ2値化装置を示すブロック図である。この
画像データ2値化装置は、図1に示すように、誤差メモ
リ20、加算器22、比較器24、減算器26、ビット
変換器28、及び誤差分配回路30を備えている。
【0029】本実施例の画像データ2値化装置について
説明する前に、本実施例と従来例との相違点について説
明する。図12に示した従来の画像データ2値化装置に
おいては、2値化前の画像データと2値化後の画像デー
タとの誤差eの値を、図13に示したように、注目画素
Pに対して右隣の画素A、右下の画素B、真下の画素
C、及び左下の画素Dの4つの画素へ分配していたが、
本実施例では、図2に示すように、注目画素Pに対して
右隣の画素A、真下の画素C、左下の画素D及び画素D
の左隣の画素Eの4つの画素へ分配する。
【0030】図2は本実施例における誤差拡散の方法を
説明するための説明図である。図2において、220は
画像を示しており、221の矢印は画像220に対して
2値化処理する際の処理順序を示しており、また、22
2は画像220中の画素を示している。
【0031】即ち、本実施例では、誤差eの値を分配す
る先として、2値化対象画素である注目画素Pに対して
1画素後に2値化される画素Aと、注目画素Pに対して
1ライン後に2値化される画素Cと、画素Cに対して1
画素前に2値化される画素Dと、画素Dに対して1画素
前に2値化される画素Eを、それぞれ選択する。つま
り、従来における画素Bの代わりに画素Eを誤差eの値
の分配先として選んでいる。
【0032】なお、本実施例において、誤差分配率とし
ては、画素Aに対し7/16、画素Cに対し5/16、
画素Dに対し3/16、画素Eに対し1/16を適用す
る。
【0033】 画素A:eA=e×7/16 画素C:eC=e×5/16 ………(4) 画素D:eD=e×3/16 画素E:eE=e×1/16
【0034】では、図1に示す画像データ2値化装置に
ついて説明する。誤差メモリ20は誤差データを画素毎
に蓄積するためのメモリである。誤差メモリ20では、
図1に示すように画像の2ライン分しか記憶容量がない
が、この2ライン分の記憶領域をトグルで利用すること
によって、1枚の画像の各画素についての誤差データを
順番に蓄積することができる。
【0035】一方、図1において、注目画素がPである
場合、加算器22には画素Pについての多値の画像デー
タが入力される。この多値の画像データは例えば8ビッ
トのデータであり、データの値(即ち、階調数)として
は“0”〜“255”の値を採り得る。
【0036】また、誤差メモリ20からは、注目画素P
に対して、2値化済の近傍画素から分配され積算蓄積さ
れた誤差データΣePが読み出され、加算器22に入力
される。なお、誤差データΣePが読み出されると、誤
差メモリ20内に蓄積されていた誤差データΣePは0
に更新される。
【0037】加算器22では、入力された注目画素の画
像データに誤差データを加算し、注目画素の画像データ
を補正する。
【0038】比較器24では、加算器22からの補正済
画像データを入力し、別に入力される基準値と比較し
て、それら値の大小関係に応じて1ビットのデータ、即
ち、2値の画像データを出力する。ここで、基準値とし
ては“0”〜“255”の中間の値である“128”を
採用している。即ち、比較器24は、加算器22からの
画像データの値が“128”以上の場合には“1”を出
力し、“128”よりも小さい場合には“0”を出力す
る。こうして、加算器22より出力された画像データは
2値化される。
【0039】ビット変換器28では、比較器24からの
1ビットの2値の画像データを入力し、8ビットの2値
の画像データに変換して出力する。即ち、比較器24か
らの画像データの値が“0”の場合は、8ビットの画像
データとして値“0”のデータを出力し、比較器24か
らの画像データの値が“1”の場合は、8ビットの画像
データとして値“255”のデータを出力する。なお、
このようなビット変換器28は、例えば、比較器24の
出力から分岐された1ビットの画像データ線を8本に分
岐して、8ビットの画像データ線として減算器126の
入力に接続することによって容易に実現することができ
る。
【0040】一方、減算器26では、加算器22からの
画像データ(2値化前の画像データ)とビット変換器2
8からの画像データ(2値化後の画像データ)とを入力
し、2値化前の画像データから2値化後の画像データを
減算して、注目画素の2値化によって発生した誤差eを
導き出す。
【0041】誤差分配回路30では、減算器26によっ
て得られた誤差eを、図2において述べたように注目画
素Pの近傍の画素A,C,D,Eにそれぞれ分配して拡
散する。即ち、誤差分配回路30では、例えば式(4)
で示したように、誤差eに対して画素A,C,D,Eに
対応する係数をそれぞれ掛けた後、各演算結果eA
C,eD,eEを、誤差メモリ20内の画素A,C,
D,Eについて既に蓄積されている各誤差データΣ
A,ΣeC,ΣeD,ΣeEにそれぞれ加算して、各誤差
データΣeA,ΣeC,ΣeD,ΣeEの値を更新する。
【0042】このようにして、注目画素Pについて一連
の処理が終了したら、走査が画素Pから次の画素Aに移
り、今度は、その画素Aを走査中の注目画素として同様
の処理が繰り返される。
【0043】図3及び図4はそれぞれ図1の画像データ
2値化装置を用いた場合のプリンタによる印刷結果を示
す説明図である。図3は低濃度領域(0%〜10%)に
ついての印刷結果を示しており、従来例における図14
と対応している。また、図4は高濃度領域(90%〜1
00%)についての印刷結果を示しており、従来例にお
ける図15と対応している。図3及び図4でも、図14
及び図15と同様に、画像の横方向において、濃度が上
記した範囲で連続的に変化している。
【0044】また、図3に示した低濃度領域のうち、特
に濃度3%についての印刷結果を図5に示し、図4に示
した高濃度領域のうち、特に濃度97%についての印刷
結果を図7に示す。即ち、図5は従来例における図6
に、図7は従来例における図8にそれぞれ対応してい
る。
【0045】本実施例によれば、0%〜5%の比較的低
い濃度においては、図3または図5に示すように黒点は
均等に散在し、図14または図6に示したように黒点が
点線状に配置されることはほとんどない。また、95%
〜100%の比較的高い濃度においても、同様に、図4
または図7に示すように白点は均等に散在し、図15ま
たは図8に示したように白点が点線状に配置されること
はほとんどない。従って、比較的低い濃度または高い濃
度においても、画質が損なわれることがない。
【0046】また、本実施例においては、誤差eの値の
分配先を、注目画素の右下の画素から、左下の画素のさ
らに左隣の画素に変えただけで、誤差eの値の分配され
る画素の数は従来と変わらず4つのままであるため、回
路構成の規模が拡大することなく、また、処理時間も長
くなることはない。
【0047】ここで、従来において黒点または白点が点
線状に配置される理由と、本発明において黒点または白
点が均等に散在する理由を定性的且つ簡略に説明する。
【0048】図9は従来における誤差拡散方法により誤
差の拡散される様子を説明するための説明図である。図
9において、正方形の各枠はそれぞれ画像中の任意の部
分の複数の画素を表している。走査は図2に示したのと
同様に左から右へ横方向に行なわれる。
【0049】図9(a)に示すように、横一列目の画素
を順番にP11〜P16とし、横二列目の画素を順番に
P21〜P26とする。なお、斜線の施されている画素
は2値化により黒点となる画素(基準値以上の値の画
素)であり、それ以外の空白の画素は2値化により白点
となる画素(基準値未満の値の画素)である。なお、図
9においては、比較的低い濃度の画像の場合を表してい
る。なお、以上の各点は後述する図10においても同様
である。
【0050】今、図9(a)に示すように、一列目の画
素において、2値化によって黒点となるのは、画素P1
5のみであるものとする。
【0051】図9(b)に示すように、走査中の注目画
素がP12であるとすると、2値化によって画素P12
は白点となるので、図12において、比較器124より
出力される2値の画像データの値は“0”となり、減算
器126に入力される値も“0”となる。また、この
時、誤差メモリ120から読み出された画素P12につ
いての誤差データの値が例えば“0”であるとすると、
加算器122から減算器126に入力される画像データ
の値は正となるので、減算器126から出力される誤差
eの値は正(+)となる。従って、誤差分配回路130
によって注目画素P12の近傍の画素P13,P23,
P22,P21に分配される誤差の値は、図9(b)に
示すようにそれぞれ正(+)となる。
【0052】次に、図9(c)に示すように、走査中の
注目画素がP13に移ると、先ほど、画素P13に正の
値の誤差が分配されたことにより、誤差メモリ120か
ら読み出される画素P13についての誤差データの値は
正であるため、加算器122の出力は正(+)である。
画素P13は白点の画素であるので、比較器124は基
準値未満と判定して“0”を出力し、減算器126に
“0”を入力する。一方、加算器122から減算器12
6に入力される画像データの値は正であるため、減算器
126から出力される誤差eの値も正(+)となる。従
って、注目画素P13の近傍の画素P14,P24,P
23,P22に分配される誤差の値も、図9(c)に示
すようにそれぞれ正(+)となる。
【0053】次に、図9(d)に示すように、走査中の
注目画素がP14に移っても、その画素P14の近傍の
画素P15,P25,P24,P23に分配される誤差
の値はそれぞれ正(+)となる。
【0054】しかし、次に、図9(e)に示すように、
走査中の注目画素がP15に移ると、2値化によってこ
の画素P15は黒点となるので、図12において、比較
器124より出力される2値の画像データの値は“1”
となり、減算器126に入力される値は“255”とな
る。また、加算器122から減算器126に入力される
画像データの値は“255”以下となるので、減算器1
26から出力される誤差eの値は負(−)となる。従っ
て、誤差分配回路130によって注目画素P15の近傍
の画素P16,P26,P25,P24に分配される誤
差の値は、図9(e)に示すようにそれぞれ負(−)と
なる。
【0055】従って、ここまでにおいて、2列目の画素
のうち、積算蓄積される誤差データの値が一番大きくな
る可能性があるのは、少なくとも3回、正(+)の値の
誤差が分配された画素P23である。よって、図9
(f)に示すように、次に2列目の画素について走査を
行なった際に、画素P23が、最も、2値化によって黒
点の画素になる可能性が高い。
【0056】これに対し、本発明は図10に示す如くに
なる。図10は本発明における誤差拡散方法により誤差
の拡散される様子を説明するための説明図である。な
お、図10では(a)に示すように、左側に一つずつ画
素が増えており、横一列目の画素はP10〜P16、横
二列目の画素はP20〜P26となっている。
【0057】図10(b)に示すように、走査中の注目
画素がP12であるとすると、2値化によって画素P1
2は白点となるので、図1において、比較器24より出
力される2値の画像データの値は“0”となり、減算器
26に入力される値も“0”となる。また、この時、誤
差メモリ20から読み出された画素P12についての誤
差データの値が例えば“0”であるとすると、加算器2
2から減算器26に入力される画像データの値は正とな
るので、減算器26から出力される誤差eの値は正
(+)となる。一方、本発明では、誤差分配回路30に
よる誤差eの値の分配先として、注目画素の右下の画素
の代わりに、左下の画素のさらに左隣の画素を選択して
いる。従って、注目画素P12の近傍の画素のうち、画
素P13,P22,P21,P20に分配される誤差の
値がそれぞれ正(+)となる。
【0058】次に、走査中の注目画素がP13,P14
と順に移ると、誤差eの分配先も順に移るが、図10
(c),(d)に示すように、何れの分配先も分配され
る誤差の値は全て正(+)となる。
【0059】しかし、次に、図10(e)に示すよう
に、走査中の注目画素がP15に移ると、2値化によっ
てこの画素P15は黒点となるので、図1において、減
算器26に入力される値は“255”となる。また、加
算器22から減算器26に入力される画像データの値は
“255”以下となるので、減算器26から出力される
誤差eの値は負(−)となる。従って、誤差分配回路3
0によって注目画素P15の近傍の画素P16,P2
5,P24,P23に分配される誤差の値は、図10
(e)に示すようにそれぞれ負(−)となる。
【0060】ここまでにおいて、2列目の画素のうち、
積算蓄積される誤差データの値が一番大きくなる可能性
があるのは、少なくとも3回、正(+)の値の誤差が分
配された画素P22である。よって、図10(f)に示
すように、次に2列目の画素について走査を行なった際
に、画素P22が、最も、2値化によって黒点の画素に
なる可能性が高い。
【0061】従って、従来における図9(f)と、本発
明における図10(f)とを比較すれば明らかなよう
に、従来では、黒点となった画素(P15)に対して、
その画素の左下の画素(P24)の、さらに左隣の画素
(P23)が黒点となる可能性が高いが、本発明では、
黒点となった画素(P15)に対して、その画素の左下
の画素(P24)の、1画素空けたさらに左隣の画素
(P22)が黒点となる可能性が高い。即ち、このよう
にして複数の黒点ができた場合、黒点同士の間隔は明ら
かに本発明の方が広くなる。このことを図で表してみる
と、図11に示す如くとなる。即ち、従来では図11
(a)に示すように黒点同士の間隔が狭いため、黒点が
右上から左下に向かって点線状に配置されているように
認識され易いのに対し、本発明では図11(b)に示す
ように黒点同士の間隔が比較的広いため、黒点が点線状
に配置されているように認識されにくい。以上、本発明
と従来との相違を比較的低い濃度の画像の場合(即ち、
黒点の場合)を例に挙げ説明したが、比較的高い濃度の
画像の場合(即ち、白点の場合)も同様となる。
【0062】さて、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
【0063】例えば、上記した実施例では、誤差分配率
として、図2に示した画素Aに対し7/16、画素Cに
対し5/16、画素Dに対し3/16、画素Eに対し1
/16を適用したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、誤差分配率としてはどの様な値を適用しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像データ2値化装
置を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における誤差拡散の方法を説明す
るための説明図である。
【図3】図1の画像データ2値化装置を用いた場合のプ
リンタによる低濃度領域についての印刷結果を示す説明
図である。
【図4】図1の画像データ2値化装置を用いた場合のプ
リンタによる高濃度領域についての印刷結果を示す説明
図である。
【図5】図1の画像データ2値化装置を用いた場合のプ
リンタによる濃度3%についての印刷結果を示す説明図
である。
【図6】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプ
リンタによる濃度3%についての印刷結果を示す説明図
である。
【図7】図1の画像データ2値化装置を用いた場合のプ
リンタによる濃度97%についての印刷結果を示す説明
図である。
【図8】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプ
リンタによる濃度97%についての印刷結果を示す説明
図である。
【図9】従来における誤差拡散方法により誤差の拡散さ
れる様子を説明するための説明図である。
【図10】本発明における誤差拡散方法により誤差の拡
散される様子を説明するための説明図である。
【図11】黒点の現れる様子を従来と本発明とで比較し
て示した説明図である。
【図12】従来の画像データ2値化装置を示すブロック
図である。
【図13】誤差拡散方法の原理を説明するための説明図
である。
【図14】従来の画像データ2値化装置を用いた場合の
プリンタによる低濃度領域についての印刷結果を示す説
明図である。
【図15】従来の画像データ2値化装置を用いた場合の
プリンタによる高濃度領域についての印刷結果を示す説
明図である。
【符号の説明】
20…誤差メモリ 22…加算器 24…比較器 26…減算器 28…ビット変換器 30…誤差分配回路 120…誤差メモリ 122…加算器 124…比較器 126…減算器 128…ビット変換器 130…誤差分配回路 220,230…画像 221,231…2値化処理の順序 222,232…画素 A,B,C,D,E…画素 P…注目画素 P10〜P16…画素 P20〜P26…画素 e…誤差 eA,eB,eC,eD…分配誤差 ΣeA,ΣeB,ΣeC,ΣeD…誤差データ ΣeP…誤差データ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値の画像データを2値化する画像デー
    タ2値化方法であって、(a)注目画素の画像データに
    2値化済みの画素から前記注目画素に分配された誤差値
    を加算することにより前記注目画素に対する補正データ
    を導き出す工程と、(b)導出された補正データと閾値
    に基づき前記注目画素を2値化する工程と、(c)前記
    補正データと前記2値化の結果に基づき前記注目画素の
    2値化に伴って発生する誤差を導き出す工程と、(d)
    導き出された前記誤差を所定の割合にて、前記注目画素
    の1画素後に2値化される第1の画素と、前記注目画素
    の1ライン後に2値化される第2の画素と、該第2の画
    素の1画素前に2値化される第3の画素と、該第3の画
    素の1画素前に2値化される第4の画素にそれぞれ分配
    する工程と、(e)分配された前記誤差を画素毎に誤差
    データとして蓄積する工程と、 によって成る画像データ2値化方法。
  2. 【請求項2】 多値の画像データを2値化する画像デー
    タ2値化装置であって、 注目画素の画像データに2値化済みの画素から前記注目
    画素に分配された誤差値を加算することにより前記注目
    画素に対する補正データを導き出す補正データ導出手段
    と、 導出された補正データと閾値に基づき前記注目画素を2
    値化する2値化手段と、 前記補正データと前記2値化の結果に基づき前記注目画
    素の2値化に伴って発生する誤差を導き出す誤差導出手
    段と、 導き出された前記誤差を所定の割合にて、前記注目画素
    の1画素後に2値化される第1の画素と、前記注目画素
    の1ライン後に2値化される第2の画素と、該第2の画
    素の1画素前に2値化される第3の画素と、該第3の画
    素の1画素前に2値化される第4の画素にそれぞれ分配
    する誤差分配手段と、 分配された前記誤差を画素毎に誤差データとして蓄積す
    る誤差蓄積手段と、 を備える画像データ2値化装置。
JP8032631A 1996-01-25 1996-01-25 画像データ2値化方法及び装置 Pending JPH09205545A (ja)

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EP97101145A EP0786741B1 (en) 1996-01-25 1997-01-24 Method and apparatus for binary coding of image data
DE69729965T DE69729965D1 (de) 1996-01-25 1997-01-24 Verfahren und Vorrichtung zur Binärkodierung von Bilddaten

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