JPH092053A - 車両用加湿冷風機 - Google Patents

車両用加湿冷風機

Info

Publication number
JPH092053A
JPH092053A JP7113117A JP11311795A JPH092053A JP H092053 A JPH092053 A JP H092053A JP 7113117 A JP7113117 A JP 7113117A JP 11311795 A JP11311795 A JP 11311795A JP H092053 A JPH092053 A JP H092053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
vehicle
humidifying
water tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7113117A
Other languages
English (en)
Inventor
Sei Tamaru
聖 田丸
Kazuhiko Nakagawa
和彦 中川
Shoichi Yamaguchi
祥一 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP7113117A priority Critical patent/JPH092053A/ja
Publication of JPH092053A publication Critical patent/JPH092053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Humidification (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹出口15から乗員までの距離が短く、乗員
に十分な冷風感を与えることのできる車両用加湿冷風機
1の提供。 【構成】 車両用加湿冷風機1は、送風機3、霧化手段
4、給水タンク、空気通路6を一体化したパッケージタ
イプで、乗員の上方の天井に装着され、下方に向けて加
湿風を吹き出す。空気通路6は、霧化水が供給される加
湿風通路16と、霧化水が供給されない通常風通路17
に分割されている。吹出口15は2重ダクト構造で、中
筒24から加湿風通路16を通過した加湿風が吹き出さ
れ、中筒24の周囲の外筒25から通常風通路17を通
過した通常風が吹き出される。吹出口15は乗員顔面か
ら30cmほど離れた前方上方位置に設けられ、この吹
出口15から下方近くの乗員の顔面に直接加湿風が吹き
付けられる。加湿風中に含まれる霧化水は、周囲の風か
ら潜熱を奪って蒸発するため、加湿風の温度が低くな
る。この温度低下した加湿風は、通常風に覆われること
によって拡散が防がれ、乗員に効率良く到達し、乗員に
冷風感を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を霧化した霧化水に
よって乗員に冷風感を与える車両用加湿冷風機に関する
もので、特にフォークリフト、トラクター、クレーン
車、ブルドーザーなどのオープンキャビンタイプの作業
車両に用いて好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】霧化水によって乗員に冷風感を与える技
術として、特開平4−201618号公報に開示された
加湿器が知られている。この加湿器は、車両のドアの内
壁の窓の下部に取り付けられ、この加湿器から乗員の顔
に向けて、水を霧化した霧化水を吹き付け、乗員にスポ
ット的な湿度を与えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記加湿器から乗員の
顔に向けて吹き出される加湿風は、風の内部に混入した
霧化水が周囲の風から熱を奪って蒸発し、温度低下した
風によって乗員に冷風感を与えるものであるが、加湿冷
風機の吹出口と乗員の顔との距離が長いと、温度低下し
た風が周囲に拡散してしまう。このため、霧化水を吹き
出す加湿冷風機の吹出口と乗員の顔との距離が短いこと
が望ましい。しかし、特開平4−201618号公報に
開示された技術では、吹出口と乗員の顔面との距離が比
較的長いため、吹出口から吹き出され、霧化水の蒸発に
よって温度低下した風が、乗員に到達する以前に周囲に
散ってしまい、乗員に十分な冷風感を与えることができ
なかった。なお、霧化水の水量を増加させると、空気中
で霧化水が結合し、水飛びが発生してしまう。また、特
開平4−201618号公報に開示された技術では、加
湿冷風機をドアの内壁の窓の下部に装着する例が開示さ
れているが、実際、加湿冷風機をドアの内壁の窓の下部
に装着することは、乗員に圧迫感を与えるなど実用的で
はない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、吹出口と乗員の顔面との距離が短
く、乗員に十分な冷風感を与えることが可能な車両用加
湿冷風機の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用加湿冷風
機は、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕車両用加湿冷風機は、乗員の上方に
配置された空気が流れる通路で、乗員の上方から下方の
乗員に向けて空気を吹き出す下向きの吹出口を備えた空
気通路と、この空気通路内において前記吹出口から乗員
へ向けて吹き出す空気流を生じさせる送風機と、前記空
気通路内に水を霧化した霧化水を発生させる霧化手段と
を備える。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項1の車両用加湿
冷風機において、前記吹出口は、乗員の顔面前方の上方
位置に配置されたことを特徴とする。
【0007】〔請求項3の手段〕請求項1の車両用加湿
冷風機において、前記吹出口は、乗員の顔面前方の左右
両側の上方位置に配置されたことを特徴とする。
【0008】〔請求項4の手段〕請求項1ないし請求項
3のいずれかの車両用加湿冷風機において、前記空気通
路は、前記霧化手段で霧化された霧化水が供給される加
湿風通路と、前記霧化手段で霧化された霧化水が供給さ
れない通常風通路とを備え、前記吹出口は、前記加湿風
通路を通過した加湿風を吹き出す中筒と、この中筒の周
囲から前記通常風通路を通過した通常風を吹き出す外筒
とからなることを特徴とする。
【0009】〔請求項5の手段〕請求項4の車両用加湿
冷風機において、前記中筒の周囲には、前記中筒と連通
して前記中筒内の結露水を吸水し、前記外筒を流れる通
常風によって、吸収した結露水を蒸発させる蒸発材が配
置されたことを特徴とする。
【0010】〔請求項6の手段〕請求項4の車両用加湿
冷風機において、前記中筒は、加湿風の流れ方向に対し
て垂直方向に変形可能な可撓性ホースによって設けられ
る。また、前記外筒は、常温風の流れ方向に対して垂直
方向に変形可能で、且つ変形状態を保つフレキシブルダ
クトによって設けられるとともに、吹出端側において内
側の前記内筒を保持する保持部を備える。そして、この
保持部は、前記中筒に対して、空気の流れ方向に沿って
移動可能に設けられる。
【0011】〔請求項7の手段〕請求項4の車両用加湿
冷風機において、前記加湿風通路は、加湿風を水平方向
に導く霧化室と、この霧化室から下方の前記中筒に導く
下方案内通路とを備え、前記霧化室から前記下方案内通
路へ加湿風を導く開口部の周囲には、前記霧化室の底部
から上方へ立ち上げられ、前記霧化室内で結露した結露
水が前記下方案内通路へ導かれるのを防ぐ関を備えるこ
とを特徴とする。
【0012】〔請求項8の手段〕請求項1ないし請求項
7のいずれかの車両用加湿冷風機において、前記霧化手
段は、水の補給を行う給水タンクと、この給水タンクか
ら水が供給される加湿水槽と、この加湿水槽の液面付近
に焦点を結ぶように超音波を発生する超音波振動子と、
前記給水タンクから流出した水を、前記加湿水槽とは異
なった方向へ導く反方向水路、およびこの反方向水路に
よって前記加湿水槽とは異なった方向へ導かれた水を前
記加湿水槽の方向へ導く順方向水路を備えたターン給水
路とを備えることを特徴とする。
【0013】〔請求項9の手段〕請求項1あるいは請求
項4ないし請求項7のいずれかの車両用加湿冷風機にお
いて、前記吹出口は、乗員の頭部後方位置に配置された
ことを特徴とする。
【0014】〔請求項10の手段〕請求項5の車両用加
湿冷風機において、前記外筒は、前記加湿冷風機の本体
ケースに対して着脱自在に設けられるとともに、前記蒸
発材は、前記本体ケースから外された前記外筒の内部に
嵌め合わせることで配置可能に設けられたことを特徴と
する。
【0015】〔請求項11の手段〕請求項5または請求
項10の車両用加湿冷風機において、前記外筒は、前記
蒸発材の下流側において可変自在で、且つ可変状態を保
つ風向可変ダクトを備えることを特徴とする。
【0016】〔請求項12の手段〕請求項1ないし請求
項7、あるいは請求項9ないし請求項11のいずれかの
車両用加湿冷風機において、前記霧化手段は、水の補給
を行う給水タンクと、この給水タンクから水が供給され
る加湿水槽と、この加湿水槽の液面付近に焦点を結ぶよ
うに超音波を発生する超音波振動子と、前記給水タンク
と前記加湿水槽との間に配置され、前記給水タンクと前
記加湿水槽との間の空間を区画する弾性部材よりなり、
前記加湿水槽に対して着脱可能な防水蓋とを備えること
を特徴とする。
【0017】〔請求項13の手段〕請求項12の車両用
加湿冷風機において、前記防水蓋は、前記加湿水槽へ水
を供給する開口の下部に設けられ、この開口下部におけ
る前記加湿水槽内の水の移動を抑える内筒壁と、この内
筒壁の外側に設けられて前記加湿水槽内の水の移動を抑
える外筒壁とを備えることを特徴とする。
【0018】
【作用および発明の効果】
〔請求項1の作用および効果〕送風機が作動するととも
に、霧化手段が作動すると、空気通路内に下方の乗員に
向かう空気流が発生するとともに、この乗員に向かう空
気流中に霧化水が混入する。このため、乗員の上方に設
けられた下向きの吹出口から乗員に向けて、霧化水が混
入した加湿風が吹き出す。なお、加湿風中の霧化水は、
周囲の風から熱を奪って蒸発し、加湿風の温度を低下さ
せる。
【0019】ここで、加湿風を吹き出す吹出口が、乗員
の上方位置に設けられているため、吹出口と乗員との距
離が大変短い。このため、吹出口から吹き出された温度
の低い加湿風が、周囲の空気に拡散する前に乗員に到達
する。この結果、従来に比較して乗員に冷風感を与える
ことができる。また、吹出口を含む空気通路が乗員の上
方に配置されるため、乗員に圧迫感を与えることがな
く、また、車両操作の邪魔にならない。
【0020】〔請求項2の作用および効果〕加湿風を下
向きに吹き出す吹出口が、乗員の顔面前方の上方位置に
設けられることにより、吹出口から吹き出された加湿風
が乗員の顔面に向けて効率良く吹き付けられる。これに
よって、吹出口から吹き出された温度の低い加湿風が、
効率良く乗員の顔面に届くため、乗員に効率良く冷風感
を与えることができる。
【0021】〔請求項3の作用および効果〕加湿風を下
向きに吹き出す吹出口が、乗員の顔面前方の左右両側の
上方位置に設けられることにより、2つの吹出口から吹
き出された加湿風が乗員の顔面の左右両側に効率良く吹
き付けられる。これによって、吹出口から吹き出された
温度の低い加湿風が、効率良く乗員の顔面の左右に届く
ため、乗員に効率良く冷風感を与えることができる。
【0022】〔請求項4の作用および効果〕加湿風を内
側の中筒から吹き出させ、通常風を中筒の周囲に設けら
れた外筒から吹き出させることにより、加湿風が通常風
に覆われた状態で乗員に到達する。これによって、温度
の低い加湿風が乗員に到達する前に周囲に拡散すること
が防がれ、温度の低い加湿風が乗員に効率良く付着す
る。この結果、乗員に効率良く冷風感を与えることがで
きる。
【0023】〔請求項5の作用および効果〕中筒内には
霧化水を含んだ空気が流れるため、霧化水が結露して中
筒内を下方に向かう可能性がある。中筒内を伝う結露水
は、中筒の周囲に配された蒸発材に吸収される。蒸発材
に吸収された結露水は、外筒内を流れる通常風によって
蒸発し、通常風とともに乗員に向けて吹き出される。こ
のように、中筒内に発生した結露水は、蒸発材に吸収さ
れて外筒内で蒸発するため、結露水が中筒から下方に滴
下しない。そして、結露水が吹出口から滴下しないた
め、結露水が乗員に付着して乗員に不快感を与える等の
不具合が発生しない。
【0024】〔請求項6の作用および効果〕外筒の吹出
端側を、空気の流れ方向に対して垂直方向に向けて移動
操作すると、外筒はその移動を停止した状態に保たれ
る。また、外筒の吹出端側の移動は、保持部を介して中
筒の吹出端側に伝達される。すると、保持部と中筒とが
空気の流れ方向に沿って移動し、中筒も外筒とともに空
気の流れ方向に対して垂直方向に移動する。このよう
に、外筒の吹出端側を操作することで、中筒の吹出端側
も移動して、外筒および中筒から吹き出される通常風お
よび加湿風の吹出方向を同時に操作することができる。
【0025】〔請求項7の作用および効果〕霧化室内で
結露した結露水は、霧化室内の下部に導かれる。霧化室
の下部には、霧化室内の加湿風を下方案内通路へ導くた
めの開口部を備えるが、この開口部の周囲に設けられた
関によって、霧化室の下部に導かれた結露水が、案内通
路内へ進入することが防がれる。これによって、霧化室
で結露した結露水が吹出口へ導かれないため、吹出口か
ら結露水が滴下することが防がれ、吹出口から滴下した
結露水によって乗員に不快感を与える等の不具合が発生
しない。
【0026】〔請求項8の作用および効果〕給水タンク
から流出する水は、反方向水路によって加湿水槽とは異
なった側へ導かれた後に、順方向水路によって加湿水槽
に供給される。このため、車両が傾き、加湿水槽に対し
て給水タンク側が上がった場合、反方向水路の加湿水槽
とは異なった側が上がり、反方向水路内の水が、順方向
水路に供給されなくなる。このように、加湿水槽に対し
て給水タンク側が上がっても、加湿水槽内への水の供給
が阻止されるため、車両の傾斜により、加湿水槽内の水
量が増加する不具合を無くすことができる。
【0027】〔請求項9の作用および効果〕加湿風を吹
き出す吹出口が、乗員の頭部後方位置に設けられること
により、吹出口から吹き出された加湿風が乗員の頭部に
向けて効率良く吹き付けられる。これによって、乗員に
効率良く冷風感を与えることができる。また、吹出口が
乗員の後方位置に設けられるため、吹出口や、吹出口か
ら吹き出される加湿風の白霧が乗員の視界内に入らな
い。このため、吹出口や、吹出口から吹き出される白霧
が車両操作の邪魔にならず、車両操作性に優れる効果を
奏する。
【0028】〔請求項10の作用および効果〕外筒を加
湿冷風機の本体ケースから外し、これまで使用していた
蒸発材を外筒から外す。新しい蒸発材を外筒の内部に嵌
め合わせ、蒸発材を外筒内に配置する。新しい蒸発材が
配置された外筒を本体ケースに取り付ける。以上の作業
によって、蒸発材を容易に交換できる。また、製造時に
おける蒸発材の組付性にも優れる。
【0029】〔請求項11の作用および効果〕蒸発材の
下流側に設けられた風向可変ダクトを可変操作する。す
ると、風向可変ダクトの可変状態が、可変操作を終えた
状態に保たれる。このように、風向可変ダクトを操作す
ることで、蒸発材を通過した通常風および加湿風の吹出
方向を容易に変化させることができる。このように、外
筒の下流側に、風向可変ダクトを設ける簡単な構造で風
向を可変できる。
【0030】〔請求項12の作用および効果〕給水タン
クと加湿水槽との間は、弾性部材よりなる防水蓋によっ
て区画されるため、車両の振動、傾斜、旋回等によって
加湿水槽内の水が、加湿水槽の外部へ出ようとしても、
水の流出が防水蓋によって阻止される。このように、加
湿水槽内の水が外部へ出ないため、給水タンクによって
供給された水を加湿風として有効に利用できるととも
に、加湿水槽から流出する水を処理する処理手段が不要
となり、コストを低く抑えることができる。
【0031】〔請求項13の作用および効果〕加湿水槽
へ水を供給する防水蓋の開口の下部は内筒壁が設けられ
ているため、車両の振動、傾斜、旋回等によって加湿水
槽内の水に、流動あるいは傾斜しようとするエネルギー
が与えられても、開口に連通する内筒壁内では、水の流
動および液面の変位が内筒壁によって抑えられる。この
ため、開口内における液面変化によって給水タンクから
加湿水槽内へ過剰に水が供給される不具合が抑えられて
加湿水槽内の液量を適性に保つことができるとともに、
加湿水槽内の水が開口から外部へ流出する不具合が抑え
られる。
【0032】また、内筒壁の外周側は、さらに外筒壁に
覆われているため、車両の傾斜、旋回等によって加湿水
槽内の水に、流動しようとするエネルギーが与えられて
も、加湿水槽内の水の流動が外筒壁によって抑えられ
る。このように、加湿水槽内の水の流動が抑えられるた
め、水の移動エネルギーによって防水蓋の隙間から水が
外部へ流出するのを防ぐことができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明の車両用加湿冷風機を、図に示
す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図11は本発明の実施例を
示すもので、図1ないし図3は車両用加湿冷風機の断面
図、図4は車両用加湿冷風機の搭載状態を示す説明図で
ある。車両用加湿冷風機1は、図4に示すように、フォ
ークリフトなど作業車両2の天井部分に装着された一体
型パッケージタイプのもので、図1ないし図3に示すよ
うに大別して、空気流を生じさせる送風機3と、水を霧
化して霧化水を発生させる霧化手段4と、この霧化手段
4に水を供給する給水タンク5と、送風機3の発生した
空気流と霧化水とを案内して下方の乗員に向ける空気通
路6とから構成されている。
【0034】本実施例の送風機3は、図1および図3に
示すように、両軸式の軸流式ブロワで、通電により軸を
回転させるモータ7、このモータ7の両側に突出したそ
れぞれの軸に取り付けられた左側遠心式ファン8および
右側遠心式ファン(図示しない)、左側遠心式ファン8
および右側遠心式ファンの周囲を覆い、各遠心式ファン
の発生した空気流を後述する左側空気通路13および右
側空気通路14へ導く左側スクロールケース9および右
側スクロールケース10から構成されている。
【0035】本実施例の霧化手段4は、後述する左側空
気通路13および右側空気通路14のそれぞれに、独立
して霧化水を供給する左側超音波霧化装置11および右
側超音波霧化装置(図示しない)とを備える。左側超音
波霧化装置11は、所定容量の給水タンク5から水の補
給を受けて液面を所定水位に保つ加湿水槽40を備える
とともに、この加湿水槽40の液面付近に焦点を結ぶよ
うに超音波を発生する超音波振動子12を備える。この
超音波振動子12は、例えばチタン酸バリウム系の圧電
素子の両面に電極を焼き付けた電歪振動子で、図示しな
い超音波発生回路からの電気信号により超高速振動を発
生する円形薄板である。
【0036】なお、図示しない右側超音波霧化装置は、
左側超音波霧化装置と同じ構成を採用している。
【0037】本実施例の空気通路6は、送風機3から供
給された空気流を、乗員の顔面の左側前方上方位置へ導
く左側空気通路13と、乗員の顔面の右側前方上方位置
へ導く右側空気通路14とを備える。そして、左側空気
通路13の下流端、および右側空気通路14の下流端に
は、それぞれ吹出口15が設けられている。なお、左側
空気通路13の下流端の吹出口15は、乗員の左上方位
置から乗員の顔面の左側へ向けて空気を吹き出し、右側
空気通路14の下流端の吹出口15は、乗員の右上方位
置から乗員の顔面の右側へ向けて空気を吹き出す。
【0038】右側空気通路14は、霧化手段4の発生し
た霧化水が供給される加湿風通路16と、霧化水が供給
されない通常風通路17とに分割して設けられている。
また、加湿風通路16は、加湿風を水平方向に導く霧化
室18と、この霧化室18から下方の中筒24(後述す
る)に導く下方案内通路19とから構成されている。
【0039】霧化室18の上流側の下部には、この霧化
室18内へ霧化水を供給する霧化手段4が配置され、霧
化室18の上流側の底部には、この霧化手段4が発生し
た水柱の周囲を覆う筒部20が形成されている。この筒
部20の隣部には、霧化室18内で結露した結露水を霧
化手段4へ戻す戻し穴21が形成されている。また、霧
化室18の下流側の底部には、霧化室18から下方案内
通路19へ加湿風を導く開口部22が形成されており、
この開口部22の周囲には、霧化室18の底部から上方
へ立ち上げられ、霧化室18内で結露した結露水が下方
案内通路19へ導かれるのを防ぐ関23が形成されてい
る。この関23の高さは、車両が傾斜した際において
も、霧化室18の底の結露水が開口部22の内部へ進入
しない高さに設定されている。このように、霧化室18
内に、関23と戻し穴21とが設けられることによっ
て、霧化室18内で結露した結露水が下方案内通路19
に案内されることなく、戻し穴21から霧化手段4へ戻
される。
【0040】なお、右側空気通路14は、上述した左側
空気通路13と同じ構成を採用している。
【0041】左側空気通路13を通過した空気を吹き出
す吹出口15は、乗員の顔面の左側前方上方位置で、且
つ乗員の顔面から約30cm程の距離を隔てて配置され
たものである。この吹出口15は、下方案内通路19か
ら供給される加湿風を乗員の顔面左側へ吹き出す中筒2
4と、通常風通路17を通過した通常風を中筒24の周
囲から乗員の顔面左側へ吹き出す外筒25とからなる2
重ダクトの構造を採用する。また、本実施例では、中筒
24から吹き出される加湿風の流速Vsと、外筒25か
ら吹き出される通常風の流速Vtとの比(Vs/Vt)
が、1〜3の範囲となるように、加湿風通路16+中筒
24の通風抵抗と、通常風通路17+外筒25の通風抵
抗との比が設定されている。
【0042】ここで、中筒24から加湿風を吹き出さ
せ、外筒25から通常風を吹き出させた理由を図5を用
いて説明する。まず、本実施例とは逆に、中筒24から
通常風を吹き出させ、周囲の外筒25から加湿風を吹き
出させた場合(周囲吹出タイプ)、図5の破線Aに示す
ように、吹出口15から乗員までの距離が変化しても、
加湿風による冷却能力が大変低い。また、中筒24およ
び外筒25の区別を無くし、共通の吹出口から加湿風を
含む空気を吹き出させた場合(混合吹出タイプ)、図5
の一点鎖線Bに示すように、吹出口15から乗員までの
距離が長くなるほど、加湿風による冷却能力が低下す
る。
【0043】これに対し、本実施例で採用したように、
中筒24から加湿風を吹き出させ、周囲の外筒25から
通常風を吹き出させた場合(中央吹出タイプ)、図5の
実線Cに示すように、他の吹出タイプに比較して、冷却
風の到達性が最も優れ、加湿風による冷却能力が高い。
特に、吹出口15から乗員までの距離が約30cmまで
は、加湿風による冷却能力が大変高い。そこで、本実施
例では、加湿風による冷却能力(冷却風の到達性)の優
れた中央吹出タイプを採用している。
【0044】また、加湿風の流速Vsと通常風の流速V
tとの比(Vs/Vt)を、1〜3の範囲に設定した理
由を図6を用いて説明する。中央吹出タイプで、加湿風
の流速Vsと通常風の流速Vtとの比(Vs/Vt)を
変化させた場合(風量は一定)、図6に示すように、
(Vs/Vt)が1〜3の範囲に設定することで、効率
良く加湿風を乗員に到達させることができ、更に好まし
くは(Vs/Vt)が1.3〜2.0の範囲に設定する
ことで、最も効率良く加湿風を乗員に到達させることが
できる。この効果は、霧化手段4による加湿量を変化さ
せても(図6の加湿量が多い場合が実線D、加湿量が少
ない場合が実線E)、上記の傾向はほとんど変わらな
い。勿論、加湿量を更に増加させ、中筒24から白霧状
態で霧化水を吹き出させても、加湿風が拡散することな
く、スポット的に乗員に到達する。
【0045】吹出口15には、図7ないし図11に示す
ように、中筒24の周囲で、外筒25の内側には、中筒
24の吹出端側と連通して中筒24内の結露水を吸水す
る蒸発材26が放射状に配置されている。蒸発材26
は、不織布、耐水性の厚紙など、丈夫で吸水性および蒸
発性に優れた平板状のもので、内側下方が中筒24の吹
出端側に形成された切欠部27に差し込まれることによ
って、蒸発材26が中筒24内と連通する。この蒸発材
26は、中筒24の周囲に風の流れ方向に沿って形成さ
れた側面ガイド28に保持されるとともに、吹出口15
の下方から外筒25に取り付けられる吹出リング29の
上側に放射状に形成された下部ガイド30によって、中
筒24と外筒25の間で放射状に保持される。
【0046】この蒸発材26の作用を説明する。中筒2
4内には霧化水を含んだ加湿風が流れるため、霧化水が
中筒24の内壁に接触し、中筒24内に結露水が付着
し、この結露水が成長すると、中筒24から下方へ落下
しようとする。中筒24内を下方へ向かう結露水は、図
8の矢印に示すように、中筒24の切欠部27から蒸発
材26に吸収される。そして、蒸発材26に吸収された
結露水は、外筒25内を流れる通常風によって蒸発し、
通常風とともに乗員に向けて吹き出される。このよう
に、中筒24内に発生した結露水は、蒸発材26に吸収
されて外筒25内で蒸発するため、結露水が中筒24か
ら下方に滴下しない。そして、結露水が吹出口15から
滴下しないため、結露水が乗員に付着して乗員に不快感
を与えることがない。
【0047】なお、右側空気通路14を通過した空気を
吹き出す吹出口15は、乗員の顔面の右側前方上方位置
で、且つ乗員の顔面から約30cm程の距離を隔てて配
置されて、吹出風を乗員の顔面右側に向ける以外は、上
述した左側空気通路13の吹出口15と同じ構成を採用
している。
【0048】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を説明する。図示しない加湿冷却スイッチがONされる
と、送風機3、霧化手段4が作動を開始する。送風機3
の発生した空気流は、右側空気通路14と左側空気通路
13とに供給され、それぞれの加湿風通路16と通常風
通路17とを流れる。加湿風通路16を流れる空気流
は、霧化手段4から霧化水が供給されて加湿風となって
中筒24から乗員の顔面に向けて吹き出される。また、
通常風通路17を流れる空気は、霧化水が供給されるこ
となく、そのままの通常風として、中筒24の周囲の外
筒25から乗員の顔面に向けて吹き出される。つまり、
乗員の顔面の前方左右上方の30cmほど離れた2つの
吹出口15から、乗員の顔面の左右に通常風と加湿風が
吹き付けられる。
【0049】加湿風に含まれる霧化水は、周囲の風から
潜熱を奪って蒸発し、加湿風の温度を低下させる(この
霧化水の蒸発は、乗員の直前まで行われ、乗員に到達す
る加湿風の温度を低く抑えている)。そして、この温度
低下した加湿風が通常風に覆われて乗員の顔面にスポッ
ト的に向けられることにより、温度の低い加湿風が乗員
到達前に周囲に拡散することが防がれ、温度の低い加湿
風が乗員の顔面の左右に届けられる。これにより、乗員
に高い冷風感を与えることができる。
【0050】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の作
用で示したように、車両用加湿冷風機1が、乗員の上部
の天井に装着され、2つの吹出口15が乗員の左右顔面
の近くに設けられるため、2つの吹出口15から、乗員
の左右顔面に効率良く温度の低下した加湿風が与えられ
る。また、中筒24から加湿風を吹出し、外筒25から
通常風を吹き出させ、加湿風の流速Vsと、通常風の流
速Vtとの比(Vs/Vt)を、1〜3の範囲に設けた
ことによっても、乗員の左右顔面に効率良く温度の低下
した加湿風が与えられる。この結果、従来の技術に比較
して、乗員に与える冷風感を高めることができる。
【0051】また、霧化室18と下方案内通路19とを
連通する開口部22の周囲に関23を設けたことによ
り、霧化室18内で結露した結露水が下方案内通路19
を介して中筒24に進入することが防がれ、霧化室18
内の結露水は戻し穴21から霧化手段4へ戻される。そ
して、中筒24内で発生した結露水は、蒸発材26に吸
収され、外筒25を流れる通常風で蒸発するため、2つ
の吹出口15から結露水が滴下することがない。
【0052】一方、本実施例の車両用加湿冷風機1は、
一体型パッケージタイプであるため、フォークリフトな
どの作業車両2への搭載が容易である。また、車両用加
湿冷風機1は、天井に装着されるため、乗員に圧迫感を
与えることがなく、車両操作の邪魔にならない。
【0053】〔第2実施例〕図12は第2実施例を示す
吹出口15の断面図である。第1実施例では、蒸発材2
6を平板状に形成した例を示したが、本実施例の蒸発材
26は、断面円弧状に形成し、蒸発材26の蒸発面積を
大きくしたものである。
【0054】〔第3実施例〕図13は第3実施例を示す
中筒24および蒸発材26の斜視図である。第1実施例
および第2実施例では、中筒24と蒸発材26とを別体
に設け、中筒24の周囲に蒸発材26を取り付けた例を
示したが、本実施例では、中筒24と蒸発材26とを吸
水性と蒸発性に優れた丈夫な材質によって一体に成形し
たものである。これによって、中筒24に発生した結露
水が確実に中筒24および蒸発材26に吸収され、外筒
25を流れる通常風によって蒸発する。
【0055】〔第4実施例〕図14および図15は第4
実施例を示すもので、図14は吹出口15の断面図、図
15は吹出口15の下面図である。本実施例の中筒24
は、加湿風の流れ方向に対して垂直方向に変形可能な可
撓性のゴムホースによって設けられている。この中筒2
4を構成するゴムホースは、内周面が平滑なものであ
る。また、外筒25は、常温風の流れ方向に対して垂直
方向に変形可能で、且つ変形状態を保つ蛇腹形状の樹脂
製フレキシブルダクトによって設けられている。
【0056】そして、外筒25の吹出端には、吹出リン
グ31が取り付けられている。この吹出リング31の内
周には、中筒24の周囲を保持するリング状の保持部3
2が設けられている。この保持部32の内径寸法は、外
筒25の外径寸法よりも1mm程大きく形成され、保持
部32が中筒24に対して空気の流れ方向に沿って移動
可能に設けられている。なお、本実施例の中筒24の周
囲には、保持部32が装着された装着部の上下に、保持
部32の内径寸法より大径の抜け止めリング33が形成
されている。
【0057】この実施例のように、中筒24をゴムホー
ス、外筒25をフレキシブルダクトとして設け、且つ外
筒25の吹出端側に中筒24を保持する保持部32を備
えた吹出リング31を装着することで、外筒25の吹出
方向を変化させると、保持部32を介して中筒24の吹
出方向も変化する。つまり、本実施例を採用することに
より、加湿風および通常風の吹出方向を、乗員の顔面の
高さや、乗員の好み等によって変更することができる。
また、この実施例では、中筒24がゴムホースで構成さ
れ、中筒24の内周面が平滑であるため、中筒24もフ
レキシブルダクトで形成する場合に比較して、中筒24
内で発生する結露水を抑えることができる。なお、本実
施例においても、中筒24の吹出端側の周囲に蒸発材2
6(第1〜第3実施例参照)を設け、中筒24内で発生
した結露水を蒸発材26で蒸発させるように設けても良
い。
【0058】〔第5実施例〕図16および図17は第5
実施例を示すもので、図16は車両が傾斜していない状
態での霧化手段4の要部断面図、図17は車両が傾斜し
て、加湿水槽40に対して給水タンク5が上がった状態
での霧化手段4の要部断面図である。本実施例の霧化手
段4は、給水タンク5から加湿水槽40へ、ターン給水
路41によって水を補給するもので、このターン給水路
41は、給水タンク5から流出した水を、加湿水槽40
とは異なった方向へ導く反方向水路42と、この反方向
水路42によって加湿水槽40とは異なった方向へ導か
れた水を、一端下方へ導き、その後加湿水槽40へ導く
順方向水路43とから構成される。なお、給水タンク5
の周囲には、給水タンク5の水を反方向水路42へ導く
ための受水壁44が設けられている。
【0059】ここで、本実施例によるターン給水路41
を採用しない場合の例を、図18および図19を用いて
説明する。図18に示す霧化手段4は、給水タンク5か
ら流出する水を、直接、加湿水槽40へ導くもので、加
湿水槽40内の水位は、給水タンク5の下側の開口位置
(水の流出口)の適正レベルHになる。
【0060】このような霧化手段4では、車両が傾斜
し、加湿水槽40に対して給水タンク5が上がった状態
になると、図19に示すように、給水タンク5の下側の
開口(水の流出口)が加湿水槽40に対して上方に移動
し、給水タンク5内の水が加湿水槽40内に供給され、
加湿水槽40内の水量が増量する。この結果、加湿水槽
40の水位が、適正レベルHよりも高くなる。加湿水槽
40の水位が、適正レベルHよりも高くなると、超音波
振動子(第1実施例参照)の発生する超音波の焦点が、
適正位置(加湿水槽40の液面付近)で結ばれなくな
り、適正な霧化水の発生が困難になってしまう。
【0061】これに対し、本実施例のように、ターン給
水路41を用いることにより、車両が傾斜し、加湿水槽
40に対して給水タンク5が上がった場合、図17に示
すように、反方向水路42の加湿水槽40とは異なった
側が上がって、反方向水路42と順方向水路43との水
の流れが遮断されるとともに、反方向水路42内の水が
給水タンク5の開口を塞ぎ、給水タンク5内の水の流出
が阻止される。つまり、加湿水槽40に対して給水タン
ク5側が上がっても、給水タンク5から加湿水槽40内
への水の供給が阻止される。この結果、加湿水槽40に
対して給水タンク5が上がっても、加湿水槽40内の水
量が増量する不具合が生じず、加湿水槽40の水位を適
正レベルHに保つことができる。
【0062】〔第6実施例〕図20ないし図23は第6
実施例を示すもので、図20は車両が傾斜していない状
態での霧化手段4の要部断面図、図21は図20の状態
で給水タンク5を外した状態での上視図、図22は車両
が傾斜して、加湿水槽40に対して給水タンク5が上が
った状態での霧化手段4の要部断面図、図23は図22
の状態で給水タンク5を外した状態での上視図である。
本実施例のターン給水路41は、図18および図19で
示したタイプ(給水タンク5から流出した水を受水水槽
45で受け、この受水水槽45の受けた水を加湿水槽4
0側に設けられた水路46から加湿水槽40に供給する
タイプ)の受水水槽45内に、加湿水槽40とは異なっ
た側で開口する断面C字形のターン水路形成壁47を設
けることによって、このターン水路形成壁47内に、給
水タンク5から流出した水を、加湿水槽40とは異なっ
た方向へ導く反方向水路42を形成し、ターン水路形成
壁47外に、反方向水路42によって加湿水槽40とは
異なった方向へ導かれた水を加湿水槽40へ導く順方向
水路43を形成したものである。
【0063】このように、受水水槽45内にターン水路
形成壁47を設けてターン給水路41を構成した本実施
例の作動は、第5実施例同様、車両が傾斜して、加湿水
槽40に対して給水タンク5が上がった場合、図22お
よび図23に示すように、反方向水路42の加湿水槽4
0とは異なった側が上がって、反方向水路42と順方向
水路43との水の流れが遮断されるとともに、反方向水
路42内の水が給水タンク5の開口を塞ぎ、給水タンク
5内の水の流出が阻止される。この結果、加湿水槽40
に対して給水タンク5が上がっても、加湿水槽40内の
水量が増量する不具合が生じず、加湿水槽40の水位を
適正レベルに保つことができる。
【0064】〔第7実施例〕図24は第7実施例を示す
もので、車両用加湿冷風機1の搭載状態を示す説明図で
ある。本実施例の車両用加湿冷風機1は、加湿器本体5
0からダクト51によって吹出口15を車両乗員の頭部
後方位置に配置し、上方から供給される加湿風を乗員の
後頭部や首付近に向けて吹き出させるものである。
【0065】本実施例のように、吹出口15がダクト5
1によって乗員の後方位置に設けらられることにより、
吹出口15や、吹出口から吹き出される加湿風の白霧、
およびダクト51が乗員の視界内に入らない。このた
め、吹出口15や、吹出口15から吹き出される白霧、
およびダクト51が車両操作の邪魔にならず、車両操作
性に優れる。また、乗員の視界に入らないように、ダク
ト51によって吹出口15を乗員に接近させることがで
きるため、吹出口15から吹き出される加湿風を効率良
く乗員に吹き付けることができ、乗員に与える冷風感を
向上させることができる。
【0066】〔第8実施例〕図25ないし図27は第8
実施例を示すもので、図25および図26は吹出口15
の断面図である。本実施例の外筒25は、車両用加湿冷
風機1の本体ケース60に対して、1つまたは複数のボ
ルト61によって着脱自在に設けられている。また、本
実施例の蒸発材26は、第3実施例で示したように、中
筒24と一体に設けたもので、本体ケース60から外さ
れた外筒25の上流側から、中筒24と一体化した蒸発
材26を嵌め込むことで、外筒25内に、蒸発材26お
よび中筒24が配置される。
【0067】このように設けられることにより、蒸発材
26および中筒24に蒸発残査や塵が堆積した場合、次
の操作で汚れた蒸発材26および中筒24を交換でき
る。先ず、ボルト61を外して、外筒25を本体ケース
60から外す。次に、使用済の蒸発材26および中筒2
4を外筒25の上流側から抜き出す。そして、新しい蒸
発材26および中筒24を外筒25の内部に嵌め込み、
蒸発材26および中筒24を外筒25内に配置する。続
いて、新しい蒸発材26および中筒24が配置された外
筒25を、ボルト61を用いて本体ケース60に取り付
ける。以上の作業によって、蒸発材26および中筒24
の交換が容易に行える。また、このような構造を採用す
ることにより、製造時における蒸発材26および中筒2
4の組付性も優れる。
【0068】なお、本実施例では、蒸発材26を中筒2
4と一体に設けた例を示したが、第1、第2実施例に示
したように蒸発材26を中筒24と別体に設け、別体に
設けられた蒸発材26を外筒25に対して着脱するよう
に設けても良い。この場合、中筒24は、本体ケース6
0側に設けても良いし、外筒25と一体に設けても良
い。
【0069】また、本実施例では、外筒25の下流側端
部には、蒸発材26を通過した空気流の吹出方向を任意
の方向へ変更するための風向可変ダクト62が固着され
ている。この風向可変ダクト62は、空気流の流れ方向
に対して垂直方向に変形自在で、且つ変形状態を保つ蛇
腹形状の樹脂製フレキシブルダクトである。
【0070】この実施例のように、外筒25の下流側端
部に風向可変ダクト62を設けることで、図25および
図26に示すように、蒸発材26を通過した加湿風およ
び通常風の吹出方向を、乗員の頭部の高さや、乗員の好
み等によって容易に変更することができる。また、外筒
25の下流側端部に、風向可変ダクト62を設ける簡単
な構造で風向を可変できるため、吹出口15から吹き出
される空気流の吹出方向を操作する機構を安価に提供で
きる。
【0071】さらに、本実施例の車両用加湿冷風機1
は、図27に示すように、作業車両の天井部分(ヘッド
ガード)の後方にオーバーハングした状態で取り付けら
れ、内部水槽の清掃および水抜きを行うドレンコック6
3と、操作スイッチ64とが、オーバーハングした車両
用加湿冷風機1の下面に設けられている。このように、
ドレンコック63と操作スイッチ64とが、オーバーハ
ング部分に設けられることにより、ドレンコック63お
よび操作スイッチ64を操作する際、乗員の手が天井部
分(ヘッドガード)に当たらず、ドレンコック63およ
び操作スイッチ64の操作性に優れる。
【0072】また、給水タンク5も、車両用加湿冷風機
1の後方より着脱可能に設けられており、給水タンク5
の着脱が容易に行える。つまり、給水タンク5を用いた
車両用加湿冷風機1への補水作業を容易に行うことがで
きる。
【0073】〔第9実施例〕図28および図29は第9
実施例を示すもので、図28は車両用加湿冷風機1の要
部断面図である。従来技術の加湿機を車両に搭載する
と、車両の振動、傾斜、旋回などにより、加湿水槽40
内の水位が上昇したり、水面が傾斜する可能性がある。
加湿水槽40内の水位が上昇すると、超音波振動子12
の発生する超音波の焦点が液面で結ばれなくなり、適性
な霧化水の発生が困難となる。また、加湿水槽40内の
水面が傾斜すると、加湿水槽40内の水が外部へ流出す
る不具合が生じる。
【0074】なお、水位の上昇を防ぐ技術として、特開
平1−41738号公報に開示された技術のように、使
用する水量をポンプで加湿水槽40に供給する技術と、
特開平2−70520号公報に開示された技術のよう
に、過剰な水をオーバーフロート管を介して排出するす
る技術とが知られている。しかし、特開平1−4173
8号公報に開示された技術は、ポンプを使用するためコ
ストが高くなる不具合を生じる。また、特開平2−70
520号公報に開示された技術は、オーバーフローした
水を排出するための処理が必要となる不具合が生じる。
【0075】そこで、本実施例では、上記の不具合を生
じることなく、水位の上昇および水面の傾斜による水の
流出を防ぐ手段として、図28に示すように、給水タン
ク5と加湿水槽40との間に、加湿水槽40内の水が外
部へ流出するのを防ぐ防水蓋70を設けている。
【0076】防水蓋70は、給水タンク5と加湿水槽4
0との間に配置されたゴム製部材(弾性部材)で、給水
タンク5と加湿水槽40との間の空間を区画する。この
防水蓋70は、本体ケース60に設けられた環状の段差
部71の周囲に密着して装着されるもので、加湿水槽4
0を形成する本体ケース60に対して着脱可能に設けら
れる。なお、図中符号72は、加湿風通路(第1実施例
参照)を形成するための壁で、この壁72も本体ケース
60に対して着脱可能に設けられ、防水蓋70を本体ケ
ース60から外した後に、壁72を本体ケース60から
外すことができるものである。
【0077】このように、防水蓋70および壁72を本
体ケース60から外すことができるため、超音波振動子
12のメンテナンスを容易に行なうことができる。つま
り、例えば超音波振動子12にゴミが付着した場合に、
加湿蓋70および壁72を本体ケース60から外して、
ゴミの付着を容易に取り除くことができる。なお、本実
施例では、防水蓋70を弾性部材で形成し、その弾性力
で本体ケース60に装着される例を示したが、例えば防
水蓋70をプラスチックなど硬質部材で形成し、各部に
シール部材等で所定の気密性を持たせて、本体ケース6
0に対して着脱可能に設けても良い。
【0078】防水蓋70は、給水タンク5のバルブ73
の周囲を覆う下方に窪んだ略容器状のバルブ収容部74
を備える。このバルブ収容部74の略中央底部には、バ
ルブ73を押し上げて、バルブ73を開く突起75が挿
入配置される開口76が形成されている。なお、突起7
5がバルブ73を開くことにより、給水タンク5内の水
が開口76を介して加湿水槽40内に供給される。そし
て、加湿水槽40に供給された水がバルブ73の開口下
面まで供給されると、給水タンク5内へ空気の供給がな
されなくなり、加湿水槽40への水の供給が停止する。
つまり、加湿水槽40内の水は、バルブ73の開口下面
まで供給されるように設けられている。
【0079】なお、防水蓋70がゴム製部材で形成され
ているため、バルブ73の開口部の周囲がバルブ収容部
74の底に密着するが、バルブ収容部74の底には、バ
ルブ収容部74内とバルブ73の下部とを連通する連通
面積が比較的小さな連通手段(図示しない)が設けら
れ、給水タンク5内の水がゆっくりと加湿水槽40内に
供給されるように設けられている。
【0080】また、防水蓋70の下部には、給水タンク
5から加湿水槽40へ水を供給する開口76の周囲を覆
い、給水タンク5の開口76付近における加湿水槽40
内の水の移動を抑える内筒壁77が設けられている。こ
のように、開口76の下方が内筒壁77で覆われている
ため、車両の振動、傾斜、旋回等によって加湿水槽40
内の水に、流動あるいは傾斜しようとするエネルギーが
与えられても、開口76の下部では、水の流動が内筒壁
77によって抑えられるとともに、液面の変位も抑えら
れる。このため、給水タンク5から加湿水槽40内へ過
剰に水が供給される不具合が抑えられて、加湿水槽40
内の液量を適性に保つことができる。
【0081】また、防水蓋70の下面の内筒壁77の周
囲(バルブ収容部74の外周端の下面)には、加湿水槽
40内の水の移動を抑える外筒壁78が設けられてい
る。このように、内筒壁77の外周側が外筒壁78に覆
われているため、車両の傾斜、旋回等によって加湿水槽
40内の水に、流動しようとするエネルギーが与えられ
ても、加湿水槽40内の水の流動が外筒壁78によって
抑えられる。このように、加湿水槽40内の水の流動が
抑えられるため、水の移動エネルギーによって防水蓋7
0の隙間から水が外部へ流出するのを防ぐことができ
る。
【0082】一方、内筒壁77の上端の内側には、図2
9に示すように、内筒壁77の上部を絞る内周鍔79が
設けられている。このように、内筒壁77の上端の内側
に、内周鍔79を設けることにより、車両の振動、傾
斜、旋回等によって内筒壁77内の水が上昇しても、上
昇した水を内周鍔79が再び内筒壁77内に返すため、
内筒壁77内の水が外部(バルブ収容部74内)に流出
するのを防ぐことができる。
【0083】さらに、バルブ収容部74の上端の内側に
も、図29に示すように、バルブ収容部74の上部を絞
る外周鍔80が設けられている。このように、バルブ収
容部74の上端の内側に、外周鍔79を設けることによ
り、車両の振動、傾斜、旋回等によってバルブ収容部7
4内の水が上昇しても、上昇した水を外周鍔80が再び
バルブ収容部74内に返すため、バルブ収容部74内の
水が外部に流出するのを防ぐことができる。
【0084】この実施例では、給水タンク5と加湿水槽
40との間を、ゴム製部材よりなる防水蓋70で区画す
るとともに、給水タンク5を防水蓋70のバルブ収容部
74で収容し、さらに防水蓋70の下部に内筒壁77お
よび外筒壁78を設けて加湿水槽40内における水の移
動を抑え、そしてさらに内筒壁77の上端内側に内周鍔
79を設け、バルブ収容部74の上端内側に外周鍔80
を設けて水が外部へ流出するのをより確実に防いでい
る。このため、給水タンク5によって供給される水を車
両用加湿冷風機1が有効に利用できる。また加湿水槽4
0から流出する水を処理する処理手段が不要となり、車
両用加湿冷風機1のコストを低く抑えることができる。
【0085】〔変形例〕上記の実施例では、左側空気通
路のための左側超音波霧化装置と、右側空気通路のため
の右側超音波霧化装置とをそれぞれ設けた例を示した
が、1つの超音波霧化装置で発生した霧化水を左側空気
通路と右側空気通路に供給するように設けても良い。上
記の実施例では、乗員の顔面前方の左右上方に1つずつ
吹出口を配置した例を示したが、左右上方のそれぞれに
複数の吹出口を設けても良い。また、左右上方の一方の
みに吹出口を設けたり、あるいは乗員の正面の上方位置
に吹出口を設けるなど、吹出口を1つに設けても良い。
【0086】上記の実施例では、通常風として、送風機
の発生した空気流をそのまま乗員に向けて流したが、通
常風通路内に空気の温度を可変する手段(冷却手段ある
いは加熱手段)を設けても良い。上記の実施例では、加
湿風通路内に空気の温度を可変する手段(冷却手段ある
いは加熱手段)を設けても良い。
【0087】上記の実施例では、通常風と加湿風とを組
み合わせて乗員に吹き出させた例を示したが、通常風通
路を廃止して加湿風のみを吹き出すように設けても良
い。つまり、第1実施例に示した混合吹出タイプを採用
しても良い。上記の実施例では、下方案内通路の開口部
を霧化室の底部に設け、開口部の周囲に関を設けて、霧
化室の結露水が開口部内に進入しないように設けた例を
示したが、開口部を霧化室の側面で、且つ霧化室の底部
から離れた位置に形成して、霧化室の結露水が開口部内
に進入しないように設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用加湿冷風機の側面断面図である(第1実
施例)。
【図2】車両用加湿冷風機の正面断面図である(第1実
施例)。
【図3】車両用加湿冷風機の上面断面図である(第1実
施例)。
【図4】車両用加湿冷風機の搭載状態を示す説明図であ
る(第1実施例)。
【図5】中央吹出タイプ、混合吹出タイプおよび周囲吹
出タイプの比較グラフである(第1実施例)。
【図6】通常風と加湿風との流速比の変化による加湿風
の到達効率の変化を示すグラフである(第1実施例)。
【図7】吹出口の下面図である(第1実施例)。
【図8】図7のA−A線に沿う断面図である(第1実施
例)。
【図9】図7のB−B線に沿う断面図である(第1実施
例)。
【図10】図8のX−X線に沿う断面図である(第1実
施例)。
【図11】図8のY−Y線に沿う断面図である(第1実
施例)。
【図12】吹出口の断面図である(第2実施例)。
【図13】中筒および蒸発材の斜視図である(第3実施
例)。
【図14】吹出口の断面図である(第4実施例)。
【図15】吹出口の下面図である(第4実施例)。
【図16】車両が傾斜していない状態での霧化手段の要
部断面図である(第5実施例)。
【図17】車両が傾斜して加湿水槽に対して給水タンク
が上がった状態での霧化手段の要部断面図である(第5
実施例)。
【図18】車両が傾斜していない状態での霧化手段の要
部断面図である(比較技術)。
【図19】車両が傾斜して加湿水槽に対して給水タンク
が上がった状態での霧化手段の要部断面図である(比較
技術)。
【図20】車両が傾斜していない状態での霧化手段の要
部断面図である(第6実施例)。
【図21】図20の状態で給水タンクを外した状態での
上視図である(第6実施例)。
【図22】車両が傾斜して加湿水槽に対して給水タンク
が上がった状態での霧化手段の要部断面図である(第6
実施例)。
【図23】図22の状態で給水タンクを外した状態での
上視図である(第6実施例)。
【図24】車両用加湿冷風機の搭載状態を示す説明図で
ある(第7実施例)。
【図25】吹出口の断面図である(第8実施例)。
【図26】吹出口の断面図である(第8実施例)。
【図27】車両用加湿冷風機の搭載状態を示す説明図で
ある(第8実施例)。
【図28】車両用加湿冷風機の要部断面図である(第9
実施例)。
【図29】防水蓋の断面図である(第9実施例)。
【符号の説明】
1 車両用加湿冷風機 2 作業車両 3 送風機 4 霧化手段 5 給水タンク 6 空気通路 13 左側空気通路 14 右側空気通路 15 吹出口 16 加湿風通路 17 通常風通路 18 霧化室 19 下方案内通路 22 開口部 23 関 24 中筒 25 外筒 26 蒸発材 32 保持部 40 加湿水槽 41 ターン給水路 42 反方向水路 43 順方向水路 60 本体ケース 62 風向可変ダクト 70 防水蓋 77 内筒壁 78 外筒壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 6/12 101 F24F 6/12 101Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)乗員の上方に配置された空気が流れ
    る通路で、乗員の上方位置から下方の乗員に向けて空気
    を吹き出す下向きの吹出口を備えた空気通路と、 (b)この空気通路内において前記吹出口から乗員へ向
    けて吹き出す空気流を生じさせる送風機と、 (c)前記空気通路内に水を霧化した霧化水を発生させ
    る霧化手段とを備える車両用加湿冷風機。
  2. 【請求項2】請求項1の車両用加湿冷風機において、 前記吹出口は、乗員の顔面前方の上方位置に配置された
    ことを特徴とする車両用加湿冷風機。
  3. 【請求項3】請求項1の車両用加湿冷風機において、 前記吹出口は、乗員の顔面前方の左右両側の上方位置に
    配置されたことを特徴とする車両用加湿冷風機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの車両
    用加湿冷風機において、 前記空気通路は、 前記霧化手段で霧化された霧化水が供給される加湿風通
    路と、前記霧化手段で霧化された霧化水が供給されない
    通常風通路とを備え、 前記吹出口は、 前記加湿風通路を通過した加湿風を吹き出す中筒と、こ
    の中筒の周囲から前記通常風通路を通過した通常風を吹
    き出す外筒とからなることを特徴とする車両用加湿冷風
    機。
  5. 【請求項5】請求項4の車両用加湿冷風機において、 前記中筒の周囲には、前記中筒と連通して前記中筒内の
    結露水を吸水し、前記外筒を流れる通常風によって、吸
    収した結露水を蒸発させる蒸発材が配置されたことを特
    徴とする車両用加湿冷風機。
  6. 【請求項6】請求項4の車両用加湿冷風機において、 前記中筒は、加湿風の流れ方向に対して垂直方向に変形
    可能な可撓性ホースによって設けられ、 前記外筒は、常温風の流れ方向に対して垂直方向に変形
    可能で、且つ変形状態を保つフレキシブルダクトによっ
    て設けられるとともに、吹出端側において内側の前記内
    筒を保持する保持部を備え、 この保持部は、前記中筒に対して、空気の流れ方向に沿
    って移動可能に設けられたことを特徴とする車両用加湿
    冷風機。
  7. 【請求項7】請求項4の車両用加湿冷風機において、 前記加湿風通路は、 加湿風を水平方向に導く霧化室と、この霧化室から下方
    の前記中筒に導く下方案内通路とを備え、 前記霧化室から前記下方案内通路へ加湿風を導く開口部
    の周囲には、前記霧化室の底部から上方へ立ち上げら
    れ、前記霧化室内で結露した結露水が前記下方案内通路
    へ導かれるのを防ぐ関を備えることを特徴とする車両用
    加湿冷風機。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のいずれかの車両
    用加湿冷風機において、 前記霧化手段は、 水の補給を行う給水タンクと、 この給水タンクから水が供給される加湿水槽と、 この加湿水槽の液面付近に焦点を結ぶように超音波を発
    生する超音波振動子と、 前記給水タンクから流出した水を、前記加湿水槽とは異
    なった方向へ導く反方向水路、およびこの反方向水路に
    よって前記加湿水槽とは異なった方向へ導かれた水を前
    記加湿水槽の方向へ導く順方向水路を備えたターン給水
    路とを備えることを特徴とする車両用加湿冷風機。
  9. 【請求項9】請求項1あるいは請求項4ないし請求項7
    のいずれかの車両用加湿冷風機において、 前記吹出口は、乗員の頭部後方位置に配置されたことを
    特徴とする車両用加湿冷風機。
  10. 【請求項10】請求項5の車両用加湿冷風機において、 前記外筒は、前記加湿冷風機の本体ケースに対して着脱
    自在に設けられるとともに、 前記蒸発材は、前記本体ケースから外された前記外筒の
    内部に嵌め合わせることで配置可能に設けられたことを
    特徴とする車両用加湿冷風機。
  11. 【請求項11】請求項5または請求項10の車両用加湿
    冷風機において、 前記外筒は、前記蒸発材の下流側において可変自在で、
    且つ可変状態を保つ風向可変ダクトを備えることを特徴
    とする車両用加湿冷風機。
  12. 【請求項12】請求項1ないし請求項7、あるいは請求
    項9ないし請求項11のいずれかの車両用加湿冷風機に
    おいて、 前記霧化手段は、 水の補給を行う給水タンクと、 この給水タンクから水が供給される加湿水槽と、 この加湿水槽の液面付近に焦点を結ぶように超音波を発
    生する超音波振動子と、 前記給水タンクと前記加湿水槽との間に配置され、前記
    給水タンクと前記加湿水槽との間の空間を区画する弾性
    部材よりなり、前記加湿水槽に対して着脱可能な防水蓋
    とを備えることを特徴とする車両用加湿冷風機。
  13. 【請求項13】請求項12の車両用加湿冷風機におい
    て、 前記防水蓋は、前記加湿水槽へ水を供給する開口の下部
    に設けられ、この開口下部における前記加湿水槽内の水
    の移動を抑える内筒壁と、この内筒壁の外側に設けられ
    て前記加湿水槽内の水の移動を抑える外筒壁とを備える
    ことを特徴とする車両用加湿冷風機。
JP7113117A 1994-06-17 1995-05-11 車両用加湿冷風機 Pending JPH092053A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7113117A JPH092053A (ja) 1994-06-17 1995-05-11 車両用加湿冷風機

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13540194 1994-06-17
JP25364894 1994-10-19
JP6-253648 1995-04-20
JP6-135401 1995-04-20
JP7-95113 1995-04-20
JP9511395 1995-04-20
JP7113117A JPH092053A (ja) 1994-06-17 1995-05-11 車両用加湿冷風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH092053A true JPH092053A (ja) 1997-01-07

Family

ID=27468304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7113117A Pending JPH092053A (ja) 1994-06-17 1995-05-11 車両用加湿冷風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH092053A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009013954A1 (ja) * 2007-07-24 2009-01-29 Panasonic Electric Works Co., Ltd. 霧発生装置
JP2010002151A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Panasonic Corp 加湿装置とそれを用いたサウナ装置
JP2011220636A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Namura Denki Kogyo Kk 霧発生装置
JP2012047435A (ja) * 2010-07-30 2012-03-08 Sengoku:Kk 加湿装置付き電気ストーブ
FR3050256A1 (fr) * 2016-04-19 2017-10-20 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de rafraichissement d'air par nebulisation pour vehicule automobile
KR20180054667A (ko) * 2015-09-07 2018-05-24 신와 콘트롤즈 가부시키가이샤 공기 조화 장치
CN111491817A (zh) * 2017-09-11 2020-08-04 法雷奥热系统公司 用于机动车辆的雾化器系统
JP2020169787A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 富士電機株式会社 吸着式冷凍機
JP2022090456A (ja) * 2020-12-07 2022-06-17 ブラザー工業株式会社 空調機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009013954A1 (ja) * 2007-07-24 2009-01-29 Panasonic Electric Works Co., Ltd. 霧発生装置
JP2009028584A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 霧発生装置
JP2010002151A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Panasonic Corp 加湿装置とそれを用いたサウナ装置
JP2011220636A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Namura Denki Kogyo Kk 霧発生装置
JP2012047435A (ja) * 2010-07-30 2012-03-08 Sengoku:Kk 加湿装置付き電気ストーブ
KR20180054667A (ko) * 2015-09-07 2018-05-24 신와 콘트롤즈 가부시키가이샤 공기 조화 장치
US10837658B2 (en) 2015-09-07 2020-11-17 Shinwa Controls Co., Ltd. Air conditioner
FR3050256A1 (fr) * 2016-04-19 2017-10-20 Valeo Systemes Thermiques Dispositif de rafraichissement d'air par nebulisation pour vehicule automobile
CN111491817A (zh) * 2017-09-11 2020-08-04 法雷奥热系统公司 用于机动车辆的雾化器系统
CN111491817B (zh) * 2017-09-11 2023-09-22 法雷奥热系统公司 用于机动车辆的雾化器系统
JP2020169787A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 富士電機株式会社 吸着式冷凍機
JP2022090456A (ja) * 2020-12-07 2022-06-17 ブラザー工業株式会社 空調機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100233858B1 (ko) 차량용 가습 냉풍장치
JPH09192555A (ja) 液体噴霧装置
US4640804A (en) Humidifier blowoff portion
JPH08313019A (ja) 加湿器
JPH092053A (ja) 車両用加湿冷風機
JPH0852400A (ja) 噴霧装置
JPH08183326A (ja) 車両用空気調和装置
JP3637607B2 (ja) 空気調和装置
JPH08132866A (ja) 車両用加湿冷風機
WO2019111814A1 (ja) 液体微細化装置およびそれを用いた換気装置、空気清浄機、空気調和機
CN211011756U (zh) 盒盖、水盒、加湿装置及吹风设备
JP6573958B2 (ja) 超音波式加湿器
JP2974971B2 (ja) 車両空調装置用の洗浄装置
CN111491817B (zh) 用于机动车辆的雾化器系统
JPH04151325A (ja) 加湿装置
JP6954096B2 (ja) 送風装置および空気清浄機能付送風装置
KR100272973B1 (ko) 분무기와 결합된 선풍기
JPH0995127A (ja) 車両用加湿冷風機
JP7237229B1 (ja) 加湿器
JPH1176357A (ja) 浴室用サウナ装置
JP2003130389A (ja) 一体型空気調和機
JPH0986157A (ja) 車両用気化冷房装置
JP2556006Y2 (ja) 気泡浴槽の気泡流噴出装置
JP2019100698A (ja) 液体微細化装置およびそれを用いた換気装置、空気清浄機、空気調和機
US20040050965A1 (en) Atomizer for preventing droplets from splattering