JPH09205303A - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
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- JPH09205303A JPH09205303A JP3138596A JP3138596A JPH09205303A JP H09205303 A JPH09205303 A JP H09205303A JP 3138596 A JP3138596 A JP 3138596A JP 3138596 A JP3138596 A JP 3138596A JP H09205303 A JPH09205303 A JP H09205303A
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Abstract
誘電体フィルタを提供すること。 【解決手段】 誘電体フィルタ100は、複数の誘電体
共振器1と回路構成部2からなり、前記回路構成部2を
フレキシブルプリント回路基板上に形成する。
Description
いられる誘電体フィルタに関し、特に、基板による浮遊
容量の排除できる誘電体フィルタに関する。
図6に示す。一般に、移動体通信等に用いられる誘電体
フィルタは、小型・軽量であることが要求されるため、
ベース基板上に誘電体共振器を搭載し、回路形成部を同
じ基板上に形成している。
ポキシ等からなるプリント回路基板からなり、ベース基
板の裏面3Bには、ほぼ全面にアース導体5が形成され
ている。
が搭載される部分には、アース導体5’が形成されてお
り、スルーホール6を介して、ベース基板の裏面3Bに
形成されているアース導体5と電気的に接続されてい
る。
は、回路構成部2が形成されている。この回路構成部2
の回路構成要素は、コイルやコンデンサ11、導体パタ
ーン13、ランド14等からなっている。
に導体を形成すると、そこには何らかの浮遊容量が生じ
る。この様子を図7(a)及び図7(b)に示す。図7
(a)に示すように、ランド又は導体パターン18とア
ース導体5間には、浮遊容量Cs(以下、アース間の浮
遊容量と称す)、図7(b)に示すように、ランド14
間には、浮遊容量Cs(以下、ランド間の浮遊容量と称
す)が生じる。
るが、周波数の低い領域で使用されるものには、大きな
影響を与えない。しかしながら、周波数の高い領域で使
用される誘電体フィルタ等においては、重大な影響を及
ぼす。
じる浮遊容量は、共振器と並列に接続されることとな
り、共振周波数をシフトさせる。簡単のために共振器を
1素子とした例で説明する。
を、図9に、誘電体フィルタの等価回路図を示す。以
下、図8、図9に従って説明する。
体5の間に浮遊容量Csが生ずる。この状態を等価回路
図で表現すると、図9(b)のようになるが、図9
(a)に示すように、設計時には、浮遊容量Csについ
ては考慮されないのが普通である。
ように表される。 f0=1/[2π(LC)1/2]・・・・・・・(1)
ルタのような浮遊容量Csが入ると、(2)式のように
表される。 f0'=1/[2π{L(C+Cs)}1/2]・・・・・・・(2)
Csを、Cs=0.3pFとし、比較的周波数の低い4
00MHzの場合と、周波数の高い1.5GHzの場合
について考える。誘電体共振器における400MHzの
時の等価キャパシタンスは、C40 0MHz=40.08p
F、同じく、1.5GHzの時の等価キャパシタンス
は、C1. 5GHz=11.37pFである。この時、等価イ
ンダクタンスは変化しないので、各々について共振周波
数を計算すると、表1のようになる。
ほど、浮遊容量の発生は誘電体フィルタの特性に大きな
影響を及ぼすこととなる。
振周波数を例に挙げて説明したが、他の部分に加わる浮
遊容量は、各回路構成要素の素子値を変化させ、誘電体
フィルタとして設計値と実測値にずれを発生させる原因
となる。
して、設計値と実測値に差を生ずることなく、浮遊容量
による損失特性の劣化を防止できる誘電体フィルタを提
供することにある。
術分野において、誘電体フィルタの小型・軽量化を図る
ことを課題としている。
て2つの方法によって上記の課題を解決することを考え
た。一つは、各回路構成要素とアース間の浮遊容量を排
除するため、回路構成部が形成された基板の裏面にアー
ス導体を形成せず、極力アース電極との接続を無くすこ
と。他の一つは、ランド間の浮遊容量を排除するため、
回路構成部を形成する基板を極力薄くすることである。
遊容量Csは、ある程度、限度はあるものの、基板が厚
くなるに従って大きくなるためである。
あることが強く要求されるため、これについても考慮し
た課題解決手段として、具体的には次のような手段を用
いた。
路構成部からなる誘電体フィルタにおいて、前記誘電体
共振器がベース基板上に搭載され、前記回路構成部がフ
レキシブルプリント回路基板上に形成され、前記ベース
基板と前記フレキシブルプリント回路基板とは、誘電体
フィルタの入出力端子及びアース端子のみで電気的に接
続することを特徴とする誘電体フィルタである。
って、前記誘電体共振器と直列に接続されるコンデンサ
を接合用部材を介して直接誘電体共振器に取り付けたこ
とを特徴とする誘電体フィルタである。
タの何れかであって、前記誘電体共振器と前記回路基板
との接続が前記回路基板の裏面で行われ、かつ前記回路
基板が折り曲げられて用いられることを特徴とする誘電
体フィルタである。
の一部に切り欠きを有することもその特徴とする誘電体
フィルタである。
決手段として、複数の誘電体共振器と回路構成部からな
る誘電体フィルタにおいて、前記誘電体共振器がフレキ
シブルプリント回路基板からなるベース基板上に搭載さ
れ、かつ回路構成部が前記ベース基板上に形成され、前
記ベース基板が折り曲げられて用いられることを特徴と
する誘電体フィルタである。
電体フィルタにおいても、前記誘電体共振器と直列に接
続されるコンデンサを接合用部材を介して直接誘電体共
振器に取り付けることを特徴とする誘電体フィルタであ
る。
基板の表面に搭載され、前記回路構成部が前記ベース基
板の裏面に形成されることをもう一つの特徴とした誘電
体フィルタである。
レキシブルプリント回路基板(以下、FPCと称す)を
用い、該FPC上に回路構成部を形成したことにある。
又、本発明の実施の形態の一つは、裏面にアース導体を
形成しないFPC上に回路構成部を形成し、誘電体共振
器を搭載したベース基板と必要箇所でのみ接続して誘電
体フィルタを構成するものである。
電体共振器と直列に接続されるコンデンサを接合部材を
介して、直接、誘電体共振器に取り付けたり、前記回路
構成部の形成されたFPCを折り曲げて用いることもで
きる。
PCにするものである。前記FPCを用いたベース基板
上には、誘電体共振器が搭載され、回路構成部も形成さ
れる。回路構成部の裏面にアース導体が形成されないの
は、前述した実施の形態と同様である。この時、誘電体
共振器の搭載される面と回路構成部が形成される面を異
なる面とする実施の形態もある。
体フィルタを図1に示す。誘電体共振器1と回路構成部
2は、ベース基板3上に搭載され、金属ケース10に覆
われて誘電体フィルタ100を構成している。
放端面1Aを除いて、孔の内面を含む全表面が導体で被
われたTiO2-BaO系の誘電体材料のブロックからな
り、これが複数個搭載されている。
放端面1A側から貫通孔1Bに挿入され、内部導体8と
電気的・機械的に接続されている。ベース基板3は、ガ
ラスエポキシ等の材料からなる。ベース基板3の裏面3
Bは、誘電体フィルタの入出力電極の周囲の領域等所定
の場所を除いて、全面にアース導体5が形成されてい
る。ベース基板3の表面3Aは、誘電体共振器1が搭載
される部分にアース導体5’が形成されており、スルー
ホール6を介して裏面3Bに形成されたアース導体5と
導通している。
れ、外部導体7とアース導体5’が半田等によって電気
的・機械的に接続される。
ブルプリント基板からなる回路基板4上に形成されてお
り、誘電体共振器1とは接続端子9を介して接続され、
ベース基板3とは入出力電極でのみ電気的に接続されて
いる。ベース基板3との接続は、構成する回路によって
異なる。
イル、導体パターン13、ランド14から構成されてい
る。なお、ここでは、コイルやコンデンサはディスクリ
ートのものを用いたが、導体パターンで形成されたもの
でも差し支えない。
固定され、ベース基板3から若干浮いており、間に空気
層を挟んだ形で搭載されているため、アース間との浮遊
容量は、無視できる程度に小さくなる。又、回路基板4
が十分薄いため、ランド間の浮遊容量も小さく押さえる
ことができる。
体フィルタを図2に示す。金属ケースで被われている点
は第1の実施例と同様であるので、以下に示す実施例で
は、金属ケースは省略して示すこととする。第2の実施
例は、誘電体共振器と直列に接続されるコンデンサを含
む例である。
成するために接続され、容量の変動が、誘電体フィルタ
としての特性に及ぼす影響の大きい部分である。
の変動に対して減衰極が形成される周波数が敏感にシフ
トするということであり、容量の変動が同じ値であった
場合、結合に用いられるコンデンサが及ぼす周波数シフ
ト量(この場合、通過域の周波数を変動させる)に比
べ、誘電体共振器に直列接続されるコンデンサが及ぼす
周波数シフト量(この場合、減衰極の周波数を変動させ
る)の方が大きくなる。
るような規格があった場合、規格で要求される周波数の
許容幅は、非常に狭く規定されていることである。
れの原因となり、与える影響が大きくなる。従って、誘
電体共振器と直列接続されるコンデンサ部分では、極力
容量の変動要因を排除することが望まれる。
ド間の浮遊容量のいずれもを無くすため、特に敏感な直
列接続のコンデンサ 11’を接続端子9を介して、ベ
ース基板3に搭載することなく、直接、誘電体共振器1
の内部導体8に接続した。
1’の接続が、ベース基板3を介さないため、アース間
はもちろんのこと、ランド間の浮遊容量も生じない。即
ち、容量の変動がすべて排除されることになる。
振器とコンデンサを接続したが、誘電体共振器の内部導
体8を開放端面1A上まで延長し、接合用部材としては
端子を用いずに、半田等のみで誘電体共振器の内部導体
8と接続するよう開放端面1A上にコンデンサを直接貼
り付ける方法等を採っても、同様の効果が得られる。
れ、回路基板4の一部はL字型に折り曲げられている。
誘電体共振器1に直列接続されたコンデンサ11’は、
共振器と接続したのと反対側の電極が回路基板4の裏面
に形成されたランドと接続され、スルーホール6’を介
して表面に形成された他の回路部分と接続される。
コンデンサが接続されている例についても示している。
本実施例では、コンデンサとしたが、回路構成要素とし
て何が来るかは、どのような回路を組むかによって、適
宜決定される。もちろん、ディスクリートの素子ばかり
でなく、パターンLやパターンCでも良く、単独に用い
るのみならず、LCの並列共振回路等を接続しても良
い。
の回路構成要素が接続される場合、ベース基板と回路基
板は、入出力端子の他にアース端子とも電気的に接続さ
れることになる。即ち、ベース基板3と回路基板4は、
入出力端子15,15’及びコンデンサ11’とアース
導体5を接続するために、スルーホール6’を介してア
ース端子17,17’で電気的に接続される。又、アー
ス端子17とアース導体5は接続される。
体フィルタを図3に示す。本実施例では、FPCからな
る回路基板4が折り重ねられて用いられているものにつ
いて示す。こうすることによって、回路基板の占める実
装面積の割合が少なくなり、誘電体フィルタの小型化を
達成できる。
体共振器の開放端面と対向させて設置する方法も採られ
てきたが、誘電体共振器の小型化に伴い、対向する面積
だけで回路構成要素を全て搭載することは困難になって
いる。
ことができ、かつ回路基板自体の実装面積を小さくする
ことができるのは、従来にない構成である。
を設け、巻き径の大きなコイル12を搭載した際、他の
回路構成要素とぶつかることなく、更に、実装後にフィ
ルタ特性の調整をコイルの巻き線間隔で調整することが
可能なようにしてある。
がぶつかったり、接続すべきでない導体パターンと接す
るのを防止するには、回路基板4の設計時に接触する可
能性のある場所を避けて導体パターンやランドを形成す
るほかに、間に絶縁シートを挟む等の方法を採ることも
可能である。
体フィルタを図4に示す。本実施例では、回路基板4を
別に設けずに、ベース基板3に誘電体共振器1と回路構
成部2を搭載したものである。更に、本実施例におい
て、誘電体共振器1は、FPCから成るベース基板3の
表面3A上に、回路構成部2は裏面3Bに搭載する形態
について示している。
た際に回路構成要素の実装面が折り曲げた内側に来るの
で、回路構成要素と金属ケース(図示せず)と接触する
のを絶縁シート等を用いずに防止できる。この様子を示
したのが図5である。本方法は、導体パターンを長く引
き回したくない時等に有効である。
のある反面、FPCを所望の形状に保つのが困難である
ことがあるが、これについては、他と独立して電気的に
接続しないランドを設けて半田付けしたり、引っかけ部
分を設けてベース基板や金属ケースに固定する等の方法
等を採ることができる。
ロックに一つの貫通孔が形成され、誘電体共振器を構成
しているものを複数用いたが、一つのブロックに複数の
貫通孔が形成された誘電体共振器を複数個構成している
ものを用いてもよく、孔が非貫通孔であるものでもよ
い。
いることによって、アース間、ランド間の浮遊容量を低
減し、形状の自由度を生かして小型化を実現できる。
又、それに加えて、回路構成要素の取り付け方法を組み
合わせることによって、一層の特性向上を図ることが可
能になった。
図。図1(a)は平面図。図1(b)は、図1(a)の
A−A’断面図
図。図2(a)は平面図。図2(b)は、図2(a)の
A−A’断面図。
図。図3(a)は平面図。図3(b)は、図3(a)の
A−A’断面図。
図。図4(a)は平面図。図4(b)は、図4(a)の
A−A’断面図。
ス基板の表面上に形成した場合の実装例を示す図。
平面図。図6(b)は、図6(a)のA−A’断面図。
7(a)は、アース間の浮遊容量の説明図。図7(b)
は、ランド間の浮遊容量の説明図。
設計時に想定する等価回路図。図9(b)は、基板によ
って生じる浮遊容量を考慮した等価回路図。
ンサ 12 コイル 13 導体パターン 14 ランド 15,15' 入出力端子 16 (回路構成部に設けられた)切り欠き 17,17’ アース端子 18 ランド又は導体パターン Cs 浮遊容量100 誘電体フィルタ
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の誘電体共振器と回路構成部からな
る誘電体フィルタにおいて、前記誘電体共振器がベース
基板上に搭載され、前記回路構成部がフレキシブルプリ
ント回路基板上に形成され、前記ベース基板と前記フレ
キシブルプリント回路基板とは、誘電体フィルタの入出
力端子及びアース端子のみで電気的に接続することを特
徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 前記誘電体共振器と直列に接続されるコ
ンデンサを接合用部材を介して直接誘電体共振器に取り
付けたことを特徴とする請求項1記載の誘電体フィル
タ。 - 【請求項3】 前記誘電体共振器と前記回路基板との接
続が前記回路基板の裏面で行われ、かつ前記回路基板が
折り曲げられて用いられることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項4】 前記回路基板の一部に切り欠きを有する
ことを特徴とする請求項3記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項5】 複数の誘電体共振器と回路構成部からな
る誘電体フィルタにおいて、前記誘電体共振器がフレキ
シブルプリント回路基板からなるベース基板上に搭載さ
れ、かつ回路構成部が前記ベース基板上に形成され、前
記ベース基板が折り曲げられて用いられることを特徴と
する誘電体フィルタ。 - 【請求項6】 前記誘電体共振器と直列に接続されるコ
ンデンサを接合用部材を介して直接、誘電体共振器に取
り付けたことを特徴とする請求項5記載の誘電体フィル
タ。 - 【請求項7】 前記誘電体共振器が前記ベース基板の表
面に搭載され、前記回路構成部が前記ベース基板の裏面
に形成されることを特徴とする請求項5または6記載の
誘電体フィルタ。
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---|---|---|---|
JP03138596A JP3651097B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 誘電体フィルタ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JPH09205303A true JPH09205303A (ja) | 1997-08-05 |
JP3651097B2 JP3651097B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=12329801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03138596A Expired - Fee Related JP3651097B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 誘電体フィルタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3651097B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-24 JP JP03138596A patent/JP3651097B2/ja not_active Expired - Fee Related
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