JPH09203827A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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Publication number
JPH09203827A
JPH09203827A JP2991096A JP2991096A JPH09203827A JP H09203827 A JPH09203827 A JP H09203827A JP 2991096 A JP2991096 A JP 2991096A JP 2991096 A JP2991096 A JP 2991096A JP H09203827 A JPH09203827 A JP H09203827A
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JP
Japan
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optical fiber
wedge member
ferrule
hole
insertion hole
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Pending
Application number
JP2991096A
Other languages
English (en)
Inventor
浩一 ▲高▼木
Koichi Takagi
Takashi Shigematsu
孝 繁松
Masahito Shiino
雅人 椎野
Etsuo Tanabe
悦男 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立ての作業性が良く、歩留りの高い光コ
ネクタを提供する。 【解決手段】 フェルール3を光ファイバ挿入孔5と裸
ファイバ挿通孔4を設けて形成し、光ファイバ挿入孔5
の先端側は裸ファイバ載置台10とテーパ面14を有して裸
ファイバ挿通孔4側に近づくにつれて上下開口幅が小さ
くなる片面テーパのテーパ穴6と成す。テーパ穴6に
は、楔部材8をそのファイバ保持部11を先端側にして挿
入し、ファイバ保持部11にはその外周面にテーパ穴6の
テーパ面14に対応するテーパ12を形成する。この楔部材
8のファイバ保持部11と前記裸ファイバ載置台10との間
に裸光ファイバ9を挟持して、光ファイバテープ1をフ
ェルール3に挿入固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に用いら
れる単心又は多心の光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8には、従来の多心光コネクタの一例
が示されており、同図に示すように、多心光コネクタ
は、フェルール3とこのフェルール3に挿入固定された
光ファイバテープ1を有して構成されている。フェルー
ル3は、図9に示すように、内部に光ファイバ挿通孔5
を有する光ファイバ挿入部21と、この光ファイバ挿入部
21の光ファイバ挿通孔5に連通した裸ファイバ挿通孔4
を有しており、裸ファイバ挿通孔4の先端側はフェルー
ル3の接続端面15に開口している。光ファイバ挿入部21
にはその中央側に、光ファイバ挿入孔5に連通した接着
剤注入穴7が形成されている。フェルール3には、光フ
ァイバ挿入孔5および裸ファイバ挿通孔4を挟む両側に
一対の貫通のピン嵌合穴19が形成されており、このピン
嵌合穴19に挿入される位置決め用のガイドピン(図示せ
ず)を介して接続相手側の光コネクタとの接続が着脱自
在に行われるようになっている。
【0003】図8に示すように、光ファイバテープ1に
は複数(図では4本)の光ファイバ1aが並設されてお
り、図10に示すように、先端側の被覆2を除去して4本
の裸光ファイバ9を露出した光ファイバテープ1が、光
ファイバ挿入部21の光ファイバ挿入孔5に挿入され、裸
光ファイバ9が裸ファイバ挿通孔4に挿通される。光フ
ァイバテープ1はフェルール3の接着剤注入穴7から注
入される接着剤によって、フェルール3に挿入状態で固
定されており、裸光ファイバ9の接続端面は、図8に示
すように、フェルール3の接続端面15に露出している。
【0004】このような多心光コネクタにおいては、前
記の如く、ピン嵌合穴19に挿入される位置決め用のガイ
ドピンを介して接続相手側の多心光コネクタと接続され
ることにより、フェルール3に挿入固定されている光フ
ァイバテープ1の複数の光ファイバ1a同士を一括して
光接続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光コネクタにおいて、光ファイバテープ1を光ファ
イバ挿入部21の光ファイバ挿入孔5および裸ファイバ挿
通孔4に挿入してからフェルール3に接着剤を注入する
までの間に、光ファイバテープ1がフェルール3内で動
いたり、フェルール3から抜けてしまったりして、光フ
ァイバテープ1をフェルール3に挿入固定する操作を作
業性良く確実に行うことができないといった問題があっ
た。そのため、従来の多心光コネクタ等の光コネクタに
おいては、その組み立て時間が長くなり、歩留りも悪か
った。
【0006】なお、このような問題は、フェルール3に
単心の光ファイバ1aを固定して成る単心の光コネクタ
においても同様であった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、単心又は多心の光フ
ァイバが作業性良く確実にフェルールに挿入固定された
光コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、内部に光ファ
イバ挿入孔を有する光ファイバ挿入部と該光ファイバ挿
入部の光ファイバ挿入孔に連通した裸ファイバ挿通孔を
有するフェルールに、先端側の被覆を除去した光ファイ
バを挿入固定して成る光コネクタにおいて、前記フェル
ールの光ファイバ挿入孔の少なくとも先端側は光ファイ
バ載置台と該光ファイバ載置台の上方側に形成されたテ
ーパ面を有して前記裸ファイバ挿通孔側に近づくにつれ
て上下開口幅が小さくなる片面テーパのテーパ穴と成
し、該テーパ穴にはファイバ保持部を備えた楔部材が該
ファイバ保持部を先端側にして挿入されており、該楔部
材のファイバ保持部にはその外周面に前記テーパ穴のテ
ーパ面に対応するテーパが形成されており、この楔部材
のファイバ保持部と前記光ファイバ載置台との間に前記
光ファイバが挟持されてフェルールに挿入固定されてい
ることを特徴として構成されている。
【0009】また、前記楔部材には該楔部材をフェルー
ルのテーパ穴に係止するための係止手段が設けられてお
り、該係止手段がフェルール側に設けられた係止穴に係
止されて抜け止めされていること、前記楔部材の係止手
段は該楔部材の弾塑性変形によって形成されているこ
と、前記楔部材の係止手段は該楔部材に予め設けられた
突起部により形成されていることも本発明の特徴的な構
成とされている。
【0010】上記構成の本発明において、フェルールの
光ファイバ挿入孔の少なくとも先端側は、光ファイバ載
置台と、この光ファイバ載置台の上方側に形成されたテ
ーパ面を有して、裸ファイバ挿通孔側に近づくにつれて
上下開口幅が小さくなる片面テーパのテーパ穴と成して
おり、このテーパ穴にはファイバ保持部を備えた楔部材
がファイバ保持部を先端側にして挿入されている。そし
て、この楔部材のファイバ保持部にはその外周面に、前
記テーパ穴のテーパ面に対応するテーパが形成されてい
るために、楔部材のテーパ穴への挿入によって、楔部材
のファイバ保持部にはフェルールのテーパ穴のテーパ面
側からファイバ保持部側に向けた力が働き、この力が楔
部材のファイバ保持部と前記光ファイバ載置台との間に
挟持されている光ファイバに伝えられて、光ファイバ
が、楔部材のファイバ保持部と光ファイバ載置台との間
にしっかりと確実に挟持される。
【0011】そのため、本発明においては、光ファイバ
は、従来の光コネクタにおける光ファイバのようにフェ
ルールの光ファイバ挿入孔内で動いたり、光ファイバ挿
入孔から抜けたりすることはなく、確実に光ファイバ挿
入孔に挿入固定され、上記課題が解決される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る光コネクタ
の第1実施形態例の要部構成が示されている。なお、同
図の(b)には光コネクタの平面図が示されており、同
図の(a)には光コネクタの断面図((b)のA−A断
面図)が示されている。これらの図に示されるように、
本実施形態例の光コネクタは従来例と同様に、例えば4
本の光ファイバ1aを並設して成る光ファイバテープ1
をフェルール3に挿入固定して形成されている。
【0013】また、フェルール3は、本実施形態例でも
従来例とほぼ同様に形成されており、本実施形態例が従
来例の光コネクタのフェルール3と異なる特徴的なこと
は、光ファイバ挿入孔5の先端側が、光ファイバ載置台
としての裸ファイバ載置台10と、裸ファイバ載置台10の
上方側に形成されたテーパ面14を有して、裸ファイバ挿
通孔4側に近づくにつれて上下開口幅が小さくなる片面
テーパのテーパ穴6と成していることである。
【0014】また、本実施形態例では、光ファイバ挿入
孔5には、裸ファイバ載置台10の基端側に、裸光ファイ
バ9の根元側の被覆2が除去されていない光ファイバテ
ープ1の一部分を載置するテープ載置台23が形成されて
おり、光ファイバ挿入孔5の入口側には、フェルール3
の後端20側の上下両側にそれぞれテーパ25が形成されて
いる。なお、本実施形態例では、光ファイバ挿入孔5の
中央側に、光ファイバ挿入孔5の上部側に連通した係止
穴17が形成されているが、この係止穴17は、後述する楔
部材8を係止手段や接着剤等を使用しないでもテーパ穴
6内に固定できる場合には設けずともよい。
【0015】テーパ穴6を含む光ファイバ挿入孔5に
は、例えばアルミ、銅、真ちゅう等の非鉄金属により形
成された弾塑性を有する楔部材8が、テーパ穴6の先端
部13に多少の間隙を介して挿入されている。楔部材8は
ファイバ保持部11を備えており、楔部材8は、ファイバ
保持部11を先端側にしてテーパ穴6に挿入されている。
なお、図2には、楔部材8の斜視図が示されている。
【0016】図1,2に示すように、楔部材8のファイ
バ保持部11にはその外周面に、フェルール3のテーパ穴
6のテーパ面14に対応するテーパ12が形成されており、
この楔部材8のファイバ保持部11とフェルール3の裸フ
ァイバ載置台10との間に裸光ファイバ9が挟持され、光
ファイバテープ1がフェルール3の中心位置(上下方向
の中心位置)に挿入固定されている。
【0017】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に、本実施形態例の光コネクタの作製方法を説明
する。まず、光ファイバテープ1の先端側の被覆2を必
要長除去して裸光ファイバ9を露出させる。そして、図
3に示すように、裸光ファイバ9の先端側が楔部材8の
ファイバ保持部11の先端側よりも突出するようにして、
楔部材8と共に光ファイバテープ1をフェルール3の光
ファイバ挿入孔5内に挿入し、裸光ファイバ9の先端側
を裸ファイバ挿通孔4に挿通していくか、あるいは、光
ファイバテープ1を光ファイバ挿入孔5に挿入してから
楔部材8を光ファイバ挿入孔5に挿入していく。
【0018】そうすると、楔部材8のファイバ保持部11
に形成されたテーパ12が、光ファイバ挿入孔5の先端側
のテーパ穴6に形成されたテーパ面14に当接し、楔部材
8がテーパ穴6の先端側、すなわち、裸ファイバ挿通孔
4側にそれ以上突き進むことができない位置で楔部材8
は止まり、光ファイバテープ1の裸光ファイバ9は、楔
部材8のファイバ保持部11とフェルール3の裸ファイバ
載置台10との間に挟持される。また、裸光ファイバ9の
根元側の被覆2が除去されていない光ファイバテープ1
部分は、テープ載置台23と楔部材8の基端側底面との間
に挟まれる。
【0019】そして、このとき、楔部材8をテーパ穴6
の先端側に突き進める力に対するテーパ面14からの反発
力が楔部材8のテーパ12からファイバ保持部11の下部側
に加わり、この力によってファイバ保持部11から光ファ
イバテープ1の裸光ファイバ9に保持力が加えられ、裸
光ファイバ9は楔部材8のファイバ保持部11によって裸
ファイバ載置台10側に確実に押さえられ、図1の(a)
に示したように、光ファイバテープ1が光ファイバ挿入
孔5内に確実に保持される。
【0020】この状態で、必要に応じて裸光ファイバ9
の先端面をフェルール3の接続端面15と一体的に研磨す
ることにより、本実施形態例の光コネクタが完成する。
【0021】本実施形態例によれば、上記のように、光
ファイバテープ1の裸光ファイバ9を楔部材8のファイ
バ保持部11とフェルール3の裸ファイバ載置台10との間
に挟持することにより、接着剤を使用することなく、容
易に、かつ、確実に裸光ファイバ9をフェルール3の上
下方向の中心位置に挿入保持することが可能となり、か
つ、裸光ファイバ9の根元側の光ファイバテープ1部分
をテープ載置台23と楔部材8との間に挟持することによ
り、この光ファイバテープ1部分もフェルール3の上下
の中心位置に挿入保持できるために、光ファイバテープ
1をフェルール3の上下方向の中心位置に正確に、か
つ、確実に固定することができる。
【0022】そのため、本実施形態例によれば、光ファ
イバテープ1をフェルール3の光ファイバ挿入孔5内に
挿入してから光ファイバテープ1を接着剤によってフェ
ルール3に固定するまでの間に、光ファイバテープ1が
光ファイバ挿入孔5内で動いたり、光ファイバテープ1
が光ファイバ挿入孔5から抜けたりするといった従来の
問題を完全に解消することが可能となり、光コネクタの
歩留りを向上させることができる。そして、前記の如
く、非常に容易に作業性良く光コネクタを組み立てるこ
とができるために、光コネクタの組み立て時間の短縮化
を図ることもできる。
【0023】また、本実施形態例によれば、楔部材8
は、アルミ、銅、真ちゅう等の非鉄金属によって形成さ
れているために、楔部材8が弾塑性を有しており、この
弾塑性により、光ファイバテープ1の裸光ファイバ9に
対して全く無理な力を加えることなく、裸光ファイバ9
をファイバ保持部11とフェルール3の裸ファイバ載置台
10との間に確実に挟持して光ファイバテープ1をフェル
ール3の光ファイバ挿入孔5に保持固定することができ
る。
【0024】図4には、本発明に係る光コネクタの第2
実施形態例の要部構成が断面図により示されている。本
実施形態例は上記第1実施形態例とほぼ同様に構成され
ており、本実施形態例が上記第1実施形態例と異なる特
徴的なことは、楔部材8に、楔部材8をフェルール3の
テーパ穴6に係止するための係止手段としての突起部18
が設けられていることである。突起部18は、予め楔部材
8に設けられているものであり、突起部18は、斜面22
と、楔部材8の基端側外周面にほぼ垂直な垂直面24を有
し、突起部18の突出幅が楔部材8の基端側に近づくにつ
れて大きくなるようになっている。本実施形態例では、
この突起部18がフェルール3の係止穴17に係止されてお
り、楔部材8がフェルール3の光ファイバ挿入孔5に抜
け止めされている。
【0025】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例も上記第1実施形態例とほぼ同様にし
て組み立てられるが、本実施形態例では、光ファイバテ
ープ1を挟持した楔部材8をフェルール3の光ファイバ
挿入孔5に挿入したときに、突起部18がフェルール3の
係止穴17に係止されて抜け止めされるために、この状態
で楔部材8がフェルール3から外れることはできなくな
り、光ファイバテープ1はこの状態で保持される。
【0026】そのため、本実施形態例によれば、上記第
1実施形態例と同様の効果を奏し、さらに、突起部18の
係止穴17への係止によって、光ファイバテープ1をより
一層確実にフェルール3の上下の中心位置に保持した状
態で光ファイバテープ1をフェルール3に挿入固定する
ことができる。
【0027】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記第2実施形態例では、楔部材8をフェルール3のテ
ーパ穴6に係止するための係止手段を、楔部材8に予め
設けられた突起部18としたが、この係止手段は必ずしも
予め設けられた突起部18とするとは限らず、例えば、図
5に示すように、楔部材18の弾塑性変形によって形成さ
れた弾塑性変形部16としてもよい。なお、楔部材8の弾
塑性変形は、例えば、楔部材8をフェルール3の光ファ
イバ挿入孔5に挿入してから、係止穴17からカシメダイ
ス等を挿入して楔部材8の側面側から楔部材8の内側に
押圧力を加えることにより、楔部材8の外周面を接着剤
注入穴7の入口側に向けて突出するように変形させて弾
塑性変形部16とすることができる。
【0028】また、上記第2実施形態例では、突起部18
は、その突出幅が楔部材8の基端側に近づくにつれて大
きくなるような斜面22と垂直面24を有する三角形状の突
起部としたが、突起部18の形状は特に限定されるもので
はなく、適宜設定されるものであり、例えば、図5に示
した弾塑性変形部16と同様の形状の突起部18としてもよ
い。ただし、突起部18を上記第2実施形態例と同様の形
状にすると、楔部材8の光ファイバ挿入孔5への挿入を
非常にスムーズに行うことができるし、突起部18の係止
穴17への係止による抜け止めも非常に行い易くすること
ができる。
【0029】さらに、上記第2実施形態例では、楔部材
8をフェルール3のテーパ穴6に係止するための係止手
段としての突起部18を係止する係止穴17としたが、必ず
しも係止穴17とするとは限らず、別個の係止穴を設けて
も構わない。ただし、係止穴17を係止穴とすることによ
り、フェルール3の構成を簡略化することが可能とな
り、光コネクタのコストダウンも図ることができるため
に、係止穴17を係止穴とすることが好ましい。
【0030】さらに、上記実施形態例では、フェルール
3の光ファイバ挿入孔5の先端側に光ファイバ載置台と
しての裸ファイバ載置台10を設け、この裸ファイバ載置
台10と楔部材8のファイバ保持部11との間に光ファイバ
テープ1の裸光ファイバ9を挟持したが、図6の(a)
に示すように、フェルール3の光ファイバ挿入孔5の先
端側に、光ファイバ載置台として、裸ファイバ載置台10
およびこの裸ファイバ載置台10と段差を有して形成され
るテープ載置台23とを設け、同図の(b)に示すよう
に、裸光ファイバ9と、その根元側の被覆2が除去され
ていない光ファイバテープ1部分の先端側を、裸ファイ
バ載置台10およびテープ載置台23と楔部材8のファイバ
保持部11との間に挟持してフェルール3に挿入固定して
もよい。
【0031】さらに、上記実施形態例では、楔部材8
は、アルミ、銅、真ちゅう等の非鉄金属により形成した
が、楔部材8を形成する材質は特に限定されるものでは
なく、適宜設定されるものであり、例えばフェルール3
の材質に合わせて金属以外のプラスチック等の材質によ
り形成してもよいし、ゴム等により形成してもよい。た
だし、弾塑性材により構成した場合には、裸ファイバ載
置台10上に載置した複数の裸光ファイバ9に外径のばら
つきがあっても、全ての裸光ファイバ9を確実に裸ファ
イバ載置台10に押し付けることができるので有利であ
る。
【0032】さらに、図7に示すように、楔部材8をゴ
ム等の弾性体により形成し、この楔部材8の上面後半側
に、楔部材8より剛性の大きい金属等により形成された
係止用板34を設け、この係止用板34に形成した突起部18
等の係止手段によって、楔部材8を係止用板34と一体的
にフェルール3の光ファイバ挿入孔5に抜け止め係止す
るようにしてもよい。このようにすると、楔部材8より
も剛性の大きい金属製の係止用板34の突起部18によって
楔部材8をフェルール3に係止することにより、突起部
18の係止穴17への係止を非常に確実に行うことができる
し、一方、楔部材8はゴム等の弾性体により形成してい
るために、光ファイバテープ1の先端側の複数の裸光フ
ァイバ9の外径に多少のばらつきがあったとしても、こ
の楔部材8の弾性によって、全ての裸光ファイバ9を確
実に把持することができる。なお、光コネクタをこのよ
うな係止用板34を設けた構成にするときにも、突起部18
の形状等は特に限定されるものではなく、適宜設定され
るものである。
【0033】さらに、上記実施形態例では、フェルール
3のテーパ穴6は光ファイバ挿入孔5の先端側にのみ設
けたが、光ファイバ挿入孔5全体をテーパ穴6としても
よい。
【0034】さらに、上記実施形態例では、光コネクタ
は、4本の光ファイバを並設した光ファイバテープ1を
フェルール3に挿入固定した光コネクタとしたが、本発
明の光コネクタにおいてフェルールに挿入固定される光
ファイバの本数は特に限定されるものではなく、適宜設
定されるものであり、4本以外の複数本でもよいし、1
本でも構わない。
【0035】さらに、上記各実施形態例では楔部材8を
接着剤で固定していないが、必要ならば楔部材8をフェ
ルール3の光ファイバ挿入孔5に挿入した後、係止穴17
から接着剤を注入し、フェルール3に楔部材8を接着固
定してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、フェルールの光ファイ
バ挿入孔に形成されたテーパ穴の光ファイバ載置台と、
このテーパ穴に挿入された楔部材のファイバ保持部との
間に光ファイバを挟持し、テーパ穴の光ファイバ載置台
上方側のテーパ面側から楔部材のファイバ保持部側に押
圧力を加えて光ファイバを楔部材のファイバ保持部とフ
ェルールの光ファイバ載置台との間に保持したものであ
るから、光ファイバを光ファイバ挿入孔の適切な位置で
保持した状態で確実にフェルールに挿入固定することが
できる。
【0037】そのため、本発明によれば、フェルールの
光ファイバ挿入孔に挿入した光ファイバがフェルールに
固定される前に光ファイバ挿入孔内で動いたり、光ファ
イバ挿入孔から抜けたりするといった従来の問題を解消
することが可能となり、光コネクタを作業性良く光ファ
イバ挿入孔の適切な位置に挿入固定することができ、組
み立て時間が短く、かつ、歩留りが高い光コネクタとす
ることができる。
【0038】また、前記楔部材をフェルールのテーパ穴
に係止するための係止手段を、楔部材の弾塑性変形によ
って形成したり、楔部材に予め設けられた突起部により
形成したりして楔部材に設け、この係止手段をフェルー
ル側に設けられた係止穴に係止して抜け止めした本発明
によれば、係止手段の係止穴への係止により楔部材がフ
ェルールから抜けることを確実に防止することが可能と
なり、光ファイバをより一層確実にフェルールの光ファ
イバ挿入孔に保持し、たとえ接着剤を用いなくとも光フ
ァイバをフェルールに固定することができる。
【0039】さらに、本発明において、前記楔部材を非
鉄金属やゴム等により形成すれば、非鉄金属やゴム等の
弾塑性によって、楔部材のファイバ保持部とフェルール
の光ファイバ載置台との間に挟持される光ファイバに対
して無理な力を加えることなく確実に光ファイバを挟持
してフェルールの光ファイバ挿入孔に保持することがで
きる。また、楔部材とフェルールとを接着剤で固定する
必要がない場合には、接着剤の硬化時間が不要となり、
より短時間で光コネクタを作製できるという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの第1実施形態例を示
す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例の楔部材を示す斜視説明図であ
る。
【図3】上記実施形態例の光コネクタの組み立て方法を
示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る光コネクタの第2実施形態例の断
面構成図である。
【図5】本発明に係る光コネクタの他の実施形態例を示
す断面構成図である。
【図6】本発明に係る光コネクタのさらに他の実施形態
例を示す断面構成図である。
【図7】本発明に係る光コネクタのさらにまた他の実施
形態例を示す断面構成図である。
【図8】従来の光コネクタの一例を示す斜視説明図であ
る。
【図9】従来の光コネクタに用いられるフェルールを正
面図(a)と平面図(b)により示す説明図である。
【図10】従来の光コネクタの組み立て方法を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 光ファイバテープ 3 フェルール 4 裸ファイバ挿通孔 5 光ファイバ挿入孔 6 テーパ穴 8 楔部材 10 裸ファイバ載置台 11 ファイバ保持部 12 テーパ 14 テーパ面 16 弾塑性変形部 17 係止穴 18 突起部 23 テープ載置台
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記第2実施形態例では、楔部材8をフェルール3のテ
ーパ穴6に係止するための係止手段を、楔部材8に予め
設けられた突起部18としたが、この係止手段は必ずしも
予め設けられた突起部18とするとは限らず、例えば、図
5に示すように、楔部材18の弾塑性変形によって形成さ
れた弾塑性変形部16としてもよい。なお、楔部材8の弾
塑性変形は、例えば、楔部材8をフェルール3の光ファ
イバ挿入孔5に挿入してから、係止穴17からカシメダイ
ス等を挿入して楔部材8の側面側から楔部材8の内側に
押圧力を加えることにより、楔部材8の外周面を係止穴
17の入口側に向けて突出するように変形させて弾塑性変
形部16とすることができる。
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 悦男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光ファイバ挿入孔を有する光ファ
    イバ挿入部と該光ファイバ挿入部の光ファイバ挿入孔に
    連通した裸ファイバ挿通孔を有するフェルールに、先端
    側の被覆を除去した光ファイバを挿入固定して成る光コ
    ネクタにおいて、前記フェルールの光ファイバ挿入孔の
    少なくとも先端側は光ファイバ載置台と該光ファイバ載
    置台の上方側に形成されたテーパ面を有して前記裸ファ
    イバ挿通孔側に近づくにつれて上下開口幅が小さくなる
    片面テーパのテーパ穴と成し、該テーパ穴にはファイバ
    保持部を備えた楔部材が該ファイバ保持部を先端側にし
    て挿入されており、該楔部材のファイバ保持部にはその
    外周面に前記テーパ穴のテーパ面に対応するテーパが形
    成されており、この楔部材のファイバ保持部と前記光フ
    ァイバ載置台との間に前記光ファイバが挟持されてフェ
    ルールに挿入固定されていることを特徴とする光コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 楔部材には該楔部材をフェルールのテー
    パ穴に係止するための係止手段が設けられており、該係
    止手段がフェルール側に設けられた係止穴に係止されて
    抜け止めされていることを特徴とする請求項1記載の光
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 楔部材の係止手段は該楔部材の弾塑性変
    形によって形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の光コネクタ。
  4. 【請求項4】 楔部材の係止手段は該楔部材に予め設け
    られた突起部により形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の光コネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040019686A (ko) * 2002-08-29 2004-03-06 삼성전자주식회사 광섬유의 기밀 패키징용 페룰
WO2023013415A1 (ja) * 2021-08-05 2023-02-09 日本通信電材株式会社 光コネクタフェルール、光コネクタ、及び、光コネクタの製造方法

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