JPH09203685A - 風洞試験の模型支持方法とその装置 - Google Patents

風洞試験の模型支持方法とその装置

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JPH09203685A
JPH09203685A JP1219296A JP1219296A JPH09203685A JP H09203685 A JPH09203685 A JP H09203685A JP 1219296 A JP1219296 A JP 1219296A JP 1219296 A JP1219296 A JP 1219296A JP H09203685 A JPH09203685 A JP H09203685A
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model
actuator
wind tunnel
vibration
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JP1219296A
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Naoyoshi Tsumura
直宜 津村
Shinji Kato
真志 加藤
Takuya Murakami
琢哉 村上
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルばねや減衰器を使用することなしに模
型に振動特性(慣性質量、振動数、減衰率)を与えると
同時に、それらの振動特性値の調整が容易に実施できる
方法および装置を提供する。 【解決手段】 風洞模型をアクチュエータによりたわみ
方向およびねじれ方向において変位可能に支持し、模型
のたわみ振動およびねじれ振動を測定して得られた測定
値に基づいて模型に所要の振動特性を与えるように前記
アクチュエータの支持力を制御する風洞試験の模型支持
方法とその装置。 【効果】 模型の振動数や減衰率の調整が容易になり、
また、模型の製作および設計コストを低減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁、高層ビ
ル、煙突、航空機など、風によって振動を生じる構造体
の風洞実験における模型支持方法およびその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁や煙突のように断面形状がほぼ均一
で細長い構造物では、風によってどのような振動を生じ
るかを調べるために、いわゆる剛体模型によるばね支持
試験が行われる。剛体模型とは、断面形状を実物と幾何
学的に相似させる一方、長さ方向には実物の一部を剛体
として切り出したものであり、風洞試験では力学的な特
性を実物と相似させるために剛体模型をばねによって弾
性的に支持して試験を行うことからこの呼び名がある。
【0003】図18は、従来のばね支持試験における模
型支持装置の正面図、図19はその側面図、図20はそ
の斜視図である。ばね支持試験において、模型1は、両
端に固定された軸7に固着された支持棒8をコイルばね
9で弾性支持することによって風洞2の流路に設置さ
れ、ピアノ線10を介して減衰器11に接続される。そ
して、風洞2に風3を送った際に、模型1がたわみ方向
5並びに、ねじれ方向6に振動が生じるようにする。模
型と実物の間の力学的な相似則を満足させるために、模
型の質量と極慣性モーメントは支持棒8に付加重錘12
の重さを負荷することによって調整する。また、たわみ
振動とねじれ振動について、振動数はコイルばね9のば
ね定数とその取付け間隔bを変化させることによって調
整し、減衰率は減衰器11によって機械的或いは電気的
に調整する。
【0004】図21は、特開昭63−066434号公
報に開示されたばね支持試験における模型の支持装置の
斜視図、図22は、その側面図である。この装置では、
模型1がたわみ用コイルばね13、13aとねじれ用コ
イルばね14〜14cによって支持されており、たわみ
とねじれの振動数をそれぞれ独立に調整できるようにさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によるばね支
持試験の模型支持装置では、模型の振動数をコイルばね
のばね定数と取付け位置によって調整するため、模型の
設置作業に多くの時間を要した。また、模型の減衰率を
調整する減衰器において、流体の粘性などを利用した機
械式減衰器は、調整が容易でなく、調整を容易に行うた
めには高価な電磁式加振減衰器を使用する必要があっ
た。
【0006】本発明は、ばね支持試験の模型支持装置に
おける上記のような問題点を解決するため、コイルばね
や減衰器を使用することなしに模型に振動特性(慣性質
量、振動数、減衰率)を与えると同時に、それらの振動
特性値の調整が容易に実施できる方法および装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を以
下の方法および装置によって解決する。
【0008】その方法は、風洞模型をアクチュエータに
よりたわみ方向およびねじれ方向において変位可能に支
持し、模型のたわみ振動およびねじれ振動を測定して得
られた測定値に基づいて模型に所要の振動特性を与える
ように前記アクチュエータの支持力を制御する風洞試験
の模型支持方法である。
【0009】その第1の装置は、風洞模型をたわみ方向
およびねじれ方向において変位可能に支持する上流側ア
クチュエータおよび下流側アクチュエータと、模型のた
わみ振動およびねじれ振動を測定するセンサーと、該セ
ンサーの測定値に基づいて模型に所要の振動特性を与え
るアクチュエータの支持力を演算する制御器とを備えた
風洞試験の模型支持装置である。
【0010】その第2の装置は、風洞模型の一方を回転
可能且つ上下動可能に支持するアクチュエータと、模型
の他方を上下動可能に支持する直動ベアリングまたは直
動アクチュエータと、模型のたわみ振動およびねじれ振
動を測定するセンサーと、該センサーの測定値に基づい
て模型に所要の振動特性を与えるアクチュエータの支持
力を演算する制御器とを備えたことを特徴とする風洞試
験の模型支持装置である。
【0011】「作用」図17は、本発明の原理を説明す
るための模式図であり、模型1がたわみ変位ηおよびね
じれ角θからなる運動を生じる一方、上流側、下流側ア
クチュエータがそれぞれ発生する支持力U1 、U2 が模
型1に作用する状況を示す。
【0012】第1の装置のように、模型を上流側および
下流側アクチュエータで支持する場合、無風時の模型の
たわみとねじれに関する運動方程式は、bをアクチュエ
ータの設置間隔、・を時間微分として数1、数2により
与えられる。
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】ここで、M:模型の質量J:模型の極慣性
モーメントそこで、アクチュエータの発生する支持力U
1 、U2 が、次の数3、数4によって与えられるように
模型支持装置のフィードバック系を構成するものとす
る。
【0016】
【数3】
【0017】
【数4】
【0018】ここで、α1 、α2 、α3 、β1 、β2
β3 は、フィードバック系の制御ゲインである。する
と、模型の運動方程式は、数3、数4に数1、数2を代
入することにより次の数5、数6のように書換えられ
る。
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】数5、数6より制御時の模型の振動特性
は、次の数7〜数12のように与えられる。
【0022】
【数7】
【0023】
【数8】
【0024】
【数9】
【0025】
【数10】
【0026】
【数11】
【0027】
【数12】
【0028】模型と実物間の相似則が成立するとき、数
7〜数12のMc 、Jc 、f↓η、f↓θ、ξ↓η、ξ
↓θについて、模型と実物の間に一定の関係が成立す
る。この関係からα1 、α2 、α3 、β1 、β2 、β3
を定め、たわみ振動センサーで測定されたたわみ、たわ
み速度、たわみ加速度と、ねじれ振動センサーで測定さ
れたねじれ角、ねじれ角速度、ねじれ角加速度を数3お
よび数4に入れれば、支持力を得ることができる。アク
チュエータをこの制御力になるように制御すれば、模型
に相似則を満足する所要の振動特性を与えることができ
る。
【0029】第2の装置のように、模型を回転アクチュ
エータおよび直動アクチュエータにより支持する場合、
無風時の模型のたわみとねじれに関する運動方程式は、
・を時間微分として次の数13、数14により与えられ
る。
【0030】
【数13】
【0031】
【数14】
【0032】ここで、アクチュエータの発生する制御力
および回転トルクが次の数15、数16によって与えら
れるように模型支持装置のフィードバック系を構成する
ものとする。
【0033】
【数15】
【0034】
【数16】
【0035】ここで、α1 、α2 、α3 、β1 、β2
β3 はフィードバック系の制御ゲインである。模型の運
動方程式は数15、数16に数13、数14を代入する
ことにより次の数17、数18のように書換えられる。
【0036】
【数17】
【0037】
【数18】
【0038】数17、数18により制御時の模型の振動
特性は、次の数19〜数24のように与えられる。
【0039】
【数19】
【0040】
【数20】
【0041】
【数21】
【0042】
【数22】
【0043】
【数23】
【0044】
【数24】
【0045】数19〜数24のMc 、Jc 、f↓η、f
↓θ、ξ↓η、ξ↓θが模型と実物の間の相似則を満足
する数値になるようにα1 、α2 、α3 、β1 、β2
β3を定め、たわみ振動センサーで測定されたたわみ、
たわみ速度、たわみ加速度と、ねじれ振動センサーで測
定されたねじれ角、ねじれ角速度、ねじれ角加速度を数
15および数16に入れれば、直動アクチュエータの支
持力と回転アクチュエータの回転トルクを得ることがで
きる。この支持力で直動アクチュエータを、この回転ト
ルクで回転アクチュエータを制御すれば、模型に相似則
を満足する所要の振動特性を与えることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。 「第1の実施の形態」図1は、本発明の風洞試験の第1
の実施の形態の模型支持装置の正面図、図2は、その左
側面図、図3は、その右側面図である。
【0047】図において、1は模型、2は風洞である。
矢印3は、風洞2内における風の流れる方向を示す。模
型1の一端に、水平軸20が固定されている。この水平
軸20に直交し且つ水平に、支持アーム21がその中央
部を水平軸20の端部に固着されている。支持アーム2
1には、その中央点から左右等距離の位置に係合ピン2
2、22が取付けられている。上流側アクチュエータ2
3が、そのシリンダーロッド端に取付けられたクレビス
23aにより一方の係合ピン22を支持し、下流側アク
チュエータ24が、そのシリンダーロッド端に取付けら
れたクレビス24aにより他方の係合ピン22を支持し
ている。
【0048】模型1の他端に、他の水平軸20aが固定
されている。この水平軸20aの端部は支持板21aに
取付けた軸受け25に回転自在に取付けられている。支
持板21aは、直動ベアリング26に支持され、一方の
水平軸の上下動に追従して上下動する。以上の支持機構
により、たわみ方向5における模型1の並進運動並びに
模型1への加力と、ねじれ方向6における模型1のねじ
れ運動並びに模型1への加力とを与えることができるよ
うに模型1は、支持されている。
【0049】上記の支持機構、模型のたわみ振動および
ねじれ振動を測定するセンサーおよびセンサーの測定値
に基づいて模型と実物間の相似則が成立する振動特性を
与えるアクチュエータの支持力を演算する制御器によっ
て、模型1の支持力は制御される。
【0050】次に、模型の支持力の制御方法を図4によ
り説明する。風洞試験時、 (1)模型1のたわみ振動は、たわみ振動センサー27
によって計測され、ねじれ振動は、ねじれ振動センサー
28によって計測される。これらの計測値が制御器29
に入力される。
【0051】(2)制御器29は、 入力されてきた
計測値から、模型1のたわみ、たわみ速度、たわみ加速
度、ねじれ角、ねじれ角速度、ねじれ角加速度を演算す
る。の演算値、数7〜数12から演算された制御ゲ
イン(α1 、α2 、α3 、β 1 、β2 、β3 )および支
持アーム21の支持間隔bに基づき数3および数4から
上流側アクチュエータ23の支持力U1 、下流側アクチ
ュエータ24の支持力U2 を演算する。
【0052】(3)演算された支持力の指令信号が、制
御器29からサーボドライバ23b、24bに指令さ
れ、上流側アクチュエータ23の支持力U1 および下流
側アクチュエータ24の支持力U2 が生じ、たわみ方向
5における模型1の並進運動および模型1への加力と、
ねじれ方向における模型1のねじれ運動および模型1へ
の加力が作用する。
【0053】以下、上記(1)〜(3)が繰り返され、
模型1の支持力が制御される。
【0054】「第2の実施の形態」図5は、本発明の風
洞試験の第2の実施の形態の模型支持装置の正面図、図
6は、その左側面図、図7は、その右側面図である。
【0055】この実施の形態は、第1の実施の形態と模
型1の他端の支持機構が異なっている以外は、同一であ
るので説明を省略する。模型の他端に、水平軸20aが
固定されている。この水平軸20に直交し且つ水平に、
支持アーム21aがその中央部を水平軸20の端部に固
着されている。支持アーム21aには、その中央点から
左右等距離の位置に係合ピン22a、22aが取付けら
れている。上流側アクチュエータ30が、そのシリンダ
ーロッド端に取付けられたクレビス30aにより一方の
係合ピン22aを支持し、下流側アクチュエータ31
が、そのシリンダーロッド端に取付けられたクレビス3
1aにより他方の係合ピン22aを支持している。以上
の支持機構により、たわみ方向5における模型1の並進
運動並びに模型1への加力と、ねじれ方向6における模
型1のねじれ運動並びに模型1への加力とを与えること
ができるように模型1は、支持されている。
【0056】上記の支持機構、模型のたわみ振動および
ねじれ振動を測定するセンサーおよびセンサーの測定値
に基づいて模型と実物間の相似則が成立する振動特性を
与えるアクチュエータの支持力を演算する制御器によっ
て、模型1の支持力は制御される。
【0057】次に、模型の支持力の制御方法を図8によ
り説明する。風洞試験時、 (1)模型1のたわみ振動は、たわみ振動センサー27
によって計測され、ねじれ振動は、ねじれ振動センサー
28によって計測される。これらの計測値が制御器29
に入力される。
【0058】(2)制御器29は、 入力されてきた
計測値から、模型1のたわみ、たわみ速度、たわみ加速
度、ねじれ角、ねじれ角速度、ねじれ角加速度を演算す
る。の演算値、数7〜数12から演算された制御ゲ
イン(α1 、α2 、α3 、β 1 、β2 、β3 )および支
持アームの支持間隔bに基づき数3および数4から上流
側アクチュエータ23および30の支持力U1 、下流側
アクチュエータ24および31の支持力U2 を演算す
る。
【0059】(3)演算された支持力の指令信号が、制
御器29からサーボドライバ23b、30bおよび24
b、31bに指令され、上流側アクチュエータ23およ
び30の支持力U1 および下流側アクチュエータ24お
よび31の支持力U2 が生じ、たわみ方向5における模
型1の並進運動および模型1への加力と、ねじれ方向に
おける模型1のねじれ運動および模型1への加力が作用
する。
【0060】以下、上記(1)〜(3)が繰り返され、
模型1の支持力が制御される。
【0061】「第3の実施の形態」図9は、本発明の風
洞試験の第3の実施の形態の模型支持装置の正面図、図
10は、その左側面図、図11は、その右側面図であ
る。
【0062】図において、1は模型、2は風洞である。
模型1の一端に水平軸20が固定されている。水平軸2
0の端部は、取付け台32の一方側壁の外部に取付けら
れた軸受け25に回転可能に支持され、前記側壁を貫通
して側壁内部に突出している。一方、取付け台32の他
方側壁内部に回転アクチュエータ33が取付けられ、そ
の出力軸が回転継ぎ手34を介して水平軸20の端部に
接続している。取付け台32の下面に直動アクチュエー
タ35の上下動ロッドの先端が取付けられている。これ
により、取付け台32は、直動アクチュエータ35によ
り上下動可能に支持されている。
【0063】模型1の他端に、他の水平軸20aが固定
されている。この水平軸20aの端部は支持板21aに
取付けた軸受け25に回転自在に支持されている。支持
板21aは、直動ベアリング26に支持され、一方の水
平軸の上下動に追従して上下動する。以上の支持機構に
より、たわみ方向5における模型1の並進運動並びに模
型1への加力と、ねじれ方向6における模型1のねじれ
運動並びに模型1への加力とを与えることができるよう
に模型1は、支持されている。
【0064】上記の支持機構、模型のたわみ振動および
ねじれ振動を測定するセンサーおよびセンサーの測定値
に基づいて模型と実物間の相似則が成立する振動特性を
与えるアクチュエータの支持力を演算する制御器によっ
て模型1の支持力は制御される。
【0065】次に、模型の支持力の制御方法を図12に
より説明する。風洞試験時、
【0066】(1)模型1のたわみ振動は、たわみ振動
センサー27によって計測され、ねじれ振動は、ねじれ
振動センサー28によって計測される。これらの計測値
が制御器29に入力される。
【0067】(2)制御器29は、 入力されてきた
計測値から、模型1のたわみ、たわみ速度、たわみ加速
度、ねじれ角、ねじれ角速度、ねじれ角加速度を演算す
る。の演算値、および数19〜数24から演算され
た制御ゲイン(α1 、α2 、α3 、β1 、β2 、β3
に基づき、数15および数16から直動アクチュエータ
35の支持力U、回転アクチュエータ33の回転トルク
Tを演算する。
【0068】(3)演算された支持力の指令信号が、制
御器29からサーボドライバ35bに指令され、直動ア
クチュエータ35の支持力Uが生じ、制御器29からサ
ーボドライバ33bに指令され、回転アクチュエータ3
3の回転トルクTが生じる。そして、たわみ方向5にお
ける模型1の並進運動および模型への加力と、ねじれ方
向における模型1のねじれ運動および模型1への加力が
作用する。
【0069】以下、上記(1)〜(3)が繰り返され、
模型1の支持力が制御される。
【0070】「第4の実施の形態」図13は、本発明の
風洞試験の第4の実施の形態の模型支持装置の正面図、
図14は、その左側面図、図15は、その右側面図であ
る。
【0071】この実施の形態は、第3の実施の形態と模
型1の他端の支持機構が異なっている以外は、同一であ
るので説明を省略する。模型1の他端に、他の水平軸2
0aが固定されている。この水平軸20aの端部は、支
持ブラケット37の側面に取付けられた軸受け25に回
転自在に支持されている。直動アクチュエータ36の上
下動ロッドの先端が、支持ブラケット37の下面に接続
され、支持ブラケット37は、直動アクチュエータ36
に上下動可能に支持されている。
【0072】上記の支持機構、模型のたわみ振動および
ねじれ振動を測定するセンサーおよびセンサーの測定値
に基づいて模型と実物間の相似則が成立する振動特性を
与えるアクチュエータの支持力を演算する制御器によっ
て模型1の支持力は制御される。
【0073】次に、模型の支持力の制御方法を図16に
より説明する。風洞試験時
【0074】(1)模型1のたわみ振動は、たわみ振動
センサー27によって計測され、ねじれ振動は、ねじれ
振動センサー28によって計測される。これらの計測値
が制御器29に入力される。
【0075】(2)制御器29は、 入力されてきた
計測値から、模型1のたわみ、たわみ速度、たわみ加速
度、ねじれ角、ねじれ角速度、ねじれ角加速度を演算す
る。の演算値、および数15および数16から直動
アクチュエータ35および36の支持力U、回転アクチ
ュエータ33の回転トルクTを演算する。
【0076】(3)演算された支持力の指令信号が、制
御器29からサーボドライバ35bおよび36bに指令
され、直動アクチュエータ35および36の支持力Uを
生じ、制御器29からサーボドライバ33bに指令さ
れ、回転アクチュエータ33の回転トルクTが生じる。
そして、たわみ方向5における模型1の並進運動および
模型1への加力と、ねじれ方向における模型1のねじれ
運動および模型1への加力が作用する。
【0077】以下、上記(1)〜(3)が繰り返され、
模型1の支持力が制御される。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、模型の振動数や減衰率
の調整が容易になるために、風洞試験作業を著しく合理
化することができる。また、模型の製作において質量や
極慣性モーメントの制約が緩和されるため、模型の製作
費を引き下げることができる。これらの風洞試験費用の
削減により、耐風性が問題となる各種構造物の設計コス
トを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の風洞試験の第1の実施の形態の模型支
持装置の正面図である。
【図2】本発明の風洞試験の第1の実施の形態の模型支
持装置の左側面図である。
【図3】本発明の風洞試験の第1の実施の形態の模型支
持装置の右側面図である。
【図4】本発明の風洞試験の第1の実施の形態の模型支
持装置の制御ブロック図である。
【図5】本発明の風洞試験の第2の実施の形態の模型支
持装置の正面図である。
【図6】本発明の風洞試験の第2の実施の形態の模型支
持装置の左側面図である。
【図7】本発明の風洞試験の第2の実施の形態の模型支
持装置の右側面図である。
【図8】本発明の風洞試験の第2の実施の形態の模型支
持装置の制御ブロック図である。
【図9】本発明の風洞試験の第3の実施の形態の模型支
持装置の正面図である。
【図10】本発明の風洞試験の第3の実施の形態の模型
支持装置の左側面図である。
【図11】本発明の風洞試験の第3の実施の形態の模型
支持装置の右側面図である。
【図12】本発明の風洞試験の第3の実施の形態の模型
支持装置の制御ブロック図である。
【図13】本発明の風洞試験の第4の実施の形態の模型
支持装置の正面図である。
【図14】本発明の風洞試験の第4の実施の形態の模型
支持装置の左側面図である。
【図15】本発明の風洞試験の第4の実施の形態の模型
支持装置の右側面図である。
【図16】本発明の風洞試験の第4の実施の形態の模型
支持装置の制御ブロック図である。
【図17】本発明の原理を説明するための模式図であ
る。
【図18】従来のばね支持試験における模型支持装置の
正面図である。
【図19】従来ばね支持試験における模型支持装置の右
側面図である。
【図20】従来のばね支持試験における模型支持装置の
斜視図である。
【図21】従来のばね支持試験における他の模型支持装
置の斜視図である。
【図22】従来のばね支持試験における他の模型支持装
置の側面図である。
【符号の説明】
1 模型 2 風洞 5 たわみ方向 6 ねじれ方向 20、20a 水平軸 21 支持アーム 21a 支持板 22 係合ピン 23、30 上流側アクチュエータ 24、31 下流側アクチュエータ 25 軸受け 26 直動ベアリング 27 たわみ振動センサー 28 ねじれ振動センサー 29 制御器 33 回転アクチュエータ 35、36 直動アクチュエータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞模型をアクチュエータによりたわみ
    方向およびねじれ方向において変位可能に支持し、模型
    のたわみ振動およびねじれ振動を測定して得られた測定
    値に基づいて模型に所要の振動特性を与えるように前記
    アクチュエータの支持力を制御することを特徴とする風
    洞試験の模型支持方法。
  2. 【請求項2】 風洞模型をたわみ方向およびねじれ方向
    において変位可能に支持する上流側アクチュエータおよ
    び下流側アクチュエータと、模型のたわみ振動およびね
    じれ振動を測定するセンサーと、該センサーの測定値に
    基づいて模型に所要の振動特性を与えるアクチュエータ
    の支持力を演算する制御器とを備えたことを特徴とする
    風洞試験の模型支持装置。
  3. 【請求項3】 風洞模型の一方を回転可能且つ上下動可
    能に支持するアクチュエータと、模型の他方を上下動可
    能に支持する直動ベアリングまたは直動アクチュエータ
    と、模型のたわみ振動およびねじれ振動を測定するセン
    サーと、該センサーの測定値に基づいて模型に所要の振
    動特性を与えるアクチュエータの支持力を演算する制御
    器とを備えたことを特徴とする風洞試験の模型支持装
    置。
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