JPH09203299A - ベルトコンベア装置およびそれを用いた掘削土砂の搬出方法 - Google Patents

ベルトコンベア装置およびそれを用いた掘削土砂の搬出方法

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JPH09203299A
JPH09203299A JP8012299A JP1229996A JPH09203299A JP H09203299 A JPH09203299 A JP H09203299A JP 8012299 A JP8012299 A JP 8012299A JP 1229996 A JP1229996 A JP 1229996A JP H09203299 A JPH09203299 A JP H09203299A
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belt
belt conveyor
sand
earth
conveyor device
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JP8012299A
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Yoshiyuki Obara
由幸 小原
Yasuaki Yaginuma
泰暁 柳沼
Shigeyuki Kono
重行 河野
Toshio Waki
登志夫 脇
Akira Yoshikawa
明 吉川
Tatsuo Kakiya
達雄 柿谷
Toshimichi Inubushi
俊通 犬伏
Kazuya Osako
一也 大迫
Masaro Ishida
正郎 石田
Junichi Okamoto
純一 岡本
Kiyomitsu Hatafuku
清光 畑福
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TOOTEC KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
TOOTEC KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの切断や継ぎ足し作業を行うことなく
下部積込み部の切り下がりが行え、また、昼夜掘削を行
い夜間に土砂を集中して搬出することができるベルトコ
ンベア装置およびそれを用いた掘削土砂の搬出方法を提
供する。 【解決手段】 第1のベルトコンベア2の構成部材であ
る箱型のベルト10および平ベルト11の各余長吸収部
12,13を解きながら、第1のベルトコンベアの下部
積込み部1を予め打った杭19に沿って下降させつつ、
地下掘削時に生じる土砂を地表面に近い地下部分に固定
的に設けた上部払い出し部16まで搬送させて下方に設
けたホッパ5に一時的に仮置きする。仮置きした土砂を
引出ベルトコンベア7および第2の垂直ベルトコンベア
8によってまとめて地上へ搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトコンベア装
置およびそれを用いた掘削土砂の搬出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下鉄等における大規模開削工事
は、掘削、掘削土砂搬出、そして切梁等の山留め材架設
を交互に実施し、地下深部へと進んでいく。したがっ
て、工程の歩掛かり上、掘削土砂の搬出は、可能な限り
速やかに行われることが必要であり、そのために種々の
方法が提案・実施されている。その中の一つが、クラム
シェルバケットを用いた掘削土砂搬出方法であり、これ
は最も多くの現場で採用されている。これは、上部基地
を道路中央の分離帯に設け、任意の場所の覆工板をめく
ってその場所で揚土する方法であり、比較的低コストで
実施できる。しかし、この方法は経済的ではあるが、ワ
イヤロープでバケットを吊っているため、掘削深度が深
くなるにつれて揚土能力も低下する。また、地上のホッ
パーやダンプトラックへ土砂を投入する際の騒音等の問
題もある。
【0003】これに対し、連続的に土砂を揚土・搬出す
る方法が実施されており、これは連続バケット式、パイ
ププレート方式、箱型ベルトコンベア方式に大別され
る。これらの方法は連続的に土砂を搬出するため、いず
れも掘削深度に影響されない搬出能力が期待できる。ま
た、小容量単位の搬出のため、地上でのホッパーやダン
プトラックへの搬出時に比較的騒音の発生が少ない。な
かでも箱型ベルトコンベア方式は、ベルトに土砂を載せ
て搬出するため騒音の発生がほとんどなく、さらに連続
土砂搬出設備の中では最も低価格であり、経済的な揚土
方法である。
【0004】箱型ベルトコンベア方式は、図8に示すよ
うにゴム製の連続箱(箱型のベルト)100が周回して
荷を搬送し、荷こぼれ防止のために連続箱100の垂直
部分にその片面に沿ってシールベルト(カバーベルト、
平ベルト)101を配置する構造になっている。また逆
に、平ベルトを荷の搬送に用い、箱ベルトを荷こぼれ防
止に用いる構造のものもある。いずれも箱型のベルトへ
の荷の付着を最低限にするように工夫されており、運転
中のトラブルも比較的少ないものである。
【0005】しかし、箱型ベルトコンベア方式では、土
砂の積込み位置が定位置であると想定して設計されてい
るため、積込み位置が順次切り下がっていくような工事
の場合(この場合、土砂の積込み位置が順次切り下がっ
ていくことになる)、以下の問題点が発生していた。
【0006】 延伸長さ分のベルトを追加するために
は、ベルトを切断した後、加硫溶着する必要があり、そ
のため設備を長期間(2〜3日)停止させなければなら
ない。 下部積込み部は定置が基本であり、下部重量および
垂直部の一部重量を地盤上に預けている。そのため、下
部積込み部の直下を掘削する場合には、別途の揚重設備
で重量を支える必要がある。また、延伸に伴って下部積
込み部を下降させるときも同様にそれらの重量を支える
必要がある。
【0007】一方、実際の開削工事現場では、覆工板の
開閉をできるだけ少なくしたいというニーズがある。特
に、交通量の多い道路直下の掘削では、土砂搬出用のダ
ンプトラックをスムースに運行させたいという意向があ
り、昼夜掘削を行い、夜間に土砂を集中して搬出すると
いう工程を組めると非常に効率的である。そのために
は、掘削した土砂を一時仮置し、夜間に土砂を集中して
搬出する方法を採れると都合がよい。一時仮置き場所と
して、掘削底面、中間階、道路上が考えられるが、掘削
底面では掘削作業に影響を与え、道路上では交通の混乱
を引き起こすことが考えられる。そのため、一時仮置き
場所を中間階に設けることが最良であるが、この場合、
一時仮置きした土砂を垂直搬送機に組み込む作業を別途
行わなければならず作業効率が悪くなるという新たな問
題が生じる。このような重複作業はできるだけ避けたい
という意向もある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ベルトの切断や継ぎ足し作業を行うことな
く、下部積込み部の切り下がりを許容でき、下部積込み
部直下の掘削をスムースに行うとともに、下部積込み部
の下降もスムーズに行え、あるいは、昼夜掘削を行い、
夜間に土砂を集中して搬出することができるベルトコン
ベア装置およびそれを用いた掘削土砂の搬出方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、箱型のベルトとそれに
沿って配置される平ベルトとの組み合わせにより、荷を
略垂直方向へも移送するベルトコンベア装置であって、
前記箱型のベルトと平ベルトにはそれぞれ折り畳まれて
なる余長吸収部が設けられていることを特徴としてい
る。請求項2記載の発明では、ベルトコンベア装置は地
下掘削時の土砂の搬出用として用いられるものであっ
て、前記余長吸収部は、少なくともベルトコンベア装置
の下部積込み部が切り下がる掘削深度長を吸収できる長
さに設定されていることを特徴としている。請求項3記
載の発明では、前記余長吸収部は地表面に近い地下部分
()に配設され、また、該地下部分には前記箱型のベル
トまたは平ベルトの下側に配されて、該ベルトから土砂
を受け取って一時的に仮置きするためのホッパ()が設
けられていることを特徴としている。請求項4記載の発
明では、前記ホッパは箱型のベルトまたは平ベルトの長
さ方向に沿って複数設けられ、前記ベルトには該ベルト
上の土砂を前記複数のうちいずれのホッパに移すのかを
決定する土砂移替手段が設けられていることを特徴とし
ている。請求項5記載の発明では、前記ホッパには該ホ
ッパから払い出される土砂を、地上へ搬出する土砂搬出
手段が連設されていることを特徴としている。請求項6
記載の発明では、箱型のベルトとそれに沿って配置され
る平ベルトとの組み合わせにより構成されるベルトコン
ベア装置を用い、箱型のベルトおよび平ベルトの各余長
吸収部を解きながら前記ベルトコンベア装置の下部積込
み部を予め打った杭に沿って下降させつつ、地下掘削時
に生じる土砂を地表面に近い地下部分に固定的に設けた
上部払い出し部まで搬送させてそこから落下させ、この
落下する土砂を上部払い出し部の下方に設けたホッパに
一時的に仮置きし、該仮置きされた土砂をホッパに連設
された土砂搬出手段によってまとめて地上へ搬出するこ
とを特徴としている。
【0010】本発明によれば、ベルトコンベア装置の下
部積込み部を切り下げながら、同時に箱型のベルトと平
ベルトの各余長吸収部を解くことにより、掘削深度長分
のベルトの長さを確保することができる。つまり、ベル
トを切断し、追加のベルトを加硫溶着するといった面倒
な作業を行うことなく、掘削深度が深くなることにより
生じるベルト長の不足分を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明にかかるベルトコン
ベア装置を示す平面図である。この図に示すように、ベ
ルトコンベア装置は、下部積込み部1が掘削深度に応じ
て切り下げられる第1の垂直ベルトコンベア2と、この
第1の垂直ベルトコンベア2によって搬送される土砂を
一時的に仮置きするために地表面に近い地下部分、具体
的には覆工板3の下方に形成される空間4に配置される
複数のホッパ5,…と、ホッパ5に連設されてホッパ5
内の土砂をまとめて地上へ搬出する土砂搬出手段6とを
備える。土砂搬出手段6はホッパ5の下方に配置される
引出ベルトコンベア7と、この引出ベルトコンベア7か
ら払い出される土砂を地上へ搬出するため、覆工板3が
配される地表部分を上下に貫通する第2の垂直ベルトコ
ンベア8とからなる。前記ホッパ5や引出ベルトコンベ
ア7等が配される部分である、地表面に近い地下部分の
空間4はここでは覆工板3の下側に形成されているが、
これに限られることなく、それよりも下方に形成されて
いてもよく、要は、ホッパ等の機器が配置でき、しか
も、垂直コンベア等で容易に地上に土砂を搬送できる部
分であればよい。
【0012】前記第1のベルトコンベア装置1は、ゴム
製の箱型のベルト10と、その片面に沿って配される平
ベルト11とを備える基本構成のものであり、地下の掘
削現場から出される土砂を前記空間4まで搬送するもの
である。この形態では、平ベルト11が荷の搬送用、箱
型のベルト10が荷こぼれ防止用として用いられる。箱
型のベルト10と平ベルト11にはそれぞれ折り畳まれ
てなる余長吸収部12,13が設けられている。余長吸
収部12,13は、下部積込み部1が掘削深度に応じて
切り下がるときに必要となるベルトの長さ分を吸収する
ため予め折り畳まれた部分であり、したがって、両ベル
ト10,11は、それぞれ延伸総延長(掘削深度長)に
相当とする長さに設定されている。
【0013】箱型のベルト10は厚みがあるため多層に
折り曲げることは困難であり、したがって、その余長吸
収部12は図2にも示すように1回だけ折られた状態と
なっている。一方、平ベルト11は厚みが薄いあるため
多層に折り曲げることも可能であり、図2に示すよう
に、ベルトの厚さ方向に沿って数回折り畳まれる場合
と、図3に示すようにベルトの長さ方向に沿って多数回
折り畳まれる場合がある。
【0014】前記空間4には水平方向に沿って架台15
が組まれており、この架台15によって第1の垂直ベル
トコンベア2の上部払い出し部16は固定的に支持され
るとともに、この上部払い出し部16から側方へ伸びる
余長吸収部12,13がベルトの余長調整可能、具体的
には、図2においてベルトを支持する余長調整用ローラ
17a,17bが水平方向へ移動可能あるいは取り外し
可能に、また、図3において余長調整用ローラ17cが
上下方向へ移動可能あるいは取り外し可能に支持されて
いる。
【0015】第1のベルトコンベア2の下部積込み部1
は予め杭打ち込まれた杭19に沿ってガイドされながら
下降される。このとき、第1のベルトコンベア2の周り
は下部積込み部1の下降に伴って継ぎ足されるゲージ2
0によって囲まれる。また、第1のベルトコンベア2の
垂直部分と下部積込み部1は、杭19によって支持され
る。なお、開削工事では中間杭として350H程度の鋼
材を打設することは通常行われており、1〜2本の杭を
打設することは容易である。
【0016】前記上部の平ベルトには、該ベルトによっ
て搬送される土砂を、前記複数のうちいずれのホッパ5
に移すのかを決定する土砂移し替え手段22が設けられ
ている。土砂移替手段22としては、図3において矢印
で示すように、平ベルト11の移送方向先端に設けられ
たローラ23を、一つのホッパ5がいっぱいになった時
点で順次ホッパ5の長さLaだけ後退させる方法、ある
いは図4に示すように、トリッパ24を利用した方法、
あるいは図7に示すようにデフレクタ25を用いた方法
等が挙げられる。なお、トリッパ24には固定式のもの
と移動式のものがあり、移動式のなかには自走式と電動
走行式があるが、図4では自走式のトリッパの例を挙げ
ており、該トリッパをホッパ5の長さだけ順に移動させ
ることによって、平ベルト11上の土砂をホッパ5へ搬
出させるようになっている。また、デフレクタ25は、
ベルトの表面に斜めあるいは山形のそらせ板25aをお
いて荷の流れの向きを変えるものであり、固定式と走行
式とがあるが、図7(a)〜(d)にはそれぞれ固定式
の例を挙げている。
【0017】前記複数のホッパ5は、平ベルト11に沿
ってその下方に直列に配列されている。ホッパ5の数は
搬送する土砂の量によっても変わるものであり、一義的
に定める他、搬送状況に応じて適宜変えてもよい。ま
た、各ホッパ5には底部にシャッタが設けられ、通常は
閉じられているが搬送時に自動的にあるいは手動によっ
て開かれるようになっている。
【0018】土砂搬出手段6は、前記したように、引出
ベルトコンベア7と第2の垂直ベルトコンベア8とによ
って構成されるが、引出ベルトコンベア7はその長さを
ホッパ5,…の直列分より若干長い値に設定され、しか
も、払い出し側の先端部分は斜め上方に傾斜されてい
る。この傾斜部分から落下する土砂を受けることができ
るように、傾斜部分の下方に下部積込み部30を重なら
せた状態で、前記第2の垂直ベルトコンベア8が配置さ
れている。この第2の垂直ベルトコンベア8は前記第1
の垂直コンベアと同様に、ゴム製の箱型のベルト31
と、その片面に沿って配される平ベルト32とを備える
基本構成のものである。この第2の垂直ベルトコンベア
8は、下部積込み部30が上下方向に移動しない通常の
固定式のものである。
【0019】次に、上記ベルトコンベア装置を用いて掘
削土砂を搬出する方法について説明する。図1中実線で
示すように、下部積込み部1が掘削初期位置である空間
4に位置するように第1の垂直ベルトコンベア2をセッ
トするとともに、当該ベルトコンベア装置の他の構成部
材である、ホッパ5,…、引出ベルトコンベア7および
第2の垂直ベルトコンベア8をそれぞれ図に示すように
所定位置にセットする。
【0020】そして、第1の垂直ベルトコンベア2を駆
動させて、下部積込み部1に掘削土砂を載せる。する
と、平ベルト11上に載せられた土砂はベルト11の移
動に伴いそれと一体的に移動されて搬送され、垂直部分
では上側に箱ベルト10が被せられて荷こぼれを防止さ
れた状態で搬送され、さらに、覆工板3近くの水平部分
では箱型のベルト10が離間されて再び平ベルト11上
に移され、それら平ベルト11の図1おける右方先端か
ら落下されて、あるいは、土砂移替手段22であるトリ
ッパ24あるいはデフレクタ25を介し落下されて、各
ホッパ5,…へ移され、そこで一時的に仮置きされる。
【0021】このとき、第1の垂直ベルトコンベア2の
垂直部分および下部積込み部1は予め打ち込まれた杭1
9で支えられているため、下部積込み部1の下方を自由
に掘削することができ、しかも、下部積込み部1の切り
下がりも自由に行える。ここで、下部積込み部1を切り
下げるときに、箱型のベルト10および平ベルト11の
余長吸収部12,13をそれぞれ所定量づつ解きなが
ら、掘削深度が深くなることにより生じるベルト長の不
足分を補う。具体的には、箱型のベルト10の場合、図
2に示すように余長調整用ローラ17aを、下部積み込
み部1の切り下がりに応じて図中左方へ移動させる。ま
た、平ベルト11の場合、図2に示すように余長調整用
ローラ17bを順次取り外したり左方へ移動させたり、
あるいは、図3に示すように余長調整用ローラ17cを
順次取り外したり上下方向へ移動させたりする。
【0022】つまり、地下鉄等の掘削工事では、掘削、
掘削土砂搬出等を繰り返しながら、地下深部へと掘り進
むが、このときに必要となる、下部積込み部1の下方掘
削、並びに下部積込み部1の切り下がりが自由に行える
のである。このように昼間では、第1の垂直ベルトコン
ベア2の下部積込み部1を切り下ろししながら地下深部
へと掘り進み、このとき、発生する掘削土砂を、速やか
にホッパ5,…まで搬送して一時的に仮置きする。
【0023】夜間になって土砂搬出用の車両が運行が可
能になると、土砂搬出手段22である引出ベルトコンベ
ア7および第2の垂直ベルトコンベア8を駆動させると
ともに、ホッパ5の下部のシャッタを順次開く。ホッパ
5から流出される一時仮置きされた土砂は、引出ベルト
コンベア7によって図1中右方へ移送され、さらに第2
の垂直ベルトコンベア8を介して地上へ集中的に搬出さ
れる。そして、この第2の垂直ベルトコンベア8から直
接ダンプトラック等の車両へ、あるいは図示せぬホッパ
を介して車両へ移し替えられ、それら車両によって所定
の場所へ運搬される。なお、夜間に、ホッパ5,…内の
土砂を土砂搬出手段22によって地上へ集中的に搬出す
るときにも、第1の垂直ベルトコンベア2を駆動させ
て、掘削した土砂をホッパ5,…へ搬送させることも同
時に行うようにしてもよい。
【0024】発明の実施の他の形態なお 、上記した実
施の形態では、地下鉄等における開削工事を例に挙げて
説明しているが、これに限られることなく、本発明はこ
れに限られることなく、水平面に沿って長く伸びる搬送
路を用いる場合にも適用可能である。また、上記した実
施の形態では、第2の垂直ベルトコンベア8を備えてい
るが、これに限られることなく、地上に十分なスペース
がある場合には、ホッパ5,…と引出ベルトコンベア7
を地上に設け、第2の垂直ベルトコンベア8を用いるこ
となく土砂を搬送して地上のホッパ5に仮置きするよう
にしてもよい。また、前記した実施の形態では、第1お
よび第2の垂直ベルトコンベア2,8とも、平ベルト1
1を荷の運搬用、箱型のベルト10を荷こぼれ用として
用いているが、これらを逆に、つまり平ベルト11を荷
こぼれ用、箱型のベルト10を荷の運搬用として用いる
こともできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、新た
に、ベルトを切断あるいは継ぎ足したりする作業を行う
ことなく、搬送路長を調整することができる。なお、延
長分の箱型のベルトを事前に装備しても、総延長での価
格は従来型のベルトコンベアと同等である。請求項2記
載の発明によれば、ベルトコンベア装置の下部積込み部
を切り下げながら、同時に箱型のベルトと平ベルトの各
余長吸収部を解くことにより、掘削深度長分のベルトの
長さを確保することができる。つまり、ベルトを切断
し、追加のベルトを加硫溶着するといった面倒な作業を
行うことなく、掘削深度が深くなることにより生じるベ
ルト長の不足分を確保することができる。ちなみに、下
部積込み部を切り下げる場合、フレーム(ゲージ)の延
長は必要であるものの、その手間は非常に簡易であり、
従来3日程度かかっていたものが約2時間荷短縮できる
こととなった。請求項3記載の発明によれば、地表面に
近い地下部分に余長吸収部分およびホッパを配置してい
るので、それらホッパ等を掘削底部に設ける場合に生じ
る掘削作業に影響を与えるといった不具合が生じず、ま
た、道路上に設ける場合に生じる交通の混乱を引き起こ
すといった不具合も生じず、ひいては、全体工期の短縮
化が図れる。請求項4記載の発明によれば、掘削土砂を
一時的にホッパに仮置きすることができ、この結果、昼
間に掘削した土砂を夜間に集中して排出することがで
き、しかも、地上でのダンプトラック等の車両の待ち時
間がほとんどない。請求項5記載の発明によれば、仮置
きした土砂を、積込み作業なしでそのままホッパから土
砂搬出手段を介して地上に搬出することができる。請求
項6記載の発明によれば、上記したベルトの搬送路長を
調整することができる、また、昼間に掘削した土砂を夜
間に集中して排出することができる等の効果の他に、予
め打った杭に沿って下部積込み部を下降させるので、下
部積込み部を正確に下方位置に下降させることができ
る。また、下部積込み部の重量を杭に預けることがで
き、下部積込み部の直下の掘削も可能になる等の効果も
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すベルトコンベア装置
の側面図である。
【図2】箱型のベルトおよび平ベルトの余長吸収部を説
明する側面図である。
【図3】平ベルトの余長吸収部の他の形態を説明する側
面図である。
【図4】土砂移替手段であるトリッパを説明する側面図
である。
【図5】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図7】土砂移替手段であるデフレクタを説明する斜視
図である。
【図8】従来のベルトコンベア装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 下部積込み部 2 第1の垂直ベルトコンベア 3 覆工板 4 空間(地表面に近い地下部分) 5 ホッパ 6 土砂搬出手段 7 引出ベルトコンベア 8 第2の垂直ベルトコンベア 17a,17b,17c 余長調整用ローラ 19 杭 22 土砂移替手段 23 ローラ 24 トリッパ 25 デフレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 重行 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 脇 登志夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 吉川 明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 柿谷 達雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 犬伏 俊通 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 大迫 一也 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 石田 正郎 東京都中央区湊1丁目10番1号 トーテッ ク株式会社内 (72)発明者 岡本 純一 東京都中央区湊1丁目10番1号 トーテッ ク株式会社内 (72)発明者 畑福 清光 東京都中央区湊1丁目10番1号 トーテッ ク株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱型のベルト(10)とそれに沿って配
    置される平ベルト(11)との組み合わせにより、荷を
    略垂直方向へも移送するベルトコンベア装置であって、 前記箱型のベルトと平ベルトにはそれぞれ折り畳まれて
    なる余長吸収部(12,13)が設けられていることを
    特徴とするベルトコンベア装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルトコンベア装置にお
    いて、 ベルトコンベア装置は地下掘削時の土砂の搬出用として
    用いられるものであって、 前記余長吸収部は、少なくともベルトコンベア装置の下
    部積込み部(1)が切り下がる掘削深度長を吸収できる
    長さに設定されていることを特徴とするベルトコンベア
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のベルトコンベア装置にお
    いて、 前記余長吸収部は地表面に近い地下部分(4)に配設さ
    れ、また、該地下部分には前記箱型のベルトまたは平ベ
    ルトの下側に配されて、該ベルトから土砂を受け取って
    一時的に仮置きするためのホッパ(5)が設けられてい
    ることを特徴とするベルトコンベア装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のベルトコンベア装置にお
    いて、 前記ホッパは箱型のベルトまたは平ベルトの長さ方向に
    沿って複数設けられ、前記ベルトには該ベルト上の土砂
    を前記複数のうちいずれのホッパに移すのかを決定する
    土砂移替手段(22)が設けられていることを特徴とす
    るベルトコンベア装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のベルトコンベア装置にお
    いて、 前記ホッパには該ホッパから払い出される土砂を、地上
    へ搬出する土砂搬出手段(6)が連設されていることを
    特徴とするベルトコンベア装置。
  6. 【請求項6】箱型のベルトとそれに沿って配置される平
    ベルトとの組み合わせにより構成されるベルトコンベア
    装置を用い、箱型のベルトおよび平ベルトの各余長吸収
    部を解きながら前記ベルトコンベア装置の下部積込み部
    を予め打った杭(19)に沿って下降させつつ、地下掘
    削時に生じる土砂を地表面に近い地下部分に固定的に設
    けた上部払い出し部まで搬送させてそこから落下させ、
    この落下する土砂を上部払い出し部の下方に設けたホッ
    パに一時的に仮置きし、該仮置きされた土砂をホッパに
    連設された土砂搬出手段によってまとめて地上へ搬出す
    ることを特徴とする掘削土砂の搬出方法。
JP8012299A 1996-01-26 1996-01-26 ベルトコンベア装置およびそれを用いた掘削土砂の搬出方法 Withdrawn JPH09203299A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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