JPH09202281A - 車両用制動装置 - Google Patents

車両用制動装置

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JPH09202281A
JPH09202281A JP8014300A JP1430096A JPH09202281A JP H09202281 A JPH09202281 A JP H09202281A JP 8014300 A JP8014300 A JP 8014300A JP 1430096 A JP1430096 A JP 1430096A JP H09202281 A JPH09202281 A JP H09202281A
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cylinder
valve
brake
chamber
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
Yoshifumi Shibusawa
美文 渋澤
Mitsugi Iwashita
調 岩下
Hidetoshi Toyoda
秀敏 豊田
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Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L3/00Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
    • B62L3/08Mechanisms specially adapted for braking more than one wheel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L1/00Brakes; Arrangements thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次マスタシリンダの油圧室から入力ポート
を経て1次マスタシリンダ側へ圧油が逆流することによ
るキックバック現象の緩和と、1次マスタシリンダ側か
ら2次マスタシリンダ側へのブレーキ油の急速充填とを
可能にする。 【解決手段】 2次マスタシリンダM2 に、その入力ポ
ート21と1次マスタシリンダMrの出力ポートとを結
ぶ油圧導入路La,20に、オリフィス25と、1次マ
スタシリンダMrから入力ポート21への一方向にのみ
流体の流れを許容する一方向弁24とを並列して介設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動二輪
車に適用される車両用制動装置に関し、特に、ブレーキ
操作子により作動される1次マスタシリンダと、この1
次マスタシリンダの出力油圧により作動されて車輪を制
動する車輪ブレーキシリンダと、この車輪ブレーキシリ
ンダの作動反力により作動される2次マスタシリンダと
を備えると共に、2次マスタシリンダの出力油圧を前記
車輪ブレーキシリンダ又は別の車輪ブレーキシリンダに
供給するようにし、2次マスタシリンダには、1次マス
タシリンダの出力油圧を油圧導入路を介して導入する入
力ポートと、2次マスタシリンダの実質的な不作動状態
ではこの入力ポートを2次マスタシリンダの油圧室に連
通させるが、2次マスタシリンダの作動状態ではその連
通を遮断する弁手段とを設けると共に、前記油圧導入路
にオリフィスを介設した、車両用制動装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かゝる制動装置は、例えば特開平5−3
30478号公報に開示されているように、既に知られ
ている。
【0003】かゝる制動装置において、前記油圧導入路
に介設されたオリフィスは、車輪ブレーキシリンダの作
動反力により2次マスタシリンダのピストンが前進作動
したとき、該2次マスタシリンダの入力ポート及び油圧
室間の連通が遮断されるまで、その油圧室内の圧油が入
力ポートを通して1次マスタシリンダ側へ逆流するのを
緩和して、キックバック現象を防止、もしくは緩和する
ことに役立っている。
【0004】このようなオリフィスは、制動装置にブレ
ーキ油を充填する場合、2次マスタシリンダ側へのブレ
ーキ油の流れに抵抗し、迅速な充填の障害となるので、
従来のものでは、前記公報にも開示されているように、
油圧導入路に、オリフィスを迂回するバイパスを形成し
得る手動弁を設け、ブレーキ油の充填時には該手動弁を
開けて、ブレーキ油のスムーズな流れを確保し、充填後
はそれを閉じるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにブレーキ油の充填の都度手動弁を開閉することは
面倒であり、また充填後、手動弁の閉め忘れがあれば前
記オリフィスの機能が発揮されなくなり、したがって充
填後は手動弁の再点検が必要であり、多くの手間を要す
ることになる。
【0006】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、ブレーキ油の充填時でも何等特別な操作を加えず
とも、前記オリフィスに邪魔されることなく2次マスタ
シリンダ側へのブレーキ油のスムーズな流れを確保し、
急速充填を可能にした前記制動装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ブレーキ操作子により作動される1次マスタシリン
ダと、この1次マスタシリンダの出力油圧により作動さ
れて車輪を制動する車輪ブレーキシリンダと、この車輪
ブレーキシリンダの作動反力により作動される2次マス
タシリンダとを備えると共に、2次マスタシリンダの出
力油圧を前記車輪ブレーキシリンダ又は別の車輪ブレー
キシリンダに供給するようにし、2次マスタシリンダに
は、1次マスタシリンダの出力油圧を油圧導入路を介し
て導入する入力ポートと、2次マスタシリンダの実質的
な不作動状態ではこの入力ポートを2次マスタシリンダ
の油圧室に連通させるが、2次マスタシリンダの作動状
態ではその連通を遮断する弁手段とを設けると共に、前
記油圧導入路にオリフィスを介設した、車両用制動装置
において、前記油圧導入路に、1次マスタシリンダから
前記入力ポートへの一方向にのみ流体の流れを許容する
一方向弁を前記オリフィスと並列に介設したことを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0009】先ず図1及び図2において、自動二輪車V
は、ブレーキ操作子として、操向ハンドルに軸支される
ブレーキレバーLと、車体フレームに軸支されるブレー
キペダルPとを備えている。自動二輪車Vの前部には、
前輪Wfを制動するための左右一対の前輪ブレーキシリ
ンダBfa,Bfbが設けられ、これらは前部ポットP
1 ,中央ポットP2 及び後部ポットP3 の三つのポット
をそれぞれ備えている。また自動二輪車の後部には、後
輪Wrを制動するための後輪ブレーキシリンダBrが設
けられ、これも前部ポットP1 、中央ポットP2 及び後
部ポットP3 の三つのポットを備えている。
【0010】前記ブレーキレバーLにより作動される前
部マスタシリンダMf(1次マスタシリンダ)の出力ポ
ートは、前輪左ブレーキシリンダBfa及び同右ブレー
キシリンダBfbの各前部及び後部ポートP1 ,P2
直接接続される。また前輪左ブレーキシリンダBfaに
は、前輪Wfに対する制動力を利用して2次ブレーキ油
圧を発生する2次マスタシリンダM2 が連結され、その
2次ブレーキ油圧は、後輪ブレーキシリンダBrの前部
及び後部ポットP1 ,P2 に減圧制御弁Rvを介して供
給される。
【0011】一方、前記ブレーキペダルPにより作動さ
れる後部マスタシリンダMr(1次マスタシリンダ)の
出力ポートは、前輪右及び左ブレーキシリンダBfa,
Bfbの各中央ポットP2 と、後輪ブレーキシリンダB
rの中央ポットP2 とに直接接続されると共に、補助油
路Laを介して前記2次マスタシリンダM2 の後述する
弁室20(図4参照)に接続される。
【0012】図3に示すように、前輪左ブレーキシリン
ダBfaは、自動二輪車Vのフロントフォーク1の下端
部のブラケット2に枢軸3により揺動自在に支持され
る。
【0013】フロントフォーク1の中間部後面には、上
下一対の小ブラケット4,4と、それらの下方に位置す
る大ブラケット5とが一体に突設されており、小ブラケ
ット4,4に前記2次マスタシリンダM2 のシリンダ本
体6がフロントフォーク1と平行に固着される。
【0014】大ブラケット5にはベルクランク7が枢軸
8により揺動自在に支持され、このベルクランク7の一
端は連結軸9を介して前輪左ブレーキシリンダBfaの
上端にピボット連結され、その他端は連結軸10を介し
て2次マスタシリンダM2 の入力杆11にピボット連結
される。したがって、前輪左ブレーキシリンダBfaの
作動により前輪Wfに制動力が加えられると、その反力
により該ブレーキシリンダBfaが枢軸3周りに矢印a
方向に揺動し、それに伴いベルクランク7が枢軸8周り
に矢印b方向に揺動して入力杆11を押し上げ、2次マ
スタシリンダM 2 を作動させて2次ブレーキ油圧を発生
させる。
【0015】図4に示すように、2次マスタシリンダM
2 のシリンダ本体6が有するシリンダ孔12にはピスト
ン13が摺動自在に嵌装され、その後端即ち下端に前記
入力杆11が連接される。ピストン13の外周には、そ
の軸方向に間隔をあけて並ぶ前後一対のカップシール1
4,15が装着されており、両カップシール14,15
はシリンダ孔12の内周面に摺動可能に密接する。その
前部カップシール14とシリンダ孔12の前端壁との間
には油圧室16が画成され、該室16にピストン13を
後退方向、即ち下方へ付勢する戻しばね17が収納され
る。
【0016】シリンダ本体6には、油圧室16に通じる
出力ポート18が設けられており、これが前記減圧制御
弁Rvを介して後輪ブレーキシリンダBrの前部及び後
部ポットP1 ,P3 に接続される。
【0017】ピストン13の外周には、両カップシール
14,15間において環状の補給油室19が形成され
る。またシリンダ本体6の一側には弁室20が形成され
ており、該室20は、ピストン13が後退限に位置する
とき前部カップシール14の直前で入力ポート21を介
して前記油圧室16と連通すると共に、サプライポート
22を介して前記補給油室19とも連通する。而して、
前部カップシール14が入力ポート21の開口部を上方
へ横切るようにピストン13が前進すると、それに応じ
て油圧室16に油圧が発生する。したがって前部カップ
シール14は入力ポート21及び油圧室16間を開閉す
る弁手段を構成する。またピストン13の後退時、油圧
室16が補給油室19よりも減圧すると、前部カップシ
ール14の外周リップが縮径して、補給油室19からピ
ストン13の前端部外周及び前部カップシール14の外
周を通して作動油が油圧室16に補給される。
【0018】図4及び図5に示すように、弁室20に
は、これを補助油路La側の入口室20aと、入力ポー
ト21及びサプライポート22側の出口室20bとに区
画する隔壁体23が嵌装され、この隔壁体23に、上記
両室20a,20b間を連通する一方向弁24及びオリ
フィス25が並列に設けられる。
【0019】一方向弁24は、隔壁体23に形成された
弁座26と、これと協働して入、出口室20a,20b
間を開閉する球状の弁体27と、この弁体27を閉じ方
向に付勢する弁ばね28とを備え、入口室20aが出口
室20bより高圧になったときのみ開弁するようになっ
ている。而して、弁室20及び補助油路Laは、後部マ
スタシリンダMrの出力油圧を入力ポート21に導入す
る油圧導入路となる。
【0020】前記隔壁体23の、両端面にはメッシュフ
ィルタ29,30が付設され、前記一方向弁24及びオ
リフィス25への異物の侵入を防ぐようになっている。
【0021】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0022】ブレーキレバーLにより前部マスタシリン
ダMfを作動させると、それから出力されるブレーキ油
圧は前輪左及び右ブレーキシリンダBfa,Bfbの各
前部及び後部ポットP1 ,P3 に供給されて前輪Wfを
制動する。この制動に伴い前輪左ブレーキシリンダBf
aは図3の矢印a方向へ揺動するため、ベルクランク7
を介して2次マスタシリンダM2 の入力杆11が押し上
げられ、ピストン13を前進させる。すると、前部カッ
プシール14が入力ポート21の開口部を上方へ横切っ
てから、ピストン13の前進量に応じて油圧室16に2
次ブレーキ油圧が発生し、その2次ブレーキ油圧は減圧
制御弁Rvを介して後輪ブレーキシリンダBrの前部及
び後部ポットP1 ,P3 に供給される。このとき、減圧
制御弁Rvは、その入力油圧を適度に減圧して出力する
ので、後輪Wrは前輪Wfの制動力より弱目の制動力を
もって制動される。
【0023】また前部マスタシリンダMfの不作動状態
において、ブレーキペダルPにより後部マスタシリンダ
Mrを作動させると、それから出力されるブレーキ油圧
は後輪ブレーキシリンダBrの中央ポットP2 と、前輪
左及び右ブレーキシリンダBfa,Bfbの各中央ポッ
トP2 と、2次マスタシリンダM2 の弁室20の入口室
20aとに供給される。
【0024】この入口室20bに供給されたブレーキ油
圧は、一方向弁24を押し開けて迅速に出口室20bに
移り、入力ポート21及び油圧室16を経て出力ポート
18に伝達され、そして減圧制御弁Rvを介して後輪ブ
レーキシリンダBrの前、後部ポットP1 ,P3 に供給
される。
【0025】このとき、前輪左ブレーキシリンダBfa
が、その中央ポットP2 への油圧供給により作動する
と、その作動反力により2次マスタシリンダM2 のピス
トン13を前進方向へ押圧するが、その押圧力が、先の
入力ポート21から油圧室16に供給された油圧による
ピストン13の後退方向への押圧力より下回っている限
り、ピストン13は後退限に保持される。
【0026】ところが、後部マスタシリンダMrの作動
中に、前部マスタシリンダMfを作動させることにより
前輪左ブレーキシリンダBfaの前、後部ポットP1
2にもブレーキ油圧を供給するなどして、該ブレーキ
シリンダBfaの作動反力が増加することにより、ピス
トン13の前進方向の押圧力が後退方向の押圧力を上回
ると、ピストン13は前進を開始する。このとき、前部
カップシール14が入力ポート21を前方へ横切るまで
は、油圧室16の圧油の一部が入力ポート21から弁室
20側へ押し戻されるが、その圧油は弁室20の出口室
20bから入口室20aへ逆流する際、一方向弁24の
閉弁によりオリフィス25を通過することを余儀なくさ
れるため、オリフィス25の絞り抵抗によりその逆流速
度が減衰される。その結果、後部マスタシリンダMrに
対するキックバック現象が防止もしくは緩和され、ブレ
ーキペダルPの操作フィーリングの低下を回避できる。
【0027】そして、前部カップシール14が入力ポー
ト21を前方へ横切ると、2次マスタシリンダM2 の油
圧室16には、前輪左ブレーキシリンダBfaの大なる
作動反力に対応した大なる2次ブレーキ油圧が発生し、
後輪Wrに対する制動力を増大させることになる。
【0028】また、前輪左ブレーキシリンダBfaの作
動反力が減少して、ピストン13が後退限まで戻ると、
入力ポート21が油圧室16に再び連通するので、油圧
室21は再び後部マスタシリンダMrの出力油圧に置き
換えられる。
【0029】こうして2次マスタシリンダM2 では、後
部マスタシリンダMrから弁室20に供給されるブレー
キ油圧と、前輪左ブレーキシリンダBfaの作動反力に
よるピストン13の前進により発生する2次ブレーキ油
圧とのうち、何れか高い方が選択され、即ちハイセレク
トされて出力ポート18から出力される。
【0030】ところで、組立工場や整備工場において、
自動二輪車1の制動装置にブレーキ油を充填するとき
は、各ブレーキシリンダBfa,Bfb,Brの図示し
ないブリーダ栓を開いた状態で前部マスタシリンダMf
及び後部マスタシリンダMr側から充填を行う。この場
合、特に後部マスタシリンダMrから充填したブレーキ
油のうち、補助油路Laを経て弁室20の入口室20a
に圧送されたものは、一方向弁24を押し開けて出口室
20bへとスムーズに流れ、オリフィス25に流れを邪
魔されることがない。したがって圧送が迅速に行われ、
出口室20bに送られたブレーキ油は2次マスタシリン
ダM2 内を満たしながら、減圧制御弁Rv、後輪ブレー
キシリンダMrへと順次送られる。こうしてブレーキ油
の急速充填が行われる。
【0031】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨の範囲を逸脱することなく、種々の設
計変更が可能である。例えば小型の自動二輪車では前輪
右ブレーキシリンダBfbを省略することもできる。ま
た2次マスタシリンダM2 の出力油圧を前輪左及び右ブ
レーキシリンダBfa,Bfbにも供給するようにして
もよい。また、一方向弁24の弁体を円錐形又は板状に
形成して、これにオリフィス25を穿設することもでき
る。また一方向弁24及びオリフィス25を補助油路L
aの途中に介設することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2次マス
タシリンダの入力ポートに連なる油圧導入路に、1次マ
スタシリンダから該入力ポートへの一方向のみ流体の流
れを許容する一方向弁をオリフィスと並列に介設したの
で、1次マスタシリンダ側からのブレーキ油の充填時に
は、一方向弁が自動的に開いて2次マスタシリンダ側へ
のブレーキ油のスムーズな流れを生じさせることがで
き、したがって手動弁を開閉する等の特別な操作を加え
ずとも、ブレーキ油の急速充填が可能であると共に、充
填後は、オリフィスにキックバック減衰機能を確実に発
揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動装置を備えた自動二輪車の概略平
面図
【図2】上記制動装置の油圧回路図
【図3】上記自動二輪車における前輪左ブレーキシリン
ダ及び2次マスタシリンダ周りの側面図
【図4】上記2次マスタシリンダの縦断側面図
【図5】図4の要部(一方向弁及びオリフィス部)の拡
大図
【符号の説明】
Mf 1次マスタシリンダとしての前部マスタシリン
ダ Mr 1次マスタシリンダとしての後部マスタシリン
ダ M2 2次マスタシリンダ Bfa 車輪ブレーキシリンダとしての前輪左ブレーキ
シリンダ Br 車輪ブレーキシリンダとしての後輪ブレーキシ
リンダ La,20 油圧導入路を構成する補助油路及び弁室 14 弁手段としてのカップシール 16 油圧室 21 入力ポート 24 一方向弁 25 オリフィス
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】前記ブレーキレバーLにより作動される前
部マスタシリンダMf(1次マスタシリンダ)の出力ポ
ートは、前輪左ブレーキシリンダBfa及び同右ブレー
キシリンダBfbの各前部及び後部ポット1 ,P 3
直接接続される。また前輪左ブレーキシリンダBfaに
は、前輪Wfに対する制動力を利用して2次ブレーキ油
圧を発生する2次マスタシリンダM2 が連結され、その
2次ブレーキ油圧は、後輪ブレーキシリンダBrの前部
及び後部ポットP1 ,P 3 に減圧制御弁Rvを介して供
給される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この入口室20に供給されたブレーキ油
圧は、一方向弁24を押し開けて迅速に出口室20bに
移り、入力ポート21及び油圧室16を経て出力ポート
18に伝達され、そして減圧制御弁Rvを介して後輪ブ
レーキシリンダBrの前、後部ポットP1 ,P3 に供給
される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ところが、後部マスタシリンダMrの作動
中に、前部マスタシリンダMfを作動させることにより
前輪左ブレーキシリンダBfaの前、後部ポットP1
3 にもブレーキ油圧を供給するなどして、該ブレーキ
シリンダBfaの作動反力が増加することにより、ピス
トン13の前進方向の押圧力が後退方向の押圧力を上回
ると、ピストン13は前進を開始する。このとき、前部
カップシール14が入力ポート21を前方へ横切るまで
は、油圧室16の圧油の一部が入力ポート21から弁室
20側へ押し戻されるが、その圧油は弁室20の出口室
20bから入口室20aへ逆流する際、一方向弁24の
閉弁によりオリフィス25を通過することを余儀なくさ
れるため、オリフィス25の絞り抵抗によりその逆流速
度が減衰される。その結果、後部マスタシリンダMrに
対するキックバック現象が防止もしくは緩和され、ブレ
ーキペダルPの操作フィーリングの低下を回避できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ところで、組立工場や整備工場において、
自動二輪車の制動装置にブレーキ油を充填するとき
は、各ブレーキシリンダBfa,Bfb,Brの図示し
ないブリーダ栓を開いた状態で前部マスタシリンダMf
及び後部マスタシリンダMr側から充填を行う。この場
合、特に後部マスタシリンダMrから充填したブレーキ
油のうち、補助油路Laを経て弁室20の入口室20a
に圧送されたものは、一方向弁24を押し開けて出口室
20bへとスムーズに流れ、オリフィス25に流れを邪
魔されることがない。したがって圧送が迅速に行われ、
出口室20bに送られたブレーキ油は2次マスタシリン
ダM2 内を満たしながら、減圧制御弁Rv、後輪ブレー
キシリンダBrへと順次送られる。こうしてブレーキ油
の急速充填が行われる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 調 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 豊田 秀敏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作子(L,P)により作動さ
    れる1次マスタシリンダ(Mf,Mr)と、この1次マ
    スタシリンダ(Mf,Mr)の出力油圧により作動され
    て車輪(Wf)を制動する車輪ブレーキシリンダ(Bf
    a)と、この車輪ブレーキシリンダ(Bfa)の作動反
    力により作動される2次マスタシリンダ(M2 )とを備
    えると共に、2次マスタシリンダ(M2 )の出力油圧を
    前記車輪ブレーキシリンダ(Bfa)又は別の車輪ブレ
    ーキシリンダ(Br)に供給するようにし、 2次マスタシリンダ(M2 )には、1次マスタシリンダ
    (Mr)の出力油圧を油圧導入路(La,20)を介し
    て導入する入力ポート(21)と、2次マスタシリンダ
    (M2 )の実質的な不作動状態ではこの入力ポート(2
    1)を2次マスタシリンダ(M2 )の油圧室(16)に
    連通させるが、2次マスタシリンダ(M 2 )の作動状態
    ではその連通を遮断する弁手段(14)とを設けると共
    に、前記油圧導入路(La,20)にオリフィス(2
    5)を介設した、車両用制動装置ににおいて、 前記油圧導入路(La,20)に、1次マスタシリンダ
    (Mr)から前記入力ポート(21)への一方向にのみ
    流体の流れを許容する一方向弁(24)を前記オリフィ
    ス(25)と並列に介設したことを特徴とする、車両用
    制動装置。
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