JPH09201708A - 切屑の分断方法とその装置およびその工具 - Google Patents
切屑の分断方法とその装置およびその工具Info
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- JPH09201708A JPH09201708A JP1070296A JP1070296A JPH09201708A JP H09201708 A JPH09201708 A JP H09201708A JP 1070296 A JP1070296 A JP 1070296A JP 1070296 A JP1070296 A JP 1070296A JP H09201708 A JPH09201708 A JP H09201708A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】圧縮エアをドリルねじれ溝切上り部に均等に吹
きかけ、ねじれ溝から排出される流れ形切屑を、ねじれ
溝切上り部で分断することにより、設備費を増大させず
に、ドリルを折損させることのない切屑の分断方法と装
置および工具を提供すること。 【解決手段】φ0.3mm以下の極細ドリル加工におい
て、圧縮エアをノズル30に設けられた複数もしくは環
状溝のエア供給穴31から均等に、ドリル1のねじれ溝
切上り部4に吹きかけることによりドリル加工により生
成された流れ形切屑10を、ねじれ溝切上り部4で分断
する。
きかけ、ねじれ溝から排出される流れ形切屑を、ねじれ
溝切上り部で分断することにより、設備費を増大させず
に、ドリルを折損させることのない切屑の分断方法と装
置および工具を提供すること。 【解決手段】φ0.3mm以下の極細ドリル加工におい
て、圧縮エアをノズル30に設けられた複数もしくは環
状溝のエア供給穴31から均等に、ドリル1のねじれ溝
切上り部4に吹きかけることによりドリル加工により生
成された流れ形切屑10を、ねじれ溝切上り部4で分断
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はφ0.3mm以下の
極細ドリル加工のドリルねじれ溝から排出される流れ形
切屑の切断方法に関する。
極細ドリル加工のドリルねじれ溝から排出される流れ形
切屑の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の切屑の分断方法と装置および工具
としては、例えば、図10,図11,図12に示すよう
なものがある。図10に示す従来例は、手動ノズル20
から圧縮エアを無作為方向にドリル1に吹きかけ、ドリ
ル1のねじれ溝2より排出され、ドリル1のシャンク3
に絡み付く流れ形切屑10を除去しようとするものであ
る。図11に示す従来例は、図10の従来例に対し、流
れ形切屑10を生成させないように、ドリルの送りを周
期的に停止し、切屑を分断しようとするものである。ス
テップフィードIは加工穴長がドリル径の5倍を越える
場合、ステップフィードIIは加工穴長がドリル径の5倍
以下の場合によく用いられる(『住友電気工業(株)テ
クニカルガイダンス』P43参照のこと)。図12
(a)(b)(c)(d)は、図11の例と同様に図1
0の従来例に対し、流れ形切屑10を生成させないよう
にドリルの先端部にチップフォーマもしくはニックを形
成し、切屑をドリル先端部で分断しようとするものであ
る(『テクニカブックス38 ドリル・リーマ加工マニ
ュアル』P31参照のこと)。
としては、例えば、図10,図11,図12に示すよう
なものがある。図10に示す従来例は、手動ノズル20
から圧縮エアを無作為方向にドリル1に吹きかけ、ドリ
ル1のねじれ溝2より排出され、ドリル1のシャンク3
に絡み付く流れ形切屑10を除去しようとするものであ
る。図11に示す従来例は、図10の従来例に対し、流
れ形切屑10を生成させないように、ドリルの送りを周
期的に停止し、切屑を分断しようとするものである。ス
テップフィードIは加工穴長がドリル径の5倍を越える
場合、ステップフィードIIは加工穴長がドリル径の5倍
以下の場合によく用いられる(『住友電気工業(株)テ
クニカルガイダンス』P43参照のこと)。図12
(a)(b)(c)(d)は、図11の例と同様に図1
0の従来例に対し、流れ形切屑10を生成させないよう
にドリルの先端部にチップフォーマもしくはニックを形
成し、切屑をドリル先端部で分断しようとするものであ
る(『テクニカブックス38 ドリル・リーマ加工マニ
ュアル』P31参照のこと)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の切屑の分断方法と装置および工具にあって
は、図10に示す従来例では、圧縮エアは片側から無作
為方向に吹きかけられるため、φ0.3mm以下の極細
ドリルに使用した場合、ドリル剛性が著しく低いことか
ら、ドリルが折損するという問題点があった。図11に
示す従来例では、ドリルの送りを周期的に停止するた
め、加工時間が増大する、もしくは加工機械台数を増や
さざるを得ず、設備費が増加するという問題点があっ
た。図12に示す従来例では、ドリル先端へのチップフ
ォーマもしくはニックの形成は、非常に高精度な成形技
術を必要とし、φ0.3mm以下の極細ドリルへの適用
例は見当たらない。仮に、形成できたとしてもドリル工
具の成形費が増大する。また、切屑が分断されたとして
も、加工穴長がドリル径の5倍以上では、加工穴内部で
の切屑詰まりが発生し、その都度ドリルを後退し、切屑
を加工穴から除去しなければならず、図11の従来例同
様、加工時間が増大する。もしくは加工機械台数を増や
さざるを得ず、設備費が増加するという問題点が容易に
考えられる。本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、圧縮エアをドリルねじれ溝切上り部
に均等に吹きかけ、ねじれ溝から排出される流れ形切屑
を、ねじれ溝切上り部で分断することにより、上記問題
点を解決することを目的としている。
うな従来の切屑の分断方法と装置および工具にあって
は、図10に示す従来例では、圧縮エアは片側から無作
為方向に吹きかけられるため、φ0.3mm以下の極細
ドリルに使用した場合、ドリル剛性が著しく低いことか
ら、ドリルが折損するという問題点があった。図11に
示す従来例では、ドリルの送りを周期的に停止するた
め、加工時間が増大する、もしくは加工機械台数を増や
さざるを得ず、設備費が増加するという問題点があっ
た。図12に示す従来例では、ドリル先端へのチップフ
ォーマもしくはニックの形成は、非常に高精度な成形技
術を必要とし、φ0.3mm以下の極細ドリルへの適用
例は見当たらない。仮に、形成できたとしてもドリル工
具の成形費が増大する。また、切屑が分断されたとして
も、加工穴長がドリル径の5倍以上では、加工穴内部で
の切屑詰まりが発生し、その都度ドリルを後退し、切屑
を加工穴から除去しなければならず、図11の従来例同
様、加工時間が増大する。もしくは加工機械台数を増や
さざるを得ず、設備費が増加するという問題点が容易に
考えられる。本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、圧縮エアをドリルねじれ溝切上り部
に均等に吹きかけ、ねじれ溝から排出される流れ形切屑
を、ねじれ溝切上り部で分断することにより、上記問題
点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を解決するた
めに、本発明請求項1記載の切屑の分断方法とその装置
では、φ0.3mm以下の極細ドリル加工において、圧
縮エアノズルに設けられた複数もしくは環状溝のエア供
給穴から均等に、ドリルねじれ溝切上り部に吹きかける
ことによりドリル加工により生成された切屑を、ドリル
ねじれ溝切上り部で分断する構成とした。請求項2記載
の切屑の分断方法とその装置では、請求項1記載の切屑
の分断方法とその装置において、ドリルがノズル軸中心
に移動した後、制御装置の指令を受け電磁開閉弁が開
き、圧縮エアをノズルに供給する構成とした。請求項3
記載の切屑の分断方法とその装置では、請求項1記載の
切屑の分断方法とその装置において、ノズルの下側に整
流板が設けられ、整流板で圧縮エアを整流する構成とし
た。請求項4記載の切屑の分断方法とその装置では、請
求項1、3記載の切屑の分断方法とその装置において、
ノズルが圧縮ホルダに接合されており、圧縮エアを利用
し、ノズル中心がドリル軸中心まで移動する構成とし
た。請求項5記載のドリル工具と切屑の分断方法では、
φ0.3mm以下の極細ドリル加工において、ドリルに
カラーが軽圧入にて嵌合されており、ドリルとカラーに
設けられた複数もしくは環状溝のエア供給穴から圧縮エ
アを均等に、ドリルねじれ溝切上り部に吹きかけること
により、ドリル加工により生成された流れ形切屑を、ド
リルねじれ溝切上り部で分断する構成とした。
めに、本発明請求項1記載の切屑の分断方法とその装置
では、φ0.3mm以下の極細ドリル加工において、圧
縮エアノズルに設けられた複数もしくは環状溝のエア供
給穴から均等に、ドリルねじれ溝切上り部に吹きかける
ことによりドリル加工により生成された切屑を、ドリル
ねじれ溝切上り部で分断する構成とした。請求項2記載
の切屑の分断方法とその装置では、請求項1記載の切屑
の分断方法とその装置において、ドリルがノズル軸中心
に移動した後、制御装置の指令を受け電磁開閉弁が開
き、圧縮エアをノズルに供給する構成とした。請求項3
記載の切屑の分断方法とその装置では、請求項1記載の
切屑の分断方法とその装置において、ノズルの下側に整
流板が設けられ、整流板で圧縮エアを整流する構成とし
た。請求項4記載の切屑の分断方法とその装置では、請
求項1、3記載の切屑の分断方法とその装置において、
ノズルが圧縮ホルダに接合されており、圧縮エアを利用
し、ノズル中心がドリル軸中心まで移動する構成とし
た。請求項5記載のドリル工具と切屑の分断方法では、
φ0.3mm以下の極細ドリル加工において、ドリルに
カラーが軽圧入にて嵌合されており、ドリルとカラーに
設けられた複数もしくは環状溝のエア供給穴から圧縮エ
アを均等に、ドリルねじれ溝切上り部に吹きかけること
により、ドリル加工により生成された流れ形切屑を、ド
リルねじれ溝切上り部で分断する構成とした。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は実施の形態1を示す概略図であ
る。また、図2はドリルを示す拡大図である。まず構成
を説明すると、30はノズルであって、圧縮エアのエア
供給穴31を有する。エア供給穴31は少なくとも2ケ
以上有し、ドリル1の軸中心に向かって対向に設けられ
ている。なお、エア供給穴31は連続した環状溝であっ
ても構わない。また、エア供給穴31は圧縮エアがドリ
ル1のねじれ溝切上り部4に供給されるように方向付け
されている。圧縮エアとしては、0.6MPa以下の一
般工場用エアを使用している。
いて説明する。図1は実施の形態1を示す概略図であ
る。また、図2はドリルを示す拡大図である。まず構成
を説明すると、30はノズルであって、圧縮エアのエア
供給穴31を有する。エア供給穴31は少なくとも2ケ
以上有し、ドリル1の軸中心に向かって対向に設けられ
ている。なお、エア供給穴31は連続した環状溝であっ
ても構わない。また、エア供給穴31は圧縮エアがドリ
ル1のねじれ溝切上り部4に供給されるように方向付け
されている。圧縮エアとしては、0.6MPa以下の一
般工場用エアを使用している。
【0006】次に作用を説明する。ドリル加工によって
生成された流れ形切屑10は、ねじれ溝2をつたい、ね
じれ溝切上り部4から排出される。ドリル1は加工回転
を継続した状態で、図には示されていない加工穴から引
き戻され、圧縮エアが供給され続けているノズル30の
中心軸に移動する。ここで、ドリル1の回転は逆回転で
も構わない。ねじれ溝2から飛び出ている流れ形切屑1
0は圧縮エアにより折曲げられ、ついにはねじれ溝切上
り部4を支点に、流れ形切屑10はねじれ溝2に残った
流れ形切屑10aと分断される。ねじれ溝2に残った流
れ形切屑10aは、次のドリル加工によって生成される
切屑に押し出され、ねじれ溝2から排出される。実施の
形態1のドリル加工と切屑分断条件例を図3に示す。
生成された流れ形切屑10は、ねじれ溝2をつたい、ね
じれ溝切上り部4から排出される。ドリル1は加工回転
を継続した状態で、図には示されていない加工穴から引
き戻され、圧縮エアが供給され続けているノズル30の
中心軸に移動する。ここで、ドリル1の回転は逆回転で
も構わない。ねじれ溝2から飛び出ている流れ形切屑1
0は圧縮エアにより折曲げられ、ついにはねじれ溝切上
り部4を支点に、流れ形切屑10はねじれ溝2に残った
流れ形切屑10aと分断される。ねじれ溝2に残った流
れ形切屑10aは、次のドリル加工によって生成される
切屑に押し出され、ねじれ溝2から排出される。実施の
形態1のドリル加工と切屑分断条件例を図3に示す。
【0007】図4には、実施の形態2を示す。この実施
の形態2は、前記実施の形態1に対し、圧縮エアの供給
タイミングを規定したものである。35は電磁開閉弁で
あって、制御装置36から指令を受けてノズル30へ供
給される圧縮エアの開閉を行う。実施の形態1同様にド
リル1はノズル30の中心軸に移動した後、制御装置3
6より電磁開閉弁35にバルブ開の指令が出され、圧縮
エアがドリル1のねじれ溝切上り部4に供給される。流
れ形切屑10がねじれ溝切上り部4で分断される様子
は、実施の形態1と同様である。流れ形切屑10を分断
するのに必要な時間の圧縮エアを供給した後、制御装置
36より電磁開閉弁35にバルブ閉の指令が出され、ノ
ズル30への圧縮エア供給は遮断される。
の形態2は、前記実施の形態1に対し、圧縮エアの供給
タイミングを規定したものである。35は電磁開閉弁で
あって、制御装置36から指令を受けてノズル30へ供
給される圧縮エアの開閉を行う。実施の形態1同様にド
リル1はノズル30の中心軸に移動した後、制御装置3
6より電磁開閉弁35にバルブ開の指令が出され、圧縮
エアがドリル1のねじれ溝切上り部4に供給される。流
れ形切屑10がねじれ溝切上り部4で分断される様子
は、実施の形態1と同様である。流れ形切屑10を分断
するのに必要な時間の圧縮エアを供給した後、制御装置
36より電磁開閉弁35にバルブ閉の指令が出され、ノ
ズル30への圧縮エア供給は遮断される。
【0008】図5には、実施の形態3を示す。本実施の
形態3は、ノズル30の下側に、整流板40が接着もし
くは溶接等により接合されている。整流板40は、エア
供給穴31より供給された圧縮エアを穴42で絞り込
み、ドリル1の軸方向と平行して流れるようにする。流
れ形切屑10がねじれ溝切上り部4で分断される様子
は、実施の形態1と同様であり、分断された流れ形切屑
10は、ドリル1と穴42の間を通過し、整流板40の
外へ排出される。また整流板40の穴42は、図6に示
すような管状穴41としても良い。その際、管状穴41
は、圧縮エアによりねじれ溝切上り部4で分断される流
れ形切屑10が、ドリル1と管状穴41の間に噛み込ま
ないように、少なくともφ1mm以上を有する。
形態3は、ノズル30の下側に、整流板40が接着もし
くは溶接等により接合されている。整流板40は、エア
供給穴31より供給された圧縮エアを穴42で絞り込
み、ドリル1の軸方向と平行して流れるようにする。流
れ形切屑10がねじれ溝切上り部4で分断される様子
は、実施の形態1と同様であり、分断された流れ形切屑
10は、ドリル1と穴42の間を通過し、整流板40の
外へ排出される。また整流板40の穴42は、図6に示
すような管状穴41としても良い。その際、管状穴41
は、圧縮エアによりねじれ溝切上り部4で分断される流
れ形切屑10が、ドリル1と管状穴41の間に噛み込ま
ないように、少なくともφ1mm以上を有する。
【0009】図7,図8には、実施の形態4を示す。5
0は伸縮ホルダであって、バネ51とストッパ52とケ
ース53とパイプ54から成る。パイプ54はノズル3
0に溶接等により接合されている。ドリル加工が終了す
ると、ドリル1は図には示されていない加工穴から所定
の位置まで引き戻される。その後、制御装置36より電
磁開閉弁35にバルブ開の指令が出され、圧縮エアが供
給される。圧縮エアが供給されると、ノズル中心軸とド
リル中心軸が一致する位置までノズル30が押し出さ
れ、圧縮エアはバイパス55を通りエア供給穴31へ供
給される。流れ形切屑10がねじれ溝切上り部4で分断
される様子は、実施の形態1と同様である。流れ形切屑
10を分断するのに必要な時間の圧縮エアを供給した
後、制御装置36より電磁開閉弁35にバルブ閉の指令
が出され、圧縮エア供給は遮断され、ノズル30はバネ
51によりストッパ52の位置まで引き戻される。ま
た、分断された流れ形切屑10は、実施の形態3同様に
整流板40の穴41を通過し、整流板40の外へ排出さ
れる。
0は伸縮ホルダであって、バネ51とストッパ52とケ
ース53とパイプ54から成る。パイプ54はノズル3
0に溶接等により接合されている。ドリル加工が終了す
ると、ドリル1は図には示されていない加工穴から所定
の位置まで引き戻される。その後、制御装置36より電
磁開閉弁35にバルブ開の指令が出され、圧縮エアが供
給される。圧縮エアが供給されると、ノズル中心軸とド
リル中心軸が一致する位置までノズル30が押し出さ
れ、圧縮エアはバイパス55を通りエア供給穴31へ供
給される。流れ形切屑10がねじれ溝切上り部4で分断
される様子は、実施の形態1と同様である。流れ形切屑
10を分断するのに必要な時間の圧縮エアを供給した
後、制御装置36より電磁開閉弁35にバルブ閉の指令
が出され、圧縮エア供給は遮断され、ノズル30はバネ
51によりストッパ52の位置まで引き戻される。ま
た、分断された流れ形切屑10は、実施の形態3同様に
整流板40の穴41を通過し、整流板40の外へ排出さ
れる。
【0010】図9には、実施の形態5を示す。本実施の
形態は、ドリル1にカラー70が軽圧入して嵌合され、
エア供給穴62、72が設けられている。エア供給穴6
2、72は少なくとも2ケ以上の複数ケ所を有し、場合
によっては環状溝としても良い。カラー70は工具摩耗
等によるドリル交換の際に付替ることができる。圧縮エ
アの供給は図に示されていない工作機械のスピンドル側
もしくはドリル1を保持するホルダ側から供給される。
図には示されていない流れ形切屑10はカラー70の底
面71に当接し、ドリル1と軸直角方向に排出されるよ
うになる。圧縮エアはエア供給穴62、72を通り、ね
じれ溝切上り部4に吹きかけられる。流れ形切屑10が
ねじれ溝切上り部4で分断される様子は、実施の形態1
と同様である。
形態は、ドリル1にカラー70が軽圧入して嵌合され、
エア供給穴62、72が設けられている。エア供給穴6
2、72は少なくとも2ケ以上の複数ケ所を有し、場合
によっては環状溝としても良い。カラー70は工具摩耗
等によるドリル交換の際に付替ることができる。圧縮エ
アの供給は図に示されていない工作機械のスピンドル側
もしくはドリル1を保持するホルダ側から供給される。
図には示されていない流れ形切屑10はカラー70の底
面71に当接し、ドリル1と軸直角方向に排出されるよ
うになる。圧縮エアはエア供給穴62、72を通り、ね
じれ溝切上り部4に吹きかけられる。流れ形切屑10が
ねじれ溝切上り部4で分断される様子は、実施の形態1
と同様である。
【0011】各実施の形態は、以下の様な効果がある。
実施の形態2では電磁開閉弁35により圧縮エアの供給
を適宜に行うことができ、実施の形態1に対し、エア使
用量を必要最低限に押さえることができる。実施の形態
3ではノズル下側に整流板40が設けられ、圧縮エアの
流れが整流板40で整流されることにより、エア供給に
よるドリル振れが抑えやすくなり、実施の形態1、2に
対し、更に極細もしくはねじれ溝長の長いドリルでも、
ドリル1が折損することなく切屑10を分断できる。ま
た、切屑10は整流板40の穴42より排出されること
から、切屑10の集積箇所は一定であり、切屑10の集
積方法が簡便となる。実施の形態4ではノズル30が伸
縮ホルダ50に接合されており、ノズル30が圧縮エア
を利用し所定の位置に移動することにより、実施の形態
1、2、3に対し、ドリル保持軸の位置移動用の駆動装
置と制御装置を必要とせず、安価に設備装置を構成する
ことができる。実施の形態5ではドリル1とカラー70
にエア供給穴62,72を設けたことにより、実施の形
態1、2、3、4に対し、ドリル加工中でも圧縮エアを
供給することができ、切屑10の分断が可能となる。更
に、ノズル1を必要とせず、加工物との不干渉範囲を広
くできる。
実施の形態2では電磁開閉弁35により圧縮エアの供給
を適宜に行うことができ、実施の形態1に対し、エア使
用量を必要最低限に押さえることができる。実施の形態
3ではノズル下側に整流板40が設けられ、圧縮エアの
流れが整流板40で整流されることにより、エア供給に
よるドリル振れが抑えやすくなり、実施の形態1、2に
対し、更に極細もしくはねじれ溝長の長いドリルでも、
ドリル1が折損することなく切屑10を分断できる。ま
た、切屑10は整流板40の穴42より排出されること
から、切屑10の集積箇所は一定であり、切屑10の集
積方法が簡便となる。実施の形態4ではノズル30が伸
縮ホルダ50に接合されており、ノズル30が圧縮エア
を利用し所定の位置に移動することにより、実施の形態
1、2、3に対し、ドリル保持軸の位置移動用の駆動装
置と制御装置を必要とせず、安価に設備装置を構成する
ことができる。実施の形態5ではドリル1とカラー70
にエア供給穴62,72を設けたことにより、実施の形
態1、2、3、4に対し、ドリル加工中でも圧縮エアを
供給することができ、切屑10の分断が可能となる。更
に、ノズル1を必要とせず、加工物との不干渉範囲を広
くできる。
【0012】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、圧縮エアをノズルもしくはドリルに設けられた、複
数もしくは環状溝のエア供給穴からドリルねじれ溝切上
り部に均等に吹きかけ、ねじれ溝から排出される流れ形
切屑をねじれ溝切上り部で分断できる構成としたため、
流れ形切屑を生成するドリル加工条件により、加工穴内
部での切屑詰まりを防止し、ドリルを折損することなく
流れ形切屑を容易に分断でき、加工穴深さがドリル径の
20倍程度までステップ無しに加工でき、加工時間の増
大もしくは設備費の増加を防ぐことができるという効果
が得られる。
ば、圧縮エアをノズルもしくはドリルに設けられた、複
数もしくは環状溝のエア供給穴からドリルねじれ溝切上
り部に均等に吹きかけ、ねじれ溝から排出される流れ形
切屑をねじれ溝切上り部で分断できる構成としたため、
流れ形切屑を生成するドリル加工条件により、加工穴内
部での切屑詰まりを防止し、ドリルを折損することなく
流れ形切屑を容易に分断でき、加工穴深さがドリル径の
20倍程度までステップ無しに加工でき、加工時間の増
大もしくは設備費の増加を防ぐことができるという効果
が得られる。
【図1】実施の形態1にかかる概略図である。
【図2】ドリルの拡大図である。
【図3】ドリル加工と切屑分断条件を示す説明図であ
る。
る。
【図4】実施の形態2にかかる概略図である。
【図5】実施の形態3にかかる概略図である。
【図6】図5の整流板に管部を設けた概略図である。
【図7】実施の形態4にかかる概略図である。
【図8】図7の左側面図を示す概略図である。
【図9】実施の形態5にかかる概略図である。
【図10】従来例にかかる圧縮エア供給による説明図で
ある。
ある。
【図11】従来例にかかるステップ加工による切屑分断
の説明図である。
の説明図である。
【図12】従来例にかかるドリル先端部での切屑分断の
説明図である。
説明図である。
1 ドリル 4 ねじれ溝切上り部 10 流れ形切屑 30 ノズル 35 電磁開閉弁 36 制御装置 40 整流板 50 伸縮ホルダ 60 切欠き 70 カラー
Claims (5)
- 【請求項1】φ0.3mm以下の極細ドリル加工におい
て、圧縮エアをノズルに設けられた複数もしくは環状溝
のエア供給穴から均等に、ドリルねじれ溝切上り部に吹
きかけることによりドリル加工により生成された切屑
を、ドリルねじれ溝切上り部で分断することを特徴とす
る切屑の分断方法とその装置。 - 【請求項2】ドリルがノズル軸中心に移動した後、制御
装置の指令を受け電磁開閉弁が開き、圧縮エアをノズル
に供給することを特徴とする請求項1記載の切屑の分断
方法とその装置。 - 【請求項3】ノズルの下側に整流板が設けられ、整流板
で圧縮エアを整流することを特徴とする、請求項1記載
の切屑の分断方法とその装置。 - 【請求項4】ノズルが圧縮ホルダに接合されており、圧
縮エアを利用し、ノズル中心がドリル軸中心まで移動す
ることを特徴とする、請求項1、3記載の切屑の分断方
法とその装置。 - 【請求項5】φ0.3mm以下の極細ドリル加工におい
て、ドリルにカラーが軽圧入にて嵌合されており、ドリ
ルとカラーに設けられた複数もしくは環状溝のエア供給
穴から圧縮エアを均等に、ドリルねじれ溝切上り部に吹
きかけることにより、ドリル加工により生成された流れ
形切屑を、ドリルねじれ溝切上り部で分断することを特
徴とするドリル工具と切屑の分断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1070296A JPH09201708A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 切屑の分断方法とその装置およびその工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1070296A JPH09201708A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 切屑の分断方法とその装置およびその工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09201708A true JPH09201708A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11757638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1070296A Pending JPH09201708A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 切屑の分断方法とその装置およびその工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09201708A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-01-25 JP JP1070296A patent/JPH09201708A/ja active Pending
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