JPH09201600A - 薬品混合装置 - Google Patents
薬品混合装置Info
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- JPH09201600A JPH09201600A JP8011341A JP1134196A JPH09201600A JP H09201600 A JPH09201600 A JP H09201600A JP 8011341 A JP8011341 A JP 8011341A JP 1134196 A JP1134196 A JP 1134196A JP H09201600 A JPH09201600 A JP H09201600A
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- chemical
- sludge
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- mixing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 濃縮汚泥に対しても凝集剤などの薬品を十分
に混合することができ、その混和物たる調質汚泥を濾布
上に均一に供給できる薬品混合装置を提供する。 【解決手段】 濾布２の幅方向に沿った混合槽８の内部
に攪拌機９を設けて薬品混合装置７を構成する。攪拌機
９は、濾布２の幅方向を軸心方向として設けられ、軸心
回りに回転する軸部１３と、軸部１３の外周面に取り付
けられ、軸部１３の軸心回りに回転する複数枚の羽根部
１４とを有して構成する。
に混合することができ、その混和物たる調質汚泥を濾布
上に均一に供給できる薬品混合装置を提供する。 【解決手段】 濾布２の幅方向に沿った混合槽８の内部
に攪拌機９を設けて薬品混合装置７を構成する。攪拌機
９は、濾布２の幅方向を軸心方向として設けられ、軸心
回りに回転する軸部１３と、軸部１３の外周面に取り付
けられ、軸部１３の軸心回りに回転する複数枚の羽根部
１４とを有して構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、下・廃水処理場な
どに設けられる薬品混合装置に関し、詳しくは重力脱水
などにより濃縮された濃縮汚泥を導入して凝集剤などの
薬品と混合し、その混和物をベルトプレス型脱水機の加
圧脱水部に供給する薬品混合装置に関する。
どに設けられる薬品混合装置に関し、詳しくは重力脱水
などにより濃縮された濃縮汚泥を導入して凝集剤などの
薬品と混合し、その混和物をベルトプレス型脱水機の加
圧脱水部に供給する薬品混合装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】下・廃水処理場などで残渣物として生じ
る汚泥は、複雑な構造をもつ有機物および無機物の集合
体であり、粒子の大きさが小さくかつ水との親和力も強
いため、適当な予備処理を行うことなく濾過や遠心分離
などの脱水操作によって水を分離することは難しい。
る汚泥は、複雑な構造をもつ有機物および無機物の集合
体であり、粒子の大きさが小さくかつ水との親和力も強
いため、適当な予備処理を行うことなく濾過や遠心分離
などの脱水操作によって水を分離することは難しい。
【０００３】このため、従来は主として、原汚泥に高分
子凝集剤などの凝集剤を混合して、重力脱水およびせん
断・圧搾可能なフロックを生成させ、生成したフロック
状汚泥をベルトプレス型脱水機などに送って脱水してい
た。
子凝集剤などの凝集剤を混合して、重力脱水およびせん
断・圧搾可能なフロックを生成させ、生成したフロック
状汚泥をベルトプレス型脱水機などに送って脱水してい
た。
【０００４】ベルトプレス型脱水機は、図３に示したよ
うなものであり、複数のロールＲと各ロールＲの回転に
したがって矢印ａ，ｂで示した方向に走行するベルト状
の濾布１，２とを有しており、凝集されて濾布１上に供
給された汚泥３を流動性がなくなるまで濃縮する重力脱
水部Ａと、重力脱水部Ａで濃縮された汚泥３を濾布１，
２間に挟みながら加圧脱水する加圧脱水部Ｂと、加圧脱
水部Ｂで脱水された汚泥３をさらにせん断圧搾するせん
断圧搾部Ｃとを備えている。
うなものであり、複数のロールＲと各ロールＲの回転に
したがって矢印ａ，ｂで示した方向に走行するベルト状
の濾布１，２とを有しており、凝集されて濾布１上に供
給された汚泥３を流動性がなくなるまで濃縮する重力脱
水部Ａと、重力脱水部Ａで濃縮された汚泥３を濾布１，
２間に挟みながら加圧脱水する加圧脱水部Ｂと、加圧脱
水部Ｂで脱水された汚泥３をさらにせん断圧搾するせん
断圧搾部Ｃとを備えている。
【０００５】しかるに、上記した従来の方法では、原汚
泥に対して凝集剤を一度に添加しており、近年増加しつ
つある難脱水性汚泥の脱水性を改善するに十分でないた
め、本発明者らは先に、特開平６−３４３９９９号にお
いて新規な汚泥の脱水方法を提案した。この方法は、原
汚泥に高分子量のカチオン系高分子凝集剤を添加して粗
大フロックを生成させ、生成した粗大フロック状汚泥を
重力脱水により濃縮し、濃縮された汚泥にさらに高カチ
オン度高分子凝集剤を添加して容易に脱水可能な状態に
凝集させ、この凝集汚泥を加圧脱水するようにしたもの
である。
泥に対して凝集剤を一度に添加しており、近年増加しつ
つある難脱水性汚泥の脱水性を改善するに十分でないた
め、本発明者らは先に、特開平６−３４３９９９号にお
いて新規な汚泥の脱水方法を提案した。この方法は、原
汚泥に高分子量のカチオン系高分子凝集剤を添加して粗
大フロックを生成させ、生成した粗大フロック状汚泥を
重力脱水により濃縮し、濃縮された汚泥にさらに高カチ
オン度高分子凝集剤を添加して容易に脱水可能な状態に
凝集させ、この凝集汚泥を加圧脱水するようにしたもの
である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、濃縮汚泥にさらに高分子凝集剤を添加して容
易に脱水可能な状態に凝集させるという方法自体が新規
であるため、濃縮汚泥と高分子凝集剤とを混合する適切
な混和機がないのが現状である。
たように、濃縮汚泥にさらに高分子凝集剤を添加して容
易に脱水可能な状態に凝集させるという方法自体が新規
であるため、濃縮汚泥と高分子凝集剤とを混合する適切
な混和機がないのが現状である。
【０００７】たとえば回転ドラム式あるいは攪拌槽式の
混和機は、濃度の低い汚泥（１〜２％程度）と高分子凝
集剤とを混合するものであるため、上記したような濃縮
汚泥（５〜１０％程度）と高分子凝集剤とを十分に混合
するのは困難である。
混和機は、濃度の低い汚泥（１〜２％程度）と高分子凝
集剤とを混合するものであるため、上記したような濃縮
汚泥（５〜１０％程度）と高分子凝集剤とを十分に混合
するのは困難である。
【０００８】これらの混和機をあえて使用するとして
も、これらは１点より汚泥を流出させる方式であるた
め、濃縮汚泥と高分子凝集剤との混和物は濃度が高いが
故に濾布上に均一に拡がらず、濾布の蛇行やしわの発生
を招き、脱水が不十分になる。特に、混和物を３ｍ幅に
広げるベルトプレス型脱水機などにおいては、濾布の蛇
行やしわの発生は避けられない。
も、これらは１点より汚泥を流出させる方式であるた
め、濃縮汚泥と高分子凝集剤との混和物は濃度が高いが
故に濾布上に均一に拡がらず、濾布の蛇行やしわの発生
を招き、脱水が不十分になる。特に、混和物を３ｍ幅に
広げるベルトプレス型脱水機などにおいては、濾布の蛇
行やしわの発生は避けられない。
【０００９】本発明は上記問題を解決するもので、濃縮
汚泥に対しても凝集剤などの薬品を十分に混合すること
ができ、その混和物を濾布上に均一に供給できる薬品混
合装置を提供することを目的とするものである。
汚泥に対しても凝集剤などの薬品を十分に混合すること
ができ、その混和物を濾布上に均一に供給できる薬品混
合装置を提供することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項１記載の薬品混合装置は、重力脱水
などにより濃縮された濃縮汚泥を導入して凝集剤などの
薬品と混合し、その混和物をベルトプレス型脱水機の加
圧脱水部に供給する薬品混合装置であって、前記ベルト
プレス型脱水機の加圧脱水部の手前側においてベルト状
の濾布の上方に濾布の幅方向に設けられる混合槽と、こ
の混合槽の内部に設けられる攪拌機とからなり、前記混
合槽は、濾布の進行方向における断面が底部から上方に
向けて半円状に拡幅した形状に形成され、前記攪拌機
は、濾布の幅方向を軸心方向として設けられ、軸心回り
に回転する軸部と、この軸部の外周面に取り付けられ、
軸部の軸心回りに回転して、混合槽の内部に導入された
濃縮汚泥と薬品とを攪拌混合した後、濾布上に送り出す
複数枚の羽根部とを有して構成したものである。
に、本発明の請求項１記載の薬品混合装置は、重力脱水
などにより濃縮された濃縮汚泥を導入して凝集剤などの
薬品と混合し、その混和物をベルトプレス型脱水機の加
圧脱水部に供給する薬品混合装置であって、前記ベルト
プレス型脱水機の加圧脱水部の手前側においてベルト状
の濾布の上方に濾布の幅方向に設けられる混合槽と、こ
の混合槽の内部に設けられる攪拌機とからなり、前記混
合槽は、濾布の進行方向における断面が底部から上方に
向けて半円状に拡幅した形状に形成され、前記攪拌機
は、濾布の幅方向を軸心方向として設けられ、軸心回り
に回転する軸部と、この軸部の外周面に取り付けられ、
軸部の軸心回りに回転して、混合槽の内部に導入された
濃縮汚泥と薬品とを攪拌混合した後、濾布上に送り出す
複数枚の羽根部とを有して構成したものである。
【００１１】請求項２記載の薬品混合装置は、攪拌機の
羽根部を、その回転方向前方側に突出するように湾曲し
て形成したものである。請求項３記載の薬品混合装置
は、混合槽を、濾布の幅方向に沿った一側縁部を濾布に
対して混和物を越流させる排出部となし、排出部の上方
に濃縮汚泥の流入部を配して構成し、攪拌機の羽根部
を、前記排出部から流入部へ向かう方向に軸部の軸心回
りに回転するように構成したものである。
羽根部を、その回転方向前方側に突出するように湾曲し
て形成したものである。請求項３記載の薬品混合装置
は、混合槽を、濾布の幅方向に沿った一側縁部を濾布に
対して混和物を越流させる排出部となし、排出部の上方
に濃縮汚泥の流入部を配して構成し、攪拌機の羽根部
を、前記排出部から流入部へ向かう方向に軸部の軸心回
りに回転するように構成したものである。
【００１２】上記した請求項１記載の構成によれば、重
力脱水などにより濃縮された濃縮汚泥は、凝集剤などの
薬品とともに混合槽の内部に導入されて、軸部の軸心回
りに回転する複数枚の羽根部により薬品と攪拌混合され
つつ送り出され、加圧脱水部の手前側において濾布上に
濾布の全幅にわたり排出される。
力脱水などにより濃縮された濃縮汚泥は、凝集剤などの
薬品とともに混合槽の内部に導入されて、軸部の軸心回
りに回転する複数枚の羽根部により薬品と攪拌混合され
つつ送り出され、加圧脱水部の手前側において濾布上に
濾布の全幅にわたり排出される。
【００１３】請求項２記載の構成によれば、攪拌機の羽
根部による濃縮汚泥や脱離液のはね上げが少なく、かつ
濃縮汚泥中に含まれる滓渣等は羽根部の回転に伴って羽
根部から遠ざかる方向に移動するため、羽根部へのから
みつきを生じない。また、軸部から遠い羽根部の外周部
ほど回転速度が大きくなる一方、羽根部が湾曲している
ことによって、軸部の径方向における一定距離当たりの
羽根部の面積は外周部において小さくなるため、濃縮汚
泥や薬品に対する羽根部の衝突は軸部に近い箇所と遠い
箇所とにかかわらずほぼ同等に起こり、混和程度のばら
つきは小さい。さらに、混合槽の内周面と羽根部との間
に異物かみ込みが生じても、羽根部は逃げる方向に移動
するため、折れは発生しない。
根部による濃縮汚泥や脱離液のはね上げが少なく、かつ
濃縮汚泥中に含まれる滓渣等は羽根部の回転に伴って羽
根部から遠ざかる方向に移動するため、羽根部へのから
みつきを生じない。また、軸部から遠い羽根部の外周部
ほど回転速度が大きくなる一方、羽根部が湾曲している
ことによって、軸部の径方向における一定距離当たりの
羽根部の面積は外周部において小さくなるため、濃縮汚
泥や薬品に対する羽根部の衝突は軸部に近い箇所と遠い
箇所とにかかわらずほぼ同等に起こり、混和程度のばら
つきは小さい。さらに、混合槽の内周面と羽根部との間
に異物かみ込みが生じても、羽根部は逃げる方向に移動
するため、折れは発生しない。
【００１４】請求項３記載の構成によれば、流入部を通
じて混合槽の内部に導入される濃縮汚泥と薬品は、羽根
部によって、槽上方を通って排出部に対向する他側縁部
寄りの領域に送られた後に排出部へ送られることにな
り、その間に十分に攪拌混合されて調質される。
じて混合槽の内部に導入される濃縮汚泥と薬品は、羽根
部によって、槽上方を通って排出部に対向する他側縁部
寄りの領域に送られた後に排出部へ送られることにな
り、その間に十分に攪拌混合されて調質される。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図１において、ベルトプレス型
脱水機は、図３を用いて説明した従来のものと同様の構
成を有しているので要部のみ示し、従来のものと同様の
作用を有する部材に同じ符号を付して説明する。
参照しながら説明する。図１において、ベルトプレス型
脱水機は、図３を用いて説明した従来のものと同様の構
成を有しているので要部のみ示し、従来のものと同様の
作用を有する部材に同じ符号を付して説明する。
【００１６】ベルトプレス型脱水機は、複数のロールＲ
と、各ロールＲの回転にしたがって矢印で示した方向に
走行するベルト状の濾布１，２と、汚泥の厚みを調整す
るロールＲ’，Ｒ''とを有し、重力脱水部Ａの下方に加
圧脱水部Ｂが配されている。
と、各ロールＲの回転にしたがって矢印で示した方向に
走行するベルト状の濾布１，２と、汚泥の厚みを調整す
るロールＲ’，Ｒ''とを有し、重力脱水部Ａの下方に加
圧脱水部Ｂが配されている。
【００１７】重力脱水部Ａの下方であって加圧脱水部Ｂ
から離れた手前側の位置には、重力脱水部Ａにおいて濃
縮された濃縮汚泥４と高カチオン度高分子凝集剤やｐＨ
調整剤などの薬品５とを導入して混合し、その混和物た
る調質汚泥６を加圧脱水部Ｂに供給する薬品混合装置７
が配設されている。
から離れた手前側の位置には、重力脱水部Ａにおいて濃
縮された濃縮汚泥４と高カチオン度高分子凝集剤やｐＨ
調整剤などの薬品５とを導入して混合し、その混和物た
る調質汚泥６を加圧脱水部Ｂに供給する薬品混合装置７
が配設されている。
【００１８】濃縮汚泥４は、原汚泥に高分子量カチオン
系高分子凝集剤などの薬品が添加され、緩速で攪拌混合
されることにより粗大フロック状汚泥となって濾布１上
に供給され、重力脱水部Ａにおいて自由水が分離された
ものであり、重力脱水部Ａの端部では固形物濃度４〜１
０％となっている。
系高分子凝集剤などの薬品が添加され、緩速で攪拌混合
されることにより粗大フロック状汚泥となって濾布１上
に供給され、重力脱水部Ａにおいて自由水が分離された
ものであり、重力脱水部Ａの端部では固形物濃度４〜１
０％となっている。
【００１９】薬品混合装置７は、図２にも示したよう
に、濾布２の上方に濾布２の幅方向に設けられた混合槽
８と、混合槽８の内部に設けられた攪拌機９とからな
る。混合槽８は、濾布２の進行方向における断面が底部
から上方に向けて半円状に拡幅した形状に形成されてお
り、上方に、重力脱水部Ａの端部から混合槽８に向けて
濃縮汚泥４の流れを案内する流入部としてのシュート１
０を有し、濾布２の幅方向に沿った一側縁部を槽内の調
質汚泥６を越流させる排出部８ａとなしており、排出部
８ａに、調質汚泥６を濾布２上に案内するガイド板１１
を有している。シュート１０の上部には、シュート１０
により案内される濃縮汚泥４に対して上記した高カチオ
ン度高分子凝集剤などの薬品５を添加する薬品添加パイ
プ１２が設けられている。
に、濾布２の上方に濾布２の幅方向に設けられた混合槽
８と、混合槽８の内部に設けられた攪拌機９とからな
る。混合槽８は、濾布２の進行方向における断面が底部
から上方に向けて半円状に拡幅した形状に形成されてお
り、上方に、重力脱水部Ａの端部から混合槽８に向けて
濃縮汚泥４の流れを案内する流入部としてのシュート１
０を有し、濾布２の幅方向に沿った一側縁部を槽内の調
質汚泥６を越流させる排出部８ａとなしており、排出部
８ａに、調質汚泥６を濾布２上に案内するガイド板１１
を有している。シュート１０の上部には、シュート１０
により案内される濃縮汚泥４に対して上記した高カチオ
ン度高分子凝集剤などの薬品５を添加する薬品添加パイ
プ１２が設けられている。
【００２０】攪拌機９は、濾布２の幅方向を軸心方向と
して設けられて、軸心回りに図示における反時計回りに
回転する軸部１３と、この軸部１３の外周面に取り付け
られて、軸部１３の軸心回りに排出部８ａからシュート
１０へ向かう反時計回りに回転する複数枚の羽根部１４
と、軸部１３を濃縮汚泥４の導入量と薬品５の種類とに
応じた適当回転数で回転させるモータ１５とで構成され
ている。
して設けられて、軸心回りに図示における反時計回りに
回転する軸部１３と、この軸部１３の外周面に取り付け
られて、軸部１３の軸心回りに排出部８ａからシュート
１０へ向かう反時計回りに回転する複数枚の羽根部１４
と、軸部１３を濃縮汚泥４の導入量と薬品５の種類とに
応じた適当回転数で回転させるモータ１５とで構成され
ている。
【００２１】各羽根部１４は、その回転方向前方側に突
出するように湾曲した形状をなし、混合槽８の内周面近
傍に至る長さを有しており、軸部１３の外周面に、ほぼ
接線方向に取り付けられるとともに、羽根部１４どうし
軸部１３の周方向および軸心方向に適当間隔をおいて取
り付けられている。各羽根部１４の湾曲は、その弧半径
が混合槽８の槽半径の０．５〜１倍になるように形成さ
れている。
出するように湾曲した形状をなし、混合槽８の内周面近
傍に至る長さを有しており、軸部１３の外周面に、ほぼ
接線方向に取り付けられるとともに、羽根部１４どうし
軸部１３の周方向および軸心方向に適当間隔をおいて取
り付けられている。各羽根部１４の湾曲は、その弧半径
が混合槽８の槽半径の０．５〜１倍になるように形成さ
れている。
【００２２】上記した構成における作用を説明する。各
ロールＲ，Ｒ’，Ｒ''、濾布１，２、攪拌機９を駆動す
るとともに、薬品添加パイプ１２の内部に薬品５を供給
すると、重力脱水部Ａの端部より濃縮汚泥４がシュート
１０の内部に落下し、薬品添加パイプ１２より添加され
る高カチオン度高分子凝集剤などの薬品５により押し流
されつつシュート１０に案内されて、槽８内の軸部１３
のやや前方の位置（濾布２の進行方向において）に落下
する。
ロールＲ，Ｒ’，Ｒ''、濾布１，２、攪拌機９を駆動す
るとともに、薬品添加パイプ１２の内部に薬品５を供給
すると、重力脱水部Ａの端部より濃縮汚泥４がシュート
１０の内部に落下し、薬品添加パイプ１２より添加され
る高カチオン度高分子凝集剤などの薬品５により押し流
されつつシュート１０に案内されて、槽８内の軸部１３
のやや前方の位置（濾布２の進行方向において）に落下
する。
【００２３】落下した濃縮汚泥４は、軸部１３の軸心回
りに槽８内を濾布２の進行方向後方側から前方側に向け
て回転する羽根部１４によって、槽上方を通って排出部
８ａに対向する他側縁部寄りの領域にいったん送られた
後、薬品５と攪拌混合されながら排出部８ａへ向けて送
り出され、その間に、薬品５の作用により表面親水層が
破壊され、疎水化されて、容易に脱水可能な状態に調質
される。
りに槽８内を濾布２の進行方向後方側から前方側に向け
て回転する羽根部１４によって、槽上方を通って排出部
８ａに対向する他側縁部寄りの領域にいったん送られた
後、薬品５と攪拌混合されながら排出部８ａへ向けて送
り出され、その間に、薬品５の作用により表面親水層が
破壊され、疎水化されて、容易に脱水可能な状態に調質
される。
【００２４】排出部８ａまで送り出された調質汚泥６
は、排出部８ａよりオーバーフローして、ガイド板１１
に案内されながら濾布２上に全幅にわたり均一に供給さ
れ、ロールＲ''に達するまでにさらに重力脱水された
後、ロールＲ''によって厚み調節され、加圧脱水部Ｂに
おいて加圧脱水される。
は、排出部８ａよりオーバーフローして、ガイド板１１
に案内されながら濾布２上に全幅にわたり均一に供給さ
れ、ロールＲ''に達するまでにさらに重力脱水された
後、ロールＲ''によって厚み調節され、加圧脱水部Ｂに
おいて加圧脱水される。
【００２５】このとき、薬品混合装置７では、攪拌機９
の羽根部１４がその回転方向前方側に湾曲しているた
め、羽根部１４による濃縮汚泥４やその脱離液のはね上
げは少なく、かつ濃縮汚泥４中に含まれる滓渣等は羽根
部１４の回転に伴って羽根部１４から遠ざかる方向に移
動するので、滓渣等が羽根部１４へからみつくこともな
い。
の羽根部１４がその回転方向前方側に湾曲しているた
め、羽根部１４による濃縮汚泥４やその脱離液のはね上
げは少なく、かつ濃縮汚泥４中に含まれる滓渣等は羽根
部１４の回転に伴って羽根部１４から遠ざかる方向に移
動するので、滓渣等が羽根部１４へからみつくこともな
い。
【００２６】また、軸部１３から遠い外周部ほど羽根部
１４の回転速度が大きくなる一方、羽根部１４が湾曲し
ていることによって、軸部１３の径方向における一定距
離当たりの羽根部１４の面積は外周部において小さくな
るので、濃縮汚泥４や薬品５に対する羽根部１４の衝突
は軸部１３からの距離にかかわらずほぼ同じになる。こ
のため、濃縮汚泥４と薬品５は軸部１３近傍の箇所から
壁面近傍の箇所にわたり均一に混和される。
１４の回転速度が大きくなる一方、羽根部１４が湾曲し
ていることによって、軸部１３の径方向における一定距
離当たりの羽根部１４の面積は外周部において小さくな
るので、濃縮汚泥４や薬品５に対する羽根部１４の衝突
は軸部１３からの距離にかかわらずほぼ同じになる。こ
のため、濃縮汚泥４と薬品５は軸部１３近傍の箇所から
壁面近傍の箇所にわたり均一に混和される。
【００２７】さらに、混合槽８の内周面と羽根部１４と
の間に異物のかみ込みが生じても、羽根部１４が異物か
ら逃げる方向に移動するため、曲がりは生じても折れは
生じにくい。
の間に異物のかみ込みが生じても、羽根部１４が異物か
ら逃げる方向に移動するため、曲がりは生じても折れは
生じにくい。
【００２８】なお、濃縮汚泥４と薬品５は、上記したよ
うに混合槽８内の軸部１３のやや前方の位置に落下させ
るのが望ましいが、軸部１３の後方側の領域に落下させ
てもよく、軸部１３のさらに前方の位置に落下させた場
合も、羽根部１４の回転方向の作用により、ショートパ
スは生じない。
うに混合槽８内の軸部１３のやや前方の位置に落下させ
るのが望ましいが、軸部１３の後方側の領域に落下させ
てもよく、軸部１３のさらに前方の位置に落下させた場
合も、羽根部１４の回転方向の作用により、ショートパ
スは生じない。
【００２９】また、上記においては、ベルトプレス脱水
機の一部を構成する重力脱水部Ａで濃縮された濃縮汚泥
４を薬品混合装置７に導入するようにしたが、ドラムス
クリーンや多重円板などの形態の濾材を有した濃縮機に
おいて濃縮された濃縮汚泥も薬品混合装置７において同
様に薬品と混和できる。
機の一部を構成する重力脱水部Ａで濃縮された濃縮汚泥
４を薬品混合装置７に導入するようにしたが、ドラムス
クリーンや多重円板などの形態の濾材を有した濃縮機に
おいて濃縮された濃縮汚泥も薬品混合装置７において同
様に薬品と混和できる。
【００３０】上記した高カチオン度高分子凝集剤として
は、ＤＡＭ系（メタクリレート系）やＤＡＡ系（アクリ
レート系）の高分子量カチオン系高分子凝集剤が好適で
あり、高カチオン度高分子凝集剤としては、ポリアミン
系やポリエチレンイミン系の高カチオン度高分子凝集剤
が好適であるが、その他の高分子凝集剤や無機凝集剤な
どの薬品を添加する際にも、上記した装置は有用であ
る。
は、ＤＡＭ系（メタクリレート系）やＤＡＡ系（アクリ
レート系）の高分子量カチオン系高分子凝集剤が好適で
あり、高カチオン度高分子凝集剤としては、ポリアミン
系やポリエチレンイミン系の高カチオン度高分子凝集剤
が好適であるが、その他の高分子凝集剤や無機凝集剤な
どの薬品を添加する際にも、上記した装置は有用であ
る。
【００３１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ベルトプ
レス型脱水機の加圧脱水部の手前側に設ける薬品混合装
置を、濾布の幅方向に沿った混合槽の内部に複数枚の羽
根部を有した攪拌機を設けて構成したことにより、重力
脱水などにより予め濃縮した濃縮汚泥に対しても凝集剤
などの薬品を十分に混合できるとともに、濃縮汚泥と薬
品との混和物たる調質汚泥を濾布の全幅にわたり均一に
供給できる。これにより、汚泥を好適に調質して従来よ
り脱水性を高められるとともに、濾布の蛇行やしわを防
止することができ、これによっても脱水性を高めること
ができる。
レス型脱水機の加圧脱水部の手前側に設ける薬品混合装
置を、濾布の幅方向に沿った混合槽の内部に複数枚の羽
根部を有した攪拌機を設けて構成したことにより、重力
脱水などにより予め濃縮した濃縮汚泥に対しても凝集剤
などの薬品を十分に混合できるとともに、濃縮汚泥と薬
品との混和物たる調質汚泥を濾布の全幅にわたり均一に
供給できる。これにより、汚泥を好適に調質して従来よ
り脱水性を高められるとともに、濾布の蛇行やしわを防
止することができ、これによっても脱水性を高めること
ができる。
【００３２】また、攪拌機の羽根部をその回転方向前方
側に湾曲させたことにより、濃縮汚泥と薬品とを槽内の
軸部近傍箇所から壁面近傍箇所にわたりばらつきなく混
和できるとともに、羽根部による汚泥および脱離液のは
ね上げや羽根部への滓渣等のからみつきを低減すること
ができ、槽壁面との間の異物かみ込み発生時にも羽根部
の折れを防止できる。
側に湾曲させたことにより、濃縮汚泥と薬品とを槽内の
軸部近傍箇所から壁面近傍箇所にわたりばらつきなく混
和できるとともに、羽根部による汚泥および脱離液のは
ね上げや羽根部への滓渣等のからみつきを低減すること
ができ、槽壁面との間の異物かみ込み発生時にも羽根部
の折れを防止できる。
【００３３】また、混合槽を、濾布の幅方向に沿った一
側縁部を調質汚泥の排出部となし、排出部の上方に濃縮
汚泥の流入部を配して構成し、攪拌機の羽根部を前記排
出部から流入部へ向かう方向に軸部の軸心回りに回転さ
せるように構成したことにより、調質不十分な汚泥がシ
ョートパスによって濾布上に供給されるのを防止でき
る。
側縁部を調質汚泥の排出部となし、排出部の上方に濃縮
汚泥の流入部を配して構成し、攪拌機の羽根部を前記排
出部から流入部へ向かう方向に軸部の軸心回りに回転さ
せるように構成したことにより、調質不十分な汚泥がシ
ョートパスによって濾布上に供給されるのを防止でき
る。
【図１】本発明の一実施形態の薬品混合装置をベルトプ
レス型脱水機に配設した状態を示す説明図である。
レス型脱水機に配設した状態を示す説明図である。
【図２】図１に示した薬品混合装置の平面図である。
【図３】図１に示した従来よりあるベルトプレス型脱水
機の概略全体構成図である。
機の概略全体構成図である。
１ 濾布 ２ 濾布 ４ 濃縮汚泥 ５ 薬品 ６ 調質汚泥 ７ 薬品混合装置 ８ 混合槽 ９ 攪拌機 13 軸部 14 羽根部 Ａ 重力脱水部 Ｂ 加圧脱水部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 11/12
Claims (3)
- 【請求項１】 重力脱水などにより濃縮された濃縮汚泥
を導入して凝集剤などの薬品と混合し、その混和物をベ
ルトプレス型脱水機の加圧脱水部に供給する薬品混合装
置であって、前記ベルトプレス型脱水機の加圧脱水部の
手前側においてベルト状の濾布の上方に濾布の幅方向に
設けられる混合槽と、この混合槽の内部に設けられる攪
拌機とからなり、前記混合槽は、濾布の進行方向におけ
る断面が底部から上方に向けて半円状に拡幅した形状に
形成され、前記攪拌機は、濾布の幅方向を軸心方向とし
て設けられ、軸心回りに回転する軸部と、この軸部の外
周面に取り付けられ、軸部の軸心回りに回転して、混合
槽の内部に導入された濃縮汚泥と薬品とを攪拌混合した
後、濾布上に送り出す複数枚の羽根部とを有したことを
特徴とする薬品混合装置。 - 【請求項２】 攪拌機の羽根部は、その回転方向前方側
に突出するように湾曲して形成されたことを特徴とする
請求項１記載の薬品混合装置。 - 【請求項３】 混合槽は、濾布の幅方向に沿った一側縁
部を濾布に対して混和物を越流させる排出部となし、排
出部の上方に濃縮汚泥の流入部を配してなり、攪拌機の
羽根部は、前記排出部から流入部へ向かう方向に軸部の
軸心回りに回転することを特徴とする請求項１または請
求項２のいずれかに記載の薬品混合装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01134196A JP3439591B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 薬品混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01134196A JP3439591B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 薬品混合装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201600A true JPH09201600A (ja) | 1997-08-05 |
| JP3439591B2 JP3439591B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=11775341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01134196A Expired - Fee Related JP3439591B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 薬品混合装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3439591B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106964188A (zh) * | 2017-03-30 | 2017-07-21 | 通山新知力环保设备机械厂（普通合伙） | 一种用于带式污泥压滤机的压滤方法 |
| CN114506945A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-17 | 中铁二局集团建筑有限公司 | 一种生活污水处理设备 |
| CN116253492A (zh) * | 2023-03-23 | 2023-06-13 | 江苏普利斯环保科技有限公司 | 一种用于污泥脱水的带式脱水机及使用方法 |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP01134196A patent/JP3439591B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106964188A (zh) * | 2017-03-30 | 2017-07-21 | 通山新知力环保设备机械厂（普通合伙） | 一种用于带式污泥压滤机的压滤方法 |
| CN114506945A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-05-17 | 中铁二局集团建筑有限公司 | 一种生活污水处理设备 |
| CN116253492A (zh) * | 2023-03-23 | 2023-06-13 | 江苏普利斯环保科技有限公司 | 一种用于污泥脱水的带式脱水机及使用方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3439591B2 (ja) | 2003-08-25 |
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