JPH09201023A - コアレスモータ - Google Patents

コアレスモータ

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Publication number
JPH09201023A
JPH09201023A JP672796A JP672796A JPH09201023A JP H09201023 A JPH09201023 A JP H09201023A JP 672796 A JP672796 A JP 672796A JP 672796 A JP672796 A JP 672796A JP H09201023 A JPH09201023 A JP H09201023A
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JP
Japan
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coreless
groove
base
coreless coil
coil
Prior art date
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Application number
JP672796A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritoshi Shiyou
徳利 邵
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP672796A priority Critical patent/JPH09201023A/ja
Publication of JPH09201023A publication Critical patent/JPH09201023A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡素化し、部品点数を増加させること
なく、騒音を低減したコアレスモータを廉価に製造可能
とする。 【解決手段】 ステータ側のベース50におけるロータ
74を軸支するシャフト64のまわりに形成した溝52
に、基板60に配置したコアレスコイル58を収めた状
態で、ベース50に基板60を固定し、ベース50の外
面から溝52内におけるコアレスコイル58の中空内部
空間68又は隣接するコアレスコイル58の間等の空間
に連通する注入孔54を通じて充填材86充填し、又は
予め所定形状に形成された充填部材90を配置して、溝
52、コアレスコイル58、基板60等を一体に固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
デシタル複写機、若しくはレーザファクシミリに用いら
れるポリゴンスキャナモータや光偏向器等に適用するこ
とができ、高速回転時にモータ励磁切換えに伴う騒音の
増加を抑制することができるコアレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高速、高画質の画像形成装置に
内蔵され、光ビームを記録媒体上に走査する走査光学装
置には、情報を含むビームを所定の方向へ偏向し、走査
させるため、例えば多面鏡、又はフォログラムディスク
等の光学部材、(以下多面鏡という)を高速回転させる
ようにしたコアレスモータが使われている。
【0003】このような多面鏡を回転させるコアレスモ
ータとして、図10に例示するようなポリゴンスキャナ
モータがある。このコアレスモータではステータ側のベ
ース10の中央部にシャフト12が立設されている。ベ
ース10の図10で上面部には、シャフト12の軸芯を
中心とする同芯円環状の溝部14が形成されている。円
形状の基板16の一側面における溝部14に対応した環
状の6箇所の所定位置に接着して配置されたコアレスコ
イル18を、この溝部14内に収めた状態で基板16が
ベース10上に固定されている。さらに、ベース10上
の溝部14の外周側位置には、枠部材20を立設し、こ
の枠部材20の自由端の内周角部分にスラストマグネッ
ト22が設置されている。
【0004】上述の如く構成されたステータ側のベース
10におけるシャフト12には、ロータ24の軸受スリ
ーブ26が嵌められている。このシャフト12の外周面
部には、動圧発生溝28が形成されていてスリーブ26
との間にエアベアリングが構成されている。またロータ
24の、前述したスラストマグネット22に対向する部
位にはロータ側スラストマグネット30が配置され、ロ
ータ24の軸線方向の荷重を受けるようにされている。
さらに、ロータ24の図で上部には、偏光ミラー32が
軸受スリーブ26と一体に回転するよう取り付けられて
いる。
【0005】このロータ24の図で下部に当るコアレス
コイル18の上方対向位置には、8極に着磁されたメイ
ンマグネット34が配置されている。
【0006】なお、基板16上には、図示しないモータ
駆動回路及びコネクタが配置されており、このコネクタ
に電圧を印加することによって、ロータ24を回動す
る。このロータ24を回動するときにはコアレスコイル
18に交番電圧が印加される。これによって、コアレス
コイル18には、メインマグネット34に働く電磁振動
に対応する交番荷重が加わり、基板16が振動して電磁
音を発生する。
【0007】この電磁音の周波数は、下式で表現され
る。 電磁音周波数D(ヘルツ)=(ロータ回転数÷60)×
(メインマグネット極数×N(N≧1の整数) このように発生される電磁音は、基板16から直接空中
へ伝播されるばかりではなく、基板16からベース10
へ伝わり、このベース10に支持された図示しない光学
箱を共振させ、これらからも空中へ伝播されるので、全
体として大きな騒音を発生する。
【0008】そこで従来は、ベース10とコアレスコイ
ル18とを固着するためモータ組立時に、ベース10の
溝部14内に充填材40を所要量入れておき、この溝部
14内にコアレスコイル18を収めたとき、溝部14と
コアレスコイル18との隙間が充填材40で埋まりコア
レスコイル18がベース10にも強固に固着されて振動
が抑制され、騒音を生じないようにされていた。
【0009】またこの他に、図11に示すように、モー
タ全体を、磁性材若しくは磁性材に導電材を入れた材料
で形成したモータカバー36の中に収容して騒音を低減
する手段(特開平5−227715号公報に開示された
手段)を取ることが考えられる。さらに、このモータの
ベース10の底部に防振部材38を配置するとともに、
ロータ24の周囲を防振部材38で囲むことで、共振等
を含む騒音を軽減する手段(特開平3−9318号公報
に開示された手段)を取ることも考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した、図10に示
すベース10の溝部14に入れた充填材40にコアレス
コイル18を浸して固化する手段を用いた場合、あらか
じめ溝部14に入れておく充填材40の量を適切に設定
し、これを溝部14の底部に均等に入れることが困難で
あるので、充填材40の量が少なくなることがあり、こ
の場合には、溝部14、コアレスコイル18、又はベー
ス10と、充填材40との間に空隙ができ、十分に防
振、防音作用を発揮できない。
【0011】又は、溝部14に入れておく充填材40の
量が多すぎる場合には、溝部14にコアレスコイル18
を収めたとき、充填材40が溝部14からあふれ出して
しまうので、このあふれた充填材40を他の部分に付着
しないように拭き取る作業に手間がかかるという問題が
ある。
【0012】また、図11に示すように、モータの周囲
をモータカバー36、又は防振部材38で覆う場合に
は、その製造工程が増加し、材料も余分にかかるので製
造費用が高くなるという問題がある。
【0013】本発明は上記事実を考慮して、構造が簡素
で部品点数が増加せず、廉価に製造可能な、騒音を低減
したコアレスモータを新たに提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のコアレス
モータは、ステータのシャフトに軸支したロータを回転
駆動するコアレスモータであって、コアレスコイルを所
定位置に配置した基板と、ステータ側のベースにおけ
る、ベースに立設したシャフトのまわりに形成したコア
レスコイルを収める溝と、溝にコアレスコイルを収めた
状態で、ベースの外面から溝内の所要の空間に連通する
注入孔と、注入孔を通じ溝内の所要の空間に充填され、
コアレスコイルの振動を防止するよう固定する充填材
と、を有することを特徴とする。
【0015】上述のように構成することにより、振動源
となるコアレスコイルが、充填材によって振動を防止す
るように固定されるので、コアレスコイル自体の振動が
抑制され騒音が軽減される。
【0016】請求項2記載のコアレスモータは、コアレ
スコイルを所定位置に配置した基板と、コアレスコイル
を収める溝を、ロータを軸支するシャフトのまわりに形
成したステータ側のベースと、ベースに基板を固定し、
溝にコアレスコイルを収めた状態で、ベースの外面から
溝内におけるコアレスコイルの中空内部空間に連通する
注入孔と、注入孔を通じて充填され、溝と、コアレスコ
イルと、基板とを一体に固定する充填材と、を有するこ
とを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、振動源
となるコアレスコイルが、充填材によって基板と、ベー
スの溝とに一体的に固着されているので、コアレスコイ
ル自体の振動が抑制されるとともに、基板が充填材を介
してベースの溝に固定されることで、基板の振動も抑制
され、全体として振動が低減され、騒音が軽減される。
【0018】請求項3記載のコアレスモータは、複数の
コアレスコイルを所定位置に配置した基板と、コアレス
コイルを収める溝を、ロータを軸支するシャフトのまわ
りに形成したステータ側のベースと、ベースに基板を固
定し、溝にコアレスコイルを収めた状態で、ベースの外
面から溝内における隣接するコアレスコイルの間位置に
連通する注入孔と、注入孔を通じて充填され、溝と、コ
アレスコイルの外周部と、基板とを一体に固定する充填
材と、を有することを特徴とする。
【0019】上述のように構成することにより、振動源
となるコアレスコイルが、充填材により相隣接するコア
レスコイルの外側面と、ベースの溝と、基板とでかこま
れた各空間内に充填することにより、これらの間を一体
的に固着するので、コアレスコイル自体の振動が抑制さ
れるとともに、基板が充填材を介してベースの溝に固定
されるため、基板の振動も抑制され、全体として振動が
低減され、騒音が軽減される。
【0020】請求項4記載のコアレスモータは、コアレ
スコイルを所定位置に配置した基板と、コアレスコイル
を収める溝を、ロータを軸支するシャフトのまわりに形
成したステータ側のベースと、ベースに基板を固定し、
溝にコアレスコイルを収めた状態で、ベースの外面から
溝内におけるコアレスコイルの中空内部空間に連通する
注入孔と、注入孔を通じて充填され、溝と、コアレスコ
イルと、基板とを一体に固定する充填材と、ベースに基
板を固定し、溝にコアレスコイルを収めた状態で、ベー
スの外面から溝内における隣接するコアレスコイルの間
位置に連通する注入孔と、注入孔を通じて充填され、溝
と、コアレスコイルの外周部と、基板とを一体に固定す
る充填材と、を有することを特徴とする。
【0021】上述のように構成することにより、ベース
の溝内全体に渡って充填材が充填され、ベースの溝と、
基板と、振動源となるコアレスコイルとの全体が一体的
に強固に固着するので、コアレスコイル自体の振動が抑
制されるとともに、基板が充填材を介してベースの溝に
固定されるため、基板の振動も抑制され、全体として振
動が大幅に低減され、騒音が軽減される。請求項5記載
のコアレスモータは、複数のコアレスコイルを所定位置
に配置した基板と、コアレスコイルを収める溝を、ロー
タを軸支するシャフトのまわりに形成したステータ側の
ベースと、予め所定形状に形成され、溝と、コアレスコ
イルとの間に収められて、ベースの溝と、コアレスコイ
ルとに圧着することにより、ベースの溝に、コアレスコ
イルを支持させるよう構成された充填部材と、を有する
ことを特徴とする。
【0022】上述のように構成することにより、基板上
のコアレスコイルとベースとの間に介在する充填部材
が、基板上のコアレスコイルに圧着して支持するととも
に、コアレスコイルの振動を吸収し、騒音が軽減され
る。また、充填部材をベースの溝に収めるだけの簡単な
作業で組み立てられるので、製造作業の作業性を向上で
きる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
4記載のコアレスモータにおいて、前記充填材は、少な
くとも防振性、防音性、衝撃吸収性、熱伝導性、又は絶
縁性の何れか1以上の性質を有する材料で構成したこと
を特徴とする。
【0024】上述のように構成することにより、コアレ
スモータのコアレスコイル部分における防振性、防音
性、衝撃吸収性、熱伝導性、又は絶縁性の性能を向上で
きる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項5記載のコ
アレスモータにおいて、前記充填部材は少なくとも防振
性、防音性、衝撃吸収性、熱伝導性、又は絶縁性の何れ
か1以上の性質を有する材料で構成したことを特徴とす
る。
【0026】上述のように構成することにより、コアレ
スモータのコアレスコイル部分における防振性、防音
性、衝撃吸収性、熱伝導性、又は絶縁性の性能を向上で
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のコアレスモータの第1実
施の形態を図1〜図4により説明する。このコアレスモ
ータはステータに対しロータが回転駆動されるように装
着されており、ステータ側のベース50は、本実施の形
態では合成樹脂を射出成形して矩形肉厚状に形成されて
いる。
【0028】図4に示すように、ベース50の上面部5
1にはコアレスコイル収納用の、後述するコアレスコイ
ルの高さ及び幅より大きなU字状の断面形状を有する円
環状の溝52が穿設されている。この溝52の底面53
には、その円環の中心に対し相互に中心角60度を置い
た所定6箇所に、それぞれベース50の底面部55から
底面53にかけて貫通する直径3ミリメートルの丸穴で
ある充填材充填用の注入孔54が穿設されている。な
お、この注入孔54は、場合に応じて直径1.5ミリメ
ートル〜直径10ミリメートルの丸穴に形成してもよ
い。
【0029】この溝52には、本実施の形態では6個の
コアレスコイル58が収納される。各コアレスコイル5
8は、導線を台形枠状に巻回して構成されており、基板
60の平面上の前述した溝52に対応した円周上におけ
る、中心に対し相互に中心角60度を置いた所定6箇所
位置に設置されている。また、各コアレスコイル58
は、それぞれ基板60の図示しない駆動回路に接続され
ており、この駆動回路のコネクタ62が基板60に設置
されている。
【0030】さらに、ベース50における円環状の溝5
2の中央部には、円形穴状の軸固定用穴56が穿設され
ており、この軸固定用穴56にはロータ軸支用のシャフ
ト64が立設されている。
【0031】また、基板60は、ベース50の平面形状
と同形の矩形部分から、一端部を延長した長方形の薄板
に形成されており、その一部には軸固定用穴56と対応
する円形開口66が形成されている。
【0032】そして、ベース50の上面部51に、基板
60のコアレスコイル58を設置した側の平面を合わせ
て、一体に固定する。このとき、基板60のコアレスコ
イル58が溝52の中に入り、各コアレスコイル58の
中空内部空間68が、それぞれ対応する注入孔54に連
通するようにしておく。
【0033】次に、図3にも示すように、ベース50に
基板60を取り付けた後、各注入孔54から充填材86
を各コアレスコイル58の中空内部空間68と、溝52
と、基板60とで囲まれた空間内に隙間無く充填して、
これらを少量の充填材86で部分充填法により効率良く
一体的に固着する。なお、この充填作業は、コアレスモ
ータの全体を組み立てた後に行っても良く、このように
した場合には、組み立て作業の組み立て工数を削減で
き、作業効率を約30パーセント〜50パーセント改善
する事ができる。
【0034】図1に示すように、ベース50に固定され
た基板60上には、円環状の枠部材70が立設され、こ
の枠部材70の自由端の内周角部分にスラストマグネッ
ト72が設置されている。また、ベース50に立設され
たシャフト64の外周面には、その2箇所にそれぞれ動
圧発生溝78が環状の範囲に渡って形成されている。
【0035】上述の如く構成されたステータ側のベース
50におけるシャフト64には、ロータ74の軸受スリ
ーブ76が嵌められ、このシャフト64の外周面部の動
圧発生溝78と、スリーブ76との間で、この動圧発生
溝78と回転するスリーブ76による流体動圧の自己発
生によって、シャフト64の少なくともラジアル方向の
荷重を支受するエアベアリングが構成されている。な
お、スリーブ76の内周面に動圧発生溝を形成してエア
ベアリングを構成しても良い。
【0036】またロータ74の、前述したスラストマグ
ネット72に対向する部位にはロータ側スラストマグネ
ット80が配置され、ロータ74の軸線方向の荷重を受
けるようにされている。さらに、ロータ74の図で上部
には、偏光ミラー82がロータ74と一体に回転するよ
う取り付けられている。
【0037】このロータ74の図で下部に当るコアレス
コイル58の上方対向位置には、8極に着磁されたメイ
ンマグネット84が配置されている。
【0038】上述のように構成されたコアレスモータ
は、そのコネクタ62に図示しない電源を接続し、この
コネクタ62に電圧を印加することによって、ロータ7
4を回動する。このロータ74を回動するときにはコア
レスコイル58に交番電圧が印加され、コアレスコイル
58には、メインマグネット84に働く電磁振動に対応
する交番荷重が加わり振動源となる。しかし、振動源と
なるコアレスコイル58は、充填材86によって基板6
0と、ベース50の溝52とに一体的に固着されている
ので、コアレスコイル58自体の振動が抑制されるとと
もに、基板60が充填材86を介してベース50の溝5
2に固定されることで、基板60の振動も抑制され、全
体として振動が低減され、騒音が軽減される。
【0039】なお、充填材86として、熱硬化樹脂、又
は光硬化樹脂を用いて製造上の作業性を向上しても良
く、さらに防振、防音、衝撃吸収性を有し、若しくは電
気絶縁性を有する材料を用い、又は放熱効果を向上する
ため熱伝導性の高い材料を用いて性能を向上することが
好ましい。
【0040】また、上述した実施の形態では、コアレス
コイル58を6個用いた場合の構成について説明した
が、これに限らずコアレスコイル58を3個用い、又は
12個用いる等、種々の構成を取りうるものであり、こ
れらの場合には、中心角を120度づつ、若しくは30
度づつといったように、コアレスコイル58の総数に対
応して中心角が等間隔となるように、ベース50の溝5
2底面部にコアレスコイル58の総数に対応した数の注
入孔54を穿設し、各注入孔54が各々対応するコアレ
スコイル58の中空内部空間68に連通するよう構成す
れば良い。
【0041】さらに、注入孔54はベース50の外面か
ら中空内部空間68に開口するよう連通していればよい
ので、注入孔54自体が曲がっていたり、又は分岐して
いても良い。
【0042】次に本発明の第2実施の形態につき、図5
及び図6によって説明する。本第2実施の形態では隣接
するコアレスコイル58の相互間に充填材86を充填す
る構造になっている。
【0043】このため、ベース50の側面57から溝5
2の周側面59にかけて貫通する注入孔88が、コアレ
スコイル58の総数と同数穿孔されている。各注入孔8
8は、溝52内に収められる6個のコアレスコイル58
における、各隣接するコアレスコイル58の間位置に当
たる周側面59に、各々が連通するように設けられてい
る。
【0044】上述のように構成された本第2実施の形態
のコアレスモータでは、各注入孔88から充填材を、相
隣接するコアレスコイル58の外側面と、ベース50の
溝52と、基板60とでかこまれた各空間内に充填する
ことにより、これらの間を一体的に固着するので、コア
レスコイル58自体の振動が抑制されるとともに、基板
60が充填材86を介してベース50の溝52に固定さ
れるため、基板60の振動も抑制され、全体として振動
が低減され、騒音が軽減される。
【0045】なお、本第2実施の形態における以上説明
した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施の
形態と同様であるので、同一部材には同一符号を付すこ
ととし、その詳細な説明を省略する。
【0046】次に本発明の第3実施の形態につき、図7
及び図8によって説明する。本第3実施の形態では、コ
アレスコイル58の中空内部空間68内に充填材86を
充填するとともに、隣接するコアレスコイル58の相互
間にも充填材86を充填する構造になっている。
【0047】このため、ベース50には、充填材86を
各コアレスコイル58の中空内部空間68と、溝52
と、基板60とで囲まれた空間内に充填するための注入
孔54と、充填材86を相隣接するコアレスコイル58
の外側面と、ベース50の溝52と、基板60とでかこ
まれた各空間内に充填するための注入孔88とが設けら
れている。
【0048】上述のように構成された本第3実施の形態
のコアレスモータでは、注入孔54から充填材86を各
コアレスコイル58の中空内部空間68と、溝52と、
基板60とで囲まれた空間内に充填するとともに、各注
入孔88から充填材を、相隣接するコアレスコイル58
の外側面と、ベース50の溝52と、基板60とでかこ
まれた各空間内に充填することにより、溝52内全体に
渡って充填材86が充填され、ベース50の溝52と、
基板60と、コアレスコイル58との全体が一体的に強
固に固着するので、コアレスコイル58自体の振動が抑
制されるとともに、基板60が充填材86を介してベー
ス50の溝52に固定されるため、基板60の振動も抑
制され、全体として振動が大幅に低減され、騒音が軽減
される。
【0049】なお、本第3実施の形態における以上説明
した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施の
形態と同様であるので、同一部材には同一符号を付すこ
ととし、その詳細な説明を省略する。
【0050】また、前述した第1〜第3実施の形態にお
いて、中空内部空間68に連通する注入孔54を複数設
け、又は隣接するコアレスコイル58の相互間に連通す
る注入孔88を複数設けても良く、中空内部空間68又
は隣接するコアレスコイル58の相互間からベース50
の外部に連通する排気孔を形成し、成型時の空気抜きを
するようにしても良い。
【0051】次に本発明の第4実施の形態につき、図9
によって説明する。本第4実施の形態では、コアレスコ
イル58の中空内部空間68内と、隣接するコアレスコ
イル58の相互間との空間を埋めるように、予め所定形
状に形成された充填部材90をベース50の溝52内に
配置して構成されている。このため、充填部材90は、
溝52内に隙間無く入る弾性を有する材料で、しかも防
振、防音性の材料{株式会社シーゲル製「アルファGE
L」(商品名)、シリコンゴム、シリコン樹脂等}で形
成した円環状部材に、各コアレスコイル58がそれぞれ
入る凹部を形成して成り、この溝52の形状が、コアレ
スコイル58の形状より1ミリメートル(但し、充填部
材90の硬さに対応してプラス1ミリメートルの大きさ
も変更調節する)小さくなるように形成されている。
【0052】上述のような充填部材90を用いてコアレ
スモータを製造する場合には、まず、充填部材90をベ
ース50の溝52内に、そのコアレスコイル58がそれ
ぞれ入る凹部が所定位置に位置するよう位置決めし充填
部材90を弾性変形させながら圧入する。
【0053】次に、基板60をベース50上に置き、基
板60に固定されたコアレスコイル58を充填部材90
の凹部内に、この充填部材90を弾性変形させながら圧
入して、ベース50に基板60を固定する。このような
簡単かつ確実な作業でコアレスモータを組み立てられ
る。
【0054】なお、この充填部材90は上記のように予
め溝形状に成形する以外に、平板をリンク状に打ち抜く
等により平らな円環シート材として形成し、この円環シ
ート材をベース50の溝52上に載せ、又は溝52内に
入れ、この上からコアレスコイル58を、この充填部材
90を弾性変形させながら圧入して、溝52とコアレス
コイル58との間に充填部材90が挟まれるようにして
ベース50に基板60を固定しコアレスモータを構成す
るようにしても良い。
【0055】このように組み立てられたコアレスモータ
によれば、基板60上のコアレスコイル58とベース5
0との間に介在する充填部材90が、基板60上のコア
レスコイル58に圧着して固定するとともに、コアレス
コイル58の振動を吸収し、騒音が軽減される。
【0056】また、前述した第1実施の形態から第4実
施の形態における充填材86、又は充填部材90は、シ
リコンをベースにしたシリコンゴム等の材料を用いるこ
とができる。例えば、株式会社シーゲル製「アルファG
EL」(商品名)、信越化学工業製「KE−45−W」
(商品名)、若しくはセメダイン株式会社製の特殊シリ
コン変性ポリマである「スーパーXブラック(商品
名)、等の材料を用いることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコアレス
モータによれば、構造を簡素化し、部品点数を増加させ
ることなく、騒音を低減したコアレスモータを廉価に製
造可能とするという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係わるコアレスモー
タを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係わるコアレスモー
タのコアレスコイルを取り付けた基板部分を示す平面図
である。
【図3】図1のIII−III線による断面を示す断面
図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係わるコアレスモー
タにおける、ベースの溝側部分と、コアレスコイルを取
り付けた基板部分を示す分解平面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態に係わるコアレスモー
タを示す縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI線による断面を示す断面図で
ある。
【図7】本発明の第3実施の形態に係わるコアレスモー
タを示す縦断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線による断面を示す
断面図である。
【図9】本発明の第4実施の形態に係わるコアレスモー
タを示す縦断面図である。
【図10】従来のコアレスモータを例示する縦断面図で
ある。
【図11】従来のコアレスモータの他の構成を例示する
縦断面図である。
【符号の説明】
50 ベース 52 溝 54 注入孔 58 コアレスコイル 60 基板 64 シャフト 68 中空内部空間 74 ロータ 84 メインマグネット 86 充填材 88 注入孔 90 充填部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータのシャフトに軸支したロータを回
    転駆動するコアレスモータであって、 コアレスコイルを所定位置に配置した基板と、 前記ステータ側のベースにおける、前記ベースに立設し
    た前記シャフトのまわりに形成した前記コアレスコイル
    を収める溝と、 前記溝に前記コアレスコイルを収めた状態で、前記ベー
    スの外面から前記溝内の所要の空間に連通する注入孔
    と、 前記注入孔を通じ前記溝内の所要の空間に充填され、前
    記コアレスコイルの振動を防止するよう固定する充填材
    と、 を有することを特徴とするコアレスモータ。
  2. 【請求項2】ステータのシャフトに軸支したロータを回
    転駆動するコアレスモータであって、 コアレスコイルを所定位置に配置した基板と、 前記ステータ側のベースにおける、前記ベースに立設し
    た前記シャフトのまわりに形成した前記コアレスコイル
    を収める溝と、 前記溝に前記コアレスコイルを収めた状態で、前記ベー
    スの外面から前記溝内における前記コアレスコイルの中
    空内部空間に連通する注入孔と、 前記注入孔を通じて前記中空内部空間に充填され、前記
    溝と、前記コアレスコイルと、前記基板とを一体に固定
    する充填材と、 を有することを特徴とするコアレスモータ。
  3. 【請求項3】ステータのシャフトに軸支したロータを回
    転駆動するコアレスモータであって、 コアレスコイルを所定位置に配置した基板と、 前記ステータ側のベースにおける、前記ベースに立設し
    た前記シャフトのまわりに形成した前記コアレスコイル
    を収める溝と、 前記溝に前記コアレスコイルを収めた状態で、前記ベー
    スの外面から前記溝内における前記隣接するコアレスコ
    イルの間位置に連通する注入孔と、 前記注入孔を通じて前記溝内における前記隣接するコア
    レスコイルの間位置に充填され、前記溝と、前記コアレ
    スコイルの外周部と、前記基板とを一体に固定する充填
    材と、 を有することを特徴とするコアレスモータ。
  4. 【請求項4】ステータのシャフトに軸支したロータを回
    転駆動するコアレスモータであって、 コアレスコイルを所定位置に配置した基板と、 前記ステータ側のベースにおける、前記ベースに立設し
    た前記シャフトのまわりに形成した前記コアレスコイル
    を収める溝と、 前記溝に前記コアレスコイルを収めた状態で、前記ベー
    スの外面から前記溝内における前記コアレスコイルの中
    空内部空間に連通する注入孔と、 前記注入孔を通じて前記中空内部空間に充填され、前記
    溝と、前記コアレスコイルと、前記基板とを一体に固定
    する充填材と、 前記溝に前記コアレスコイルを収めた状態で、前記ベー
    スの外面から前記溝内における前記隣接するコアレスコ
    イルの間位置に連通する注入孔と、 前記注入孔を通じて前記溝内における前記隣接するコア
    レスコイルの間位置に充填され、前記溝と、前記コアレ
    スコイルの外周部と、前記基板とを一体に固定する充填
    材と、 を有することを特徴とするコアレスモータ。
  5. 【請求項5】ステータのシャフトに軸支したロータを回
    転駆動するコアレスモータであって、 コアレスコイルを所定位置に配置した基板と、 前記ステータ側のベースにおける、前記ベースに立設し
    た前記シャフトのまわりに形成した前記コアレスコイル
    を収める溝と、 予め所定形状に形成され、前記溝と、前記コアレスコイ
    ルとの間に収められて、前記ベースの前記溝と、前記コ
    アレスコイルとに圧着することにより、前記ベースの前
    記溝に、前記コアレスコイルを支持させるよう構成され
    た充填部材と、 を有することを特徴とするコアレスモータ。
  6. 【請求項6】前記充填材は、少なくとも防振性、防音
    性、衝撃吸収性、熱伝導性、又は絶縁性の何れか1以上
    の性質を有する材料で構成したことを特徴とする請求項
    1〜請求項4記載のコアレスモータ。
  7. 【請求項7】前記充填部材は少なくとも防振性、防音
    性、衝撃吸収性、熱伝導性、又は絶縁性の何れか1以上
    の性質を有する材料で構成したことを特徴とする請求項
    5記載のコアレスモータ。
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