JPH09200759A - ビデオ信号復号化システムおよびノイズ抑圧方法 - Google Patents

ビデオ信号復号化システムおよびノイズ抑圧方法

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JPH09200759A
JPH09200759A JP8277914A JP27791496A JPH09200759A JP H09200759 A JPH09200759 A JP H09200759A JP 8277914 A JP8277914 A JP 8277914A JP 27791496 A JP27791496 A JP 27791496A JP H09200759 A JPH09200759 A JP H09200759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG復号化信号からリンギングノイズア
ーティファクトを除去できる異方性ポストフィルタリン
ギングノイズ除去システムを提供する。 【解決手段】 復号化されたデータに異方性拡散を生じ
させるポストフィルタを用いることによってリンギング
ノイズを低減するビデオ信号符号化/復号化システムで
あって、例えばムービングピクチャエキスパートグルー
プ(MPEG)により開発された符号化/復号化技術を
用いて、各ブロックに対して独自のエッジ有意性閾値を
割り当てることにより各画素ブロックを処理する。ノイ
ズの除去は、エッジの強度が閾値を下回る場合には発生
し、エッジの強度が閾値を上回る場合には抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズ・アーティ
ファクト(artifact)を除去するフィルタを含む高品質
ビデオ符号化/復号化システムとして実現される。より
詳細には、本発明は、離散コサイン変換に基づく(DC
Tに基づく)何らかのビデオ復号化システムにおいてリ
ンギングノイズを除去する異方性拡散フィルタ(anisot
ropic diffusion filter)に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロック離散コサイン変換(ブロックD
CT)に基づく画像圧縮アルゴリズムが、ある状況下で
は不快なノイズアーティファクトを生じることがあるこ
とはよく知られている。このような状況は、符号化シス
テム全体の詳細が正確にはどのようなものであるかによ
って変化する。つまり、DCTは、その詳細の一構成要
素にすぎない。
【0003】最近大きな注目を集めた、あるタイプのビ
デオ圧縮システムは、国際標準化機構(ISO)内の一
委員会であるムービングピクチャエキスパートグループ
(MPEG)により提案されたシステムである。MPE
G−2システムは、ISOからISO−IEC/138
18−2:1995(E)として入手可能である、シミ
ュレーションモデルエディトリアルグループによる「M
PEG−2ビデオ」と題する書類に記載されている。M
PEG−2ビデオ信号符号化および復号化方法に関する
その教示については、本願も参考として援用している。
このシステムは、「3次元動き補償されたビデオ符号
化」と題する米国特許第4,999,705号に記載さ
れている条件付き動き補償補間(CMCI)ビデオ符号
化システムに類似するシステムである。ビデオ符号化技
術に関するその教示については、本願も参考として援用
している。
【0004】このMPEGシステムは、既によく知られ
ている数多くのビデオ圧縮技術を1つのシステムの中に
一体化している。公知のビデオ圧縮技術としては、動き
補償予測符号化や、離散コサイン変換(DCT)や、適
応量子化および可変長符号化(VLC)などが挙げられ
る。これらのシステムにおいては、入力画像から得られ
た、64個の画素からなる複数のブロックに対して離散
コサイン変換演算をおこなうことによって生成された複
数の係数値に対して、適応量子化ステップがおこなわれ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】DCT係数は、符号化
動作によって発生されたデータの量の関数として解像度
を変化させながら、量子化される。固定された帯域幅の
チャネルを有するシステムにおいて、もしそれぞれのイ
メージフレームが比較的大きな量の符号化データを生成
すれば、連続する複数のフレームに適用される量子化ス
テップのサイズは、これらのフレームを表現するのに用
いられる符号化データの量を減らすために、大きくする
(粗くする)必要がある可能性がある。このことは、数
フレーム間隔にわたって生成される平均的レベルのデー
タを、固定された帯域幅のチャネルを介して伝送可能と
するためにおこなわれる。もし、量子化器がDCT係数
に対して粗い量子化を施している時に、比較的少数の、
細かい輪郭(contours)を有する対象物を含む画像を符
号化すれば、この対象物の再生画像には、量子化歪みが
生じてしまうことがある。この歪みは、対象物の輪郭に
対する強調として現れることになる。
【0006】MPEG符号化器は、Naimpally
らに付与された2つの米国特許(米国特許第5,29
4,974号および第5,325,125号)に記載さ
れている。MPEG符号化器に関するそれらの教示につ
いては、本願も参考として援用している。
【0007】MPEG−2復号化器は、現在では市販の
ものが入力可能である。そのような復号化器は、「MP
EG−2/CCIR 601ビデオデコーダ」(SGS-Tho
msonMicroelectronics、1994年7月)および「IBM M
PEG−2デコーダチップユーザズガイド」(IBM、199
4年6月)に記載されている。MPEG−2復号化器に関
する教示については、本願も参考として援用している。
【0008】一般に、不快なノイズアーティファクトに
は2種類ある。すなわち、ブロッキングと、リンギング
である(Yuen M.およびWu H.、「ディジタルビデオ圧縮
における復元アーティファクト」、Proc. of SPIE、第2
419巻、1995年、第455〜465頁に記載されている。ブロ
ッキングおよびリンギングノイズアーティファクトに関
する教示については、本願も参考として援用してい
る)。ブロッキングは、DC係数(すなわち、平均強度
値)のみが設定される時に生じる。ブロッキングが生じ
る可能性は、データレートが非常に低い時に最も高くな
る。リンギングは、DCT係数、特に高周波AC係数を
粗く量子化してノイズが生じた時に発生する。リンギン
グは、強烈なエッジの近傍に現れる相関ノイズである。
高品質の(つまり、圧縮率の低い)システムでは、リン
ギングは最も目につくアーティファクトである。フレー
ムからフレームへの変化がわずかであるために、リンギ
ングノイズは、動画においては、エッジ近傍の局所的な
ちらつきとして目に見えるものとなる。このタイプのノ
イズは、「モスキートノイズ」として知られている。
【0009】品質の高いシステムは、品質の低いシステ
ムよりも高価であり、生成するノイズも少なくなるもの
である。低品質システムで発生するノイズは、ブロッキ
ングノイズが圧倒的であるのに対して、高品質システム
ではリンギングノイズが圧倒的に多い。低品質システム
におけるブロッキング効果を低減するスキームについて
は膨大な量の研究があるにもかかわらず、そのような各
種アプローチは、いずれも高品質圧縮システムにおいて
リンギングを低減することに関するものではない。
【0010】リンギングアーティファクトは、強烈なエ
ッジ近傍の平坦な背景上に発生する。このようなアーテ
ィファクトの強度は、背景よりも高くなるが、エッジに
比べると低い。したがって、局所的なエッジの強度がわ
かっていれば、その強度を、変化の有意性を判断する際
の尺度(つまり、その尺度を下回る場合には、変化は有
意なものではないと判断される)の規定に用いることが
できる。
【0011】このタイプのノイズアーティファクトは、
異方性拡散として知られている技術を用いることによっ
て減らすことができる(Perona P.およびMalik J.、
「異方性拡散を用いたスケール−スペースおよびエッジ
検出」、IEEE Trans. on Pattern Analysis and Machin
e Intelligence、第12巻、1990年、第629〜639頁に記載
されている。異方性拡散に関するその教示については、
本願も参考として援用している)。異方性拡散は、ある
スケール閾値kを下回る変化については、その閾値を上
回る各種特徴を維持あるいは改善しながら、それらを選
択的に平滑化することを可能にする。
【0012】KDD R&D研究所は、カラオケ機にお
けるMPEG1画像を改善するポストフィルタを開発し
た(Nakajima Y.ら、「MPEG符号化ビデオのノイズ
リダクション用の後処理アルゴリズム」、Tech. Report
of IEICE-Japan、IE94-7、DSP94-7、1994年、第45〜51
頁に記載されている。ポストフィルタに関する教示につ
いては、本願も参考として援用している)。このシステ
ムは、最良の局所的雑音除去フィルタの線形最小2乗推
定値を計算するために、局所的平均値と変化値とを計算
する。このフィルタは、エッジ保存型ではあるが、その
エッジ依存度は、明示的だが複雑な方法により操作され
る。このKDDシステムは、MPEGには非常にうまく
合致している。すなわち、その符号化スキームに含まれ
る数多くの複雑な詳細と、そのスキームにより処理され
たピクチャの統計とを活用している。しかしながら、こ
のKDDシステムのハードウェアコストは非常に高い。
【0013】画像の不鮮明な部分を除去し、画質を改善
するための異方性拡散アルゴリズムに関しては、これま
でに数多くの論文が発表されてきている(Saint-Marc
P.、Chen J.およびMedioni G.、「適応平滑化:初期ビ
ジョン用の一般的手段」、IEEETrans. on PAMI、第13
巻、1990年、第514〜529頁、ならびにAlvarez L.、Lion
sP.およびMorel J.、「非線形拡散による画像の選択的
平滑化およびエッジ検出II」、SIAM J. Numerical An
alysis、第29巻、1990年、第845〜866頁に記載されてい
る。画像の不鮮明な部分を除去し、画質を改善するため
の異方性拡散アルゴリズムに関するそれらの教示につい
ては、本願も参考として援用している)が、その技術を
ブロックDCTシステムに適用することを考えたものは
ごくわずかである。El−Fallahは、圧縮以前に
ノイズを除去するためのプレフィルタとして異方性拡散
を用いることを報告している(El-Fallah A.、Ford
G.、Algazi V.およびEstes R.、「画像の平均曲率拡散
時におけるエッジおよびコーナーの不変性」、Proc. of
SPIE、第2421巻、1995年に記載されている。異方性プ
レフィルタに関するその教示については、本願も参考と
して援用している)。このフィルタは、ポストフィルタ
としては用いられていない。OsherおよびRudi
nは、密接に関連する「ショックフィルタ」を開発した
(Osher S.およびRudin L.、「ショックフィルタを用い
た特徴志向の画像改善」、SIAM J. Numerical Analysi
s、第27巻、1990年、第919〜940頁に記載されている。
ショックフィルタに関するその教示については、本願も
参考として援用している)が、ブロックDCTシステム
に関しては全く言及していない。
【0014】異方性拡散においては、もしエッジの強度
が、慎重に規定された臨界閾値kを超えているのなら、
エッジを横切ってノイズ除去のための平均化をおこなう
ことは抑制される。このように平均化が抑制されると、
エッジ保存型の平滑化がおこなわれることとなる。すな
わち、各領域を保存しながら、領域内ノイズを除去する
ことになる。ここで、領域間の境界は、暗黙のうちに閾
値エッジを超えているものとして認識される。
【0015】既に引用したPeronaおよびMali
kは、静止成分を有するピクチャに対して、グローバル
勾配の90パーセンタイルに等しい臨界閾値を設定する
ことを提案しているが、非静止画に対する閾値を局所的
に変化させることについては何の詳細も示してはいな
い。また、既に引用したEl−Fallahらは、その
アプローチには調整可能なパラメータが全くないという
事実を重視している。
【0016】以上に、ノイズ除去システムにおいて存在
することがわかっているいくつかの制約を説明した。本
発明は、上記課題を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、MPEG復号化信号から
リンギングノイズアーティファクトを除去できる異方性
ポストフィルタリンギングノイズ除去システムを提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるビデオ信号
復号化システムは、量子化された空間周波数成分を用い
て圧縮された複数のデータ値をディジタル的に復号化す
るビデオ信号復号化システムであって、画像復元後にあ
る範囲のノイズを抑圧するフィルタリング装置を備えた
システムに用いられる装置であって、イメージフレーム
の一部分を記述する、復号化された複数のデータ値を受
け取る手段と、該受け取られた複数のデータ値をフィル
タリングすることによって、閾値を下回る複数の値を有
する複数の信号エッジ成分を選択的に抑圧する異方性拡
散フィルタリング手段と、を備えており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0018】ある実施形態では、前記閾値が、前記イメ
ージフレームの前記部分における最大勾配値の所定の分
数である。
【0019】ある実施形態では、前記異方性拡散フィル
タリング手段が、前記イメージフレームの前記部分にお
ける前記最大勾配値から決定される伝導値により該異方
性拡散フィルタリング手段を制御する手段をさらに備え
ている。
【0020】ある実施形態では、前記伝導値が、クリッ
プされた直線近似により決定される。
【0021】ある実施形態では、前記伝導値が、以下の
数7
【0022】
【数7】
【0023】(ここで、「g」は該伝導値であり、「g
radient」は前記最大勾配値であり、「k」は前
記閾値であり、かつ「C1」および「C2」は定数であ
る)により計算される。
【0024】ある実施形態では、C1が1.21に等し
く、C2が−0.85576に等しい。
【0025】ある実施形態では、前記最大勾配値を決定
する手段をさらに備えている装置であって、該手段が、
現在の画素の絶対値を、4つの隣接画素のそれぞれの絶
対値と比較することによって、最大の絶対値と最小の絶
対値とを決定する比較器手段と、該最大絶対値から該最
小絶対値を減算することによって、該最大勾配値を決定
する減算器手段と、を備えている。
【0026】ある実施形態では、前記異方性拡散フィル
タリング手段が、第1の異方性拡散フィルタと、第2の
異方性拡散フィルタと、を備えている。
【0027】ある実施形態では、前記フィルタリング手
段が、前記第2の異方性拡散フィルタによって用いられ
る因子2によって前記閾値を減少させる手段をさらに備
えている。
【0028】ある実施形態では、前記フィルタリング
が、以下の数8
【0029】
【数8】
【0030】(ここで、「I(t1)」はフィルタリン
グされた値であり、「λ」は数値安定性条件であり、
「gi」は現在の画素に対応する伝導度であり、「Δ
i」は該現在の画素と隣接する画素との間の絶対値の
差であり、かつI(t0)は該現在の画素の絶対値であ
る)により計算される。
【0031】ある実施形態では、前記フィルタが、以下
の数9
【0032】
【数9】
【0033】(ここで、「I(t1)」はフィルタリン
グされた値であり、「λ」は数値安定性条件であり、
「gi」は現在の画素に対応する伝導度であり、「Δ
i」は該現在の画素と隣接する画素との間の絶対値の
差であり、かつI(t0)は該現在の画素の絶対値であ
る)によりプログラムされる読み出し専用メモリ(RO
M)を用いて実現される。
【0034】本発明によるノイズ抑圧方法は、量子化さ
れた空間周波数成分を用いて圧縮された複数のデータ値
をディジタル的に復号化するビデオ信号復号化システム
において、画像復元後にある範囲のノイズを抑圧する方
法であって、a)イメージフレームの一部分を記述す
る、復号化された複数のデータ値を受け取るステップ
と、b)該受け取られた複数のデータ値を異方性拡散フ
ィルタリングすることによって、閾値を下回る複数の値
を有する複数の信号エッジ成分を選択的に抑圧するステ
ップと、を含んでおり、そのことにより上記目的が達成
される。
【0035】ある実施形態では、前記閾値が、前記イメ
ージフレームの前記部分における最大勾配値の所定の分
数である。
【0036】ある実施形態では、前記ステップb)が、
前記イメージフレームの前記部分における前記最大勾配
値から決定される伝導値により前記異方性拡散フィルタ
を制御するステップをさらに備えている。
【0037】ある実施形態では、前記伝導値が、クリッ
プされた直線近似により決定される。
【0038】ある実施形態では、前記伝導値が、以下の
数10
【0039】
【数10】
【0040】(ここで、「g」は該伝導値であり、「g
radient」は前記最大勾配値であり、「k」は前
記閾値であり、かつ「C1」および「C2」は定数であ
る)により計算される。
【0041】ある実施形態では、C1が1.21に等し
く、C2が−0.85576に等しい。
【0042】ある実施形態では、前記最大勾配値が、現
在の画素の絶対値を、4つの隣接画素のそれぞれの絶対
値と比較することによって、最大の絶対値と最小の絶対
値とを決定するステップと、該最大絶対値から該最小絶
対値を減算することによって、該最大勾配値を決定する
ステップと、により決定される。
【0043】ある実施形態では、前記ステップb)が、
第1の異方性拡散フィルタおよび第2の異方性拡散フィ
ルタを通して受け取られた複数のデータ値をフィルタリ
ングするステップをさらに備えている。
【0044】ある実施形態では、前記ステップb)が、
前記第2の異方性拡散フィルタによって用いられる因子
2によって前記閾値を減少させるステップをさらに備え
ている。
【0045】ある実施形態では、前記異方性拡散フィル
タリングが、以下の数11
【0046】
【数11】
【0047】(ここで、「I(t1)」はフィルタリン
グされた値であり、「λ」は数値安定性条件であり、
「gi」は現在の画素に対応する伝導度であり、「Δ
i」は該現在の画素と隣接する画素との間の絶対値の
差であり、かつ I(t0)は該現在の画素の絶対値で
ある)により計算される。
【0048】ある実施形態では、前記異方性拡散フィル
タリングがROMを用いておこなわれる。
【0049】ある実施形態では、前記ROMが、以下の
数12
【0050】
【数12】
【0051】(ここで、「I(t1)」はフィルタリン
グされた値であり、「λ」は数値安定性条件であり、
「gi」は現在の画素に対応する伝導度であり、「Δ
i」は該現在の画素と隣接する画素との間の絶対値の
差であり、かつI(t0)は該現在の画素の絶対値であ
る)によりプログラムされる。
【0052】以下に作用を説明する。本発明は、入力ビ
デオ信号を符号化し、符号化データを伝送し、データを
復号化した後に、そのデータをフィルタリングする装置
を備えたビデオ信号符号化/復号化システムとして用い
られるフィルタシステムとして実現される。このフィル
タシステムは、ラスタスキャンフォーマットによる復号
化データからなるブロックを復号化器から受け取り、そ
のブロックに対して異方性拡散を施すことによって、リ
ンギングノイズアーティファクトを抑制する。
【0053】本発明の上記局面およびその他の局面は、
添付の図面を参照しながら以下の本発明の詳細な説明を
読めば、明らかになるであろう。
【0054】
【発明の実施の形態】概略的に表現すれば、本発明のポ
ストフィルタは、符号化され、伝送された後に復号化さ
れて、複数の画素からなる複数のブロックを発生するデ
ータを対象として動作する。ラスタスキャンフォーマッ
トで供給される、複数の画素からなるこれらのブロック
を処理するに際して、ポストフィルタは、各ブロックに
対してエッジ有意性閾値(edge significance threshol
d)を決定し、伝導値(conductance value)を決定し、
変化を平滑化するためにそのブロック上に異方性拡散を
生じさせ、かつ、閾値を超える特徴を保存または改善し
ながら、閾値を下回るリンギングノイズアーティファク
トを除去する。換言すれば、もしエッジの強度がその閾
値よりも大きければ、エッジは、ノイズを除去しても影
響を受けない。
【0055】以下に本発明をMPEG復号化システムの
観点から説明するが、本発明は、量子化された空間周波
数係数により表現されるビデオデータを復号化する任意
のビデオ復号化システムに広く適用可能である。
【0056】図1は、本発明の実施形態を含むシステム
のブロック図である。高品質ビデオ信号データが符号化
器1に与えられる。符号化器1は、MPEG符号化アル
ゴリズムを用いてデータを符号化することによって、デ
ータを圧縮する。符号化器1は、複数のイメージフレー
ムを生成し、データをブロックフォーマットに変換した
後、離散コサイン変換(DCT)圧縮をおこなう。その
後、圧縮されたMPEGデータストリームは、伝送チャ
ネル5を介して宛先に送られる。この伝送システムおよ
びチャネル5は、地上放送チャネルあるいは衛星放送チ
ャネル、またはケーブルチャネルでありうる。データス
トリームは、その宛先で受信されると、MPEG復号化
器9を用いて復号化される。このMPEG復号化器9
は、逆離散コサイン変換(IDCT)プロセッサおよび
動き補償プロセッサを用いて、表示される複数の画素か
らなる複数のブロックを発生する。しかしながら、表示
をおこなう以前に、複数の画素からなるこれらのブロッ
クは、ラスタスキャンデータに変換される。ラスタスキ
ャンデータは、異方性拡散フィルタ13にかけられる。
フィルタ13は、ピクチャからリンギングノイズアーテ
ィファクトを除去する。ラスタスキャンデータは、異方
性拡散フィルタ13を通った後、高品質ディジタルビデ
オとして表示に与えられる。
【0057】従来の技術による符号化器の一例を図2に
示す。このシステムにおいては、あるイメージを記述す
る赤(R)、緑(G)および青(B)のカラー信号が、
ビデオカメラ(図示せず)あるいはその他のビデオソー
スからラスタスキャン順に供給される。これらの信号は
従来のカラーマトリックス回路104により処理され
て、輝度信号(Y)および2つの色差信号((B−Y)
および(R−Y))を発生する。これらの色差信号(B
−Y)および(R−Y)は、ローパスフィルタ106お
よび108によりそれぞれ処理される。本実施例におけ
るフィルタ106および108は、これらの色差信号を
それぞれ空間的にフィルタリングし、水平方向および垂
直方向のそれぞれにおいて輝度信号の半分の空間解像度
を有する信号を生成する。
【0058】輝度信号Y、および空間的にフィルタリン
グされた2つの色差信号(B−Y)’および(R−
Y)’は、ブロック変換器110に与えられる。例えば
従来のデュアルポートメモリなどを備えていてもよい変
換器110は、これらの信号Y、(B−Y)’および
(R−Y)’をラスタスキャンフォーマットからブロッ
クフォーマットに変換する。
【0059】ブロックフォーマットでは、画像の各フレ
ームは、複数のブロックの集合体として表現される。こ
こで、各ブロックは、8個の水平画素×8個の垂直画素
からなるマトリックスとして配置された64個の画素を
有している。ブロック変換器110は、連続するいくつ
かの画素ブロックを結合することによって、マクロブロ
ックとして知られているデータ構造を構成する。図3
は、4個の64画素輝度ブロック310、312、31
4および316と、1個の(B−Y)’色差信号用64
画素ブロック322と、1個の(R−Y)’色差信号用
64画素ブロック324とを含むマクロブロックデータ
構造の一例を示している。これらの画素値はそれぞれ、
8ビットのディジタル値として表現される。ブロック変
換器110は、これらの画素値を1度に1ブロックずつ
減算器112に供給する。
【0060】減算器112は、動き補償回路134によ
り供給されたマクロブロック中の各ブロックを、ブロッ
ク変換器110により供給されたマクロブロック中の対
応するブロックから減算する。減算器112は、動き予
測差分符号化マクロブロックを表現するデータを構成す
る複数のブロックを発生する。発生されたこれらのブロ
ックは、DCTプロセッサ114に与えられる。DCT
プロセッサ114は、差分画素値からなる6つのブロッ
クのそれぞれに対して離散コサイン変換を施すことによ
って、それらのブロックをDCT係数からなる6つの対
応するブロックに変換する。その後、これらのブロック
はそれぞれ、図5に示すように、ジグザグスキャンを用
いて64個の係数からなる直線状ストリームに配列しな
おされる。
【0061】どのブロックの場合でも、これらの係数の
うち最初の係数は、そのブロックにおける画素の直流
(DC)空間−周波数成分を表現しており、残りの係数
は、連続的に空間周波数が高くなっていく各成分を表現
している。
【0062】DCTプロセッサ114により供給された
係数値は、量子化器116に与えられる。量子化器11
6は、各係数値を、割り当てられたビット数を有する2
進値に翻訳する。一般に、下位の係数に対しては上位の
係数よりも多数のビットが用いられる。なぜなら、人間
の目は、低い空間周波数の画像成分に比べて、高い空間
周波数の画像成分に対しては感度が低くなるからであ
る。この演算は、例えば、直線化されたブロックにおけ
る各係数値をそれぞれ異なる値によって除算することに
よっておこなわれうる。後者の値は、係数の周波数に比
例する。これらの値を含むアレイは、信号と共に伝送す
ることができる。その結果、信号をその宛先において逆
量子化することができる。
【0063】また、各係数値に割り当てられるビット数
は、後述する量子化器制御回路122により供給される
値に応じて変えることができる。これらの値は、1マク
ロブロックにつき1つずつ与えることができる。それに
よって、各係数値を周波数依存値からなるアレイによっ
て除算する前または後に、マクロブロックにおける各係
数値をその値によって除算することができる。量子化器
116は、可変長符号化器118および逆量子化器12
4に与えられる、複数のディジタル値からなるストリー
ムを生成する。
【0064】可変長符号化器118は、例えば、振幅ラ
ンレングスハフマン型符号を用いてデータを符号化す
る。可変長符号化器118により生成された信号は、先
入れ先出し(FIFO)バッファ120に与えられる。
FIFOバッファ120は、それらの値を格納し、信号
出力として所定のレートで伝送する。
【0065】固定された帯域幅を有するチャネルに適用
する場合には、量子化制御器122は、量子化器116
により与えられる量子化ステップサイズを制御すること
によって、符号化情報が発生される際の可変レートを補
償する。バッファがフルであることを示す複数の信号
(buffer-fullness signals)に応答して、量子化器制
御回路122は、互いに異なる複数のレベルの量子化解
像度を、DCT114により供給された係数値に対して
与えるように、量子化器116を条件づける。バッファ
が一杯になっていくにつれて、制御回路122は、連続
的に粗くなっていくレベルの量子化解像度を各係数値に
与えるように量子化器116を制御する。
【0066】したがって、FIFOバッファ120は次
第に多くのデータを保持するようになる。一方、量子化
器116は、受け取った画像を表現する各DCT係数を
次第に粗く量子化することによって、より少ないビット
数の符号化データを生成するようになる。このように粗
く量子化することによって、データが最終的に復号化さ
れ、表示される前段階に至った時に、リンギングノイズ
アーティファクトがデータに生じることになる。
【0067】これらの値は伝送された後、受け取られて
復号化される。典型的な復号化器を図6に示す。獲得さ
れたデータは、可変長復号化器(VLD)123に与え
られる。 VLD123は、図2に示す可変長符号化器
118によりおこなわれた可変長符号化動作の逆をおこ
なう。また、VLD123は、符号化された動きベクト
ル情報を抽出し、動き補償プロセッサ134に与える。
固定長符号化データブロックは、逆量子化器124に与
えられる。逆量子化器124は、量子化器116により
おこなわれた動作の逆をおこなうことによって、符号化
された画像の各ブロックを表現する近似DCT係数を生
成する。
【0068】(1ブロックあたりの)高さが8ラインで
ある複数のDCTブロックの1行に対応するように、各
スライスは、ピクチャの8ライン分に相当すると規定さ
れ、DCTブロック間の境界と垂直方向に一直線上とな
るように配置される。それぞれのスライスは、(ピクチ
ャの幅/DCTブロックの幅)個のブロックを含んでい
る。したがって、例えば480ラインのMPEG符号化
ピクチャは、60個のスライスを含んでおり、各スライ
スは高さが8ライン相当となる。図4は、ピクチャ35
0およびDCTマクロブロック360に対するスライス
370を図示している。
【0069】逆量子化器124により供給された複数の
係数値からなる複数のブロックは、逆離散コサイン変換
(IDCT)プロセッサ126に与えられる。このプロ
セッサは離散コサイン変換演算の逆をおこなうことによ
って、複数の画像画素(つまり、動き補償され差分符号
化された複数の画素値)からなる復元されたブロックを
形成する。
【0070】復元されたブロックは、動き補償された複
数の画素を表現しており、動き補償ユニット134から
供給される予測されたブロックと共に、IDCT回路1
26によって加算器128に与えられる。動き補償ユニ
ット134は、VLDプロセッサ123から受け取った
情報に基づき、マルチフレームメモリ130から供給さ
れた復号化されたIDCTブロックと結合されるデータ
を供給する。加算器128は、これらの値を加算するこ
とによって、後処理あるいは表示用にフレームメモリ1
30に格納される復号化画素値を生成する。画素値のう
ち動き補償されていないブロックは、修正なしでメモリ
130に格納される。画像データは、ラスタスキャン順
にメモリ130から供給される。
【0071】図7は、本発明による異方性拡散フィルタ
の一例を示すブロック図である。MPEG復号化データ
は、ラスタスキャン順でこのフィルタに与えられる。こ
のラスタスキャンにおいては、MPEG復号化器により
処理された画素データの各ブロックに対応する、別々の
エッジ有意性閾値が複数の画素に対して計算される(2
0)。エッジ有意性閾値を決定した(20)後、フィル
タは拡散をおこなう(30)。ある与えられた画素につ
いては、4つの隣接画素が拡散に寄与する。ここで、各
隣接画素は、それぞれに固有の伝導値を有している。伝
導度は、ΔI(隣接画素と中心画素との間の強度差)お
よびk(中心画素を含んでいるブロックに対するエッジ
有意性閾値)に基づいて計算される。拡散がおこなわれ
た後、フィルタは結果として得られた画素値を出力し、
表示させる。
【0072】図8および図9は、図7に示す本発明の実
施形態において好適に用いられる回路の一例を示すブロ
ック図である。入力されたフレームはそれぞれ、輝度フ
レームYと、2つの色差フレームCrおよびCbと、を
有している。輝度フレームは、色差フレームとは別個に
処理される。図8は、シングルパス異方性拡散動作をお
こなうのに好適である回路を示しており、図9は、マル
チパス動作をおこなうのに好適である回路を示してい
る。
【0073】本発明のフィルタは、処理されているデー
タに対して複数回のパスをおこなう。データが1回目の
フィルタリングにかけられた後、データは第2のパスに
通すようにフィルタに戻される。それによって、ノイズ
をさらに除去することが可能となる。
【0074】一般に、複数の画素からなるブロックの勾
配は、エッジ有意性閾値kを選択する際の基礎となる。
もしブロックが高コントラストのエッジを備えているの
なら、そのエッジに沿った勾配は大きくなる。強度の大
きいエッジは、DCTベースの圧縮システムに通された
後、リンギングを生じると予想される。また、このリン
ギングの大きさは、エッジの大きさよりもはるかに小さ
くなるとも予想される。したがって、真のエッジ強度に
基づいてエッジ有意性閾値を設定すれば、異方性拡散に
よってリンギングを除去できるはずである。しかしなが
ら、ブロック内において単に臨界エッジ有意性閾値kを
最大勾配に等しく設定するだけでは、過度の平滑化が生
じることになってしまう。本発明者は、0.5×max
gradで適正な量の平滑化が得られることを発見し
た。したがって、kは以下の数13により決定される。
【0075】
【数13】
【0076】因子0.75は、(後述する)伝導度関数
と勾配値との間の整合性を改善するために用いられる実
験因子である。
【0077】上記法則は、モノクローム画像に当てはま
る。また、この法則は、以下に説明するいくつかの方法
においてカラー画像にも拡張されうる。
【0078】カラーイメージングシステムは、カラービ
デオ信号を直交信号の組み合わせ(例えば、R、G、B
あるいはY、Cr、Cb)として扱う。これらの直交座
標系の間で変換をおこなうために複数のカラーマトリッ
クスが用いられる。エッジを勾配としてカラー画像に対
して直線状に延長すると、以下の数14に示すように、
勾配を3つのカラー勾配のユークリッド型絶対値(Eucl
idean magnitude)として扱うことになる。
【0079】
【数14】
【0080】この法則は、テレビジョンイメージングに
おいて通常用いられる方便であるカラーサブサンプリン
グによって、さらに複雑なものになる。テレビでは、Y
UV(Y、Cr、Cb)カラー座標系が最も一般的に用
いられている。各フレームは、輝度フレームYと2つの
色差フレームCrおよびCbからなる。UおよびVは、
知覚可能なアーティファクトなしで、水平方向に因子2
を用いてサブサンプリングできることが実験的に示され
ている。このサブサンプリングをともなう画像をYUV
422画像と称する。
【0081】YUV422画像の場合のカラー勾配を計
算するためには、ダイレクトアップサンプリングをおこ
なうか、または補間をおこなうことによって、欠けてい
るサンプルを再生するのが望ましい。その後、アップサ
ンプリングされた画像に対して異方性拡散フィルタが適
用される(UおよびVについては、YUV422ハード
ウェアコストの2倍のコストが必要になる)。そうしな
ければ、UおよびVに対するスケール閾値はフルスケー
ルで計算され、ハーフスケールのUおよびVデータに対
して間違って適用されたはずである。本発明において
は、Y、UおよびVデータをそれぞれ独立したものとし
て扱うので、アップサンプリングをおこなう必要はなく
なる。いずれの場合でも、臨界閾値kに対する統計は累
積され、適正なサイズに設定されたDCTブロック内に
適用される。
【0082】大半の文献では、勾配の絶対値を計算する
ために、よく知られているSobelエッジ演算子対
(Sobel edge operator pair)を用いている。この計算
では、8つの最も近い隣接物から得られたデータを用い
ることによって、勾配のXおよびY成分を計算する。こ
れらの成分は、その後、2乗和平方根演算により結合さ
れる。しかしながら、この勾配計算法はあまりにも高く
つきすぎる。
【0083】本発明では、それほど高価ではない構造的
(morpholgical)勾配を用いる。構造的勾配は、中心画
素とそれに最も近い4つの隣接画素を用いる。また、後
述する図11に示すように、わずか6回の比較と1回の
減算をおこなうことが必要になるだけである。通常の状
況下では、構造的勾配は、1画素幅のエッジを2画素幅
に広げてしまうという欠点がある。しかしながら、異方
性拡散の場合には、この潜在的欠点が逆に長所となる。
エッジの両側の画素が、大きな勾配を有するものとして
着目される。これにより、特にエッジがDCTブロック
境界にまたがっている場合には、エッジを横切る拡散を
抑制する望ましい効果をさらに改善することができる。
【0084】拡散の異方性は、熱伝導率あるいは導電率
に類似する局所変数により制御される。このパラメータ
gは、単調減少関数である。既に引用したPerona
およびMalikらは、このような関数を2種類提案し
ている。すなわち、ガウシアン指数関数およびラプラシ
アン関数である。文献においては、高コントラストのエ
ッジを維持するという点では、ガウス関数のほうが有効
であると述べられている。El−Fallahは、伝導
度として勾配の逆数をとるべきであると提案している
(El-Fallah A.およびFord G.、「非同次拡散および差
分幾何学に基づく非線形適応画像フィルタリング」、Pr
oc. of SPIE、第2182巻、1994年、第49〜63頁に記載さ
れている。伝導度の計算に関するその教示については、
本願も参考として援用している)。
【0085】本発明は、ガウス法を取り入れている。な
ぜなら、ガウス法によれば、非常に少ない反復回数(す
なわち、2回)で非常に大きな拡散が得られるからであ
る。ガウス伝導度に対する公式は、以下の数15により
与えられる。
【0086】
【数15】
【0087】反復がおこなわれるたびに、各画素の4つ
の隣接画素のそれぞれについて伝導度gが計算される。
ルックアップテーブルや多項式近似を用いた精密な計算
は高くつくものである。なぜなら、kおよび勾配がとも
に変数であるからである(ただし、図15および図16
を参照して後述する本発明の第2の実施形態ではルック
アップテーブルを用いることには留意されたい)。した
がって、本発明では、ガウス関数の代わりにクリップさ
れた直線近似を用いる。変曲点(inflection point)に
おけるガウス関数の傾きに等しい傾きを有するこの直線
は、その変曲点を通る。この直線は、gを0≦g≦1の
範囲に維持するようにクリップされる。gは、以下の数
16に基づきkから計算することができる。
【0088】
【数16】
【0089】接している曲線(図12および図13)
は、これにより良好な近似が得られることを示してい
る。また、これにより、gを計算するのに必要なハード
ウェアが、(1)勾配にブロック当たりのパラメータを
掛け、(2)その結果に定数を結合し、かつ(3)その
結果をクリップするようにすることができる。
【0090】まず図8を参照してシングルパスフィルタ
の動作を説明し、次に、図9に示すマルチパスフィルタ
を実現するためには、そのシングルパスフィルタをどの
ように改良すればいいかを説明することによって、この
マルチプルパスフィルタの動作を以下に説明する。図8
において、輝度フレームは、遅延素子207により1ラ
イン間隔(1H)だけ遅延された後、(1H)遅延素子
209により再び遅延される。これら2つの遅延素子2
07および209により供給された信号および原信号Y
は勾配計算器210に与えられ、エッジ有意性閾値kが
計算される。次に、CalcC2/kユニット215に
よって伝導度C2/kが決定される。
【0091】次に、データは輝度プロセッサ220に送
られ、処理される。プロセッサ220への入力信号は、
CalcC2/kユニット215から与えられた伝導度
定数C2/k、 FIFOバッファ206の出力信号、1
ライン間隔(1H)だけ遅延された(212)FIFO
バッファ206の出力信号、および再び1ライン間隔
(1H)だけ遅延された(214)FIFOバッファ2
06の出力信号からなる。
【0092】色差フレームCrおよびCbは、マルチプ
レクサ260によって多重化される。マルチプレクサ2
60の出力信号は、遅延素子267によって1水平ライ
ン期間(H/2)だけ遅延された後、遅延素子269に
よって再び1水平ライン間隔(H/2)だけ遅延され
る。なお、色差信号の1ライン当たりのサンプル数は、
輝度信号の1ライン当たりのサンプル数の2分の1であ
る。その結果、H/2遅延素子を有する遅延ラインは、
色差信号を1水平ライン間隔だけ遅延させる。また、マ
ルチプレクサ260の出力信号は、FIFOバッファ補
償遅延素子266にも格納され、さらに処理される。2
つの遅延素子267および269によって供給された信
号と、マルチプレクサ260の原出力信号とは、勾配計
算器270に与えられ、エッジ有意性閾値が計算され
る。次に、CalcC2/k計算器275によって伝導
度定数C2/kが計算される。
【0093】次に、データは色差プロセッサ280に送
られ、処理される。色差プロセッサ280への入力信号
は、CalcC2/k回路275から与えられた伝導度
定数C2/k、FIFOバッファ266の出力信号、遅
延素子272によって1ライン間隔だけ遅延されたFI
FOバッファ266の出力信号、および遅延素子274
によって再び1ライン間隔だけ遅延されたFIFOバッ
ファ266の出力信号からなる。
【0094】適切なFIFOおよびマルチプレクサを用
いることによって、2倍の画素クロックレートでランし
ている回路が、2つのパスを通した異方性拡散をおこな
うことが可能になる。もし、ポストフィルタ回路を2倍
の画素クロックで駆動すれば、適切な再循環回路を追加
する場合には、ポストフィルタの2つのパスを通すだけ
の時間が得られることになる。この再循環回路を図9に
示す。輝度フレームに対応する再循環回路は、バッファ
リングFIFO200と、(Y処理出力をマルチプレク
サ205に接続する)再循環パスウェイと、第1のパス
データあるいは第2のパスデータのいずれかを選択する
マルチプレクサ205と、第2のパスの出力を収集し、
それを1倍の画素クロックに変換して戻す最終レート変
更器であるFIFO225とを備えた(1倍画素クロッ
クから2倍画素クロックへの)レート変更回路からな
る。色差フレームに対応する再循環回路は、レート変更
・バッファリングFIFO250および255と、(C
rおよびCb処理出力をマルチプレクサ265に接続す
る)再循環パスウェイと、第1のパスデータあるいは第
2のパスデータのいずれかを選択するマルチプレクサ2
65と、第2のパスの出力を収集し、それを1倍の画素
クロックに変換して戻す最終レート変更器であるFIF
O285および290と、CrおよびCb信号を1つの
出力信号に結合するマルチプレクサ295とを備えてい
る。
【0095】図11は、図8および図9の回路における
エッジ有意性閾値を決定するのに好適である勾配回路の
一例を示すブロック図である。図10に示されている各
イメージスキャンラインの画素は、図11の回路によっ
て処理される。図10において、ラインOH上の画素S
は、現在のライン(1H)のすぐ下(つまり、現在のラ
インよりも1水平ラインだけ下)の画素を表現してお
り、ライン2H上の画素Nは、現在のラインのすぐ上
(つまり、現在のラインよりも1水平ラインだけ上)の
画素を表現している。ライン1H上の現在の画素を、以
下の説明ではXと呼ぶ。画素EおよびWはそれぞれ、ラ
イン1H上において、画素Xの直後および直前に生じ
る。
【0096】画素SおよびNは、ラッチ609および6
11に格納された後、比較器610によって互いに比較
される。絶対値が大きいほうの画素は、マルチプレクサ
615により供給され、絶対値が小さいほうの画素は、
マルチプレクサ620により供給される。一方、ライン
1H上の現在の画素Xの直後および直前の画素である画
素Eおよび画素Wを分離するために、一対の遅延604
および605が用いられる。これら2つの画素は、比較
器625によって互いに比較される。絶対値が大きいほ
うの画素は、マルチプレクサ630により供給され、絶
対値が小さいほうの画素は、マルチプレクサ635によ
り供給される。マルチプレクサ615によって供給され
た大きいほうの画素絶対値は、マルチプレクサ630に
よって供給された大きいほうの画素絶対値と比較器64
0で比較され、これら2つの値のうち大きいほうの値が
マルチプレクサ645により供給される。マルチプレク
サ620によって供給された小さいほうの画素絶対値
は、マルチプレクサ635によって供給された小さいほ
うの画素絶対値と比較器650で比較され、これら2つ
の値のうち小さいほうの値がマルチプレクサ655によ
り供給される。補償遅延素子663は、現在の画素Xを
適正なタイミングで比較器660および670に送り、
この画素に対応する最大周辺画素値と最小周辺画素値と
を一致させる。マルチプレクサ645によって供給され
た最大周辺画素絶対値は、現在の画素Xと比較器660
で比較され、絶対値が大きいほうの画素がマルチプレク
サ665によって供給される。マルチプレクサ655に
よって供給された最小画素絶対値は、現在の画素Xと比
較器670で比較され、絶対値が小さいほうの画素がマ
ルチプレクサ675によって供給される。したがって、
比較された5つの画素(S、X、N、EおよびW)のう
ち、最大絶対値がマルチプレクサ665によって供給さ
れ、最小絶対値がマルチプレクサ675によって供給さ
れる。これらの2つの値の差を減算器680により求め
ることによって、最終結果が得られる。その値が、現在
の画素Xにおける構造的勾配となる。図14は、この結
果がどのように用いられるかを示している。図11で計
算された(図14における要素802である)勾配は、
max素子808の一方の入力端子に与えられる。もう
一方の入力端子は、DCTブロックに対するランニング
最大値(running maximum)を受け取るように接続され
ている。ブロックにおける全画素について最大勾配が決
定された後、最終的に(レジスタ810に)ラッチされ
た最大値を2で割ることによって(すなわち、1ビット
だけ下位のビット位置にシフトすることによって)、そ
のブロックに対応するエッジ有意性閾値kを生成する。
【0097】本発明者は、数16の定数C1およびC2
値を、それぞれ1.21および−0.85576と決定
した。したがって、伝導度を表す数16は、以下の数1
7に変形される。
【0098】
【数17】
【0099】C1およびC2の値は、ラスタスキャンデー
タに変換された後に処理される、各画素ブロックについ
て一定のままである。これに対して、kは各ブロックご
とに変化する。図12および図13は、それぞれ、k=
10の場合およびk=100の場合について、ガウス伝
導度曲線とクリップされた直線近似曲線とを示してい
る。
【0100】図14は、図8および図9の回路における
伝導度定数C2/kを決定するのに好適である回路の一
例を示すブロック図である。maxモジュール801に
おいては、(図11にその詳細を示す)勾配計算器80
2によって決定される現在の画素の勾配は、max比較
器808に送られる。また、現在のブロックにおいて現
在の画素行についてこれまでに得られたうちで最大の勾
配runmax(row)もまた、runmax(ro
w)を記憶するrunmax記憶領域806によってm
ax比較器808に送られる。max比較器808は、
現在の画素の勾配をrunmax(row)と比較し、
それらのうち大きいほうの値を供給する。クロックサイ
クル(clock tick)が0〜6の時、その比較結果がマル
チプレクサ804に送られる。
【0101】アドレス発生およびタイミング手段850
は、回路におけるアドレス指定、読み出しおよび書き込
みを制御する。ブロックの1行には、8つのクロックサ
イクル(0〜7)が存在する。
【0102】また、比較器808によってなされた比較
の結果は、1サイクル遅延810を介して、8画素行ご
とにrunmax(row)を0にするマルチプレクサ
812にも供給される。マルチプレクサ812は、サイ
クルが0の時、0またはrunmax(row)を供給
し、スタティックRAM820に記憶されるようにす
る。また、比較器808によってなされた比較の結果
は、サイクルが1の時に8画素行ごとにRAM820に
記憶されるように送られる。この値が、画素ブロックの
最大勾配kmax(block)である。
【0103】本実施形態におけるRAM820は、シン
グルポート式のものである。したがって、読み出しおよ
び書き込みをスケジューリングするために遅延が用いら
れる。データは、クロックサイクルが0および1の時に
RAM820中に書き込まれ、クロックサイクルが6お
よび7の時にRAM820から読み出される。ピクチャ
の幅がW画素である場合、RAM820は2×(W/
8)バイト位置を有している。すなわち、runmax
(row)記憶用の(W/8)バイト位置と、k
max(block)記憶用の(W/8)バイト位置であ
る。アドレス発生器850は、新しい画素ブロックの始
端以前に、0をrunmax(row)内にロードする
ようにマルチプレクサ812を制御する。また、アドレ
ス発生器850は、各ブロックの終端においてkmax
値をクロックアウト(clock out)するようにレジスタ
816を制御する。このように、たとえ処理をラスタス
キャン順でおこなっていても、基礎となるブロック構造
は、部分的な結果を正しいブロックに加え、かつ各ブロ
ックに正しいkの値を与えてフィルタリングすることに
より、非明示的ではあるが追従していくことができる。
RAM820は、1スライスにおける全DCTブロック
を見失わないようにするのに十分な数の記憶位置を有し
ている。
【0104】クロックサイクルが6である時、runm
ax(row)はRAM820から読み出され、1サイ
クル遅延の後にマルチプレクサ804に送られ、run
max記憶領域806に供給される。クロックサイクル
が7である時、kmax(block)はルックアップモ
ジュール830に送られる。ルックアップモジュール8
30は、kmax(block)を受け取った後、それを
ROM834に送って、伝導度定数C2/kを決定す
る。その後、この値は、以下に説明するように輝度およ
び色差処理において引き続き用いられる。
【0105】異方性拡散は、本質的に反復プロセスであ
る。各反復ごとに、エッジはわずかながらも鋭さを増
し、平坦な領域はわずかながらもさらに平滑化されてい
く。このプロセスには、保存の条件(conservation con
dition)によって設定される自然限界(natural limi
t)がある。すなわち、現存する画素強度を超える値を
1回の反復で4つの隣接画素に拡散させることはできな
い、ということである。したがって、平均すると、その
強度のわずか4分の1のみを各隣接画素に与えられるの
みである。これが、以下の数18に示されている全拡散
公式における数値安定性条件λmax=1/4のもととな
るものである。
【0106】
【数18】
【0107】ここで、ΔIi=(Ii−Icenter)であ
り、i=4つの隣接画素である。
【0108】この限界内において、拡散レートはkを設
定することによって制御することができる。本質的に
は、強度の高いエッジの近傍では、より多くの拡散(平
滑化)を生じさせることが可能となる。
【0109】文献では、画像のセグメント化を目的とし
て異方性拡散プロセスをその安定な終点に至らせること
に最も大きな関心が寄せられている。既に引用したAl
varezらは、反復数を減らした場合の結果を報告し
ている。本発明においては、λ=1/4である場合、異
方性拡散を2回反復することによって、すべてのノイズ
の有効な除去が実現される。既に引用したSaint−
Marcらは、ほんの数回の反復でエッジの最も有効な
改善を実現できるが、ノイズをクリーニングするために
は反復の時間を長くする必要があるという意見を述べて
いる。本発明によれば、kを局所的に適応化することに
よって、わずかな反復回数で、ある種のノイズクリーニ
ングを発生させることが可能になる。
【0110】本発明によれば、2回目の反復でkを因子
2により分解する場合(つまり、k2=0.5k1)に、
2回反復方式での最良の結果が得られるということが見
出された。kを一定に維持するか増加させると、過度の
なまりが生じる。kの値の調整に関連して0.5よりも
大きな因子を用いると、それ以上の拡散をなくすことが
でき、それによって第2のパスを意味のないものにする
ことができる。したがって、本発明のある実施形態にお
いては、1回目の拡散反復が(例えば、図8および図9
における素子205〜220において)発生した後、k
は因子2により分解されて2回目の拡散反復で用いられ
る。
【0111】図15は、図8および図9に示す回路にお
いて輝度処理をおこなうのに好適である回路の一例を示
すブロック図である。この回路は、伝導度gを計算する
のに必要なハードウェアを備えている。互いに異なる4
セットの入力データN、E、WおよびSに対して同一の
処理がおこなわれる。N、E、WおよびSは、それぞ
れ、現在の画素Xのすぐ上の画素、現在の画素Xのすぐ
右の画素、現在の画素Xのすぐ左の画素、および現在の
画素Xのすぐ下の画素を指す。画素S、E、WおよびN
に対する処理は、それぞれボックス910、930、9
40および950内に示されている。
【0112】画素Sを処理するために、OH(S画素、
つまり現在の画素Xのすぐ下の画素)は、ラッチ911
に格納された後、減算器913に与えられる。減算器9
13は、ラッチ912にラッチされている現在の画素X
を画素Sから引く。その結果が、数18におけるΔIi
項となる。ΔIiの絶対値は、絶対値回路914により
決定され、FIFOバッファ917に格納される。図1
4に示す回路から得られた伝導度定数C2/kにΔIi
絶対値を掛けた後、その結果を減算器920により伝導
度定数C1から引くことによって、数18における因子
iが得られる。その後、その結果は回路922にクリ
ップされ、gを0≦g≦1の範囲に維持する。これによ
り、gは数16に従って近似される。このクリップされ
た値は、その後、FIFOバッファ917に記憶されて
いたΔIiとの積が乗算器924によって求められる。
【0113】本発明の第2の実施形態においては、素子
917、918、920、922および924の代わり
にROM915が用いられる。本発明者は、C2/kを
4ビット値として表現し、かつ、ΔIiの絶対値を8ビ
ット値として表現することによって、数15によって与
えられる計算の0.1dB内であるノイズ除去結果を得
ることができるという結論を得た。したがって、合計1
2ビットが必要になるので、4kROMが用いられる。
ROM915における値は、数18に従ってプログラム
される。本発明のこの実施形態においては、giの値は
数15から決定できると考えられる。この例において、
ROM915への入力値C2/kは、適正に量子化され
た入力値kに置き換えられる。
【0114】画素E、WおよびNについても、上記した
処理と同様の処理がおこなわれる。
【0115】4つの隣接画素のそれぞれについてgi×
ΔIi項を得た後、gi×ΔIi項の和が、加算回路9
60によって求められる。画素NおよびEに対するgi
×ΔIi項は、加算器962によって加算され、画素W
およびSに対するgi×ΔIi項は、加算器964によ
って加算される。また、数18においてI(t0)項を
表現する中心画素Xは、加算器966によってこの和に
加えられる。これらの項が加算器968によって加算さ
れ、出力される。
【0116】図16は、図8および図9の回路において
色差処理に好適に用いられる回路の一例を示すブロック
図である。この回路は、図15に示す回路がおこなう処
理と同様の処理をおこなう。クロック制御器994が、
この回路のタイミングを制御する。
【0117】現在の画素Xは、FIFOバッファ992
に格納されている。現在の画素Xに隣接する(つまり、
すぐ上、すぐ下、すぐ右およびすぐ左の)4つの画素が
マルチプレクサ980に供給される。この画素値から、
減算器982によって現在の画素値が引かれる。この減
算の結果は、数18のΔIi項となる。ΔIi項の絶対値
は、絶対値回路983により決定され、FIFOバッフ
ァ984に記憶される。図14のルックアップモジュー
ル830から得られた伝導度定数C2/kは、ΔIi
絶対値との積が取られた後、減算器987によって伝導
度定数C1から引かれることによって、数18のgi
が得られる。その後、この結果は、回路988によりク
リップされる。このクリップされた値と、FIFOバッ
ファ984に記憶されていたΔIiとの積が、乗算器9
89によって求められる。その後、gi×ΔIi項は、
加算器995によって、FIFOバッファ992に記憶
されている(数18におけるI(t0)項を表現する)
現在の画素Xとの和が取られて出力される。本発明の好
ましい実施形態においては、要素984、986、98
7、988および989の代わりにROM985が用い
られる。
【0118】本発明のシステムはラスタスキャンフォー
マットで復号化されたデータを対象として動作するの
で、以上の説明では本発明をMPEGおよびDVC圧縮
に適用したが、量子化された空間周波数係数を用いて符
号化されたビデオデータを復号化するどのようなシステ
ムにも本発明は適用可能である。
【0119】本願明細書では、具体的な実施形態のいく
つかに言及しながら本発明を説明し記載したが、本発明
は、以上に示した詳細に限定されるものではない。逆
に、請求の範囲により規定される構成と等価である構成
の範囲内にあり、かつ本発明の着想を超えることがなけ
れば、細部についてはさまざまな修正を加えることが可
能である。
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、低いハードウェアコス
トで、MPEG復号化信号からリンギングノイズアーテ
ィファクトを除去できる異方性ポストフィルタリンギン
グノイズ除去システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を含むシステムのブロック図
である。
【図2】(従来の技術)ビデオ信号符号化システムの一
例を示すブロック図である。
【図3】(従来の技術)マクロブロックの構造を示す図
である。
【図4】(従来の技術)ピクチャのスライスを示す図で
ある。
【図5】(従来の技術)図2に示す符号化器によって用
いられるジグザグスキャン構造を示す画素図である。
【図6】(従来の技術)ビデオ信号復号化システムの一
例を示すブロック図である。
【図7】本発明による異方性拡散フィルタの一例を示す
ブロック図である。
【図8】図6に示す本発明の実施形態において好適に用
いられる回路を示すブロック図である。
【図9】図6に示す本発明の実施形態において好適に用
いられる回路を示すブロック図である。
【図10】ライン上の各絵素(画素)の相対的位置を示
すイメージスキャンラインを示す図である。
【図11】図7、図8および図9の各回路において閾値
を決定するのに適した回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】臨界閾値10に対してガウス伝導度曲線とク
リップされた直線近似曲線とを比較する、伝導度パラメ
ータと勾配との関係を示すグラフである。
【図13】臨界閾値100に対してガウス伝導度曲線と
クリップされた直線近似曲線とを比較する、伝導度パラ
メータと勾配との関係を示すグラフである。
【図14】図8および図9の各回路において伝導度定数
を決定するのに適した回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図15】図8および図9の各回路において輝度を処理
するのに適した回路の一例を示すブロック図である。
【図16】図8および図9の各回路において色差を処理
するのに適した回路の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 符号化器 5 伝送システムおよびチャンネル 9 MPEG復号化器 13 異方性拡散フィルタ
フロントページの続き (72)発明者 トーマス ジェームズ リーコック アメリカ合衆国 ニュージャージー 08054,マウント ローレル, バーナム ウッド ドライブ 102

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子化された空間周波数成分を用いて圧
    縮された複数のデータ値をディジタル的に復号化するビ
    デオ信号復号化システムであって、画像復元後にある範
    囲のノイズを抑圧するフィルタリング装置を備えたシス
    テムに用いられる装置であって、 イメージフレームの一部分を記述する、復号化された複
    数のデータ値を受け取る手段と、 該受け取られた複数のデータ値をフィルタリングするこ
    とによって、閾値を下回る複数の値を有する複数の信号
    エッジ成分を選択的に抑圧する異方性拡散フィルタリン
    グ手段と、を備えている装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値が、前記イメージフレームの前
    記部分における最大勾配値の所定の分数である、請求項
    1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記異方性拡散フィルタリング手段が、 前記イメージフレームの前記部分における前記最大勾配
    値から決定される伝導値により該異方性拡散フィルタリ
    ング手段を制御する手段をさらに備えている、請求項2
    に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記伝導値が、クリップされた直線近似
    により決定される、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記伝導値が、以下の数1 【数1】 (ここで、「g」は該伝導値であり、「gradien
    t」は前記最大勾配値であり、「k」は前記閾値であ
    り、かつ「C1」および「C2」は定数である)により計
    算される、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 C1が1.21に等しく、C2が−0.8
    5576に等しい、請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記最大勾配値を決定する手段をさらに
    備えている装置であって、該手段が、 現在の画素の絶対値を、4つの隣接画素のそれぞれの絶
    対値と比較することによって、最大の絶対値と最小の絶
    対値とを決定する比較器手段と、 該最大絶対値から該最小絶対値を減算することによっ
    て、該最大勾配値を決定する減算器手段と、を備えてい
    る、請求項2に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記異方性拡散フィルタリング手段が、
    第1の異方性拡散フィルタと、第2の異方性拡散フィル
    タと、を備えている、請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタリング手段が、 前記第2の異方性拡散フィルタによって用いられる因子
    2によって前記閾値を減少させる手段をさらに備えてい
    る、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタリングが、以下の数2 【数2】 (ここで、「I(t1)」はフィルタリングされた値で
    あり、「λ」は数値安定性条件であり、「gi」は現在
    の画素に対応する伝導度であり、「ΔIi」は該現在の
    画素と隣接する画素との間の絶対値の差であり、かつI
    (t0)は該現在の画素の絶対値である)により計算さ
    れる、請求項1に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記フィルタが、以下の数3 【数3】 (ここで、「I(t1)」はフィルタリングされた値で
    あり、「λ」は数値安定性条件であり、「gi」は現在
    の画素に対応する伝導度であり、「ΔIi」は該現在の
    画素と隣接する画素との間の絶対値の差であり、かつI
    (t0)は該現在の画素の絶対値である)によりプログ
    ラムされる読み出し専用メモリ(ROM)を用いて実現
    される、請求項1に記載の装置。
  12. 【請求項12】 量子化された空間周波数成分を用いて
    圧縮された複数のデータ値をディジタル的に復号化する
    ビデオ信号復号化システムにおいて、画像復元後にある
    範囲のノイズを抑圧する方法であって、 a)イメージフレームの一部分を記述する、復号化され
    た複数のデータ値を受け取るステップと、 b)該受け取られた複数のデータ値を異方性拡散フィル
    タリングすることによって、閾値を下回る複数の値を有
    する複数の信号エッジ成分を選択的に抑圧するステップ
    と、を含む方法。
  13. 【請求項13】 前記閾値が、前記イメージフレームの
    前記部分における最大勾配値の所定の分数である、請求
    項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ステップb)が、前記イメージフ
    レームの前記部分における前記最大勾配値から決定され
    る伝導値により前記異方性拡散フィルタを制御するステ
    ップをさらに備えている、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記伝導値が、クリップされた直線近
    似により決定される、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記伝導値が、以下の数4 【数4】 (ここで、「g」は該伝導値であり、「gradien
    t」は前記最大勾配値であり、「k」は前記閾値であ
    り、かつ「C1」および「C2」は定数である)により計
    算される、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 C1が1.21に等しく、C2が−0.
    85576に等しい、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記最大勾配値が、 現在の画素の絶対値を、4つの隣接画素のそれぞれの絶
    対値と比較することによって、最大の絶対値と最小の絶
    対値とを決定するステップと、 該最大絶対値から該最小絶対値を減算することによっ
    て、該最大勾配値を決定するステップと、により決定さ
    れる、請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ステップb)が、第1の異方性拡
    散フィルタおよび第2の異方性拡散フィルタを通して受
    け取られた複数のデータ値をフィルタリングするステッ
    プをさらに備えている、請求項12に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ステップb)が、前記第2の異方
    性拡散フィルタによって用いられる因子2によって前記
    閾値を減少させるステップをさらに備えている、請求項
    19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記異方性拡散フィルタリングが、以
    下の数5 【数5】 (ここで、「I(t1)」はフィルタリングされた値で
    あり、「λ」は数値安定性条件であり、「gi」は現在
    の画素に対応する伝導度であり、「ΔIi」は該現在の
    画素と隣接する画素との間の絶対値の差であり、かつ
    I(t0)は該現在の画素の絶対値である)により計算
    される、請求項12に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記異方性拡散フィルタリングがRO
    Mを用いておこなわれる、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記ROMが、以下の数6 【数6】 (ここで、「I(t1)」はフィルタリングされた値で
    あり、「λ」は数値安定性条件であり、「gi」は現在
    の画素に対応する伝導度であり、「ΔIi」は該現在の
    画素と隣接する画素との間の絶対値の差であり、かつI
    (t0)は該現在の画素の絶対値である)によりプログ
    ラムされる、請求項22に記載の方法。
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