JPH09200703A - サーバ - Google Patents

サーバ

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JPH09200703A
JPH09200703A JP8003234A JP323496A JPH09200703A JP H09200703 A JPH09200703 A JP H09200703A JP 8003234 A JP8003234 A JP 8003234A JP 323496 A JP323496 A JP 323496A JP H09200703 A JPH09200703 A JP H09200703A
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芳秀 菊地
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  • General Business, Economics & Management (AREA)
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位サーバを並列に複数配置してクライアン
トの増加に対処できると共に、少ないバッファでクライ
アントに対して途切れのないコンティニュアスデータを
転送できるサーバを実現する。 【解決手段】 ビデオサーバ201は映像データを分散
して格納したファイル装置221をそれぞれ備えた単位
サーバ2111 〜211M を配置している。準備合図通
知手段226が合図を通知すると対応する単位サーバ2
11のファイル読出手段が映像データを読み出してその
バッファ222に格納し、配信開始合図通知手段227
の合図によって配信手段224が配信を開始する。所定
数の単位サーバ211は分散された映像データをこのよ
うにサイクリックに、かつそれぞれについて設定された
タイミングで映像データの読み出しと配信を繰り返す。
これにより、バッファ223が有効に活用され、途切れ
ない配信が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクライアン
トからのリクエストに従って映像等のコンティニュアス
なデータを転送するサーバに係わり、特に複数のサーバ
がネットワークで結合され、映像ファイル等のコンティ
ニュアスなデータがこれらのサーバに分散して格納され
た通信システムで有効なサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】映像を代表とするコンティニュアスなデ
ータ(以下単にコンティニュアスデータと称する。)
は、クライアントに途切れなくこれを転送することが要
求される。特開平3−185948号公報あるいは特開
平6−236330号公報には、映像データをネットワ
ークを介して転送する技術が開示されている。また、こ
のようなサーバとしては、例えば雑誌「日経エレクトロ
ニクス」No.645の第133ページ〜第141ペー
ジに記載されたものが従来から存在している。この「日
経エレクトロニクス」に開示された技術を第1の従来技
術と呼ぶことにする。
【0003】図8は、第1の従来技術を用いた通信シス
テムを表わしたものである。この通信システムは、映像
の配信を行うためのビデオサーバ101と、複数のクラ
イアント1021 〜102N と、これらを接続したネッ
トワーク103とによって構成されている。ビデオサー
バ101は、映像データを格納するファイル装置111
を備えている。ファイル装置111に格納された映像デ
ータは、ファイル読出手段112によって読み出され、
バッファ113に一時的に格納された後、配信手段11
4によってネットワーク103に送り出されるようにな
っている。
【0004】クライアント1021 〜102N のいずれ
かから映像データの要求があると、ビデオサーバ101
は該当する映像データをファイル装置111から読み出
し、バッファ113に一時的に格納させる。今、第1の
クライアント1021 から映像データの要求があったと
する。バッファ113内の映像データは、配信手段11
4に順次送られ、ネットワーク103を通じて、この第
1のクライアント1021 に送られて再生される。
【0005】この第1の技術では、コンティニュアスデ
ータとしての映像データをビデオサーバ101から各ク
ライアント1021 〜102N 側に途切れなく配信でき
るようにするために、バッファを利用しているが、各ク
ライアント1021 〜102 N 側のバッファ容量を少な
くするために、ビデオサーバ101側のバッファ113
を大きめなものに設定している。したがって、ビデオサ
ーバ101はクライアント1021 〜102N からの要
求に対して、いちいちファイル装置111へアクセスし
ないでよいように工夫されている。
【0006】この第1の技術では、ビデオサーバ側を構
成するワークステーションの能力の上限との関係で、映
像データの供給を行うクライアント1021 〜102N
の数に制限があった。これを解決するためには、上限と
しての制限をより高いものにするような手法と、ビデオ
サーバを並列に動作させる手法とが存在している。上限
としての制限を高いものにする手法では、そのためのサ
ーバを新たに開発する必要がある。一方、ビデオサーバ
を並列に動作させる手法では、従来からある比較的安価
なワークステーションで構成できるという利点がある。
【0007】図9は、ビデオサーバを並列に動作させる
ための技術としての第2の従来技術の一例を示したもの
である。図8と同一部分には同一の符号を付しており、
これらの説明を適宜省略する。第2の従来技術のビデオ
サーバ121は、第1〜第Mの合計M台の単位サーバ1
221 〜122M を備えている。それぞれの単位サーバ
1221 〜122M は、図8のビデオサーバ101と同
様に、ファイル装置1111 〜111M 、ファイル読出
手段1121 〜112M 、バッファ1131 〜113M
および配信手段1141 〜114M を備えている。映像
データは、第1〜第Mの単位サーバ1221 〜122M
のファイル装置1111 〜111M にブロック単位で分
散して格納されるようになっている。
【0008】このような構成の通信システムで、一例と
して第1のクライアント1021 が映像を再生する場合
を考える。第1のクライアント1021 は、第1の単位
サーバ1221 に1秒分の映像データを要求したとす
る。すると、第1のファイル読出手段1121 は第1の
ファイル装置1111 にファイル読出命令を発行する。
第1のファイル装置1111 は、これに基づいて映像デ
ータの読み出しを行い、第1のバッファ1131 に一旦
蓄える。そして、第1の配信手段1141 がこの蓄えら
れた映像データをネットワーク103を通じて第1のク
ライアント102 1 に送信する。
【0009】第1のクライアント1021 は、送られて
くる映像データを再生しながら、次の読出要求を第2の
単位サーバ1222 に対して行う。このようにして、各
クライアント1021 〜102N は、要求する単位サー
バ1221 〜122M を次々と変えていって、全体とし
ては連続した映像データの再生を行う。この第2の技術
では、安価なファイル装置1111 〜111M やワーク
ステーションを使用して、クライアント1021 〜10
N の数を増加させることができるという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、映像データ
の量は一般に膨大なものである。このため、ファイル格
納装置111としては、ハードディスクが使用されるの
が通常である。しかしながら、ハードディスクはデータ
を読み出すために機械的な動作部分を使用している。こ
のため、ファイル読出命令を受けてから、ヘッドのシー
クや回転待ち等の時間が必要になり、目的の情報を直ち
に読み出すことができない。
【0011】図8に示した第1の従来技術では、この待
ち時間をカバーするためビデオサーバ101内に比較的
大容量のバッファ113を使用するようにしていた。す
なわち、ハードディスク等のファイル格納装置111に
対する一度のアクセスで該当する映像データについて比
較的大きな量を読み出させ、比較的大容量のバッファ1
13にこれを一度に格納するようにしていた。そして、
次にクライアント102からこの映像データの後続部分
について要求があったときにはファイル格納装置111
にアクセスに行かず、バッファ113の内容を即座に転
送できるようにしていた。これにより、クライアント1
02側で映像が途切れることが防止されていた。
【0012】ところが、クライアント102の数を増加
させるために図9に示した第2の従来技術を使用する
と、同一のクライアント102からアクセスがあるまで
にかなりの時間が経過してしまう。例えばビデオサーバ
121が第1〜第100の合計100台の単位サーバ1
221 〜122100 から構成されているとする。それぞ
れの単位サーバ1221 〜122100 が1秒分のデータ
を転送するものとすると、ある単位サーバ122が同一
のクライアント102から次にアクセスされるまでに1
00秒も経過してしまう。しかも1台の単位サーバ12
2が平均して例えば40のクライアント102をサポー
トするものとすると、これらはそれぞれ100秒の40
倍のバッファ113を必要とする。このように第2の従
来技術を使用して映像を途切れなく所望のクライアント
102に転送する手法は、高コストになってしまうとい
った問題があった。
【0013】そこで本発明の目的は、単位サーバを並列
に複数配置してクライアントの増加に対処できると共
に、少ないバッファでクライアントに対して途切れのな
いコンティニュアスデータを転送することのできるサー
バを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、クライアントと共にネットワークに接続され、コン
ティニュアスデータを格納したファイルが所定のデータ
量を単位として分散して格納された複数の単位サーバか
ら構成されたサーバであって、これらの単位サーバがそ
れぞれ分散されたコンティニュアスデータを格納するフ
ァイル装置と、このファイル装置から所定のデータ量ず
つコンティニュアスデータを読み出すファイル読出手段
と、ファイル読出手段によって読み出されたコンティニ
ュアスデータを少なくともその転送終了まで一時的に格
納するバッファと、バッファに格納されたコンティニュ
アスデータをネットワークを介して要求のあったクライ
アントに転送する転送手段と、それぞれの単位サーバの
ファイル装置に格納されたコンティニュアスデータの転
送されるべきタイミングを分散して格納された複数の単
位サーバの転送順序との関係でそれぞれの単位サーバの
転送手段に個々に通知する転送開始合図通知手段と、単
位サーバによるコンティニュアスデータの転送開始に先
立って対応するコンティニュアスデータが所定のデータ
量だけバッファに格納されているようにファイル装置か
らコンティニュアスデータを読み出すタイミングをそれ
ぞれの単位サーバのファイル読出手段に個々に通知する
準備合図通知手段とを具備することを特徴としている。
【0015】すなわち請求項1記載のサーバは、あるコ
ンティニュアスデータを所定のデータ量ずつサイクリッ
クに分散して格納する複数の単位サーバから構成されて
おり、それぞれの単位サーバはこの所定のデータ量ずつ
コンティニュアスデータをファイル装置から読み出し、
バッファに一時的に格納して、これを要求のあったクラ
イアントに転送するようになっている。ここでファイル
装置からの読み出しに関しては準備合図通知手段がその
タイミングを個々に通知し、バッファに格納されたコン
ティニュアスデータの転送に関しては転送開始合図通知
手段がそのタイミングを個々に通知するようになってい
る。このため、分散された所定のデータ量ずつ所定の順
番で各単位サーバがコンティニュアスデータを読み出し
てはバッファに格納しこれを転送するといったことが可
能になり、クライアントにコンティニュアスデータを途
切れなく転送することが可能になる。しかも各単位サー
バのバッファはこの所定のデータ量ずつ順に処理が可能
なので、転送が終了して不要になったデータを消去して
次の所定のデータ量のコンティニュアスデータを格納す
ることができ、格納容量が比較的小さなものを使用する
ことができる。
【0016】請求項2記載の発明では、クライアントと
共にネットワークに接続され、映像データを格納したフ
ァイルが所定のデータ量ずつサイクリックに分散して格
納された複数の単位サーバから構成されたサーバであっ
て、これらの単位サーバがそれぞれ分散された映像デー
タを格納するファイル装置と、このファイル装置から所
定のデータ量ずつ映像データを読み出すファイル読出手
段と、ファイル読出手段によって読み出された映像デー
タを少なくともその配信終了まで一時的に格納するバッ
ファと、バッファに格納された映像データをネットワー
クを介して要求のあったクライアントに配信する配信手
段と、それぞれの単位サーバのファイル装置に格納され
た映像データの配信されるべきタイミングをサイクリッ
クに分散して格納された複数の単位サーバの配信順序と
の関係でそれぞれの単位サーバの配信手段に個々に通知
する配信開始合図通知手段と、単位サーバによる映像デ
ータの配信開始に先立って対応する映像データが所定の
データ量だけバッファに格納されているようにファイル
装置から映像データを読み出すタイミングをそれぞれの
単位サーバのファイル読出手段に個々に通知する準備合
図通知手段とを具備することを特徴としている。
【0017】すなわち請求項2記載のサーバは、ある映
像データを例えば所定のデータ量ずつサイクリックに分
散して格納したり、順番を記した表を基に格納を制御す
る複数の単位サーバから構成されており、それぞれの単
位サーバはこの所定のデータ量ずつ映像データをファイ
ル装置から読み出し、バッファに一時的に格納して、こ
れを要求のあったクライアントに配信するようになって
いる。ここでファイル装置からの読み出しに関しては準
備合図通知手段がそのタイミングを個々に通知し、バッ
ファに格納された映像データの配信に関しては配信開始
合図通知手段がそのタイミングを個々に通知するように
なっている。このため、分散された所定のデータ量ずつ
所定の順番で各単位サーバが映像データを読み出しては
バッファに格納しこれを配信するといったことが可能に
なり、クライアントに映像データを途切れなく配信する
ことが可能になる。しかも各単位サーバのバッファはこ
の所定のデータ量ずつ順に処理が可能なので、配信が終
了して不要になったデータを消去して次の所定のデータ
量の映像データを格納することができ、格納容量が比較
的小さなものを使用することができる。
【0018】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
サーバで、単位サーバ同士がそれらの間の時刻を同期さ
せる時刻同期手段を備え、時刻同期手段によって同期し
た時刻に基づいて配信開始合図通知手段および準備合図
通知手段がそれぞれの通知を出力することを特徴として
いる。
【0019】すなわち、各単位サーバはネットワークに
個々に接続されているので、これらの単位サーバがクラ
イアントに対して所定のデータ量ずつデータをタイミン
グ良く配信するためには、これらの単位サーバ間で同一
の時計を使用する必要がある。そこで単位サーバ同士が
それらの間の時刻を同期させる時刻同期手段を備えてお
り、この手段によって同期した時刻を基準として配信開
始合図通知手段および準備合図通知手段がそれぞれの単
位サーバ内に正確なタイミングで通知を行うようにした
ものである。
【0020】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
サーバで、準備合図通知手段および配信開始合図通知手
段は、時刻同期手段と、それぞれの通知を行うための時
刻を記述したテーブルと、このテーブルを時刻同期手段
によって同期した時刻に基づいて所定時間間隔でチェッ
クするテーブルチェック手段と、該当する時刻になった
ときに該当する通知を出力する通知出力手段と、テーブ
ルの記述を次に通知すべき時刻に書き換える記述更新手
段とを共通して具備することを特徴としている。すなわ
ち、各手段を共用することで経済的な単位サーバを構成
することができる他、テーブルを共用し、これをチェッ
クして該当する時刻に通知することで各通知の同期をと
ることができる。また、記述更新手段を備えることで、
テーブルの小型化によるサーバのコストダウンを図るこ
とができる。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項2記載の
サーバに、個々の単位サーバが配信手段による所定のデ
ータ量の映像データの配信の終了を他の単位サーバに通
知する配信終了通知手段と、直前に配信を行うべき単位
サーバの配信終了通知手段から配信の終了を通知された
とき自己の単位サーバが所定のデータ量の映像データの
配信を開始させるための通知を行う配信開始合図通知手
段を具備させることを特徴としている。
【0022】すなわち請求項5記載の発明では、各単位
サーバが予め定めた順序でサイクリックに映像データを
配信するとき、配信の終了した単位サーバがこれを次に
配信すべき単位サーバに通知することで、配信の通知を
合理的に行えるようにしている。しかもこの場合には、
直前の単位サーバの配信が想定される最大時間よりも短
く終了した場合には次の単位サーバがこれに応じて配信
を早く開始させることも可能になり、クライアントに配
信される映像データの全時間を短縮させることも可能で
ある。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
サーバで、他の単位サーバの配信終了通知手段が配信の
終了を通知したときこれを起点として自己の単位サーバ
のファイル装置から映像データを読み出すタイミングを
通知する準備合図通知手段と、同じく他の単位サーバの
配信終了通知手段が配信の終了を通知したときこれを起
点として自己の単位サーバの映像データの配信を開始さ
せるための通知を行う配信開始合図通知手段とを具備さ
せることを特徴としている。これにより、請求項5の発
明と同様の効果をファイルの読み出しに対しても及ぼす
ことができ、全体的により効率的な配信制御が可能にな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例におけるサーバと
してのビデオサーバと、これを使用した通信システムの
概要を表わしたものである。本実施例のビデオサーバ2
01は、第1〜第Nのクライアント2021 〜202N
と共にネットワーク203に接続されている。
【0027】ビデオサーバ201は、第1〜第Mの合M
台の単位サーバ2111 〜211Mを備えている。それ
ぞれの単位サーバ2111 〜211M は、互いに同一構
成となっており、映像データを格納するファイル装置2
21を備えている。ファイル装置221はファイル読出
手段222によって読み出され、バッファ223に一時
的に格納された後、配信手段224によってネットワー
ク203に送り出されるようになっている。ファイル読
出手段222には、準備合図通知手段226が接続され
ており、ファイル装置221の読み出しの準備の合図が
通知されるようになっている。また、配信手段224に
は配信開始合図通知手段227が接続されており、ネッ
トワーク203に対するデータの配信の開始の合図が通
知されるようになっている。
【0028】なお、第1〜第Mの合計M台の単位サーバ
2111 〜211M 内のファイル装置221は、例えば
ハードディスクによって構成されており、バッファ22
3は例えばRAM(ランダム・アクセス・メモリ)によ
って構成されている。また、準備合図通知手段226や
配信開始合図通知手段227等のその他の手段の一部ま
たは全部は、図示しないCPU(中央処理装置)と所定
のプログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモ
リ)および作業用のRAM等の計算機用部品によって構
成することができる。
【0029】このような構成のビデオサーバ201が映
像データを第1〜第Nのクライアント2021 〜202
N のうちのいずれかに配信する動作を次に説明する。
【0030】まず、1本の映像データをビデオサーバ2
01に格納する方法について説明する。1本の映像デー
タは、適当な大きさ、例えば1秒ごとの長さに区切ら
れ、順に“0”から通し番号が付けられる。
【0031】図2は、区切られた映像データを第1〜第
4の単位サーバにサイクリックに格納した様子を表わし
たものである。同図(a)は第1の単位サーバ2111
の動画の格納状態を示し、同図(b)は第2の単位サー
バ2112 の動画の格納状態を示している。同様に同図
(c)は第3の単位サーバ2113 の、また同図(d)
は第4の単位サーバ2114 の動画の格納状態をそれぞ
れ示している。映像データの最初の1秒目は第1の単位
サーバ2111 に通し番号“000”として格納され、
2秒目は第2の単位サーバ2112 に通し番号“00
1”として格納される。3秒目は第3の単位サーバ21
3 に通し番号“002”として格納され、4秒目は第
4の単位サーバ2114 に通し番号“003”として格
納される。5秒目は再び第1の単位サーバ2111 に戻
って、通し番号“004”として格納される。以下同様
である。
【0032】このように映像データが第1〜第4の単位
サーバ2111 〜2114 にサイクリックに格納されて
いくので、n秒目の映像データがどの単位サーバ211
に格納されているかは、数値nを数値“4”で割ったと
きの余りiを計算することによって求めることができ
る。これを(1)式で示す。 i=(n mod 4) ……(1)
【0033】この(1)式で、iが“0”ならば、第1
の単位サーバ2111 に格納されており、iが“1”な
らば第2の単位サーバ2112 に格納されている。ま
た、iが“2”ならば第3の単位サーバ2113 に格納
されており、iが“3”であれば第4の単位サーバ21
4 に格納されている。
【0034】以上のように各単位サーバ2111 〜21
4 に分散して格納された映像データは、これらの単位
サーバ2111 〜2114 が順番にファイルの読み出し
と配信を行って、例えば第1のクライアント2021
順番に映像データが転送される。
【0035】図3は、映像データを第1〜第4の単位サ
ーバから第1のクライアントに配信する様子を表わした
ものである。この例では、各単位サーバ2111 〜21
4のファイル装置2211 〜2214 から映像データ
を読み出してそれらのバッファ2231 〜2234 に蓄
積するのにそれぞれ最大で1秒かかるものとしている。
時刻t0 に第1のクライアント2021 から配信の要求
があったものとすると、第1の単位サーバ2111 内の
準備合図通知手段2261 は、配信時刻の1秒前である
この時刻t0 にファイル読出手段2221 に対してファ
イル読み出しの合図を通知する。そして、1秒経過後の
時刻t1 になると、同じく第1の単位サーバ2111
の配信開始合図通知手段2271 は配信手段2241
対して配信開始の合図を通知し、この時刻t1 から配信
が開始される。これを更に具体的に説明する。
【0036】まず、配信の要求が第1のクライアント2
021 から出力され、該当する第1〜第4の単位サーバ
2111 〜2114 がこれを受け付ける。この要求の受
け付けは、映像データの最初の部分が格納されている第
1の単位サーバ2111 が直接受け付けてから、残りの
第2〜第4の単位サーバ2112 〜2114 に通知する
ようにしてもよい。また、各クライアント2021 〜2
02N からの要求をまとめて受け付けるクライアント要
求受付手段をネットワーク203上に独立して設けたり
特定のクライアント202X にこの機能を供えさせて、
クライアント要求受付手段がこれを一旦受け付けてか
ら、必要とされる各単位サーバ211に通知することも
可能である。
【0037】第1〜第4の単位サーバ2111 〜211
4 は、配信の要求を受け付けたら、それぞれに配信時刻
を設定する。ここでは分散して格納された1単位ずつの
映像データの読み出しの準備に最大で1秒必要であると
仮定しているので、第1のクライアント2021 から時
刻t0 に要求を受け付けた場合には、これに対する配信
の開始時刻t1 は時刻t0 から1秒経過した時点とな
る。第1の単位サーバ2111 では、時刻t0 に配信の
要求を受け付けると、これから1秒経過した時刻t1
配信を開始する。
【0038】図4は、第1の単位サーバにおけるこのよ
うな制御の流れを表わしたものである。時刻t0 に配信
要求を受け付けると(ステップS101;Y)、自己の
ファイル装置2211 から映像データを読み出す時刻に
なるのを待機する(ステップS102)。第1の単位サ
ーバ2111 の場合には最初に映像データの配信を行う
ので、要求の受け付けと同時に読出時刻になる(Y)。
そこで、準備合図通知手段2261 はファイル読出手段
2221 へ読出合図を通知する(ステップS103)。
これを基にしてファイル読出手段2221 は映像データ
の1秒分のメモリ領域をバッファ2231 内に確保し、
自己のファイル装置2211 から映像データを読み出
し、これをこの領域に格納する。
【0039】第1の単位サーバ2111 はステップS1
02の読出時刻t0 から1秒経過した時刻t1 になるの
を監視しており(ステップS104)、時刻t1 になる
と(Y)、配信開始合図通知手段2271 は配信手段2
241 に対して配信開始の合図を通知する(ステップS
105)。配信手段2241 はこれにより時刻t1 から
バッファ2231 内の映像データを順に読み出してネッ
トワーク203を介して第1のクライアント2021
配信する。第1の単位サーバ2111 はこの配信が終了
した時点で(ステップS106;Y)、バッファ223
1 内のこの配信に使用したメモリ領域を開放する(ステ
ップS107)。これは、次の映像データの蓄積のため
である。そして、第1のクライアント2021 に対する
一連の映像データの配信が終了したかどうかをチェック
し(ステップS108)、終了していない場合には
(N)、再びステップS102に戻って図3の時刻t4
の到来を監視する。以下同様にして配信のための制御を
行い、一連の配信が終了したら(ステップS108;
Y)、この制御を終了させる(エンド)。
【0040】第2の単位サーバ2112 では、図3に示
すように時刻t1 にファイルの読み出しを合図し、これ
から1秒経過後の時刻t2 に配信の開始を合図すること
になる。また、第3の単位サーバ2113 では、時刻t
2 にファイルの読み出しを合図し、これから1秒経過後
の時刻t3 に配信の開始を合図する。第4の単位サーバ
2114 では、時刻t3 にファイルの読み出しを合図
し、これから1秒経過後の時刻t4 に配信の開始を合図
する。以下同様に第1〜第4の単位サーバ211 1 〜2
114 でサイクリックに映像データの配信のための制御
が繰り返されることになる。第2〜第4の単位サーバ2
112 〜2114 における制御内容は、それぞれ映像デ
ータの読み出しの時刻がずれている点を除けば、図4に
示した第1の単位サーバ2111 の場合と同様である。
【0041】図5は、準備合図通知手段と配信開始合図
通知手段をハードウェアで構成した場合を表わしたもの
である。準備合図通知手段226と配信開始合図通知手
段227は、同一の構成要素を共用している。これらの
構成要素は、各単位サーバ2111 〜211M で時刻を
同期させるための同期手段231と、この同期手段23
1によって同期された時刻に起動されるタイマ232
と、タイマ232が所定時間をカウントアップするたび
に割り込みをかけられるストリーム表チェック・書換手
段233と、このストリーム表チェック・書換手段23
3に接続されたトスリーム表234から構成されてい
る。
【0042】ここで図6は、トスリーム表の一例を示し
ている。トスリーム表234は、クライアント番号、映
像番号、映像ブロック番号、読出時刻および配信開始時
刻の関係を記した表である。ここで、クライアント番号
とは配信先のクライアントの番号であり、映像番号は配
信する映像の番号である。映像ブロック番号は、映像中
の配信部分を表わした番号である。読出時刻は、読出開
始の合図を出す時刻であり、配信開始時刻は配信開始の
合図を出す時刻である。
【0043】図5に戻って説明を続ける。同期手段23
1はここでは第1〜第4の単位サーバ2111 〜211
4 が映像データを順に狂いなく配信するために、共通の
時刻で同期をとるための手段である。このような時刻の
同期は、各単位サーバ211 1 〜211M の間に同期用
のハードウェアを取り付けて、図示しないクロック発生
手段の発生した同一のクロックをこれらの単位サーバ2
112 〜211M に供給することで実現可能である。ま
た、ntp(network time protocol )等のソフトウェ
アを使用してネットワーク203を介して各単位サーバ
2112 〜211M の同期を採ることも可能である。
【0044】タイマ232は、同期手段231で同期を
とった時刻を起点として所定時間ごとにストリーム表チ
ェック・書換手段233に割り込みをかける。ストリー
ム表チェック・書換手段233はこのたびにストリーム
表234を見て、現在の時刻がこの表に記載された時刻
になっているか、あるいは過ぎているかどうかをチェッ
クする。仮に、割込処理の時刻が18時10分21秒で
あるならば、図6に示すストリーム表234中のクライ
アント番号“381”の読出時刻となっている。そこで
準備合図通知手段226は映像番号“001”の読出ブ
ロック“000”の映像データを読み出すようにファイ
ル読出手段222へ読出合図241を通知することにな
る。
【0045】その後、該当する単位サーバ211では、
次の映像ブロック番号の映像データの読み出しが行われ
るように映像ブロック番号“000”を“004”に書
き換え、“18時10分21秒”と記載された読出時刻
を、4秒経過後の“18時10分25秒”に書き換え
る。
【0046】また、この該当する単位サーバ211のス
トリーム表チェック・書換手段233は、タイマ232
から割り込みがかけられるたびにストリーム表234の
チェックを毎回行い、チェックの時刻が18時10分2
2秒になったら、クライアント番号“381”の映像ブ
ロック“000”の配信開始時刻になっていることを判
別する。そして、この時点で配信開始合図242を配信
開始合図通知手段227から配信手段224に送出する
ことになる。この場合にも、該当する単位サーバ211
では、次の映像ブロック番号の映像データの配信開始の
ための制御が同様に行われるように配信開始時刻を“1
8時10分22秒”から4秒経過後の“18時10分2
6秒”に書き換えることになる。
【0047】変形例
【0048】図7は、本発明の変形例としてのビデオサ
ーバとこれを使用した通信システムの概要を表わしたも
のである。図1と同一部分には同一の符号を付してお
り、これらの説明を適宜省略する。第1のネットワーク
2031 に第1〜第Nのクライアント2021 〜202
N と共に接続されたビデオサーバ301は、第1〜第M
の単位サーバ3021 〜302M から構成されている。
それぞれの単位サーバ3021 〜302M は、互いに同
一構成となっており、映像データを格納するファイル装
置221を備えている。ファイル装置221はファイル
読出手段221によって読み出され、バッファ223に
一時的に格納された後、配信手段305によって第1の
ネットワーク2031 に送り出されるようになってい
る。ファイル読出手段222には、準備合図通知手段3
06が接続されており、ファイル装置221の読み出し
の準備の合図が通知されるようになっている。また、配
信手段224には配信開始合図通知手段307が接続さ
れており、第1のネットワーク2031 に対するデータ
の配信の開始の合図が通知されるようになっている。ま
た、配信手段224には配信終了通知手段308が接続
されており、該当する単位サーバ302におけ配信の終
了が通知されるようになっている。
【0049】ここでこの変形例のビデオサーバでは、先
の実施例のネットワーク203と実質的に同一のネット
ワークとしての第1のネットワーク2031 が使用され
ると共に、それぞれの単位サーバ3021 〜302M
おける準備合図通知手段306と配信開始合図通知手段
307ならびに配信終了通知手段308と接続された第
2のネットワーク2032 を備えている。すなわち、こ
の変形例のビデオサーバ301では、第2のネットワー
ク2032 を介して準備合図通知手段306および配信
開始合図通知手段307が共通のクロックを入力して同
期を採り、配信が終了したタイミングもこの第2のネッ
トワーク2032 上に送出されるようになっている。
【0050】この変形例のビデオサーバ301の説明で
は、第1〜第Nのクライアント2021 〜202N のい
ずれかから配信要求を受け付けた幾つかのステップを初
期ステップと呼ぶことにし、その後、定常状態に移った
後を定常ステップと呼ぶことにする。また、以下の説明
では先の実施例と同様に第1のクライアント2021
配信の要求を行い、これに対して第1〜第4の単位サー
バ302がサイクリックに映像データの配信を行う場合
を例に採って説明を行う。
【0051】第1のクライアント2021 が配信要求を
行うと、この要求は該当の第1〜第4の単位サーバ30
1 〜3024 が受け付ける。初期ステップでは、予め
設定しておいた単位サーバ302の準備合図通知手段3
061 が、対応するファイル読出手段222に読出準備
合図を出す。この例では、第1の単位サーバ3021
準備合図通知手段2261 と、第2の単位サーバ302
2 の準備合図通知手段2262 とが、それぞれ対応する
ファイル読出手段2221 、2222 に対して読出準備
合図を出力する。
【0052】第1の単位サーバ3021 では、ファイル
読出手段2221 がバッファ223 1 から映像データの
1秒分のメモリ領域を確保する。そして、ファイル読出
手段2221 がファイル装置221から映像データの1
秒分を読み出して、バッファ2231 のこのメモリ領域
に格納する。
【0053】第1のクライアント2021 から配信の要
求を受け付けてから1秒が経過すると、バッファ223
1 に該当の映像データの格納が終了している。そこで、
初期ステップでは、この1秒経過したときに配信開始合
図通知手段3071 が配信手段3051 に対して配信開
始合図を出す。ここまでが前記した初期ステップであ
る。
【0054】続いて定常状態に移行する。この定常状態
で配信手段3051 は配信開始合図通知手段3071
ら受け取った配信開始合図により、バッファ2231
該当するメモリ領域から映像データを読み出し、第1の
ネットワーク2031 を通じて第1のクライアント20
2いち映像の配信を行う。この映像ブロック番号の映像
データについての配信が終了すると、第1の単位サーバ
3021 ではバッファ2231 の該当するメモリ領域を
開放する。そして、配信終了通知手段308に対して配
信終了合図を出力する。この配信終了合図を受けた配信
終了通知手段308は、第2のネットワーク2032
通じて第2の単位サーバ3022 の配信開始合図通知手
段3072 に対して配信終了合図を通知する。また、同
時に第3の単位サーバ3023 の準備合図通知手段30
3 にも配信終了合図を通知する。
【0055】配信終了合図を受け取った第2の単位サー
バ3022 の配信開始合図通知手段3072 は、すでに
バッファ2232 内に準備されている映像データを第1
のクライアント2021 に配信する。また、配信終了合
図を受け取った第3の単位サーバ3023 における準備
合図通知手段3063 は、この合図を基にして読出準備
開始合図をファイル読出手段2223 に通知して、ファ
イル装置2213 の該当するファイルの読み出しを開始
する。このようにこの変形例では、第2のネットワーク
2032 を用いて配信終了合図を次に配信を開始する単
位サーバ302に送り、配信の開始を行わせるようにな
っている。これにより、映像データの各映像ブロックが
第1〜第4の単位サーバ3021 〜3024 から第1の
クライアント2021 に対して次々と途切れなく配信さ
れることになる。
【0056】以上説明した変形例では、映像データの配
信用に第1のネットワーク2031を使用し、配信終了
合図の通知に第2のネットワーク2032 を使用した
が、これは説明を容易に行うためのものであり、これに
限るものではない。例えば第1および第2のネットワー
ク2031 、2032 を統合した1つのネットワークと
することは自由である。
【0057】また、実施例および変形例では、単位サー
バ211、302の配信手段224、305からクライ
アント202に対して予め論理的なネットワークが張ら
れていることを前提とした。しかしながら、単位サーバ
211、302の数が多くなると1つのクライアント2
02から全部の2111 〜211M 、3021 〜302
M に対して事前に論理的なネットワークを張ることがで
きない場合が生じてくる。これを解決するためには、必
要になったときに配信手段224、305とクライアン
ト202の間で論理的なネットワークを張ればよい。先
の実施例および変形例に加えて、準備合図通知手段22
6、306がファイル読出手段222に読出準備合図を
通知すると共に、配信手段224、305にも配信準備
合図を通知することで、必要になったときだけ配信手段
224、305とクライアント202の間で論理的なネ
ットワークを張ることが可能になる。
【0058】更に、以上説明した実施例および変形例で
は、映像データを前提として説明したが、これ以外のコ
ンティニュアスデータの転送についても本発明を同様に
適用することができることは当然である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では所定のクライアントにコンティニュアスデータを
順に転送するそれぞれの単位サーバに1回の転送量に必
要なだけのバッファを最小限用意して、これを順に使用
しながらコンティニュアスデータの書き込みと転送のた
めの読み出しを繰り返すことにしたので、たとえ大容量
のコンティニュアスデータであっても、少ないバッファ
でクライアントに対して途切れのないコンティニュアス
データを転送することができ、経済的なサーバを構成す
ることが可能になる。また、一般には単位サーバの数が
増えると論理的なネットワーク資源が足りなくなるが、
本発明ではネットワーク資源も必要になったときに使用
することができるので、ネットワーク資源も少なくて済
むという利点もある。
【0060】また、請求項2記載の発明では所定のクラ
イアントにコンティニュアスデータの一種としての映像
データを順に配信するそれぞれの単位サーバに1回の配
信量に必要なだけのバッファを最小限用意して、これを
順に使用しながら映像データの書き込みと配信のための
読み出しを繰り返すことにしたので、たとえ大容量の映
像データであっても、少ないバッファでクライアントに
対して途切れのない映像データを配信することができ、
経済的なサーバを構成することが可能になる。しかもク
ライアントに配信する直前に必要な量のバッファを割り
当てればよい。従来では仮に100台の単位サーバがあ
ったとすると、1つのストリーム当たり100秒分のバ
ッファを用意しなければならないが、本発明では読み出
しの準備および配信のために2秒分のバッファを割り当
てれば済み、極めて少ないメモリ容量で分散格納型のサ
ーバを構築することが可能になる。更に、一般には単位
サーバの数が増えると論理的なネットワーク資源が足り
なくなるが、本発明ではネットワーク資源も必要になっ
たときに使用することができるので、ネットワーク資源
も少なくて済むという利点もある。
【0061】更に請求項3記載の発明では、請求項2記
載のサーバで、単位サーバ同士がそれらの間の時刻を同
期させる時刻同期手段を備え、時刻同期手段によって同
期した時刻に基づいて配信開始合図通知手段および準備
合図通知手段がそれぞれの通知を出力することにしたの
で、ネットワークが巨大であったり、個々の単位サーバ
のネットワーク上での位置が離れているような場合であ
っても、配信開始合図通知手段および準備合図通知手段
がそれぞれの単位サーバ内に正確なタイミングで通知を
行うことができる。
【0062】また請求項4記載の発明では、請求項3記
載のサーバで、準備合図通知手段および配信開始合図通
知手段は、時刻同期手段と、それぞれの通知を行うため
の時刻を記述したテーブルと、このテーブルを時刻同期
手段によって同期した時刻に基づいて所定時間間隔でチ
ェックするテーブルチェック手段と、該当する時刻にな
ったときに該当する通知を出力する通知出力手段と、テ
ーブルの記述を次に通知すべき時刻に書き換える記述更
新手段とを共通して具備することにしたので、経済的な
単位サーバを構成することができる他、テーブルを共用
し、これをチェックして該当する時刻に通知することで
各通知の同期をとることができる。また、記述更新手段
を備えることで、テーブルの小型化によるサーバのコス
トダウンを図ることができる。
【0063】更に請求項5記載の発明では、各単位サー
バが予め定めた順序でサイクリックに映像データを配信
するとき、配信の終了した単位サーバがこれを次に配信
すべき単位サーバに通知することで、配信の通知を合理
的に行えるようにしている。しかもこの場合には、直前
の単位サーバの配信が想定される最大時間よりも短く終
了した場合には次の単位サーバがこれに応じて配信を早
く開始させることも可能になり、クライアントに配信さ
れる映像データの全時間を短縮させることも可能であ
る。
【0064】また請求項6記載の発明では、請求項5記
載のサーバで、他の単位サーバの配信終了通知手段が配
信の終了を通知したときこれを起点として自己の単位サ
ーバのファイル装置から映像データを読み出すタイミン
グを通知する準備合図通知手段と、同じく他の単位サー
バの配信終了通知手段が配信の終了を通知したときこれ
を起点として自己の単位サーバの映像データの配信を開
始させるための通知を行う配信開始合図通知手段とを具
備させることにしたので、請求項5の発明と同様の効果
をファイルの読み出しに対しても及ぼすことができ、全
体的により効率的な配信制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるサーバとしてのビデ
オサーバとこれを使用した通信システムの概要を表わし
たシステム構成図である。
【図2】本実施例でそれぞれ区切られた映像データを第
1〜第4の単位サーバにサイクリックに格納した様子を
表わした説明図である。
【図3】映像データを第1〜第4の単位サーバから第1
のクライアントに配信する様子を表わしたタイミング図
である。
【図4】本実施例の第1の単位サーバにおける配信のた
めの制御内容を表わした流れ図である。
【図5】本実施例の準備合図通知手段と配信開始合図通
知手段の具体的な構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例のトスリーム表の一例を示した説明図
である。
【図7】本発明の変形例のビデオサーバとこれを使用し
た通信システムの概要を表わしたシステム構成図であ
る。
【図8】第1の従来技術を用いた通信システムを表わし
たシステム構成図である。
【図9】第2の従来技術を用いた通信システムを表わし
たシステム構成図である。
【符号の説明】
201 ビデオサーバ(サーバ) 202 クライアント 203 ネットワーク 211 単位サーバ 221 ファイル装置 222 ファイル読出手段 223 バッファ 224 配信手段(転送手段) 226、306 準備合図通知手段 227、307 配信開始合図通知手段 231 同期手段 232 タイマ 233 ストリーム表チェック・書換手段 234 トスリーム表 308 配信終了通知手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントと共にネットワークに接続
    され、コンティニュアスデータを格納したファイルが所
    定のデータ量を単位として分散して格納された複数の単
    位サーバから構成され、 これらの単位サーバがそれぞれ前記分散されたコンティ
    ニュアスデータを格納するファイル装置と、このファイ
    ル装置から前記所定のデータ量ずつコンティニュアスデ
    ータを読み出すファイル読出手段と、ファイル読出手段
    によって読み出されたコンティニュアスデータを少なく
    ともその転送終了まで一時的に格納するバッファと、バ
    ッファに格納されたコンティニュアスデータを前記ネッ
    トワークを介して前記要求のあったクライアントに転送
    する転送手段と、それぞれの単位サーバの前記ファイル
    装置に格納されたコンティニュアスデータの転送される
    べきタイミングを前記分散して格納された複数の単位サ
    ーバの転送順序との関係でそれぞれの単位サーバの転送
    手段に個々に通知する転送開始合図通知手段と、単位サ
    ーバによるコンティニュアスデータの転送開始に先立っ
    て対応するコンティニュアスデータが前記所定のデータ
    量だけ前記バッファに格納されているように前記ファイ
    ル装置からコンティニュアスデータを読み出すタイミン
    グをそれぞれの単位サーバの前記ファイル読出手段に個
    々に通知する準備合図通知手段とを具備することを特徴
    とするサーバ。
  2. 【請求項2】 クライアントと共にネットワークに接続
    され、映像データを格納したファイルが所定のデータ量
    ずつサイクリックに分散して格納された複数の単位サー
    バから構成され、 これらの単位サーバがそれぞれ前記分散された映像デー
    タを格納するファイル装置と、このファイル装置から前
    記所定のデータ量ずつ映像データを読み出すファイル読
    出手段と、ファイル読出手段によって読み出された映像
    データを少なくともその配信終了まで一時的に格納する
    バッファと、バッファに格納された映像データを前記ネ
    ットワークを介して前記要求のあったクライアントに配
    信する配信手段と、それぞれの単位サーバの前記ファイ
    ル装置に格納された映像データの配信されるべきタイミ
    ングを前記サイクリックに分散して格納された複数の単
    位サーバの配信順序との関係でそれぞれの単位サーバの
    配信手段に個々に通知する配信開始合図通知手段と、単
    位サーバによる映像データの配信開始に先立って対応す
    る映像データが前記所定のデータ量だけ前記バッファに
    格納されているように前記ファイル装置から映像データ
    を読み出すタイミングをそれぞれの単位サーバの前記フ
    ァイル読出手段に個々に通知する準備合図通知手段とを
    具備することを特徴とするサーバ。
  3. 【請求項3】 前記単位サーバ同士がそれらの間の時刻
    を同期させる時刻同期手段を備え、時刻同期手段によっ
    て同期した時刻に基づいて前記配信開始合図通知手段お
    よび準備合図通知手段がそれぞれの通知を出力すること
    を特徴とする請求項2記載のサーバ。
  4. 【請求項4】 前記準備合図通知手段および配信開始合
    図通知手段は、前記時刻同期手段と、それぞれの通知を
    行うための時刻を記述したテーブルと、このテーブルを
    時刻同期手段によって同期した時刻に基づいて所定時間
    間隔でチェックするテーブルチェック手段と、該当する
    時刻になったときに該当する通知を出力する通知出力手
    段と、前記テーブルの記述を次に通知すべき時刻に書き
    換える記述更新手段とを共通して具備することを特徴と
    する請求項3記載のサーバ。
  5. 【請求項5】 個々の単位サーバが前記配信手段による
    前記所定のデータ量の映像データの配信の終了を他の単
    位サーバに通知する配信終了通知手段と、直前に配信を
    行うべき単位サーバの配信終了通知手段から配信の終了
    を通知されたとき自己の単位サーバが前記所定のデータ
    量の映像データの配信を開始させるための通知を行う配
    信開始合図通知手段を具備することを特徴とする請求項
    2記載のサーバ。
  6. 【請求項6】 他の単位サーバの前記配信終了通知手段
    が配信の終了を通知したときこれを起点として自己の単
    位サーバの前記ファイル装置から映像データを読み出す
    タイミングを通知する準備合図通知手段と、同じく他の
    単位サーバの前記配信終了通知手段が配信の終了を通知
    したときこれを起点として自己の単位サーバの映像デー
    タの配信を開始させるための通知を行う配信開始合図通
    知手段とを具備することを特徴とする請求項5記載のサ
    ーバ。
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