JPH09200529A - 画像読取装置及び方法 - Google Patents

画像読取装置及び方法

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JPH09200529A
JPH09200529A JP8021762A JP2176296A JPH09200529A JP H09200529 A JPH09200529 A JP H09200529A JP 8021762 A JP8021762 A JP 8021762A JP 2176296 A JP2176296 A JP 2176296A JP H09200529 A JPH09200529 A JP H09200529A
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overlapping
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JP8021762A
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Masanao Nakahara
雅尚 中原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 つなぎ処理の際のコントラストの不連続に起
因する解像力の不連続の発生を防止することにより、読
み取り後の画像品質の劣化を防止する。 【解決手段】 原稿を主走査方向に沿つて走査した画像
光をミラーを用いて分割し、分割した画像光を主走査方
向に並設された複数のラインセンサ43、45にそれぞ
れ投影するとともに、隣り合うラインセンサの対応する
一対の端部に同一の画像光を重複して投影し、各ライン
センサ43、45により読み取られた画像信号をメモリ
54a、54bに保存し、重複して読み取られた範囲内
の位置でつなぎ処理する。この際、コントラスト補正演
算手段62により、重複して読み取られた画像信号に対
し、重複することなく読み取られた画像信号に比して低
下したコントラストを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数のラインセン
サを用いて画像の読み取りを行う技術に関し、より詳し
くは走査画像をミラーによって分割するとともに主走査
方向に並設されたラインセンサの端部において重複して
同一の画像を読取り、各ラインセンサからの画像信号を
切れ目なくつなぎ合わせる画像読取装置及びその方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿の走査線上からの光線
を、主走査方向に並設された複数のラインセンサ上へ結
像して画像の読み取りを行う画像読取装置が知られてい
る。製版用などの高品位な画像読取が求められている分
野での画像読取装置においては、ラインセンサとして素
子集積度の高いものが必要とされる。ラインセンサとし
ては、例えばCCD(以下、CCDを例にとって説明す
る。)が用いられているが、CCDの素子集積度を高め
ることは、製造技術的に困難で、またコスト高の要因と
なり、大型のものが得られ難いのが実情である。このた
め、小型で素子集積度の高いCCDを複数個組み合わ
せ、原稿の走査線上からの画像光をミラーなどにより分
割して走査方向に並設した各CCD上に結像し、これら
のCCDで読み取った画像信号を電気的につなぎ合わせ
る「つなぎ処理」を行うことにより走査線全体に対応す
る画像情報を得ている。
【0003】例えば、2個のCCDに原稿の走査線上か
らの画像光を結像する場合、結像レンズとCCDとの間
にハーフミラーを配置し、走査線全体のうち半分の領域
に対応する光線をハーフミラー表面で反射させて一方の
CCD上に結像させ、残りの半分をハーフミラーを透過
させて他方のCCD上に結像させている。また、ハーフ
ミラーの代わりに全反射ミラーを用いて原稿の走査線上
からの画像光を分割することも行われている。
【0004】このような装置では、2個のCCDの位置
ずれを補償するため、特開平3−1752号公報に開示
されているように、原稿載置台や該原稿載置台に載置さ
れる標準原稿に予め基準マークを設けておき、該マーク
を両CCDのつなぎ目に対応する一対の瑞部に重複して
結像させて画像光の読み取りを行い、各々のCCDが読
み取った同一マークの画像信号を記録した位置で、画像
信号をつなぎ合わせることにより、つなぎ処理を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法により、画像信号をつなぎ合わせても、コントラスト
のずれが生じて、読み取った画像に不連続部分が生じる
という問題がある。図9は、従来のつなぎ処理の問題点
を説明するための図であり、図9(a)は一方のライン
センサのつなぎ側端部における画像信号の白レベルを示
し、図9(b)はそのラインセンサに並設された他方の
ラインセンサのつなぎ側端部における画像信号の白レべ
ルを示す。
【0006】従来のつなぎ処理では、基準マークの読み
取り結果を利用してマークの一致位置から位置合わせを
しているので、図示の位置a、b、cのどの点で接続さ
れるかが特定できない。このため、位置bで接続された
場合には、コントラストの一致する点で両ラインセンサ
からの画像信号につなぎ処理することができるが、位置
aあるいは位置cで接続された場合には、コントラスト
の大きく異なる点で両ラインセンサからの画像信号がつ
なき処理されることとなるので、接続位置でコントラス
トのずれ、すなわち解像力に差が表れて、読み取つた画
像に不連続部分が形成されることになる。更に、光量が
少ない場合、S/N比が低下するので、つなぎ処理され
た部分の近傍のうち、コントラストの低い側の画像のS
/N比が低下してしまう。
【0007】特に、近年の高解像度化にともなって、不
連続部分が生じないように、位置bで位置合わせが行わ
れるように光学系が調整されるが、高解像度になるほ
ど、わずかな組み付け誤差により位置ずれが生じて不連
続部分が形成され易い。
【0008】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、CCDなどの複数のラインセンサからの画像信号を
つなぎ処理する際に、つなぎ処理の際のコントラストの
不連続に起因する解像力の不連続の発生を防止すること
により、読み取り後の画像品質の劣化を防止する画像読
取装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる請求項1
に記載した画像読取装置は、原稿を主走査方向に沿つて
走査した画像光をミラーを用いて分割し、分割した画像
光を主走査方向に並設された複数のラインセンサにそれ
ぞれ投影するとともに、隣り合うラインセンサの対応す
る一対の端部に同一の画像光を重複して投影し、各ライ
ンセンサにより読み取られた画像信号を重複して読み取
られた範囲内の位置でつなぎ処理する画像読取装置にお
いて、重複して読み取られた画像信号に対し、重複する
ことなく読み取られた画像信号に比して低下したコント
ラストを補正するコントラスト補正演算手段を備えるも
のである。ここに、「隣合う」とは、主走査方向に沿っ
て並設されたラインセンサについて、主走査方向と直角
方向におけるラインセンサの位置のずれに関係なく、主
走査方向に関して隣合うことを意味する。
【0010】この画像読取装置によると、コントラスト
補正演算手段により、隣り合うラインセンサの対応する
一対の端部に重複して読み取られた画像信号に対して、
コントラストの補正が行われるので、重複して読み取ら
れた範囲内のいずれの位置でつなぎ処理がなされても、
コントラストのずれに起因した不連続部分の発生を防止
することができ、高品質の読み取り画像を得ることがで
きる。
【0011】また、請求項2の画像読取装置は、コント
ラスト補正演算手段として、重複して読み取られた画像
信号の白レベルを重複することなく読み取られた画像信
号の白レベルに補正する白レベル補正手段と、白レベル
補正後に、重複して読み取られた画像信号の黒レベルを
重複することなく読み取られた画像信号の黒レベルに補
正する黒レベル補正手段とを備えるものである。
【0012】この装置では、コントラスト補正演算手段
として白レベル補正手段と黒レベル補正手段を備えるの
で、後述する図8に示すように、重複範囲の画像信号に
対して白レベルを一様に補正しつつ、あるいは補正後
に、これにより不可避的に濃度値が上昇した黒レベルを
補正することができ、これにより重複範囲の全領域につ
いて容易にコントラストを補正することができる。
【0013】この際、コントラスト又は白レベル及び黒
レベルの補正値は予め定められた計算式を適用して行う
ことができるが、補正しようとする個々の装置には微妙
に異なる組み立て誤差が生じる場合や、また使用過程に
おいて読取機構等に微妙なずれが生じる場合などがあ
り、最適な補正値が固定的に定められた計算式からずれ
るおそれがある。
【0014】この場合、請求項3に示すように、コント
ラスト補正演算手段、あるいは白レベル補正手段及び黒
レベル補正手段に、重複して読み取られた画像信号と重
複することなく読み取られた画像信号に基づいて補正値
を算出する機能を付与することにより、補正しようとす
る画像読取装置に備えられた隣合うラインセンサの対応
する一対の端部に、例えば主走査方向に関して等間隔の
複数の線像が交互に繰り返される黒白パターン等の基準
パターンを同一画像として重複して投影することによっ
て、その装置に固有の最適な補正値を算出することがで
き、各装置に対応して、あるいは使用後の任意のタイミ
ングで正確なコントラストの補正を行うことができる。
【0015】そして、基準パターンとして、請求項4に
記載した主走査方向に等間隔に複数の白線像及び黒線像
が交互に配置され、少なくとも両端側の黒線像を除く他
の複数の線像による画像光が、隣り合うラインセンサの
対応する一対の端部に同一の画像光として重複するよう
に投影される基準パターンを備えることにより、重複し
て読み取られた画像信号や重複することなく読み取られ
た画像信号の白黒レベルを的確に把握することで、正確
な補正値を容易に算出することができ、引いては読み取
り後の画像品質をより向上することできる。尚、基準パ
ターンは、原稿や原稿載置台等に形成すればよい。
【0016】また、請求項5に記載した本発明の画像読
取方法によれば、原稿を主走査方向に沿つて走査した画
像光をミラーを用いて分割し、分割した画像光を主走査
方向に並設された複数のラインセンサにそれぞれ投影す
るとともに、隣り合うラインセンサの対応する一対の端
部に同一の画像光を重複して投影し、各ラインセンサに
より読み取られた画像信号を重複して読み取られた範囲
内の位置でつなぎ処理する画像読取方法において、重複
して読み取られた画像信号に対し、重複することなく読
み取られた画像信号に比して低下したコントラストを補
正するので、重複して読み取られた範囲内のいずれの位
置でつなぎ処理がなされても、コントラストのずれに起
因した不連続部分の発生を防止することができる。
【0017】この場合、コントラストの補正を、重複し
て読み取られた画像信号の白レベルを重複することなく
読み取られた画像信号の白レベルに補正する白レベル補
正工程と、白レベル補正後に、重複して読み取られた画
像信号の黒レベルを重複することなく読み取られた画像
信号の黒レベルに補正する黒レベル補正工程とにより行
うことで、重複範囲の全領域について容易にコントラス
トの補正を行うことができる。
【0018】また、コントラストの補正において、ある
いは白レベル補正工程及び黒レベル補正工程において、
重複して読み取られた画像信号と重複することなく読み
取られた画像信号に基づいて補正値を算出することによ
り、コントラストを補正しようとする画像読取装置に固
有の最適な補正値を算出することができ、個々の装置に
対応して、あるいは使用後の任意のタイミングで正確な
コントラストの補正を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像読取装置
及び方法について図面を参照しつつその詳細を説明す
る。
【0020】図1は、本発明実施形態に係る画像読取装
置の光学系を説明する斜視図であり、原稿面2の主走査
領域20からの画像光は、結像レンズ3にて撮像部4側
に結像される。この撮像部4は、平板の全反射ミラー4
1とCCDからなる一対のラインセンサ43、45とを
備える。
【0021】全反射ミラー41は、結像レンズ3で集光
される画像光を光軸OAの左右に分割する。すなわち、
主走査領域20全体のうち半分の領域に対応する画像光
を全反射ミラー41で反射させて一方のラインセンサ4
3上に結像させ、残りの半分の領域に対応する画像光を
直接他方のラインセンサ45上に結像させる。
【0022】この場合、両ラインセンサ43、45の対
応する一対の端部43a、45aには、半影状態で光軸
OAを中心とする近傍領域の同一画像が投影される。し
たがって、一対のラインセンサ43、45からの画像信
号を電気的に重ね合わせる、いわゆる「つなぎ処理」を
実行することで、主走査領域20全体からの画像光を切
れ目のない画像信号として検出することができる。
【0023】この「つなぎ処理」では、後に詳細に説明
するが、正確で高画質の読み取りを行うため、一対のラ
インセンサ43、45からの画像信号を接続する際の切
り換え位置を、主走査領域20の中央に配置される基準
パターン7の読み取り結果を利用して決定する。この基
準パターン7は、白地上に、主走査方向に対して直交す
る方向に延びる6本の等間隔かつ平行の黒線を表したも
のである。
【0024】なお、画像の読み取りに際して、原稿面2
は、図示のAB方向に移動するので、一対のラインセン
サ43、45からの画像信号をつなぎ処理しながら繰り
返し読み出しつつ、AB方向に副走査することにより、
原稿面2の読み取り対象領域2a内に配置される原稿の
画像を高品質で読み取ることができる。
【0025】図2は、図1の撮像部4の動作を制御する
駆動回路を説明するブロック図である。一対のラインセ
ンサ43、45からの画像信号は、ゲイン調整回路51
a、51bでそれぞれ感度補正がなされた後、A/D変
換回路52a、52bでそれぞれA/D変換される。A
/D変換回路52a、52bでそれぞれA/D変換され
た画像信号は、第1切換部53を経た後、一対のメモリ
54a、54bのいずれかに各ラインセンサ43、45
のライン単位で保存される。一対のメモリ54a、54
bに保存された画像信号は、後述のコントラスト補正処
理後、第2切換部56で適当なタイミングで切り換えら
れて、図示を省略する後の信号処理回路に出力される。
尚、図2は模式的に記載されているため、メモリ54a
への入出力はメモリ54bを介して行われているように
見えるが、実際にはメモリ54a、54bは共に独立し
て入出力が行われる。
【0026】一対のラインセンサ43、45からの画像
信号は、CPU57により制御されたクロック制御部5
8からのクロック信号に制御されてゲイン調整回路51
a、51b側に吐き出される。各ゲイン調整回路51
a、51bでの感度補正もCPU57からの制御信号に
基づいて行われる。第1及び第2切換部53、56の切
り換え動作もCPU57からの制御信号に基づいて行わ
れる。
【0027】一対のメモリ54a、54bに保存される
画像信号は、CPU57に制御された入力用アドレスカ
ウンタ59からのアドレス情報を含み、CPU57及び
出力カウンタ制御部60に制御された出力用アドレスカ
ウンタ61からのアドレス情報に基づいて第2切換部5
6側に読み出される。一対のメモリ54a、54bに保
存された画像信号はコントラスト補正演算手段としての
DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)62により
コントラストの補正が行われる。このDSP62は、後
述するように、白レベル補正手段及び黒レベル補正手段
としての機能を果たすものであり、これらの諸機能によ
り画像信号のコントラストの補正が実行される。コント
ラスト補正後の画像信号は、後述の重なり位置決定後、
CPU57により重なり範囲内の適宜の位置(アドレ
ス)で第2切換部56を切り換えてつなぎ処理がなさ
れ、後段の回路へ出力される。
【0028】図3は、図2のDSP62にプログラムさ
れたコントラスト補正値の決定までの手順を示すフロー
チヤートである。まず、図1に示すように、原稿面2上
の所定位置(読み取り対象領域2aの外側)に前記6本
の黒線からなる基準パターン7を配置した状態で、一対
のラインセンサ43、45からの画像信号を一対のメモ
リ54a、54bに保存して、両ラインセンサ43、4
5の対応する一対の端部43a、45a(図1参照)に
おける同一画像の画像信号の強弱分布から重なり位置を
算出する(ステップS1)。この重なり位置を求め、位
置合わせを行うことにより、得られた画像のつなぎ部分
で位置ずれが発生することを防止することができる。具
体的な計算方法は後に詳細に説明する。
【0029】次に、一対のラインセンサ43、45の対
応する一対の端部43a、45aにおける同一画像の画
像信号からコントラスト補正後の補正値を近似的に算出
する(ステップS4)。このコントラスト補正値は、前
記基準パターン7の両端の黒線像をラインセンサ43、
45に重複することなく投影し、一方中央部の4本の黒
線像を一対のラインセンサ43、45の対応する一対の
端部43a、45aに重複して投影した場合の画像信号
に基づいて、後述するように補正係数を算出し、これを
基にして計算される。具体的な計算方法は後に詳細に説
明する。
【0030】これら一対の端部43a、45aでは、後
に詳述する図5の[aL1]〜[aL4]、[bL1]〜[bL4]に示
すように、基準パターン7の4本の黒線像による画像光
が重複して検出されるが、このような重複読み取り範囲
では、画像光が重複投影される関係上、先に読み出され
る一方のラインセンサ43の端部43aでは、半影状態
となって受光量が次第に線形的に減少することから画像
信号の白レベル([aH0]〜[aH3])が徐々に減少してコ
ントラスト(白レベルと黒レベルとの差)も徐々に減少
し、一方、後に読み出される他方のラインセンサ45の
端部45aでは、半影状態となって受光量が次第に線形
的に増加することから白レベル([bH1]〜[bH4])及び
コントラストが徐々に増加することになる。
【0031】以下、図3のステップS1における重なり
位置の算出方法の詳細について説明する。
【0032】図4は、図1の原稿面2上の所定位置に基
準パターン7を配置した場合に、図2の一対のラインセ
ンサ43、45から読み出される画像信号のうち重複し
て読み出される重複読み取り範囲及びその近傍における
データの具体例を示す。図4(a)の升目中の数値は、
先に読み出されるラインセンサ43からの画像信号を8
bit で0〜255のデジタル値に変換したデータを示
し、升目下側の数値はこれらのデータのアドレス(位置
に対応する情報)を表す。一方、図4(b)の升目中の
数値は、後に読み出されるラインセンサ45からの画像
信号を8bit で0〜255のデジタル値に変換したデー
タを示し、升目下側の数値は、これらのデータのアドレ
ス(位置に対応する情報)を表す。
【0033】図5は、図4のデータをグラフ化した概念
図であり、図5(a)は図4(a)に対応し、図5
(b)は図4(b)に対応している。横軸は、一対のラ
インセンサ43、45の主走査方向の位置(アドレスに
対応する)を表し、縦軸は、一対のラインセンサ43、
45からの画像信号のデータを表す。同図から明らかな
ように、重複読み取り範囲では、画像光の分割に起因し
て、ラインセンサ43の終端側で受光量が徐々に減少し
て検出不能となり、ラインセンサ45の始端側で受光量
が徐々に増加して重複読み取り範囲外の白レベルに飽和
している。また、基準パターン7の画像を読み取ってい
ることに起因して、信号の強弱振幅が繰返されている。
なお、符号[aH0]〜[aH3]はラインセンサ43からの画
像信号の各極大値を示すもので、基準パターン7の白線
像に対応し、符号[aL1]〜[aL4]はラインセンサ43か
らの画像信号の各極小値を示すもので基準パターン7の
黒線像に対応する。また、符号[bH1]〜[bH4]は、ライ
ンセンサ45からの画像信号の各極大値を示すもので基
準パターン7の白線像に対応し、符号[bL1]〜[bL5]
は、ラインセンサ45からの画像信号の各極小値を示す
もので基準パターン7の黒線像に対応する。
【0034】図3のステップS1における重なり位置の
検出に際しては、極小値[aL1]〜[aL4]に対応するアド
レスと極小値[bL1]〜[bL4]に対応するアドレス値とを
割り出し、例えば一対の極小値[aL2]、[bL2]に対応す
るアドレス値を画素上の一致位置として重なり位置を決
定する。尚、原稿面2上の基準パターン7の位置によ
り、極小値[bL2]が十分に検出できないときには、一対
の極小値[aL3]、[bL3]に対応するアドレスを画素上の
一致位置として重なり位置を検出すればよい。
【0035】図6及び図7は、図3のステップS1にお
ける重なり位置検出の処理手順を示すフローチャートで
あり、該フローチャートに基づき具体的に説明する。ま
ず、ラインセンサ43からの画像信号のうち重複読み取
り範囲外の黒線像に対応した画像信号の少し外側に離れ
たアドレスを初期アドレスdとしてADR=dに設定す
るとともに特定位置カウンタiをi=0とする(ステッ
プS11)。
【0036】次に、アドレスADR=ADR+1として
アドレスを1増加させるとともに、このアドレスADR
に対応する画像信号のデータ[ADR]を読み出してデ
ータDATとする(ステップS12)。
【0037】次に、データDATが50以上かどうかを
判断する(ステップS13)。この値50は黒レべルの判
断基準(この値は基準パターン7の濃淡の程度や画像信
号のビット数によって適宜変更される)であり、データ
DATが50未満となって黒レベルと判断されるまでア
ドレスADRを徐々に大きくし、これに対応するデータ
DATを求める(ステップS12、S13)。
【0038】ステップS13でデータDATが50未満と
判断された場合、黒レベルに達したものと判断してその
時のデータDATの値をデータDTとして保持しておく
とともに、アドレスADR=ADR+1としてアドレス
を1増加させ、このアドレスADRに対応する画像信号
のデータ[ADR]を読み出してデータDATとする
(ステップS14)。
【0039】次に、データDATがステツプS14で求め
たデ−タDT未満かどうかを判断する(ステップS1
5)。デ−タDATがデ−タDT未満となつて減少して
いると判断された場合、ステップS14に戻って、アドレ
スADRを徐々に大きくしてデータDTとDATとを更
新する(ステッブS14、S15)。
【0040】ステツプS15でデ−タDATがデータDT
未満でない判断された場合、データDATが極小値を超
えたものと判断してその前のデータDTに対応するアド
レスaL(i)=ADR−1を求めるとともに、特定位
置カウンタiを加算する(ステップS17)。ここで求め
たアドレスaL(i) は今回 aL(0) であるので、ライン
センサ43からの画像信号の極小値(即ち、図5の[aL
0])が求まる。
【0041】次に、特定位置カウンタiが5以上かどう
かを判断する(ステップS18)。特定位置カウンタiが
5未満のときには、ラインセンサ43からの画像信号の
各極小値に対応するアドレス算出が終了していないもの
として、アドレスADR=ADR+1としてアドレスを
1増加させる(ステップS19)。
【0042】次に、アドレスADRがd+35(重複範
囲の終端アドレス)より大きいかどうかを判断する(ス
テップS20)。この値d+35は重複読み取り範囲の終
了を示す。アドレスADRがd+35未満のときには、
全ての黒線像の重複読み取り範囲が終了していないもの
として、このアドレスADRに対応する画像信号のデー
タ[ADR]を読み出してデータDATとする(ステッ
プS20)。
【0043】次に、データDATが50以下かどうかを
判断する(ステップS22)。データDATが50より大
きくなって白レベルと判断されるまでアドレスADRを
徐々に大きくしてこれに対応するデータDATを求める
(ステップS19〜S22)。
【0044】ステップS22でデータDATが50以上と
判断された場合、白レベルに達したものと判断してステ
ップS12に戻リ、既に説明したステップS13〜S17の処
理に基づいてアドレスaL(1)を求める。
【0045】以上のような処理を繰返すことにより、ラ
インセンサ43からの画像信号の各極小値に対応するア
ドレス aL(0) 〜 aL(4) を求めることができる。図4
に示す具体的データを用いた場合、各アドレスは、 aL
(0) =d+3、 aL(1) =d+10、 aL(2) =d+1
7、 aL(3) =d+24、 aL(4) =d+31として与
えられる。
【0046】ステップS18で5個の極小値に対応する全
てのアドレスを求めたものと判断した場合や、ステップ
S20で重複読み取り範囲が終了したものと判断し場合に
は、図7のステップS24に移って、ラインセンサ45か
らの画像信号の極小値に対応するをアドレス bL(1) 〜
bL(5) を求め始める。
【0047】まず、ラインセンサ45からの画像信号の
うち重複読み取り範囲外の黒線像に対応した画像信号の
外側に少し離れた位置のアドレスを初期アドレスeとし
てADR=eとするとともに特定位置カウンタi=5と
する(ステップS24)。
【0048】次に、アドレスADR=ADR−1として
アドレスを1減少させるとともにこのアドレスADRに
対応する画像信号のデータ[ADR]を読み出してデー
タDATとする(ステップS25)。
【0049】次に、データDATが50以上かどうかを
判断する(ステップS26)。データDATが50未満と
なって黒レベルと判断されるまでアドレスADRを徐々
に小さくしてこれに対応するデータDATを求める(ス
テップS25、S26)。
【0050】ステップS26でデータDATが50未満と
判断された場合、黒レベルに達したものと判断してその
時のデータDATの値をデータDTとして保持しておく
とともに、アドレスADR=ADR−1としてアドレス
を1減少させ、このアドレスADRに対応する画像信号
のデータ[ADR]を読み出してデータDATとする
(ステップS28)。
【0051】次に、データDATがステップS27で求め
たデータDT未満かどうかを判断する(ステップS2
8)。データDATがデータDT未満となって減少して
いると判断された場合、ステップS27に戻って、アドレ
スADRを徐々に小さくしてデータDTとDATとを更
新する(ステッブS27、S28)。
【0052】ステップS28でデータDATがデータDT
未満でないと判断された場含、データDATが極小値を
超えたものと判断してその前のデータDTに対応するア
ドレス bL(i) =ADR+1を求めるとともに、特定位
置カウンタiを減算する(ステップS30)。ここで求め
たアドレス bL(i) は今回 bL(5) であるので、ライン
センサ45からの画像信号の極小値(即ち、図5の[bL
5])が求まる。
【0053】次に、特定位置カウンタiが0以下かどう
かを判断する(ステップS31)。特定位置カウンタiが
0より大きいときには、画像信号の極小値に対応するア
ドレス算出が終了していないものとして、アドレスAD
R=ADR−1としてアドレスを1減少させる(ステッ
プS32)。
【0054】次に、アドレスADRがe−35(重複範
囲の終端アドレス)より小さいかどうかを判断する(ス
テップS33)。この値e−35は重複読み取り範囲の終
了を示す。アドレスADRがe−35より大きいときに
は、重複読み取り範囲が終了していないものとして、こ
のアドレスADRに対応する画像信号のデータ[AD
R]を読み出してデータDATとする(ステップS3
4)。
【0055】次に、データDATが50以下かどうかを
判断する(ステップS35)。データDATが50より大
きくなって白レベルと判断されるまでアドレスADRを
徐々に小さくしてこれに対応するデータDATを求める
(ステツプS32〜S35)。
【0056】ステップS35でデータDATが50以上と
判断された場合、白レベルに達したものと判断してステ
ップS25に戻り、既に説明したステップS25〜S30の処
理に基づいてアドレス bL(4) を求める。
【0057】以上のような処理を繰返すことにより、ラ
インセンサ45からの画像信号の各極小値に対応するア
ドレス bL(1) 〜 bL(5) を求めることができる。図4
に示す具体的データを用いた場合、各アドレスは、 bL
(1) =e−31、 bL(2) =e−24、 bL(3) =e−
17、 bL(4) =e−10、 bL(5) =e−3として与
えられる。
【0058】ステップS31で5個の極小値に対応する全
てのアドレスを求めたと判断した場合や、ステップS33
で重複読み取り範囲が終了したものと判断した場合に
は、全ての処理を終了する。
【0059】次に、図3のステツプS4におけるコント
ラスト補正値の算出の詳細について説明する。
【0060】図8は図5(a)を例として重複範囲の画
像信号に対するコントラストの補正手順を示す説明図で
ある。重複読み取り範囲内では、白レベルは線形的に変
化し、一方黒レベルは重複読み取り範囲の内外において
あまり変化しない。このため、重複読み取り範囲内の全
信号に対して重複範囲外の白レベルになるように白レベ
ルを一様に補正すると、図8中の鎖線で示すように、黒
レベルもその影響を受けて本来の濃度値に比して重複範
囲において線形的に変化し、高い値を示すようになる。
従って、まず重複読み取り範囲内の画像信号の白レベル
を重複読み取り範囲外のコントラスト低下の生じていな
い白レベルに引き上げるための白レベル補正を行った
後、図8中の矢印方向に、黒レベルを本来の濃度値に引
き下げるための黒レベル補正を行うことにより、コント
ラストが適正に補正される。
【0061】すなわち、重複読み取り範囲のアドレスを
iとしたとき、この範囲内の画像信号Si に対する白レ
ベル補正後の補正値は、当該アドレスiにおける白レベ
ル補正係数をαi としたとき、αi ・Si で表すことが
できる。一方、白レベル補正後の黒レベルの補正値は、
黒レベル補正係数をβi としたとき、Si の周辺の信号
(Si+n 〜Si 〜Si-n 、n:適当な整数、図4の例で
はn=8程度)の白レベル補正値の平均とαi Si との
差にβi を乗算したものとして表すことができる。よっ
て、コントラスト補正後の画像信号の補正値Si ′は下
記(1) 式で算出することができる。
【0062】
【図1】 Si ′=αi Si +βi {αi Si −(αi+n Si+n +…+αi Si +…+αi-n Si-n)/(2n+1)}…(1)
【0063】前記白レベル補正係数αi 、黒レベル補正
係数βi は、ともに一対のラインセンサ43、45の対
応する一対の端部43a、45aにおける画像信号から
近似的に算出される。
【0064】まず、αi について、図5を参照しつつ説
明する。重複読み取り範囲におけるデータに関し、白レ
ベルは線形的に変化するので、ラインセンサ43からの
画像信号のデータに関し、極大値[aH0]〜[aH3]の少な
くとも2点をつないで直線近似することにより白レベル
を求め、この逆数を用いてラインセンサ43側の白レベ
ル補正係数 aαi を算出する。同様にして、ラインセン
サ45からの画像信号のデータに関し、極大値[bH1]〜
[bH4]の少なくとも2点をつないで直線近似して白レベ
ルを求め、この逆数を用いてラインセンサ45側の白レ
ベル係数 bαiを算出する。
【0065】αi (aαi, bβi)の具体的算出方法は以下
の通りである。ラインセンサ43からの画像信号の極小
値のアドレス aL(1) 〜 aL(3) に基づいて、その極大
値のアドレス aH(1) , aH(2) を推定計算する。すな
わち、アドレス aH(1) は aH(1) =( aL(1) + aL
(2) )/2で算出し、アドレス aH(2) は aH(2) =
( aL(2) + aL(3) )/2で算出する。そして、アド
レス aH(1) , aH(2)に対応する極大値データ[aH
1],[aH2]を求める。同様にして、ラインセンサ45か
らの画像信号の極小値のアドレス bL(2) 〜 bL(4) に
基づいて、その極大値のアドレス bH(2) , bH(3) を
推定計算し、アドレス bH(2) , bH(3) に対応する極
大値データ[bH2],[bH3]を求める。これらの前記極大
値[aH1],[aH2]並びに[bH2],[bH3]を直線近似した
値と重複読み取り範囲外の白レベルデータ[aH] , [b
H] を用いて、重複読み取り範囲内のあるアドレス a
i,biに対する白レベル補正係数 aαi, bαi は比例配
分により下記(2) 、(3) 式により計算される。
【0066】
【数2】 aαi =[aH]/{((ai-aH(1))/(aH(2)-aH(1)))([aH2]-[aH1])+[aH1] }…(2) bαi =[bH]/{((bi-bH(2))/(bH(3)-bH(b2))([bH3]-[bH2])+[bH2] }…(3)
【0067】一方、βi の算出方法は以下の通りであ
る。重複読み取り範囲外におけるラインセンサ43から
の画像信号のデータ[aH] 及び[aL0]と、重複読み取り
範囲内における[aL1]〜[aL4]のうちの少なくとも1つ
の値を用いてラインセンサ43側の黒レベル補正係数 a
βi を算出する。同様に、重複読み取り範囲外における
ラインセンサ45からの画像信号のデータ[bH] 及び[b
L5]と、重複読み取り範囲内における[bL1]〜[aL4]の
うちの少なくとも1つの値を用いてラインセンサ45側
の黒レベル補正係数 bβi を算出する。
【0068】βi (aβi, bβi)の具体的算出方法は以下
の通りである。極小値[aL3]とこれに対応する白レベル
補正係数 aα(aL(3)) と[aL0], [aH] を用いて、 ([a
H]−[aL0])に対する([aH] − aα(aL(3)) [aL
3])の比の逆数をアドレス aL(3) における黒レベル補
正係数とし、アドレス aL(0) における黒レベル補正係
数を0として、2つのアドレス間におけるラインセンサ
43側の黒レベル補正係数 aβi は2つの補正係数を直
線近似することにより比例配分して下記(4) 式により算
出される。同様にして、ラインセンサ45側の黒レベル
補正係数 bβi は、極小値[bL2]とこれに対応する白レ
ベル補正係数 bα(bL(2)) と[bL5], [bH] を用いて下
記(5) 式により算出される。
【0069】
【数3】 aβi ={(ai-aL(0))/(aL(3)-aL(0))} ×{(aα(aL(3))[aL3]-[aL0])/([aH]- aα(aL(3))[aL3]}……(4) bβi ={(bi-bL(5))/(bL(2)-bL(5))} ×{(bα(bL(2))[bL2]-[bL5])/([bH]- bα(bL(2))[bL2]}……(5)
【0070】以上のようにして、白レベル補正係数 aα
i 及び bαi 並びに黒レベル補正係数 aβi 及び bβi
が算出され、(1) 式に基づき、白レベル補正及び黒レベ
ル補正を行うことにより、コントラスト補正後の画像信
号の補正値が求められる。
【0071】前記補正係数の算出は、少なくとも画像読
取装置を組み立てる際に行えばよいが、勿論、装置の調
整時や所定の読み取り作業回数毎などの適宜のタイミン
グで基準パターンを用いて必要に応じて行ってもよい。
また、本発明は前記基準パターンに基づいて各補正レベ
ル係数を算出することは必須ではなく、予め所定の補正
係数を記憶しておき、これを用いてコントラスト補正値
を算出してもよい。また、予め幾種類かの補正係数を記
憶しておき、これを用いて実際に読み取り作業を行い、
最適な補正係数を選択して、これによりコントラストの
補正を行ってもよい。
【0072】以上、実施形態に即して本発明を説明した
が、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、上記実施形態において両ラインセンサ4
3、45の感度がほぼ正確に等しい場合、ゲイン調整回
路51a、51b、151a、151bは不要となる。
また、上記形態では両ラインセンサ43、45からの画
像信号を感度補正するゲイン調整回路51a、51bの
後段にA/D変換固路52a、52bを設けているが、
A/D変換回路52a、52bの後段にゲイン調整回路
51a、51bを設けてデジタル的に感度補正してもよ
い。また、全反射ミラー41の代わりにある程度の透過
性を有するミラーを用いてもよい。
【0073】また、CPU57の演算速度が高速の場合
は、DSP62を設けることなく、DSP62における
演算をCPU57において行ってもよい。また、つなぎ
位置は、上記実施形態のように、重なり位置の決定後、
重複読み取り範囲内において同一画像が記録された適宜
の位置とすることができるが、重なり位置の決定とは別
個に、例えば単一の黒線像からなる基準マークを用い
て、このマークの同一画像光が重複投影され、一対のメ
モリ54a、54bに重複記録された画像信号に対応す
るアドレス値をつなぎ位置として設定してもよい。
【0074】また、上記実施形態では一対のラインセン
サ43、45の場合について説明したが、3個以上のラ
インセンサを用いてコントラストを補正する場合にも、
本発明を適用することができる。この場合、ラインセン
サ毎にメモリを設けることは必ずしも必要ではなく、一
対のメモリ54a、54bの一方を読み込み用としたと
き、他方を読み出し用とし、読み込まれた画像信号に対
してコントラストの補正を逐次行って読み出し、読み込
みと読み出しとを交互に切り換えて使用すればよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の画像読取装
置及び方法によれば、重複読み取り範囲内の画像信号に
対してコントラストが補正されるので、重複して読み取
られた範囲内のいずれの位置でつなぎ処理がなされて
も、また画像読み取り装置の使用に伴って光学系にずれ
が生じても、コントラストのずれに起因した不連続部分
の発生を防止することができ、高品質の読み取り画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像読取装置の光学系を示す斜視図
である。
【図2】図1の画像読取装置の撮像部4の動作を制御す
る駆動回路のブロック図である。
【図3】図2のDSP62によるコントラストの補正手
順を示す概略フローチヤートである。
【図4】原稿面2上に基準パターン7を配置した場合
に、ラインセンサ43、45から読み出される画像信号
の具体例を示す図である。
【図5】図4のデータをグラフ化して示した概念図であ
る。
【図6】図3のステップS1における重なり位置の具体
的内容を説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートの後段である。
【図8】コントラストの補正要領を説明するグラフ図で
ある。
【図9】従来におけるつなぎ処理を説明するグラフ図で
ある。
【符号の説明】
2 原稿面 3 結像レンズ 4 撮像部 41 全反射ミラー 43,45 イメージセンサ 43a,45a 対応する端部 51a、51b、151a,151b ゲイン調整回路 52a、52b A/D変換回路 54a、54b メモリ 53,56、156 切換部 57,157 CPU 62 DSP(白レベル補正手段及び黒レベル補正手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を主走査方向に沿つて走査した画像
    光をミラーを用いて分割し、分割した画像光を主走査方
    向に並設された複数のラインセンサにそれぞれ投影する
    とともに、隣り合うラインセンサの対応する一対の端部
    に同一の画像光を重複して投影し、各ラインセンサによ
    り読み取られた画像信号を重複して読み取られた範囲内
    の位置でつなぎ処理する画像読取装置において、 重複して読み取られた画像信号に対し、重複することな
    く読み取られた画像信号に比して低下したコントラスト
    を補正するコントラスト補正演算手段を備えることを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 コントラスト補正演算手段は、重複して
    読み取られた画像信号の白レベルを重複することなく読
    み取られた画像信号の白レベルに補正する白レベル補正
    手段と、白レベル補正後に、重複して読み取られた画像
    信号の黒レベルを重複することなく読み取られた画像信
    号の黒レベルに補正する黒レベル補正手段とを備える請
    求項1に記載した画像読取装置。
  3. 【請求項3】 重複して読み取られた画像信号と重複す
    ることなく読み取られた画像信号に基づいて補正値を算
    出する請求項1又は2に記載した画像読取装置。
  4. 【請求項4】 主走査方向に等間隔に複数の白線像及び
    黒線像が交互に配置され、少なくとも両端側の黒線像を
    除く他の複数の線像による画像光が隣り合うラインセン
    サの対応する一対の端部に同一の画像光として重複する
    ように投影される基準パターンを備える請求項3に記載
    した画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿を主走査方向に沿つて走査した画像
    光をミラーを用いて分割し、分割した画像光を主走査方
    向に並設された複数のラインセンサにそれぞれ投影する
    とともに、隣り合うラインセンサの対応する一対の端部
    に同一の画像光を重複して投影し、各ラインセンサによ
    り読み取られた画像信号を重複して読み取られた範囲内
    の位置でつなぎ処理する画像読取方法において、 重複して読み取られた画像信号に対し、重複することな
    く読み取られた画像信号に比して低下したコントラスト
    を補正することを特徴とする画像読取方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001272715A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd 撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001272715A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd 撮像装置

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