JPH0919970A - 繊維強化複合材料及びその製造方法 - Google Patents
繊維強化複合材料及びその製造方法Info
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- JPH0919970A JPH0919970A JP7169838A JP16983895A JPH0919970A JP H0919970 A JPH0919970 A JP H0919970A JP 7169838 A JP7169838 A JP 7169838A JP 16983895 A JP16983895 A JP 16983895A JP H0919970 A JPH0919970 A JP H0919970A
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- fibers
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 比較的簡単に繊維強化複合材料とインサート
部品との接着強度を上げ、高い信頼性の得られる繊維強
化複合材料及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維強化複合材料1は、例えば成形用部
材2と、繊維集合体に挿入・配置されたインサ−ト部品
3と、インサ−ト部品3に固定された繊維4とから構成
されている。この複合材料1は、延在方向が異なる第1
の延在部分1aと、第2の延在部分1bと、第3の延在
部分1cとを含む異形状に構成されている。これらの延
在部分のすべての部分には、連続した第2の繊維が延在
方向に沿って配置(配向)されている。上述のインサ−
ト部品3は、例えば両端にフランジを有する筒状部3a
と、筒状部3aの外周面に放射状(十字状)に突出する
異形状の固定部3bとから構成されている。
部品との接着強度を上げ、高い信頼性の得られる繊維強
化複合材料及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維強化複合材料1は、例えば成形用部
材2と、繊維集合体に挿入・配置されたインサ−ト部品
3と、インサ−ト部品3に固定された繊維4とから構成
されている。この複合材料1は、延在方向が異なる第1
の延在部分1aと、第2の延在部分1bと、第3の延在
部分1cとを含む異形状に構成されている。これらの延
在部分のすべての部分には、連続した第2の繊維が延在
方向に沿って配置(配向)されている。上述のインサ−
ト部品3は、例えば両端にフランジを有する筒状部3a
と、筒状部3aの外周面に放射状(十字状)に突出する
異形状の固定部3bとから構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、繊維強化複合材
料及びその製造方法に関し、特に自転車用フレ−ム材,
ロボットア−ムなどのように機械的な力が加わる構造材
料や機械・装置類に埋設されるインサ−ト部品の結合強
度を改善できる埋設構造に関する。
料及びその製造方法に関し、特に自転車用フレ−ム材,
ロボットア−ムなどのように機械的な力が加わる構造材
料や機械・装置類に埋設されるインサ−ト部品の結合強
度を改善できる埋設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガラス繊維,炭素繊維などの繊
維で強化した繊維強化複合材料は、繊維の持つ優れた特
性を生かした材料であり、軽量,高強度という特徴を有
している。特に、強さ及び弾性率を密度で割った比強
度,比弾性率に優れている。
維で強化した繊維強化複合材料は、繊維の持つ優れた特
性を生かした材料であり、軽量,高強度という特徴を有
している。特に、強さ及び弾性率を密度で割った比強
度,比弾性率に優れている。
【0003】ところで、このような繊維強化複合材料を
構造材料や機械・装置類の部材として組み合わせて利用
する場合には、金属製のインサ−ト部品を繊維強化複合
材料の中に埋設して配置しなければならない。
構造材料や機械・装置類の部材として組み合わせて利用
する場合には、金属製のインサ−ト部品を繊維強化複合
材料の中に埋設して配置しなければならない。
【0004】インサ−ト部品を繊維強化複合材料へ埋設
・配置する方法としては、種々の提案がなされている。
例えば後加工によって得た挿入部にインサ−ト部品を挿
入し接着剤などで取り付ける方法、成形加工時にインサ
−ト部品と一緒に一体成形する方法、インサ−ト部品の
形状を工夫して繊維強化複合材料への接着強度を高める
方法、などが提案されている。
・配置する方法としては、種々の提案がなされている。
例えば後加工によって得た挿入部にインサ−ト部品を挿
入し接着剤などで取り付ける方法、成形加工時にインサ
−ト部品と一緒に一体成形する方法、インサ−ト部品の
形状を工夫して繊維強化複合材料への接着強度を高める
方法、などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の一体化方法によ
れば、一応の埋設強度が得られるものの、例えば自転車
用フレ−ムやロボット用ア−ムなどのように大きな機械
的な力が作用する構造材料や機械・装置類では満足し得
る強度が得られないものである。
れば、一応の埋設強度が得られるものの、例えば自転車
用フレ−ムやロボット用ア−ムなどのように大きな機械
的な力が作用する構造材料や機械・装置類では満足し得
る強度が得られないものである。
【0006】例えば第1の方法では、繊維強化複合材料
の挿入部とインサ−ト部品との界面において十分の接着
強度が得られず、使用中に両者間に緩みが生じたり、場
合によってはインサ−ト部品が繊維強化複合材料から外
れるという問題があるのみならず、挿入部を後加工によ
って形成しなければならないために、量産性に欠けると
いう問題もある。
の挿入部とインサ−ト部品との界面において十分の接着
強度が得られず、使用中に両者間に緩みが生じたり、場
合によってはインサ−ト部品が繊維強化複合材料から外
れるという問題があるのみならず、挿入部を後加工によ
って形成しなければならないために、量産性に欠けると
いう問題もある。
【0007】又、第2の方法では、生産性には優れてい
るものの、成形用部材として熱可塑性樹脂を用いる場合
には樹脂の流動性が不十分であるために、インサ−ト部
品と樹脂との喰いつきが弱く、満足し得る強度が得られ
ないという問題がある。
るものの、成形用部材として熱可塑性樹脂を用いる場合
には樹脂の流動性が不十分であるために、インサ−ト部
品と樹脂との喰いつきが弱く、満足し得る強度が得られ
ないという問題がある。
【0008】さらに、第3の方法では、ある程度の強度
改善は望めるものの、成形用部材として熱可塑性樹脂を
用いる場合には第2の方法に伴う問題が残るものであ
る。
改善は望めるものの、成形用部材として熱可塑性樹脂を
用いる場合には第2の方法に伴う問題が残るものであ
る。
【0009】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって繊維強化複合材料とインサ−ト部品との
接着強度を上げ、高い信頼性の得られる繊維強化複合材
料及びその製造方法を提供することにある。
な構成によって繊維強化複合材料とインサ−ト部品との
接着強度を上げ、高い信頼性の得られる繊維強化複合材
料及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、異形状の固定部を有するイン
サ−ト部品と、インサ−ト部品の固定部に固定した繊維
と、インサ−ト部品の所望部分を埋設する成形用部材と
を具備し、前記インサ−ト部品とこのインサ−ト部品に
固定した繊維と成形用部材とを一体化したことを特徴と
するものであり、本発明の第2の発明は、前記繊維に、
ガラス繊維,炭素繊維,アラミット繊維,セラミックス
繊維,セルロ−ス繊維などの強化用繊維を含むことを特
徴とし、第3の発明は、前記繊維に、強化用繊維と、熱
可塑性樹脂繊維とを含むことを特徴とし、第4の発明
は、前記成形用部材は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂
を母材として含むことを特徴とする。
の目的を達成するために、異形状の固定部を有するイン
サ−ト部品と、インサ−ト部品の固定部に固定した繊維
と、インサ−ト部品の所望部分を埋設する成形用部材と
を具備し、前記インサ−ト部品とこのインサ−ト部品に
固定した繊維と成形用部材とを一体化したことを特徴と
するものであり、本発明の第2の発明は、前記繊維に、
ガラス繊維,炭素繊維,アラミット繊維,セラミックス
繊維,セルロ−ス繊維などの強化用繊維を含むことを特
徴とし、第3の発明は、前記繊維に、強化用繊維と、熱
可塑性樹脂繊維とを含むことを特徴とし、第4の発明
は、前記成形用部材は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂
を母材として含むことを特徴とする。
【0011】又、本発明の第5の発明は、インサ−ト部
品の固定部に繊維を固定した後、成形用部材にてインサ
−ト部品の所望部分が埋設されるように一体成形するこ
とを特徴とする繊維強化複合材料の製造方法である。
品の固定部に繊維を固定した後、成形用部材にてインサ
−ト部品の所望部分が埋設されるように一体成形するこ
とを特徴とする繊維強化複合材料の製造方法である。
【0012】さらに、本発明の第6の発明は、延在方向
の異なった複数の延在部分を有し、延在部分のすべての
部分に連続した第2の繊維を配置してなる繊維集合体
と、異形状の固定部を有するインサ−ト部品と、インサ
−ト部品の固定部に固定した繊維とを具備し、前記繊維
を固定したインサ−ト部品を繊維集合体の所望部分に配
置し、繊維集合体とインサ−ト部品とを一体化したこと
を特徴とする。
の異なった複数の延在部分を有し、延在部分のすべての
部分に連続した第2の繊維を配置してなる繊維集合体
と、異形状の固定部を有するインサ−ト部品と、インサ
−ト部品の固定部に固定した繊維とを具備し、前記繊維
を固定したインサ−ト部品を繊維集合体の所望部分に配
置し、繊維集合体とインサ−ト部品とを一体化したこと
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の1実施例について
図1〜図2を参照して説明する。同図において、1は繊
維強化複合材料であって、例えば成形用部材2と、後述
する繊維集合体に挿入・配置されたインサ−ト部品3
と、インサ−ト部品3に固定された繊維4とから構成さ
れている。この複合材料1は、延在方向が異なる第1の
延在部分1aと、第2の延在部分1bと、第3の延在部
分1cとを含む異形状に構成されている。これらの延在
部分のすべての部分には、後述する連続した第2の繊維
が延在方向に沿って配置(配向)されている。上述のイ
ンサ−ト部品3は、例えば両端にフランジを有する筒状
部3aと、筒状部3aの外周面に放射状(十字状)に突
出する異形状の固定部3bとから構成されている。尚、
特に、インサ−ト部品3は金属にて形成することが望ま
しい。そして、インサ−ト部品3の固定部3bには、繊
維4の一端を巻き付けたり、絡ませたり、結び付けたり
して固定されている。この繊維4は、主としてガラス繊
維,炭素繊維,アラミット繊維,セラミックス繊維,セ
ルロ−ス繊維などの強化用繊維にて構成されているが、
熱可塑性樹脂繊維などを含めて構成することもできる。
特に、この繊維4は強化用繊維にて構成されているが、
種類の異なった強化用繊維を混ぜ合わせて使用すること
もできるし、又、成形用部材となる樹脂で形成された繊
維を、原綿の状態で強化用繊維と混ぜ合わせて糸にした
り、或いはそれぞれを撚り合せ繊維としたりすることも
できる。さらには、強化用繊維の表面に熱可塑性樹脂な
どをコ−ティングすることもできる。
図1〜図2を参照して説明する。同図において、1は繊
維強化複合材料であって、例えば成形用部材2と、後述
する繊維集合体に挿入・配置されたインサ−ト部品3
と、インサ−ト部品3に固定された繊維4とから構成さ
れている。この複合材料1は、延在方向が異なる第1の
延在部分1aと、第2の延在部分1bと、第3の延在部
分1cとを含む異形状に構成されている。これらの延在
部分のすべての部分には、後述する連続した第2の繊維
が延在方向に沿って配置(配向)されている。上述のイ
ンサ−ト部品3は、例えば両端にフランジを有する筒状
部3aと、筒状部3aの外周面に放射状(十字状)に突
出する異形状の固定部3bとから構成されている。尚、
特に、インサ−ト部品3は金属にて形成することが望ま
しい。そして、インサ−ト部品3の固定部3bには、繊
維4の一端を巻き付けたり、絡ませたり、結び付けたり
して固定されている。この繊維4は、主としてガラス繊
維,炭素繊維,アラミット繊維,セラミックス繊維,セ
ルロ−ス繊維などの強化用繊維にて構成されているが、
熱可塑性樹脂繊維などを含めて構成することもできる。
特に、この繊維4は強化用繊維にて構成されているが、
種類の異なった強化用繊維を混ぜ合わせて使用すること
もできるし、又、成形用部材となる樹脂で形成された繊
維を、原綿の状態で強化用繊維と混ぜ合わせて糸にした
り、或いはそれぞれを撚り合せ繊維としたりすることも
できる。さらには、強化用繊維の表面に熱可塑性樹脂な
どをコ−ティングすることもできる。
【0014】特に、インサ−ト部品は適用される繊維集
合体の形態などに左右されるものであるが、例えば図3
(a)〜(d)に示すように構成することもできる。同
図(a)のインサ−ト部品3Aは、部品本体より延びる
軸3Aaと軸3Aaの外周面に放射状に突設された固定
部3Abとから構成されており、固定部3Abには繊維
4が、その一端を巻き付けたり,結び付けたり,絡ませ
たりして固定されている。又、同図(b)のインサ−ト
部品3Bは、部品本体より延びる軸3Baと軸3Baの
外周面に形成した溝状の固定部3Bbとから構成されて
おり、固定部3Bbには繊維4が、その一端を絡ませた
り,巻き付けたりして固定されている。又、同図(c)
のインサ−ト部品3Cは、部品本体にほぼU字形の固定
部3Caを一体化して構成されており、固定部3Caに
は繊維4が、その一端を結び付けることによって固定さ
れている。さらに、同図(d)のインサ−ト部品3D
は、部品本体にチャック機能を有する一対の把持部材
(固定部)3Da,3Daを結合して構成されており、
把持部材3Da,3Daには繊維4の一端が挟持した
り,噛み込ませたりして固定されている。
合体の形態などに左右されるものであるが、例えば図3
(a)〜(d)に示すように構成することもできる。同
図(a)のインサ−ト部品3Aは、部品本体より延びる
軸3Aaと軸3Aaの外周面に放射状に突設された固定
部3Abとから構成されており、固定部3Abには繊維
4が、その一端を巻き付けたり,結び付けたり,絡ませ
たりして固定されている。又、同図(b)のインサ−ト
部品3Bは、部品本体より延びる軸3Baと軸3Baの
外周面に形成した溝状の固定部3Bbとから構成されて
おり、固定部3Bbには繊維4が、その一端を絡ませた
り,巻き付けたりして固定されている。又、同図(c)
のインサ−ト部品3Cは、部品本体にほぼU字形の固定
部3Caを一体化して構成されており、固定部3Caに
は繊維4が、その一端を結び付けることによって固定さ
れている。さらに、同図(d)のインサ−ト部品3D
は、部品本体にチャック機能を有する一対の把持部材
(固定部)3Da,3Daを結合して構成されており、
把持部材3Da,3Daには繊維4の一端が挟持した
り,噛み込ませたりして固定されている。
【0015】次に、繊維強化複合材料1の製造方法につ
いて図4〜図7を参照して説明する。まず、図4
(a),(b)に示すように、第1,第2の保持片5
a,5bよりなる保持具5にて連続した第2の繊維4A
の一端を保持する。尚、この繊維4Aは、複数本を束ね
てなる集束体の複数を一定の間隔で並べて保持すること
が望ましいが、1本でもよい。次に、この繊維保持体
は、図5に示すように、治具に配置される。この治具は
プレ−ト6の所定部分に第1群の支柱7,第2群の支柱
8,第3群の支柱9,第4群の支柱10を立設して構成
されている。図示例では、各群の支柱は5本となってい
るが、必要に応じて適宜に増減できる。即ち、繊維保持
体の保持具5を第1群の支柱7の外側に位置させると共
に、プレ−ト6の上に載置させる。そして、複数の繊維
集束体(4A)を第2群の支柱8の方向に延在させると
共に、それぞれの支柱8の左側ないし下側に張架し、さ
らに、第3群の支柱9を経て第4群の支柱10に巻き付
けるなどして固定する。尚、繊維集束体は、第4群の支
柱10に引っ掛けて第3群の支柱9,第2群の支柱8を
経て第1群の支柱7に戻る操作を適宜の回数繰り返して
所望の繊維量とすることもできる。
いて図4〜図7を参照して説明する。まず、図4
(a),(b)に示すように、第1,第2の保持片5
a,5bよりなる保持具5にて連続した第2の繊維4A
の一端を保持する。尚、この繊維4Aは、複数本を束ね
てなる集束体の複数を一定の間隔で並べて保持すること
が望ましいが、1本でもよい。次に、この繊維保持体
は、図5に示すように、治具に配置される。この治具は
プレ−ト6の所定部分に第1群の支柱7,第2群の支柱
8,第3群の支柱9,第4群の支柱10を立設して構成
されている。図示例では、各群の支柱は5本となってい
るが、必要に応じて適宜に増減できる。即ち、繊維保持
体の保持具5を第1群の支柱7の外側に位置させると共
に、プレ−ト6の上に載置させる。そして、複数の繊維
集束体(4A)を第2群の支柱8の方向に延在させると
共に、それぞれの支柱8の左側ないし下側に張架し、さ
らに、第3群の支柱9を経て第4群の支柱10に巻き付
けるなどして固定する。尚、繊維集束体は、第4群の支
柱10に引っ掛けて第3群の支柱9,第2群の支柱8を
経て第1群の支柱7に戻る操作を適宜の回数繰り返して
所望の繊維量とすることもできる。
【0016】次いで、図6に示すように、例えば図2に
示すインサ−ト部品3を所定位置に配置すると共に、イ
ンサ−ト部品3に固定された繊維4を放射状に配置す
る。この際、配置場所によっては繊維4Aを掻き分けて
配置することもある。そして、インサ−ト部品3にマス
キングを施した後、固定化処理を行なう。この固定化処
理は、例えば樹脂系のバインダ−11をスプレ−や塗布
などによって被着することによりそれぞれの繊維集束体
を接着・一体化する。この固定化処理は、繊維4,4A
に熱可塑性樹脂よりなる繊維が含まれる場合には繊維集
束体をホットプレスなどにより加熱処理することによっ
て熱可塑性樹脂繊維を溶融させて強化用繊維と一体化さ
せる方法なども採用できる。固定化処理後、繊維4Aを
保持具5の内側部分及び第4群の支柱10の部分から切
断し、治具から取り外すと、図7に示す繊維集合体1A
が製造される。尚、同図において、8a,9aは支柱
8,9の抜き孔を示している。
示すインサ−ト部品3を所定位置に配置すると共に、イ
ンサ−ト部品3に固定された繊維4を放射状に配置す
る。この際、配置場所によっては繊維4Aを掻き分けて
配置することもある。そして、インサ−ト部品3にマス
キングを施した後、固定化処理を行なう。この固定化処
理は、例えば樹脂系のバインダ−11をスプレ−や塗布
などによって被着することによりそれぞれの繊維集束体
を接着・一体化する。この固定化処理は、繊維4,4A
に熱可塑性樹脂よりなる繊維が含まれる場合には繊維集
束体をホットプレスなどにより加熱処理することによっ
て熱可塑性樹脂繊維を溶融させて強化用繊維と一体化さ
せる方法なども採用できる。固定化処理後、繊維4Aを
保持具5の内側部分及び第4群の支柱10の部分から切
断し、治具から取り外すと、図7に示す繊維集合体1A
が製造される。尚、同図において、8a,9aは支柱
8,9の抜き孔を示している。
【0017】次に、この繊維集合体1Aは、周知の成形
方法によって図1に示す繊維強化複合材料1が製造され
る。成形方法としては、例えば繊維集合体1Aを、他の
成形材料(例えば樹脂、又は樹脂の他に繊維を含む成形
用部材)と一緒に積層するハンドレアップ法,金型内に
セッティングしてから樹脂を注入し加熱する樹脂注入
法,金型で加熱・加圧して賦形する圧縮成形法,成形材
料と一緒にバック内に入れて圧力釜で加熱・加圧するオ
−トクレ−ブ成形法などがあるが、これ以外の方法を利
用して成形することもできる。ここで、使用できる樹脂
としては、エポキシ樹脂,フェノ−ル樹脂,不飽和ポリ
エステル樹脂などの熱硬化性樹脂の他、熱可塑性樹脂が
使用できる。熱可塑性樹脂としては、一般に汎用エンジ
ニアリングプラスチックと呼ばれているナイロン,ポリ
アセタ−ル,ポリカ−ボネイトなどの他、ポリエ−テル
スルホン(PES),ポリフェニレンサルファイド(P
PS),ポリエ−テルエ−テルケトン(PEEK),ポ
リアミドイミド(PAI),ポリエ−テルイミド(PE
I)などのス−パ−エンジニアリングプラスチックなど
も使用できる。尚、図示例の繊維強化複合材料1はロボ
ットア−ムである。
方法によって図1に示す繊維強化複合材料1が製造され
る。成形方法としては、例えば繊維集合体1Aを、他の
成形材料(例えば樹脂、又は樹脂の他に繊維を含む成形
用部材)と一緒に積層するハンドレアップ法,金型内に
セッティングしてから樹脂を注入し加熱する樹脂注入
法,金型で加熱・加圧して賦形する圧縮成形法,成形材
料と一緒にバック内に入れて圧力釜で加熱・加圧するオ
−トクレ−ブ成形法などがあるが、これ以外の方法を利
用して成形することもできる。ここで、使用できる樹脂
としては、エポキシ樹脂,フェノ−ル樹脂,不飽和ポリ
エステル樹脂などの熱硬化性樹脂の他、熱可塑性樹脂が
使用できる。熱可塑性樹脂としては、一般に汎用エンジ
ニアリングプラスチックと呼ばれているナイロン,ポリ
アセタ−ル,ポリカ−ボネイトなどの他、ポリエ−テル
スルホン(PES),ポリフェニレンサルファイド(P
PS),ポリエ−テルエ−テルケトン(PEEK),ポ
リアミドイミド(PAI),ポリエ−テルイミド(PE
I)などのス−パ−エンジニアリングプラスチックなど
も使用できる。尚、図示例の繊維強化複合材料1はロボ
ットア−ムである。
【0018】この方法によれば、異形状の固定部3bに
繊維4が固定されたインサ−ト部品3が繊維集合体1A
に配置されると共に、繊維4が第2の繊維4Aや成形用
部材2と一体化されるために、固定部3bの異形状と相
俟って、繊維強化複合材料とインサ−ト部品3との接着
強度を上げることができ、大きな機械的な力が作用する
構造材料や機械・装置類に適用しても、使用中に両者間
に緩みが生じたり、外れるという事故を回避できる。
繊維4が固定されたインサ−ト部品3が繊維集合体1A
に配置されると共に、繊維4が第2の繊維4Aや成形用
部材2と一体化されるために、固定部3bの異形状と相
俟って、繊維強化複合材料とインサ−ト部品3との接着
強度を上げることができ、大きな機械的な力が作用する
構造材料や機械・装置類に適用しても、使用中に両者間
に緩みが生じたり、外れるという事故を回避できる。
【0019】特に、成形用部材2として、加熱時の粘度
が高くかつ部品との濡れ性が低い熱可塑性樹脂を用いて
も、繊維4が繊維集合体や成形用部材2と一体化される
ために、上述のように、十分に満足し得るインサ−ト部
品3の抜止め効果が得られる。
が高くかつ部品との濡れ性が低い熱可塑性樹脂を用いて
も、繊維4が繊維集合体や成形用部材2と一体化される
ために、上述のように、十分に満足し得るインサ−ト部
品3の抜止め効果が得られる。
【0020】又、インサ−ト部品3は、繊維集合体など
に対して、繊維4が広がるように配置した上で成形すれ
ばよく、生産性も向上できる。
に対して、繊維4が広がるように配置した上で成形すれ
ばよく、生産性も向上できる。
【0021】さらには、それぞれの支柱7〜10に張架
される第2の繊維4Aは、連続している上、すべての延
在部分において連続状態であるために、繊維の優れた特
性を利用でき、高特性が得られるのみならず、種々多様
な形態にも支柱の配置を変更するだけで容易に対応する
ことができる。
される第2の繊維4Aは、連続している上、すべての延
在部分において連続状態であるために、繊維の優れた特
性を利用でき、高特性が得られるのみならず、種々多様
な形態にも支柱の配置を変更するだけで容易に対応する
ことができる。
【0022】尚、本発明は、何ら上記実施例に制約され
ることなく、例えばインサ−ト部品は金属の他、樹脂,
セラミックスなども利用できるし、その形態も用途に応
じて適宜の形態を採用できる。又、インサ−ト部品の固
定部は繊維を確実に固定できる機能を有すれば、その形
態・構造はどのようであってもよい。又、インサ−ト部
品に固定される繊維は1本づつ固定する他、複数本を束
ねて固定したりすることもできる。さらには、複合材料
に異なる延在部分を有する場合には、延在部分のすべて
の部分に連続した強化用繊維を配向することが望ましい
が、それの形態によっては、省略することもできる。
ることなく、例えばインサ−ト部品は金属の他、樹脂,
セラミックスなども利用できるし、その形態も用途に応
じて適宜の形態を採用できる。又、インサ−ト部品の固
定部は繊維を確実に固定できる機能を有すれば、その形
態・構造はどのようであってもよい。又、インサ−ト部
品に固定される繊維は1本づつ固定する他、複数本を束
ねて固定したりすることもできる。さらには、複合材料
に異なる延在部分を有する場合には、延在部分のすべて
の部分に連続した強化用繊維を配向することが望ましい
が、それの形態によっては、省略することもできる。
【0023】
【実施例】次に第1の実験例について図8〜図9を参照
して説明する。まず、図8(a)に示すように、部品本
体に鉤状の固定部3Eaを有するインサ−ト部品3Eを
用意する。そして、このインサ−ト部品3Eの固定部3
Eaに同図(b)に示すように、東レ株式会社製の商品
名「トレカT−300」(炭素繊維)のフィラメント糸
を6ヵ所に巻き付けて固定する。東レ株式会社製の商品
名「トレカクロス#6341」(炭素繊維で作ったクロ
ス材)を10枚重ねたものを2組作り、それぞれの真ん
中に同図(a)及び(b)のインサ−ト部品3Eを挟
み、日本チバガイギ−株式会社製の商品名「アラルダイ
トLY556」100部と日本チバガイギ−株式会社製
の商品名「ハ−ドナ−HT972」27部とからなるエ
ポキシ樹脂浴に浸漬し含浸させた後、90℃で1時間加
熱処理し、さらに120℃で3時間、後硬化処理を行
い、図9に示す試験片を得た。
して説明する。まず、図8(a)に示すように、部品本
体に鉤状の固定部3Eaを有するインサ−ト部品3Eを
用意する。そして、このインサ−ト部品3Eの固定部3
Eaに同図(b)に示すように、東レ株式会社製の商品
名「トレカT−300」(炭素繊維)のフィラメント糸
を6ヵ所に巻き付けて固定する。東レ株式会社製の商品
名「トレカクロス#6341」(炭素繊維で作ったクロ
ス材)を10枚重ねたものを2組作り、それぞれの真ん
中に同図(a)及び(b)のインサ−ト部品3Eを挟
み、日本チバガイギ−株式会社製の商品名「アラルダイ
トLY556」100部と日本チバガイギ−株式会社製
の商品名「ハ−ドナ−HT972」27部とからなるエ
ポキシ樹脂浴に浸漬し含浸させた後、90℃で1時間加
熱処理し、さらに120℃で3時間、後硬化処理を行
い、図9に示す試験片を得た。
【0024】このそれぞれの試験片について、成形部分
(2A)を固定し、部品本体の孔を利用して引っ張り試
験を行なったところ、繊維4を巻き付けた本発明品が5
83Kgまで耐え、巻き付けないものに比べてほぼ85
%改善できた。
(2A)を固定し、部品本体の孔を利用して引っ張り試
験を行なったところ、繊維4を巻き付けた本発明品が5
83Kgまで耐え、巻き付けないものに比べてほぼ85
%改善できた。
【0025】次に第2の実験例について説明する。ま
ず、図3(a),(b)に示すインサ−ト部品3A,3
Bを用意する。そして、トレカT−300のフィラメン
ト糸とナイロン66よりなる糸を体積含有率で1:1の
割合で混ぜたものを、同図(a),(b)のようにイン
サ−ト部品3A,3Bに絡ませたものと、絡ませないも
のとを製作する。これらを別々に、炭素繊維とナイロン
66の樹脂よりなる繊維を、体積含有率で1:1の割合
で混ぜ合わせたフェルトに挟み、270℃で3分加熱処
理した後、250℃のホットプレス装置で3分間、10
0Kg/cm2 で加圧し、図9に類似の試験片を得た。
ず、図3(a),(b)に示すインサ−ト部品3A,3
Bを用意する。そして、トレカT−300のフィラメン
ト糸とナイロン66よりなる糸を体積含有率で1:1の
割合で混ぜたものを、同図(a),(b)のようにイン
サ−ト部品3A,3Bに絡ませたものと、絡ませないも
のとを製作する。これらを別々に、炭素繊維とナイロン
66の樹脂よりなる繊維を、体積含有率で1:1の割合
で混ぜ合わせたフェルトに挟み、270℃で3分加熱処
理した後、250℃のホットプレス装置で3分間、10
0Kg/cm2 で加圧し、図9に類似の試験片を得た。
【0026】このそれぞれの試験片について、成形部分
(2A)を固定し、部品本体を利用して引っ張り試験を
行なったところ、引っ張り強さは、繊維4を巻き付けた
図3(a),(b)のインサ−ト部品3A,3Bを用い
た本発明品がそれぞれ556Kg,525Kgであり、
巻き付けないものに比べてそれぞれ220%,254%
改善できた。
(2A)を固定し、部品本体を利用して引っ張り試験を
行なったところ、引っ張り強さは、繊維4を巻き付けた
図3(a),(b)のインサ−ト部品3A,3Bを用い
た本発明品がそれぞれ556Kg,525Kgであり、
巻き付けないものに比べてそれぞれ220%,254%
改善できた。
【0027】これは、成形用部材の樹脂分よりなる熱可
塑性樹脂繊維が含まれた繊維をインサ−ト部品に絡ま
せ、一体成形時のホットプレスなどによる加熱処理によ
って、含まれている熱可塑性繊維が溶解し、一緒に存在
する強化用繊維を強力に接着するためと推測される。
塑性樹脂繊維が含まれた繊維をインサ−ト部品に絡ま
せ、一体成形時のホットプレスなどによる加熱処理によ
って、含まれている熱可塑性繊維が溶解し、一緒に存在
する強化用繊維を強力に接着するためと推測される。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、インサ
−ト部品の固定部に絡ませたり,巻き付けたり,結んだ
り,挟み込んだりなどして固定された繊維が成形用部材
と一体化されるために、繊維集合体とインサ−ト部品と
の接着強度を著しく高めることができる。このために、
大きな機械的な力が作用する構造材料や機械・装置類に
適用しても使用中に緩んだり、外れたりするなどの事故
を事前に回避でき、信頼性を高めることができる。
−ト部品の固定部に絡ませたり,巻き付けたり,結んだ
り,挟み込んだりなどして固定された繊維が成形用部材
と一体化されるために、繊維集合体とインサ−ト部品と
の接着強度を著しく高めることができる。このために、
大きな機械的な力が作用する構造材料や機械・装置類に
適用しても使用中に緩んだり、外れたりするなどの事故
を事前に回避でき、信頼性を高めることができる。
【0029】しかも、繊維を固定する固定部は異形状に
構成されているために、上述の繊維による効果と相俟っ
て一層の接着強度の向上を期待できる。
構成されているために、上述の繊維による効果と相俟っ
て一層の接着強度の向上を期待できる。
【0030】又、延在方向の異なった複数の延在部分の
すべての部分に連続した第2の繊維を配置してなる繊維
集合体に、繊維を固定したインサ−ト部品が適用される
場合には、インサ−ト部品と繊維集合体との接着強度が
改善できる上に、それぞれの延在部分に最適な繊維配向
が得られ、繊維の特性を効果的に利用した高特性が得ら
れる。
すべての部分に連続した第2の繊維を配置してなる繊維
集合体に、繊維を固定したインサ−ト部品が適用される
場合には、インサ−ト部品と繊維集合体との接着強度が
改善できる上に、それぞれの延在部分に最適な繊維配向
が得られ、繊維の特性を効果的に利用した高特性が得ら
れる。
【0031】その上、連続した第2の繊維は、複数の支
柱を利用することで適宜の方向に延在させることで、要
求特性に応じた繊維配向を容易に実現でき、多種多様な
形態への適用が可能となる。
柱を利用することで適宜の方向に延在させることで、要
求特性に応じた繊維配向を容易に実現でき、多種多様な
形態への適用が可能となる。
【図1】図1(a)は本発明の1実施例を示す正面図、
図1(b)は図1(a)のI−I断面図。
図1(b)は図1(a)のI−I断面図。
【図2】図2(a)は繊維を固定した状態を示すインサ
−ト部品の側断面図、図2(b)は図2(a)のII−II
側面図。
−ト部品の側断面図、図2(b)は図2(a)のII−II
側面図。
【図3】図3(a),(b),(c),(d)はインサ
−ト部品のそれぞれ異なった実施例を示す側面図。
−ト部品のそれぞれ異なった実施例を示す側面図。
【図4】図4(a)は第2の繊維を保持具で保持した状
態を示す平面図、図4(b)は図4(a)の側面図。
態を示す平面図、図4(b)は図4(a)の側面図。
【図5】第2の繊維を治具の支柱に張架した状態を示す
平面図。
平面図。
【図6】バインダ−でインサ−ト部品及び繊維を一体化
した状態を示す平面図。
した状態を示す平面図。
【図7】プレ−トから取り外した状態を示す繊維集合体
の平面図。
の平面図。
【図8】本発明にかかるインサ−ト部品のさらに異なっ
た実施例を示すもので、同図(a)は繊維を固定してい
ない状態の側面図、同図(b)は繊維を固定した状態の
側面図。
た実施例を示すもので、同図(a)は繊維を固定してい
ない状態の側面図、同図(b)は繊維を固定した状態の
側面図。
【図9】図8のインサ−ト部品を成形用部材にて成形し
た状態を示す側面図。
た状態を示す側面図。
1 繊維強化複合材料 1A 繊維集合体 1a,1b,1c 延在部分 2,2A 成形用部材 3,3A,3B,3C,3D,3E インサ−ト部品 3b,3Ab,3Bb,3Ca,3Da,3Ea 固定
部 4 繊維 4A 第2の繊維 5 保持具 6 プレ−ト 7,8,9,10 支柱 11 バインダ−
部 4 繊維 4A 第2の繊維 5 保持具 6 プレ−ト 7,8,9,10 支柱 11 バインダ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神 善治 大阪府大阪市中央区備後町3丁目2番6号 敷島紡績株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 異形状の固定部を有するインサ−ト部品
と、インサ−ト部品の固定部に固定した繊維と、インサ
−ト部品の所望部分を埋設する成形用部材とを具備し、
前記インサ−ト部品とこのインサ−ト部品に固定した繊
維と成形用部材とを一体化したことを特徴とする繊維強
化複合材料。 - 【請求項2】 前記繊維は、ガラス繊維,炭素繊維,ア
ラミット繊維,セラミックス繊維,セルロ−ス繊維など
の強化用繊維を含むことを特徴とする請求項1記載の繊
維強化複合材料。 - 【請求項3】 前記繊維は、強化用繊維と、熱可塑性樹
脂繊維とを含むことを特徴とする請求項1記載の繊維強
化複合材料。 - 【請求項4】 前記成形用部材は、熱可塑性樹脂又は熱
硬化性樹脂を母材として含むことを特徴とする請求項1
記載の繊維強化複合材料。 - 【請求項5】 インサ−ト部品の固定部に繊維を固定し
た後、成形用部材にてインサ−ト部品の所望部分が埋設
されるように一体成形することを特徴とする繊維強化複
合材料の製造方法。 - 【請求項6】 前記繊維は、ガラス繊維,炭素繊維,ア
ラミット繊維,セラミックス繊維,セルロ−ス繊維など
の強化用繊維を含むことを特徴とする請求項5記載の繊
維強化複合材料の製造方法。 - 【請求項7】 前記繊維は、強化用繊維と、熱可塑性樹
脂繊維とを含むことを特徴とする請求項5記載の繊維強
化複合材料の製造方法。 - 【請求項8】 延在方向の異なった複数の延在部分を有
し、延在部分のすべての部分に連続した第2の繊維を配
置してなる繊維集合体と、異形状の固定部を有するイン
サ−ト部品と、インサ−ト部品の固定部に固定した繊維
とを具備し、前記繊維を固定したインサ−ト部品を繊維
集合体の所望部分に配置し、繊維集合体とインサ−ト部
品とを一体化したことを特徴とする繊維強化複合材料。 - 【請求項9】 前記第2の繊維は、ガラス繊維,炭素繊
維,アラミット繊維,セラミックス繊維などの強化用繊
維を含むことを特徴とする請求項8記載の繊維強化複合
材料。 - 【請求項10】 前記第2の繊維は、強化用繊維と、熱
可塑性樹脂繊維とを含むことを特徴とする請求項8記載
の繊維強化複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7169838A JPH0919970A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 繊維強化複合材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7169838A JPH0919970A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 繊維強化複合材料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0919970A true JPH0919970A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15893867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7169838A Withdrawn JPH0919970A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 繊維強化複合材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0919970A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9925738B2 (en) * | 2012-11-20 | 2018-03-27 | Compagnie Plastic Omnium | Assembly of a metal insert and a sheet of composite material, method for incorporating such an insert into such a sheet and part obtained by molding such a sheet |
-
1995
- 1995-07-05 JP JP7169838A patent/JPH0919970A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9925738B2 (en) * | 2012-11-20 | 2018-03-27 | Compagnie Plastic Omnium | Assembly of a metal insert and a sheet of composite material, method for incorporating such an insert into such a sheet and part obtained by molding such a sheet |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |