JP2016198890A - プリプレグの中間体、プリプレグ及びその製造方法、並びにプリプレグを用いた成形品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリプレグとオーバーコート層との間の層間剥離を防止できるとともに、強度が非常に高い優れた機械的特性を有する熱可塑性樹脂の成形品を得ることができるプリプレグの中間体、プリプレグ及びその製造方法、並びにプリプレグを用いた成形品及びその製造方法を提供する。【解決手段】連続補強繊維束及び熱可塑性樹脂繊維を有する混合糸、溶融糸、結合糸及び鎖編み糸を、経編みすることによって中間体2aを作製する。また、この中間体2aを、加熱及び加圧することによって、所定形状のプリプレグ2を作製する。さらに、このプリプレグ2の周囲に、オーバーコート材を射出するインサート成形により、成形品1を作製する。【選択図】図4
Description
本発明は、自動車や家電などの各種機器において、高強度及び軽量化が要求される部品としての成形品に適用されるプリプレグの中間体、プリプレグ及びその製造方法、並びにプリプレグを用いた成形品及びその製造方法に関する。
従来、炭素繊維などの補強繊維及びナイロン6などの熱可塑性樹脂で構成されたプリプレグや、それを用いた成形品として、特許文献1に記載されたものが知られている。このプリプレグは、補強繊維束に熱可塑性樹脂を接合した状態に積層したものである。具体的には、多数本の補強繊維を一方向に引き揃えたシート状態の補強繊維束を作製し、その補強繊維束の少なくとも一方の面に、溶融した状態の熱可塑性樹脂を吹き付け、その後、冷却する。これにより、補強繊維束の表面に、不織布状の熱可塑性樹脂が接合した状態に構成されたプリプレグが作製される。また、上記のように作製されたプリプレグは、ホットプレス成形やインサート成形などによって、所望の形状を有する成形品に成形される。
しかし、上述したプリプレグの熱可塑性樹脂は、不織布状に成形された状態で、シート状の補強繊維束の表面に接合されているにすぎないため、補強繊維束と熱可塑性樹脂との間の接合度合の強度が不十分である。また、そのプリプレグを用い、例えばインサート成形によって、プリプレグの周囲に熱可塑性樹脂をオーバーコートした成形品を製造した場合、その成形品に曲げなどの外力が作用すると、プリプレグの補強繊維束と熱可塑性樹脂のオーバーコート層との間が剥がれる、いわゆる層間剥離を生じるおそれもある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、プリプレグとオーバーコート層との間の層間剥離を防止できるとともに、強度が非常に高い優れた機械的特性を有する熱可塑性樹脂の成形品を得ることができるプリプレグの中間体、プリプレグ及びその製造方法、並びにプリプレグを用いた成形品及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明であるプリプレグの中間体は、所定種類の連続した補強用の繊維材料から成り、多数の繊維が束ねられることによって構成された連続補強繊維束と、所定種類の連続した熱可塑性樹脂製の繊維材料から成り、連続補強繊維束の長さ方向に沿って延びかつ連続補強繊維束の全体にわたって接するように配置された熱可塑性樹脂繊維と、を有する混合糸と、混合糸の熱可塑性樹脂繊維に対して相溶性を有する熱可塑性樹脂から成り、溶融されたときにバインダー機能を有する溶融糸と、所定種類の連続した繊維材料から成り、混合糸を結合するための結合糸と、所定種類の連続した繊維材料から成り、溶融糸及び結合糸を鎖編みによって連結するための鎖編み糸と、を備え、混合糸、溶融糸、結合糸及び鎖編み糸が、経編みされることによって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、連続補強繊維束及び熱可塑性樹脂繊維を有する混合糸、溶融糸、結合糸及び鎖編み糸を経編みすることによって、編み生地であるプリプレグの中間体が構成される。この中間体では、混合糸、溶融糸、結合糸及び鎖編み糸が経編みされているので、例えばこれらが縦横に交差する織物生地で構成される場合に比べて、編み目による多数の空洞が形成される。また、経編みされた中間体では、緯編みされる場合に比べて、ほどけにくく、安定した編み生地を得ることができる。さらに、結合糸によって混合糸が結合されるとともに、鎖編み糸によって溶融糸及び結合糸が鎖編みのループ内に挿入されるので、経編みされた中間体がほどけることはない。
上記のような中間体が、後述するプリプレグの作製の際に加熱されると、溶融糸に加えて、混合糸の熱可塑性樹脂繊維が溶ける。この熱可塑性樹脂繊維は、連続補強繊維束の長さ方向に沿って延びかつ連続補強繊維束の全体にわたって接するように配置されているので、溶けた熱塑性樹脂繊維を、多数の繊維が束ねられた連続補強繊維束の内部に、深くかつしっかりと含浸させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のプリプレグの中間体において、混合糸の熱可塑性樹脂繊維は、ナイロン系繊維、ポリプロピレン系繊維、又はポリエステル系繊維で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、混合糸の熱可塑性樹脂繊維として、ナイロン系繊維、ポリプロピレン系繊維、又はポリエステル系繊維を採用することにより、後述するプリプレグの作製の際に、中間体を加熱及び加圧することによって、熱可塑性樹脂繊維を連続補強繊維束に効果的に含浸させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のプリプレグの中間体において、ナイロン系繊維は、低融点ナイロン、ナイロン6、又は低融点ナイロン及びナイロン6で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、熱可塑性樹脂繊維を構成するナイロン系繊維として、低融点ナイロン、ナイロン6、又は両者を混合した繊維を採用することにより、後述するプリプレグの作製の際に、連続補強繊維束への上記ナイロン系繊維の効果的な含浸を確保することができる。
請求項4に係る発明であるプリプレグは、請求項1ないし3のいずれかに記載の中間体において、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸が溶融されるとともに中間体が加圧されることにより、所定の形状を有するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、後述するプリプレグの作製の際に、前記中間体が加熱されることにより、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸が溶け、それらが連続補強繊維束に含浸する。また、この中間体が加圧されることにより、所定の形状を有するプリプレグを得ることができる。このプリプレグでは、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸が連続補強繊維束の内部に深くかつしっかりと含浸しているので、強度が非常に高くなる。
請求項5に係る発明であるプリプレグの製造方法は、請求項1ないし3のいずれかに記載の中間体を、所定の金型にセットし、所定の温度以上に加熱することによって熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸を溶融させるとともに、所定の圧力以上に加圧することにより、所定の形状に成形することを特徴とする。
この構成によれば、プリプレグを作製する場合にはまず、前記中間体を、所定の金型にセットする。次いで、金型内の中間体を、所定の温度以上に加熱することにより、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸が溶け、金型内で所定の圧力以上に加圧することにより、連続補強繊維束の内部に深くかつしっかりと含浸するとともに、金型の形状に応じた形状に成形する。これにより、強度が非常に高く、所望の成形品を成形するのに適した所定形状のプリプレグを得ることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のプリプレグの製造方法において、作製すべきプリプレグよりも0.5%以上多い重量の前記中間体を準備し、中間体を、束ねた状態、折り畳んだ状態、又は紐状にした状態で、金型にセットすることを特徴とする。
この構成によれば、作製すべきプリプレグよりも0.5%以上多い重量の中間体が、金型内にセットされる。中間体の加熱及び加圧によるプリプレグの作製の際に、中間体に含まれる樹脂の溶融に伴って発生するガスや余分な樹脂が中間体から離脱すると、プリプレグ内にボイドが発生し、作製されたプリプレグの重量が中間体よりも軽くなり、所定の強度が得られなくなることがある。そのため、金型にセットする中間体の重量を、作製すべきプリプレグよりも0.5%以上多くすることにより、所望の重量と強度を有するプリプレグを容易に得ることができる。
また、金型への中間体のセットの際に、その中間体を、束ねた状態、又は折り畳んだ状態でセットすることにより、比較的厚く、しかもその厚み方向にも高い強度を有するプリプレグを得ることができる。さらに、中間体を、紐状にした状態、例えば、帯状の中間体を細長く切断し、それらを重ね合わせたり、撚りをかけたりすることによって、紐状の中間体を金型にセットすることにより、長さ方向に加えて径方向にも高い強度を有するとともに、ウエルドラインがないプリプレグを得ることができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のプリプレグの製造方法において、中間体を、熱可塑性樹脂繊維又は溶融糸の融点付近の温度で予備加熱した後、融点よりも10℃以上高い温度で加熱するとともに、10MPa以上で加圧することを特徴とする。
この構成によれば、中間体を、熱可塑性樹脂繊維又は溶融糸の融点付近の温度で予備加熱することにより、その熱可塑性樹脂繊維や溶融糸を、ある程度溶かしたり、溶けやすい状態にしておくことができる。その後、上記融点よりも10℃以上高い温度で加熱するとともに、10MPa以上で加圧することにより、所定形状のプリプレグを作製する。この場合、中間体に対し、本来の加熱及び加圧を実行する前に、予備加熱を施すので、予備加熱しない場合に比べて、プリプレグを比較的短時間で効率よく作製することができる。
請求項8に係る発明は、請求項5ないし7のいずれかに記載のプリプレグの製造方法において、金型には、中間体の加熱及び加圧時に発生するガスを排出するためのガス抜き部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、中間体の加熱及び加圧によるプリプレグの作製の際に、中間体に含まれる樹脂の溶融に伴って発生するガスを、上記のガス抜き部を介して、金型の外部に容易に排出することができる。これにより、作製されたプリプレグの内部にボイドなどの空洞が生じるのを防止することができる。
請求項9に係る発明は、請求項5ないし8のいずれかに記載のプリプレグの製造方法において、金型には、中間体の加熱及び加圧時に溶融しかつ余分な樹脂を金型のキャビティから逃がすための樹脂逃げ部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、中間体の加熱及び加圧によるプリプレグの作製の際に、金型のキャビティに十分な量の中間体をセットするとともに、その中間体に含まれる樹脂の溶融に伴って生じる余分な樹脂を、上記の樹脂逃げ部に逃がすことにより、補強材としての連続補強繊維束が密で安定した物性のプリプレグを得ることができる。また、金型から取り出されたプリプレグから、上記の余分な樹脂による成形部分を切除することにより、所望の形状のプリプレグを容易に得ることができる。
請求項10に係る発明であるプリプレグを用いた成形品は、請求項4に記載のプリプレグの周囲を覆うように、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸と相溶性を有する所定種類の熱可塑性樹脂から成るオーバーコート層が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項4のプリプレグの周囲を覆うように、オーバーコート層が設けられることによって、成形品が構成されている。オーバーコート層は、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸と相溶性を有する所定種類の熱可塑性樹脂から成るので、インサート成形などの加熱成形時に、溶けた状態の熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸と融合するとともに、経編みの編み目による多数の空洞に浸入する。これにより、プリプレグとオーバーコート層が強固に一体化するので、成形品に曲げなどの外力が作用しても、プリプレグとオーバーコート層との間の層間剥離を防止することができる。
請求項11に係る発明であるプリプレグを用いた成形品の製造方法は、請求項4に記載のプリプレグを、プリプレグに含まれる熱可塑性樹脂の融点付近まで加熱する加熱工程と、熱可塑性樹脂に対して相溶性を有する所定種類の熱可塑性樹脂から成り、溶融したオーバーコート材を、加熱されたプリプレグの周囲に射出するインサート成形により、成形品を作製する成形品作製工程と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項4のプリプレグを、それに含まれる熱可塑性樹脂の融点付近まで加熱する(加熱工程)。これにより、熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸を、ある程度溶かしておくことができる。その後、上記の熱可塑性樹脂に対して相溶性を有する所定種類の熱可塑性樹脂から成るオーバーコート材を、溶融させた状態で、上記の加熱されたプリプレグの周囲に射出し、インサート成形を行うことにより、成形品を作製する(成形品作製工程)。これにより、プリプレグの熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸と、射出されたオーバーコート材が互いに融合し、強固に一体化した成形品を得ることができる。
請求項12に係る発明であるプリプレグを用いた成形品の製造方法は、請求項3に記載のプリプレグの中間体から作製されたプリプレグを用いた成形品の製造方法において、プリプレグを230℃以上に加熱する加熱工程と、ナイロン6よりも融点が高くかつポリアミド系の熱可塑性樹脂から成り、溶融したオーバーコート材を、加熱されたプリプレグの周囲に射出するインサート成形により、成形品を作製する成形品作製工程と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項3のプリプレグ、すなわち熱可塑性樹脂繊維がナイロン系繊維で構成され、そのナイロン系繊維が、低融点ナイロン、ナイロン6、又は低融点ナイロン及びナイロン6で構成されたプリプレグを、230℃以上に加熱する。これにより、上記のナイロン系繊維で構成される熱可塑性樹脂繊維を、ある程度溶かしておくことができる。その後、ナイロン6よりも融点が高くかつポリアミド系の熱可塑性樹脂から成るオーバーコート材を、溶融させた状態で、上記の加熱されたプリプレグの周囲に射出し、インサート成形を行うことにより、成形品を作製する。低融点ナイロン及びナイロン6はいずれも、ポリアミド系の樹脂であるので、プリプレグのナイロン系繊維から成る熱可塑性樹脂繊維と、ポリアミド系の熱可塑性樹脂から成るオーバーコート材とが互いに融合し、強固に一体化した成形品を得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるプリプレグの中間体としての編み生地を作製するための各繊維を模式的に示す図であり、図2は、これらの繊維を経編みすることによって得られる編み生地を模式的に示している。なお、図2及び以下の説明では、図1の各繊維を、繊維No.1〜6にそれぞれ対応するA〜Fの符号を用いるとともに、繊維No.3及び4をまとめてGの符号を用いて説明するものとする。
図1及び図2に示すように、繊維No.1は、上記の編み生地を経編みによって作製する際に、後述する繊維No.2及び6の溶融糸B、F、並びに繊維No.5の結合糸Eを鎖編みによって連結するための鎖編み糸Aである。この鎖編み糸Aとして、例えばレーヨン、ナイロン66、ポリエステル繊維、綿、シルク、アラミド繊維、ポリアリレート繊維などのいわゆる有機スーパー繊維、及び導電糸などを採用することができる。また、鎖編み糸Aの太さは、75〜600デニールであることが好ましい。これは、鎖編み糸Aの太さが75デニール未満であると、編む際に切れやすく、また、600デニールよりも太いと、鎖編みのループを適切に形成することができないからである。
また、繊維No.2は、後述する繊維No.3の熱可塑性樹脂繊維Cに対して相溶性を有する熱可塑性樹脂から成り、溶融したときにバインダー機能を有する溶融糸Bである。この溶融糸Bとして、例えばナイロン系繊維(ナイロン6、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66など)、ポリプロピレン繊維、及びポリエステル繊維などを採用することができる。また、溶融糸Bの太さは、120〜3000デニールであることが好ましい。これは、溶融糸Bの太さが120デニール未満であると、溶融糸Bとしての上述した機能を十分に果たすことができず、また、3000デニールよりも太いと、太すぎて適切に編むことができないからである。
繊維No.3は、連続した熱可塑性樹脂製の繊維材料から成り、後述する繊維No.4の連続補強繊維束Dの長さ方向に沿って延びかつ連続補強繊維束Dの全体にわたって接するように配置された熱可塑性樹脂繊維Cである。この熱可塑性樹脂繊維Cとして、例えばナイロン繊維、ポリプロピレン繊維及びポリエステル繊維などを採用することができる。上記ナイロン繊維は、例えば、低融点ナイロン、低融点ナイロンとナイロン6の撚り糸、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、及びナイロン66などが採用される。また、この熱可塑性樹脂繊維Cの太さは、100〜10000デニールであることが好ましい。これは、熱可塑性樹脂繊維Cの太さが100デニール未満であると、連続補強繊維束Dに対する含浸が不十分であり、また、10000デニールよりも太いと、太すぎて適切に編むことができないからである。
繊維No.4は、連続した補強用の繊維材料から成り、多数の繊維が束ねられることによって構成された連続補強繊維束Dである。この連続補強繊維束Dは、上述したように配置された繊維No.3の熱可塑性樹脂繊維Cとともに混合糸Gを構成する。また、連続補強繊維束Dの繊維として、例えばガラス繊維、炭素繊維、超高分子量ポリエチレン、アラミド繊維、ポリアリレート繊維などを採用することができる。また、この連続補強繊維束Dの太さは、3000〜30000デニールであることが好ましい。これは、連続補強繊維束Dの太さが3000デニール未満であると、プリプレグにおいて十分な強度を得ることができず、また、30000デニールよりも太いと、太すぎて適切に編むことができないからである。さらに、連続補強繊維束D及び熱可塑性樹脂繊維Cによる混合糸Gにおいては、熱可塑性樹脂繊維Cの混合率は、5〜50%であることが好ましい。
繊維No.5は、連続した繊維材料から成り、複数の混合糸Gを結合するための結合糸Eである。この結合糸Eとして、例えばレーヨン、スーパー繊維、ガラス繊維の撚り糸、導電糸などを採用することができる。
さらに、繊維No.6は、前述した繊維No.2と同様に構成された溶融糸Fである。
これらの繊維No.1〜6の鎖編み糸A、溶融糸B、熱可塑性樹脂繊維C及び連続補強繊維束Dによる混合糸G、結合糸E、並びに溶融糸Fを、所定の編み機(例えばラッシェル編み機)にセットし、経編み(例えばラッシェル編み)することにより、プリプレグの中間体として、図2に示すような編み生地を作製することができる。
次に、上記の編み生地を用いたプリプレグの製造方法について説明する。この場合まず、作製すべきプリプレグの重量に応じ、それよりも0.5%以上多い重量の編み生地を準備し、この編み生地を、図示しないホットプレス成形機の金型内にセットする。この金型は、作製すべきプリプレグに応じたキャビティを有しており、編み生地を金型のキャビティにセットする。この場合、編み生地を単一の状態のままセットする他、例えば、複数枚の編み生地を束ねた状態、単一の編み生地を折り畳んだ状態、さらには、紐状にした状態で、編み生地を金型のキャビティにセットする。なお、編み生地を紐状にする場合には、帯状の編み生地を細長く切断し、それらを重ね合わせたり、撚りをかけたりすることによって行われる。
次いで、ホットプレス成形機により、金型内の編み生地を、所定温度(例えば、熱可塑性樹脂繊維C又は溶融糸B、Fの融点に対し、10℃以上高い温度)に加熱するとともに、所定圧力(例えば10MPa以上、好ましくは15MPa以上)で、所定時間(例えば1分以上)、加圧する。なお、上記の加熱前に、編み生地を、熱可塑性樹脂繊維C又は溶融糸B、Fの融点付近の温度で予備加熱してもよい。
そして、冷却後、ホットプレス成形機の金型から、所定形状に成形されたプリプレグを取り出す。これにより、熱可塑性樹脂繊維Cが連続補強繊維束Dの内部に深くかつしっかりと含浸したプリプレグが作製される。
なお、上記のホットプレス機の金型において、編み生地の加熱及び加圧時に発生する分解ガスのガス抜き用、又は金型内の空気抜き用の隙間(ガス抜き部)(例えば0.02〜0.1mm)を、金型の周囲全体、又は部分的に設けてもよい。また、金型には、そのキャビティの周囲に、余分な樹脂を流入させるための樹脂溜まり用の所定サイズ(例えば、深さ:0.5mm、長さ:2〜5mm)の溝(樹脂逃げ部)を設けてもよい。さらに、真空ポンプによって、金型内を真空にした状態で、編み生地を加熱及び加圧するようにしてもよい。
次に、図3及び図4を参照しながら、プリプレグの周囲にオーバーコート層を有する成形品の製造方法について説明する。図3に示す成形品1は、例えば、自動車のエンジンマウントなどに使用されるものである。同図に示すように、この成形品1は、下方に開放するコ字状に形成されるとともに、左右の下端部がそれぞれ外方に屈曲して延びるように形成されたプリプレグ2と、その周囲及び左右の下端部間をつなぐように設けられたオーバーコート層3とで構成されている。
上記の成形品1を製造する場合にはまず、前述した編み生地であるプリプレグ2の中間体2aを、前述したように、ホットプレス成形機の金型にセットし、所定温度による加熱及び所定圧力による加圧を、所定時間実行する。これにより、成形品1を成形するのに適した形状、例えば図4(b)に示すような形状のプリプレグ2が作製される。
次いで、プリプレグ2を、インサート成形用の所定の金型にセットし、その金型に、所定温度に加熱溶融したオーバーコート材を射出する。このオーバーコート材は、例えば長繊維状及び/又は短繊維状のガラス繊維を所定量(例えば30〜50wt%)含有するガラス繊維強化ナイロン66(ナイロン66GF)であり、このオーバーコート材を、溶融糸の融点(溶融糸がナイロン6の場合には225℃)よりも高い温度(例えば250℃)に加熱溶融した状態で、金型に射出する。なお、オーバーコート材を金型に射出する前に、プリプレグ2を、それに含まれる熱可塑性樹脂の融点付近まで加熱することが好ましい。これにより、プリプレグ2の熱可塑性樹脂繊維及び溶融糸と、射出されたオーバーコート材が互いに融合し、強固に一体化する。
そして、金型へのオーバーコート材の射出後、冷却することにより、所定厚さ(例えば4〜4.5mm)を有するプリプレグ2の表裏面に、それぞれ所定厚さ(例えば3mm)を有するオーバーコート層3が一体化した成形品1が完成する。
なお、プリプレグ2の表裏面へのオーバーコート層3の成形は、表側の層を形成後、金型をスライドさせてから、裏側の層を形成する、いわゆるダイスライドインジェクションで行うことができる。
次に、上述したプリプレグ、及びプリプレグを用いた成形品(オーバーコート品)について行った引張試験及び曲げ試験について説明する。まず、これらの試験を行うための試験片を以下のようにして作製した。プリプレグの中間体である編み生地の各繊維材料は、下記の表1のとおりである。
上記表1において、繊維No.1〜6の各繊維材料の詳細については以下のとおりである。
・繊維No.1のレーヨン:300デニールの太さのものを使用。
・繊維No.2及び6のナイロン6:1260デニールの太さのものを使用。
・繊維No.3の低融点ナイロン:東レ株式会社製のエルダー(登録商標)であり、300デニールの太さのものを使用。
・繊維No.4のガラスロービング:日東紡績株式会社製のものであり、21600デニールの太さのものを使用。
・繊維No.5のポリアリレート繊維:株式会社クラレ製のベクトラン(登録商標)であり、100デニールの太さのものを使用。
・繊維No.1のレーヨン:300デニールの太さのものを使用。
・繊維No.2及び6のナイロン6:1260デニールの太さのものを使用。
・繊維No.3の低融点ナイロン:東レ株式会社製のエルダー(登録商標)であり、300デニールの太さのものを使用。
・繊維No.4のガラスロービング:日東紡績株式会社製のものであり、21600デニールの太さのものを使用。
・繊維No.5のポリアリレート繊維:株式会社クラレ製のベクトラン(登録商標)であり、100デニールの太さのものを使用。
まず、上記の繊維No.1〜6を用い、ラッシェル編み機によってラッシェル編み生地(以下、単に「編み生地」という)を作製する。
引張試験用プリプレグの試験片の作製
上記の編み生地をまず、所定のサイズ(長さ:200mm、幅:重量が40g相当の幅)に切断する。次いで、この所定サイズの編み生地を、棒状に丸めた状態で、所定のホットプレス成形機の金型内にセットする。その後、金型の温度が250℃に設定されたホットプレス成形機によってまず、金型内の編み生地を5MPaの圧力で加圧する。次いで、金型の温度が250℃になったときに、金型内の編み生地を15MPaの圧力で5分間、さらに加圧する。そして、冷却後、金型からプリプレグを取り出す。このプリプレグは、図5に示すようにダンベル状に形成されており、これを引張試験用プリプレグの試験片とした。なお、図5に示す各寸法の値は以下のとおりであり、また本試験片の厚さは4mmである。
L1:211.9mm
L2:34.2mm
W1:30.4mm
W2:20.0mm
上記の編み生地をまず、所定のサイズ(長さ:200mm、幅:重量が40g相当の幅)に切断する。次いで、この所定サイズの編み生地を、棒状に丸めた状態で、所定のホットプレス成形機の金型内にセットする。その後、金型の温度が250℃に設定されたホットプレス成形機によってまず、金型内の編み生地を5MPaの圧力で加圧する。次いで、金型の温度が250℃になったときに、金型内の編み生地を15MPaの圧力で5分間、さらに加圧する。そして、冷却後、金型からプリプレグを取り出す。このプリプレグは、図5に示すようにダンベル状に形成されており、これを引張試験用プリプレグの試験片とした。なお、図5に示す各寸法の値は以下のとおりであり、また本試験片の厚さは4mmである。
L1:211.9mm
L2:34.2mm
W1:30.4mm
W2:20.0mm
曲げ試験用プリプレグの試験片の作製
上記の編み生地をまず、所定のサイズ(長さ:150mm、幅:重量が55g相当の幅)に切断する。次いで、この所定サイズの編み生地を、ホットプレス成形機の所定の金型内にセットする。その後、上述した引張試験用プリプレグの試験片の作製と同様の加熱及び加圧を実行する。そして、冷却後、金型からプリプレグを取り出す。このプリプレグは、平面形状が横長矩形状で所定サイズ(長さ:150mm、幅:50mm、厚さ:4mm)を有するように形成されており、これを曲げ試験用プリプレグの試験片とした。
上記の編み生地をまず、所定のサイズ(長さ:150mm、幅:重量が55g相当の幅)に切断する。次いで、この所定サイズの編み生地を、ホットプレス成形機の所定の金型内にセットする。その後、上述した引張試験用プリプレグの試験片の作製と同様の加熱及び加圧を実行する。そして、冷却後、金型からプリプレグを取り出す。このプリプレグは、平面形状が横長矩形状で所定サイズ(長さ:150mm、幅:50mm、厚さ:4mm)を有するように形成されており、これを曲げ試験用プリプレグの試験片とした。
曲げ試験用オーバーコート品の試験片の作製
本試験片を作製するためのオーバーコート材として、ガラス繊維を50wt%含有するナイロン66GF(BASF社製 A3WG10)を使用した。上述した曲げ試験用プリプレグの試験片を、ダイスライドインジェクション用の射出成形機の金型にセットし、230℃に加熱してから、その表裏面に、上記のオーバーコート材を射出する。これにより、平面形状が横長矩形状で所定サイズ(長さ:150mm、幅50mm、厚さ:7mm)を有する試験片が作製される。
本試験片を作製するためのオーバーコート材として、ガラス繊維を50wt%含有するナイロン66GF(BASF社製 A3WG10)を使用した。上述した曲げ試験用プリプレグの試験片を、ダイスライドインジェクション用の射出成形機の金型にセットし、230℃に加熱してから、その表裏面に、上記のオーバーコート材を射出する。これにより、平面形状が横長矩形状で所定サイズ(長さ:150mm、幅50mm、厚さ:7mm)を有する試験片が作製される。
以上の各試験片をそれぞれ複数個作製し、引張試験及び曲げ試験をそれぞれ、JISK7161及びJISK7171に準拠して行った。なお、曲げ試験については、図6に示すように実行し、曲げ強度σb(N/mm2)を、下記式に基づいて算出した。なお、下式において、Mは曲げモーメント、Iは断面2次モーメントである。
σb=M/I×h/2
=(WL/4÷bh3/12)×h/2
=3WL/2bh2
σb=M/I×h/2
=(WL/4÷bh3/12)×h/2
=3WL/2bh2
下記の表2は、引張試験用プリプレグによる引張試験の結果を示している。なお、本試験結果との比較のため、一般に用いられるアルミダイキャスト(AC4C、T−6)の引張強度は、218〜259MPaであり、その平均値が230MPaであることが知られている。
表2の試験片No.1〜5に示すように、これらの引張強度は、428.3〜584.8MPaであり、その平均値が504.8MPaであった。
表3の試験片No.6〜10に示すように、これらの引張強度は、424.9〜517.1MPaであり、その平均値が463.4MPaであった。
上記の表2及び3の試験結果から明らかなように、本実施形態のプリプレグによれば、一般的なアルミダイキャストに比べて、非常に高い引張強度を得られることがわかる。
また、下記の表4は、曲げ試験用プリプレグによる曲げ試験の結果を示している。なお、本試験結果との比較のため、ガラス繊維を50wt%含有するナイロン66GF(BASF社製 A3WG10)の曲げ強度は、255MPaであることが知られている。
表4の試験片No.11〜16に示すように、これらの曲げ強度は、275.5〜344.1MPaであり、その平均値が316.8MPaであった。
表5の試験片No.17〜20に示すように、これらの曲げ強度は、194.4〜309.2MPaであり、その平均値が266.0MPaであった。
上記の表4及び5の試験結果から明らかなように、本実施形態のプリプレグによれば、前記ナイロン66GFに比べて、高い曲げ強度を得られることがわかる。
表6の試験片No.21〜31に示すように、これらの曲げ強度は、301.0〜377.6MPaであり、その平均値が337.3MPaであった。
表7の試験片No.32及び33に示すように、これらの曲げ強度は、277.0〜367.8MPaであり、その平均値が322.4MPaであった。
上記の表6及び7の試験結果から明らかなように、本実施形態のオーバーコート品によれば、前記ナイロン66GFに比べて、非常に高い曲げ強度を得られることがわかる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、鎖編み糸A、溶融糸B、F、熱可塑性樹脂繊維C、連続補強繊維束D及び結合糸Eを経編みした編み生地としての中間体2aを、加熱及び加圧することによってプリプレグ2を成形する。また、このプリプレグ2の周囲にオーバーコート材を射出するインサート成形によって成形品1を作製する。これにより、例えば、プリプレグ2及び成形品1と同一の形状及びサイズを有する前記アルミダイキャスト製やナイロン66GF製のものに比べて、非常に優れた機械的特性を有しかつ軽量のプリプレグ2及び成形品1を得ることができ、また成形品1において、プリプレグ2とオーバーコート層3との間の層間剥離を防止することができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、引張試験及び曲げ試験を行ったプリプレグ及びオーバーコート品を作製するためのプリプレグの中間体としての編み生地を、表1に示す繊維材料を用いて作製したが、本発明の中間体はこれに限定されるものではなく、繊維No.1〜6の各繊維材料として、前述した種々の繊維材料を採用してもよいことは言うまでもない。また、実施形態で示した中間体2a、プリプレグ2、及び成形品1の細部の構成や、それらを製造する際の加熱温度、加圧圧力、及びそれらの実行時間などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 成形品
2 プリプレグ
2a プリプレグの中間体
3 オーバーコート層
2 プリプレグ
2a プリプレグの中間体
3 オーバーコート層
Claims (12)
- 所定種類の連続した補強用の繊維材料から成り、多数の繊維が束ねられることによって構成された連続補強繊維束と、所定種類の連続した熱可塑性樹脂製の繊維材料から成り、前記連続補強繊維束の長さ方向に沿って延びかつ当該連続補強繊維束の全体にわたって接するように配置された熱可塑性樹脂繊維と、を有する混合糸と、
前記混合糸の熱可塑性樹脂繊維に対して相溶性を有する熱可塑性樹脂から成り、溶融されたときにバインダー機能を有する溶融糸と、
所定種類の連続した繊維材料から成り、前記混合糸を結合するための結合糸と、
所定種類の連続した繊維材料から成り、前記溶融糸及び前記結合糸を鎖編みによって連結するための鎖編み糸と、
を備え、
前記混合糸、前記溶融糸、前記結合糸及び前記鎖編み糸が、経編みされることによって構成されていることを特徴とするプリプレグの中間体。 - 前記混合糸の前記熱可塑性樹脂繊維は、ナイロン系繊維、ポリプロピレン系繊維、又はポリエステル系繊維で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリプレグの中間体。
- 前記ナイロン系繊維は、低融点ナイロン、ナイロン6、又は低融点ナイロン及びナイロン6で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のプリプレグの中間体。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の中間体において、前記熱可塑性樹脂繊維及び前記溶融糸が溶融されるとともに当該中間体が加圧されることにより、所定の形状を有するように構成されていることを特徴とするプリプレグ。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の中間体を、所定の金型にセットし、所定の温度以上に加熱することによって前記熱可塑性樹脂繊維及び前記溶融糸を溶融させるとともに、所定の圧力以上に加圧することにより、所定の形状に成形することを特徴とするプリプレグの製造方法。
- 作製すべきプリプレグよりも0.5%以上多い重量の前記中間体を準備し、当該中間体を、束ねた状態、折り畳んだ状態、又は紐状にした状態で、前記金型にセットすることを特徴とする請求項5に記載のプリプレグの製造方法。
- 前記中間体を、前記熱可塑性樹脂繊維又は前記溶融糸の融点付近の温度で予備加熱した後、当該融点よりも10℃以上高い温度で加熱するとともに、10MPa以上で加圧することを特徴とする請求項6に記載のプリプレグの製造方法。
- 前記金型には、前記中間体の加熱及び加圧時に発生するガスを排出するためのガス抜き部が設けられていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 前記金型には、前記中間体の加熱及び加圧時に溶融しかつ余分な樹脂を当該金型のキャビティから逃がすための樹脂逃げ部が設けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載のプリプレグの製造方法。
- 請求項4に記載のプリプレグの周囲を覆うように、前記熱可塑性樹脂繊維及び前記溶融糸と相溶性を有する所定種類の熱可塑性樹脂から成るオーバーコート層が設けられていることを特徴とするプリプレグを用いた成形品。
- 請求項4に記載のプリプレグを、当該プリプレグに含まれる熱可塑性樹脂の融点付近まで加熱する加熱工程と、
当該熱可塑性樹脂に対して相溶性を有する所定種類の熱可塑性樹脂から成り、溶融したオーバーコート材を、前記加熱されたプリプレグの周囲に射出するインサート成形により、成形品を作製する成形品作製工程と、
を備えていることを特徴とするプリプレグを用いた成形品の製造方法。 - 請求項3に記載のプリプレグの中間体から作製されたプリプレグを用いた成形品の製造方法において、
前記プリプレグを230℃以上に加熱する加熱工程と、
ナイロン6よりも融点が高くかつポリアミド系の熱可塑性樹脂から成り、溶融したオーバーコート材を、前記加熱されたプリプレグの周囲に射出するインサート成形により、成形品を作製する成形品作製工程と、
を備えていることを特徴とするプリプレグを用いた成形品の製造方法。
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2015
- 2015-04-07 JP JP2015078643A patent/JP2016198890A/ja active Pending
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