JPH09198595A - 無線検針システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 計量器の無線検針システムに備える親機の持
ち運びを簡単にして検針作業の負担を軽減する。 【解決手段】 親機Ａを、本体器１０と操作器１１の２
つに分けて構成し、本体器１０側に少なくともプリント
アウト部１６と無線受信部１２を備える一方、操作器１
１側に少なくとも入力部２２と無線送受信部２０を備え
る。そして、検針時、本体器１０を、たとえば腰に付け
て携行し、操作器１１を手で持ち運ぶ。しかして、入力
部２２を操作して無線送受信部２０から検針要求等の信
号Ｓ１を子機Ｂと本体器１０へ送信する。一方、信号Ｓ
１を受信すると、子機Ｂから計量器Ｍの計量結果等の信
号Ｓ２を操作器１１へ送信すると同時に、本体器１０へ
も送信する。そして、信号Ｓ２を無線受信部１２で受信
すると、要求があればプリントアウト部１６で計量結果
等をプリントアウトする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、水道水・ガス・
電気等の使用量や、エネルギー消費量などを計量する水
道メータ・ガスメータ・電力計・カロリーメータのよう
な計量器の無線検針を行う無線検針システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の無線検針システムでは、
たとえば図３に示すように、持ち運び可能な親機ａに対
し、マンションのような集合住宅の各戸別に計量器Ｍを
設置し、それら計量器Ｍにそれぞれ子機ｂを接続してい
た。

【０００３】親機ａは、内部に無線送受信部１を備え、
その無線送受信部１を情報制御部２に接続する。そし
て、情報制御部２に、たとえばキー・バーコード等によ
り入力を行う入力部３と、計量結果等を液晶ディスプレ
イ等で表示する表示部４と、計量結果のお知らせ票等を
プリントアウトするプリントアウト部５と、計量結果等
を記憶するデータ記憶部６と、それらを駆動するための
電源７を接続してなる。

【０００４】しかして、検針時は、検針員が手で親機ａ
を持ち歩き、たとえば玄関先で入力部３を操作して検針
要求信号等を計量器番号とともに入力し、無線通信回線
を通じて検針要求信号等を計量器番号と対応する子機ｂ
へ送信する。すると、当該子機ｂは、検針要求に対応し
た計量器Ｍの計量結果等の信号を親機ａへ返信する。そ
して、親機ａは、その計量結果等をデータ記憶部６に記
憶する一方、表示部４で表示するとともに、要求がある
ときは計量結果等をもとにお知らせ票をプリントアウト
部５でプリントアウトしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
無線検針システムにおいて、親機ａは、上述のように入
力部３のほかに、無線送受信部１・情報制御部２・表示
部４・フリントアウト部５・データ記憶部６・電源７を
備えるため、それだけ重くて大型である。このため、従
来では、そのような親機ａを検針員が一日中手で持ち運
びながら検針作業を行うには、大変不便であるという問
題があった。

【０００６】そこで、この発明の目的は、上述のような
無線検針システムにおいて、親機の持ち運びを簡単にし
て検針作業の負担を軽減することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１に記
載の発明は、たとえば以下の実施の形態に示すように、
無線送受信部２０・２７をそれぞれ有する親機Ａおよび
子機Ｂと、その子機Ｂを接続した計量器Ｍを備え、互い
の前記無線送受信部２０・２７を通じて前記親機Ａと前
記子機Ｂ間で信号の授受を行って前記親機Ａで前記計量
器Ｍの無線検針を行う無線検針システムにおいて、前記
親機Ａを、本体器１０と操作器１１の２つに分けて構成
し、前記本体器１０側に少なくともプリントアウト部１
６と無線受信部１２を備える一方、前記操作器１１側に
少なくとも入力部２２と無線送受信部２０を備え、その
操作器１１の無線送受信部２０と前記子機Ｂの前記無線
送受信部２７からの信号を前記無線受信部１２を介して
前記本体器１０で受信してなる、ことを特徴とする。

【０００８】そして、検針時は、本体器１０を、たとえ
ば腰に付けたり肩に掛けたりして携行し、操作器１１を
手で持ち運ぶ。また、本体器１０を、たとえば車の中に
置いたまま操作器１１だけを持ち歩く。しかして、入力
部２２を操作して無線送受信部２０から検針要求等の信
号Ｓ１を子機Ｂと本体器１０へ送信する。一方、信号Ｓ
１を受信すると、子機Ｂから計量器Ｍの計量結果等の信
号Ｓ２を操作器１１へ送信すると同時に、本体器１０へ
も送信する。そして、信号Ｓ２を無線受信部１２で受信
すると、本体器１０では、要求があればプリントアウト
部１６で計量結果等をプリントアウトする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態について説明する。図１に、請求項１に
記載した発明の無線検針システムの概略構成を示す。

【００１０】この無線検針システムは、図中符号Ａで示
す親機と、子機Ｂと、計量器Ｍとで構成する。

【００１１】親機Ａは、本体器１０と、操作器１１の２
つに分けて構成する。一方の本体器１０は、たとえば腰
に付けたり肩に掛けたりして携行できる重さと大きさを
なし、無線受信部１２を備え、その無線受信部１２を情
報制御部１３と接続する。無線受信部１２は、受信専用
アンテナ１４を立て、その受信専用アンテナ１４を通じ
て操作器１１の後述する無線送受信部２０と子機Ｂの後
述する無線送受信部２７からの信号Ｓ１・Ｓ２を受信で
きるようにする。

【００１２】さらに、本体器１０には、情報制御部１３
に各々接続した、計量結果等を液晶ディスプレイ等で表
示する表示部１５と、計量結果のお知らせ票等をプリン
トアウトするプリントアウト部１６と、計量結果等を記
憶するデータ記憶部１７と、それらを駆動するための電
池等からなる電源１８を備える。

【００１３】他方の操作器１１は、片手で容易に携帯で
きる重さと大きさで、送受信兼用アンテナ１９を立てた
無線送受信部２０を備え、その無線送受信部２０を情報
制御部２１と接続する。さらに、情報制御部２１に各々
接続した、キー・バーコード・音声等により入力を行う
入力部２２と、計量結果等を液晶ディスプレイ等で表示
する表示部２３と、それらを駆動するための電池等から
なる電源２４を備える。

【００１４】子機Ｂは、計量器Ｍとともに、たとえばマ
ンション等の集合住宅の各戸別に備える。そして、図２
に示すように、内部に、送受信兼用アンテナ２６を立て
た無線送受信部２７を備え、その無線送受信部２７を情
報制御部２８と接続し、その情報制御部２８に電源２９
を接続するとともに、図１に示すように有線３０にて計
量器Ｍを接続してなる。なお、子機Ｂは、計量器Ｍに対
し、図示のように外付けではなく中付け、つまり計量器
Ｍに内蔵する構成としてもよい。

【００１５】さて、この集合住宅の計量器検針を行う場
合は、本体器１０を、たとえば腰に付けたり肩に掛けた
りして携行し、操作器１１を手で持ち歩きながら作業を
行う。また、たとえば車の中に本体器１０を置いたまま
操作器１１だけを持ち歩きながら作業を行うこともでき
る。

【００１６】そして、たとえば玄関先で、操作器１１の
入力部２２を操作し、計量器番号とともに検針要求等を
入力して信号Ｓ１として無線送受信部２０から送信す
る。すると、同じ信号Ｓ１を、計量器番号と対応する子
機Ｂの無線送受信部２７が受信するとともに、本体器１
０の無線受信部１２でも受信する。

【００１７】そして、子機Ｂでは、受信した信号Ｓ１の
内容に応じて計量器Ｍの計量結果等を、信号Ｓ２として
操作器１１の無線送受信部２０へ送信すると同時に、本
体器１０の無線受信部１２へも送信する。

【００１８】本体器１０では、操作器１１から信号Ｓ１
を受信した後、子機Ｂから信号Ｓ２を受信したとき、信
号Ｓ１に対し信号Ｓ２が正常な応答か否かなどを情報制
御部１３で判断し、異常がなければ、計量結果等をデー
タ記憶部１７に記憶する一方、表示部１５で表示する。
また、要求があれば計量結果等をもとにお知らせ票等を
プリントアウト部１６でプリントアウトする。

【００１９】一方、操作器１１では、子機Ｂから信号Ｓ
２を受信すると、信号Ｓ１に対し信号Ｓ２が正常な応答
か否かなどを情報制御部２１で判断し、異常がなけれ
ば、計量結果等を表示部２３で表示する。

【００２０】

【発明の効果】したがって、請求項１に記載の発明によ
れば、親機を本体器と操作器の２つに分けて構成し、少
なくとも本体器に比較的重いプリントアウト部と無線受
信部を設ける一方、操作器は少なくともプリントアウト
部をなくすため、従来のように一体の親機を手で持ち運
ぶ場合と比べ、親機の持ち運びが簡単になり検針作業の
負担を軽減することができる。

【００２１】さらに、この請求項１に記載の発明によれ
ば、本体器に無線受信部を備え、子機から送られる計量
器の計量結果等の信号を、操作器を介さずに直接本体器
で受信する構成とするため、それだけ計量結果等のデー
タ通信時間を節約して検針業務の効率を上げることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に記載した発明の実施の形態である無
線検針システムの概略構成図である。

【図２】その無線検針システムに備える子機の概略構成
図である。

【図３】従来の無線検針システムの概略構成図である。

【符号の説明】

１０ 本体器 １１ 操作器 １２ 無線受信部 １６ プリントアウト部 ２０・２７ 無線送受信部 ２２ 入力部 Ａ 親機 Ｂ 子機 Ｍ 計量器 Ｓ１・Ｓ２ 信号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正一 愛知県名古屋市東区泉二丁目28番24号 リ コ−エレメックス株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線送受信部をそれぞれ有する親機およ
   び子機と、その子機を接続した計量器を備え、互いの前
   記無線送受信部を通じて前記親機と前記子機間で信号の
   授受を行って前記親機で前記計量器の無線検針を行う無
   線検針システムにおいて、前記親機を、本体器と操作器
   の２つに分けて構成し、前記本体器側に少なくともプリ
   ントアウト部と無線受信部を備える一方、前記操作器側
   に少なくとも入力部と無線送受信部を備え、その操作器
   の無線送受信部と前記子機の前記無線送受信部からの信
   号を前記無線受信部を介して前記本体器で受信してな
   る、無線検針システム。