JPH09198507A - ガス容器の底面検査装置 - Google Patents

ガス容器の底面検査装置

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JPH09198507A
JPH09198507A JP8005678A JP567896A JPH09198507A JP H09198507 A JPH09198507 A JP H09198507A JP 8005678 A JP8005678 A JP 8005678A JP 567896 A JP567896 A JP 567896A JP H09198507 A JPH09198507 A JP H09198507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LPガス等のガス容器の検査工場やガス充填工
場等において、ガス容器の底面検査作業を精度良く自動
化することができる検査装置を提供する。 【解決手段】搬送コンベヤ1に載って横倒状態で搬送さ
れるガス容器Tは、回動機構5によって円周方向へ回動
し、この状態でCCDカメラ6が作動してガス容器の底
面を、該底面の周縁部が円周方向へ複数に分割された分
割画像として撮像する。そして各分割画像(底面画像)
を解析し、メモリ手段に記憶されている不良パターン画
像と一致するか否かを判定手段で判定するをもって、ガ
ス容器Tの良/不良を自動的に判別する。各分割画像に
は、ガス容器の底面周縁部、即ち腐食やピンホール等が
最も発生し易いガス容器の底面とスカートとの境界部分
が撮像され、スカート内側を覗き込んで腐食状態等をチ
ェックする作業の自動化がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPガス等のガス
容器の検査工場やガス充填工場等に配され、集荷された
ガス容器の底面の外観検査を自動的に行う検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、集荷されたLPガス容器の検査工
程においては、作業者が目視により外観検査を行って良
/不良を判定している。ところで、LPガス容器は周知
の通り、円筒状を呈する容器本体の底面T1 周縁にスカ
ートT2 を周設してなり、前記検査工程においては主と
して、スカートT2 で囲繞された底面T1 の腐食やピン
ホールの有無を検査するが、腐食,ピンホール等は底面
T1 とスカートT2 との境界部分、即ちガス容器の底面
周縁部T3 で発生し易く、検査の際はスカートT2 内側
を覗き込んで腐食状態等をチェックする作業になる(図
5参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した検査
作業は大変手数がかかるため作業能率が悪く、且つ作業
者の経験則に頼るところが大きいため作業者ごとにばら
つきがあり、検査精度を安定化させる上でも改善の余地
があった。本発明はこのような従来事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とする処は、集荷されたガス容
器の底面検査を精度良く自動化することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明の検査装置は、ガス容器を横倒状態で搬送す
る搬送コンベヤと、該搬送コンベヤ上のガス容器の底面
を撮像する撮像手段と、ピンホールや腐蝕等の不良が発
生したガス容器の底面画像を不良パターン画像として記
憶するメモリ手段と、前記撮像手段により撮像されたガ
ス容器の底面画像を解析し、メモリ手段にすでに記憶さ
れている不良パターン画像と一致するか否かを判定する
判定手段とを備えたことを要旨とする(請求項1)。上
記撮像手段は、例えばCCDカメラ等の撮像装置を用
い、その撮像装置等を搬送コンベヤによる搬送経路中に
おける適宜箇所に配設して、搬送コンベヤにより順次搬
送されてくるガス容器の底面を撮像可能に構成する。
【0005】また、上記搬送コンベヤ上のガス容器を円
周方向へ回動させる回動機構を備えると共に、上記撮像
手段が、前記回動機構によって円周方向へ回動するガス
容器の底面周縁部を撮像可能な角度をもって設置され、
前記回動機構によって円周方向へ回動するガス容器の底
面を、該底面の周縁部が円周方向へ複数に分割された分
割画像として前記撮像手段によって撮像するよう構成す
ることが好ましい(請求項2)。
【0006】さらに、上記撮像手段により撮像され、判
定手段によって不良パターン画像であると判定された底
面画像を、新たな不良パターン画像としてメモリ手段に
記憶するよう構成することが好ましい(請求項3)。
【0007】而して請求項1の構成によれば、搬送コン
ベヤに載って横倒状態で搬送されるガス容器の底面を撮
像手段により撮像し、その底面画像を解析して、メモリ
手段に記憶されている不良パターン画像と一致するか否
かを判定手段で判定するをもって、ガス容器の良/不良
を自動的に判別する。
【0008】また請求項2の構成によれば、搬送コンベ
ヤに載って横倒状態で搬送されるガス容器が回動機構に
至ると、回動機構は、横倒状態のガス容器を円周方向へ
回動させ、この状態で撮像手段が作動して、ガス容器の
底面を、該底面の周縁部が円周方向へ複数に分割された
分割画像として撮像する。そして各分割画像(底面画
像)を解析し、メモリ手段に記憶されている不良パター
ン画像と一致するか否かを判定手段で判定するをもっ
て、ガス容器の良/不良を自動的に判別する。前記各分
割画像には、ガス容器の底面周縁部、即ち、腐食やピン
ホール等が最も発生し易いガス容器の底面とスカートと
の境界部分が確実に撮像され、スカート内側を覗き込ん
で腐食状態等をチェックする作業の自動化がなされる。
【0009】また請求項3のように構成した場合、不良
パターン画像であると判定された底面画像を、新たな不
良パターン画像としてメモリ手段に記憶させるので、検
査の度に不良パターン画像が自動的に蓄積され検査精度
がより向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2にて示す底面検査装
置Aは、ガス容器Tを横倒状態で搬送する搬送コンベヤ
1の始端部に、ガス容器Tを正立状態で搬入する搬入コ
ンベヤ2と、ガス容器Tの横倒し装置3、搬入装置4と
を設置すると共に、上記搬送コンベヤ1の定位置にガス
容器Tの回動機構5、撮像手段6、焦点合せ装置7を配
設し、且つ搬送コンベヤ1の終端部に、ガス容器Tの正
立装置8及び搬出コンベヤ9を設けることにより構成し
てある。
【0011】搬送コンベヤ1は、始端部に横倒し状態で
載承されるガス容器Tを、終端部へ向けてガス容器T1
個分のストロークずつ間欠的に搬送するものであり、所
定距離をおいて設けた駆動ローラ11,12の両側端部
間にわたって無端状のチェーン13を掛渡してなる。こ
のコンベヤ両側部のチェーン13は、コンベヤ幅方向に
わたるローラ14を両端部で軸支するものであり、該ロ
ーラ14は無端状チェーン13の周囲にガス容器Tの直
径より幾分小さな間隔をおいて設けてあり、それらロー
ラ14の上に横倒し状態のガス容器Tが一定の間隔をお
いて載承されるよう構成する。また搬送コンベヤ1は駆
動ローラ11,12の間欠回転により作動し、コンベヤ
1上に並ぶガス容器Tは所定ストロークずつ間欠的に搬
送される。
【0012】搬送コンベヤ1の始端部に接続される搬入
コンベヤ2は、ガス容器Tを正立状態で搬入するもので
あり、該コンベヤ2の終端部が横倒し装置3に接続され
ている。
【0013】横倒し装置3は図1〜図3に示すように、
2列のローラ列31を傾斜させることによりV字形の溝
を構成した滑べり台32を搬入コンベヤ2の終端側に設
け、この滑べり台32をフレーム33の端部にて軸止部
34で回動可能に軸止してある。そして、駆動シリンダ
35の作動により上記滑べり台32が、搬入コンベヤ2
終端側に立ち上がる正立状態と、フレーム33上に載承
する横倒状態との間を90゜の範囲で往復回動するよう
に構成してある。
【0014】よって、搬入コンベヤ2の終端部まで搬入
された来たガス容器Tは、正立状態にある滑べり台32
の下端側に設けられた底受け板36の上に載り、駆動シ
リンダ35の作動により滑べり台32と一体に回動し
て、フレーム33上に横倒し状態となる。
【0015】上記フレーム33上には、横倒し状態とな
った滑べり台32に沿うように駆動シリンダ37が設け
てある。該駆動シリンダ37のピストンロッド37aの
先端には掛片37bが回動可能に取り付けてあり、該掛
片37bを、滑べり台32上で横倒しされるガス容器T
の底部に掛止し、ピストンロッド37aを縮動させるこ
とにより滑べり台32上のガス容器Tが軸方向に移動
し、該容器T上端の開閉バルブT5 がフレーム33上の
ストッパ38に当接し、これによりガス容器Tと搬送コ
ンベヤ1の相対的な位置合せが行なわれるように構成し
てある。
【0016】また滑べり台32は、前述した軸止部34
の上方に設けた軸止部39aで幅方向へ回動可能に軸止
され、該軸止部39aの回動駆動シリンダ39bの作動
により搬送コンベヤ1へ向けて傾動するように支持して
あり、この傾動により滑べり台32上のガス容器Tが搬
送コンベヤ1へ向けて転がり出て、搬入装置4の受け台
41,41上に載せ換えられるようになってる。
【0017】搬入装置4は、横倒状態にある滑り台32
の長さ方向両端側に隣接して配される受け台41,41
と、両受け台41と搬送コンベヤ1の始端部との間を傾
斜面にて連絡する連絡板42,42と、受け台41,4
1の下部と搬送コンベヤ1の始端部との間を回動する回
動杆43,43とを有し、前述の様にして受け台41,
41の上に載せられるガス容器Tを、回動杆43,43
により後押ししながら連絡板42,42の上を転がして
搬送コンベヤ1の始端部に移載するよう構成する。
【0018】搬送コンベヤ1の終端部に設置される正立
装置8は、図7に示す様に、前述した横倒し装置3と同
様、2列のローラ列81を傾斜させることによりV字形
の溝を構成した滑べり台82を、フレーム83の一端に
て軸止部84にて回動自在に支持すると共に、駆動シリ
ンダ85の作動により上記滑べり台82が、フレーム8
3上に載承する横倒状態と、搬出コンベヤ9終端側に立
ち上がる正立状態との間を90゜の範囲で往復回動する
ように構成してある。またフレーム83上には、滑べり
台82の上に載せられたガス容器Tの頭部を押して、底
受け板86に同ガス容器Tの底縁(スカートT2 下縁)
を当接させる駆動シリンダ87を設けてある。よって、
搬送コンベヤ1の終端部まで搬送された来たガス容器T
は、横倒状態にある滑り台82の上に載り、さらに底受
け板86で掛止され、駆動シリンダ85の作動により滑
べり台82と一体に回動して、搬出コンベヤ9の始端側
に正立状で載承される。
【0019】搬送コンベヤ1の定位置に設置する回動機
構5は、搬送コンベヤ1上の所定箇所に到達したガス容
器Tの外周面に接触するローラ51を、ロータリーエン
コーダ52による駆動により所定方向に所定量ずつ間欠
的に回転駆動させ、且つ不図示の昇降機構によりローラ
14,14間の隙間を介して昇降動するよう支持して、
上昇位置ではローラ51が前記ガス容器Tに接触して該
ガス容器Tを円周方向に所定量ずつ間欠的に回転させる
一方、下降位置では搬送コンベヤ1の下方に没して搬送
コンベヤ1の駆動を妨げないよう構成してある。
【0020】撮像手段6は、本例ではCCDカメラから
なり、そのCCDカメラ6を、上記回動機構5の駆動で
回転するガス容器Tの底面T1 を撮像可能な箇所に配
し、且つCCDカメラ6は、前記ガス容器Tの底面周縁
部T3 を撮像可能な角度をもって設置され、回動機構5
によって円周方向に所定量ずつ間欠的に回動するガス容
器Tの底面T1 を、該底面T1 の周縁部T3 が円周方向
へ複数に分割(本例では8分割)された分割画像P1 〜
P8 として撮像するよう構成する(図4〜図6参照)。
【0021】焦点合せ装置7は、上記回動機構5の駆動
で回転するガス容器Tの軸心延長線上に配される駆動シ
リンダ71をフレーム72上に設置し、該駆動シリンダ
71のピストンロッド73の先端には掛具74を設け、
該掛具74を前記ガス容器Tの開閉バルブT5 に掛合さ
せた状態で駆動シリンダ71が駆動してガス容器Tを摺
動させ、これによりガス容器TとCCDカメラ6の相対
的な位置合せがなされ、同容器Tの底面T1 に対するC
CDカメラ6の焦点合せを自動的に行い得るよう構成し
てある。
【0022】尚、上記した搬送コンベヤ1,搬入コンベ
ヤ2,横倒し装置3,搬入装置4,回動機構5,撮像手
段6,焦点合せ装置7,正立装置8,搬出コンベヤ9
は、コンピュータにより構成される制御部(図示せず)
と電気的に連絡し、この制御部による制御信号に基づい
て、搬入コンベヤ2から搬入されるガス容器Tを搬送コ
ンベヤ1に横倒状に載せ、該コンベヤ1による搬送途中
においてガス容器Tを円周方向に回転させると共に該容
器Tの底面T1 をCCDカメラ6で分割画像として撮像
し、その後搬出コンベヤ9で正立状に搬出するよう、そ
の作動を適宜に制御される。
【0023】上記制御部は、ピンホールや腐蝕等の不良
が発生したガス容器の底面画像を不良パターン画像とし
て多数記憶するメモリ手段101と、前記撮像手段6に
より撮像されたガス容器Tの底面画像(分割画像P1 〜
P8 )を解析し、メモリ手段101にすでに記憶されて
いる各不良パターン画像のいずれかと一致するか否かを
判定する判定手段102とを有し、前記底面画像がメモ
リ手段101に記憶されている不良パターン画像のいず
れかと一致する場合にガス容器Tが不良であると判定
し、いずれとも一致しない場合にガス容器Tが良品であ
ると判定し、該判定結果に基づいてガス容器Tの良/不
良を自動的に判別するものである。前記各分割画像P1
〜P8 には、ガス容器の底面周縁部T3 、即ち、腐食や
ピンホール等が最も発生し易いガス容器の底面T1 とス
カートT2 との境界部分が確実に撮像され、これにより
スカートT2 内側を覗き込んで腐食状態等をチェックす
る作業の自動化がなされる。さらに制御部は、撮像手段
6により撮像され、判定手段102によって不良パター
ン画像であると判定された底面画像を、新たな不良パタ
ーン画像としてメモリ手段101に記憶すると共に、不
良と判定したガス容器の容器ナンバーを記憶集計するよ
う構成する(図8,図9参照)。尚、メモリ手段101
に予め記憶する不良パターン画像及び新たに記憶する不
良パターン画像は、ピンホール,孔状腐食,点状腐食,
線状腐食,帯状腐食,スカート損傷等の各種の不良が発
生した容器底面の画像を、各々の不良の大小,多少,濃
淡等の各種別ごとに多数解析し、パターン化して記憶す
るものである。上記判定手段102は、撮像手段6から
の入力信号(即ち底面画像)と、メモリ手段101にす
でに記憶されている各不良パターン画像との類似度を比
較し、両者が類似する場合に容器Tが不良であると判定
し、両者が類似しない場合に容器Tが良品であると判定
するよう構成しても良い。また制御部は、各ガス容器T
ごとに貼られたバーコードに記憶された客先別データや
容器ナンバー等を読みとって記憶し、前記判定結果を容
器ナンバーごとに記憶/集計する周知な手段を備える。
【0024】以下、上記の如く構成した底面検査装置A
の検査作業を、図10を参照して作動順に説明する。集
荷されたガス容器Tは前工程にて各種の前処理を施し、
各容器Tごとに貼られたバーコードに記憶された客先別
データや容器ナンバー等を読みとって制御部に記憶した
後、搬入コンベヤ2に載せられて横倒し装置3まで搬入
される(S1)。
【0025】搬入コンベヤ2の終端まで正立状態で搬入
されたガス容器Tは、垂直に立った状態にある滑べり台
32に突き当り、底受け板36により底部を支えられ、
駆動シリンダ35の駆動で滑べり台32が回動し、図3
にて示すように水平になるまで倒れてガス容器Tが横倒
状態となる(S2)。次いで回動駆動シリンダ39bの
作動により滑べり台32が搬送コンベヤ1に向けて傾く
と、滑べり台32上のガス容器Tが転がり出て搬入装置
4の受け台41の上に載せられる。受け台41上に載せ
られたガス容器Tは回動杆43の回動により後押しされ
て連絡板42の上を転がりながら移動し、搬送コンベヤ
1始端に位置するローラ14,14の間に載せられる。
【0026】搬送コンベヤ1上には上記したようにガス
容器Tが順次搬入されて並べられる。そして搬送コンベ
ヤ1はコンベヤ上に並べられる各ガス容器T間のピッチ
と同じストロークにて間欠的に送り作動する(S3)。
【0027】搬送コンベヤ1によって定位置まで搬送さ
れたガス容器Tは、焦点合せ装置7の作動でCCDカメ
ラ6に対する位置合せがなされ、これにより同容器Tの
底面T1 に対するCCDカメラ6の焦点合せが行われる
(S4)。該焦点合せの終了に前後してCCDカメラ6
が作動して容器底面T1 の撮像を開始し(S5)、さら
に回動機構5が作動して同容器Tを円周方向へ所定量ず
つ間欠的に回転させ(S6)、これにより同底面T1
が、該底面の周縁部T3 が円周方向へ複数に分割(本例
では8分割)された分割画像P1 〜P8 として撮像され
(S7)、制御部へと送られる。
【0028】制御部では、送られてきた底面画像(分割
画像P1 〜P8 )を解析し、メモリ手段101にすでに
記憶されている各不良パターン画像のいずれかと一致
(若しくは類似)するか否かを判定手段102で判定
し、該判定手段102による判定結果に基づいて、ガス
容器Tの良/不良を自動的に判別する(S8)。前記各
分割画像P1 〜P8 には、ガス容器の底面周縁部T3 、
即ち、腐食やピンホール等が最も発生し易いガス容器の
底面T1 とスカートT2 との境界部分が確実に撮像さ
れ、これによりスカートT2 内側を覗き込んで腐食状態
等をチェックする作業の自動化がなされる。さらに制御
部は、撮像手段6により撮像され、判定手段102によ
って不良パターン画像であると判定された底面画像を、
新たな不良パターン画像としてメモリ手段101に記憶
する。さらに、不良と判定された容器を、予め記憶され
た容器ナンバーや客先別データと対応させて記憶/集計
し(S9)、容器Tの補充や顧客管理等のデータとして
用いる。
【0029】検査が終了した容器Tは搬送コンベヤ1終
端まで搬送されて正立装置8の滑り台82に載り、次い
で駆動シリンダ85の伸動により滑べり台82が90゜
回動して垂直に立ち、これによりガス容器Tが正立して
搬出コンベヤ9の始端部に載せられ、搬出コンベヤ9で
正立状態のまま搬出される(S10)。そうして、良判
定がなされた容器Tは外観検査合格とみなされ次工程へ
送られる。一方、不良判定がなされた容器Tは、搬出コ
ンベヤ9に設けられ判定手段102の判定結果に基づく
制御部からの指令で作動するゲート(不図示)の開閉に
より自動的に、若しくは、適宜箇所に設けられ判定手段
102の判定結果に基づく報知手段(不図示)の報知に
基づく作業者の作業によって一旦ラインアウトし、作業
者による再チェックが行われる。ここで使用可能と判断
されれば再びラインに戻して次工程へ送られ、使用不能
と判断されれば廃棄する。
【0030】尚、本例では、搬送コンベヤ1上にほぼ水
平に載承されるガス容器Tに対して、撮像手段(CCD
カメラ6)を所定角度傾斜する状態で設置してガス容器
Tの底面周縁部T3 を撮像可能な構成としたが、本発明
はこれに限定されず、ほぼ水平に設置した撮像手段に対
してガス容器Tを所定角度傾斜させてその底面周縁部T
3 を撮像可能なよう構成しても良い。また、本例ではC
CDカメラ6を下向き傾斜状に設置することでレンズ部
分に塵,埃等が付着することを防止し、これにより塵,
埃等が容器Tの底面画像内に撮像されることによる判定
精度の低下を防止しているが、CCDカメラ6を横向き
傾斜状に設置しても同様の効果が得られる。また、レン
ズに対する塵,埃等の付着防止機構を別途に備えた場合
は、CCDカメラ6を上向き傾斜状に設置したり、正立
状態のガス容器Tの下側に撮像手段を配してその底面周
縁部T3 を撮像可能なよう構成することも可能であり、
搬送コンベヤ1はこれに対応せしめて周知の範囲内で変
更可能である。また、上記判定手段による良/不良の判
定結果を報知する報知手段を設けるなどの変更は本発明
の範囲内であることは云うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、搬送コン
ベヤによって横倒状態で搬送されるガス容器の底面を撮
像手段で撮像し、その底面画像が、予め記憶された不良
パターン画像と一致するか否かを判定する新規な構成の
検査装置としたので、集荷された多数のガス容器におけ
る底面部分の良/不良を、その搬送経路途中において自
動的に判別することが出来る。従って、作業者が目視に
より検査を行って良/不良を判定していた従来の作業に
比べ、検査工程の作業能率を大幅に向上すると共に、検
査工程における少人化,無人化の促進に寄与し得、且つ
作業者の経験則に頼るところが大きい従来の検査手法に
比べ、検査精度を安定化させることが出来る。
【0032】また請求項2のように、搬送コンベヤ上の
ガス容器を円周方向に回動させ、そのガス容器の底面
を、該底面の周縁部が円周方向へ複数に分割された分割
画像として上記撮像手段によって撮像するよう構成した
場合は、前記各分割画像(底面画像)に、腐食やピンホ
ール等が最も発生し易いガス容器の底面とスカートとの
境界部分が確実に撮像され、スカート内側を覗き込んで
腐食状態等をチェックする作業の自動化がなされる。従
って、請求項1による効果をより実効あるものとし得
る。
【0033】また請求項3のように、判定手段によって
不良パターン画像であると判定された底面画像を、新た
な不良パターン画像としてメモリ手段に記憶するよう構
成した場合、検査の度に不良パターン画像が自動的に蓄
積されるので、検査精度のさらなる向上が図れ、請求項
1又は請求項2による効果をさらに実効あるものとし得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置の実施形態を示す平面
図。
【図2】同装置の正面図。
【図3】同装置の搬送コンベヤの始端部を示す拡大側面
図。
【図4】同装置の搬送コンベヤの中途部を示す拡大側面
図。
【図5】図4の一部拡大図。
【図6】撮像手段により撮像される容器底面の分割画像
を示す簡略図。
【図7】搬送コンベヤの終端部を示す拡大側面図。
【図8】本発明装置の制御部を中心とする作用を説明す
るフローチャート。
【図9】判定手段によって不良パターン画像であると判
定された底面画像を、新たな不良パターン画像としてメ
モリ手段に記憶する記憶内容の概念図。
【図10】本発明装置による検査工程を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】 A:底面検査装置 1:搬送コンベヤ
2:搬入コンベヤ 3:横倒し装置 4:搬入装置
5:回動機構 6:撮像手段(CCDカメラ)
7:焦点合せ装置 8:正立装置 9:搬出コンベヤ
T:ガス容器 T1:底面 T2:スカート T
3:底面周縁部 T5:開閉バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス容器を横倒状態で搬送する搬送コン
    ベヤと、該搬送コンベヤの定位置に配され、搬送コンベ
    ヤ上のガス容器の底面を撮像する撮像手段と、ピンホー
    ルや腐蝕等の不良が発生したガス容器の底面画像を不良
    パターン画像として記憶するメモリ手段と、前記撮像手
    段により撮像されたガス容器の底面画像を解析し、メモ
    リ手段にすでに記憶されている不良パターン画像と一致
    するか否かを判定する判定手段とを備えてなるガス容器
    の底面検査装置。
  2. 【請求項2】 上記搬送コンベヤの定位置に配され、搬
    送コンベヤ上のガス容器を円周方向へ回動させる回動機
    構を備えると共に、上記撮像手段がガス容器の底面周縁
    部を撮像可能な角度をもって設置され、前記回動機構に
    よって円周方向に回動するガス容器の底面を、該底面の
    周縁部が円周方向へ複数に分割された分割画像として前
    記撮像手段によって撮像するよう構成した請求項1記載
    の底面検査装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像手段により撮像され、判定手段
    によって不良パターン画像であると判定された底面画像
    を、新たな不良パターン画像としてメモリ手段に記憶す
    るよう構成した請求項1又は請求項2記載の底面検査装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021152979A (ja) * 2017-10-30 2021-09-30 Necフィールディング株式会社 作業支援装置、作業支援方法及びプログラム
JP7389523B1 (ja) * 2023-01-06 2023-11-30 株式会社日本選別化工 卵表面検査装置

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