JPH09197762A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09197762A
JPH09197762A JP8005755A JP575596A JPH09197762A JP H09197762 A JPH09197762 A JP H09197762A JP 8005755 A JP8005755 A JP 8005755A JP 575596 A JP575596 A JP 575596A JP H09197762 A JPH09197762 A JP H09197762A
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信夫 岩田
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
Tomonori Yabuta
知典 薮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】位置合わせ精度の良い高画質な画像を得ること
ができるカラー画像形成装置の提供。 【解決手段】本発明のカラー画像形成装置は、感光体1
と、感光体の周囲に配置された帯電装置2、露光部3、
現像装置4、第一転写装置5、クリーニング装置6、除
電装置、及び中間転写体7と、中間転写体7上のトナー
像を転写材に転写する第二転写装置9及び転写搬送ベル
ト43と、中間転写体上のマークを検出する検出手段
8,11とからなるカラー画像形成手段と、カラー用の
感光体1とは別の感光体21を用いた単色画像形成手段
を備え、カラー画像中に単色画像形成手段の現像剤と同
色の文字画像があるような画像を形成する場合は、先に
カラー画像形成をした後、文字だけを単色画像形成手段
により画像形成し、その場合の単色画像形成手段の作像
開始はカラー画像形成手段の中間転写体上のマークを検
出することによりタイミングを合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機、カ
ラープリンタ等に用いられるカラー画像形成装置に関
し、特に、単色画像形成時とカラー画像形成時でプロセ
スの異なるカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像形成装置におけるカラ
ー画像形成方式には幾つかの種類があり、例えば、複数
の感光体ドラムによりY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー画
像を記録紙に順次転写するタンデム方式、中間転写体に
各色のトナー画像を一度重ね転写したのち記録紙上に一
括して転写する中間転写方式などが知られている。しか
し、従来のタンデム方式では、カラー画像形成過程の高
速化が図れるが、記録紙が複数の記録プロセスを通過す
る必要があるため、その搬送経路が長くなり、経路下流
に行くにつれてトナー画像を転写した際の色ずれが生じ
易くなるという欠点がある。また、中間転写方式によれ
ば、機械的に高精度で製作されている中間転写体上に一
度カラー画像を形成するため、色ずれが少ない高画質な
カラー画像を得ることができるとともに、記録紙の搬送
経路を短縮することができるが、高速化が困難という欠
点がある。さらに、上記の何れの方式においても、例え
ば白黒画像を形成する際には、記録紙もしくは中間転写
体がカラー画像形成過程の各プロセスを通過する必要が
あるため、白黒プリンタのような白黒画像のみを扱う画
像形成装置に比べて白黒画像の高速処理を行うことが困
難であった。
【0003】そこで上記欠点を除去し、白黒画像を形成
する際にも、システムの信頼性を損なわずに高速な処理
を可能にするカラー画像形成装置が提案されている(特
開平5−341617号公報参照)。上記公報記載のカ
ラー画像形成装置では、中間転写体の周囲にC,M,Y
の各カラー作像プロセスを配置し、搬送経路に沿って中
間転写体とK作像プロセスを直列に配置させている。こ
のように配置することにより、C,M,Yの三色は高精
度の中間転写体上で重ねられるため色ズレが少ない高画
質が達成できる。また、中間転写体と白黒作像プロセス
の間でタンデム方式を使用することにより白黒画像の高
速化を図ることができる。
【0004】また、フルカラーではないが、2つの感光
体を用い、一方の感光体の移動速度と露光走査速度を速
めることにより、単色コピーを二色コピーより速く行え
るようにした二色電子写真方法及びその装置が提案され
ている(特開昭58−211764号公報参照)。上記
公報記載の発明では、感光体を二つ用いる二色の画像形
成装置で、回転するミラーを使って一つの露光光学系を
共通で用い、そのとき、一方の感光体の線速を他方より
も速くすると共に露光走査速度を速くすることで単色画
像の形成を高速化している。すなわち、この二色画像形
成装置では、露光光学系は、一方の感光体を露光し終え
たら、回転ミラーを回転させて光路を切り換え、直ちに
他方の露光を開始するようになっており、二回目の露光
は一回目の露光の二倍のスピードで行い、感光体の線
速、転写紙の搬送速度も二倍にしている。また、二つの
感光体で形成されたそれぞれの画像は、転写紙上で重ね
られるが、この際、両方の感光体の転写部直前に設けら
れた二個所のタイミングローラを使って、タイミングを
合わせて転写紙を搬送することで位置合わせを行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の4つの感光体ド
ラムを用いたカラー画像形成装置の場合は、機械的な色
ズレに対抗するために複雑な制御を必要とし、しかも感
光体を含む各作像ユニットを4つずつ持つため、コスト
が高いことが短所として知られている。前述した特開平
5−341617号公報記載のカラー画像形成装置で
は、中間転写体を用い、C,M,Yのトナー像の位置合
わせを中間転写体上で行うため、確かに転写紙上で重ね
るときと比べれば位置ズレは低減できる。しかし、各作
像ユニットを4つずつ持つため、コストが高くなるとい
う欠点は改善されない。しかも、通常の中間転写体を使
った画像形成装置では、C,M,Yのトナー像が同一の
感光体を使って作像されるのに対して、上記公報記載の
装置構成では、C,M,Yのトナー像が異なる感光体を
使って作像される。そのため、露光のタイミングだけ合
わせても、露光から第一転写までの距離、感光体と感光
体の間の転写の間隔の精度が高くなければ、位置合わせ
は難しい。そのため、通常の中間転写体を使った画像形
成装置と同程度に位置合わせが簡単とは言えない。
【0006】次に特開昭58−211764号公報記載
の技術では、二色で光学系のミラーを回転させることに
より切り換え、光学系を共通化して使用している。切り
換えのタイミングは、一色目の露光が終わり次第すぐに
切り換えている。このとき露光タイミングを合わせない
ので、二色の位置合わせのために転写紙の搬送タイミン
グを合わせている。そのため、搬送路途中で紙を停止さ
せなければならず、プロセススピードが遅くなる。ま
た、一色目の転写と二色目の転写の間で紙を停止させな
ければならないので、転写間で用紙長以上の長さの間隔
を開けなければならず、装置が大型化してしまう。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、上述のような従来技術の欠点を改善しつつ、下記
のような技術課題を解決することを目的としている。す
なわち、請求項1記載の発明の課題は、カラー画像形成
手段と単色画像形成手段を持ち、カラー作像時と単色作
像時でプロセスが異なり、カラー画像中の単色画像形成
手段のトナーと同色の文字画像の再現性の良い高画質な
カラー画像形成装置において、位置合わせ精度の良い高
画質な画像を得ることである。請求項2記載の発明の課
題は、上記のような高画質な画像形成装置において、複
雑な制御や、必要以上に高精度な部品を使うことなく、
簡単に位置合わせを行うことができるようにすることで
ある。請求項3,4記載の発明の課題は、上記のような
カラー画像形成装置において、コストの低減を図ること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、感光体と、該感光体の周囲
に配置された帯電装置、露光部、複数の現像装置、クリ
ーニング装置、除電装置、及び感光体上のトナー像を中
間転写体上に転写する第一転写装置、複数の色のトナー
像を重ねる中間転写体と、該中間転写体に対して接離す
る中間転写体上のトナー像を転写材に転写する第二転写
装置と、前記中間転写体上のマークを検出する検出手段
とからなるカラー画像形成手段と、カラー画像形成用の
感光体とは別の感光体を用いた単色画像形成手段を備え
た画像形成装置であって、単色画像形成時は前記単色画
像形成手段を用いて画像を形成し、カラー画像形成時は
前記カラー画像形成手段を使用し、カラー画像中に単色
画像形成手段の現像剤と同色の文字画像があるような画
像を形成する場合は、先にカラー画像形成をした後、文
字だけを単色画像形成手段を用いて画像形成するカラー
画像形成装置において、カラー画像中に単色画像形成手
段の現像剤と同色の文字画像があった場合の単色画像形
成手段の作像開始はカラー画像形成手段の中間転写体上
のマークを検出することによりタイミングを合わせるこ
とを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー画像形成装置において、転写材の搬送経路に沿っ
て、上流側に単色画像形成手段が、下流側にカラー画像
形成手段が配置されていて、中間転写体上の単色画像の
作像開始の基準となるマークがマーク検出手段の位置に
来たときの、カラー画像形成手段の画像先端から第二転
写部までの中間転写体の周長を(a)とし、単色画像形
成手段の感光体の露光部から転写部までの周長と転写材
搬送経路に沿って単色画像形成手段の転写部からカラー
画像形成手段の第二転写部までの長さの和を(b)とし
たときに、(a)と(b)の長さが等しいか、(a)の
長さが(b)の長さよりも長いことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載のカ
ラー画像形成装置において、カラー画像形成手段と単色
画像形成手段の光学ユニットが共通であり光路を切り換
えることにより両方の感光体を露光することができるカ
ラー画像形成装置であり、カラー画像形成手段の感光体
回転方向に沿って露光部から一次転写部までの周長
(c)と中間転写体回転方向に沿って第一転写部から第
二転写部までの周長(d)の和、(c)+(d)が、単
色画像形成手段の感光体の露光部から転写部までの周長
と転写材搬送経路に沿って単色画像形成手段の転写部か
らカラー画像形成手段の第二転写部までの長さの和であ
る(b)と最大用紙長との和と同じか、またはより長い
ことを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー画像形成装置において、前記、単色画像形成手段で
の作像開始タイミングの基準となるマークとマーク検出
手段が、中間転写体上でトナーを重ねるための位置合わ
せのためのマークとマーク検出手段を兼ねることを特徴
としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図示の実施例に基づいて詳細に説明する。尚、本実施
例においてはY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、K(ブラック)の4色によりカラー画像を形成
し、単色画像形成手段ではK(ブラック)で画像を形成
するとして説明するが、本発明はこれに限定されず、他
色を用いるカラー画像形成装置についても適応可能であ
り、また、単色画像形成手段中の現像剤の色も黒に限る
ものではなく、例えばR(レッド)やB(ブルー)のよ
うなカラートナーであっても、使われているトナーの色
が一種類であればどのような色の現像剤でも構わない。
【0013】[実施例1]図1は本発明の第一実施例を
示す図であって、(a)はカラー画像形成装置の主要部
断面図を示したものであり、(b)はそのカラー画像形
成装置の単色画像形成手段の詳細を示した図である。図
1において、符号1はベルト状のカラー画像用感光体、
2は帯電装置、3は露光部、4はC,M,Y,Kの4色
の現像器を備えたリボルバー式の現像装置、5は第一転
写部、6は感光体のクリーニング装置、7はドラム状の
中間転写体、8はマーク検出手段、9は第二転写部、1
0は中間転写体のクリーニング装置、11はマーク検出
手段、21はドラム状の単色画像用感光体、22は帯電
装置、23は露光部、24は単色画像用現像装置、24
aは現像ローラ、24b,24cは撹拌スクリュー、2
5は単色画像用転写部、26はクリーニング装置、27
は除電装置、41は給紙カセット、42はレジストロー
ラ、43は転写搬送ベルト、44は転写搬送ベルトクリ
ーニング装置、45は搬送ベルト、46は定着装置であ
る。
【0014】図1に示すように、本実施例のカラー画像
形成装置においては、カラー画像を形成するカラー画像
形成手段と白黒画像を形成する単色画像形成手段とを別
個に設けた構成となっている。カラー画像形成装置の
C,M,Y,Kのトナーとしては定着後光沢があってど
ちらかというと文字画像には適さず、絵や写真等のイメ
ージ画像に適したトナーが用いられる。単色画像形成手
段中のKトナーとしては、同じ黒であっても定着後光沢
がなく、比較的文字画像に適したトナーが用いられる。
【0015】まず、本実施例の画像形成装置において白
黒画像を形成する場合について説明する。この場合は単
色画像形成手段のみを用いて画像形成し、転写搬送ベル
ト43は図示しない接離機構により中間転写体7から離
間している。
【0016】まず、給紙カセット41から給紙された記
録紙(ここでは例として転写材=記録紙とするが、記録
紙に限らずOHPシートのようなものでも構わない)は
一対のレジストローラ42まで搬送される。また、作像
開始と同時に転写搬送ベルト43は、接離機構により単
色画像用感光体21に当接する。単色画像形成手段にお
いて、まず、帯電装置22により単色画像用感光体21
が均一な電位に帯電され、露光部23にてレーザー光で
潜像が書き込まれる。該潜像は現像装置24で現像され
トナー像となり、転写部25においてタイミングを合わ
せてレジストローラ42から転写搬送ベルト43上に搬
送されてきた記録紙に転写される。トナー像の転写され
た記録紙は搬送ベルト45を通じて定着装置46でトナ
ー像を熱定着され単色画像が完成する。また、トナー像
が転写部25において記録紙に転写された後も感光体2
1上に残った転写残トナーはクリーニング装置26によ
り回収され、感光体21の残留電位は除電装置27によ
り除伝される。また、転写搬送ベルトに付着したトナー
は転写搬送ベルトクリーニング装置44によって回収さ
れる。
【0017】次に、本実施例の画像形成装置により、カ
ラー画像を形成する場合について説明する。カラー画像
を形成する場合、二通りのプロセスに場合分けできる
が、まず、形成する画像中に文字が含まれていないか、
文字が含まれていても黒文字ではない(単色画像形成手
段中のトナーの色と違う色の文字が含まれている)場合
について述べる。この場合は、カラー画像形成手段のみ
で画像が形成される。ここでは、K,C,M,Yの順に
作像し、中間転写体上に転写される例を挙げるが、必ず
しもこの順である必要はない。
【0018】まず、白黒画像の時同様、記録紙がレジス
トローラ42まで搬送される。カラー画像形成手段にお
いて帯電装置2によって感光体1が帯電され、露光部3
においてK(ブラック)に対応した潜像が形成され、現
像装置4で現像される。このときはKの現像器4Kだけ
が感光体1に接しており、そのほかの色の現像器4C,
4M,4Yは、感光体1から離れている。本実施例の場
合、カラーの現像装置4としてリボルバー式の現像装置
を用いているためこのことは自明となるが、別にリボル
バー式に限ることなく、4色の現像器がそれぞれ感光体
1に対して直列に並んでいてもよく、その場合は上記を
満たすように接離機構が設けられ、感光体に対して接離
することが望ましい。さて、このようにして現像された
K画像は第一転写部5で中間転写体7に転写される。そ
して中間転写体7に転写されなかった転写残トナーは感
光体クリーニング装置6で回収され、残留電荷は除電装
置(図示せず)で除電される。また、Kの画像形成が終
了したら次はC(シアン)の画像形成が行われる。
【0019】ここで、先に中間転写体上に転写されたK
トナー像と位置ズレが生じないようなタイミングでCに
対応した潜像形成が行われる。このとき、位置合わせの
タイミングは線速と中間転写体7の周長、画像の長さ等
から計算してKの露光が終わってから一定時間後にCの
露光を始める方法もある。しかし、中間転写体上にマー
クを設けてそのマークをマーク検出手段8で検出し、そ
の信号を基準にCの露光のタイミングを合わせる方がよ
り望ましい。何故なら、先に書いたような一定時間後に
露光を始めるような方法では、中間転写体7や感光体1
及びそれらに関わる全ての部品の精度にばらつきがあれ
ば、それがそのまま色ズレにつながるからである。
【0020】極端な例を言えば、中間転写体の周長を30
0±0.1mmの精度で作ったとする。すると、300mm の中間
転写体で調整したタイミングは300mm−0.1mmの中間転写
体を使うと一色重ねるごとに0.1mm の色ズレを生じさ
せ、4色重ねたときには0.4mmのズレになってしま
う。また、中間転写体としてベルトを使った場合は、ベ
ルトの滑りや経時でのベルトの延びによるズレの問題
等、メカ的な要因による色ズレが起こりやすくなる。
【0021】中間転写体上にマークを設けてマークを検
出する場合、例えば、マークを検出したらすぐに次の色
に対応した潜像を書き始めるようにしておけば、中間転
写体の周長に多少のばらつきが有ってもトナー像は必ず
同じ位置に重なっていくことになる。また、一色目と二
色目の間でベルトが滑ってずれたとしても、マーク検出
前ならば何の問題もないし、仮にマーク検出後であって
も、確かに一色目と二色目の間にずれた分だけ色ズレを
生じるが、三色目以降は一色目の上にきちんと重なるの
で、色を重ねるごとにズレが大きくなっていくこともな
い。
【0022】このようにして、タイミングを合わせてC
の画像形成が終わり、Kトナー像に重なるように中間転
写体上にCトナー像が転写された後、続いてM(マゼン
タ),Y(イエロー)の画像形成、中間転写体への転写
が順次行われる。
【0023】中間転写体上に重ねられた4色のトナー像
は、第二転写部9において転写搬送ベルト43により搬
送されて来た記録紙に転写される。この際、記録紙はタ
イミングを合わせて第二転写部9まで搬送される。ま
た、第二転写部9において3色目の画像後端が通過して
から4色目の画像先端が来るまでの間に図示しない接離
機構により転写搬送ベルト43は中間転写体7に対して
当接する。このとき、転写搬送ベルト43は単色画像形
成手段の転写部25で当接していても離間していても構
わない。しかし、当接している場合は単色画像形成用感
光体21を回転させる必要があるため、単色画像形成手
段の駆動系に不必要な負荷をかけることになるし、エネ
ルギー的にも(不要な電力を使用する分)不利である。
さらに単色画像用感光体上について残っているトナーが
転写搬送ベルト上に付着して紙の裏汚れをまねいたり、
記録紙上に転移して画像上に汚れを生じる可能性もあ
る。よって、転写部25において転写搬送ベルト43は
離間していることが望ましい。
【0024】第二転写部9においてトナー像が転写され
た記録紙は定着装置46に搬送され、トナー像が記録紙
に定着され、カラー画像が得られる。また、転写搬送ベ
ルト43は転写搬送ベルトクリーニング装置44により
クリーニングされる。用紙が通過後、転写搬送ベルト4
3は中間転写体7から離間する。そして中間転写体7上
の転写残トナーは中間転写体クリーニング装置10によ
って回収される。この中間転写体クリーニング装置10
はクリーニング部を3色目の画像後端が通過してから中
間転写体7に当接し、次の画像の第一色目の画像先端が
到達する前に離間する。
【0025】次に、カラー画像を形成する場合の二つ目
のプロセスについて説明する。このプロセスは形成する
画像中に文字が含まれていて、その文字が黒文字である
(単色画像形成手段中のトナーの色と同じ色の文字が含
まれている)場合に行なわれる。
【0026】まず、今まで同様、記録紙がレジストロー
ラ42まで搬送される。それと同時に、先と同様、カラ
ー画像形成手段において帯電装置2によって感光体1が
帯電され、露光部3においてKに対応した文字以外の潜
像が形成され、該潜像が現像装置4で現像される。以
下、先のカラー画像形成時と同様にK,C,M,Yのト
ナー像が形成され、中間転写体7上で重ねられる。一
方、黒の文字画像に対しては、単色画像形成手段でトナ
ー像が形成される。この工程は先に述べた単色画像形成
方法と同じである。レジストローラ42で一時停止して
いた記録紙はタイミングを合わせて搬送される。このと
き転写搬送ベルト43は単色画像形成手段の転写部25
において単色画像用感光体21に当接し、さらに記録紙
先端がカラー画像形成手段の二次転写部9に到達する前
に中間転写体7に当接する。そして各転写部でトナー像
が記録紙に転写され、その後、記録紙が定着装置46に
搬送されトナー像が定着される。一方、単色画像形成用
感光体21、カラー画像形成用感光体1、中間転写体
7、転写搬送ベルト43がそれぞれクリーニングされる
のは先のプロセスと同様である。
【0027】ところで、記録紙上に転写される黒文字画
像とカラー画像は当然うまく重ならなければならず、そ
のためカラー画像形成手段と単色画像形成手段は同期し
ている必要がある。
【0028】従来の方法としては、4ドラムのタンデム
方式のカラー画像形成装置で使われているように、用紙
搬送経路の下流の感光体に書き込む際に、最上流の感光
体から離れている距離の分だけタイミングを遅らせて位
置合わせする方法もあるが、この方法だと先に中間転写
体上のトナー像の位置合わせのところで書いたようなメ
カ的な要因による位置ズレが起こりやすい。4ドラム方
式の場合、感光体から直接記録紙にトナー像を転写する
が、今回の実施例では中間転写体を介するので感光体ド
ラムに書き込んでから記録紙に到達するまでに感光体の
メカ的位置ズレと中間転写体のメカ的位置ズレが共に記
録紙上に現れる。そのため、この位置合わせ方法では本
実施例のような画像形成装置は位置ズレを起こしやす
い。
【0029】また、他の従来例として2色の画像形成装
置では、一色目の転写が終わった後、一旦紙を停止させ
て、タイミングをとった上で二色目の転写を行うような
方法がある。この方法の場合、紙を途中で停止させるの
で、その分プロセススピードが落ちる。しかも、紙を停
止させるときには、一色目の転写が終わっていて紙の後
端が一色目の感光体から離れていなければならない。そ
のため、一色目の転写と二色目の転写の間に記録紙の最
大長より長い間隔を開けてやらなければならず、装置が
大型化する。
【0030】そこで、本実施例ではこのタイミングを合
わせるために、中間転写体7上のマークをマーク検出手
段11で検出し、単色画像形成手段の作像開始の同期を
取ることにする。このように中間転写体上のマークを基
準とすることで中間転写体上の位置合わせの時と同様
に、マーク読み取り前のメカ的な要因による位置ズレの
影響がなくなるので、位置ズレを極力低減させることが
でき、制御もそれほど難しくなく、しかも単色の転写の
後で用紙を停止させる必要がないのでプロセススピード
も上がることになり、装置も大型化することがない(請
求項1)。
【0031】図2に具体的なこのプロセスのタイミング
チャートを示す。尚、このタイミングチャートは簡素化
のために1枚ずつ画像形成を行うモード(1to1)の
画像形成の時の例を示している。連続作像時はこれとは
少し違ったタイミングチャートになる。また、これはあ
くまで一例であって、カラーと単色の位置合わせが前記
の方法で行われればこの例に限るものではない。問題の
マークは図3に示すように中間転写体7の端部の画像域
外にある。この実施例では、中間転写体上でK,C,
M,Yの4色を位置合わせするためのマーク12とマー
ク検出手段8と、カラー画像とモノクロ画像を位置合わ
せするためのマーク13とマーク検出手段11をそれぞ
れ別に設けている。しかし、後述の実施例のようにマー
クもマーク検出手段も共通にしても構わない。尚、図3
で符号51は中間転写体7上のカラー画像の先端、52
は後端を示している。
【0032】図2のタイミングチャートにおいて、図中
の点Aは作像スタートを示している。例えば、この画像
形成装置が複写機である場合、A点はスタートボタンが
押された瞬間を示している。作像がスタートすると、カ
ラーの感光体1が動き始め、同時にカラーの帯電装置2
が感光体1の帯電を始める。このタイミングチャート中
では省略したが、さらに同時にカラーのクリーニング装
置とカラーの除電装置が作動し始める。また、現像装置
4はリボルバーが回転してKの現像位置に合わせられ
る。
【0033】次に中間転写体上のカラー位置合わせマー
ク12がマーク検出手段8によって検出されるとKのイ
メージ画像に対応した潜像が露光部3で感光体1に書き
込まれる。潜像の先端が現像部に到達するタイミングを
計ってKの現像器に現像バイアスがかかる。現像部で作
られたトナー像は第一転写部5で中間転写体7に転写さ
れ、続いてCの画像が形成される。このとき、Kの画像
後端が現像部を通過すると現像装置4のリボルバーはす
ぐに回転してCの現像位置に合わせられる。作像スター
ト後、2回目のカラー位置合わせマーク信号が検出され
るとCの画像に対応した潜像が書き込まれ、Kのときと
同様のプロセスを経て、中間転写体上に転写される。同
様に3度目のマーク検出でMが形成される。
【0034】次に4回目のカラー位置合わせマークが検
出されるとYの潜像が書き込まれるわけだが、これと同
時に単色画像用感光体21が動き始め、同時に単色用帯
電装置22が感光体21の帯電を始める。このタイミン
グチャート上では省略されているが単色用クリーニング
装置26と単色用除電装置27も作動し始める。そし
て、単色転写部25で転写搬送ベルト43が当接し、転
写搬送ベルト43も動き始める。カラー画像形成手段の
感光体1上ではYのトナー像が形成され中間転写体7上
に転写される。
【0035】4回目のカラー位置合わせマークが検出さ
れた後、最初にカラー−単色位置合わせマーク13がマ
ーク検出手段11によって検出される(タイミングチャ
ートのB点)と、単色露光部23で黒の文字に対応する
潜像が感光体21上に書き込まれる。この潜像は単色現
像部24で現像され、単色転写部25にてタイミングを
合わせてレジストローラ42から搬送されてきた転写搬
送ベルト43上の記録紙にトナー像が転写される。黒文
字画像が転写された記録紙はそのまま停止することなく
カラー画像形成手段の第二転写部9に搬送される。
【0036】カラー画像形成手段の第二転写部9では
K,C,Mの三色のトナー像がのった三版目の画像の後
端(タイミングチャート中のC点)が通過してから、
K,C,M,Yの4色のトナー像がのった四版目の画像
の先端(タイミングチャート中のD点)が到達するまで
の間に転写搬送ベルト43が当接する。また、ここでは
省略したが、同じように中間転写体クリーニング部を三
版目の画像後端が通過したら、直ちに中間転写クリーニ
ング装置10が中間転写体7に当接する。そして、搬送
されてきた記録紙にY,M,C,Kのトナー像が転写さ
れ、転写残トナーは中間転写クリーニング装置10で回
収される。
【0037】ここで、転写された文字画像とカラー画像
が位置ずれなく重なるためには次のようなことが必要で
ある。すなわち、タイミングチャート上Bのタイミング
で文字画像の先端は単色画像形成手段の露光部にある。
この画像先端がこのチャート通りに進行して現像、転写
工程を経て記録紙に転写され第二転写部9に到達したと
きに、カラー画像の先端が調度第二転写部9に到達すれ
ばよい。つまり図4に示される、単色画像形成手段の露
光部23からカラー画像形成手段の第二転写部9までの
距離(b)を、文字画像が移動する時間と、図4に示さ
れる、タイミングBでのカラー画像先端51から第二転
写部9までの距離(周長)(a)を、カラー画像が移動
するまでの時間が等しければよい。ここで、カラー画像
形成手段と単色画像形成手段とは転写搬送ベルト43を
共通に使っている。そのため、 (単色用感光体の線速)=(転写搬送ベルトの線速) =(カラー用中間転写体の線速) =(カラー用感光体の線速) という式が成り立つ。よって、この場合は前述の距離
(a)が距離(b)と等しくなるような位置にカラー−
単色位置合わせマーク検出手段11を配置すればよい。
【0038】さて、位置合わせされたトナー像が転写さ
れた記録紙は転写搬送ベルト43、搬送ベルト45によ
り定着装置46まで運ばれて熱定着される。転写搬送ベ
ルト43、カラー用感光体1、単色用感光体21は次の
画像形成が素早く行われるように、ここでは、中間転写
体上のカラー位置合わせマークがマーク検出位置に到達
する直前のEのタイミングで停止させている。もちろ
ん、これは一例にすぎず、記録紙が搬送ベルト45に移
った時点でいつでも停止して良い。
【0039】図2のタイミングチャートでは(a)=
(b)であればカラー画像と文字単色画像が位置合わせ
されて記録紙上に転写されることが示されているが、必
ずしも、(a)=(b)でないといけないわけではな
い。図2のタイミングチャートを見れば判るように、カ
ラー−単色位置合わせマークが検出されるBのタイミン
グで即座に潜像を書き込めるようにするために、単色用
の感光体21と単色用の帯電装置22、クリーニング装
置26、除電装置27はそれよりも前に作動している必
要がある。そのため、これらの装置は必要のない時間も
作動していることになり、電気を無駄に消費するし、部
品も余計に摩耗する。そこでこの不必要な動作を解消す
るために、図5のタイミングチャートに示すように、B
のタイミングで単色用の感光体21、帯電装置22、ク
リーニング装置26、除電装置27が作動し始めるよう
にしてもよい。この図5の例ではBのタイミングの時に
除電位置にあって、残留電荷が取り除かれ、その後帯電
装置22で均一に帯電された部位が露光部23に到達し
たときに単色文字画像が露光されるようになっている。
この場合は前述の距離(a)と、(単色の除電から露光
までの距離)+(b)の距離が等しくなる((a)>
(b))。また、このタイミング以外にも、例えば、単
色用の感光体21が作動し始めてから線速が安定するま
では露光を始めないようにして、安定してから露光する
ようにするなど、必要に応じてマーク検出後、一定時間
たってから露光を行うようにしてもよい。この場合も
(a)と、(該一定時間の走行距離)+(b)が等しく
なるので、(a)>(b)となる。ただし、あまり長い
時間をとるとその間にメカ的な要因により位置ズレが生
じてしまう可能性があるので、図2で示したような
(a)=(b)が一番望ましい。
【0040】逆に(a)<(b)の場合は、カラー−単
色位置合わせマークを検出したBのタイミングですぐに
単色露光を始めたとしても、文字画像先端がカラーの第
二転写位置に到達する前に、カラー画像先端が第二転写
位置を通り過ぎてしまう。そのため、中間転写体7を一
旦停止させるなど、カラーの画像が第二転写位置に到達
するのを遅らせることが必要になる。しかし、実際には
中間転写体7を停止させるときにはカラー用感光体1も
停止させなければならないし、このときに第一転写部で
感光体1から中間転写体7への転写がまだ行われている
途中であれば、両者を全く同じように減速させなけれ
ば、トナー像がそこだけ中間転写体回転方向に延びた
り、縮んだりしてしまう。このようなことを精度良く行
うのは非常に難しく、行おうとすれば、高精度な部品や
複雑な制御回路を設けなければならないため、(a)<
(b)というのは技術的にも、コスト的にも不利なシス
テムとなる。さらに、少しでも減速を行うと、プロセス
スピードが下がることになり、その点でもデメリットが
大きい。
【0041】よって図4に示した、カラー画像形成手段
の画像先端から第二転写部9までの中間転写体7の周長
(a)と、単色画像形成手段の感光体21の露光部23
から転写部までの周長と転写材搬送経路に沿って単色画
像形成手段の転写部からカラー画像形成手段の第二転写
部9までの長さの和(b)の間には、(a)と(b)が
同じ長さであるか、もしくは(a)が(b)より長いと
いう関係があり、特に、(a)と(b)が同じ長さにな
るようにカラー−単色位置合わせ用マーク検出手段11
が設置されていることが最も望ましい(請求項2)。
【0042】以上、本実施例のカラー画像形成装置にお
ける、白黒(単色)画像形成プロセスと、カラーの2通
りの画像形成プロセスの、合計3通りのプロセスについ
て説明したが、どのプロセスで画像を形成するかはマニ
ュアルで設定しても良いし、画像によって自動的に最適
のプロセスが選定されるようになっていてもよい。
【0043】[実施例2]図6は本発明の第二の実施例
を示すカラー画像形成装置の主要部断面図である。図6
で図1と同符号を付した部材は同じ構成部材である。本
実施例の最大の特徴は光学系の配置にある。光学ユニッ
ト31はレーザー光源、レーザー光を反射する回転多面
鏡、レンズ、ミラー等を備えており、ここからそれぞれ
の画像に対応したレーザー光が照射される。照射された
レーザー光はまず回転ミラー32に照射される。回転ミ
ラー32はその名の通りミラーが回転して2通りの光路
をとることができる。白黒画像形成時は回転ミラー32
が回転して、レーザー光は固定ミラー34の方向に反射
され、さらに固定ミラー34で反射して単色用感光体2
1に照射される。また、カラー画像形成時は、レーザー
光は回転ミラー32で反射されて固定ミラー33で反射
され、カラー用感光体1に照射される。そして、本発明
の最も特徴あるプロセスである、カラー画像形成後単色
文字画像を重ねるプロセスでは、まず、回転ミラー32
に反射されたレーザー光は固定ミラー33で反射されカ
ラー用の感光体1を露光した後、ミラー32が回転して
次は単色用感光体21を露光する。このプロセスのタイ
ミングチャートを図7に示す。
【0044】図7のタイミングチャートにおいてK,
C,Mの作像までは先程の実施例1の時と同様に作像さ
れる。そしてカラーの4版目のYの露光が始まった後、
最初にカラー−単色位置合わせマークが検出される(タ
イミングチャート中の点B)と単色の露光が始まる。こ
こで、本実施例では光学ユニット31を共通化している
ため、4版目のYの露光と単色文字の露光を同時に行う
ことはできない。そのため、このタイミングチャートの
ようにYの露光終了時(タイミングチャート中の点F)
が、単色の露光の開始よりも前にある必要がある。この
ようにするためには、以下のような構成がとられている
ことが必要である。
【0045】まず、図7のタイミングチャートのよう
に、マークを検出するとすぐに単色の露光が始まる場合
について説明する。まず、先の実施例同様、マークを検
出したときの中間転写体上の画像先端から第二転写部ま
での距離(a)と単色画像形成手段の露光部から第二転
写部までの距離(b)が等しくなっている必要がある。
次にマークを検出したときにカラーの露光が終わってい
なければならないのだから、図8に示すように、マーク
検出時の中間転写体7上の画像先端51から一次転写部
5までの周長と感光体1上の露光部3から一次転写部ま
での周長の和(図中の(c'))が、画像長よりも長けれ
ばよい。つまりこの場合は、 (a)=(b)かつ(c')≧(最大用紙長) を満たしていればよい。
【0046】次に、図5のタイミングチャートのよう
に、マークを検出してから単色の露光を行うまでに一定
の時間をおく(a)>(b)の場合について考える。こ
の場合は、マークを検出してもすぐに単色の露光が始ま
るわけではないので、マークを検出したときにまだ4版
目のYの露光が続いていても構わない。どのようになっ
たときにYの露光が終わっていればいいかと言うと、中
間転写体上の画像先端から第二転写部までの長さが
(b)の長さと等しくなったときに露光が終わっていれ
ばよい。つまり、単色の露光を始めるときは、 (中間転写体上の画像先端から第二転写部までの距離)
=(b)、 (中間転写体上の第一転写から画像先端までの距離)+
(カラー用感光体上露光部から第一転写部までの距離)
≧(最大記録紙長)、 となっている必要がある。これらの式から、図8に示
す、(中間転写体上の第一転写部から第二転写部までの
距離:(d))と(カラー用感光体上の露光部から第一
転写部までの距離:(c))の和が、(b)と最大用紙
長の和と同じか、またはより長ければよいことが判る
(請求項3)。
【0047】もしこの関係が成り立たなければ、先の実
施例の(a)<(b)の時と同様、単色文字画像がカラ
ーの第二転写位置に到達する前にカラーの画像先端が第
二転写位置を通り過ぎてしまうか、または4版目のYの
潜像が後端まで露光される前に光路が単色用感光体側に
変更されてしまい、きちんとした画像が形成されなくな
ってしまう。そのため、上記の関係式を満たすようにそ
れぞれのユニットが配置されていれば、無理することな
く正確な画像を形成することができる。
【0048】[実施例3]図9は本発明の第三の実施例
を示すカラー画像形成装置の主要部断面図である。図9
で図1と同符号を付した部材は同じ構成部材である。こ
こでは、今までの実施例での、中間転写体上でK,C,
M,Yの4色を位置合わせするためのマーク12とマー
ク検出手段8と、カラー画像と単色文字画像を位置合わ
せするためのマーク13とマーク検出手段11とを共通
化してある。このように、部品を共通化することにより
コストを下げることができる(請求項4)。
【0049】本実施例のカラー画像形成装置では、白黒
画像を形成するときと、カラー画像形成手段だけを使用
してカラー画像を形成するときは、実施例1と同様のプ
ロセスで画像形成される。また、カラー画像を形成した
後、黒文字画像を単色画像形成手段で形成して重ねるプ
ロセスの、本実施例におけるタイミングチャートを示し
たのが図10である。
【0050】まず、今までと同様にマークを検出した信
号を基準としてカラー画像形成がK,C,M,Yの順に
行われる。そして、5回目にマークを検出した信号を基
準として単色の画像形成が開始される。そして、単色の
画像の先端が現像、転写、搬送されて、カラー画像形成
手段の第二転写部9に到達すると、それに重なるよう
に、中間転写体7上で4色重ねられたカラー画像先端が
転写される。
【0051】このように、スムーズな画像形成が行われ
るためには以下のような条件を満たすように、感光体、
中間転写体7の周長とマーク検出手段11の配置が決ま
っていればよい。
【0052】まず、第一にマークを基準として中間転写
体7上で4色が重ならなければならないから、マークを
検出したときの中間転写体7上のカラー画像先端から第
一転写部5までの長さが、カラー用の感光体1の露光部
3から第一転写部5までの長さと等しくなければならな
い。さらにカラーの画像と単色の文字画像が重ならなけ
ればならないから、実施例1で説明したのと同様の理由
で、カラー画像形成手段の画像先端から第二転写部9ま
での中間転写体7の周長(a)と、単色画像形成手段の
感光体21の露光部23から転写部25までの周長と転
写材搬送経路に沿って単色画像形成手段の転写部からカ
ラー画像形成手段の第二転写部9までの長さの和(b)
が同じか、(a)の方が(b)より長くなくてはいけな
い。つまり、図11に示すように、マーク13を検出し
たときに図中の露光部3から第一転写部5までの長さ
(c)と、画像先端51から第一転写部5までの長さ
(e)の長さが等しく、かつ(a)≧(b)であればよ
い。
【0053】尚、この実施例では、カラー画像形成手段
での露光が終わってから、単色用の露光が行われるの
で、実施例2のように光学ユニットを共通化してもよ
い。
【0054】[実施例4]図12は本発明の第四の実施
例を示すカラー画像形成装置の主要部断面図である。図
12で図1と同符号を付した部材は同様の構成部材であ
る。今までの実施例では、単色画像形成手段がカラー画
像形成手段よりも紙搬送経路の上流に位置していたが、
本実施例では単色画像形成手段が下流に位置している。
また、図13は本実施例の構成の場合のタイミングチャ
ートである。図12、図13は単色画像形成手段がカラ
ー画像形成手段の下流側にある場合でも、請求項1の構
成が可能であることを示す図である。
【0055】前述の実施例の主要部断面図や図12を見
て判るように、単色画像形成手段はカラー画像形成手段
に比べて小型になっている。これはカラー画像形成手段
では中間転写体7が最大用紙長以上の周長を持たなけれ
ばならないので小型化に制限が生じるのに対して、単色
画像形成手段では、感光体21の周りに帯電、露光、現
像、転写、クリーニング、除電の各装置が配置できれば
よいため、各装置の小型化を達成すれば全体に小型化す
ることが可能だからである。そのため、本実施例のよう
に単色画像形成手段をカラー画像形成手段より紙搬送経
路の下流側に配置すると、カラーの画像先端が露光部で
潜像として形成されてから第一転写、第二転写を通って
単色の転写に到るまでにかかる時間と単色の画像先端が
単色露光部23で形成されてから転写部に到るまでにか
かる時間では後者の方が圧倒的に短い。そのため、本実
施例におけるタイミングチャートは図13のようにな
る。
【0056】図13のほとんどは、図2で示した実施例
1のタイミングチャートと変わらないが、図2のタイミ
ングチャートでは4回目のカラー位置合わせマークが検
出されてから最初のカラー−単色位置合わせマークが検
出されるBのタイミングで単色の作像が開始する。これ
に対して図13のタイミングチャートでは、Bの次のカ
ラー−単色位置合わせマークが検出されるGのタイミン
グで単色の作像が開始される。これは先に述べたよう
に、単色画像形成手段の露光から転写までが短いため、
Bのタイミングで作像を開始すると、カラーの4版目の
画像先端がまだ中間転写体上にある時に単色の画像先端
が転写位置に到達してしまうからである。その後、Gの
タイミングに合わせて単色の画像形成が行われ、単色文
字画像の先端が転写されるときには、カラー画像先端が
単色画像形成手段の転写位置に到達している。単色文字
画像転写後の、クリーニング、定着その他のプロセスは
先の実施例と同じである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明による、カラー画像形成手段と単色画像形成手段を備
え、カラー作像時と単色作像時でプロセスが異なり、カ
ラー画像中の単色画像形成手段のトナーと同色の文字画
像の再現性の良い高画質なカラー画像形成装置において
は、中間転写体上のマークを検出することによりカラー
画像形成手段で作成されたカラー画像とうまく重なるよ
うなタイミングで単色画像形成手段での文字画像形成が
行われるので、位置合わせ精度の良い高画質な画像が得
られる。
【0058】請求項2記載の発明による高画質なカラー
画像形成装置においては、中間転写体上の単色画像の作
像開始の基準となるマークがマーク検出手段の位置に来
たときの、カラー画像形成手段の画像先端から第二転写
部までの中間転写体の周長(a)が、単色画像形成手段
の感光体の露光部から転写部までの周長と転写材搬送経
路に沿って単色画像形成手段の転写部からカラー画像形
成手段の第二転写部までの長さの和(b)と、同じか、
またはより長くなっているので、中間転写体の回転を変
速させる必要がなくなり、複雑な制御や、コスト高な高
精度な部品を使用することなく、容易に位置合わせする
ことができる。
【0059】請求項3記載の発明による高画質なカラー
画像形成装置においては、カラー画像形成手段と単色画
像形成手段で光学ユニットを共通化することにより、コ
ストの低減が図れる。
【0060】請求項4記載の発明による高画質なカラー
画像形成装置においては、カラーの位置合わせマークと
マーク検出手段を、カラー−単色位置合わせマークとマ
ーク検出手段を共通化することにより、装置全体が簡単
な構成となり、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す図であって、
(a)はカラー画像形成装置の主要部断面図であり、
(b)はそのカラー画像形成装置の単色画像形成手段の
詳細を示す要部断面図である。
【図2】図1に示すカラー画像形成装置の画像形成動作
の一例を示すタイミングチャートである。
【図3】中間転写体上に設けられたマークの一例を示す
斜視図である。
【図4】請求項2の実施例を説明するためのカラー画像
形成装置の要部断面図である。
【図5】図1に示すカラー画像形成装置の画像形成動作
の別の例を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第二の実施例を示すカラー画像形成装
置の主要部断面図である。
【図7】図6に示すカラー画像形成装置の画像形成動作
の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】請求項3の実施例を説明するためのカラー画像
形成装置の要部断面図である。
【図9】本発明の第三の実施例を示すカラー画像形成装
置の主要部断面図である。
【図10】図9に示すカラー画像形成装置の画像形成動
作の一例を示すタイミングチャートである。
【図11】請求項4の実施例を説明するためのカラー画
像形成装置の要部断面図である。
【図12】本発明の第四の実施例を示すカラー画像形成
装置の主要部断面図である。
【図13】図12に示すカラー画像形成装置の画像形成
動作の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 カラー画像用感光体 2 カラー画像用帯電装置 3 カラー画像用露光部 4 カラー画像用現像装置 5 第一転写部 6 カラー画像用クリーニング装置 7 中間転写体 8 マーク検出手段 9 第二転写部 10 中間転写体クリーニング装置 11 マーク検出手段 12 4色位置合わせ用のマーク 13 カラー−単色位置合わせ用のマーク 21 単色画像用感光体 22 単色画像用帯電装置 23 単色画像用露光部 24 単色画像用現像装置 25 単色画像用転写部 26 単色画像用クリーニング装置 27 単色画像用除電装置 31 光学ユニット 32 回転ミラー 33 固定ミラー 34 固定ミラー 41 給紙カセット 42 レジストローラ 43 転写搬送ベルト 44 転写搬送ベルトクリーニング装置 45 搬送ベルト 46 定着装置 51 中間転写体上の画像先端 52 中間転写体上の画像後端
フロントページの続き (72)発明者 薮田 知典 鳥取県鳥取市北村10−3・リコーマイクロ エレクトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と、該感光体の周囲に配置された帯
    電装置、露光部、複数の現像装置、クリーニング装置、
    除電装置、及び感光体上のトナー像を中間転写体上に転
    写する第一転写装置、複数の色のトナー像を重ねる中間
    転写体と、該中間転写体に対して接離する中間転写体上
    のトナー像を転写材に転写する第二転写装置と、前記中
    間転写体上のマークを検出する検出手段とからなるカラ
    ー画像形成手段と、カラー画像形成用の感光体とは別の
    感光体を用いた単色画像形成手段を備えた画像形成装置
    であって、 単色画像形成時は前記単色画像形成手段を用いて画像を
    形成し、カラー画像形成時は前記カラー画像形成手段を
    使用し、カラー画像中に単色画像形成手段の現像剤と同
    色の文字画像があるような画像を形成する場合は、先に
    カラー画像形成をした後、文字だけを単色画像形成手段
    を用いて画像形成するカラー画像形成装置において、 カラー画像中に単色画像形成手段の現像剤と同色の文字
    画像があった場合の単色画像形成手段の作像開始はカラ
    ー画像形成手段の中間転写体上のマークを検出すること
    によりタイミングを合わせることを特徴とするカラー画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】転写材の搬送経路に沿って、上流側に単色
    画像形成手段が、下流側にカラー画像形成手段が配置さ
    れていて、中間転写体上の単色画像の作像開始の基準と
    なるマークがマーク検出手段の位置に来たときの、カラ
    ー画像形成手段の画像先端から第二転写部までの中間転
    写体の周長を(a)とし、単色画像形成手段の感光体の
    露光部から転写部までの周長と転写材搬送経路に沿って
    単色画像形成手段の転写部からカラー画像形成手段の第
    二転写部までの長さの和を(b)としたときに、(a)
    と(b)の長さが等しいか、(a)の長さが(b)の長
    さよりも長いことを特徴とする請求項1記載のカラー画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】カラー画像形成手段と単色画像形成手段の
    光学ユニットが共通であり光路を切り換えることにより
    両方の感光体を露光することができるカラー画像形成装
    置であり、カラー画像形成手段の感光体回転方向に沿っ
    て露光部から一次転写部までの周長(c)と中間転写体
    回転方向に沿って第一転写部から第二転写部までの周長
    (d)の和、(c)+(d)が、単色画像形成手段の感
    光体の露光部から転写部までの周長と転写材搬送経路に
    沿って単色画像形成手段の転写部からカラー画像形成手
    段の第二転写部までの長さの和である(b)と最大用紙
    長との和と同じか、またはより長いことを特徴とする請
    求項2記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記、単色画像形成手段での作像開始タイ
    ミングの基準となるマークとマーク検出手段が、中間転
    写体上でトナーを重ねるための位置合わせのためのマー
    クとマーク検出手段を兼ねることを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU713395B2 (en) * 1997-08-01 1999-12-02 Casio Computer Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming unit with an improved phase adjustment means
KR100373470B1 (ko) * 2000-03-31 2003-02-25 가부시끼가이샤 도시바 컬러 화상 형성 장치 및 화상 형성 타이밍 제어 방법

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KR100373470B1 (ko) * 2000-03-31 2003-02-25 가부시끼가이샤 도시바 컬러 화상 형성 장치 및 화상 형성 타이밍 제어 방법

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