JPH09197559A - 透過型スクリーンとその製造方法 - Google Patents

透過型スクリーンとその製造方法

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JPH09197559A
JPH09197559A JP8009661A JP966196A JPH09197559A JP H09197559 A JPH09197559 A JP H09197559A JP 8009661 A JP8009661 A JP 8009661A JP 966196 A JP966196 A JP 966196A JP H09197559 A JPH09197559 A JP H09197559A
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JP
Japan
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box
panel
shaped
screen
light
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JP8009661A
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Katsuaki Mitani
勝昭 三谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン外周部に内部に収容するレンズの
取り付けスペースを必要としない透過型スクリーンを提
供することを目的とする。 【解決手段】 光を透過しない目地部10と光透過性樹
脂材料で構成され光を透過するスクリーン有効面を有し
箱型に形成された箱型パネル8を設け、箱型パネル8の
内側に、拡散性微粒子を混合した光拡散透過性樹脂材料
で成形されたレンチキュラーレンズシート7と光透過性
樹脂材料で成形されたフレネルレンズシート1を装着し
た。箱型パネル8は最も視聴者に近い面に開口窓を有し
ておらず、スクリーン11に照射された画面を見る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投写型テレビジョン
受像機などの映像を画面に映し出す目的に使用される透
過型スクリーン(国際特許分類H04N5/64)に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管や液晶表示器に出力され
た映像を拡大レンズで透過スクリーンに拡大投射する投
写型テレビジョン受像機では、図21,図22に示す透
過型スクリーンが使用されている。
【0003】これは、CRTからの入射光113に対
し、出射光側レンチキュラーレンズ105とブラックス
トライプ106が視聴者側114となるようにレンチキ
ュラーレンズシート103をスクリーン枠108の内面
に装着し、次にフレネルレンズ102が視聴者側114
となるようにフレネルレンズシート101を、レンチキ
ュラーレンズシート103の入射光側レンチキュラーレ
ンズ104に接して装着し、スクリーン枠108の取り
付けボス109に取り付け金具110とビス111で取
り付け固定して2枚構成の透過型スクリーンとしてい
る。
【0004】上記取り付け構造の改善方法として、実開
平1−149179号公報にはビスを使用しないでスク
リーン枠本体にスクリーンを係止受け部を設けスクリー
ン押さえ部によりスクリーン枠本体にスクリーンを取り
付け固定する技術が示されている。実開昭62−609
35号公報や実開平1−85827号公報にはスクリー
ンの端縁が挿入可能な溝が設けられたスクリーン枠にス
クリーンを挿入して取り付け固定する技術が開示されて
いる。
【0005】図21と図22の(a)(b)(c)に示
す2枚構成の透過型スクリーンは、スクリーン枠108
により投写型テレビジョン受像機のキャビネット(図示
せず)に取り付けられる。フレネルレンズ102は、両
面にシリンドリカル状のレンチキュラーレンズを配設し
たレンチキュラーレンズシート103に、斜め入射光が
多いCRTからの入射光113を並行光として集光して
入射させる。
【0006】レンチキュラーレンズシート103は基材
中にガラスや高分子部材よりなる光拡散性微粒子107
が混入されており、画像を結像させると共に垂直視野角
特性が得られ、入射光側レンチキュラーレンズ104で
水平視野角特性が得られ、出射光側レンチキュラーレン
ズ105でカラーシフトの補正をして視聴者が映像を見
るようになっている。
【0007】入射光側レンチキュラーレンズ104の非
集光部に突起状のブラックストライプ106を所定ピッ
チの縞状に形成し、外光によるコントラストの低下を防
いでいる。
【0008】図23の(a)(b)(c)は3枚構成の
透過型スクリーンで、スクリーン枠108の内面で最も
視聴者に近い面には光透過性平面パネル112を配置
し、レンチキュラーレンズシート103とフレネルレン
ズシート101と共にスクリーン枠108の取り付けボ
ス109に取り付け金具110とビス111により取り
付け固定されており、スクリーン枠108により投写型
テレビジョン受像機のキャビネットに取り付けられる。
この3枚構成の透過型スクリーンは2枚構成の透過型ス
クリーンに比べて画像の鮮明度を向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらスクリー
ン枠により構成される2枚構成または3枚構成の上記の
ような従来の透過型スクリーンでは、一般家庭において
よりコンパクトで大画面が要求されているのに、スクリ
ーン枠108によりレンチキュラーレンズシート103
とフレネルレンズシート101を取り付け固定しなけれ
ばならないため、スクリーン外周部に幅広の取り付けス
ペース116が発生する。そのためスクリーンの有効画
面より非常に大きな外形のセットサイズの投写型テレビ
ジョン受像機となり、設置スペースを広くしなければな
らないという問題がある。
【0010】また、最も視聴者に近い面にシリンドリカ
ル状の出射光側レンチキュラーレンズ105とブラック
ストライプ106の凹凸があり、その凹凸が視聴者に見
えるため解像力や画像の鮮明度を劣化するという問題を
有している。
【0011】さらに、光拡散性微粒子107の一部はシ
リンドリカル状の出射光側レンチキュラーレンズ105
とブラックストライプ106の表面に突出しているのが
一般的である。このためにレンチキュラーレンズシート
103の視聴者に近い面に外光が照射されたときに乱反
射が起こり、スクリーン面が白っぽくなり、コントラス
トの劣化が生じるという問題もある。
【0012】画像の鮮明度やコントラストの劣化を改善
した3枚構成の透過型スクリーンにおいても、スクリー
ン枠108により光透過性平面パネル112とレンチキ
ュラーレンズシート103とフレネルレンズシート10
1を取り付け固定しなければならないため、スクリーン
外周部に幅広の取り付けスペースが発生し前記2枚構成
の透過型スクリーンと同様に設置スペースを広くしなけ
ればならないという問題がある。
【0013】さらに、光透過性平面パネル112は平面
のため、これに外光(スクリーン周囲の蛍光灯、電灯、
人、窓、物品など)の写り込みが極端に発生するため画
面が見にくいという問題が新たに起こる。また光透過性
平面パネル112は樹脂で製造されているため表面抵抗
値が1015Ω/cm2 〜1017Ω/cm2 もあるため、
すぐに静電気が帯電し、周囲のホコリやゴミを吸着して
汚れる。この汚れを拭きとっても摩擦によりさらに大き
な静電気の帯電となり汚れが落ちない問題もある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の透過型スクリー
ンは、レンズにより集光し拡散して視野角を拡げて画面
を写し出す透過型スクリーンにおいて、最も視聴者に近
い面に開口窓を有していない箱型パネルを設け、この箱
型パネルの内側に前記レンズを組み込み、箱型パネルの
スクリーンに照射された画面を見るように構成したこと
を特徴とする。
【0015】具体的には、光を透過しない目地部と光透
過性樹脂材料で構成され光を透過するスクリーン有効面
を有し箱型に形成された箱型パネルを設け、この箱型パ
ネルの内側に、拡散性微粒子を混合した光拡散透過性樹
脂材料で成形されたレンチキュラーレンズシートと光透
過性樹脂材料で成形されたフレネルレンズシートを装着
する。
【0016】また、光を透過しない目地部と光透過性樹
脂材料で構成され光を透過するスクリーン有効面を有し
拡散性微粒子を混合した光拡散透過性樹脂材料からなり
最も視聴者に近い面に開口窓を有していない箱型拡散パ
ネルを設け、この箱型拡散パネルの内側に集光し拡散し
て視野角を拡げるレンズを組み込み、箱型拡散パネルの
スクリーンに照射された画面を見るように構成する。
【0017】また、光を透過しない目地部と光透過性樹
脂材料で構成され光を透過するスクリーン有効面を有し
拡散性微粒子を混合しない光透過性樹脂材料からなり最
も視聴者に近い面に開口窓を有していない箱型の透明層
とこの透明層の内側に拡散性微粒子を混合した光拡散透
過性樹脂材料からなる拡散層とからなる箱型2層拡散パ
ネルを設け、この箱型2層拡散パネルの内側に集光し拡
散して視野角を拡げるレンズを組み込み、箱型2層拡散
パネルのスクリーンに照射された画面を見るように構成
する。
【0018】また、前記箱型パネル、箱型拡散パネル,
箱型2層拡散パネルの表面抵抗が1Ω/cm2 〜1012
Ω/cm2 の範囲となるように帯電防止材料が混合され
た光透過性帯電防止樹脂材料または光拡散透過性帯電防
止樹脂材料製、あるいは前記箱型パネル,箱型拡散パネ
ル,箱型2層拡散パネルの最も視聴者に近い表面に表面
抵抗が1Ω/cm2 〜1012Ω/cm2 の範囲で帯電防
止膜を形成する。
【0019】また、上記の各透過型スクリーンの製造に
際して、組み立て構造は、箱型のパネルの内側にレンチ
キュラーレンズシートを納め、更にフレネルレンズシー
トを納めて、箱型のパネルとレンチキュラーレンズシー
トとフレネルレンズシートを、接着剤または粘着剤また
は押さえ部材のいづれか1つまたは複数の組み合わせで
取り付け固定する。
【0020】また、上記の各透過型スクリーンの製造に
際して、組み立て構造は、箱型のパネルの内側にレンチ
キュラーレンズシートを納め、更にフレネルレンズシー
トを納めて、箱型のパネルとフレネルレンズシートを接
着剤または粘着剤または押さえ部材のいづれか1つまた
は複数の組み合わせで取り付け固定して中間に配置され
たレンチキュラーレンズシートが環境変化で自由に伸縮
できるようにする。
【0021】また、上記の各透過型スクリーンの製造に
際して、箱型の各パネルは、平面パネルを熱プレス,圧
空成形,真空成形で箱型に成形する。また、上記の各透
過型スクリーンの製造に際して、箱型の各パネルの目地
部は、箱型のパネルの外周部内面または外周部外面に塗
装,印刷,目地部のシートを接着または転写する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を具
体例に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜図11は〔第1の実施の形
態〕を示す。
【0023】図1と図2の(a)(b)(c)に示す透
過型スクリーンは、従来の3枚構成透過型スクリーンと
等価なものであって、外周が箱型で最も視聴者に近い面
を構成している箱型パネル8には光透過性樹脂材料を使
用し、光を透過するスクリーン有効面11と光を透過し
ない装飾部9により目地部10が形成されている。
【0024】箱型パネル8の内面には、拡散性微粒子6
を混合した光拡散透過性樹脂材料で入射側レンチキュラ
ーレンズ3と出射側レンチキュラーレンズ4とブラック
ストライプ5が成形されたレンチキュラーレンズシート
7と光透過性樹脂材料でフレネルレンズ2が成形された
フレネルレンズシート1を装着し、箱型パネル8とフレ
ネルレンズシート1を接着剤13と押さえ部材12によ
り取り付け固定している。
【0025】このように最も視聴者に近い面の箱型パネ
ル8が箱型であるため、従来のスクリーン枠のようにス
クリーン有効面が開いていないので箱型パネル8の内面
からレンチキュラーレンズシート7とフレネルレンズシ
ート1が脱落することはない。また、箱型パネル8の内
面にレンチキュラーレンズシート7とフレネルレンズシ
ート1が装着されて接着剤13や押さえ部材12で取り
付け固定されているため、スクリーン取り付けスペース
も取り付けボスも必要とせず、レンチキュラーレンズシ
ート7とフレネルレンズシート1の伸縮により箱型パネ
ルの壁面に接触しないスペース16として1〜2mmあ
ればよい。
【0026】また、目隠し部14はレンチキュラーレン
ズシート7とフレネルレンズシート1の外周部端部が見
えなければよく、箱型パネルの壁面に接触しないスペー
ス16である1〜2mmプラス1〜2mmあればよいの
で2〜4mmとなる。従って、目地部10は箱型パネル
8の肉厚15が2〜5mmあるので目隠し部14の2〜
4mmと合わせて4〜9mmあればよい。この実施の形
態では余裕をみて5〜10mmとした。
【0027】従来のスクリーン枠によるスクリーン取り
付けでは、図22に示されるように、必ずスクリーン取
り付けスペース116が最低でも取り付けボス109と
取り付け金具110の寸法20mmとスクリーン脱落防
止スペース117は2〜3mmでは落下テストや衝撃テ
ストなどで脱落するため最低でも8〜10mmとスクリ
ーン枠の肉厚部2〜3mmが必要となりスクリーン枠全
スペースは30〜40mmと大きなスペースが必要であ
る。
【0028】本発明は、上記説明のようにスクリーンの
取り付けスペースとして余裕を見ても5〜10mmでよ
く、従来のスクリーン枠では30〜40mm必要で片側
で20mm(30mm−10mm)〜35mm(40m
m−5mm)となり投写型テレビジョン受像機の横幅は
40mm〜70mmの縮小ができ小スペースとなる。ま
た、取り付けスペースは必ずしも最小スペースとする必
要はなく、用途や目的に応じて5mm〜40mmの範囲
で任意に選択できる。
【0029】したがって、スクリーン枠のような幅広の
取り付けスペースを必要としない箱型パネル8により、
鮮明度とコントラストを向上し、大画面でもコンパクト
な少スペースでスクリーン有効面にスクリーン枠の段地
のない斬新なデザインが得られ、設置面積がより小さな
投写型テレビジョン受像機を実現できる。
【0030】なお、箱型パネル8とレンチキュラーレン
ズシート7とフレネルレンズシート1の取り付け構造
は、図3に示すように接着剤13により箱型パネル8と
レンチキュラーレンズシート7とフレネルレンズシート
1の3枚を全て接着して固定する方法や、両面テープや
粘着剤による方法、または押さえ部材と接着剤(両面テ
ープや粘着剤)を使用して固定する方法で製造すること
ができる。
【0031】また、図2に示すように、箱型パネル8と
フレネルレンズシート1を接着剤13で接着固定して、
中間に配置されたレンチキュラーレンズシート7は自由
に移動できるようにして、環境の変化に自由に伸縮でき
る取り付け構造で製造する方法もある。また箱型パネル
8とフレネルレンズシート1の固定は接着剤でなく両面
テープや粘着剤や押さえ部材を使用しても問題ない。
【0032】箱型パネル8のスクリーン有効面と目地部
の形成方法は、図4の(A)に示すように、箱型パネル
8の外周部内面の目地部10aとなるスペースに光を透
過しない着色材料(例えば、黒色が使用される)で装飾
部9aを形成することによりスクリーン有効面11aが
形成されると共に図2で示される内装されたレンチキュ
ラーレンズシート7とフレネルレンズシート1の端部の
目隠し部14aが形成される。そして、画像を写し出す
スクリーン有効面は図4の(B)に示されるように、目
地部10bとなるスペースに光を透過しない着色材料で
装飾部9bを形成することによりスクリーン有効面11
aがスクリーン有効面11bとなり、目隠し部14aが
目隠し部14bとなるようにスクリーン有効面が自由に
変えることができ、自由な画面サイズが得られる。
【0033】また、図5の(C)(D)に示されるよう
に、箱型パネル8の外周部外面の目地部10cと10d
となるスペースに光を透過しない着色材料で装飾部9
c,9dを形成することによりスクリーン有効面11
c,11dが形成されると共に図2で示される内装され
たレンチキュラーレンズシート7とフレネルレンズシー
ト1の端部の目隠し部14c,14dが形成される。従
って、図4で説明したように、画像を写し出すスクリー
ン有効面は、目地部10c,10dとなるスペースに光
を透過しない着色材料で装飾部9c,9dを形成するこ
とによりスクリーン有効面11c,11dと目隠し部1
4cと14dとなるため、スクリーン有効面を自由に変
えることができ自由な画面サイズが得られる。
【0034】着色材料としては、デザインの色に合わせ
て各種の着色材料を使用すればよく、製造方法に合わせ
てインクや塗料などの材料を選択すればよい。この3枚
構成の枠無し透過型スクリーンにおける箱型パネル8の
具体的な製造方法を下記の〔実施例1〕〜〔実施例4〕
に示す。
【0035】〔実施例1〕図6は箱型パネル8の第1の
製造方法を示す。第1工程で押し出し成形方法により平
面パネルを成形し、第2工程で熱プレスにより箱型パネ
ルに成形し、第3工程で画像を映像するスクリーン有効
面と目地部を形成して箱型パネルを製造する方法であ
る。
【0036】具体的には、第1工程で従来の光透過性平
面パネル112の製造装置を使用して、光透過性樹脂材
料としてアクリル樹脂(ポリカーボネート樹脂,ポリス
チレン樹脂,MS樹脂,AS樹脂,その他透明の樹脂)
を使用して、押し出し機21より溶融したアクリル樹脂
を押し出し、ダイ22とロールにより連続シート23と
して成形されて冷却後平面パネル24として必要なサイ
ズに切断され、台車25に積み込んで第2工程へ搬送す
る。
【0037】第2工程では、平面パネル24を加熱装置
26に装着し、平面パネル24の表面温度を120゜C
〜200゜Cの範囲で、好ましくはプレス成形できる最
適温度(本発明のアクリル樹脂の実施例では150゜C
±10゜C)として加熱し、加熱平面パネル27をプレ
ス成形機に挿入してチャック部29により固定し、プレ
ス上型28を下降して加熱平面パネル27をプレス上型
28とプレス下型30で箱型に絞り加工して箱型パネル
31を成形し、冷却後に箱型パネル31を取り出す。
【0038】平面パネル24を加熱する場合、加熱温度
としてはアクリル樹脂の場合120゜C〜200゜Cの
範囲としたが、これはアクリル樹脂が溶融しなくて塑性
加工ができる熱変形温度の範囲が望ましく、耐熱アクリ
ル樹脂やポリカーボネート樹脂などでは170゜C〜2
50゜Cの範囲の中からプレス成形条件に最適な温度を
選んで実施することが重要である。
【0039】第3工程では、箱型パネル31のスクリー
ン有効面となるサイズのシール治具32を箱型パネル3
1の内平面にセットしスプレーガン33で装飾部34を
塗装することにより、スクリーン有効面と目地部を形成
し、〔第1の実施の形態〕における箱型パネル8を完成
させる。
【0040】〔実施例2〕図7の(a)〜(d)は箱型
パネル8の第2の製造方法の第2工程を示す。この第2
の製造方法の第1工程では、押し出し成形方法により平
面パネルを成形し、第2工程で圧空成形,真空成形、ま
たは圧空成形と真空成形の組み合わせ等の成形方法でア
ンダーカット部を保有する箱型パネルに成形し、第3工
程で画像を映像するスクリーン有効面と目地部を形成し
て箱型パネルを製造する方法である。
【0041】具体的には、第1工程は〔実施例1〕と同
じである。第2工程は図7に示されるように、加熱装置
で最適成形温度に加熱された加熱平面パネル35を圧空
成形機の圧空成形上型36と圧空成形下型37にセット
されたアンダーカット成形型38の間に挿入し、次に圧
空成形上型36を下降させて箱型に絞り加工成形をして
箱型パネル42が成形されると共に空洞部39ができ、
次に圧空成形上型36の圧空孔41より空気を圧力をか
けて送り込むことにより空洞部39に加熱平面パネル3
5が押し込まれて圧空部40ができると同時にアンダー
カットのついたアンダーカット箱型パネル43が成形さ
れ、冷却後圧空成形上型36を上昇させて圧空成形下型
37からアンダーカット成形型38を離型することによ
りアンダーカット箱型パネル43を取り出す。
【0042】また、図8の(a)〜(c)に示すように
前記図7の内部からの圧空方法と逆に外部からの圧空方
法として製造することもできる。また、圧空成形でなく
真空成形で、空洞部39にある空気を真空機械で真空に
することにより空洞部39に加熱平面パネル35が引き
込まれて圧空部40が真空部になることによりアンダー
カット箱型パネル43が成形される製造方法を使用して
もよい。さらに空洞部39にある空気を真空機械で真空
にすると共に圧空部40に空気を圧力をかけて送り込む
ことによりアンダーカット箱型パネル43が成形される
製造方法を使用してもよい。
【0043】〔実施例3〕図9〜図11は箱型パネル8
の第3の製造方法の要部を示す。この第3の製造方法で
は、第1工程で押し出し成形方法により平面パネルを成
形し、第2工程で画像を映像するスクリーン有効面と目
地部を自由に形成し、第3工程で熱プレスまたは圧空成
形または真空成形または前記2方法の組み合わせ等の成
形方法で箱型パネルに成形する製造方法である。
【0044】第1工程と第3工程は〔実施例1〕〔実施
例2〕と同じである。第2工程では、先ず最初に第3工
程で箱型パネルに成形した時にスクリーン有効面と目地
部が変形して曲線になるので箱型パネルに成形した時に
最終的に直線でスクリーン有効面と目地部が形成できる
ように、箱型パネルに成形した時にスクリーン有効面と
目地部が変形して曲線となる曲線形状を確認し、その曲
線形状と逆曲線形状で平面パネルへスクリーン有効面と
目地部を形成する。
【0045】具体的には、図9の(E)に示されるよう
に平面パネル51に格子状直線52をスクリーン印刷で
印刷形成し、第3工程での製造方法で箱型パネル53に
成形すると格子状直線52が一例として図9の(F)の
格子状曲線54へと変化する。この格子状直線52に対
し格子状曲線54の各ポイント上の変化寸法を測定し、
図10の(G)に示されるように、平面パネル55に図
9の(F)の格子状曲線54と逆寸法の逆曲線をスクリ
ーン有効面と目地部の境界を形成する位置にスクリーン
印刷で装飾部56と成形前スクリーン有効面57を形成
する。
【0046】この平面パネル55を第3工程で箱型パネ
ル58に成形すると図10の(H)に示されるように装
飾部56により直線の成形後スクリーン有効面60と目
地部59が形成される。
【0047】また、図10は箱型パネル内面にスクリー
ン有効面60と目地部59を形成したが、図11に示す
ように箱型パネル外面にスクリーン有効面60と目地部
59を形成しても同じ結果が得られる。
【0048】〔実施例4〕第4の製造方法は、第1工程
で射出成形方法または射出圧縮成形方法により内側にレ
ンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートを固
定できる取り付け部を具備した箱型パネルに成形し、第
2工程で画像を映像するスクリーン有効面と目地部を自
由に形成する箱型パネルの製造方法である。
【0049】この製造方法によると、第1工程で射出成
形機に箱型パネルの金型を取りつけ、射出成形機のノズ
ルから金型のスプルー,ランナー,ゲートに光透過性樹
脂材料が射出充填されて、箱型パネルに成形される。成
形された箱型パネルに第2工程で〔実施例1〕の第3工
程と同じ方法、つまり箱型パネルのスクリーン有効面と
なるサイズのシール治具を箱型パネルの内平面にセット
しスプレーガンで装飾部を塗装することにより、スクリ
ーン有効面と目地部を形成して箱型パネルを完成する。
【0050】従って、本発明の製造方法では特別な製造
設備の開発は必要なく従来の製造設備に改善治工具や改
善金型を取り付けて製造工程の組み合わせを編成するだ
けで製造できるので簡単に安価に製造できる。
【0051】〔第2の実施の形態〕図12の(a)
(b)に示す透過型スクリーンは、小型の陰極線管や液
晶パネルからレンズにより拡大投射された映像を結像し
て写し出す機能と明るさと指向性とカラーシフトの光学
特性の向上と大画面で小スペースで斬新なデザインが得
られるもので、外周が箱型で最も視聴者に近い面を構成
している箱型拡散パネル63には、拡散性微粒子67を
混合した光拡散透過性樹脂材料を使用し、光を透過する
スクリーン有効面66と光を透過しない装飾部64によ
り形成された目地部65を有している。箱型拡散パネル
63の内面に、拡散性微粒子を混合しない光透過性樹脂
材料で成形された透明レンチキュラーレンズシート62
とフレネルレンズシート61を装着し、箱型拡散パネル
63と透明レンチキュラーレンズシート62とフレネル
レンズシート61を接着剤13と押さえ部材12により
取り付け固定している。
【0052】このように〔第1の実施の形態〕の箱型パ
ネルを箱型拡散パネルとすることにより、第1の発明の
拡散性微粒子を混合したレンチキュラーレンズシートで
は入射光側レンチキュラーレンズより入射した光が拡散
性微粒子により乱反射され出射光側レンチキュラーレン
ズに70%しか集光しないが、〔第2の実施の形態〕で
は拡散性微粒子を混合しない透明レンチキュラーレンズ
シートとなり、拡散性微粒子が混合されていないため入
射光側レンチキュラーレンズより入射した光が90%以
上出射光側レンチキュラーレンズに集光され光の利用効
率が向上し、〔第1の実施の形態〕と比べると明るさと
指向性とカラーシフトの点でスクリーン性能がさらに向
上する。
【0053】製造方法は、〔第1の実施の形態〕の製造
方法がそのまま使用でき、箱型拡散パネルの材料が〔第
1の実施の形態〕の箱型パネルでは拡散性微粒子を混合
しない光透過性樹脂材料を使用したのに対し、この〔第
2の実施の形態〕では拡散性微粒子を混合した光拡散透
過性樹脂材料を使用する点だけが異なる。
【0054】〔第3の実施の形態〕図13の(a)
(b)に示す透過型スクリーンは、小型の陰極線管や液
晶パネルからレンズにより拡大投射された映像を結像し
て写し出す機能と明るさと指向性とカラーシフトの光学
特性の向上と大画面で小スペースで斬新なデザインが得
られるという作用を行うもので、外周が箱型で最も視聴
者に近い面を構成する箱型2層拡散パネル68は、拡散
性微粒子67を混合した光拡散透過性樹脂材料を使用し
た拡散層69と拡散性微粒子を混合しない光透過性樹脂
材料を使用した透明層70と光を透過するスクリーン有
効面66と光を透過しない装飾部64により形成された
目地部65を有している。箱型2層拡散パネル68の内
面に拡散性微粒子を混合しない透明レンチキュラーレン
ズシート62とフレネルレンズシート61を装着し、箱
型2層拡散パネル68と透明レンチキュラーレンズシー
ト62とフレネルレンズシート61を接着剤13と押さ
え部材12により取り付け固定している。
【0055】製造は、第1工程で従来の平面パネル11
2の製造装置の単層押し出し機と異なり2層押し出し機
を使用して、拡散性微粒子67を混合した光拡散透過性
樹脂材料としてアクリル樹脂に拡散性微粒子67を混合
した材料(ポリカーボネート樹脂,ポリスチレン樹脂,
MS樹脂,AS樹脂,その他透明の樹脂に拡散性微粒子
67を混合)を使用して拡散層69と光透過性樹脂材料
としてアクリル樹脂(ポリカーボネート樹脂,ポリスチ
レン樹脂,MS樹脂,AS樹脂,その他透明の樹脂)を
使用して透明層70を、2層押し出し機より溶融した光
拡散透過性樹脂材料と光透過性樹脂材料を2層で同時に
押し出し、ダイとロールにより連続シートとして成形さ
れて、冷却後2層拡散平面パネルとして必要なサイズに
切断され、台車に積み込んで第2工程へ搬送する。
【0056】第2工程では、2層拡散平面パネルを加熱
装置に装着し、2層拡散平面パネルをプレス成形できる
最適温度に加熱し、プレス成形機に挿入し、プレス上型
とプレス下型で箱型に絞り加工して箱型2層拡散パネル
を成形し、冷却後箱型2層拡散パネルを取り出す。この
場合の最適加熱温度は〔実施例1〕の温度と同じでよ
い。
【0057】第3工程では、箱型2層拡散パネルのスク
リーン有効面となるサイズのシール治具を箱型2層拡散
パネルの内平面にセットし、スプレーガンで装飾部を塗
装することにより、スクリーン有効面と目地部を形成し
て箱型2層拡散パネルを完成する。
【0058】ここでは箱型2層拡散パネルの製造方法の
一例を述べたが、箱型に成形する成形方法は〔実施例
1〕〜〔実施例4〕の4つの製造方法が使用できるが拡
散層と透明層の2層に成形する方法が新しく追加改善さ
れていることである。
【0059】〔第3の実施の形態〕の箱型2層拡散パネ
ルは拡散層と透明層の2層に構成されて拡散性微粒子を
薄い層となっているため、〔第2の実施の形態〕の箱型
拡散パネルと比較すると、〔第2の実施の形態〕では拡
散性微粒子が全体にあるため入射した光が拡散性微粒子
により乱反射され迷光が多く、解像力の劣化要因となっ
ていたが、この〔第3の実施の形態〕では乱反射される
迷光を減少させることができて解像力の劣化要因が少な
くなり、スクリーン性能の解像力がより改善される。
【0060】なお、〔第3の実施の形態〕の箱型2層拡
散パネルの製造方法を、〔実施例1〕〜〔実施例4〕の
製造方法と異なった方法として、第1工程で光透過性樹
脂材料で押し出し機で平面パネルを成形し、第2工程で
平面パネルの片側表面に拡散性微粒子が混合されたイン
クをスクリーン印刷などで印刷することにより2層拡散
パネルとして、第3工程で箱型2層拡散パネルに前記の
〔実施例1〕〜〔実施例4〕に示した4つの製造方法の
内の〔実施例1〕〜〔実施例3〕の何れかの製造方法で
成形し、第4工程でスクリーン有効面と目地部を形成す
ることにより製造できる。また、第1工程で射出成形方
法により箱型パネルを成形した後で箱型パネルの内面に
拡散性微粒子が混合されたインクをスクリーン印刷など
で印刷することにより2層拡散パネルとして製造しても
よい。
【0061】〔第4の実施の形態〕〔第1の実施の形
態〕の箱型パネルや〔第2の実施の形態〕の箱型拡散パ
ネルや〔第3の実施の形態〕の箱型2層拡散パネルは、
光透過性樹脂材料や光拡散透過性樹脂材料で成形した
が、この〔第4の実施の形態〕においては、光透過性樹
脂材料や光拡散透過性樹脂材料に、可視光線吸収性の染
料や顔料を可視光線波長領域で透過率が50%〜85%
となるように混合して光透過性可視光線吸収樹脂材料や
光拡散透過性可視光線吸収樹脂材料を製造し、これで箱
型パネルや箱型拡散パネルや箱型2層拡散パネルを成形
して、可視光線吸収箱型パネルや可視光線吸収箱型拡散
パネルや可視光線吸収箱型2層拡散パネルを得、これを
使用してそれぞれの透過型スクリーンを作成した。
【0062】図14の(a)(b)は〔第1の実施の形
態〕の箱型パネルを上記の可視光線吸収箱型パネル76
にした状態を示しており、その他の構成は〔第1の実施
の形態〕と同じである。
【0063】この〔第4の実施の形態〕の各透過型スク
リーンによると〔第1の実施の形態〕〜〔第3の実施の
形態〕の各透過型スクリーンに比べて、スクリーン性能
の外光コントラストを向上する。なお、可視光線吸収に
より明るさは落ちるが透過率が50%〜85%の範囲つ
まり外光コントラストは7%(92%−85%)〜42
%(92%−50%)の範囲で向上し明るい場所での映
像が白黒の鮮明なコントラストで立体感のある画像が得
られる。
【0064】この〔第4の実施の形態〕では成形に使用
する樹脂に可視光線吸収性の染料や顔料を混ぜたが、
〔第1の実施の形態〕〜〔第3の実施の形態〕の各透過
型スクリーンの箱型パネルや箱型拡散パネルや箱型2層
拡散パネルの最も視聴者に近い面に、可視光線波長領域
で透過率が50%〜85%となる可視光線吸収膜を、印
刷や塗装またはコーティングなどの方法で形成して透過
型スクリーンを製造することによっても同様の効果を期
待できる。
【0065】〔第5の実施の形態〕図15の(a)
(b)は〔第5の実施の形態〕の透過型スクリーンを示
す。〔第1の実施の形態〕の箱型パネルや〔第2の実施
の形態〕の箱型拡散パネルや〔第3の実施の形態〕の箱
型2層拡散パネルを使用した透過型スクリーンへのホコ
リやゴミの付着を防止するもので、図15は〔第1の実
施の形態〕の箱型パネルに実施して帯電防止箱型パネル
78とした場合を示している。
【0066】一般的に樹脂材料は表面抵抗が1013Ω/
cm2 以上(通常1015〜1018Ω/cm2 の範囲が多
い)で静電気による帯電でホコリやゴミを吸い寄せる。
図15の(a)に示されるように箱型パネル71の最も
視聴者に近い面の表面に、表面抵抗が107 Ω/cm2
のインク(例えば、酸化錫の微粉末が混合されたエルコ
ム:触媒化成株式会社の商品名)をシルク印刷で2〜3
μmの膜厚で印刷して帯電防止膜72を形成した。
【0067】これによると、乾いた布で透過型スクリー
ンの帯電防止箱型パネル78の表面を摩擦しても静電気
の発生がなく、ホコリやゴミの付着が認められなかっ
た。帯電防止効果としては1Ω/cm2 〜1012Ω/c
2 の範囲の表面抵抗であればどのような材料を使用し
ても問題ない。
【0068】図15では〔第1の実施の形態〕の箱型パ
ネルの場合を例に挙げて説明したが、〔第2の実施の形
態〕の箱型拡散パネルや〔第3の実施の形態〕の箱型2
層拡散パネルの表面に処理しても同様の効果があること
は言うまでもない。
【0069】また、帯電防止処理を印刷で製造する方法
を説明したが、〔第1の実施の形態〕の箱型パネル,
〔第2の実施の形態〕の箱型拡散パネル,箱型2層拡散
パネルの材料に混合して成形しても同様の効果があるこ
とは言うまでもない。
【0070】〔第6の実施の形態〕図16の(a)
(b)は〔第6の実施の形態〕の透過型スクリーンを示
す。〔第1の実施の形態〕の箱型パネルや〔第2の実施
の形態〕の箱型拡散パネルや〔第3の実施の形態〕の箱
型2層拡散パネルを使用した透過型スクリーンで発生す
る写り込み防止と外光コントラストの向上を目的に反射
防止膜処理をしたもので、図16は〔第1の実施の形
態〕の箱型パネルに実施して反射防止箱型パネル75と
した場合を示している。
【0071】箱型パネル73の最も視聴者に近い面に箱
型パネル73の基材樹脂より低屈折率の透明樹脂により
光干渉理論による反射防止薄膜74を形成し、この反射
防止箱型パネル75の内面にレンチキュラーレンズシー
トとフレネルレンズシートを装着固定した。
【0072】反射防止薄膜74の膜厚は、光干渉理論に
基づきλ/4n(λ:波長,n:反射防止薄膜材料の屈
折率)となり、0.01μm〜1μmの膜厚範囲で最適
膜厚を選択すればよい。具体的には、箱型パネル73の
基材樹脂がアクリル樹脂(n=1.49)を使用し、反
射防止薄膜74の材料をフッ素樹脂(サイトップn=
1.34:旭硝子株式会社の商品名)としたので膜厚は
0.1μmとした。
【0073】この箱型パネル73の反射率を測定すると
約4%(アクリル樹脂)であったが反射防止薄膜74を
処理した反射防止箱型パネル75の反射率を測定すると
約1%に改善されていて写り込みが非常に少なく外光コ
ントラストも向上することが確認された。
【0074】なお、箱型パネル73の最も視聴者に近い
面に反射防止薄膜74を形成した例を説明したが、反射
防止薄膜は箱型パネルの両面にするとさらによい性能が
だせることは言うまでもない。また箱型パネルだけでな
くレンチキュラーレンズシートやフレネルレンズシート
に反射防止薄膜の処理しても問題ないことは言うまでも
ない。
【0075】なお、〔第1の実施の形態〕の箱型パネル
の片面または両面に反射防止薄膜を形成した場合を例に
挙げて説明したが、〔第2の実施の形態〕の箱型拡散パ
ネルや〔第3の実施の形態〕の箱型2層拡散パネルに同
様に実施しても同様の効果が得られるのは言うまでもな
い。
【0076】〔第7の実施の形態〕図17の(a)
(b)は〔第7の実施の形態〕の透過型スクリーンを示
す。これは〔第4の実施の形態〕の可視光線吸収箱型パ
ネルを使用した透過型スクリーンに、さらに写り込み防
止と外光コントラストの向上を目的に反射防止膜処理を
したもので、反射防止可視光線吸収箱型パネル77とし
た場合を示している。
【0077】可視光線吸収箱型パネル76の最も視聴者
に近い外側表面に、パネル76の基材樹脂より低屈折率
の透明樹脂により光干渉理論による反射防止薄膜74が
形成されており、外光が照射された時に外光の吸収と光
干渉理論による反射防止効果で外光コントラストの改善
と写り込み防止が図れた。
【0078】なお、〔第4の実施の形態〕の可視光線吸
収箱型パネルの片面に反射防止薄膜を形成した場合を例
に挙げて説明したが、可視光線吸収箱型パネルの両面に
反射防止薄膜を形成することによっても同様の効果が期
待できる。
【0079】また、可視光線吸収箱型パネルの片面また
は両面に反射防止薄膜を形成した場合を例に挙げて説明
したが、可視光線吸収箱型拡散パネルの片面または両面
に反射防止膜が処理した反射防止可視光線吸収箱型拡散
パネルや、可視光線吸収箱型2層拡散パネルの片面また
は両面に反射防止膜が処理した反射防止可視光線吸収箱
型2層拡散パネルとした場合であっても同様の効果が得
られるのは言うまでもない。
【0080】製造方法は〔第4の実施の形態〕と〔第6
の実施の形態〕の製造方法を組み合わせれば実現でき
る。 〔第8の実施の形態〕図18の(a)(b)は〔第8の
実施の形態〕の透過型スクリーンを示す。
【0081】これは〔第5の実施の形態〕の帯電防止箱
型パネル78を使用した透過型スクリーンに、さらに写
り込み防止と外光コントラストの向上を目的に反射防止
膜処理をしたもので、反射防止帯電防止箱型パネル79
とした場合を示している。
【0082】帯電防止箱型パネル78の最も視聴者に近
い外側表面にパネル71の基材樹脂より低屈折率の透明
樹脂により光干渉理論による反射防止薄膜74を形成し
たもので、光干渉理論による反射防止による映り込み防
止と外光コントラスト向上と帯電防止によるゴミやホコ
リの付着が少ない透過型スクリーンを実現できた。
【0083】なお、〔第5の実施の形態〕の帯電防止箱
型パネル78の片面に反射防止薄膜を形成した場合を例
に挙げて説明したが、帯電防止箱型パネル78の両面に
反射防止薄膜を形成することによっても同様の効果を期
待できる。
【0084】また、帯電防止箱型パネル78の片面また
は両面に反射防止薄膜を形成した場合を例に挙げて説明
したが、帯電防止箱型拡散パネルの片面または両面に反
射防止薄膜を形成した反射防止帯電防止箱型拡散パネル
や、帯電防止箱型2層拡散パネルの片面または両面に反
射防止薄膜を形成した反射防止帯電防止箱型2層拡散パ
ネルとした場合であっても同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0085】〔第9の実施の形態〕図19の(a)
(b)は〔第9の実施の形態〕の透過型スクリーンを示
す。〔第4の実施の形態〕の可視光線吸収箱型パネル7
6の表面に帯電防止膜81を処理して帯電防止可視光線
吸収箱型パネル82としたものであり、外光が照射され
た時に可視光線吸収による外光の吸収で外光コントラス
トの改善と帯電防止によるゴミやホコリの付着が少ない
透過型スクリーンを実現できた。
【0086】なお、可視光線吸収箱型パネル76の表面
に帯電防止膜を付けて帯電防止可視光線吸収箱型パネル
とした場合を例に挙げて説明したが、可視光線吸収箱型
拡散パネルの表面に帯電防止膜を処理した帯電防止可視
光線吸収箱型パネルや、可視光線吸収箱型2層拡散パネ
ルの表面に帯電防止膜を処理した帯電防止可視光線吸収
箱型2層拡散パネルとした場合であっても同様の効果が
得られることは言うまでもない。
【0087】また製造方法は〔第4の実施の形態〕の製
造方法と〔第5の実施の形態〕の製造方法を組み合わせ
て製造すればよい。 〔第10の実施の形態〕図20の(a)(b)は、〔第
10の実施の形態〕の透過型スクリーンを示す。
【0088】これは〔第9の実施の形態〕の帯電防止可
視光線吸収箱型パネル82の表面に、パネル76の基材
樹脂より低屈折率の透明樹脂により光干渉理論による反
射防止薄膜83を形成して反射帯電防止可視光線吸収箱
型パネル84としたもので、帯電防止によるゴミやホコ
リの付着が少なく、外光が照射された時に可視光線吸収
による外光の吸収と反射防止膜による外光反射の低減に
よる外光コントラストの改善と、映り込みのない鮮明な
画像が得られた。
【0089】なお、〔第9の実施の形態〕の帯電防止可
視光線吸収箱型パネルに反射防止薄膜を形成した場合を
例に挙げて説明したが、帯電防止可視光線吸収箱型拡散
パネルの表面に同様に反射防止薄膜を形成して反射帯電
防止可視光線吸収箱型拡散パネルとしたり、帯電防止可
視光線吸収箱型2層拡散パネルの表面に同様に反射防止
薄膜を形成して反射帯電防止可視光線吸収箱型2層拡散
パネルとした場合であっても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0090】また、製造方法は〔第4の実施の形態〕
〔第5の実施の形態〕〔第6の実施の形態〕の製造方法
を組み合わせて製造すればよい。上記の各実施の形態に
おいて、箱型のパネルの内側には図22や図23に取り
付けボス109に相当するものを成形せずにレンチキュ
ラーレンズシート,フレネルレンズシートを組み込んだ
ため、スクリーン外周部に図22,図23に示す取り付
けスペース116が発生しなかったため、設置スペース
を削減できたが、設置スペースを削減する必要の無い場
合には、箱型の各パネルの成形時に射出成形方法または
射出圧縮成形方法などによりパネルの内側にレンチキュ
ラーレンズシートとフレネルレンズシートを固定できる
取り付け部(取り付けボス)を成形し、従来と同じよう
に取り付け部を使用してレンチキュラーレンズシートと
フレネルレンズシートを固定するようにも構成できる。
【0091】上記の各実施の形態において、箱型のパネ
ルの目地部は着色材料を塗装により形成したが、光を透
過しない着色材料でスクリーン有効面と装飾部を形成し
たシートを接着またはホットスタンプ,インモールドな
どで転写または貼付する方法により形成することもでき
る。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レンズに
より集光し拡散して視野角を拡げて画面を写し出す透過
型スクリーンにおいて、最も視聴者に近い面に開口窓を
有していない箱型パネルを設け、この箱型パネルの内側
に前記レンズを組み込み、箱型パネルのスクリーンに照
射された画面を見るように構成したため、箱型パネルに
スクリーン機能の鮮明感の改善と設置面積の小さくてコ
ンパクトな投写型テレビジョン受像機の商品化が可能に
なる。
【0093】さらに、箱型パネルにスクリーン性能や機
能を付与することで、明るさや解像力や指向性やカラー
シフトや外光コントラストの改善が図れ映り込みのない
鮮明な画像が得られる。
【0094】また、帯電防止膜を設けることによってに
よるゴミやホコリの付着の少ない3枚構成の透過型スク
リーンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】〔第1の実施の形態〕の透過型スクリーンの一
部切り欠き分解斜視図
【図2】同実施の形態の裏面図と断面図と正面図
【図3】レンズのパネルへの固定の別の例を示す断面図
【図4】箱型パネルのスクリーン有効面と目地部の構成
断面図
【図5】箱型パネルのスクリーン有効面と目地部の構成
断面図
【図6】箱型パネルの製造方法の第1の実施例の工程図
【図7】箱型パネルの製造方法の第2の実施例の工程図
【図8】箱型パネルの製造方法の第2の実施例の別の工
程図
【図9】箱型パネルの製造方法の第3の実施例の第2工
程のスクリーン有効面と目地部形成の説明図
【図10】箱型パネルの製造方法の第3の実施例の第2
工程のスクリーン有効面と目地部形成の説明図
【図11】箱型パネルの製造方法の第3の実施例の第2
工程のスクリーン有効面と目地部形成の説明図
【図12】〔第2の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図13】〔第3の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図14】〔第4の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図15】〔第5の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図16】〔第6の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図17】〔第7の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図18】〔第8の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図19】〔第9の実施の形態〕の透過型スクリーンの
断面図と正面図
【図20】〔第10の実施の形態〕の透過型スクリーン
の断面図と正面図
【図21】従来の2枚構成のスクリーン枠固定透過型ス
クリーンの斜視図
【図22】従来の2枚構成スクリーン枠固定透過型スク
リーンの裏面図と断面図と正面図
【図23】従来の3枚構成スクリーン枠固定透過型スク
リーンの裏面図と断面図と正面図
【符号の説明】
1 フレネルレンズシート 2 フレネルレンズ 3 入射側レンチキュラーレンズ 4 出射側レンチキュラーレンズ 5 ブラックストライプ 6 拡散性微粒子 7 レンチキュラーレンズシート 8 箱型パネル 9 装飾部 10 目地部 11 スクリーン有効面 13 接着剤 14 目隠し部 42 箱型パネル 61 フレネルレンズシート 62 透明レンチキュラーレンズシート 63 箱型拡散パネル 64 装飾部 65 目地部 66 スクリーン有効面 67 拡散性微粒子 68 箱型2層拡散パネル 69 拡散層 70 透明層 72 帯電防止膜 74 反射防止薄膜 75 反射防止箱型パネル 76 可視光線吸収箱型パネル 77 反射防止可視光線吸収箱型パネル 78 帯電防止箱型パネル 79 反射防止帯電防止箱型パネル 81 帯電防止膜 82 帯電防止可視光線吸収箱型パネル 83 反射防止薄膜 84 反射帯電防止可視光線吸収箱型パネル

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズにより集光し拡散して視野角を拡
    げて画面を写し出す透過型スクリーンにおいて、最も視
    聴者に近い面に開口窓を有していない箱型パネルを設
    け、この箱型パネルの内側に前記レンズを組み込み、箱
    型パネルのスクリーンに照射された画面を見るように構
    成した透過型スクリーン。
  2. 【請求項2】 光を透過しない目地部と光透過性樹脂材
    料で構成され光を透過するスクリーン有効面を有し箱型
    に形成された箱型パネルを設け、この箱型パネルの内側
    に、拡散性微粒子を混合した光拡散透過性樹脂材料で成
    形されたレンチキュラーレンズシートと光透過性樹脂材
    料で成形されたフレネルレンズシートを装着した請求項
    1記載の透過型スクリーン。
  3. 【請求項3】 箱型パネルの内側にレンチキュラーレン
    ズシートを納め、更にフレネルレンズシートを納めて、
    箱型パネルとレンチキュラーレンズシートとフレネルレ
    ンズシートを、接着剤または粘着剤または押さえ部材の
    いづれか1つまたは複数の組み合わせで取り付け固定し
    た請求項2記載の透過型スクリーン。
  4. 【請求項4】 箱型パネルの内側にレンチキュラーレン
    ズシートを納め、更にフレネルレンズシートを納めて、
    箱型パネルとフレネルレンズシートを接着剤または粘着
    剤または押さえ部材のいづれか1つまたは複数の組み合
    わせで取り付け固定して中間に配置されたレンチキュラ
    ーレンズシートが環境変化で自由に伸縮できるようにし
    た請求項2記載の透過型スクリーン。
  5. 【請求項5】 箱型パネルの目地部として、箱型パネル
    の外周部内面または外周部外面に光を透過しない装飾部
    を形成した請求項2記載の透過型スクリーン。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5の何れかにおける箱
    型パネルを、第1工程で押し出し成形方法により平面パ
    ネルを成形し、第2工程では前記平面パネルを熱プレス
    により箱型パネル本体に成形し、第3工程では前記箱型
    パネル本体に画像を映像するスクリーン有効面と目地部
    を形成する透過型スクリーンの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項5の何れかにおける箱
    型パネルを、第1工程で押し出し成形方法により平面パ
    ネルを成形し、第2工程では、前記平面パネルを圧空成
    形または真空成形、または圧空成形と真空成形の組み合
    わせ成形方法で、アンダーカット部を保有する箱型パネ
    ル本体に成形し、第3工程では前記箱型パネル本体に画
    像を映像するスクリーン有効面と目地部を形成する透過
    型スクリーンの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2〜請求項5の何れかにおける箱
    型パネルを、第1工程で押し出し成形方法により平面パ
    ネルを成形し、第2工程では前記平面パネルに画像を映
    像するスクリーン有効面と目地部を形成し、第3工程で
    は、第2工程で目地部が形成された前記平面パネルを熱
    プレスまたは圧空成形または真空成形、または圧空成形
    と真空成形の組み合わせで箱型に成形する透過型スクリ
    ーンの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2〜請求項5の何れかにおける箱
    型パネルを、第1工程では射出成形方法または射出圧縮
    成形方法により内側にレンチキュラーレンズシートとフ
    レネルレンズシートを固定できる取り付け部を具備した
    箱型パネル本体を成形し、第2工程では前記箱型パネル
    本体に画像を映像するスクリーン有効面と目地部を形成
    する透過型スクリーンの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜請求項9の箱型パネル本体
    の目地部を、箱型パネル本体の外周部内面または外周部
    外面に、光を透過しない着色材料で塗装または印刷によ
    り装飾して形成、または光を透過しない着色材料でスク
    リーン有効面と装飾部を形成したシートを接着または転
    写して形成する透過型スクリーンの製造方法。
  11. 【請求項11】 光を透過しない目地部と光透過性樹脂
    材料で構成され光を透過するスクリーン有効面を有し拡
    散性微粒子を混合した光拡散透過性樹脂材料からなり最
    も視聴者に近い面に開口窓を有していない箱型拡散パネ
    ルを設け、この箱型拡散パネルの内側に集光し拡散して
    視野角を拡げるレンズを組み込み、箱型拡散パネルのス
    クリーンに照射された画面を見るように構成した透過型
    スクリーン。
  12. 【請求項12】 箱型拡散パネルの内側に、拡散性微粒
    子を混合しない光透過性樹脂材料で成形された透明レン
    チキュラーレンズシートとフレネルレンズシートを装着
    した請求項11記載の透過型スクリーン。
  13. 【請求項13】 箱型拡散パネルの内側に透明レンチキ
    ュラーレンズシートを納め、更にフレネルレンズシート
    を納めて、箱型拡散パネルとレンチキュラーレンズシー
    トとフレネルレンズシートを、接着剤または粘着剤また
    は押さえ部材のいづれか1つまたは複数の組み合わせで
    取り付け固定した請求項11,請求項12記載の透過型
    スクリーン。
  14. 【請求項14】 箱型拡散パネルの内側に透明レンチキ
    ュラーレンズシートを納め、更にフレネルレンズシート
    を納めて、箱型拡散パネルとフレネルレンズシートを接
    着剤または粘着剤または押さえ部材のいづれか1つまた
    は複数の組み合わせで取り付け固定して中間に配置され
    たレンチキュラーレンズシートが環境変化で自由に伸縮
    できるようにした請求項11,請求項12記載の透過型
    スクリーン。
  15. 【請求項15】 箱型拡散パネルの目地部として、箱型
    拡散パネルの外周部内面または外周部外面に光を透過し
    ない装飾部を形成した請求項11記載の透過型スクリー
    ン。
  16. 【請求項16】 拡散性微粒子を混合した光拡散透過性
    樹脂材料を使用して請求項6〜請求項9の何れかの製造
    方法で箱型拡散パネル本体を製造し、この箱型拡散パネ
    ル本体の目地部を、箱型拡散パネル本体の外周部内面ま
    たは外周部外面に、光を透過しない着色材料で塗装また
    は印刷により装飾して形成、または光を透過しない着色
    材料でスクリーン有効面と装飾部を形成したシートを接
    着または転写して箱型拡散パネルを形成する透過型スク
    リーンの製造方法。
  17. 【請求項17】 光を透過しない目地部と光透過性樹脂
    材料で構成され光を透過するスクリーン有効面を有し拡
    散性微粒子を混合しない光透過性樹脂材料からなり最も
    視聴者に近い面に開口窓を有していない箱型の透明層と
    この透明層の内側に拡散性微粒子を混合した光拡散透過
    性樹脂材料からなる拡散層とからなる箱型2層拡散パネ
    ルを設け、この箱型2層拡散パネルの内側に集光し拡散
    して視野角を拡げるレンズを組み込み、箱型2層拡散パ
    ネルのスクリーンに照射された画面を見るように構成し
    た透過型スクリーン。
  18. 【請求項18】 箱型2層拡散パネルの内側にレンチキ
    ュラーレンズシートを納め、更にフレネルレンズシート
    を納めて、箱型パネルとレンチキュラーレンズシートと
    フレネルレンズシートを、接着剤または粘着剤または押
    さえ部材のいづれか1つまたは複数の組み合わせで取り
    付け固定した請求項17記載の透過型スクリーン。
  19. 【請求項19】 箱型2層拡散パネルの内側にレンチキ
    ュラーレンズシートを納め、更にフレネルレンズシート
    を納めて、箱型2層拡散パネルとフレネルレンズシート
    を接着剤または粘着剤または押さえ部材のいづれか1つ
    または複数の組み合わせで取り付け固定して中間に配置
    されたレンチキュラーレンズシートが環境変化で自由に
    伸縮できるようにした請求項17記載の透過型スクリー
    ン。
  20. 【請求項20】 箱型2層拡散パネルの目地部として、
    箱型2層拡散パネルの外周部内面または外周部外面に光
    を透過しない装飾部を形成した請求項17記載の透過型
    スクリーン。
  21. 【請求項21】 請求項17〜請求項20の何れかにお
    ける箱型2層拡散パネルを、第1工程で2層押し出し成
    形方法により平面2層拡散パネルを成形し、第2工程で
    は前記平面2層拡散パネルを熱プレスにより箱型2層拡
    散パネル本体に成形し、第3工程では箱型2層拡散パネ
    ル本体に画像を映像するスクリーン有効面と目地部を形
    成して箱型2層拡散パネルとする透過型スクリーンの製
    造方法。
  22. 【請求項22】 請求項17〜請求項20の何れかにお
    ける箱型2層拡散パネルを、第1工程で2層押し出し成
    形方法により平面2層拡散パネルを成形し、第2工程で
    は圧空成形または真空成形、または圧空成形と真空成形
    の組み合わせ成形方法でアンダーカット部を保有する箱
    型2層拡散パネル本体に成形し、第3工程では前記箱型
    2層拡散パネル本体に画像を映像するスクリーン有効面
    と目地部を形成して箱型2層拡散パネルとする透過型ス
    クリーンの製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項17〜請求項20の何れかにお
    ける箱型2層拡散パネルを、第1工程で2層押し出し成
    形方法により平面2層拡散パネルを成形し、第2工程で
    画像を映像するスクリーン有効面と目地部を形成し、第
    3工程では、第2工程で目地部が形成された平面2層拡
    散パネルを熱プレスまたは圧空成形または真空成形、ま
    たは圧空成形と真空成形の組み合わせ成形方法で箱型2
    層拡散パネルを成形する透過型スクリーンの製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項17における箱型2層拡散パネ
    ルを、第1工程で2種類の樹脂材料を射出成形または射
    出圧縮成形して、金型内で箱型の透明層とこの透明層の
    内側に拡散層を形成した箱型2層拡散パネル本体を成形
    し、第2工程では前記箱型2層拡散パネル本体に画像を
    映像するスクリーン有効面と目地部を形成する透過型ス
    クリーンの製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項17における箱型2層拡散パネ
    ルを、第1工程で2種類の樹脂材料を射出成形または射
    出圧縮成形して、金型内で箱型の透明層とこの透明層の
    内側に拡散層、ならびにこの拡散層の内側にレンチキュ
    ラーレンズシートとフレネルレンズシートを固定できる
    取り付け部を形成した箱型2層拡散パネル本体を成形
    し、第2工程では前記箱型2層拡散パネル本体に画像を
    映像するスクリーン有効面と目地部を形成する透過型ス
    クリーンの製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項21〜請求項25の何れかにお
    ける箱型2層拡散パネルを、箱型2層拡散パネル本体の
    画像を映像するスクリーン有効面にマスキングして画像
    を映像しない外周部内面または外周部外面に光を透過し
    ない着色材料で塗装または印刷などにより装飾、あるい
    は光を透過しない着色材料でスクリーン有効面と装飾部
    を形成したシートを接着または転写して目地部を形成す
    る透過型スクリーンの製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項17における箱型2層拡散パネ
    ルを、光透過性樹脂材料で押し出し成形や射出成形など
    で成形された平面板または箱型成形パネルの片側表面
    に、拡散性微粒子の混合された光拡散透過性材料で印刷
    またはコーティングまたは塗装して拡散層を形成する透
    過型スクリーンの製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項1の箱型パネル、請求項11の
    箱型拡散パネル、請求項17の箱型2層拡散パネルを、
    基材である光透過性樹脂材料や光透過性樹脂材料に、可
    視光線吸収性の染料または顔料を光透過率が50%〜8
    5%の範囲となるように混合された光透過性可視光線吸
    収樹脂材料で成形、あるいは前記箱型パネル,箱型拡散
    パネル,箱型2層拡散パネルの最も視聴者に近い表面
    に、可視光線吸収性の染料または顔料を光透過率が50
    %〜85%の範囲となるように可視光線吸収膜を形成し
    た透過型スクリーンの製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項1の箱型パネル、請求項11の
    箱型拡散パネル、請求項17の箱型2層拡散パネルの表
    面抵抗が1Ω/cm2 〜1012Ω/cm2 の範囲となる
    ように帯電防止材料が混合された光透過性帯電防止樹脂
    材料または光拡散透過性帯電防止樹脂材料で製造、ある
    いは前記箱型パネル,箱型拡散パネル,箱型2層拡散パ
    ネルの最も視聴者に近い表面に表面抵抗が1Ω/cm2
    〜10 12Ω/cm2 の範囲で帯電防止膜を形成した透過
    型スクリーンの製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項1の箱型パネル、請求項11の
    箱型拡散パネル、請求項17の箱型2層拡散パネルの、
    最も視聴者に近い外側表面または外側表面と内側表面の
    両面に、パネルの基材樹脂より低屈折率の透明樹脂によ
    り光干渉理論による反射防止薄膜を形成した透過型スク
    リーンの製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項28における可視光線吸収箱型
    パネル,可視光線吸収箱型拡散パネル,可視光線吸収箱
    型2層拡散パネルの最も視聴者に近い外側表面または外
    側表面と内側表面の両面に、パネルの基材樹脂より低屈
    折率の透明樹脂により光干渉理論による反射防止薄膜を
    形成した透過型スクリーンの製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項29における帯電防止箱型パネ
    ル,帯電防止箱型拡散パネル,帯電防止箱型2層拡散パ
    ネルの最も視聴者に近い外側表面または外側表面と内側
    表面の両面に、パネルの基材樹脂より低屈折率の透明樹
    脂により光干渉理論による反射防止薄膜を形成した透過
    型スクリーンの製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項28と請求項29の組み合わせ
    により、可視光線吸収と帯電防止を兼備えた可視光線吸
    収帯電防止箱型パネルと可視光線吸収帯電防止箱型拡散
    パネルと可視光線吸収帯電防止箱型2層拡散パネルとし
    た透過型スクリーンの製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項33における可視光線吸収帯電
    防止箱型パネル,可視光線吸収帯電防止箱型拡散パネ
    ル,可視光線吸収帯電防止箱型2層拡散パネルの最も視
    聴者に近い外側表面または外側表面と内側表面の両面
    に、パネルの基材樹脂より低屈折率の透明樹脂により光
    干渉理論による反射防止薄膜を形成した透過型スクリー
    ンの製造方法。
  35. 【請求項35】 請求項1の箱型パネル、請求項11の
    箱型拡散パネル、請求項17の箱型2層拡散パネルの表
    面抵抗が1Ω/cm2 〜1012Ω/cm2 の範囲となる
    ように帯電防止材料が混合された光透過性帯電防止樹脂
    材料または光拡散透過性帯電防止樹脂材料製、あるいは
    前記箱型パネル,箱型拡散パネル,箱型2層拡散パネル
    の最も視聴者に近い表面に表面抵抗が1Ω/cm2 〜1
    12Ω/cm2 の範囲で帯電防止膜を形成した透過型ス
    クリーン。
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