JPH09197374A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH09197374A
JPH09197374A JP877396A JP877396A JPH09197374A JP H09197374 A JPH09197374 A JP H09197374A JP 877396 A JP877396 A JP 877396A JP 877396 A JP877396 A JP 877396A JP H09197374 A JPH09197374 A JP H09197374A
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JP
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backlight
brightness
time
lighting
liquid crystal
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JP877396A
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Takao Otsuka
隆雄 大塚
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ファクシミリ装置の画面表示装置の照明特性
を改善し適度な画面輝度で表示できるようにする。 【解決手段】 画面表示部に搭載した液晶表示画面(L
CD)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックラ
イトを駆動するバックライト駆動手段とを備えたファク
シミリ装置において、バック照明を開始するときは予め
定めた標準輝度より高い輝度で駆動し、その後の一定期
間内でバックライトを駆動したときに発生する電力損失
による温度変化に対応した輝度でバック照明の駆動を制
御するバックライト制御手段を設ける。さらに、工場出
荷からのバックライト点灯時間の累積を計測するバック
ライト点灯時間計測手段と、バックライト点灯時間計測
手段により計測されたバックライト点灯時間に応じてバ
ック照明の輝度を変化させるバックライト制御手段を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ装置の
バックライト制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置の画面表示装置の照明
には比較的高い電力が用いられるのが一般的である。そ
のため、駆動回路にはインバータ・トランスなどの素子
が用いられている。安価な素子などは出力の立ち上がり
が悪く、従来技術では高価な素子を採用したり、点灯直
後に画面が暗かったりする。また、立ち上がり特性を良
くする余り、消費電力が上がったり、連続点灯時には明
るすぎたり、発熱量が多すぎたりしてしまう。(従来技
術における一般的不具合)ファクシミリ装置などの様
に、装置の電源が入っている状態で、オペレータが常時
操作していることがない装置の場合、例えば2、3分操
作され、その後充分の期間消灯しているという設定で安
価な回路が構成されている。この場合、上記の不具合が
顕著になってしまう。
【0003】一般の端末装置などの画面表示装置にも同
様の照明装置が装備されているものもあるが、業務取引
端末の様に比較的高価な装置を装備できるため特性の良
い装置を採用していたりする。
【0004】また、パーソナルパソコンなどはオペレー
タが連続使用するケースが多いため、低い輝度の方が目
の疲労を防ぎ、人の目の慣れのため輝度の変化には着目
されていなかった。例えば、「特開平7−98739の
自動取引装置」では輝度を調整しているが、電飾の効果
を目的としたものであり、点灯や消灯による素子の経時
変化を補正することはしていない。 「特開平7−12
9320の座標入力装置」では光源駆動回路を制御して
いるが、ペン入力の位置座標検出回路への、光源駆動回
路によるノイズを低減する目的で、ペン入力期間に応じ
た制御が行われているものである。したがって、ペン入
力中表示部が見えなくなることを補うことが目的で、素
子自体の経時変化を補正するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術で
は、画面表示装置の照明駆動回路に前述の不具合があっ
たために,画面表示を見たオペレータが必ずしも適度な
画面の輝度で表示内容をみれなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、画面表示部に搭載した液晶表示画面(L
CD)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックラ
イトを駆動するバックライト駆動手段とを備えたファク
シミリ装置において、バック照明を開始するときは予め
定めた標準輝度より高い輝度で駆動し、その後の一定期
間内でバックライトを駆動したときに発生する電力損失
による温度変化に対応した輝度でバック照明の駆動を制
御するバックライト制御手段を設けたものである。
【0007】また、バック照明を開始するときは予め定
めた標準輝度より高い輝度で駆動した後、バック照明を
開始したときからの経過時間に応じてバック照明の輝度
を変化させるバックライト制御手段を設けてもよい。
【0008】さらに、工場出荷からのバックライト点灯
時間の累積を計測するバックライト点灯時間計測手段
と、バックライト点灯時間計測手段により計測されたバ
ックライト点灯時間に応じてバック照明の輝度を変化さ
せるバックライト制御手段を設けてもよい。さらにま
た、バック照明の消費電力を測定する消費電力測定手段
と、消費電力測定手段により得られた消費電力値からバ
ック照明の輝度を決定するバックライト制御手段を備え
る構成にしてもよい。
【0009】さらに、バック照明の連続点灯期間の後の
消灯時間を計測する消灯時間計測手段と、連続点灯時間
と消灯時間計測手段により得られた消灯時間との関係か
らバック照明の輝度を決定するバックライト制御手段を
備えるようにしてもよい。
【0010】
【作用】本発明によるファクシミリ装置によれば、画面
表示装置の証明に安価な素子を採用した場合などに発生
する立ち上がり特性の不具合を解消するため、バック照
明を開始するときは予め定めた標準輝度より高い輝度で
駆動しているので、十分な輝度が得られるようになって
いる。また、その後の一定期間内でバックライトを駆動
したときに発生する電力損失による温度変化に対応した
輝度でバック照明の駆動を行うので照明効果を上げるこ
とができる。
【0011】また、従来のファクシミリ装置で採用され
ていた、2、3分間の操作を前提とした安価な回路構成
を採用した場合などに発生する立ち上がり特性の不具合
を解消するため、連続使用における輝度をバック照明を
開始したときからの経過時間に応じてバックライトの輝
度を変化させるようにしたので、一旦消灯した後に再度
立ちあげるときでも、適切な輝度に自動的に調整される
ようになる。
【0012】また、安価な照明手段、例えば冷陰極管な
どを採用した場合に経時変化による劣化が発生しても、
工場出荷時からの時間経過を知ることができるので、こ
の時間経過から適切なバックライトの輝度に調整するこ
とができる。
【0013】さらに、バックライトの輝度を調整する場
合に長時間証明を続ける場合でも、消費電力値を知るこ
とができるので、一定の消費電力を越えて使用する場合
は、バックライトの輝度を調整し消費電力や発熱量を抑
制することができる。
【0014】また、一定期間内で連続点灯時間と消灯時
間が繰り返されても、前回の点灯時からの時間経過と、
連続点灯と消灯の時間を知ることができるので、比較的
短い間隔で点灯、消灯を繰り返しても前回の点灯時の輝
度を得られるように調整することができる。
【0015】
【実施例】 図1は、本発明によるファクシミリ装置の
ブロック構成を示すブロック図である。ここで、装置全
体を制御するのはMPU1(MicroProcess
ingUnit)で、ソフトウェアを収納するROM2
やレジスタなどに用いるRAM3、それに大容量の記憶
媒体としてHDD4(ハードディスク)などを備える。
ファクシミリ原稿はスキャナ5で読み込まれ、画像処理
部6で各種の画像の編集加工処理が施される。コピーや
受信画を出力するときは、MPU1から画像データがプ
ロッタ制御部8に送られ、プロッタ7で出力される。電
話機12が接続したNCU10(網制御部)を介した回
線信号は、送信の場合、符号化復号化部9で符号化され
たデータがG3FAXモデム11でアナログ化される。
受信の場合は、G3FAXモデム11でデジタル化さ
れ、符号化復号化部で復号化される。装置に付属する各
種センサー14や各種モーター15はI/O制御部13
で制御される。操作パネルは、表示部17、画面照明の
バックライト18、LED21、キーマトリックス22
から構成される。
【0016】表示画像はHDD4に収納され、表示制御
部16を介して表示される。これらはオペポート制御部
20によって制御され、MPUとのデータのやり取りは
シリアル通信を用い、SIO(シリアルI/O)19を
介して行われる。AC電源入力は電源部23でDC化さ
れ、装置各部に供給される。
【0017】図2はオペポート制御部20とバックライ
ト駆動回路24との関係を示したブロック図である。バ
ックライト18に電力を供給するバックライト駆動回路
24とこれを制御するオペポート制御用マイクロプロセ
ッサ(OPP)25と、制御用プログラムを書き込んだ
ROM26を内蔵している。また、前述の様に、バッフ
ァ27を介しLED21を駆動したり、キーマトリック
スへ電圧を印加し、キースキャン・データを読み取った
りする。図3は一般的なバックライト駆動回路の例とし
て挙げたロイヤー方式のインバータ回路である。
【0018】ここで、この回路の動作について説明す
る。点灯・消灯のスイッチ信号はロジック系電源につな
がれたトランジスタTr1に入力する。電源を分離する
ためのフォトカプラPC1を介し、トランジスタTr2
がON/OFFする。(R1〜3は電流制限抵抗)バッ
クライト側の電源はコイルL1を介し、Tr2がONす
るとトランス1次側に供給され、バックライトがONす
る。インバータトランスT1は自励方式で、トランジス
タTr3,4が交互にONすることで交流を発生する。
R4,5はベース電流制限の抵抗で、C1はスパイクノ
イズ除去のコンデンサである。トランス2次側に発生す
る交流電流は直流成分をカットするコンデンサC2を介
してバックライトに供給される。
【0019】まず初めに、バックライトの明るさを調整
する手段について、図に基づいて説明を行う。冷陰極管
の明るさと駆動要因との関係は以下の通りである。冷陰
極管に加えられる電圧、電流またはその周波数と、明る
さとの関係は、一般的に適用使用範囲内においては図4
(a)(b)(c)に示す関係にある。電流制限素子が
固定ならば、電圧に対しては単調増加する。図4ー
(a))電流制限素子が可変で、電圧固定ならば、電流
に対して単調増加する。(図4ー(b))また、周波数
に対しては反比例する。図4ー(c)輝度調整は、上記
の駆動要因を1つまたは複数を組み合わせて調整するこ
とができる。駆動要因の調整手段の例として、図3の駆
動回路を用いた場合の例を上げる。尚、各種のスイッチ
はOPPマイコンで制御される。
【0020】ここで、電圧の調整は以下のような方式で
行う。2つの異なる電圧値を持った電源から、それらの
間の電圧を取り出し、Vbltとして供給する。
【0021】簡単な例としては、図5ー(a)の様な回
路が上げられる。(V1a>Vblt>=V2a)イン
バータ・トランスT1の1次側の電圧Vbltを定電圧電
源にする。(図5ー(b)) いずれも、Vbltを大きくすれば、比例して2次側電圧
を大きくできる。 b)電流の調整は、以下のような方式で行う。
【0022】トランス2次側のコンデンサの容量を可変
にする。図3のC2は直流カットとともに冷陰極管にシ
リーズに入った負荷との見方もできるので、電流制限に
なる。例えば図5ー(c)の様な回路を設け、切り換え
ることで電流を変化させられる。コンデンサ容量が大き
くなるように切り換えると負荷のインピーダンスは大き
くなり、2次側電流を大きくできる。 d)トランス2次側の電流は1次側の電流に比例する。
ドライブ用のトランジスタTr3,4のベースに接続す
る抵抗R4,5により1次側の電流は制御できる。図5
d)の様な回路を設けると、抵抗値の大きい方を選択す
れば、電流は小さくなり、2次側の電流を小さくでき
る。
【0023】周波数の調整は、以下の方式がある。トラ
ンスの巻き数比を変え、供給電圧を一定にすると、磁束
量が変わらない構造ならば、巻き数比に反比例して周波
数が変化する。例えば図5e)の様なトランスを設け、
切り換える。ここでNpは巻き数で、1次側に加わる電
圧を一定にするために切り替えの巻き数に比例したV1
e,V2eを切り換える。巻き数が多い設定にすると、
周波数を小さくできる。図3の駆動回路(自励式)とは
異なるが、例えば図5ー(f)の様な回路を用いた場
合、ドライブパルスPfのクロック周波数を変化させる
ことで行える。図5(a)〜(f)に示したスイッチ
は、切り替えノイズや素子の定格に応じて、例えばメカ
ニカル・リレー、アナログスイッチまたはマルチプレク
サなどが用いられ、図2のOPPマイコンで制御され
る。
【0024】また、図5の実施例では最小の切り替えを
示したが、スイッチの数を増やせば他段階切り替えにな
るし、自動制御のスライドなどを用いれば連続変化させ
たりすることができる。以上のような調整手段により、
駆動回路の駆動要因を変化することができ、図4より冷
陰極管の明るさを変化させることができる。次に、
【0025】第1の実施例(第1実施例)について説明
する。一般的な駆動回路は、以下の様な特性をもってい
る。冷陰極管または駆動回路に電源供給すれば、電力損
失により時間とともに温度上昇するが、駆動回路にトラ
ンスなどを使用している場合顕著である。さらに、安価
なものは損失が大きいため温度上昇が激しく、特性値が
変化する度合いが大きい。また、入力が無いときに消灯
する機能がある装置の場合には、消えている間室温まで
下がるので温度変化が大きく、点灯毎その傾向がより顕
著である。点灯後暖まるにつれ抵抗値が下がり電流が増
大するが、室温との温度差がなくなるにつれ飽和してい
く。
【0026】即ち、バックライトON直後は輝度が低
く、時間とともに輝度が上がっていき飽和する。しか
し、回路の出力電力自体小さいため、点灯後長くても数
十秒経つと人の目には飽和したように見える。時間経過
に対する輝度の変化は点灯時刻をt=0とすると図6−
(a)に示す通りで、見た目の飽和時刻はt=ts1であ
る。
【0027】実際に温度上昇は進行中で数分もしくはそ
れ以上経たないと飽和しない。ファクシミリ装置では、
1,2分の操作が主であろうから点灯直後のみでいい
が、システム設定や電話帳登録などの操作には10分程
度かかることもあるだろうし、人によってはもっと長く
なるかもしれない。図6ー(a)よりdivisionを大きく
取ると図6ー(b)の様になり、真の飽和時刻はt=t
s2である。安価な回路構成であると輝度の変化は鈍かっ
たり、長時間点灯し続けると素子自体にダメージを与え
るまでになったりする。適度な輝度を時刻ts1に設定す
ると初めは暗すぎるし、点灯直後に適度な輝度を確保す
るとすぐに明るすぎるまでになり、素子破壊や輝度がド
ロップしたりしてしまう。
【0028】第1実施例では安価な素子を用いた場合で
も輝度を安定に確保するので上記の不具合を解消するこ
とができる。続いて図7に示す3つの調整手段につて説
明する。図7の輝度Lfが適度な明るさである。これら
は以下の特徴を持つ。調整手段M1の場合は立ち上がり
は早いが、飽和した時は明るすぎる。M2の場合は時刻
ts'では適度な明るさであるが、点灯後しばらくすると
明るすぎる。M3では充分時間が経たないと明るくなら
ない。
【0029】これらの調整手段の選択方法は次の通りで
ある。以下図15のフローチャートに基づいて説明す
る。ここで、S1はステップ1を表すものとする。点灯
時刻のカウント値をt=0にする(S1)。
【0030】適度な明るさLf近傍の輝度が得られる時
刻t1(S2のNO)までは消灯かどうかみる(S
6)。消灯でなければ、時刻t1まで待つ(S2)。こ
の間は調整手段M1を用いる。時刻t1に達したときは
(S2のYES)M1をM2に切り換える(S3)。適
度な輝度の上限Lfax(時刻t2)まではM2を用い(S
4)て、時刻t2に達したときはM3に切り換える。こ
のときの輝度の変化は、図8の実線のようになる。尚、
輝度と各々の時刻との関係は、駆動回路の特性から求ま
る。
【0031】調整手段の数を増やしたり、連続変化させ
れば、適度な明るさLfのさらに近い範囲に輝度変化を
収められ、切り替わるタイミングでの輝度変化を抑制で
きる。また、安価な回路構成でない装置も、長時間点灯
する場合には同様の問題が発生するので、時刻t2での
切り替えは効果的である。
【0032】続いて第2の実施例(第2実施例)につい
て説明する。先ず調整回路の電気的特性について説明す
る。電気的特性が短い時間間隔で変化するのは、点灯直
後の過渡状態が顕著である。前述の調整手段に図5の電
圧調整の方式(a)を用いると、M1ではより高い電圧
を供給電源Vbltとして用いるだろうからトランスの逆
起電力によるバウンドがより大きく起こり、明暗を繰り
返し、図9−(a)の様になる。方式(b)を用いる
と、定電圧回路はオペアンプなどを用いると、バウンド
が押さえられるが、供給電流が上がると頭打ちになる。
(図9−(b)また、電流調整の方式(d)を用いる
と、トランス1次側の電流制限できるので温度上昇を押
さえられるが、立ち上がりは遅いが、安定し、ゆっくり
輝度が上昇する。(図9(c)
【0033】第2実施例は、上記の様な電気的条件の違
いを利用し、変化の激しい点灯直後の輝度を安定させる
ものである。図10は最初の立ち上がり期間G1ではト
ランスの逆起電力を押さえる調整手段F2を選択し、バ
ウンドがやや収まった期間G2では手段F1を用いて供
給電流を増し、温度上昇し始める期間G3では手段F3
を採用する方式である。各々の調整手段がさらにスイッ
チで特性を変えられるなら、期間G1ではより急峻に立
ち上がるようにしたり、期間G2ではバウンドをさらに
小さくすることができる。また、図5の方式(b)の定
電圧回路部に電流検知装置を備え、電流のバウンドを検
出して電気的条件を観測した結果から自動的に調整手段
を選択するようにしてもいい。
【0034】続いて第3実施例について図16のフロー
図に基づいて説明する。バックライト照明に冷陰極管な
どの蛍光灯を使用する場合、経時変化の劣化により輝度
の低下するのを補正するものである。これはトランス1
次側の電流値等では判別しにくい。図2は、OPPマイ
コンでカウンタを設け、カウンタ値はRAM(H1)に
保持され、電池(H2)でバックアップされる。このR
AMは工場出荷時にリセットされる(S11)。
【0035】バックライトを点灯するとともに(S1
2)、カウンタに加える時間tを0にセットする(S1
3)。時間tは消灯になるまで(S14のNOのとき)
経過した時間が更新される。消灯されると(S14のY
ES)OPPはその時間を上記のカウンタ値に加えてい
く(S15)。前述の調整手段の中から適当な2つの手
段K1、K2を用意しておく。(K2の方がより高い輝
度が得られるとする。)低下し適当な輝度が得られない
累積時間をtLとすると、点灯から消灯までの時間を計
測し、上記のカウンタ値に加えていき、tLと比較す
る。tLより小さいときは調整手段の変更はしない(S
16のNO)。tLより大きくなると(S16のYE
S)、調整手段をK1からK2に切り換える(S1
7)。
【0036】第4実施例では、適度な輝度を保つことを
優先しすぎることによる、過剰な電力消費を押さえる。
頻繁に点灯するユーザーや長時間バックライト照明を点
灯する装置などに効果がある。輝度調整手段として図1
1(図5方式(b)の改良)を例に図18のフロー図に
基づいて説明する。点灯されるまでは電力の測定は行わ
ない(S21のNO)。
【0037】駆動回路に供給される電流量を測定する測
定回路(L1)を備え、数値に変換する。OPPマイコ
ン(L2)は一定間隔△tでこの電流値を測定回路から
読み出しメモリ(L3)に保持する。駆動回路は定電圧
回路を用い、一定間隔で観測している(S22)ので、
電圧、時間一定により、電流値で電力を判定できる(S
23)。一定の電力に達していないときは、消灯されて
いなければ(S23のNO)測定を続ける(S27のN
O)。消灯されていたら終了する。
【0038】一定の電力に達していれば(S23のYE
S)、次の一定間隔で電力を測定する(S24)。ま
た、調整手段のスイッチ(L4)により接点1では通常
の設定で、接点2では省エネ設定とする。
【0039】ここで、測定した電流量のグラフの例とし
て、図12のような結果が得られるとする。簡単な例と
して電力量の計算は簡易的に次式で求めることができ
る。△W(tn)=k*△t*(In+In+1)/2
(k:定数)・・・(1)上記の省エネ設定では、輝度
は見づらくないレベルで、電力量は△Woであるとす
る。OPPはこれと測定値とを比較し、ノイズ除去のた
め2回連続して△Woより大きければ(S25)スイッ
チを接点2に切り換えるようにする(S26)。連続点
灯などの場合は一度電力量を下げても、また電力量△W
oを超えることがあるだろうから、スイッチ(L4)の
切り替え数を増やせば、さらに電力量が少なくなる設定
に切り換えることができる。
【0040】第5実施例では、駆動回路が冷えにくい場
合や点灯・消灯を繰り返す場合などでもバックライトの
輝度を適切に調整することができる。以下図19のフロ
ー図に基づいて説明する・入力がないと消灯する機能を
有する場合、充分室温まで温度が下がるまで消灯できれ
ば駆動回路の、温度に対する特性により輝度を制御でき
る。しかし、メカ機構等の問題やトランスの特性によ
り、駆動回路が冷えにくい場合がある。また、ある程度
の冷却特性を持っていても、長時間連続点灯後消灯した
時、その後すぐに再点灯した場合もある。この時は点灯
後の時間経過では輝度の変化が予測できない。図13を
使って説明すると、図中の輝度Lfmin〜Lfmaxが適度な
明るさの範囲であるが、
【0041】上記のいずれかの問題のため室温まで下が
りきっていない場合、t=0から輝度が変化せずに、点
P1から変化してしまうだろう。第1実施例では、ある
タイミング(点P2)で輝度を下げる調整に切り替わる
だろうが、この時はすでに明るすぎてしまう。ここで図
13ー(b)図に示すように、点Pを与える時刻t0は
点灯時間Tonと消灯時間Toffにより求められるだろう
(S31)。
【0042】消灯されるまで、点灯時間経過が測定され
る(S32)。消灯されたときは点灯時間が求まる(S
33) ここで、点灯時の変化を関数fで表し、消灯時の変化を
関数gで表すと、t0は次式で求められる(S34)。 t0=f(Ton)−g(Toff)
【0043】実施例として、図14に示すような輝度特
性をもつ3つの調整が可能な調整手段を用意する。この
図は、t=0で点灯したときの変化特性である。図内で
は飽和していないが、原理が判りやすいように図示して
いるためである。これらは時刻t6、t7で、適度な明る
さの上限と下限が重なるように調整されている。(つま
り例えばt6では、M4が上限Lfmax、M5が下限Lfmi
nになるようにしてある。)OPPマイコンは以下の様
な動作を制御する。予め、駆動回路の特性から(2)式
は一義的に定まっている。ここで、前回の点灯時に調整
手段がM6で終了したとし、この時刻をtEとする。O
PPは消灯時間Toffを計測するが、変数t0はToffの
関数になり、次式のようになる。 t0(Toff)=f(tE)−g(Toff)≧0 ・・・(3) この値はToffが増加するとともに減少する。尚、関数
f、gともに調整手段によって異なるだろう。
【0044】これを定数t7、t6、t5と順次比較して
いき、t6以上ならば(S35のYES)調整手段の切
り替えをM5に、切換える。t6以下ならば(S35の
NO)再点灯されたか調べ(S41)、再点灯されてい
なければt0の算出を行う。再点灯されているときは点
灯時刻をそのときのt0とする(S44)。t5以下
(S37のYES)ならM4(S38)へと切り換えて
いく。次に再点灯されたか調べ(S39)、再点灯され
ていなければt0の算出を行う(S40)。再点灯され
ているときは点灯時刻をそのときのt0とする(S4
4)。(この時は消灯している。また、切り替え手段ご
との式に基づき、t0は算出されていく。)その後
(3)式がtsという値になったとき再点灯したとする
と、OPPは点灯時間の計測をt=0から開始せずに、
t=tsから開始し、請求項1の動作を行えばよい。t
5以下ならば(S37のNO)再点灯されたか調べ(S
42)、再点灯されていなければt0の算出を行う(S
43)。再点灯されているときは点灯時刻をそのときの
t0とする(S44)。
【0045】
【効果】請求項1のファクシミリ装置においては、連続
点灯時間から生じる輝度の変化を監視し補正しているの
で、安定した輝度が得られる。請求項2のファクシミリ
装置においては、点灯時の電気的過渡現象による輝度の
変化を監視し補正しているので、点灯時も安定した輝度
が得られる。請求項3のファクシミリ装置においては、
使用時間の累積から生じる部品劣化により輝度の変化を
補正しているので、長い期間安定した輝度が得られる。
請求項4のファクシミリ装置においては、連続点灯時の
消費電力を監視し制御しているので、省エネ効果が得ら
れる。請求項5のファクシミリ装置においては、輝度の
変化を監視するととも、連続点灯時間と消灯時間との関
係から次回の点灯時の補正を決定しているので、使用が
頻繁な場合にも安定な輝度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置のブロック図で
ある。
【図2】オペポート制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】一般的なバックライト駆動回路を示す回路図で
ある。
【図4】一般的なバックライトの輝度特性を示す説明図
である。
【図5】輝度調整手段の実施例を示す回路図である。
【図6】一般的なバックライト駆動回路の輝度変化を示
す説明図である。
【図7】第1実施例の調整手段による輝度変化を示す説
明図である。
【図8】第1実施例の調整手段による輝度変化を示す説
明図である。
【図9】第2実施例の調整手段による輝度変化を示す説
明図である。
【図10】第2実施例の調整手段による輝度変化を示す
説明図である。
【図11】第4実施例のバックライト調整手段の回路構
成を示す回路図である。
【図12】第4実施例のバックライト駆動回路の電流量
の変化を示す説明図である。
【図13】第5実施例のバックライト駆動回路の特性を
示す説明図である。
【図14】第5実施例のバックライト輝度の変化を示す
説明図である。
【図15】第1実施例の動作を説明するフロー図であ
る。
【図16】第3実施例の動作を説明するフロー図であ
る。
【図17】第4実施例の動作を説明するフロー図であ
る。
【図18】第5実施例の動作を説明するフロー図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・MPU 2・・・・ROM 3・・・・RAM 4・・・・HDD 5・・・・スキャナ 6・・・・画像処理部 7・・・・プロッタ 8・・・・プロッタ制御部 9・・・・符号化復号化部 10・・・NCU 11・・・G3FAXモデム 12・・・電話機 13・・・I/O制御部 14・・・各種センサー 15・・・各種モーター 16・・・表示制御部 17・・・表示部 18・・・画面照明のバックライト 19・・・SIO(シリアルI/O) 20・・・オペポート制御部 21・・・LED 22・・・キーマトリックス 23・・・電源部 24・・・バックライト駆動回路 25・・・オペポート制御用マイクロプロセッサ(OP
P) 26・・・ROM 27・・・バッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画面表示部に搭載した液晶表示画面(LC
    D)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックライ
    トを駆動するバックライト駆動手段と、を備えたファク
    シミリ装置において、バック照明を開始するときは予め
    定めた標準輝度より高い輝度で駆動し、その後の一定期
    間内でバックライトを駆動したときに発生する電力損失
    による温度変化に対応した輝度でバック照明の駆動を制
    御するバックライト制御手段を設けたことを特徴とした
    ファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】画面表示部に搭載した液晶表示画面(LC
    D)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックライ
    トを駆動するバックライト駆動手段とを備えたファクシ
    ミリ装置において、バック照明を開始するときは予め定
    めた標準輝度より高い輝度で駆動した後、バック照明を
    開始したときからの経過時間に応じてバック照明の輝度
    を変化させるバックライト制御手段を設けたことを特徴
    としたファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】画面表示部に搭載した液晶表示画面(LC
    D)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックライ
    トを駆動するバックライト駆動手段とを備えたファクシ
    ミリ装置において、工場出荷からのバックライト点灯時
    間の累積を計測するバックライト点灯時間計測手段と、
    バックライト点灯時間計測手段により計測されたバック
    ライト点灯時間に応じてバック照明の輝度を変化させる
    バックライト制御手段を設けたことを特徴としたファク
    シミリ装置。
  4. 【請求項4】画面表示部に搭載した液晶表示画面(LC
    D)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックライ
    トを駆動するバックライト駆動手段とを備えたファクシ
    ミリ装置において、バック照明の消費電力を測定する消
    費電力測定手段と、消費電力測定手段により得られた消
    費電力値からバック照明の輝度を決定するバックライト
    制御手段を備えたことを特徴としたファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】画面表示部に搭載した液晶表示画面(LC
    D)と、該液晶表示画面のバック照明を行うバックライ
    トを駆動するバックライト駆動手段とを備えたファクシ
    ミリ装置において、バック照明の連続点灯期間の後の消
    灯時間を計測する消灯時間計測手段と、連続点灯時間と
    消灯時間計測手段により得られた消灯時間との関係から
    バック照明の輝度を決定するバックライト制御手段とを
    備えたことを特徴としたファクシミリ装置。 【0001】
JP877396A 1996-01-22 1996-01-22 ファクシミリ装置 Pending JPH09197374A (ja)

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