JPH09196841A - 散乱式粒度分布測定方法 - Google Patents

散乱式粒度分布測定方法

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JPH09196841A
JPH09196841A JP8021725A JP2172596A JPH09196841A JP H09196841 A JPH09196841 A JP H09196841A JP 8021725 A JP8021725 A JP 8021725A JP 2172596 A JP2172596 A JP 2172596A JP H09196841 A JPH09196841 A JP H09196841A
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JP
Japan
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particle size
size distribution
sample
cell
scattering type
Prior art date
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Pending
Application number
JP8021725A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Igushi
達夫 伊串
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料が高濃度である場合、これを希釈しなく
ても粒度分布を正確に測定することができる散乱式粒度
分布測定方法を提供すること。 【解決手段】 光源1からの光2を試料5を収容したセ
ル4に対して照射し、そのときの散乱光10を集光レン
ズ6を介して光検出器7に入射させ、そのとき得られる
散乱光強度パターンに基づいて試料中の粒度分布を測定
する散乱式粒度分布測定方法において、前記セル4内に
無色透明のスペーサ12を設けることにより、セル4内
の試料5の光学的長さcを調整するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光源からの光を
試料を収容したセルに対して光を照射し、そのときの散
乱光を集光レンズを介して光検出器に入射させ、そのと
きに得られる散乱光強度パターンに基づいて試料中の粒
度分布を測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般的な散乱式粒度分布測定装
置の要部を示すもので、この図において、1はレーザ光
2を発するレーザ管、3はレーザ光2を適宜拡大するビ
ーム拡大器、4は試料5を収容する例えばガラスよりな
るセル、6はセル4の後方に設けられる集光レンズ、7
は集光レンズ6の後方に設けられるフォトダイオードか
らなる光検出器、8は光検出器7からの信号を取り込む
マルチプレクサ、9はマルチプレクサ8からの信号が入
力され、散乱光強度パターンに基づいて演算を行って粒
度分布を求めるためのCPUである。
【0003】前記散乱式粒度分布測定装置においては、
セル4に試料5を収容して、レーザ光2をセル4に対し
て照射すると、レーザ光2の一部がセル4内の試料5中
の粒子を照射して散乱光10となり、残りの光は粒子と
粒子との間を通過して透過光11となる。そして、これ
ら散乱光10および透過光11はともに、集光レンズ6
を経て光検出器7に至る。
【0004】ところで、上記散乱式粒度分布測定装置に
おいては、試料5の濃度が薄いと、十分な散乱光強度が
得られず、測定結果が安定しない。また、前記濃度が濃
いと、図4に示すように、試料5に入射したレーザ光2
が試料中の粒子12に次々とあたって所謂多重散乱を起
こし、正確な粒度分布を得ることが困難になる。そのた
め、粒度分布測定に際しては、試料5の濃度を適正な範
囲に調整し、その光透過率を調整することが肝要であ
る。
【0005】そして、従来の散乱式粒度分布測定装置に
おいては、セル4の光学的距離(図3において符号aで
示す)が固定的に定められているため、前記散乱光の光
量を調整する手法として、試料5を希釈して適正な濃度
(光透過率)となるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の試料5を希釈す
る手法は、試料5が粉末である場合には、試料を適宜の
分散媒に添加することにより、濃度調整を行うことがで
き、好適である。しかしながら、試料5がエマルジョン
やコロイドの場合、希釈を行うと、試料5におけるp
H、ζ電位、イオン雰囲気、粒子間距離などが変化し
て、元の試料5における粒度分布の状態が変化し、試料
5の粒度分布を正確に得ることができないことがあっ
た。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、試料が高濃度である場合、これ
を希釈しなくても粒度分布を正確に測定することができ
る散乱式粒度分布測定方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、光源からの光を試料を収容したセル
に対して照射し、そのときの散乱光を集光レンズを介し
て光検出器に入射させ、そのとき得られる散乱光強度パ
ターンに基づいて試料中の粒度分布を測定する散乱式粒
度分布測定方法において、前記セル内に無色透明のスペ
ーサを設けることにより、セル内の試料の光学的長さを
調整するようにしている。
【0009】上述の構成によれば、セルにおける試料の
光学的長さを調整(短く)することができる。したがっ
て、試料が高濃度である場合、その見かけ上の透過率が
下がり、多重散乱が生じることがなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図1および図2を参照しながら説明する。
【0011】図1は、この発明の方法が適用される散乱
式粒度分布測定装置の構成を示す。この散乱式粒度分布
測定装置は、図3に示した散乱式粒度分布測定装置と基
本的には同じものである。したがって、図1における符
号のうち、図3に示したものと同じ符号は同一物である
ので、その説明は省略する。
【0012】図1において、12はセル4内に着脱自在
にセットされる例えば直方体形状の無色透明なスペーサ
で、セル5と同じ材質(この例では、ガラス)よりな
り、レーザ光2を吸収したり、減殺させることなく透過
させるように構成されている。このスペーサ12は、図
2にも示すように、セル4内にスッポリ入り、セル4の
光学的長さaを小さくするものである。すなわち、この
スペーサ12の光学的長さ(厚み)を例えばbとする
と、図1に示すように、このスペーサ12をセル4の一
方の内壁に密着するようにして設け、液体試料5をセル
4内の残余のスペースに入れた場合、試料5の実質的な
光学的長さcは、a−bとなる。
【0013】次に、この発明の散乱式粒度分布測定方法
の一例を、図1を参照しながら説明する。
【0014】セル4内に高濃度試料5を入れて、レーザ
光2をセル4に照射して、そのときの散乱光10を集光
レンズ6を介して光検出器7に入射させ、そのとき得ら
れる散乱光強度パターンを得、このデータをMieの散
乱式を用いて粒度分布演算を行い、粒度分布を得る。こ
のときの試料5の光透過率からその試料5の最適光路長
(光学的長さ)をモニターしておく。
【0015】そして、セル4に高濃度試料5を入れて、
その光透過率を測定する。この光透過率が設定している
値より大きい場合、セル4に適宜の光学的長さを有する
スペーサ12を入れて、セル4内に入れた高濃度試料5
がその最適な光学的長さとなるようにして、セル4内の
残余のスペースに高濃度試料5を入れる。この状態で、
セル4にレーザ光2を照射する。これにより、高濃度試
料5の見かけ上の透過率が下がり、多重散乱が生じるこ
とがなくなるので、粒度分布を正確に測定することがで
きる。
【0016】前記スペーサ12としては、試料5の光学
的長さcを1/2,1/3,1/4などに調整できるも
のを種々作成しておき、それらを適宜または2以上組み
合わせて使用すれば、種々の高濃度の試料5に対応する
ことができ、試料5をその最適の光路長で測定すること
ができる。
【0017】上述の実施例においては、スペーサ12を
直方体形状のものに形成しているが、セル4内の試料5
の光学的長さを小さく調整できるものであればよく、し
たがって、スペーサ12における光透過面が傾斜してい
たり、凹凸が形成されていてもよい。そして、このスペ
ーサ12は、光源1からの光を変質させることなく透過
させるものであればよく、セル4における光透過面と同
じ材質のものであればなおよい。
【0018】なお、この発明は、レーザ光のみならず、
他の光線を用いた散乱式粒度分布測定方法にも適用でき
ることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
【0020】試料の濃度が所定値よりも濃い(高い)場
合、これを希釈することなく粒度分布を測定することが
できるので、試料におけるpH、ζ電位、イオン雰囲
気、粒子間距離などを変化させることなく、測定するこ
とができる。したがって、高濃度領域においても、粒度
分布を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の散乱式粒度分布測定方法の一例を概
略的に示す図である。
【図2】前記散乱式粒度分布測定方法で用いるスペーサ
の一例をセルとともに示す斜視図である。
【図3】従来の散乱式粒度分布測定装置の構成を概略的
に示す図である。
【図4】前記散乱式粒度分布測定装置の問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…光源、2…光、4…セル、5…試料、6…集光レン
ズ、7…光検出器、10…散乱光、12…スペーサ、c
…セル内の試料の光学的長さ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を試料を収容したセルに対
    して照射し、そのときの散乱光を集光レンズを介して光
    検出器に入射させ、そのとき得られる散乱光強度パター
    ンに基づいて試料中の粒度分布を測定する散乱式粒度分
    布測定方法において、前記セル内に無色透明のスペーサ
    を設けることにより、セル内の試料の光学的長さを調整
    することを特徴とする散乱式粒度分布測定方法。
JP8021725A 1996-01-13 1996-01-13 散乱式粒度分布測定方法 Pending JPH09196841A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004117322A (ja) * 2002-09-30 2004-04-15 Horiba Ltd 赤外線ガス分析計
JP2005532550A (ja) * 2002-07-05 2005-10-27 ラシード マフリエフ, 流動性の試料の中の個々の粒子を検出する方法及び装置
JP2013061357A (ja) * 2013-01-08 2013-04-04 Shimadzu Corp 試料セル及びそれを用いた粒度分布測定装置
JP2020180793A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 株式会社 ジャパンセル 試料容器

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