JPH09196656A - 試料形状の測定検査方法およびそのための装置 - Google Patents

試料形状の測定検査方法およびそのための装置

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JPH09196656A
JPH09196656A JP961496A JP961496A JPH09196656A JP H09196656 A JPH09196656 A JP H09196656A JP 961496 A JP961496 A JP 961496A JP 961496 A JP961496 A JP 961496A JP H09196656 A JPH09196656 A JP H09196656A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包埋された被測定物を切削した後に新しく現
れた切削面における被測定物の輪郭線を、比較的安価
で、簡単なシステム構成により的確に測定し、しかも測
定時間の短縮を図ること。 【解決手段】 形状測定対象の固形試料(被測定物)W
または切削刃(回転式カツタ)7を所要の切削量に対応
する量だけ切り込み移動させ、切削刃7による切削によ
り造成される切り込み方向に垂直な平面内に存在する固
形試料Wの輪郭線Lを輪郭線検出器5によって検知し、
輪郭線検出器5により検知した輪郭線Lに沿って切削刃
7がトレース送りされるように固形試料Wと切削刃7と
をXY座標面で相対変位させて固形試料Wを切削し、こ
の切削工程における切削刃7の移動経路を示す座標デー
タを固形試料の輪郭形状データとして記録し、この輪郭
形状データによって固形試料の形状を測定、検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料形状測定検
査方法および装置に関し、さらに詳細には、理化学試
料、工業製品、工業製品模型および歯科治療用模型など
を対象に、数値化されていない試作モデルの形状を数値
化し、CADデータや加工機用のNCデータなどに変換
したり、数値化されている製品が本当にその通り製作さ
れているかを確認する目的などで行う3次元的な形状測
定方法および装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】高性能、高品質、加えて使いやすい製品
を製作するためには、優れた製品形状をデザインするこ
とが必要となる。このデザインは、機械的、機能的に必
要な形状の他に、見た目の美しさや、触ったり、持った
りした際の感触に加えて使いやすさなど、人間の感覚に
関わる部分を考慮したうえで決定され、試作される。
【0003】上述のようなことを考慮して工業デザイナ
・開発者などにより試作モデルを作製することが行わ
れ、このモデルの形状を、触針を用いる接触式やレーザ
光を用いた非接触式などの3次元測定機などによって測
定し、実際に製品を製作するうえで必要となるCADデ
ータや加工機用のNCデータなどに変換することが行わ
れる。また作製された工業製品などの形状の適否を検査
する場合にも上述のような3次元測定装置が使用され
る。
【0004】被測定物の形状測定に3次元測定機を用い
る他に、被測定物である試作モデルや工業製品等をパラ
フィンや包埋固定用の樹脂などで包埋し、この包埋品を
所定の切り込み量をもって切削し、その切削の度に新し
く現れる切削面をCCDカメラなどによって撮像し、こ
の撮像によって得られた画像情報をもとに画像処理技術
によって分析・検査を行う方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触式
の3次元測定機による形状測定では、触針が入らないよ
うな複雑な形状のものの測定が困難なことであると云う
問題点がある。また接触式、非接触式を問わず、花瓶の
ような深底の容器形状の内面測定が非常に困難であり、
ボール形状の内側のように閉ざされた空間内の内面は測
定することはできない。加えて被測定物を空間に浮かせ
て測定することができないため、必ず被測定物の支持が
必要となり、測定の際に支持部材が多少なりとも障害に
なる。
【0006】被測定物である試作モデルや工業製品等を
包埋後に切削し、新しく現れた切削面を撮像することに
よって得られた画像情報をもとに分析・検査を行うと云
う方法では、上述の3次元測定機による形状測定の問題
点を克服できるが、しかし画像情報を記録・演算処理す
るシステムが非常に高価になると云う問題点がある。そ
の理由の一つに画像情報の容量が挙げられ、画像処理シ
ステムにおいては、切削面全体の画像情報を記録・演算
処理するために大容量のメモリ資源と高度な演算処理能
力を必要とする。
【0007】そこで、この問題点を改善するために、包
埋された被測定物の切削によって切削面に現れた被測定
物形状を、輪郭形状検出器を用いて測定する方法が考え
られている。
【0008】この方法も前述のシステムと同じように、
撮影した画像を演算処理して被測定物の輪郭形状を認識
する一種の画像処理方法であるが、画像情報を記録する
必要がないこと、加えて前述のシステムでは被測定物の
切削面全体と云う広い範囲の画像情報を一度に取り込ま
なければならないのに対し、被測定物の輪郭線が認識で
きる範囲で撮影範囲を少なくできるため、前述のシステ
ムよりは安価になる。
【0009】しかしこの方法では、切削工程の後に、別
途に測定工程を行うため、測定に時間がかかると云う問
題がある。とくに被測定物が比較的大きなものの場合
や、被測定物を高精度に測定するために1回の切削量
(切り込み深さ)を数μmと非常に小さくした場合など
には測定に多くの時間を必要とする。
【0010】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、包埋された被測定物を切削した後
に新しく現れた切削面における被測定物の輪郭線を、比
較的安価で、簡単なシステム構成により的確に測定し、
しかも測定時間の短縮を図ることができる試料形状の測
定検査方法およびそのための装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1による試料形状の測定検査方法は、形状
測定対象の固形試料または切削刃を所要の切削量に対応
する量だけ切り込み移動させ、前記切削刃による切削に
より造成される切り込み方向に垂直な平面内に存在する
固形試料の輪郭線を輪郭線検知器によって検知し、輪郭
線検知器によって検知した輪郭線に沿って前記切削刃が
トレース送りされるように前記固形試料と前記切削刃と
を相対変位させて前記固形試料を切削し、この切削工程
における前記切削刃の移動経路を示す座標データを固形
試料の輪郭形状データとして記録し、この輪郭形状デー
タによって固形試料の形状を測定、検査するものであ
る。
【0012】この試料形状の測定検査方法では、切削刃
による固形試料の切削と同時に固形試料の輪郭線が検知
され、切削工程における切削刃の移動経路を示す座標デ
ータが固形試料の輪郭形状データとして記録され、この
輪郭形状データによって固形試料の形状測定・検査が行
われる。
【0013】固形試料の形状を3次元計測するために
は、切削刃の切り込み移動を所定値をもって繰り返し行
い、各回の切削工程において切削刃の移動経路を示す座
標データを固形試料の輪郭形状データとして記録すれば
よい。
【0014】なお、切削工程では、切削刃と被測定物
(固形試料)との相対位置を変化させ、被測定物を切削
するため、切削刃または被測定物のどちらを移動させて
もかまわない。この切削工程では切削刃または被測定物
が平面移動しなければならないため、一般的には2つの
直線駆動軸が必要となる。この2軸駆動では、切削刃ま
たは被測定物を固定して、固定しない側を2軸駆動して
もよいし、1軸を切削刃側に、もう1軸を被測定物側に
設けてもよい。
【0015】請求項2による発明は、請求項1に記載の
試料形状測定検査方法において、固形試料の輪郭線が閉
ループの場合、固形試料の輪郭線を最初に検知した座標
位置を再検知した時点で一切削平面での輪郭形状データ
の記録を完了するものである。
【0016】なお、一切削面内に複数個の輪郭線が存在
する場合には、一つの輪郭線を測定後、同じように次の
輪郭線を測定し、すべての輪郭形状データを記録する。
【0017】請求項3による発明は、請求項1または2
に記載の試料形状測定検査方法において、前記切削刃は
回転工具として構成され、この回転工具の回転中心部に
埋め込み配置された輪郭線検出器により輪郭線の検知を
行うものである。
【0018】請求項4による発明は、試料形状測定検査
装置は、固形試料を切削する回転式の切削工具と、前記
固形試料または前記切削工具を所要の切削量に対応する
量だけ切り込み移動させる切り込み送り機構と、前記切
削工具の回転中心部に配置されて切削平面における前記
固形試料の輪郭線を検知する輪郭線検出器と、前記輪郭
線検出器からの信号により前記固形試料の輪郭線に沿っ
て前記切削工具がトレース送りされるように前記固形試
料と前記切削工具とを相対変位させる平面送り機構と、
前記トレース送りによる固形試料の切削工程における前
記切削工具の座標データを輪郭形状データとして逐次記
録する記録装置と、前記記録装置に記録した輪郭形状デ
ータにより前記固形試料の形状が検査可能なように前記
輪郭形状データの演算を行うデータ処理装置とを有して
いるものである。
【0019】この発明による試料形状測定検査装置で
は、切り込み送り機構によって形状測定対象の固形試料
または切削工具を所要の切削量に対応する量だけ切り込
み移動させ、切削工具による切削により造成される切り
込み方向に垂直な平面内に存在する固形試料の輪郭線を
輪郭線検出器によって検知し、輪郭線検出器によって検
知した輪郭線に沿って切削工具がトレース送りされるよ
うに平面送り機構により固形試料と切削工具とを相対変
位させて固形試料を切削し、この切削工程における切削
工具の移動経路を示す座標データを固形試料の輪郭形状
データとして記録装置に記録し、記録装置に記録した輪
郭形状データより固形試料の形状が検査可能なようにデ
ータ処理装置によって輪郭形状データの演算を行い、固
形試料の形状測定・検査を行う。
【0020】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0021】図1、図2はこの発明による試料形状測定
検査装置の一つの実施の形態を示している。
【0022】試料形状測定検査装置1は、切削可能な包
埋材Mによって包埋された被測定物Wを位置決め搭載さ
れるテーブル3と、回転中心部に試料輪郭線Lを検知す
る輪郭形状検出器(輪郭線検出器)5を具備した回転式
のカッタ(切削工具)7と、回転式カッタ7を回転させ
るスピンドル9とを有し、テーブル3はX軸方向に図示
されていないサーボ式の軸駆動装置により移動し、回転
式カッタ7はスピンドル9と共にY軸方向とZ軸方向
(切り込み送り方向)とに各々図示されていないサーボ
式の軸駆動装置により移動する。この場合には、X軸駆
動装置とY軸駆動装置とが平面送り機構をなす。
【0023】回転式カッタ7の回転中心部に取り付けら
れた輪郭形状検出器5が回転式カッタ7の回転とともに
回転することを防止するため、中空構造のスピンドル9
の中心部分には回転しない固定軸10が組み込まれてお
り、この固定軸10の先端に輪郭形状検出器5が固定さ
れている。
【0024】X、Y、Zの各軸駆動は送り制御装置11
により制御される。送り制御装置11は、入力データと
輪郭形状検出器5からの信号により回転式カッタ7と被
測定物Wとの相対位置を変化させることができ、輪郭形
状検出器5によって検出される被測定物Wの輪郭線Lに
沿って切削工具がトレース送りされるようにX軸指令
と、Y軸指令とを出力し、また形状測定の要求精度によ
り決まる所要の切削量に対応する量だけ回転式カッタ7
を切り込み移動させるZ軸指令を出力する。また送り制
御装置11は、各軸指令の出力と同時に、即ち切削工程
時に、X軸指令とY軸指令とZ軸指令より分かる輪郭形
状検出器5の座標位置データ、換言すれば回転式カッタ
7が位置する座標データ(x,y,z)を座標データ記
録装置13へ出力する。
【0025】座標データ記録装置13は、RAMなどの
読み書き可能なメモリにより構成され、切削工程におい
て送り制御装置11より逐次入力する座標データ(x,
y,z)を時系列に格納する。これにより、座標データ
記録装置13に格納された座標データ(x,y,z)の
うち、座標データ(x,y)は、切削工程の際の回転式
カッタ7の移動経路を示し、これをZ軸座標値zの切り
込み位置における被測定物Wの輪郭形状データとして取
り扱う。
【0026】座標データ記録装置13に記録した被測定
物Wの輪郭形状データはデータ演算処理装置15に送ら
れる。データ演算処理装置15は、その輪郭形状データ
により被測定物Wの形状が検査可能なように輪郭形状デ
ータの演算を行い、演算結果を出力データとして表示装
置17へ出力する。
【0027】これにより表示装置17は被測定物Wの形
状測定結果を表示する。なお、データ演算処理装置15
の出力インタフェースにFDD、ハードディスク装置な
どの記憶媒体装置、プリンタが接続されることにより、
出力データを、ファイル出力、プリンタ出力することも
可能である。
【0028】つぎに上述の構成による試料形状測定検査
装置によってこの発明による試料形状測定検査方法を実
施する手順を説明する。
【0029】被測定物Wは、パラフィンや包埋固定用の
樹脂など、回転式カッタ7によって切削可能な包埋材M
により包埋された後、ベースプレートP上に固定され
る。このベースプレートPを、ボルト等による機械的な
クランプ、電磁チャック、真空チャック、冷凍チャック
など、適当な固定手段によってテーブル3上に位置決め
固定する。これにより被測定物Wはテーブル3と実質的
に一体となる。
【0030】上述のような被測定物Wのセッティングが
完了すれば、切り込み送り工程を開始する。切り込み送
り工程では、スピンドル9を所要の切断厚さ(切削量)
に対応する切り込み量だけZ軸方向(−方向)へ移動さ
せる。通常、この切り込み送り工程はスピンドル9が平
面視で被測定物の切削面19と重ならない位置で行う。
切り込み送り工程完了時のスピンドル9の位置を切削開
始位置と呼ぶ。
【0031】切り込み送り工程完了後、スピンドル9が
切削開始位置から試料切り込み方向に対して垂直な平面
内を被測定物Wの方向へ移動するよう、回転式カッタ7
と被測定物WとをX、Y軸方向に相対移動させ、回転式
カッタ7によって被測定物Wの切削を開始する。さらに
回転式カッタ7が同方向へ移動するよう、回転式カッタ
7と被測定物Wとの相対位置を変化させると、スピンド
ル9の中心部に組み込まれている輪郭形状検出器7が被
測定物Wの輪郭線Lを検知する。
【0032】輪郭形状検出器7による輪郭線Lの検知信
号は送り制御装置11へ送られ、送り制御装置11によ
り、回転式カッタ7が輪郭線Lに沿ってトレース送りさ
れるように、被測定物WのX軸移動と回転式カッタ7の
Y軸移動とが制御され、このトレース送り状態で回転式
カッタ7によって被測定物Wの切削が行われる。
【0033】この切削工程において被測定物Wの輪郭形
状検出器7の移動経路、換言すれば回転式カッタ7の移
動経路を示す座標データは、送り制御装置11から座標
データ記録装置13へ送られ、被測定物輪郭形状データ
として記録される。
【0034】一切削平面における被測定物Wの輪郭形状
データの記録は、最初に検知した被測定物Wの輪郭線L
上の位置を再検知した時点で完了し、回転式カッタ7が
前述の切削開始位置に戻るように回転式カッタ7と被測
定物WとのXY座標面内で相対位置を変化させた後、次
の切り込み送り工程を開始する。
【0035】この作業を繰り返し、座標データ記録装置
13に記録した被測定物Wの輪郭形状データを試料構造
が検査可能なようにデータ処理装置15によって演算し
た後、表示装置17へ出力データを表示させ、被測定物
形状を分析・検査する。
【0036】図1、図3に示されているような(断面)
形状の被測定物Wの場合には、上述のような方法で形状
の分析・調査が可能であるが、図4(a)に示されてい
るような(断面)形状の場合、外側の輪郭線Laの測定
を終えた後に内側の輪郭線Lbについて測定を行わなけ
ればならなず、また図4(b)に示されているような
(断面)形状の場合、外側の輪郭線Laの測定を終えた
後に内側の輪郭線Lb、Lc、Ldの各々について測定
を行わなければならない。
【0037】この場合、輪郭形状検出器5が輪郭線L
b、Lc、Ldの検知を完了するまで回転式カッタ7と
被測定物Wとの切削面内において相対位置を変化させる
必要がある。この動作は手動、自動どちらでも行うこと
ができる。
【0038】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1および4による試料形状の測定検査方法、装置では、
切削刃(切削工具)による固形試料の切削と同時に固形
試料の輪郭線を検知し、切削工程における切削刃(切削
工具)の移動経路を示す座標データを固形試料の輪郭形
状データとして記録し、この輪郭形状データによって固
形試料の形状測定・検査を行うから、3次元測定機の触
針が入らないような複雑な形状のものの測定、花瓶のよ
うな形状の内面などの測定、ボール形状の内側のように
閉ざされた空間内の内面の測定が可能になる。
【0040】また、この測定検査方法、装置では、基本
的には被測定物を包埋材で包埋した後、切削・計測を行
うので、3次元測定機では必要であった試料の支持が不
要になり、測定の障害となるものがなく、装置の簡素化
を図ることができる。
【0041】また被測定物である試作モデルや工業製品
等を切削し、新しく現れた切削面を撮像することによっ
て得られた画像情報をもとに分析・検査を行う方法を採
用した際に生じる、画像情報を記録・演算処理するシス
テムが非常に高価になると云う問題点を、この測定検査
方法、装置では、被測定物を切削後、新しい切削面に現
れた被測定物の輪郭を輪郭線検出器を用いて測定する方
法を用いることにより改善しており、さらに切削工程と
測定工程を同時に行うことにより測定時間の短縮を可能
ならしめている。特にこのことは、試料が比較的大きな
ものの場合や、試料を高精度に測定するために切り込み
送り量を数μmと非常に小さくした場合などには有効で
ある。
【0042】またこの測定検査方法、装置では、切り込
み送り工程と切削工程には汎用的な高精度NC制御のフ
ライス盤やマシニングセンタを用いることができ、シス
テム構成を比較的簡単に構築できる。
【0043】請求項2による測定検査方法では、固形試
料の輪郭線が閉ループの場合、固形試料の輪郭線を最初
に検知した座標位置を再検知した時点で一切削平面での
輪郭形状データの記録を完了するから、一回の輪郭線検
知を簡単に自動化できる。
【0044】請求項3による測定検査方法では、回転工
具の回転中心部に埋め込み配置された輪郭線検出器によ
り輪郭線の検知を行うから、輪郭線検出器による輪郭線
検知は回転工具の回転中心位置(軸心位置)にて行われ
ることなり、切削工程における切削刃の移動経路を示す
座標データを固形試料の輪郭形状データとして取り扱う
際に、座標変換やシフト補正演算などを行うことなく、
その座標データをそのまま使用することができ、データ
処理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による試料形状測定検査装置の一つの
実施例を示す全体構成図である。
【図2】この発明による試料形状測定検査装置のスピン
ドル部分の断面図である。
【図3】この発明による試料形状測定検査装置によって
測定・検査を行う被測定物の例を示す図である。
【図4】(a)、(b)は各々この発明による試料形状
測定検査装置によって測定・検査を行う被測定物の他の
例を示す図である。
【符号の説明】
1 試料形状測定検査装置 3 テーブル 5 輪郭形状検出器(輪郭線検出器) 7 回転式カッタ(切削工具) 9 スピンドル 11 送り制御装置 13 座標データ記録装置 15 データ演算処理装置 17 表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状測定対象の固形試料または切削刃を
    所要の切削量に対応する量だけ切り込み移動させ、前記
    切削刃による切削により造成される切り込み方向に垂直
    な平面内に存在する固形試料の輪郭線を輪郭線検知器に
    よって検知し、輪郭線検知器によって検知した輪郭線に
    沿って前記切削刃がトレース送りされるように前記固形
    試料と前記切削刃とを相対変位させて前記固形試料を切
    削し、この切削工程における前記切削刃の移動経路を示
    す座標データを固形試料の輪郭形状データとして記録
    し、この輪郭形状データによって固形試料の形状を測
    定、検査することを特徴とする試料形状測定検査方法。
  2. 【請求項2】 固形試料の輪郭線が閉ループの場合、固
    形試料の輪郭線を最初に検知した座標位置を再検知した
    時点で一切削平面での輪郭形状データの記録を完了する
    ことを特徴とする請求項1に記載の試料形状測定検査方
    法。
  3. 【請求項3】 前記切削刃は回転工具として構成され、
    この回転工具の回転中心部に埋め込み配置された輪郭線
    検出器により輪郭線の検知を行うことを特徴とする請求
    項1または2に記載の試料形状測定検査方法。
  4. 【請求項4】 固形試料を切削する回転式の切削工具
    と、 前記固形試料または前記切削工具を所要の切削量に対応
    する量だけ切り込み移動させる切り込み送り機構と、 前記切削工具の回転中心部に配置されて切削平面におけ
    る前記固形試料の輪郭線を検知する輪郭線検出器と、 前記輪郭線検出器からの信号により前記固形試料の輪郭
    線に沿って前記切削工具がトレース送りされるように前
    記固形試料と前記切削工具とを相対変位させる平面送り
    機構と、 前記トレース送りによる固形試料の切削工程における前
    記切削工具の座標データを輪郭形状データとして逐次記
    録する記録装置と、 前記記録装置に記録した輪郭形状データより前記固形試
    料の形状が検査可能なように前記輪郭形状データの演算
    を行うデータ処理装置と、 を有していることを特徴とする試料形状測定検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007212276A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Seiko Instruments Inc 薄切片作製装置及び薄切片の作製方法
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